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JP6313103B2 - キャビネット - Google Patents
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Description

本発明は、例えば電気機器を収納するキャビネットに関し、特に壁面に設置可能なキャビネットに関する。
回路遮断器や開閉器等の電気機器は、壁面に設置された箱体(キャビネット)に収納される場合が多い。このような壁面に設置される箱体の多くは、背板に形成されただるま孔を利用して壁面に突設したフックに掛けて或いはネジ締めして取り付けられるよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−101477号公報
上記特許文献1のキャビネットは比較的小型なため樹脂成形により作製されており、だるま孔が樹脂成形時に形成されている。そのため、現場で孔加工する面倒な作業が必要ないが、キャビネットが金属製の場合は、だるま孔が工場出荷時に形成されていない場合がある。これは、キャビネットの開口部の数をできるだけ削減したいためであり、虫や塵の侵入を防止するためであった。但し、だるま孔は必要性が高いため、現場で孔加工し易いようにキャビネットの背面中央等の複数箇所に、だるま孔の作製を補助する位置決めのための印が凹設されたり穿設されており、この印を利用して設置現場でだるま孔加工が行われた。
しかしながら、だるま孔作製加工は上下2箇所に丸孔(上部に小さい孔、下部に大きな孔)を開口して両者を連結して作製されるため、ある孔加工で位置ズレが発生したり、孔の連結作業が厄介であり、簡単ではなかった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、現場において最小限の孔加工をするだけで、だるま孔を作製できるキャビネットを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、だるま孔の作製をガイドするガイド加工部を少なくとも1箇所設けたキャビネットであって、ガイド加工部は、だるま孔の一端を成す小径の丸孔を形成するための第1補助点と、だるま孔の他端を成す大径の丸孔を形成するための第2補助点とが凹設又は穿設されて成ると共に、双方の補助点を結ぶ中心線の両側に、中心線に平行で且つ形成する小径の丸孔の径と同一の間隔を設けて穿設した一対のスリットを有して成ることを特徴とする。
この構成によれば、ガイド加工部に形成された2箇所の補助点を利用してドリル等で丸孔を穿設するだけで、スリットにより双方の孔を連結させてだるま孔を作製することが可能となる。よって、だるま孔が形成されていなくても簡易な加工でだるま孔を作製でき、設置現場での作業者の負担を軽減できる。また、だるま孔を形成しない状態では、開口部は僅かな部分であり、塵等の侵入を防止できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、スリットは、第1補助点の左右に至る位置まで形成されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、第1補助点を使用して丸孔を穿設する際に、スリット幅に合わせて丸孔の径を決めて孔加工するだけで良好に孔を作製出来るし、同時にスリットと連結されるため、容易に且つ正確なだるま孔加工ができる。
本発明によれば、ガイド加工部に形成された2箇所の補助点を利用してドリル等で丸孔を穿設するだけで、スリットにより双方の孔が連結されてだるま孔を作製することが可能となる。よって、だるま孔が形成されていなくても簡易な加工でだるま孔を作製でき、設置現場での作業者の負担を軽減できる。また、だるま孔を形成しない状態では、開口部は僅かな部分であり、塵等の侵入を防止できる。
本発明に係るキャビネットの一例を示し、(a)は背面方向から見た斜視図、(b)はA部拡大図である。 ガイド加工部の具体的形状を示す平面図である。 ガイド加工部を使用して形成しただるま孔の平面図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るキャビネットの一例を示し、(a)は背面方向から見た斜視図、(b)はA部拡大図である。
キャビネットは、電気機器等を収納する本体1と本体前面を閉塞する図示しない扉板とで構成され、本体1は背板1a、天板1b、底板1c、左右側板1d,1dを有して前面が開口形成されている。
そして、図1では本体背面1aの中央上部及び下部にだるま孔の作製を容易にするためのガイド加工部2が形成されている。ガイド加工部2は、上下2箇所に丸孔を穿設する際に中心として使用するための補助点3(第1補助点3a、第2補助点3b)が凹設され、その左右にスリット4が一対穿設されている。尚、ガイド加工部2の数や形成場所は、キャビネットの設置形態や大きさにより任意である。
図2はこのガイド加工部2の正面図であり、寸法の一例を示している。図2に示すように、2個の補助点3a,3bは、例えば2mm径(直径)の凹部として形成され、上下に10mmの間隔を開けて形成されている。そして、スリット4は両補助点3a,3bの中心を通る中心線Mに平行に形成され、中心線Mの線対称位置に2個配置されている。
このスリット4は、幅0.5mm、長さ6mmで形成され、両スリット4,4は第1補助点3aを中心に形成される小径の丸孔の幅と一致する間隔を設けて形成されている。具体的に、内側端部同士の距離が6mm、外側端部同士の距離が7.0mmで形成されている。また、スリット4の上端は、第1補助点3aの左右に至る位置まで形成されている。
図3はこのガイド加工部を利用して作製しただるま孔10の正面図を示している。第1補助点3aを使用して形成した小径の丸孔10aは7mm径で形成され、両スリット4,4の外側端部間の距離に一致している。
第2補助点3bを使用して形成した大径の丸孔10bの径Lは、例えば11mmで形成される。図3において、Sで示す部位がスリット4により形成された部位である。
尚、こうして作製しただるま孔10は、大径の丸孔10bの径Lを11mmとすれば、M6のナベ頭(φ10.5mm)が通るし、M6の平座金(φ12.5mm)を良好に掛けることができる。
このように、ガイド加工部に形成された2箇所の補助点3a,3bを利用してドリル等で丸孔10a,10bを穿設するだけで、スリット4により双方の孔10a,10bが連結されてだるま孔10となる。よって、だるま孔10が形成されていなくても簡易な加工でだるま孔10を作製でき、設置現場での作業者の負担を軽減できる。また、だるま孔10を形成しない状態では、開口部は僅かな部分であり、塵等の侵入を防止できる。。
そして、スリット4は第1補助点3aの左右に至る位置まで形成されているため、第1補助点3aを使用して丸孔を穿設する際に、スリット4の幅に合わせて丸孔の径を決めて穿設するだけで良好に孔を作製出来るし、同時にスリット4と連結されるため、容易に且つ正確なだるま孔加工ができる。
尚、丸孔形成のための補助点は、凹部でなくても良く同様に2mm程度の径の孔であっても良い。
上記実施形態は、電気機器を収納するキャビネットを説明したが、収納するものを限定するものではなく、他の用途で使用するキャビネットであっても良く、上記ガイド加工部は、キャビネットの金属板で形成されている部位に良好に適用できる。
1・・本体、2・・ガイド加工部、3・・補助点、3a・・第1補助点、3b・・第2補助点、4・・スリット、10・・だるま孔、10a・・小径の丸孔、10b・・大径の丸孔。

Claims (2)

  1. だるま孔の作製をガイドするガイド加工部を少なくとも1箇所設けたキャビネットであって、
    前記ガイド加工部は、だるま孔の一端を成す小径の丸孔を形成するための第1補助点と、前記だるま孔の他端を成す大径の丸孔を形成するための第2補助点とが凹設又は穿設されて成ると共に、
    双方の前記補助点を結ぶ中心線の両側に、前記中心線に平行で且つ形成する前記小径の丸孔の径と同一の間隔を設けて穿設した一対のスリットを有して成ることを特徴とするキャビネット。
  2. 前記スリットは、前記第1補助点の左右に至る位置まで形成されて成ることを特徴とする請求項1記載のキャビネット。
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