本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は添付の図面と共に後述する実施形態を参照することにより明らかになるであろう。
しかし、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではなく、異なる様々な形態で実現することができる。後述する実施形態は、本発明を開示し、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に本発明を理解させるためのものにすぎず、本発明は、請求の範囲により定義されるものである。本明細書全体にわたって同一の構成要素には同一の符号を付す。
本発明の実施形態について説明する上で、公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、後述する用語は本発明の実施形態における機能を考慮して定義したものであり、これは使用者、運用者の意図や慣例などによって他の用語に置き換えることができる。よって、その定義は本明細書全体の内容に基づいて下されるべきである。
添付の図面における各ブロック又は各段階の組み合わせはコンピュータプログラムインストラクションにより行ってもよい。コンピュータプログラムインストラクションは汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、又はプログラム可能なデータプロセッシング装置のプロセッサに搭載することができるので、コンピュータ又はプログラム可能なデータプロセッシング装置のプロセッサにより行われるインストラクションが図面における各ブロック又は各段階で説明される機能を実行する手段を生成するようにすることができる。コンピュータプログラムインストラクションは特定の方式で機能を実行するためにコンピュータ又はプログラム可能なデータプロセッシング装置と連携するコンピュータ使用可能又はコンピュータ可読メモリに保存することもできるので、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読メモリに保存されたインストラクションが図面における各ブロック又は各段階で説明される機能を実行するインストラクション手段を含む製品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータ又はプログラム可能なデータプロセッシング装置に搭載することもできるので、コンピュータ又はプログラム可能なデータプロセッシング装置において一連の動作が行われてコンピュータで実行されるプロセスが生成されることによりコンピュータ又はプログラム可能なデータプロセッシング装置の実行を行うインストラクションが図面における各ブロック又は各段階で説明される機能を実行するためのステップを提供するようにすることもできる。
また、各ブロック又は各段階は、特定の論理的機能を実行するための少なくとも1つの実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示すようにしてもよい。さらに、いくつかの代替実施形態においては、ブロック又は段階で言及された機能の順序を変えてもよい。例えば、図面における連続する2つのブロック又は段階は、実質的に同時に行われるようにしてもよく、その機能によっては逆順に行われるようにしてもよい。
図1は本発明の一実施形態による高圧直流送電システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による高圧直流送電システム100は、発電パート101、送電側交流パート110、送電側変電パート103、直流送電パート140、需要側変電パート105、需要側交流パート170、需要パート180及び制御パート190を含む。送電側変電パート103は、送電側トランスフォーマパート120及び送電側交流/直流コンバータパート130を含む。需要側変電パート105は、需要側直流/交流コンバータパート150及び需要側トランスフォーマパート160を含む。
発電パート101は三相交流電力を生成する。発電パート101は複数の発電所を含んでもよい。
送電側交流パート110は、発電パート101により生成された三相交流電力を送電側トランスフォーマパート120及び送電側交流/直流コンバータパート130を含むDC変電所に出力する。
送電側トランスフォーマパート120は、送電側交流パート110を送電側交流/直流コンバータパート130及び直流送電パート140から隔離する(isolate)。
送電側交流/直流コンバータパート130は、送電側トランスフォーマパート120からの三相交流電力を直流電力に変換して直流送電パート140に出力する。
直流送電パート140は、送電側の直流電力を需要側に出力する。
需要側直流/交流コンバータパート150は、直流送電パート140からの直流電力を三相交流電力に変換して需要側トランスフォーマパート160に出力する。
需要側トランスフォーマパート160は、需要側交流パート170を需要側直流/交流コンバータパート150及び直流送電パート140から隔離する。
需要側交流パート170は、需要側トランスフォーマパート160からの三相交流電力を需要パート180に供給する。
制御パート190は、発電パート101、送電側交流パート110、送電側変電パート103、直流送電パート140、需要側変電パート105、需要側交流パート170、需要パート180、制御パート190、送電側交流/直流コンバータパート130及び需要側直流/交流コンバータパート150の少なくとも1つを制御する。
特に、制御パート190は、送電側交流/直流コンバータパート130及び需要側直流/交流コンバータパート150における複数のバルブのターンオン及びターンオフのタイミングを制御することができる。ここで、バルブは、サイリスタ又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor; IGBT)であってもよい。
図2は本発明の一実施形態によるモノポーラ方式の高圧直流送電システムの構成を示すブロック図である。
