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JP6307906B2 - パケット転送装置、パケット転送システム及びパケット転送方法 - Google Patents
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JP6307906B2 - パケット転送装置、パケット転送システム及びパケット転送方法 - Google Patents

パケット転送装置、パケット転送システム及びパケット転送方法 Download PDF

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Description

本件は、パケット転送装置、パケット転送システム及びパケット転送方法に関する。
物理マシン(例えば物理サーバ)に搭載された稼動中のVirtual Machine(VM:仮想マシン)を別の物理マシンに移動させるLive Migration(LM:ライブマイグレーション)が知られている。ライブマイグレーションにより、仮想マシンにアクセスする端末装置(例えばPersonal Computer(PC)などのクライアント端末)は仮想マシンから提供される通信サービスを移動前後で利用することができる。このようなライブマイグレーションについては、種々の技術が提案されている。
例えば、単一の拠点に設置された異なる2つの物理サーバ間で仮想マシンを移動させた場合、アクセス先を移動元の仮想マシンから移動後の仮想マシンに切り替える際にパケットロスが発生する場合がある。このような場合に、仮想マシンの移動の準備段階でOpen Flow Controller(OFC:オープンフローコントローラ)が移動元仮想マシン宛の通信用フローと移動先仮想マシン宛の通信用フローの双方をOpen Flow Switch(OFS:オープンフロースイッチ)に設定することでパケットロスを防ぐ技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述した技術は単一の拠点に設置された物理サーバ間における仮想マシンの移動に利用されているが、物理的に離れた異なる拠点のそれぞれに設置された物理サーバ間における仮想マシンの移動に上述した技術が利用される場合には、以下の問題点がある。
例えば、異なる拠点間で仮想マシンを移動させた場合、拠点間を繋ぐトンネルが構築され、パケットはそのトンネルを通って移動先の仮想マシンに入力される。すなわち、仮想マシンの移動元の拠点を経由して仮想マシンにパケットが入力されるため、通信遅延が生じたり通信帯域を無駄に消費したりするという問題点がある。したがって、移動元の拠点を経由せずに移動先の仮想マシンにパケットが入力されることが望まれる。
ここで、ライブマイグレーションでは、仮想マシンに設定されたIPアドレスが移動前後で同一であるが、上述した問題点は、例えば移動後の拠点に応じたIPアドレスを仮想マシンに新たに設定し直せば解消される。ところが、移動後の拠点に応じたIPアドレスを仮想マシンに設定し直す場合、仮想マシン上で動作するアプリケーションソフトウェアやネットワーク設定を再起動する必要がある。再起動した場合、仮想マシンから提供されていたサービスは一時的に中断されるため、ネットワークを流れるパケットは消失するという別の問題点が発生する。
例えば仮想マシンに設定されたIPアドレスを新たに設定し直さないで、上述した問題点を解消する技術がある。例えば、まずパケットが移動元の拠点を経由して移動先の拠点に送信されるネットワーク設定からパケットが移動元の拠点を経由せずに移動先の拠点に送信される別のネットワーク設定に変更する。次に、移動先の仮想マシン宛に送信されたパケットのヘッダに格納されたIPアドレスを仮想マシンに入力される前に仮想マシンに入力されるように変換する。このような技術を利用することで、移動元の拠点を経由せずに移動先の仮想マシンにパケットが入力される。
特開2011−70549号公報
ところで、仮想マシンにパケット(以下、第1のパケットという)が入力された場合、仮想マシンは第1のパケットに応答する第2のパケットを第1のパケットの送信元である端末装置に送り返す。ここで、上述した技術を利用して冒頭の問題点を解消しようとすると、仮想マシンが移動元の拠点から移動先の拠点に移動したもののネットワーク設定が別のネットワーク設定に変更される前では、移動先の仮想マシンには移動元の拠点を経由した第1のパケットが入力される。一方、ネットワーク設定が別のネットワーク設定に変更された後では、移動先の仮想マシンには移動元の拠点を経由しなかった第1のパケットが入力される。
仮想マシンは、このように異なる通信経路から入力された第1のパケットにそれぞれ応答する第2のパケットを送り返そうとすると、どちらの通信経路から入力された第1のパケットであるか区別できない。したがって、仮想マシンは入力された第1のパケットの送信元に第2のパケットを正常に送り返すことができず、端末装置は第2のパケットを受信できないという問題がある。
そこで、1つの側面では、本件は、入力された第1のパケットに応答する第2のパケットを正常に受信させることができるパケット転送装置、パケット転送システム及びパケット転送方法を提供することを目的とする。
本明細書に開示のパケット転送装置は、第1のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットの宛先アドレスに、第1のLANに接続された第1の物理マシンから前記第1のLANと拠点が異なる第2のLANに接続された第2の物理マシンに移動する仮想マシンに設定された移動前後で同一である前記第1のLANに応じた第1のアドレスと異なる前記第2のLANに応じた第2のアドレスが格納されていると、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換する変換手段を有するパケット転送装置である。
