JP6319376B2 - 樹脂複合体の製造方法 - Google Patents
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Description
バインダー樹脂(B)と
を含有する樹脂複合体の製造方法であって、
下記高分子化合物(A−1)と
バインダー樹脂(B)と
を混合し、混合物を得る工程と、
前記高分子化合物(A−1)中のRAおよびRBからなる群より選ばれる少なくとも1種の基を水素原子にする工程と、
を含む樹脂複合体の製造方法。
高分子化合物(A−1):グルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位を有する高分子化合物であって、
前記グルコース残基が、下記式(1)で表される基および下記式(2)で表される基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する高分子化合物。
(式(1)および(2)中、RAおよびRBは、互いに独立に、下記式(3)で表される有機基、下記式(4)で表される有機基、下記式(5)で表される有機基および下記式(6)で表される有機基からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機基を表す。)
(3)
(4)
(5)
(6)
(式(3)および(4)中、R1、R3およびR4は、互いに独立に、水素原子または炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。R2は、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。rは、3〜20の整数を表す。
式(5)および(6)中、R5は、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。R6〜R10、およびR14〜R29は、互いに独立に、水素原子、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はハロゲン原子で置換されていてもよい。sは、0〜10の整数を表す。)
[2] 前記バインダー樹脂(B)が、下記式(7)で表される繰り返し単位、下記式(8)で表される繰り返し単位、分子内にブロック化イソシアナト基を有する繰り返し単位、およびブロック化イソチオシアナト基を有する繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の繰り返し単位を含有するバインダー樹脂(B−1)である[1]に記載の樹脂複合体の製造方法。
(式(7)中、R30、R31、R32、R33およびR34は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜20の1価の有機基、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、または水酸基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよい。)
(式(8)中、R35は、水素原子、または、メチル基を表す。Xは、酸素原子、または、−NR37−を表す。R36およびR37は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜20の1価の有機基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよい。)
[3] 前記ブロック化イソシアナト基およびブロック化イソチオシアナト基が、式(9)で表される基または式(10)で表される基である[1]または[2]に記載の樹脂複合体の製造方法。
(式(9)中、Xaは、酸素原子又は硫黄原子を表し、R38およびR39は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基を表す。)
(式(10)中、Xbは、酸素原子又は硫黄原子を表し、R40、R41およびR42は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基を表す。)
本明細書で共通して用いられる用語は、特記しない限り、以下の意味である。
炭素原子数1〜20の1価の有機基としては、アルキル基が好ましい。
まず、少なくとも1つの水酸基を有するグルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位を有する高分子化合物(A)について具体的に説明する。
前記高分子化合物(A)は、デキストリン化合物、デキストリン誘導体、セルロース化合物、セルロース誘導体が挙げられる。
デキストリン化合物としては、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンが挙げられる。
デキストリン誘導体としては、デキストリン化合物のヒドロキシエチル化物、デキストリン化合物のヒドロキシプロピル化物、デキストリン化合物のカルボキシメチル化物が挙げられる。
セルロース化合物としては、セルロース、微細化されたセルロースファイバー(セルロースナノファイバー)が挙げられる。
前記セルロースナノファイバーは、植物(例えば木材、竹、麻、ジュート、ケナフ、農産物残廃物、布、パルプ、再生パルプ、古紙)、動物(例えばホ
ヤ類)、藻類、微生物(例えば酢酸菌(アセトバクター))、微生物等がセルロースを原料として産出するセルロース繊維含有材料をリファイナー、高圧ホモジナイザー、媒体撹拌ミル、石臼、グラインダー等により磨砕及び/又は叩解することによって解繊又は微細化して製造される。
セルロース誘導体としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースが挙げられる。