なお、図2は単極の直流電力を送電するシステムを示し、以下では単極を陽極と仮定して説明するがこれに限定されるものではない。
送電側交流パート110は、交流送電線111及び交流フィルタ113を含む。
交流送電線111は、発電パート101により生成された三相交流電力を送電側変電パート103に送電する。
交流フィルタ113は、発電パート101により生成された三相交流電力から、送電側変電パート103が用いる周波数成分以外の周波数成分を除去する。
送電側トランスフォーマパート120は、陽極のための少なくとも1つのトランスフォーマ121を含む。送電側交流/直流コンバータパート130は、陽極直流電力を生成する交流/陽極直流コンバータ131を含み、交流/陽極直流コンバータ131は、陽極のための少なくとも1つのトランスフォーマ121にそれぞれ対応する少なくとも1つの三相バルブブリッジ131aを含む。
1つの三相バルブブリッジ131aが用いられる場合、交流/陽極直流コンバータ131は、交流電力を用いて6個のパルスを有する陽極直流電力を生成することができる。この場合、その1つのトランスフォーマ121の1次側コイル及び2次側コイルは、Y−Y結線を有するようにしてもよく、Y−Δ結線を有するようにしてもよい。
2つの三相バルブブリッジ131aが用いられる場合、交流/陽極直流コンバータ131は、交流電力を用いて12個のパルスを有する陽極直流電力を生成することができる。この場合、その2つのトランスフォーマ121は、一方のトランスフォーマ121の1次側コイル及び2次側コイルがY−Y結線を有するようにし、他方のトランスフォーマ121の1次側コイル及び2次側コイルがY−Δ結線を有するようにしてもよい。
3つの三相バルブブリッジ131aが用いられる場合、交流/陽極直流コンバータ131は、交流電力を用いて18個のパルスを有する陽極直流電力を生成することができる。
直流送電パート140は、送電側陽極直流フィルタ141、陽極直流送電線143及び需要側陽極直流フィルタ145を含む。
送電側陽極直流フィルタ141は、インダクタL1及びコンデンサC1を含み、交流/陽極直流コンバータ131から出力される陽極直流電力を直流フィルタリングする。
陽極直流送電線143は、陽極直流電力の送信のための1つのDCラインを有し、電流帰還経路としては大地を用いることができる。前記DCライン上には少なくとも1つのスイッチが配置される。
需要側陽極直流フィルタ145は、インダクタL2及びコンデンサC2を含み、陽極直流送電線143を介して送電された陽極直流電力を直流フィルタリングする。
需要側直流/交流コンバータパート150は陽極直流/交流コンバータ151を含み、陽極直流/交流コンバータ151は少なくとも1つの三相バルブブリッジ151aを含む。
需要側トランスフォーマパート160は、陽極のために少なくとも1つの三相バルブブリッジ151aにそれぞれ対応する少なくとも1つのトランスフォーマ161を含む。
1つの三相バルブブリッジ151aが用いられる場合、陽極直流/交流コンバータ151は、陽極直流電力を用いて6個のパルスを有する交流電力を生成することができる。この場合、その1つのトランスフォーマ161の1次側コイル及び2次側コイルは、Y−Y結線を有するようにしてもよく、Y−Δ結線を有するようにしてもよい。
2つの三相バルブブリッジ151aが用いられる場合、陽極直流/交流コンバータ151は、陽極直流電力を用いて12個のパルスを有する交流電力を生成することができる。この場合、その2つのトランスフォーマ161は、一方のトランスフォーマ161の1次側コイル及び2次側コイルがY−Y結線を有するようにし、他方のトランスフォーマ161の1次側コイル及び2次側コイルがY−Δ結線を有するようにしてもよい。
3つの三相バルブブリッジ151aが用いられる場合、陽極直流/交流コンバータ151は、陽極直流電力を用いて18個のパルスを有する交流電力を生成することができる。
需要側交流パート170は、交流フィルタ171及び交流送電線173を含む。
交流フィルタ171は、需要側変電パート105により生成された交流電力から、需要パート180が用いる周波数成分(例えば60Hz)以外の周波数成分を除去する。
交流送電線173は、フィルタリングされた交流電力を需要パート180に送電する。
図3は本発明の一実施形態によるバイポーラ方式の高圧直流送電システムの構成を示すブロック図である。
なお、図3は二極の直流電力を送電するシステムを示し、以下では二極を陽極及び陰極と仮定して説明するがこれに限定されるものではない。
送電側交流パート110は、交流送電線111及び交流フィルタ113を含む。
交流送電線111は、発電パート101により生成された三相交流電力を送電側変電パート103に送電する。
交流フィルタ113は、発電パート101により生成された三相交流電力から、送電側変電パート103が用いる周波数成分以外の周波数成分を除去する。
送電側トランスフォーマパート120は、陽極のための少なくとも1つのトランスフォーマ121と、陰極のための少なくとも1つのトランスフォーマ122とを含む。送電側交流/直流コンバータパート130は、陽極直流電力を生成する交流/陽極直流コンバータ131と、陰極直流電力を生成する交流/陰極直流コンバータ132とを含み、交流/陽極直流コンバータ131は、陽極のための少なくとも1つのトランスフォーマ121にそれぞれ対応する少なくとも1つの三相バルブブリッジ131aを含み、交流/陰極直流コンバータ132は、陰極のための少なくとも1つのトランスフォーマ122にそれぞれ対応する少なくとも1つの三相バルブブリッジ132aを含む。
陽極のために1つの三相バルブブリッジ131aが用いられる場合、交流/陽極直流コンバータ131は、交流電力を用いて6個のパルスを有する陽極直流電力を生成することができる。この場合、その1つのトランスフォーマ121の1次側コイル及び2次側コイルは、Y−Y結線を有するようにしてもよく、Y−Δ結線を有するようにしてもよい。