また、本明細書に開示のパケット転送装置は、稼働した状態で拠点間を移動する仮想マシンに設定された拠点間移動前後で同一である第1のアドレスと異なる第2のアドレスが宛先アドレスに格納された第1のパケットが入力された場合に、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された第1のパケットを前記仮想マシン側に送信する第1の送信手段と、前記変換手段によって変換された第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する第2の送信手段と、を有し、前記変換手段は、前記第1のアドレスが宛先アドレスに格納された第3のパケットが入力された場合、前記第3のパケットの宛先アドレス及び送信元識別子に対する変換を行わずに、前記第3のパケットを前記第1の送信手段に出力し、前記第1の送信手段は、前記変換手段から出力された第3のパケットを前記仮想マシン側に送信し、前記変換手段は、前記第3のパケットに応答する第4のパケットが入力された場合に、前記第4のパケットの送信元アドレス及び宛先識別子に対する変換を行わずに、前記第4のパケットを前記第2の送信手段に出力し、前記第2の送信手段は、前記変換手段から出力された第4のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する、ことを特徴とするパケット転送装置である。
本明細書に開示のパケット転送システムは、第1のLANに接続され、仮想マシンが搭載された第1の物理マシンと、前記第1のLANと拠点が異なる第2のLANに接続された第2の物理マシンと、前記仮想マシンを前記第1の物理マシンから前記第2の物理マシンに移動させる指示を前記第1の物理マシンに出力するシステム管理装置と、を備え、前記第2の物理マシンは、第1のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットの宛先アドレスに、前記仮想マシンに設定された移動前後で同一である前記第1のLANに応じた第1のアドレスと異なる前記第2のLANに応じた第2のアドレスが格納されていると、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換するパケット転送装置を含む、ことを特徴とするパケット転送システムである。
本明細書に開示のパケット転送方法は、第1のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットの宛先アドレスに、第1のLANに接続された第1の物理マシンから前記第1のLANと拠点が異なる第2のLANに接続された第2の物理マシンに移動する仮想マシンに設定された移動前後で同一である前記第1のLANに応じた第1のアドレスと異なる前記第2のLANに応じた第2のアドレスが格納されていると、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換する第1の変換ステップと、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換するする第2の変換ステップと、を有するパケット転送方法である。
本明細書に開示のパケット転送装置、パケット転送システム及びパケット転送方法によれば、入力された第1のパケットに応答する第2のパケットを正常に受信させることができる。
図1は、パケット転送システムの一例を説明するための図である。 図2は、物理装置のブロック図の一例である。 図3は、パケット転送装置のブロック図の一例である。 図4(a)は、管理テーブルの一例である。図4(b)は、変換テーブルの一例である。 図5は、パケット転送装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図6は、パケット転送装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、パケット転送装置の動作の一例を説明するための図である。 図8は、パケット転送装置の別の動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、パケット転送装置の別の動作の一例を説明するための図である。 図10は、パケット転送システムの処理シーケンスの一例である。 図11は、パケット転送システムによる処理の一例を説明するための図である。 図12は、パケット転送システムによる処理の一例を説明するための図である。 図13は、パケット転送システムによる処理の一例を説明するための図である。 図14は、パケット転送システムによる処理の一例を説明するための図である。 図15は、パケット転送システムによる処理の一例を説明するための図である。 図16は、パケット転送システムによる処理の一例を説明するための図である。 図17は、DNS反映前と反映後の第1のパケットと第2のパケットの流れの一例を説明するための図である。
以下、本件を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、パケット転送システムSの一例を説明するための図である。
図1に示すように、パケット転送システムSは、少なくとも第1の拠点100、第2の拠点200及びシステム管理装置400を含んでいる。複数の第3の拠点300がパケット転送システムSに含まれていてもよい。第1の拠点100及び第2の拠点200の各々は例えばデータセンタである。第1の拠点100と第2の拠点200は物理的に離れた位置に存在する。例えば第1の拠点100と第2の拠点200は、都道府県単位又は市区町村単位で離れている。また、第1の拠点100と第2の拠点200は、Wide Area Network(WAN:広域通信網)10を介して接続されている。
以下、図1に示すように、第1の拠点100と第2の拠点200の構成は、物理マシン150に仮想マシン152が搭載されている点及び物理マシン250に後述するパケット転送装置(不図示)が含まれている点を除き、基本的に同様である。このため、第2の拠点200の構成要素には第1の拠点の構成要素に対応する符号を付し、第2の拠点200の詳細な説明は省略する。
第1の拠点100は、OFC110、OFS120、Domain Name System(DNS:ドメインネームシステム)サーバ130、Gateway(GW:ゲートウェイ)140及び物理マシン150を含んでいる。OFC110、OFS120、DNSサーバ130及びGW140は互いに例えばLocal Area Network(LAN)などの拠点ネットワーク160により接続されている。物理マシン150は、OFS120を介して拠点ネットワーク160に接続されている。
OFC110は、システム管理装置400から各種の指示を受信することで、OFS120の動作を制御する。例えばOFC110はOFS120に経路情報を設定したり、OFS220と繋がるトンネルを設定したりする。これにより、OFS120に入力されたパケットは経路情報やトンネルに基づいて物理マシン150に転送されたり、OFS220に転送されたりする。
第3の拠点300の各々は、WAN10を介して第1の拠点100及び第2の拠点200とそれぞれ接続されている。第3の拠点300は、第1の拠点100及び第2の拠点200と物理的に離れている。第3の拠点300の各々は、DNSサーバ330、GW340及び端末装置350を含んでいる。DNSサーバ330、GW340及び端末装置350は互いにLANなどの拠点ネットワーク360によって接続されている。尚、第3の拠点300としては例えばクライアントネットワークがある。