前記高分子化合物(A)としては、セルロース化合物、セルロース誘導体が好ましい。
前記セルロース誘導体は、アルカリ触媒存在下、セルロースを酸化エチレン、酸化プロピレン、クロロ酢酸等と反応させることにより製造することが出来る。
高分子化合物(A)の主鎖を構成する全繰り返し単位の数を100%として、グルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位の数は、好ましくは95%以上、より好ましくは100%である。
高分子化合物(A−1)は、グルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位を有する高分子化合物であって、
前記グルコース残基が、下記式(1)で表される基および下記式(2)で表される基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する高分子化合物である。
式(1)および(2)中、RAおよびRBは、互いに独立に、下記式(3)で表される有機基、下記式(4)で表される有機基、下記式(5)で表される有機基および下記式(6)で表される有機基からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機基を表す。
式(3)および(4)中、R1、R3およびR4は、互いに独立に、水素原子または炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。R2は、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。rは、3〜20の整数を表す。
式(5)および(6)中、R5は、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。R6〜R10、およびR14〜R29は、互いに独立に、水素原子、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はハロゲン原子で置換されていてもよい。sは、0〜10の整数を表す。
R1〜R10およびR14〜R29である1価の有機基の定義、具体例等は、既に説明した1価の有機基の定義、具体例等と同様である。
式(1)および(2)中、RAおよびRBは、互いに独立に、下記式(3)で表される有機基および下記式(4)で表される有機基からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機基が好ましい。
式(3)および(4)において、一実施形態ではR3およびR4は、水素原子であり、R1はメチル基であり、R2はブチル基であり、rは4であることが好ましい。
グルコース残基としては、α−グルコース残基、β−グルコース残基が挙げられる。
高分子化合物(A−1)の主鎖を構成する全繰り返し単位の数を100%として、グルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位の数は、好ましくは95%以上、より好ましくは100%である。高分子化合物(A−1)は、さらに好ましくは、グルコース残基からなる主鎖を有する高分子化合物である。
該ブロック化剤としては、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、1−メチル−1−シクロペンタン、1−メチル−1−シクロペンタノール、2−メチレンアダマンタン、2−メチル−2−アダマンタノール等が挙げられる。
前記触媒としては、ピリジニウムパラトルエンスルホネート、パラトルエンスルホン酸、塩酸等が挙げられる。
次に、バインダー樹脂(B)について具体的に説明する。
本発明に用いられるバインダー樹脂(B)は、特段制限はないが、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等が挙げられる。
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスルフォン、ポリカーボネート等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリカーボネートが好ましい。
熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド、ブロックイソシアナト基を有する樹脂、ブロックイソチオシアナト基を有する樹脂等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、繰り返し単位であるグルコース残基中の水酸基と反応しうる官能基を有する、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ブロックイソシアナト基を有する樹脂、ブロックイソチオシアナト基を有する樹脂が好ましく、更に、ブロックイソシアナト基を有する樹脂、ブロックイソチオシアナト基を有する樹脂がより好ましい。
式(7)中、R30、R31、R32、R33およびR34は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜20の1価の有機基、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、または水酸基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよい。
ある一形態では、R30、R31、R32、R33およびR34は水素原子である。
式(8)中、R35は、水素原子、または、メチル基を表す。Xは、酸素原子、または、−NR37−を表す。R36およびR37は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜20の1価の有機基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよい。
