JP6310766B2 - 吐出弁ユニット及び高圧燃料ポンプ - Google Patents
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Description
摩耗を抑制するためには一般的に衝突箇所を曲面形状に形成することが有効であるが、高圧燃料ポンプの吐出弁のような小さい部品で構成されるものに対して、大きな曲面形状を付与することは幾何学的に困難である。仮に高信頼化のために十分に大きい曲面形状を付与した場合、吐出弁ユニットの大型化する。特に小型のポンプにおいては、吐出弁の大型化はポンプ本体の大型化に繋がるため、商品性の点で問題が生じる。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、
「吐出弁シート部材と、該吐出弁シート部材から離れる、又は接触することで流路の開閉を行う吐出弁と、を備えた吐出弁ユニットにおいて、前記吐出弁シート部材は前記吐出弁が接触する吐出弁シート部と該吐出弁シート部の外径側の吐出弁シート傾斜部とが形成され、前記吐出弁のシート側接触部と前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート部とが軸方向において重なるように配置されるとともに、前記吐出弁の吐出弁角部が軸方向において前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート傾斜部に対応する位置になるように配置され、
前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート傾斜部は、前記吐出弁シート部の外径側に形成され、外径側端部が前記吐出弁シート部よりも反吐出弁側に位置する第1傾斜部と、該第1傾斜部の外径側に形成され、外径側端部が前記第1傾斜部よりもさらに反吐出弁側に位置する第2傾斜部とで構成されること」を特徴とする。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
<本実施例の構成>
図1、2を用いて本実施例の高圧燃料ポンプの構成について説明する。燃料タンク50の燃料はフィードポンプ57によって汲み上げられ、適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管58を通して高圧燃料供給ポンプの低圧燃料吸入口9に送られる。
<本実施例における高圧燃料ポンプの吸入行程動作>
図2を用いて燃料吸入状態を説明する。プランジャ2が図2の点線で示す上死点位置(上限位置)から下降(図面下方向)する吸入行程では、コイル507は非通電状態である。上述したように、コイル507への通電が無い状態では電磁吸入弁501は、アンカーばね504の付勢力と吸入弁ばね505の付勢力の差により、図3中の右方向に移動し、吸入弁502と吸入弁ホルダ510が接触している。そのため、低圧燃料通路10bと加圧室12が連通しているため、プランジャ2の下降に伴って、加圧室12に燃料が流入する。
<本実施例における高圧燃料ポンプの吐出行程動作>
次に図2、3を用いて燃料の吐出行程を説明する。プランジャ2が下死点位置(下限位置)に達し上昇を開始している状態において、ECU40からコイル507に通電が開始されると、コイル507の周囲に発生した磁束が、固定鉄心511、ヨーク518、そして可動子501を通り磁気回路を形成する。この磁束により、可動子501と固定鉄心511の間に磁気吸引力が発生する。発生した磁気吸引力が開弁方向に付勢されるアンカーばね504と閉弁方向に付勢される吸入弁ばね505の付勢力の差を超えると可動子501が変位し、可動子501と固定鉄心511の間に設けられた隙間量だけ移動すると可動子501と固定鉄心511とが衝突し、移動量を規定する構成となっている。
エンジン制御装置ECU40からの指令に基づきコイル507に通電するタイミングを制御することにより、高圧で吐出される燃料の流量を調節することができる。プランジャ2が下死点から上死点へと上昇運動に転じた直後に吸入弁502が閉弁するよう通電タイミングを制御すれば、燃料の停留が少なく高圧吐出される燃料が多くすることができる。
<本実施例の課題>
上述したように、吸入行程および吐出行程時には、吐出弁802は開閉弁運動を繰り返す。その際、吐出弁802が外径側において吐出弁ホルダ804と摺動する長さL1と吐出弁802の摺動部外径L3と吐出弁ホルダ804の摺動部内径L2との差により、吐出弁802は傾斜した状態で吐出弁シート部材801に衝突する場合がある。傾斜して衝突した場合、吐出弁側面部822とシート側接触部816との交差位置である吐出弁角部818が吐出弁シート部806に衝突する。その際、吐出弁角部818と吐出弁シート部806との間の接触面積は小さくなり、衝突応力は傾斜がない平行状態で吐出弁802のシート側接触部816と吐出弁シート部806とが衝突した場合よりも過大となる。