端末装置350は、仮想マシン152にアクセスし、仮想マシン152から提供される通信サービスや各種の機能を利用する。通信サービスとしては、例えば電話を含む音声通信、電子メールを含む情報通信などがある。各種の機能としては、仮想マシン152が実行する各種のアプケーションソフトウェアに基づいた機能がある。例えば、端末装置350の利用者がUniform Resource Locator(URL)を指定して、仮想マシン152が提供する通信サービスなどの利用を求めると、端末装置350が通信サービスの提供を要求する第1のパケットを送信する。第1のパケットにはURLが含まれている。第1のパケットはDNSサーバ330に受信される。
第1のパケットがDNSサーバ330に受信されると、DNSサーバ330はURLに基づいて仮想マシン152のIPアドレスを管理するDNSサーバ130に仮想マシン152のIPアドレスを要求する。DNSサーバ330は、DNSサーバ130から送信された仮想マシン152のIPアドレスを端末装置350に送信する。端末装置350は、受信したIPアドレスを宛先アドレスに格納し仮想マシン152に向けて送信する。第1のパケットは、GW340、WAN10、GW140、OFS120を介して仮想マシン152に到達する。仮想マシン152は第1のパケットを受信すると、第1のパケットに応答する第2のパケットを端末装置350に向けて送信する。
システム管理装置400は、パケット転送システムSを管理する管理者による指示に従って、パケット転送システムSの動作を制御する。システム管理装置400は、通信回線410を介して拠点ネットワーク160,260と接続されている。このため、システム管理装置400は、第1の拠点100及び第2の拠点200に含まれる各構成要素を管理できる。例えば、システム管理装置400は、ライブマイグレーションを実行させるLM指示を物理マシン150に送信したり、OFS120にトンネルを設定させるトンネル指示をOFC110に送信したり、設定されているドメイン名を削除する削除指示をDNSサーバ130に送信したりする。
次に、図2を参照して、上述した物理マシン150,250の詳細について説明する。
図2は、物理マシン150,250のブロック図の一例である。図2に示すように、物理マシン150は、仮想化装置151と仮想マシン152を含んでいる。物理マシン250は、仮想化装置251を含んでいる。さらに、仮想化装置251はパケット転送装置270を含んでいる。
仮想化装置151,251は、それぞれOFS120,220と接続されている。より詳しくは、パケット転送装置270がOFS220と接続されている。仮想化装置151,251は、物理マシン150,250の各々に仮想マシン152を実現する装置である。仮想化装置151,251は、例えばHyperVisorを含む仮想化ソフトのプログラムを物理マシン150,250のCentral Processing Unit(CPU)が実行することで実現される。
パケット転送装置270は、OFS220側から入力されたパケットを後述する所定の条件に一致した場合に変換し、OFS220側と逆側に転送する。また、パケット転送装置270は、OFS220側と逆側から入力されたパケットを後述する所定の条件に一致した場合に変換し、OFS220側に送信する。尚、パケット転送装置270の詳細は後述する。
仮想マシン152は、例えばGuest Operating System(ゲストOS)とゲストOSの上で実行される少なくとも1つのアプリケーションソフトウェアを含んでいる。仮想マシン152は、例えば仮想サーバとも呼ばれる。このように、仮想化装置151,251によって物理マシン150,250のそれぞれに少なくとも1つのゲストOSが実現され、ゲストOSの上に少なくとも1つのアプリケーションソフトウェアが実現される。このため、物理マシン150,250の各々に含まれる計算機資源を利用して仮想的な複数の計算機を実現できる。
ここで、物理マシン150がシステム管理装置400からライブマイグレーションを実行させるLM指示を受信した場合、当該LM指示によって指定された仮想マシン152は稼動した状態で物理マシン250に移動する。物理マシン250に移動した仮想マシン152は物理マシン250上で継続して稼動する。例えば物理マシン150の負荷が物理マシン250の負荷より高い場合、ライブマイグレーションにより、仮想マシン152が物理マシン150から物理マシン250に移動するため、物理マシン150の負荷が移動前に比べて低下する。また、すべての仮想マシン152が物理マシン250に移動すれば、物理マシン150の保守(メンテナンス)が可能である。
次に、図3及び図4を参照して、上述したパケット転送装置270の詳細について説明する。
図3は、パケット転送装置270のブロック図の一例である。図4(a)は、管理テーブルの一例である。図4(b)は、変換テーブルの一例である。
パケット転送装置270は、図3に示すように、情報記憶部271、パケットヘッダ変換部272、第1の送受信部273及び第2の送受信部274を含んでいる。
情報記憶部271は、管理情報としての管理テーブルを記憶する。管理テーブルは、図4(a)に示すように、新IPアドレス、識別ポート及び旧IPアドレスを構成要素として含んでいる。管理テーブルによって新IPアドレスと識別ポートと旧IPアドレスとの関係が管理されている。旧IPアドレスには、仮想マシン152に設定されたIPアドレス「192.168.0.2」が登録される。新IPアドレスには、仮想マシン152に対して第2の拠点200に応じて設定される予定のIPアドレス「192.168.1.2」が登録される。すなわち、仮想マシン152に設定されたIPアドレスは、ライブマイグレーションによる移動前後で同一であるため、第2の拠点200に移動した仮想マシン152には、設定される予定のIPアドレスが新IPアドレスとして登録される。識別ポートには、識別番号(例えばポート番号)「1024」が登録される。識別番号はウェルノウンポート(1024〜49151)のいずれもよい。管理テーブルに登録される各IPアドレス及び識別番号は、システム管理装置400から送信される。詳細は後述するが、パケットヘッダ変換部272は、識別番号が第2のパケットのヘッダ情報に格納されているか否かによって、第2のパケットのヘッダ情報を変換するか否か判断する。