ある一形態では、R12はメチル基であり、Xは酸素原子であり、R13はメチル基である。
(式(9)中、Xaは、酸素原子又は硫黄原子を表し、R38およびR39は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基を表す。)
式(10)中、Xbは、酸素原子又は硫黄原子を表し、R40、R41およびR42は、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜20の1価の有機基を表す。R38〜R42である1価の有機基の定義、具体例等は、既に説明した1価の有機基の定義、具体例等と同様である。
ブロック化剤であるアルコ−ル化合物の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、2−エチルヘキサノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等が挙げられる。
本発明の組成物に用いられる高分子化合物(B−1)は、前記式(5)で表される繰り返し単位の原料となる重合性モノマー、前記式(6)で表される繰り返し単位の原料となる重合性モノマーおよびブロック化イソシアナト基またはブロック化イソチオシアナト基を有する重合性モノマー以外の「他の繰り返し単位」の原料となる「他のモノマー」を高分子化合物(B)の製造時に添加することが好ましい。
前記式(5)で表される繰り返し単位の原料となる重合性モノマーの例としては、スチレン、2,4−ジメチル−α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、2,6−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、3,5−ジメチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、2,4,5−トリメチルスチレン、ペンタメチルスチレン、o−エチルスチレン、m−エチルスチレン、p−エチルスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、o−ブロモスチレン、m−ブロモスチレン、p−ブロモスチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチレン、2−ビニルビフェニル、3−ビニルビフェニル、4−ビニルビフェニル、1−ビニルナフタレン、2−ビニルナフタレン、4−ビニル−p−ターフェニル、1−ビニルアントラセン、α−メチルスチレン、o−イソプロペニルトルエン、m−イソプロペニルトルエン、p−イソプロペニルトルエン、2,4−ジメチル−α−メチルスチレン、2,3−ジメチル−α−メチルスチレン、3,5−ジメチル−α−メチルスチレン、p−イソプロピル−α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−クロロスチレン、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジイソプロピルベンゼン、4−アミノスチレン、4−(メトキシメトキシ)スチレン、4−(メトキシエトキシメチルオキシ)スチレン、4−(1−エトキシエチルオキシ)スチレン、2−(メトキシメトキシカルボニル)スチレン、2−(メトキシエトキシメチルオキシカルボニル)スチレン、2−(1−エトキシエチルオキシカルボニル)スチレン、2−(テトラヒドロピラニルオキシカルボニル)スチレン、3−(メトキシメトキシカルボニル)スチレン、3−(メトキシエトキシメチルオキシカルボニル)スチレン、3−(1−エトキシエチルオキシカルボニル)スチレン、3−(テトラヒドロピラニルオキシカルボニル)スチレン、4−(メトキシメトキシカルボニル)スチレン、4−(メトキシエトキシメチルオキシカルボニル)スチレン、4−(1−エトキシエチルオキシカルボニル)スチレン、4−(テトラヒドロピラニルオキシカルボニル)スチレン、等が挙げられる。
不飽和二重結合を有する基としては、例えば、スチリル基、ビニルオキシ基、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、シンナミル基、シンナモイル基等が挙げられる。
ハロゲン化ベンジル基としては、例えば、クロロメチルフェニル基等が挙げられる。
光または熱の作用により架橋構造を形成する官能基を有する高分子化合物(B−1)は、光の作用により架橋構造を形成する官能基を有する繰り返し単位の原料となる重合性モノマーを光重合開始剤または熱重合開始剤を用いて共重合させる方法、または、光の作用により架橋構造を形成する官能基を有する化合物と反応する基を含有する繰り返し単位の原料となる重合性モノマーを光重合開始剤または熱重合開始剤を用いて共重合させた後、光の作用により架橋構造を形成する官能基を有する化合物を反応させる方法、により製造することができる。
光の作用により架橋構造を形成する官能基を有する繰り返し単位の原料となる重合性モノマーとしては、シンナミルメタクリレート、シンナミルアクリレート、シンナモイルメタクリレート、シンナモイルアクリレートが挙げられる。
光の作用により架橋構造を形成する官能基を有する化合物と反応する基を含有する繰り返し単位の原料となる重合性モノマーとしては、アミノスチレン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、ビニル安息香酸が挙げられる。
光の作用により架橋構造を形成する官能基を有する化合物としては、グリシジルメタクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレートが挙げられる。
