JP6307331B2 - ろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材及びその製造方法 - Google Patents
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ろう付加熱後において、0.01〜5.00μmの円相当径を有する金属間化合物密度(d3)が5.0×104個/mm2以上であり、Si固溶量が0.30〜0.80mass%であり、
ろう付加熱後において、室温における引張強度が130MPa以上であり、120℃における引張強度が90MPa以上であり、480時間のSWAAT後の引張強度をTS1(MPa)とし、SWAAT前の引張強度をTS0(MPa)とした場合のTS1/TS0が0.40以上であり、自然電位が−720mV以下であることを特徴とするろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材とした
Si:0.7〜1.5mass%
Siは,ろう付加熱後における室温強度及び高温強度を確保するために必須の元素である。Siは同時に添加されるFe、Mnと共に、Al−Fe(−Si)系金属間化合物及びAl−Mn−Si(−Fe)系金属間化合物を形成して、分散強化に寄与し材料強度(特にろう付加熱後の室温強度)を向上させる。また、一部のSiはろう付加熱により材料中に固溶し、固溶強化によりろう付加熱後における室温強度及び高温強度を向上させる。Si添加により形成されるAl−Mn−Si(−Fe)系化合物はろう付加熱後に粒界に析出し、その析出量が多いと粒界腐食を引き起こす。Si含有量が0.7mass%(以下、単に「%」と記す)未満では、上記の効果を十分に得ることが出来ず、ろう付加熱後における十分な室温強度及び高温強度を得ることが出来ない。一方で、Si含有量が1.5%を超えると、材料の固相線温度が大きく低下するために、ろう付加熱時に材料が溶融し、ろう付不良が起き易くなる。更に、Al−Mn−Si(−Fe)系化合物の粒界への析出が多くなり、特に粒界腐食が起き易くなる。
Feは、ろう付加熱後における室温強度及び高温強度を確保するために必須の元素である。Feは同時に添加されるMnと共に、Al−Fe(−Si、Mn)系金属間化合物を鋳造時に形成して、分散強化に寄与し、特にろう付加熱後の室温強度を向上させる。Fe含有量が0.4%未満では、上記の効果を十分に得ることが出来ず、十分なろう付加熱後における十分な室温強度及び高温強度を得ることが出来ない。一方で、Fe含有量が1.2%を超えると、鋳造時にAl−Fe系粗大晶出物が発生するようになり、塑性変形性が低下するために圧延性が低下する。また、Al−Fe系化合物は腐食のカソードサイトとして作用し、孔食などが発生し易くなり耐食性が劣る。
Mnは、ろう付加熱後における室温強度及び高温強度を確保するために必須の元素である。Mnは同時に添加されるSiと共に、Al−Mn−Si系金属間化合物を形成して、分散強化に寄与し材料強度(特にろう付加熱後の室温強度)を向上させる。Mn含有量が0.5%未満では、上記の効果を十分に得ることが出来ない。一方、Mn含有量が1.8%を超えると、鋳造時にAl−Mn系粗大晶出物が発生するようになり、塑性変形性が低下するために圧延性が低下する。また、Al−Mn−Si(−Fe)系化合物の粒界への析出が多くなり、粒界腐食が起き易くなる。更に、含有量が多過ぎるとろう付加熱後のMn固溶量が増加するために、導電率が低下する。
Znは材料の自然電位を卑にし、犠牲防食効果の向上に寄与する。Zn含有量が0.5%未満では上記の効果を十分得ることが出来ない。一方、Zn含有量が3.0%を超えると自己腐食速度が増大し、自己耐食性が低下する。
ろう付加熱前において、0.01μm以上0.15μm未満の円相当径を有する金属間化合物密度(d1)が5×104個/mm2以上であり、かつ、0.15〜5.00μmの円相当径を有する金属間化合物密度(d2)が5×104〜3.0×107個/mm2であり、d1/d2が0.30以上であり、ろう付加熱後において、0.01〜5.00μmの円相当径を有する金属間化合物密度(d3)が5×104個/mm2以上である。ろう付加熱後における室温強度、高温強度及び耐食性を確保する上で、ろう付加熱前の金属間化合物サイズ(本発明では円相当径、具体的には投影面積円相当直径(Heywood径)で定義される)とその存在密度は最適に調整されている必要がある。