また、情報記憶部271は、変換情報として変換テーブルを記憶する。変換テーブルは、図4(b)に示すように、送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート、宛先ポート、識別ポート及び旧IPアドレスを構成要素として含んでいる。変換テーブルの各構成要素には、入力された第1のパケットのヘッダ情報が後述する所定の条件に一致した場合に、各種の情報が登録される。具体的には、送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート及び宛先ポートには、第1のパケットのヘッダ情報が登録される。識別ポート及び旧IPアドレスには、管理テーブルにおける対応する識別ポート及び旧IPアドレスが登録される。
パケットヘッダ変換部272は、仮想マシン152に設定されたIPアドレス「192.168.0.2」と異なるIPアドレス「192.168.1.2」が宛先アドレスに格納された第1のパケットが入力された場合に、管理テーブルに基づいて、第1のパケットの宛先アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.1.2」をIPアドレス「192.168.0.2」に変換する。また、パケットヘッダ変換部272は、第1のパケットの送信元ポートに格納された端末装置350の識別番号を管理テーブルに基づいて識別番号「1024」に変換する。一方、パケットヘッダ変換部272は、第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、変換テーブルと管理テーブルに基づいて、第2のパケットの送信元アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.0.2」をIPアドレス「192.168.1.2」に変換する。また、パケットヘッダ変換部272は、変換テーブルと管理テーブルに基づいて、第2のパケットの宛先識別子に格納された識別番号「1024」を端末装置350の識別番号に変換する。
第1の送受信部273は、移動した仮想マシン152から送り返された第2のパケットを受信し、パケットヘッダ変換部272に出力する。また、第1の送受信部273は、パケットヘッダ変換部272によって変換された第1のパケットを移動した仮想マシン152側に送信する。
第2の送受信部274は、OFS220から出力された第1のパケットを受信し、パケットヘッダ変換部272に出力する。また、第2の送受信部274は、パケットヘッダ変換部272によって変換された第2のパケットを移動した仮想マシン152側と逆側に送信する。すなわち、第2の送受信部274は、OFS220側に送信する。
次に、図5を参照して、パケット転送装置270のハードウェア構成について説明する。
図5は、パケット転送装置270のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
パケット転送装置270は、少なくともCPU270A、Random Access Memory(RAM)270B、Read Only Memory(ROM)270C及び通信I/F(インタフェース)270Dを含んでいる。これらの各機器270A〜270Dは、内部バス270Eによって互いに接続されている。必要に応じて、パケット転送装置270に、Hard Disc Drive(HDD)270F、及びHDD270Fと内部バス270Eとを繋ぐHDD I/F270Gを含めてもよい。少なくともCPU270AとRAM270Bとが協働することによってコンピュータが実現される。
通信I/F270Dは、例えばポートとPhysical Layer Chip(PHYチップ)とを備えている。パケット転送装置270は、通信I/F270Dを介してOFS220や仮想マシン152と接続される。
上述したRAM270Bは、ROM270CやHDD270Fに記憶されたプログラムを読み込む。読み込まれたプログラムをCPU270Aが実行することにより、後述する各種の動作が実行される。尚、プログラムは後述するフローチャートに応じたものとすればよい。また、上述したハードウェア構成は、物理マシン250に搭載されたハードウェアが利用されてもよいし、物理マシン250に搭載されたハードウェアとは別に用意したハードウェアが利用されるようにしてもよい。さらに、OFC110,220、DNSサーバ130,230,330、システム管理装置400も基本的に上述したハードウェア構成と同様のハードウェア構成を有する。
次に、図6及び図7を参照して、パケット転送装置270の動作について説明する。より詳しくは、第1のパケットの変換について説明する。
図6は、パケット転送装置270の動作の一例を示すフローチャートである。図7は、パケット転送装置270の動作の一例を説明するための図である。
まず、図6に示すように、第2の送受信部274は、OFS220から出力された第1のパケットを受信する(ステップS101)。第2の送受信部274は、受信した第1のパケットをパケットヘッダ変換部272に出力する。この結果、図7に示すように、パケットヘッダ変換部272に第1のパケットが入力される。尚、図7では、第1のパケットのヘッダ情報が示されておりデータ部は省略されている。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、入力された第1のパケットの宛先アドレスに基づいて、管理テーブルの新IPアドレスを検索する(ステップS102)。より詳しくは、図7に示すように、第1のパケットの宛先アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.1.2」に基づいて、管理テーブルの新IPアドレスに登録されたIPアドレスを検索する。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、宛先アドレスに一致した新IPアドレスがあるか否かを判断する(ステップS103)。図7に示すように、第1のパケットの宛先アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.1.2」と管理テーブルの新IPアドレスに登録されたIPアドレス「192.168.1.2」とは一致するため、パケットヘッダ変換部272は、宛先アドレスに一致した新IPアドレスがあると判断する(ステップS103:YES)。