陽極のために2つの三相バルブブリッジ131aが用いられる場合、交流/陽極直流コンバータ131は、交流電力を用いて12個のパルスを有する陽極直流電力を生成することができる。この場合、その2つのトランスフォーマ121は、一方のトランスフォーマ121の1次側コイル及び2次側コイルがY−Y結線を有するようにし、他方のトランスフォーマ121の1次側コイル及び2次側コイルがY−Δ結線を有するようにしてもよい。
陽極のために3つの三相バルブブリッジ131aが用いられる場合、交流/陽極直流コンバータ131は、交流電力を用いて18個のパルスを有する陽極直流電力を生成することができる。
陰極のために1つの三相バルブブリッジ132aが用いられる場合、交流/陰極直流コンバータ132は、6個のパルスを有する陰極直流電力を生成することができる。この場合、その1つのトランスフォーマ122の1次側コイル及び2次側コイルは、Y−Y結線を有するようにしてもよく、Y−Δ結線を有するようにしてもよい。
陰極のために2つの三相バルブブリッジ132aが用いられる場合、交流/陰極直流コンバータ132は、12個のパルスを有する陰極直流電力を生成することができる。この場合、その2つのトランスフォーマ122は、一方のトランスフォーマ122の1次側コイル及び2次側コイルがY−Y結線を有するようにし、他方のトランスフォーマ122の1次側コイル及び2次側コイルがY−Δ結線を有するようにしてもよい。
陰極のために3つの三相バルブブリッジ132aが用いられる場合、交流/陰極直流コンバータ132は、18個のパルスを有する陰極直流電力を生成することができる。
直流送電パート140は、送電側陽極直流フィルタ141、送電側陰極直流フィルタ142、陽極直流送電線143、陰極直流送電線144、需要側陽極直流フィルタ145及び需要側陰極直流フィルタ146を含む。
送電側陽極直流フィルタ141は、インダクタL1及びコンデンサC1を含み、交流/陽極直流コンバータ131から出力される陽極直流電力を直流フィルタリングする。
送電側陰極直流フィルタ142は、インダクタL3及びコンデンサC3を含み、交流/陰極直流コンバータ132から出力される陰極直流電力を直流フィルタリングする。
陽極直流送電線143は、陽極直流電力の送信のための1つのDCラインを有し、電流帰還経路としては大地を用いることができる。前記DCライン上には少なくとも1つのスイッチが配置される。
陰極直流送電線144は、陰極直流電力の送信のための1つのDCラインを有し、電流帰還経路としては大地を用いることができる。前記DCライン上には少なくとも1つのスイッチが配置される。
需要側陽極直流フィルタ145は、インダクタL2及びコンデンサC2を含み、陽極直流送電線143を介して送電された陽極直流電力を直流フィルタリングする。
需要側陰極直流フィルタ146は、インダクタL4及びコンデンサC4を含み、陰極直流送電線144を介して送電された陰極直流電力を直流フィルタリングする。
需要側直流/交流コンバータパート150は陽極直流/交流コンバータ151及び陰極直流/交流コンバータ152を含み、陽極直流/交流コンバータ151は少なくとも1つの三相バルブブリッジ151aを含み、陰極直流/交流コンバータ152は少なくとも1つの三相バルブブリッジ152aを含む。
需要側トランスフォーマパート160は、陽極のために少なくとも1つの三相バルブブリッジ151aにそれぞれ対応する少なくとも1つのトランスフォーマ161を含み、陰極のために少なくとも1つの三相バルブブリッジ152aにそれぞれ対応する少なくとも1つのトランスフォーマ162を含む。
陽極のために1つの三相バルブブリッジ151aが用いられる場合、陽極直流/交流コンバータ151は、陽極直流電力を用いて6個のパルスを有する交流電力を生成することができる。この場合、その1つのトランスフォーマ161の1次側コイル及び2次側コイルは、Y−Y結線を有するようにしてもよく、Y−Δ結線を有するようにしてもよい。
陽極のために2つの三相バルブブリッジ151aが用いられる場合、陽極直流/交流コンバータ151は、陽極直流電力を用いて12個のパルスを有する交流電力を生成することができる。この場合、その2つのトランスフォーマ161は、一方のトランスフォーマ161の1次側コイル及び2次側コイルがY−Y結線を有するようにし、他方のトランスフォーマ161の1次側コイル及び2次側コイルがY−Δ結線を有するようにしてもよい。
陽極のために3つの三相バルブブリッジ151aが用いられる場合、陽極直流/交流コンバータ151は、陽極直流電力を用いて18個のパルスを有する交流電力を生成することができる。
陰極のために1つの三相バルブブリッジ152aが用いられる場合、陰極直流/交流コンバータ152は、陰極直流電力を用いて6個のパルスを有する交流電力を生成することができる。この場合、その1つのトランスフォーマ162の1次側コイル及び2次側コイルは、Y−Y結線を有するようにしてもよく、Y−Δ結線を有するようにしてもよい。
陰極のために2つの三相バルブブリッジ152aが用いられる場合、陰極直流/交流コンバータ152は、陰極直流電力を用いて12個のパルスを有する交流電力を生成することができる。この場合、その2つのトランスフォーマ162は、一方のトランスフォーマ162の1次側コイル及び2次側コイルがY−Y結線を有するようにし、他方のトランスフォーマ162の1次側コイル及び2次側コイルがY−Δ結線を有するようにしてもよい。
陰極のために3つの三相バルブブリッジ152aが用いられる場合、陰極直流/交流コンバータ152は、陰極直流電力を用いて18個のパルスを有する交流電力を生成することができる。
需要側交流パート170は、交流フィルタ171及び交流送電線173を含む。
交流フィルタ171は、需要側変電パート105により生成された交流電力から、需要パート180が用いる周波数成分(例えば60Hz)以外の周波数成分を除去する。
交流送電線173は、フィルタリングされた交流電力を需要パート180に送電する。
図4は本発明の一実施形態によるトランスフォーマと三相バルブブリッジの結線を説明するための図である。