光または熱の作用により架橋構造を形成する官能基を有する高分子化合物(B−1)を用いる場合、加熱により分解してラジカルを発生するラジカル開始剤を添加することが好ましい。
前記ラジカル開始剤が、加熱により分解してラジカルを発生する温度は、通常200℃以下であり、好ましくは50℃以上150℃以下であり、より好ましくは60℃以上120℃以下である。
前記ラジカル開始剤としては、前述の硬化性樹脂(B)および硬化性樹脂(B−1)の製造に用いられる光重合開始剤および熱重合開始剤が挙げられる。
本発明の樹脂複合体の製造方法は、前記高分子化合物(A−1)とバインダー樹脂(B)とを混合し、混合物を得る工程と、
前記高分子化合物(A−1)中のRAおよびRBからなる群より選ばれる少なくとも1種の基を水素原子にする工程と、
を含む。
また、樹脂複合体前駆体製造工程の一実施形態として、熱硬化性樹脂および前記高分子化合物(A−1)双方が溶解する溶媒に溶解させる溶媒混合法で樹脂複合体前駆体溶液を製造し、前記と同様にして該樹脂複合体前駆体溶液を塗布し、溶媒を乾燥させることにより樹脂複合体前駆体を製造する方法が挙げられる。
また、バインダー樹脂(B)として、前記高分子化合物(B−1)を用いる場合、樹脂複合体前駆体製造工程の一実施形態として、適宜溶媒を選択することで、前記高分子化合物(A−1)存在下で、高分子化合物(B−1)を製造することにより樹脂複合体前駆体溶液を製造し、前記と同様にして該樹脂複合体前駆体溶液を塗布し、溶媒を乾燥させることにより樹脂複合体前駆体を製造する方法が挙げられる。
該触媒としては、電磁波もしくは電子線の照射、または、加熱により分解して酸を発生する化合物である。
前記加熱混練法により製造した混合物(樹脂複合体前駆体)を従来公知の方法により所望の形状に成型し、高分子化合物(A−1)中の式(1)で表される基および式(2)で表される基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基から、RAおよびRBからなる群より選ばれる少なくとも1種が解離する温度以上、または、式(1)で表される基および式(2)で表される基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基から、RAおよびRBからなる群より選ばれる少なくとも1種の解離を促進する触媒の活性化温度以上に加熱し、RAで表される基またはRBで表される基が解離した後の式(1)で表される基または式(2)で表される基の酸素原子に、RAで表される基またはRBで表される基の炭素原子に結合している水素原子を移動させることにより、高分子化合物(A−1)中のRAおよびRBからなる群より選ばれる少なくとも1種の基を水素原子にし、前記高分子化合物(A)とバインダー樹脂(B)とを含有する樹脂複合体を製造することが出来る。
また、前記溶媒溶液法により製造した樹脂複合体前駆体溶液を用い、塗布法により製造した樹脂複合体前駆体を前記と同様に加熱処理することにより、前記高分子化合物(A)とバインダー樹脂(B)とを含有する樹脂複合体を製造することが出来る。
前記樹脂複合体前駆体を加熱する方法としては、ホットプレートによる加熱方法、オーブンによる加熱方法が挙げられる。
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製;商品名 HPC SSL SFP)10.00g、ブチルビニルエーテル(東京化成社製)40.00g、シクロペンタノン(東京化成社製)80.00g、1‐メチル−2−ピロリドン(東京化成社製)20.00g、ピリジニウムパラトルエンスルホネート(東京化成社製)1.00g、および撹拌子を300mLナスフラスコに入れ、密栓し、マグネチックスターラーで室温で24時間、撹拌反応させた。得られた粘調な均一溶液を分液ロートに移し、イオン交換水で有機層を3回水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、塩をろ過し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、更に、真空ポンプで溶媒を除去して、水酸基が1−ブトキシエチル基でブロックされたヒドロキシプロピルセルロース(以下、ブロック化セルロース(1)と称する)を粘調な液体として得た。得量18.56g。
ブチルビニルエーテルの替わりに、3,4−ジヒドロピランを用いた以外は、合成例1と同様にして水酸基が2−テトラヒドロピラニル基でブロックされたヒドロキシプロピルセルロース(以下、ブロック化セルロース(2)と称する)を粘調な液体として得た。得量16.82g。
メチルメタクリレート(東京化成社製)4.00g、2−〔O−[1’−メチルプロピリデンアミノ]カルボキシアミノ〕エチル−メタクリレート(昭和電工社製、商品名:カレンズMOI−BM)1.07g、ブロック化セルロース(1)2.53g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.03g、およびシクロペンタノン(東京化成社製)11.46gを、50mL耐圧容器(ACE GLASS社製)に入れ、窒素ガスでバブリングした後、密栓し、60℃のオイルバス中で、ブロック化セルロース(1)の存在下、メチルメタクリレートと2−〔O−[1’−メチルプロピリデンアミノ]カルボキシアミノ〕エチル−メタクリレートとを16時間共重合させて、下記の繰り返し単位および組成を有する樹脂とブロック化セルロース(1)とが溶解している粘稠な樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(1)を得た。