パケットヘッダ変換部272は、宛先アドレスに一致した新IPアドレスがあると判断した場合、次いで、第1のパケットのヘッダ情報と管理テーブルの識別ポートと旧IPアドレスを変換テーブルに登録する(ステップS104)。この結果、図7に示すように、変換テーブルの送信元アドレスから宛先ポートには第1のパケットの送信元アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.2.2」から宛先ポートに格納された識別番号「8080」までが登録される。また、変換テーブルの識別ポート及び旧IPアドレスには、管理テーブルの識別ポートに登録された識別番号「1024」及び旧IPアドレスに登録されたIPアドレス「192.168.0.2」が登録される。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、第1のパケットの宛先アドレスを旧IPアドレスに変換し、第1のパケットの送信元ポートを識別ポートに変換する。(ステップS105)。この結果、図7に示すように、第1のパケットの宛先アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.1.2」がIPアドレス「192.168.0.2」に変換される。また、第1のパケットの送信元ポートに格納された識別番号「49152」が識別番号「1024」に変換される。パケットヘッダ変換部272は、変換した第1のパケットを第1の送受信部273に出力する。
次いで、第1の送受信部273は、パケットヘッダ変換部272から出力された第1のパケットを受信し、移動した仮想マシン152に送信する(ステップS106)。移動した仮想マシン152にはIPアドレス「192.168.0.2」が設定されているため、宛先アドレスを変換したことで第1のパケットは移動した仮想マシン152に到達できる。
尚、例えば第1のパケットの宛先アドレスにIPアドレス「192.168.0.2」が格納されている場合、管理テーブルの新IPアドレスに登録されたIPアドレス「192.168.1.2」と一致しない。このため、パケットヘッダ変換部272は、宛先アドレスに一致した新IPアドレスがないと判断する(ステップS103:NO)。この場合、変換テーブルに各種情報が登録されたり、第1のパケットのヘッダ情報は変換されたりしない。しかしながら、第1のパケットの宛先アドレスにはIPアドレス「192.168.0.2」が格納されているため、第1のパケットは第1の送受信部273を介して移動した仮想マシン152に到達できる。
このように、宛先アドレスにIPアドレス「192.168.0.2」が格納された第1のパケットは、第1の拠点100を経由しパケットヘッダ変換部272によって変換されずに移動した仮想マシン152に到達する。この第1のパケットの送信元ポートには端末装置350の識別番号「49152」が格納されている。一方、宛先アドレスにIPアドレス「192.168.1.2」が格納された第1のパケットは、第1の拠点100を経由せずに、パケットヘッダ変換部272によって変換されて移動した仮想マシン152に到達する。この第1のパケットの送信元ポートには管理テーブルの識別番号「1024」が格納されている。したがって、移動した仮想マシン152は、宛先アドレスが共にIPアドレス「192.168.0.2」である2つの第1のパケットが入力されても、送信元ポートを確認することで、一方の第1のパケットが第1の拠点100を経由しており、他方の第1のパケットが第1の拠点100を経由していないと判断できる。
次に、図8及び図9を参照して、パケット転送装置270の別の動作について説明する。より詳しくは、第2のパケットの変換について説明する。
図8は、パケット転送装置270の別の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、パケット転送装置270の別の動作の一例を説明するための図である。
まず、図8に示すように、第1の送受信部273は、移動した仮想マシン152から出力された第2のパケットを受信する(ステップS201)。第1の送受信部273は、受信した第2のパケットをパケットヘッダ変換部272に出力する。この結果、図9に示すように、パケットヘッダ変換部272に第2のパケットが入力される。尚、図9では、第2のパケットのヘッダ情報が示されておりデータ部は省略されている。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、入力された第2のパケットの宛先ポートに基づいて、管理テーブルの識別ポートを検索する(ステップS202)。より詳しくは、図9に示すように、第2のパケットの宛先ポートに格納された識別番号「1024」に基づいて、管理テーブルの識別ポートに登録された識別番号を検索する。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、宛先ポートに一致した識別ポートがあるか否かを判断する(ステップS203)。図9に示すように、第2のパケットの宛先ポートに格納された識別番号「1024」と管理テーブルの識別ポートに登録された識別番号「1024」とは一致するため、パケットヘッダ変換部272は、宛先ポートに一致した識別ポートがあると判断する(ステップS203:YES)。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、第2のパケットの送信元アドレスと送信元ポートに基づいて、変換テーブルの旧IPアドレスと宛先ポートをそれぞれ検索する(ステップS204)。より詳しくは、図9に示すように、第2のパケットの送信元アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.0.2」に基づいて、変換テーブルの旧IPアドレス「192.168.0.2」を検索する。また、第2のパケットの送信元ポートに格納された識別番号「8080」に基づいて、変換テーブルの宛先ポートに登録された識別番号「8080」を検索する。
次いで、パケットヘッダ変換部272は、第2のパケットの送信元アドレスを対応する宛先アドレスに変換し、第2のパケットの宛先ポートを対応する送信元ポートに変換する。(ステップS205)。この結果、図9に示すように、第2のパケットの送信元アドレスに格納されたIPアドレス「192.168.0.2」がIPアドレス「192.168.1.2」に変換される。また、第2のパケットの宛先ポートに格納された識別番号「1024」が識別番号「49152」に変換される。パケットヘッダ変換部272は、変換した第2のパケットを第2の送受信部274に出力する。
次いで、第2の送受信部274は、パケットヘッダ変換部272から出力された第2のパケットを受信しOFS220に送信する(ステップS206)。図9に示すように、第2のパケットの送信元アドレスにはIPアドレス「192.168.1.2」が格納され、宛先ポートには識別番号「49152」が格納されている。したがって、第1の拠点100を経由しなかった第1のパケットに応答する第2のパケットを端末装置350は正常に受信できる。