ろう付加熱後における高温強度の向上は固溶強化に依存する部分が大きく、ろう付加熱後において一定以上の元素固溶量を確保することが必要である。ろう付加熱前において0.15μm未満の円相当径を有する金属間化合物(特にAl−Mn−Si(−Fe)系化合物)は、ろう付加熱時に材料中に固溶し易く、高温強度の向上に寄与する。本発明者らは、0.01μm以上0.15μm未満の円相当径を有する金属間化合物密度が5.0×104個/mm2未満の場合には、固溶量が不足してろう付加熱後における十分な高温強度を確保することが出来ないことを見出した。
0.15〜5.00μmの円相当径の金属間化合物(特にAl−Fe(−Mn)系化合物)は、ろう付加熱時においてその固溶量が少なく分散強化に寄与するため、分散密度が高いほどろう付加熱後の室温強度が高くなる。一方、当該サイズの金属間化合物は、ろう付加熱後の冷却中に固溶元素を取り込み材料中の固溶量を低下させるため、ろう付加熱後の高温強度を確保するためには一定以下の金属間化合物密度に制御する必要がある。本発明者らは、5.0×104個/mm2未満ではこの金属間化合物密度が小さいため分散強化が低減してろう付加熱後の室温強度が低下し、その一方で、この密度が3.0×107個/mm2を超えると金属間化合物による固溶元素の取り込みが多くなり、ろう付加熱後の高温強度が低下することを見出した。
ろう付加熱後において0.01〜5.00μmの円相当径を有する金属間化合物(特にAl−Fe(−Mn)系化合物)の密度は、5.0×104個/mm2以上とする必要がある。この金属間化合物密度が5.0×104個/mm2未満の場合には、ろう付加熱後の室温強度を十分に確保することが出来ない。ここで、5.00μmを超える円相当径を有する場合、実質的にほとんどの晶出物が粗大なため金属間化合物密度が5.0×104個/mm2未満となり、ろう付加熱後の室温強度を十分に確保することが出来ない。また、0.01μm未満の円相当径を有する上述の金属間化合物は極めて微細で密度測定が困難であるために、0.01μm未満の円相当径を有するものは対象外とした。なお、上記金属間化合物密度が高いほどろう付加熱後の分散強化による強化が増加し、室温TSが向上しやすい。したがって、上記金属間化合物密度の上限は特に限定しない。
d1/d2が0.30未満では材料に固溶する金属間化合物の量に対して、固溶元素を取り込む金属間化合物の量が多過ぎて固溶元素量が低下するために、ろう付加熱後における十分な高温強度を確保することが出来ない。なお、d1/d2の上限は特に限定するものではない。
高温強度の向上には、固溶強化が有効である。化合物による分散強化の強度向上への寄与は少ないと考えられる。その原因は、高温環境下では転位の移動が容易であり、分散粒子は転位の移動の障害になり難いためと考えられる。そこで,固溶強化を図るため、一定以上の固溶量を確保することが必要になる。100℃付近におけるSiの拡散速度と転位の移動速度は同程度であり、Siの拡散が転位の移動を阻害し易いため高温強度の向上に有効である。Si固溶量が0.30%以上であれば高温のTSを十分に確保することができる。一方、0.30%未満では高温の引張強度(TS)を十分に確保することが出来ない。Si固溶量が0.80%を超えると粒界へのAl−Mn−Si(−Fe)系化合物の析出が多くなるために、粒界腐食が起き易くなる。
本発明では、アルミニウム合金フィン材の種々の条件下での引張強度(TS)を以下のように規定する。
熱交換器の室温における耐久性を確保するために、ろう付加熱後における室温TSは高いことが望ましい。そのためには、ろう付加熱後における室温でのTSを130MPa以上とするのが好ましい。130MPa未満では熱交換器の耐久性が低下し、実用的に十分な耐久性が得られない。本発明においては、25℃を室温とする。なお、ろう付加熱後における室温でのTSが高いほど、室温でのコア耐久性が向上しやすい。したがって、室温TSの上限は特に限定しない。