メチルメタクリレート(東京化成社製)5.00g、ブロック化セルロース(2)2.50g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.03g、およびシクロペンタノン(東京化成社製)11.33gを、50mL耐圧容器(ACE GLASS社製)に入れ、窒素ガスでバブリングした後、密栓し、60℃のオイルバス中で、ブロック化セルロース(2)の存在下、メチルメタクリレートを16時間重合させて、下記の繰り返し単位および組成を有する樹脂とブロック化セルロース(2)とが溶解している粘稠な樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(2)を得た。
メチルメタクリレート(東京化成社製)5.00g、ブロック化セルロース(1)2.50g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.03g、およびシクロペンタノン(東京化成社製)11.33gを、50mL耐圧容器(ACE GLASS社製)に入れ、窒素ガスでバブリングした後、密栓し、60℃のオイルバス中で、ブロック化セルロース(1)の存在下、メチルメタクリレートを16時間重合させて、下記の繰り返し単位および組成を有する樹脂とブロック化セルロース(1)とが溶解している粘稠な樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(3)を得た。
メチルメタクリレート(東京化成社製)5.00g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製;商品名 HPC SSL SFP)2.50g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.03g、およびシクロペンタノン(東京化成社製)11.33gを、50mL耐圧容器(ACE GLASS社製)に入れ、窒素ガスでバブリングした後、密栓し、60℃のオイルバス中で、ヒドロキシプロピルセルロースの存在下、メチルメタクリレートを16時間重合させて、下記の繰り返し単位および組成を有する樹脂とヒドロキシプロピルセルロースとが混合している粘稠な樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(4)を得た。
スチレンモノマー(純正化学社製)2.31g、2,3,4,5,6−ペンタフルオロスチレン(アルドリッチ社製)3.24g、2−〔O−[1’−メチルプロピリデンアミノ]カルボキシアミノ〕エチル−メタクリレート(昭和電工社製、商品名:カレンズMOI−BM)4.00g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.05g、およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(東京化成社製)6.40gを、50mL耐圧容器(ACE GLASS社製)に入れ、窒素ガスでバブリングした後、密栓し、60℃のオイルバス中で16時間重合させて、下記の繰り返し単位および組成を有するバインダー樹脂(1)のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液を得た。
スチレンモノマー(純正化学社製)9.53g、2,3,4,5,6−ペンタフルオロスチレン(アルドリッチ社製)9.71g、2−〔O−[1’−メチルプロピリデンアミノ]カルボキシアミノ〕エチル−メタクリレート(昭和電工社製、商品名:カレンズMOI−BM)4.00g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(東京化成社製)1.08g、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)0.06g、およびシクロペンタノン(東京化成社製)36.67gを、125mL耐圧容器(ACE GLASS社製)に入れ、窒素ガスでバブリングした後、密栓し、60℃のオイルバス中で12時間重合させて、下記の繰り返し単位および組成を有するバインダー樹脂(2)のシクロペンタノン溶液を得た。
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達株式会社製;商品名 HPC L−FP)10.00g、シクロペンタノン(東京化成社製)160.00g、および撹拌子を300mLナスフラスコに入れ、密栓し、マグネチックスターラーで室温で24時間、撹拌溶解させた。得られた粘調な均一溶液に、ブチルビニルエーテル(東京化成社製)20.00g、およびピリジニウムパラトルエンスルホネート(東京化成社製)1.00gを加え、マグネチックスターラーで室温で24時間、更に撹拌反応させた。反応終了後、得られた粘調な反応溶液中の未反応のブチルビニルエーテルをロータリーエバポレーターで除去して、水酸基が1−ブトキシエチル基でブロックされたヒドロキシプロピルセルロースの粘調なシクロペンタノン溶液(5)を得た。前記シクロペンタノン溶液(5)10gを100mlのナスフラスコにとり、減圧乾燥機中で60℃で一晩乾燥させて求めた固形分濃度は23重量%であった。
前記合成例3で得た樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(1)19.10gにNACURE X49−110(楠本化成社製)0.44gを添加し、攪拌して溶解させることにより塗布液(1)を調整した。
分光光度計で600nmにおける透過率を測定した結果、84.3%であった。
凝集粒は観測されなかった。
前記合成例4で得た樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(2)18.88gにNACURE X49−110(楠本化成社製)0.43gを添加し、攪拌して溶解させることにより塗布液(2)を調整した。