なお、図4は陽極のための2つのトランスフォーマ121と陽極のための2つの三相バルブブリッジ131aの結線を示す。陰極のための2つのトランスフォーマ122と陰極のための2つの三相バルブブリッジ132aの結線、陽極のための2つのトランスフォーマ161と陽極のための2つの三相バルブブリッジ151aの結線、陰極のための2つのトランスフォーマ162と陰極のための2つの三相バルブブリッジ152aの結線、陽極のための1つのトランスフォーマ121と陽極のための1つの三相バルブブリッジ131aの結線、陽極のための1つのトランスフォーマ161と陽極のための1つの三相バルブブリッジ151aの結線などについては、図4の実施形態から容易に導き出せるのでその図面と説明を省略する。
図4において、Y−Y結線を有するトランスフォーマ121を上側トランスフォーマ、Y−Δ結線を有するトランスフォーマ121を下側トランスフォーマ、上側トランスフォーマに接続される三相バルブブリッジ131aを上側三相バルブブリッジ、下側トランスフォーマに接続される三相バルブブリッジ131aを下側三相バルブブリッジという。
上側三相バルブブリッジは直流電力を出力する第1出力端OUT1を有し、下側三相バルブブリッジは直流電力を出力する第2出力端OUT2を有する。
上側三相バルブブリッジは6つのバルブD1〜D6を含み、下側三相バルブブリッジは6つのバルブD7〜D12を含む。
バルブD1は、第1出力端OUT1に接続されるカソードと、上側トランスフォーマの2次側コイルの第1端子に接続されるアノードとを有する。
バルブD2は、バルブD5のアノードに接続されるカソードと、バルブD6のアノードに接続されるアノードとを有する。
バルブD3は、第1出力端OUT1に接続されるカソードと、上側トランスフォーマの2次側コイルの第2端子に接続されるアノードとを有する。
バルブD4は、バルブD1のアノードに接続されるカソードと、バルブD6のアノードに接続されるアノードとを有する。
バルブD5は、第1出力端OUT1に接続されるカソードと、上側トランスフォーマの2次側コイルの第3端子に接続されるアノードとを有する。
バルブD6は、バルブD3のアノードに接続されるカソードを有する。
バルブD7は、バルブD6のアノードに接続されるカソードと、下側トランスフォーマの2次側コイルの第1端子に接続されるアノードとを有する。
バルブD8は、バルブD11のアノードに接続されるカソードと、第2出力端OUT2に接続されるアノードとを有する。
バルブD9は、バルブD6のアノードに接続されるカソードと、下側トランスフォーマの2次側コイルの第2端子に接続されるアノードとを有する。
バルブD10は、バルブD7のアノードに接続されるカソードと、第2出力端OUT2に接続されるアノードとを有する。
バルブD11は、バルブD6のアノードに接続されるカソードと、下側トランスフォーマの2次側コイルの第3端子に接続されるアノードとを有する。
バルブD12は、バルブD9のアノードに接続されるカソードと、第2出力端OUT2に接続されるアノードとを有する。
一方、需要側直流/交流コンバータパート150は、モジュラーマルチレベルコンバータ200から構成されてもよい。
モジュラーマルチレベルコンバータ200は、複数のサブモジュール210を用いて直流電力を交流電力に変換するようにしてもよい。
以下、図5及び図6を参照して本発明の一実施形態によるモジュラーマルチレベルコンバータの構成について説明する。
図5及び図6は本発明の一実施形態によるモジュラーマルチレベルコンバータの構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態によるモジュラーマルチレベルコンバータ200は、メインコントローラ250、複数のサブコントローラ230及び複数のサブモジュール210を含む。
メインコントローラ250は複数のサブコントローラ230を制御し、それぞれのサブコントローラ230はサブコントローラ230自身に接続されたサブモジュール210を制御するようにしてもよい。
ここで、図5に示すように、1つのサブコントローラ230を1つのサブモジュール210に接続し、サブコントローラ230が、メインコントローラ250により送信される制御信号に基づいてサブコントローラ230自身に接続された1つのサブモジュール210のスイッチング動作を制御するようにしてもよい。
また、図6に示すように、1つのサブコントローラ230を複数のサブモジュール210に接続し、サブコントローラ230が、メインコントローラ250により送信される複数の制御信号からサブコントローラ230自身に接続された複数のサブモジュール210のそれぞれに対する制御信号を確認し、その確認した制御信号に基づいて複数のサブモジュール210をそれぞれ制御するようにしてもよい。
メインコントローラ250は、複数のサブモジュール210の動作条件を決定し、前記決定した動作条件に基づいて複数のサブモジュール210の動作を制御するための制御信号を生成する。
また、メインコントローラ250は、前記生成した制御信号をサブコントローラ230に送信する。
ここで、複数のサブコントローラ230にはアドレスが割り当てられており、メインコントローラ250は、それぞれのサブモジュール210に対する制御信号を生成し、前記割り当てられたアドレスに基づいて前記生成した制御信号をサブコントローラ230に送信する。
例えば、第1サブモジュール210と第1サブコントローラ230とが接続されて第1サブコントローラ230により第1サブモジュール210のスイッチング制御が行われ、第1サブモジュール210に割り当てられたアドレス情報が「1」の場合、メインコントローラ250は、第1サブモジュール210に対応する制御信号を前記「1」というアドレスが割り当てられた第1サブモジュール210に送信する。
また、第1サブコントローラ230は、メインコントローラ250により送信される制御信号を受信し、前記受信した制御信号に基づいて第1サブコントローラ230自身に接続されたサブモジュール210を制御する。
ここで、メインコントローラ250からサブコントローラ230に送信される制御信号は、サブモジュール210のスイッチング条件情報と共に、前記スイッチング条件情報がいずれのサブモジュール210に適用される情報であるかを示す識別情報を含んでもよい。