尚、例えば第2のパケットの宛先ポートに識別番号「49152」が格納されている場合、管理テーブルの識別ポートに登録された識別番号「1024」と一致しない。このため、パケットヘッダ変換部272は、宛先ポートに一致した識別ポートがないと判断する(ステップS203:NO)。この場合、第2のパケットのヘッダ情報は変換されない。しかしながら、第2のパケットの送信元アドレスにはIPアドレス「192.168.0.2」が格納されており、宛先ポートには識別番号「49152」が格納されている。このため、第1の拠点100を経由して仮想マシン152に入力された第1のパケットに応答する第2のパケットを端末装置350は正常に受信できる。
このように、第1の拠点100を経由した第1のパケットに対し、移動した仮想マシン152は当該第1のパケットに応答する第2のパケットを送り返すことができる。一方、第1の拠点100を経由せずに変換された第1のパケットに対しては、当該第1のパケットに応答する第2のパケットを送り返し、パケットヘッダ変換部272が当該第2のパケットのヘッダ情報を変換して出力する。したがって、第1のパケットが異なる通信経路を経由して仮想マシン152に入力されても、いずれの通信経路にも対応する第2のパケットがパケット転送装置270から転送される。端末装置350はそれぞれの第2のパケットを正常に受信できる。
次に、図10乃至図16を参照して、パケット転送システムSの動作について説明する。
図10は、パケット転送システムSの処理シーケンスの一例である。図11乃至図16は、パケット転送システムSによる処理の一例を説明するための図である。
図10に示すように、システム管理装置400がライブマイグレーションを実行させるLM指示を物理マシン150に送信する前は、図11に示すように、端末装置350は、物理マシン150に搭載された仮想マシン152にアクセスする。具体的には、端末装置350は、仮想マシン152宛に第1のパケットを送信する。第1のパケットを受信した仮想マシン152は、第1のパケットに応答する第2のパケットを端末装置350に送り返す。
ここで、図10及び図12に示すように、システム管理装置400が物理マシン150にLM指示を送信すると、図10及び図13に示すように、仮想マシン152はライブマイグレーションによって物理マシン150から物理マシン250に移動する。ライブマイグレーションが完了すると、図10及び図13に示すように、物理マシン250はシステム管理装置400にライブマイグレーション完了通知を送信する。
システム管理装置400は、ライブマイグレーション完了通知を受信すると、次いで、図10に示すように、管理テーブルの新IPアドレスに登録するIPアドレス、識別ポートに登録する識別番号、及び旧IPアドレスに登録するIPアドレスを送信する。尚、識別番号には、ウェルノウンポートの中で使用されていない任意の番号が使用される。
システム管理装置400は、管理テーブルに登録する各IPアドレス及び識別番号を送信すると、次いで、図10及び図14に示すように、OFS120,220にトンネル20を設定させるトンネル指示をOFC110,210に送信する。この結果、図10に示すように、OFC110,210はそれぞれOFS120,220にトンネル20を設定させる。そして、図15に示すように、OFS120とOFS220との間でトンネル20が設定される。
ここで、図15に示すように、移動した仮想マシン152宛に端末装置350から第1のパケットを送信すると、仮想マシン152のドメイン名がDNSサーバ130から削除される前においては仮想マシン152のドメイン名はDNSサーバ130に残っているため、第1のパケットはGW340及びGW140を経由してOFS120に到達する。ここで、OFS120にはOFS220と繋がるトンネルが設定されているため、第1のパケットはOFS120からトンネル20を経由してOFS220に到達する。OFS220に到達した第1のパケットは物理マシン250に移動した仮想マシン152に到達する。仮想マシン152は、受信した第1のパケットに応答する第2のパケットを送り返す。第2のパケットは第1のパケットが通った通信経路と同じ通信経路を逆順に辿る。この結果、端末装置350は第1の拠点100を経由した第2のパケットを受信する。
一方、トンネル20が設定された後に、図10及び図15に示すように、システム管理装置400からDNSサーバ130に対し仮想マシン152のドメイン名を削除する指示が送信されると、DNSサーバ130から仮想マシン152のドメイン名が削除される。また、システム管理装置400からDNSサーバ230に対し仮想マシン152のドメイン名を第2の拠点200に応じた新IPアドレスで登録する指示が送信されると、DNSサーバ230に仮想マシン152のドメイン名が新IPアドレスで登録される。DNSサーバ330には、DNSサーバ130,230の内容が反映される。
この結果、図16に示すように、端末装置350から移動した仮想マシン152宛に第1のパケットを送信すると、仮想マシン152のドメイン名がDNSサーバ230に登録されているため、第1のパケットはGW340及びGW240を経由してOFS220に到達する。OFS220に到達した第1のパケットは上述した変換処理がなされて物理マシン250に移動した仮想マシン152に到達する。仮想マシン152は、受信した第1のパケットに応答する第2のパケットを送り返す。第2のパケットは上述した変換処理がなされて第1のパケットが通った通信経路と同じ通信経路を逆順に辿る。この結果、端末装置350は第1の拠点100を経由しない第2のパケットを受信する。
次に、図17を参照して、DNSサーバ130からドメイン名が削除され、DNSサーバ230にドメイン名が登録されて、DNSサーバ330にDNSサーバ130,230の内容が反映された後(以下、DNS反映後という)の第1のパケット及び第2のパケットの流れを反映される前(以下、DNS反映前という)と対比して説明する。
図17は、DNS反映前と反映後の第1のパケットと第2のパケットの流れの一例を説明するための図である。
まず、DNS反映前においては、第1のパケットの宛先アドレスにIPアドレス「192.168.0.2」が格納されるため、端末装置350から送信された第1のパケットはOFS120に到達する。OFS120に到達した第1のパケットは、トンネル20を経由してOFS220に送信される。OFS220に到達した第1のパケットは、移動した仮想マシン152宛に送信される。ここで、第1のパケットが仮想マシン152に到達するまでに間にパケット転送装置270を経由するが、第1のパケットの宛先アドレスに格納されたIPアドレスは管理テーブルに存在しないため、ヘッダ情報の変換は行われない。したがって、ヘッダ情報が変換されなかった第1のパケットを仮想マシン152が受信する。