上記のように、高温環境下で熱交換器が使用されるケースが増加している。高温環境下とは約100℃前後であり、従来と比較して高温である。そこで、100℃よりも高温である120℃でのTSが90MPa以上であれば、熱交換器の十分な高温耐久性が得られる。120℃でのTSが90MPa未満では十分な高温耐久性を得ることが出来ない。なお、ろう付加熱後における120℃でのTSが高いほど、120℃でのコア耐久性が向上しやすい。したがって、120℃TSの上限は特に限定しない。
熱交換器は腐食環境下で使用され、フィンの腐食が進行すると熱交換器コアの耐久性が低下する。フィンは優れた耐食性を有していることが望ましい。そこで、TS1(MPa)/TS0(MPa)を0.40以上とすることにより、フィンは実用上十分な耐食性を有し、腐食環境下でも熱交換の耐久性を十分に確保することができる。なお、TS1(MPa)/TS0(MPa)が高いほど耐食性に優れているので、TS1(MPa)/TS0(MPa)の上限は特に限定しない。
以下に、本発明に係る熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法について説明する。なお、この製造方法は一実施態様を示すものであり、本発明のアルミニウム合金フィン材の製造方法を限定するものではない。
本発明の合金は、連続鋳造圧延法(CC法)により鋳造とされることを特徴としている。CC法で鋳造する場合は、鋳造時の冷却速度(約100〜1000℃/秒)が非常に大きい。そのため、一般的な半連続鋳造法(DC法)(冷却速度約10〜100℃/秒)に比べて、添加されたSi、Fe、Mnによって形成されるAl−Fe(−Mn)系及びAl−Mn−Si(−Fe)系の金属間化合物が微細、かつ密に分散する。その結果、分散強化が大きく、ろう付加熱後の室温強度の向上に大きく寄与する。また、上記金属間化合物が微細、かつ密に分散するために、鋳造時に固溶したSi、Fe、Mnが金属間化合物に取り込まれ易い。このため、導電率の向上が図られる。従って、CC法で鋳造されたアルミニウム合金は、DC法で鋳造されたものよりも強度及び熱伝導性に優れる。また、CC法は金属間化合物が微細に分散するために、フィン材をコルゲート成形する際の型磨耗が少なく、経済的という利点もある。本発明では、CC法における鋳造時の冷却速度を15〜1000℃/秒とするのが好ましい。
次に、鋳造された鋳塊は焼鈍工程にかけられる。焼鈍工程は、高温焼鈍段階と低温焼鈍段階とを含む。高温焼鈍段階の条件は、450〜560℃で1〜10時間である。この高温焼鈍工程は、後述の低温焼鈍段階の前工程で行われる。この高温焼鈍工程により材料中の金属間化合物のサイズ及び密度、ならびに、添加元素の固溶量を最適に調整することが出来る。
後述の最終冷間圧延段階の直前に、1回以上の低温焼鈍段階が設けられる。この低温焼鈍段階は、材料を軟化させて最終冷間圧延段階で所望の材料強度を得るために行われる。この低温焼鈍の条件は、200〜450℃で1〜10時間である。焼鈍温度が250℃未満では材料の軟化が十分に起こらずに、最終冷間圧延における強度の調整が困難となる。一方、450℃を超えた温度で焼鈍を行うと、製造工程中の材料への入熱量が多くなり過ぎるために、金属間化合物が粗大、かつ疎に分布し分散強化が小さくなる。その結果、ろう付加熱後の室温強度の低下を招く。また、1時間未満の焼鈍温度では上記の効果が十分ではなく、10時間を超える焼鈍時間では上記の効果が飽和して更なる向上がえられないため、経済的に不利となる。
鋳造工程後において、2回以上の冷間圧延段階が設けられる。製造工程の最後に行う冷間圧延は最終冷間圧延段階であり、それまでに、1回以上の冷間圧延段階が設けられる。最終冷間圧延段階以前の冷間圧延段階は、最終冷間圧延段階で所望の最終板厚を得るために行われ、常法に従い冷間圧延を行えばよい。
本発明に係る熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法では、鋳造工程後において、焼鈍と冷間圧延がそれぞれ2回以上行なわれる。例えば、(i)高温焼鈍段階→最初の冷間圧延段階→低温焼鈍段階→最終冷間圧延段階としてもよく、これに代えて、(ii)最初の冷間圧延段階→高温焼鈍段階→低温焼鈍段階→最終冷間圧延工程としてもよい。また、上記(i)、(ii)において、低温焼鈍段階を2回以上続けて行ってもよい。更に、上記(ii)において、高温焼鈍段階の後に最初の冷間圧延段階を再び設けてもよい。