よって、サブコントローラ230は、前記制御信号に含まれる識別情報を用いてメインコントローラ250から受信した制御信号がサブコントローラ230自身に接続されたサブモジュール210に対応する制御信号であるか否かを確認し、それによって前記制御信号に含まれるスイッチング条件情報に基づいて前記サブモジュールのスイッチング条件を制御することができる。
ここで、前記受信した制御信号に含まれる識別情報がサブコントローラ230自身に接続されたサブモジュール210に対応しない場合、サブコントローラ230は、前記受信した制御信号に含まれるスイッチング条件をサブモジュール210に適用しない。
また、サブコントローラ230は、前記受信した制御信号を、前記制御信号に含まれる識別情報に対応するサブモジュールを制御する他のサブコントローラに伝達する。
以下、サブモジュール210、サブコントローラ230及びメインコントローラ250についてより具体的に説明する。
サブモジュール210は、直流電力が入力されることにより充電、放電及びバイパス動作のいずれかの動作を行うようにしてもよい。
サブモジュール210は、ダイオードを含むスイッチング素子で構成され、スイッチング動作とダイオードの整流動作によりサブモジュール210の充電、放電及びバイパス動作のいずれかの動作を行うようにしてもよい。
サブコントローラ230のそれぞれは、サブモジュール210に関する情報を取得し、前記取得した情報をアドレス情報中に挿入する。また、サブコントローラ230のそれぞれは、メインコントローラ250の要求に応じて前記取得した情報が挿入されたアドレス情報をメインコントローラ250に送信する。
このために、サブコントローラ230のそれぞれは、少なくとも1つのセンサを含む。サブコントローラ230のセンサは、サブモジュール210の電流及び電圧の少なくとも一方を測定するようにしてもよい。
また、サブコントローラ230は、前記測定したサブモジュール210の電流及び電圧の少なくとも一方の情報を前記アドレス情報中に挿入するようにしてもよい。前記測定した情報は、サブモジュール210に充電された電圧の情報であってもよい。
さらに、サブコントローラ230は、メインコントローラ250から送信されるレファレンス情報を前記アドレス情報中に挿入するようにしてもよい。前記レファレンス情報は、基準直流電圧及びスイッチングキャリア信号を含んでもよい。
さらに、サブコントローラ230は、サブモジュール210のスイッチングヒストリ情報を前記アドレス情報中に挿入するようにしてもよい。前記スイッチングヒストリ情報とは、サブモジュール210により行われた充電、放電及びバイパス動作に関するヒストリ情報を意味する。
すなわち、サブコントローラ230は、サブモジュール210に関して現在のスイッチング情報及び以前の時点でのスイッチング情報を確認し、前記確認したスイッチング情報を前記アドレス情報中に挿入するようにしてもよい。
また、サブコントローラ230のそれぞれにはアドレスが割り当てられ、前記アドレス情報中には前記割り当てられたアドレスに対応する識別情報が含まれるようにしてもよい。
さらに、サブコントローラ230は、メインコントローラ250からサブコントローラ230自身のアドレスの確認を要求する信号を受信すると、前記受信した要求信号に応じて前記アドレス情報をメインコントローラ250に送信するようにしてもよい。
ここで、前記送信されるアドレス情報中には、前述した識別情報だけでなく、サブモジュール210に関する様々な情報が含まれる。
メインコントローラ250は、前記アドレスの確認だけで、サブコントローラ230が制御しているサブモジュール210の状態情報まで確認することができる。
また、メインコントローラ250は、前記確認した状態情報に基づいて、複数のサブモジュール210のスイッチング状態を制御することができる。
例えば、サブモジュール210は、複数で構成され、特定のサブモジュールは継続して充電動作のみを行い、他のサブモジュールは放電動作又はバイパス動作のみを行うようにしてもよい。よって、メインコントローラ250は、前記確認したアドレス情報中に含まれるスイッチングヒストリ情報を用いて、現時点で充電動作を行うサブモジュール、放電動作を行うサブモジュール及びバイパス動作を行うサブモジュールをそれぞれ決定する。
また、メインコントローラ250は、前記アドレス情報中に含まれる充電電圧情報を用いて、現時点で必要な電力に応じて放電動作を行うサブモジュールの数を決定するようにしてもよい。
すなわち、メインコントローラ250は、モジュラーマルチレベルコンバータ200の全般的な動作を制御することができる。
メインコントローラ250は、メインコントローラ250自身と連携している、交流パート110、170の電流、電圧、及び直流送電パート140の電流、電圧を測定するようにしてもよい。
また、メインコントローラ250は、全ての制御値を算出するようにしてもよい。
ここで、全ての制御値は、モジュラーマルチレベルコンバータ200の出力交流電力の電圧、電流、周波数の大きさの目標値であってもよい。
メインコントローラ250は、モジュラーマルチレベルコンバータ200と連携している、交流パート110、170の電流、電圧、及び直流送電パート140の電流、電圧の少なくとも1つに基づいて、全ての制御値を算出するようにしてもよい。
一方、メインコントローラ250は、通信装置(図示せず)を介して上位コントローラ(図示せず)から受信した基準有効電力、基準無効電力、基準電流及び基準電圧の少なくとも1つに基づいて、モジュラーマルチレベルコンバータ200の動作を制御するようにしてもよい。
メインコントローラ250は、サブコントローラ230とのデータ交換により前記アドレス情報が提供されるようにしてもよい。
以下、図7を参照して三相モジュラーマルチレベルコンバータに含まれる複数のサブモジュールの接続について説明する。
図7は本発明の一実施形態による複数のサブモジュールの接続を示す図である。
図7に示すように、複数のサブモジュール210は、直列に接続され、1つの相の陽極又は陰極に接続された複数のサブモジュール210が1つのアームを構成するようにしてもよい。