仮想マシン152は、第1のパケットに応答する第2のパケットを端末装置350宛に送信する。ここで、第2のパケットが端末装置350に到達するまでに間にパケット転送装置270を経由するが、第2のパケットの宛先ポートに格納された識別番号(「49152」)は管理テーブルに存在しないため、ヘッダ情報の変換は行われない。したがって、ヘッダ情報が変換されなかった第2のパケットをOFS220が受信する。OFS220に到達した第2のパケットは、トンネル20を経由してOFS120に送信される。OFS120に到達した第2のパケットは、端末装置350に送信される。端末装置350は第2のパケットを受信する。
次に、DNS反映後においては、第1のパケットの宛先アドレスにIPアドレス「192.168.1.2」が格納されるため、端末装置350から送信された第1のパケットはOFS120を経由せずにOFS220に到達する。OFS220に到達した第1のパケットは、移動した仮想マシン152宛に送信される。ここで、第1のパケットが仮想マシン152に到達するまでに間にパケット転送装置270を経由するが、第1のパケットの宛先アドレスに格納されたIPアドレスは管理テーブルに存在するため、ヘッダ情報の変換が行われる。したがって、ヘッダ情報が変換された第1のパケットを仮想マシン152が受信する。
仮想マシン152は、第1のパケットに応答する第2のパケットを端末装置350宛に送信する。ここで、第2のパケットが端末装置350に到達するまでに間にパケット転送装置270を経由するが、第2のパケットの宛先ポートに格納された識別番号(「1024」)は管理テーブルに存在するため、ヘッダ情報の変換が行われる。したがって、ヘッダ情報が変換された第2のパケットをOFS220が受信する。OFS220に到達した第2のパケットは、OFS120を経由せずに端末装置350に送信される。端末装置350は第2のパケットを受信する。
このように、本実施形態によれば、第1の拠点100を経由した第1のパケットに対し、移動した仮想マシン152は当該第1のパケットに応答する第2のパケットを送り返すことができる。一方、第1の拠点100を経由せずに変換された第1のパケットに対しては、当該第1のパケットに応答する第2のパケットを送り返し、パケットヘッダ変換部272が当該第2のパケットのヘッダ情報を変換して出力する。したがって、第1のパケットが異なる通信経路を経由して仮想マシン152に入力されても、いずれの通信経路にも対応する第2のパケットがパケット転送装置270から転送される。端末装置350はそれぞれの第2のパケットを正常に受信できる。
このため、DNS反映後においては、仮想マシン152の移動前の拠点である第1の拠点100を経由して移動後の仮想マシン152にパケットが入力されないため、通信遅延が生じたり通信帯域を無駄に消費したりすることがない。したがって、長期間に渡って物理マシン150をメンテナンスする場合、極めて有効である。また、本実施形態によれば、仮想マシン152が移動した後も、移動する前に利用されていた通信サービスなどの継続が保証されるだけでなく、DNS反映前においても移動後の仮想マシン152による通信サービスなどを端末装置350は利用できるという利点がある。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、OFC110,210及びOFS120,220を利用して説明したが、OFC110,210及びOFS120,220に代えてLayer 2(L2)スイッチを利用してもよい。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)仮想マシンに設定された拠点間移動前後で同一である第1のアドレスと異なる第2のアドレスが宛先アドレスに格納された第1のパケットが入力された場合に、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換する変換手段を有するパケット転送装置。
(付記2)前記変換手段によって変換された第1のパケットを前記仮想マシン側に送信する第1の送信手段と、前記変換手段によって変換された第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する第2の送信手段と、を有する付記1に記載のパケット転送装置。
(付記3)前記第1の送信手段は、前記第1のパケットの宛先アドレスに前記第1のアドレスが格納されている場合に、該第1のパケットを前記仮想マシン側に送信することを特徴とする付記2に記載のパケット転送装置。
(付記4)前記第2の送信手段は、前記第2のパケットの宛先識別子に前記第1の識別子が格納されている場合に、該第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信することを特徴とする付記2又は3に記載のパケット転送装置。
(付記5)前記仮想マシンは、稼動した状態で前記拠点間を移動することを特徴とする付記1から4のいずれか1項に記載のパケット転送装置。
(付記6)仮想マシンが搭載された第1の物理マシンと、前記第1の物理マシンが設置された拠点と異なる拠点に設置された、付記1から5のいずれか1項に記載のパケット転送装置を含む第2の物理マシンと、前記仮想マシンを前記第1の物理マシンから前記第2の物理マシンに移動させる指示を前記第1の物理マシンに出力するシステム管理装置と、を有するパケット転送システム。
(付記7)仮想マシンに設定された拠点間移動前後で同一である第1のアドレスと異なる第2のアドレスが宛先アドレスに格納された第1のパケットが入力された場合に、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換する第1の変換ステップと、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換する第2の変換ステップと、を有するパケット転送方法。
(付記8)前記第1の変換ステップによって変換された第1のパケットを前記仮想マシン側に送信する第1の送信ステップと、前記第2の変換ステップによって変換された第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する第2の送信ステップと、を有する付記7に記載のパケット転送方法。