<本実施例の構成・作用・効果>
図4を用いて、本実施例における吐出弁ユニット800の構成、作用および効果について説明する。図4に示すように本実施例の吐出弁802は平面状のシート側接触部816とシート側接触部816の外径側にシート側傾斜部822とが形成されて構成される。この平面状のシート側接触部816と外径側のシート側傾斜部822との交点を吐出弁角部818と呼ぶ。
なお本実施例では、第2傾斜部807と吐出弁シート部806の間に、第1傾斜部808(曲面部)とシート角部810と曲率が異なる曲面部を設けた際の作用と効果について説明したが、これは、曲率が異なる曲面部が3つ以上存在しても同様の効果が得られる。
なお本実施例では、第2傾斜部907とシート側接触部906の間に、第1傾斜部908(曲面部)と曲面部を設けた際の作用と効果について説明したが、これは曲率が異なる曲面部が2つ以上存在しても同様の効果が得られる。
Claims (8)
- 吐出弁シート部材と、
該吐出弁シート部材から離れる、又は接触することで流路の開閉を行う吐出弁と、を備えた吐出弁ユニットにおいて、
前記吐出弁シート部材は前記吐出弁が接触する吐出弁シート部と該吐出弁シート部の外径側の吐出弁シート傾斜部とが形成され、
前記吐出弁のシート側接触部と前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート部とが軸方向において重なるように配置されるとともに、前記吐出弁の吐出弁角部が軸方向において前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート傾斜部に対応する位置になるように配置され、
前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート傾斜部は、
前記吐出弁シート部の外径側に形成され、外径側端部が前記吐出弁シート部よりも反吐出弁側に位置する第1傾斜部と、
該第1傾斜部の外径側に形成され、外径側端部が前記第1傾斜部よりもさらに反吐出弁側に位置する第2傾斜部とで構成されることを特徴とする吐出弁ユニット。 - 請求項1に記載の吐出弁ユニットにおいて、
前記第1傾斜部を曲面部により形成することを特徴とする吐出弁ユニット。 - 請求項1又は2に記載の吐出弁ユニットにおいて、
前記第2傾斜部を略直線状の傾斜部とし、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが連続して繋がるように形成されることを特徴とする吐出弁ユニット。 - 請求項1又は2に記載の吐出弁ユニットにおいて、
前記第2傾斜部を略直線状の傾斜部とし、前記吐出弁シート部と前記第2傾斜部の成す角を鋭角に形成することを特徴とする吐出弁ユニット。 - 請求項1又は2に記載の吐出弁ユニットにおいて、
前記吐出弁シート部と前記第2傾斜部の成す角を前記吐出弁の駆動時の最大傾き角度よりも大きくすることを特徴とする吐出弁ユニット。 - 吐出弁シート部材と、
該吐出弁シート部材から離れる、又は接触することで流路の開閉を行う吐出弁と、を備えた吐出弁ユニットにおいて、
前記吐出弁は前記吐出弁シート部材の吐出弁シート部が接触するシート側接触部と該シート側接触部の外径側の吐出弁シート傾斜部とが形成され、
前記吐出弁の前記シート側接触部と前記吐出弁シート部材の前記吐出弁シート部とが軸方向において重なるように配置されるとともに、前記吐出弁シート部材の吐出弁シート部材角部が軸方向において前記吐出弁の前記吐出弁シート傾斜部に対応する位置になるように配置され、
前記吐出弁の前記吐出弁シート傾斜部は、
前記吐出弁のシート側接触部の外径側に形成され、外径側端部が前記シート側接触部よりも反吐出弁シート部材側に位置する第1傾斜部と、
該第1傾斜部の外径側に形成され、外径側端部が前記第1傾斜部よりもさらに反吐出弁シート部材側に位置する第2傾斜部とで構成されることを特徴とする吐出弁ユニット。 - 請求項6に記載の吐出弁ユニットにおいて、
前記第1傾斜部を曲面部により形成することを特徴とする吐出弁ユニット。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の吐出弁ユニットを備えた高圧燃料ポンプ。
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