三相モジュラーマルチレベルコンバータ200は、一般に6つのアームから構成されるが、A、B、Cの三相のそれぞれにおいて陽極及び陰極で構成されて6つのアームから構成されるようにしてもよい。
例えば、三相モジュラーマルチレベルコンバータ200は、A相の陽極における複数のサブモジュール210で構成される第1アーム221と、A相の陰極における複数のサブモジュール210で構成される第2アーム222と、B相の陽極における複数のサブモジュール210で構成される第3アーム223と、B相の陰極における複数のサブモジュール210で構成される第4アーム224と、C相の陽極における複数のサブモジュール210で構成される第5アーム225と、C相の陰極における複数のサブモジュール210で構成される第6アーム226とから構成されるようにしてもよい。
また、1つの相における複数のサブモジュール210がレッグを構成するようにしてもよい。
例えば、三相モジュラーマルチレベルコンバータ200は、A相における複数のサブモジュール210を含むA相のレッグ221Aと、B相における複数のサブモジュール210を含むB相のレッグ223Aと、C相における複数のサブモジュール210を含むC相のレッグ225Aとから構成されるようにしてもよい。
この場合、第1〜第6アーム221、222、223、224、225、226は、それぞれA、B、C相のレッグ221A、223A、225Aに含まれる。
具体的には、A相のレッグ221Aは陽極アームである第1アーム221と陰極アームである第2アーム222とを含み、B相のレッグ223Aは陽極アームである第3アーム223と陰極アームである第4アーム224とを含み、C相のレッグ225Aは、陽極アームである第5アーム225と陰極アームである第6アーム226とを含む。
さらに、複数のサブモジュール210が極性によって陽極アーム227と陰極アーム228を構成するようにしてもよい。
具体的には、図7に示すように、モジュラーマルチレベルコンバータ200に含まれる複数のサブモジュール210は、中性線nを基準として、陽極に対応する複数のサブモジュール210と、陰極に対応する複数のサブモジュール210に分けられるようにしてもよい。
つまり、モジュラーマルチレベルコンバータ200は、陽極に対応する複数のサブモジュール210で構成される陽極アーム227と、陰極に対応する複数のサブモジュール210で構成される陰極アーム228とから構成されるようにしてもよい。
この場合、陽極アーム227は、第1アーム221、第3アーム223及び第5アーム225から構成され、陰極アーム228は、第2アーム222、第4アーム224及び第6アーム226から構成される。
以下、図8を参照して本発明の一実施形態によるサブモジュールの構成について説明する。
図8は本発明の一実施形態によるサブモジュールの構成の一例を示す図である。
図8に示すサブモジュール210は、2つのスイッチ、2つのダイオード、コンデンサを含むが、このようなタイプをハーフブリッジ(half bridge)形又は半波インバータ(half wave inverter)ともいう。
スイッチング部217に含まれるスイッチは、電力半導体を含んでもよい。
前記電力半導体は電力用半導体素子をいい、電力の変換や制御用に最適化することができる。また、前記電力半導体はバルブ装置ともいう。
例えば、スイッチング部217に含まれるスイッチは、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor; IGBT)、ゲートターンオフサイリスタ(Gate Turn-Off thyristor; GTO)、集積化ゲート転流型サイリスタ(Integrated Gate Commutated Thyristor; IGCT)などで構成されてもよい。
保存部219は、コンデンサを含んでおり、エネルギーを充電又は放電することができる。一方、サブモジュール210の構成及び動作に基づいてサブモジュール210を等価モデルで示すことができる。
図9は本発明の一実施形態によるサブモジュールの等価モデルを示す図である。
図9に示すように、サブモジュール210は、スイッチとコンデンサとから構成されたエネルギー充放電装置にすることができる。
これにより、サブモジュール210は出力電圧がVsmであるエネルギー充放電装置と同じであることを確認することができる。
以下、図10〜図13を参照して本発明の一実施形態によるサブモジュールの動作について説明する。
図10〜図13に示すサブモジュール210のスイッチ部217は複数のスイッチT1、T2を含み、それぞれのスイッチT1、T2はそれぞれのダイオードD1、D2に接続される。また、サブモジュール210の保存部219はコンデンサを含む。
図10及び図11を参照してサブモジュール210の充放電動作について説明する。
図10及び図11はサブモジュール210のコンデンサ電圧Vsmの形成を示す。
図10及び図11を参照すると、スイッチ部217のスイッチT1はターンオン状態であり、スイッチ部217のスイッチT2はターンオフ状態である。よって、サブモジュール210は、それぞれのスイッチT1、T2の動作によってコンデンサ電圧を形成することができる。
具体的には、図10に示すように、サブモジュール210に流入する電流はダイオードD1を介してコンデンサに流れてコンデンサ電圧を形成し、形成されたコンデンサ電圧によりコンデンサにエネルギーが充電される。
また、サブモジュール210は、充電されたエネルギーを放出することができる。
具体的には、図11に示すように、サブモジュール210に充電されたエネルギーであるコンデンサの蓄積エネルギーはスイッチT1を介して出力される。よって、サブモジュール210は、蓄積されたエネルギーを放出することができる。
図12及び図13を参照してサブモジュール210のバイパス動作について説明する。
図12及び図13はサブモジュール210のゼロ電圧の形成を示す。
図12及び図13を参照すると、スイッチ部217のスイッチT1はターンオフ状態であり、スイッチ部217のスイッチT2はターンオン状態である。よって、サブモジュール210のコンデンサに電流が流れなくなり、サブモジュール210はゼロ電圧を形成することができる。