(付記9)前記第1の送信ステップは、前記第1のパケットの宛先アドレスに前記第1のアドレスが格納されている場合に、該第1のパケットを前記仮想マシン側に送信することを特徴とする付記8に記載のパケット転送方法。
(付記10)前記第2の送信ステップは、前記第2のパケットの宛先識別子に前記第1の識別子が格納されている場合に、該第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信することを特徴とする付記8又は9に記載のパケット転送方法。
(付記11)前記仮想マシンは、稼動した状態で前記拠点間を移動することを特徴とする付記7から10のいずれか1項に記載のパケット転送方法。
S パケット転送システム
270 パケット転送装置
271 情報記憶部
272 パケットヘッダ変換部(変換手段)
273 第1の送受信部(第1の送信手段)
274 第2の送受信部(第2の送信手段)

Claims (7)

  1. 第1のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットの宛先アドレスに、第1のLANに接続された第1の物理マシンから前記第1のLANと拠点が異なる第2のLANに接続された第2の物理マシンに移動する仮想マシンに設定された移動前後で同一である前記第1のLANに応じた第1のアドレスと異なる前記第2のLANに応じた第2のアドレスが格納されていると、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換する変換手段
    を有するパケット転送装置。
  2. 前記変換手段によって変換された第1のパケットを前記仮想マシン側に送信する第1の送信手段と、
    前記変換手段によって変換された第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する第2の送信手段と、
    を有する請求項1に記載のパケット転送装置。
  3. 前記第1の送信手段は、前記第1のパケットの宛先アドレスに前記第1のアドレスが格納されている場合に、該第1のパケットを前記仮想マシン側に送信し、
    前記第2の送信手段は、前記第2のパケットの宛先識別子に前記第1の識別子が格納されている場合に、該第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信することを特徴とする請求項2に記載のパケット転送装置。
  4. 前記仮想マシンは、稼動した状態で前記第1の物理マシンから前記第2の物理マシンに移動することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のパケット転送装置。
  5. 稼働した状態で拠点間を移動する仮想マシンに設定された拠点間移動前後で同一である第1のアドレスと異なる第2のアドレスが宛先アドレスに格納された第1のパケットが入力された場合に、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された第1のパケットを前記仮想マシン側に送信する第1の送信手段と、
    前記変換手段によって変換された第2のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する第2の送信手段と、を有し、
    前記変換手段は、前記第1のアドレスが宛先アドレスに格納された第3のパケットが入力された場合、前記第3のパケットの宛先アドレス及び送信元識別子に対する変換を行わずに、前記第3のパケットを前記第1の送信手段に出力し、
    前記第1の送信手段は、前記変換手段から出力された第3のパケットを前記仮想マシン側に送信し、
    前記変換手段は、前記第3のパケットに応答する第4のパケットが入力された場合に、前記第4のパケットの送信元アドレス及び宛先識別子に対する変換を行わずに、前記第4のパケットを前記第2の送信手段に出力し、
    前記第2の送信手段は、前記変換手段から出力された第4のパケットを前記仮想マシン側と逆側に送信する、
    ことを特徴とするパケット転送装置。
  6. 第1のLANに接続され、仮想マシンが搭載された第1の物理マシンと、
    前記第1のLANと拠点が異なる第2のLANに接続された第2の物理マシンと、
    前記仮想マシンを前記第1の物理マシンから前記第2の物理マシンに移動させる指示を前記第1の物理マシンに出力するシステム管理装置と、を備え、
    前記第2の物理マシンは、
    第1のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットの宛先アドレスに、前記仮想マシンに設定された移動前後で同一である前記第1のLANに応じた第1のアドレスと異なる前記第2のLANに応じた第2のアドレスが格納されていると、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換し、前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換するパケット転送装置を含む、
    ことを特徴とするパケット転送システム。
  7. 第1のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットの宛先アドレスに、第1のLANに接続された第1の物理マシンから前記第1のLANと拠点が異なる第2のLANに接続された第2の物理マシンに移動する仮想マシンに設定された移動前後で同一である前記第1のLANに応じた第1のアドレスと異なる前記第2のLANに応じた第2のアドレスが格納されていると、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第1のパケットの送信元識別子に格納された第1の識別子と異なる第2の識別子との関係を管理する管理情報に基づいて、前記第1のパケットの宛先アドレスに格納された前記第2のアドレスを前記第1のアドレスに変換するとともに、前記第1のパケットの送信元識別子に格納された前記第1の識別子を前記第2の識別子に変換する第1の変換ステップと、
    前記第1のパケットに応答する第2のパケットが入力された場合に、前記第1のパケットのヘッダ情報と前記第2の識別子と前記第1のアドレスとを含む変換情報と前記管理情報とに基づいて、前記第2のパケットの送信元アドレスに格納された前記第1のアドレスを前記第2のアドレスに変換するとともに、前記第2のパケットの宛先識別子に格納された前記第2の識別子を前記第1の識別子に変換するする第2の変換ステップと、
    を有するパケット転送方法。
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