分光光度計で600nmにおける透過率を測定した結果、53.6%であった。
凝集粒は観測されなかった。
前記合成例5で得た樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(3)13.30gにNACURE X49−110(楠本化成社製)0.30gを添加し、攪拌して溶解させることにより塗布液(3)を調整した。
分光光度計で600nmにおける透過率を測定した結果、13.3%であった。
凝集粒は観測されなかった。
前記合成例7で得たバインダー樹脂(1)のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液2.00g、前記合成例9で得た前記シクロペンタノン溶液(5)1.30g、および撹拌子を10mlサンプル瓶に入れ、マグネチックスターラーで攪拌して混合させることにより塗布液(4)を調整した。
分光光度計で600nmにおける透過率を測定した結果、72.3%であった。
凝集粒は観測されなかった。
前記合成例8で得たバインダー樹脂シクロペンタノン溶液2.00g、前記合成例9で得た前記シクロペンタノン溶液(5)1.73g、および撹拌子を10mlサンプル瓶に入れ、マグネチックスターラーで攪拌して混合させることにより塗布液(5)を調整した。
分光光度計で600nmにおける透過率を測定した結果、46.9%であった。
凝集粒は観測されなかった。
前記合成例7で得たバインダー樹脂(1)のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液2.00g、前記合成例9で得た前記シクロペンタノン溶液(5)1.30g、2−ヒドロキシ−2−(p−トルエンスルホニルオキシメチル)−1,2−ジフェニルエタノン(みどり化学社製;商品名MBZ−101)0.03g、および撹拌子を10mlサンプル瓶に入れ、マグネチックスターラーで攪拌して混合させることにより塗布液(6)を調整した。
分光光度計で600nmにおける透過率を測定した結果、73.2%であった。
凝集粒は観測されなかった。
前記合成例6で得た樹脂複合体前駆体シクロペンタノン溶液(4)13.30gにNACURE X49−110(楠本化成社製)0.30gを添加し、攪拌して溶解させることにより塗布液(7)を調整した。
Claims (3)
- 水酸基およびカルボキシル基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有するグルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位を有する高分子化合物(A)と
バインダー樹脂(B)と
を含有する樹脂複合体の製造方法であって、
下記高分子化合物(A−1)と
バインダー樹脂(B)と
を混合し、混合物を得る工程と、
前記高分子化合物(A−1)中のRAおよびRBからなる群より選ばれる少なくとも1種の基を水素原子にする工程と、
を含む樹脂複合体の製造方法。
高分子化合物(A−1):グルコース残基を主鎖に含む繰り返し単位を有する高分子化合物であって、
前記グルコース残基が、下記式(1)で表される基および下記式(2)で表される基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を有する高分子化合物。
(1)
(2)
(式(1)および(2)中、RAおよびRBは、互いに独立に、下記式(3)で表される有機基、下記式(4)で表される有機基、下記式(5)で表される有機基および下記式(6)で表される有機基からなる群より選ばれる少なくとも1種の有機基を表す。)
(3)
(4)
(5)
(6)
(式(3)および(4)中、R1、R3およびR4は、互いに独立に、水素原子または炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。R2は、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。rは、3〜20の整数を表す。
式(5)および(6)中、R5は、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。R6〜R10、およびR14〜R29は、互いに独立に、水素原子、炭素原子数1〜20の1価の有機基を表す。sは、0〜10の整数を表す。)
- 前記バインダー樹脂(B)が、下記式(7)で表される繰り返し単位、下記式(8)で表される繰り返し単位、分子内にブロック化イソシアナト基を有する繰り返し単位、およびブロック化イソチオシアナト基を有する繰り返し単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の繰り返し単位を含有する高分子化合物(B−1)である請求項1に記載の樹脂複合体の製造方法。
(7)
(式(7)中、R30、R31、R32、R33およびR34は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜20の1価の有機基、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、または水酸基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよい。)
(8)
(式(8)中、R35は、水素原子、または、メチル基を表す。Xは、酸素原子、または、−NR37−を表す。R36およびR37は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜20の1価の有機基を表す。該炭素数1〜20の1価の有機基中の水素原子はフッ素原子で置換されていてもよい。)
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