具体的には、図12に示すように、サブモジュール210に流入する電流がスイッチT2を介して出力され、サブモジュール210はゼロ電圧を形成することができる。
また、図13を参照すると、サブモジュール210に流入する電流がダイオードD2を介して出力され、サブモジュール210はゼロ電圧を形成することができる。
このように、サブモジュール210は、ゼロ電圧を形成することができ、流れる電流がサブモジュール210に流入しないで通過するバイパス動作を行うことができる。
図14は本発明の一実施形態による電力値補正装置の構成を示すブロック図である。
図14に示すように、本発明の一実施形態による高圧直流送電システムにおける電力値補正装置は、複数のセンサ群310及び電力値補正部320を含む。
各センサ群310は、電流測定のための電流センサと電圧測定のための電圧センサとから構成され、前記高圧直流送電システム内の測定地点にそれぞれ設けられる。
例えば、複数のセンサ群310は第1センサ群、第2センサ群及び第3センサ群を含み、前記第1センサ群は需要側又は送電側トランスフォーマパートに設けられ、前記第2センサ群は需要側又は送電側コンバータパートに設けられ、前記第3センサ群は直流送電パートに設けられるようにしてもよい。
電力値補正部320は、複数のセンサ群310によりそれぞれ測定された電流及び電圧値を用いて電力値を計算する。
ここで、電力値補正部320は、各センサ群310により測定された電流及び電圧、並びに各センサ群310の線路インピーダンスを用いて前記電力値を計算する。
前記線路インピーダンスとは、各センサ群310を構成する電流センサと電圧センサとを接続する線路のインピーダンスを意味する。
前記線路インピーダンスはシステム設計時に設定され、電力値補正部320は前記システム設計時に設定された線路インピーダンスを用いて前記電力値を計算する。
また、これとは異なり、電力値補正部320は、現状態での線路インピーダンスを測定及び計算し、前記測定及び計算された線路インピーダンスを用いて前記電力値を計算するようにしてもよい。
前記電力値は、次のように計算することができる。
ここで、P_1は電力値であり、V_1はセンサ群の電圧センサにより測定された電圧値であり、I_1はセンサ群の電流センサにより測定された電流値であり、tは電力送電時間又は電力受電時間である。
すなわち、上記数式1によれば、高圧直流送電システムを構成する変換所の電力値は、時間に応じた電圧値と電流値の積で計算される。
前記高圧直流送電システムは、送電変換所、受電変換所、及びそれらを接続する送電線路を含む。
ここで、前記センサ群が前記送電変換所に設けられたセンサ群の場合、電力値補正部320は、前記送電変換所から前記受電変換所に送電した電力値を計算する。
また、前記センサ群が前記受電変換所に設けられたセンサ群の場合、電力値補正部320は、前記受電変換所で受電した電力値を計算する。
状況に応じて、前記送電変換所が前記受電変換所から送電する電力を受電する変換所として動作することもでき、前記受電変換所が前記送電変換所に電力を送電する変換所として動作することもできる。
また、前記線路インピーダンスは、該当変換所が受電変換所として動作するか送電変換所として動作するかによって異なる。
よって、電力値補正部320は、変換所の運転状態(送電状態及び受電状態)による線路インピーダンスを確認し、それに対応するインピーダンスを適用して電力値を計算する。
一方、従来技術によれば、C&P(Control & Protection system)では上記数式1によってのみ電力値を計算している。
しかし、前記電圧を測定する電圧センサ及び前記電流を測定する電流センサにおいては測定誤差が生じる。よって、前記電圧を測定する電圧センサ及び前記電流を測定する電流センサの測定誤差により、前記計算された電力値に差が生じることがあり、前記差はシステムにおいて電力損失と認識される。
例えば、前記電圧センサ及び前記電流センサの誤差がそれぞれ±0.5%であり、前記測定された電圧誤差が+0.5%であり、前記測定された電流誤差が−0.5%である場合、前記電力値の誤差は、次のように計算することができる。
ここで、前記高圧直流送電システムの運転電力が非常に大きいので、前記生じる測定誤差は非常に大きい。
よって、本実施形態においては、上記数式1に加え、他の数式をさらに用いて電力値を計算し、電流測定誤差のほうが大きいか電圧測定誤差のほうが大きいかを確認する。
すなわち、上記数式1において、電流は電圧/抵抗で表され、電圧は電流×抵抗で表される。
ここで、前記抵抗は前記線路インピーダンスを意味するので、本実施形態においては、前記測定された電流値及び電圧値の両方を用いるのではなく、一方の値のみを用いて前記電力値を計算する。
ここで、P_2は電力値であり、I_1はセンサ群の電流センサにより測定された電流値であり、Z_1は該当運転状態での線路インピーダンスであり、tは電力送電時間又は電力受電時間である。
つまり、電力値補正部320は、上記数式1ではなく、上記数式3を用いて電力値を計算することができる。
上記数式3による電力値の計算においては、前記センサ群の電圧センサにより測定された電圧値は用いておらず、前記センサ群の電流センサにより測定された電流値及び前記線路インピーダンスのみを用いている。
ここで、P_3は電力値であり、V_1はセンサ群の電圧センサにより測定された電圧値であり、Z_1は該当運転状態での線路インピーダンスであり、tは電力送電時間又は電力受電時間である。
また、電力値補正部320は、上記数式1及び上記数式3ではなく、上記数式4を用いて電力値を計算することができる。
上記数式4による電力値の計算においては、前記センサ群の電流センサにより測定された電流値は用いておらず、前記センサ群の電圧センサにより測定された電圧値及び前記線路インピーダンスのみを用いている。
上記数式1により計算された電力値を第1電力値とし、上記数式3により計算された電力値を第2電力値とし、上記数式4により計算された電力値を第3電力値とすると、前記第1〜3電力値は異なる値を有する。