固相線温度は、フィン材のろう付性の優劣を決める基準になる。固相線温度が低過ぎると、ろう付加熱時にフィン溶け及びフィン座屈が発生する。610℃以上であれば、十分な固相線温度を有する。
FE−SEM(Field Emission−Scannning Electron Microscopy:走査電子顕微鏡)を用いてフィン材試料表面の化合物を観察し、画像解析により所定の円相当径を有する金属間化合物の密度を測定した。具体的には、倍率20000倍で20視野を観察し、2値化処理することで密度を算出した。上述のように、円相当径0.01μm未満の金属間化合物は微細過ぎるために、ノイズと区別がつき難く、2値化する際にカウントしなかった。なお、d1/d2の比率も併せて表3〜5に示す。
ろう付加熱後のフィン材試料を、JIS13号B引張試験片に成形し、Shimadzu製AG−20kN試験機によって室温でのTSを測定した。同じ試料から用意した3枚の試験片を用いて試験し、その算術平均値を室温でのTSとした。前述のように熱交換器の耐久性を確保するためには、室温TSが高い方が望ましい。130MPa以上であれば熱交換器の耐久性を十分に確保することが出来るので合格とし、それ未満を不合格とした。
室温TSと同様に、試験片を作製して120℃でのTSを測定した。更に、同様に算術平均値をもって高温(120℃)でのTSとした。前述のように熱交換器の耐久性を確保するためには、高温TSが高い方が望ましい。これが90MPa以上であれば熱交換器の耐久性を十分に確保することが出来るので合格とし、それ未満を不合格とした。
ろう付加熱前における金属間化合物密度と同様にしてd3を測定し、2値化処理することで密度を算出した。
ろう付加熱後におけるフィン材のSi固溶量を算出した。具体的には、ICP(Induced Coupled Plasma)を用いて、アルミニウム合金のSi含有量を求め、次いで、フェノール溶解法によってSi系金属間化合物のSi総量を求めた。そして、前者から後者を差し引いてSi固溶量を算出した。
フィンへのろう侵食量が多いとフィンの座屈が生じるために、ろう付加熱処理後の熱交換器の寸法が設定通りにならず耐久性が低下する。そこで、フィンへのろう侵食の指標としてろう拡散性を以下のように評価した。図1に示すように、上記のようにして作製したフィン材試料を幅16mm、山高さ5mm、山間隔3mmにコルゲート成形したフィン材2と、JIS3003の心材にクラッド率5%でJIS4045ろう材をクラッドした板厚0.5mmのブレージングシートからなるチューブ材3を組み付けて、ろう付けすることによりミニコア1を作製した。作製したミニコア1を、非腐食性フラックス量5g/m2用いて、600℃で3分間のろう付を行った。このようにしてろう付けしたミニコア断面を光学顕微鏡によりミクロ観察して、ろう浸食の有無を観察した。ろう侵食の発生しなかったものをろう拡散性が合格「○」、ろう侵食が発生したものをろう拡散性が不合格「×」とした。合格の場合の具体例を図4(a)に、不合格の場合の具体例を図4(b)に示す。図中において、2、3は図1と同じであり、10は侵食ろうを示す。
フィンの自然電位が貴になると犠牲陽極効果が小さく、熱交換器の耐食性を確保することが出来ない。図1に示すろう付したフィン材の自然電位が−720mV以下であれば、十分な犠牲陽極効果を有するフィン材となる。表3中において、上記自然電位が−720mV以下の場合を合格(○)とし、−720mVより貴の場合を不合格(×)とした。なお、自然電位の測定は、Ag/AgCl(s)を参照電極とし、測定溶液25℃の5%NaCl水溶液中にミニコアにろう付されたフィン部分のみを浸漬して行った。
図1において、フィン材試料の幅のみを20mmに変えたミニコア1を作製した。作製したミニコア1を、非腐食性フラックス量5g/m2用いて、600℃で3分間のろう付を行った。このようにしてろう付けしたミニコア1に対し、480hのSWAAT(ASTMのG85−Aに準拠した人工海水噴霧試験)を行った。まず、SWAAT後のミニコア1に対して、チューブ3を固定してフィン2のみに引張荷重が加わる状態で引張試験を行うことで、フィンの引張強度(480時間のSWAAT後の引張強度TS1<MPa>)を測定した。一方、SWAAT前のミニコア1に対しても、同様にしてフィンの引張強度(SWAAT前の引張強度TS0<MPa>)を測定した。そして、TS1/TS0をSWAAT後のフィン残強度とし、これが0.40以上のものは十分な耐食性を有するフィンであるとして合格とし、0.40未満のものは耐食性が不十分なフィンであるとして不合格とした。