これは、前記センサ群の電流センサにより測定された電流値の測定誤差、及び前記センサ群の電圧センサにより測定された電圧値の測定誤差が異なるからである。
よって、前記第1〜3電力値のうち2つの電力値は差が大きくなく、前記2つの電力値を除く残りの1つの電力値は前記2つの電力値との差が大きい。
すなわち、前記電流値の測定誤差と前記電圧値の測定誤差がそれぞれ存在し、前記電流値の測定誤差の方が前記電圧値の測定誤差より大きい場合、前記測定誤差の大きい電流値を主として計算された第2電力値は、前記第1及び第3電力値との差が大きい。
逆に、前記電圧値の測定誤差の方が前記電流値の測定誤差より大きい場合、前記測定誤差の大きい電圧値を主として計算された第3電力値は、前記第1及び第2電力値との差が大きい。
よって、電力値補正部320は、前記電圧値の測定誤差の方が大きいと判断された場合、前記電圧値ではなく前記電流値を主として電力値を計算した上記数式3の結果値が該当変換所の実際の電力値となるように補正する。
それに対して、電力値補正部320は、前記電流値の測定誤差の方が大きいと判断された場合、前記電流値ではない前記電圧値を主として電力値を計算した上記数式4の結果値が該当変換所の実際の電力値となるように補正する。
また、電力値補正部320は、前述した特定の測定値の誤差を確認し、それに基づいて当該測定値を測定したセンサの交換や測定値の補正を要求する信号を出力する。
さらに、電力値補正部320は、前述した特定の測定値の誤差が基準値を超えると、当該測定値は無視し、他の測定値を用いて電力値を計算する。
すなわち、本実施形態においては、上記数式3の計算方式では電圧測定値を用いることなく電流測定値を用い、上記数式4の計算方式では電流測定値を用いることなく電圧測定値を用いるので、運転電流及び電圧の変化時に上記数式1の方式よりも誤差の原因が明らかになり、それに基づいて測定誤差による電力計算誤差を低減し続けることができる。
すなわち、測定誤差において電流による誤差が大きければ、測定された電圧値に基づいて計算された電力値が実際の電力値となるように補正し、測定誤差において電圧による誤差が大きければ、測定された電流値に基づいて計算された電力値が実際の電力値となるように補正するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、このような方式を送電変換所と受電変換所とで共通に用いるので、測定誤差を補正して電力計算誤差を最小限に抑えることができる。
さらに、前述したように、送電変換所と受電変換所とで測定した電流値及び電圧値の測定誤差の推移を比較することができ、より大きな誤差が生じた変換所の電力を補正することができる。また、実際に電流センサと電圧センサは誤差範囲を有するので、誤差範囲から外れた測定値をメンテナンスしたり無視して電力を計算することができる。
図15及び図16は本発明の一実施形態による高圧直流送電システムにおける電力値測定方法を示すフローチャートである。
図15を参照すると、まず、高圧直流送電システムの特定の位置に設けられたセンサ群は、当該位置における電流値及び電圧値をそれぞれ測定する(S110)。
次に、電力値補正部320は、前記測定された電流値及び電圧値を上記数式1に代入して第1電力値を計算する(S120)。
次に、電力値補正部320は、前記測定された電流値及び前記センサ群の電流センサと電圧センサとの間の線路インピーダンスを上記数式3に代入して第2電力値を計算する(S130)。
ここで、前記線路インピーダンスは運転モードによって異なる値を有するので、電力値補正部320は、現在の運転モードを確認し、前記確認された運転モードにおける前記センサ群の線路インピーダンスを確認する。
そして、電力値補正部320は、前記確認された線路インピーダンス及び前記測定された電流値に基づいて第2電力値を計算する。
次に、電力値補正部320は、前記測定された電圧値及び前記線路インピーダンスを上記数式4に代入して第3電力値を計算する(S140)。
次に、電力値補正部320は、前記第1電力値と前記第2電力値及び前記第3電力値とを比較し、前記測定された電流値及び電圧値のうち測定誤差が小さい測定値を確認する(S150)。
すなわち、前記第1〜3電力値のうち1つの特定の電力値は他の2つの電力値との差が大きい。これは、前記測定された電流値及び電圧値のうち測定誤差が大きい特定の測定値に基づいて前記電力値が計算されているからである。つまり、前記第2電力値及び前記第3電力値のいずれかは他の2つの電力値との差が大きい。
よって、電力値補正部320は、前記第2電力値及び前記第3電力値のうち測定誤差が小さい測定値に基づいて計算された電力値を最終の電力値として決定する(S160)。
すなわち、電力値補正部320は、前記第2電力値と前記第1及び第3電力値との差が大きい場合、前記電流値の測定誤差の方が前記電圧値の測定誤差より大きいことを確認し、それに基づいて前記測定誤差が小さい電圧値に基づいて計算された第3電力値を最終の電力値として決定する。
それに対して、電力値補正部320は、前記第3電力値と前記第1及び第2電力値との差が大きい場合、前記電圧値の測定誤差の方が前記電流値の測定誤差より大きいことを確認し、それに基づいて前記測定誤差が小さい電流値に基づいて計算された第2電力値を最終の電力値として決定する。
以下、前記測定誤差を確認する過程についてより具体的に説明する。
図16を参照すると、まず、電力値補正部320は、前記計算された第1電力値、第2電力値及び第3電力値を比較し、他の2つの電力値との差が大きい特定の電力値を確認する(S210)。
次に、電力値補正部320は、前記確認された特定の電力値の計算に用いられた測定値を確認する(S220)。
前記確認の結果、電力値補正部320は、前記測定値が電流値であるか否かを判断する(S230)。
次に、前記測定値が電流値であれば、電力値補正部320は、前記電流値の測定誤差の方が前記電圧値の測定誤差より大きいものと判断する(S240)。
それに対して、前記測定値が電流値ではなく電圧値であれば、電力値補正部320は、前記電圧値の測定誤差の方が前記電流値の測定誤差より大きいものと判断する(S250)。