図2、3に示すように、フィン材試料を幅20mm、山高さ5mm、山間隔3mmにコルゲート成形したコルゲート成形したフィン材2を作製した。次に、他の部材であるチューブ材3、ヘッダー材5、タンク材6、サイドサポート材7の作製には、JIS3003の心材にクラッド率5%のJIS4045ろう材をクラッドしたクラッド材を用いた。チューブ材3の板厚を0.2mmとし、ヘッダー材5、タンク材6及びサイドサポート材7の板厚は1.0mmとした。成形した各部材を図2及び図3に示すように組み付け、非腐食性フラックス量5g/m2用いて600℃で3分間のろう付を行ない、耐久性評価用の熱交換器コア4とした。なお、図2の8は冷媒供給口を示し、9は冷媒排出口を示す。
2・・・フィン材、フィン
3・・・チューブ材、チューブ
4・・・熱交換器コア
5・・・ヘッダー材、ヘッダー
6・・・タンク材、タンク
7・・・サイドサポート材、サイドサポート
8・・・冷媒供給口
9・・・冷媒排出口
10・・・侵食ろう
Claims (3)
- Si:0.7〜1.5mass%、Fe:0.4〜1.2mass%、Mn:0.5〜1.8mass%、Zn:0.5〜3.0mass%を含有し、残部Al及び不可避的不純物からなり、
ろう付加熱前において、0.01μm以上0.15μm未満の円相当径を有する金属間化合物密度(d1)が5.0×104個/mm2以上であり、0.15〜5.00μmの円相当径を有する金属間化合物密度(d2)が5.0×104〜3.0×107個/mm2であり、d1/d2が0.30以上であり、固相線温度が610℃以上で有り、
ろう付加熱後において、0.01〜5.00μmの円相当径を有する金属間化合物密度(d3)が5.0×104個/mm2以上であり、Si固溶量が0.30〜0.80mass%であり、
ろう付加熱後において、室温における引張強度が130MPa以上であり、120℃における引張強度が90MPa以上であり、480時間のSWAAT後の引張強度をTS1(MPa)とし、SWAAT前の引張強度をTS0(MPa)とした場合のTS1/TS0が0.40以上であり、自然電位が−720mV以下であることを特徴とするろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材。 - 請求項1に記載のろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法であって、Si:0.7〜1.5mass%、Fe:0.4〜1.2mass%、Mn:0.5〜1.8mass%、Zn:0.5〜3.0mass%を含有し、残部Al及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金溶湯を鋳造する鋳造工程と、鋳塊を焼鈍する焼鈍工程と、最終冷間圧延段階を含む冷間圧延工程とを備え、前記鋳造工程は、アルミニウム合金溶湯を連続鋳造圧延する連続鋳造圧延工程であり、前記焼鈍工程は、圧延板を450〜560℃で1〜10時間熱処理する高温焼鈍段階と、圧延板を200〜450℃で1〜10時間熱処理し、前記最終冷間圧延段階の直前の1回以上の低温焼鈍段階とを含み、前記冷間圧延工程は、最終冷間圧延段階の前工程において1回以上の冷間圧延段階を更に備え、前記最終冷間圧延段階における圧延率を10〜50%とすることを特徴とするろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法。
- 前記連続鋳造圧延工程と、圧延鋳塊を高温焼鈍する前記高温焼鈍段階と、前記最終冷間圧延段階の前工程としての冷間圧延段階であって、高温焼鈍した圧延鋳塊を冷間圧延する前記冷間圧延段階と、冷間圧延板を低温焼鈍する前記低温焼鈍段階と、低温焼鈍した圧延板を冷間圧延する前記最終冷間圧延段階とを含む、請求項2に記載のろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金フィン材の製造方法。
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