JP6319639B2 - サッシ廻りの気密構造 - Google Patents
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Description
本発明は、建物開口部のサッシを支持するサッシ枠と、建物開口部の屋内側に形成される内壁枠との間を気密材で塞ぎ、サッシ周囲の気密性を保持するとともに、様々な幅の建物開口部や様々な厚さの建物外壁に対応可能なサッシ廻りの気密構造に関する。
建物開口部に設けられるサッシ枠と、内壁部との境界には、サッシ枠からの漏水や屋内外の気温差による結露水が発生しやすい。これらの水分や湿気を含んだ空気が壁体内に侵入すると、各部材を腐食させる原因となったり、また寒冷地においては、外壁材の内部で水分が凍結し、外壁材が割れる等の凍害が起きる可能性が高く、従来より、サッシ廻りの気密性や防水性を向上させることが重要であるとされてきた。
例えば、特許文献1では、サッシを設置する建物開口部の形状に応じて現場加工された止水シートを、開口部の下枠及びコーナー部に設置し、止水シートの継ぎ目部分を被覆するように防水被覆材を貼着することによって、サッシ廻りの防水性を向上させる手法が提案されている。
このような施工方法では、止水シートを現場加工しているので、開口部の形状に応じて柔軟に施工することができる。また、建物開口部の下枠及びコーナー部の止水シートを二つに分割しているため、形状が複雑で施工が困難となりやすいコーナー部においても容易に止水シートを設置することができる。
しかしながら、特許文献1の施工方法では、建物開口部の幅や奥行に合わせて、その都度止水シートに細かな切込みを入れる必要があり、特にコーナー部における切込み作業は、不慣れな施工者にとって難しく、施工手間がかかるとともに、施工不良に繋がるおそれがある。また、サッシ枠下への水分の侵入を防ぐことはできるが、サッシ枠に当接する内壁部との境界に止水対策を講じていないため、室内側の窓表面に発生した結露水等が、サッシ枠と内壁の境界部を伝って壁体内に侵入する可能性があるという問題点が挙げられる。
そこで、本発明は、建物開口部のサッシを支持するサッシ枠と、建物開口部の屋内側に形成される内壁枠との間の気密性を保持して、壁体内への水や湿気を多く含む空気の侵入を防ぐとともに、様々な幅の開口部や、様々な厚さの建物外壁に容易且つ柔軟に対応できるサッシ廻りの気密構造を提供することを目的とする。
本発明のサッシ廻りの気密構造は、建物開口部のサッシを支持するサッシ枠と、前記建物開口部の屋内側に形成される内壁枠と、前記サッシ枠の屋内側見付面の角部に貼着するとともに屋内側へ延びて前記サッシ枠の屋内側に位置する内壁部の見込面に当接し、形状を保持する第一気密材と、前記内壁枠の見込面の隅部に貼着するとともに前記内壁枠の屋内側の見付面の方向へ延びて前記内壁枠の屋内側の前記見付面に当接し、形状を保持する第二気密材と、前記第一気密材及び前記第二気密材に跨って貼着し、且つ、前記内壁部の前記見込面及び前記内壁枠の前記見込面に貼着する可撓性を有した気密シートと、を備え、前記第一気密材は、前記サッシ枠の前記屋内側見付面の前記角部に貼着する部分と前記内壁部の前記見込面に当接する部分との接点部周辺を防水性及び気密性を保持する第一の補強材で補強し、前記第二気密材は、前記内壁枠の前記見込面の前記隅部に貼着する部分と前記内壁枠の屋内側の見付面に当接する部分との接点部周辺を第二の補強材で補強することを特徴としている。
本発明のサッシ廻りの気密構造は、前記第一気密材が、前記サッシ枠の見付面に対して平行に形成され、前記サッシ枠の縦枠及び横枠の前記屋内側見付面の前記角部に貼着される側面視L型状のサッシ貼着部と、前記サッシ枠の前記縦枠及び前記横枠の見込面に対して平行に形成され、前記サッシ貼着部のL型の角部を形成する側端である外側端から、屋内方向に延びて前記気密シートが貼着されるアングル状の連結部とを有していることを特徴としている。
本発明のサッシ廻りの気密構造は、前記第二気密材が、前記内壁枠の縦枠及び横枠の見込面に対して平行に形成され、前記気密シートが貼着されるアングル状の見込貼着部と、前記内壁枠の前記見付面に対して平行に形成され、前記見込貼着部のL型の角部を形成しているいずれか一方の一側端から前記内壁枠の前記見付面に延びて、前記内壁枠の前記見付面に接するL型状の見付部とを有していることを特徴としている。
本発明のサッシ廻りの気密構造によると、気密材が、第一気密材、第二気密材及び気密シートの三種類に分割されているため、様々な幅の建物開口部や、様々な厚さの建物外壁に応じて容易且つ柔軟に施工が出来るとともに、各気密材の位置を微調整することができるので、サッシや壁の建付け施工誤差を吸収しながらサッシ廻りの気密構造を構築することができる。また、サッシ枠の屋内側見付面の角部と内壁枠の見込面の隅部に貼着する気密材は、形状が保持されている第一気密材及び第二気密材に分かれているため、現場加工を行う必要がなく、形状が複雑で施工が困難となりやすいサッシ廻りの角部や隅部においても、気密材を容易に密着させることができ、施工性を向上させることができる。
本発明のサッシ廻りの気密構造によると、第一気密材のサッシ貼着部と連結部とが継目なく連続しているので、サッシ枠の屋内側見付面の角部と内壁部との境界から水や湿気を含んだ空気が壁体内に侵入することを防ぐことが出来る。また、連結部が屋内方向に延びているので、気密シートを連結部に確実に貼着することができ、サッシ枠から第一気密材を介して気密シートを隙間無く繋ぎ合わせることができる。
本発明のサッシ廻りの気密構造によると、第二気密材の見込貼着部と見付部とが継目なく連続しているので、内壁枠の見込面の隅部から水や湿気を含んだ空気が壁体内に侵入することを防ぐことが出来る。また気密シートを見込貼着部に確実に貼着することができ、内壁枠から、第二気密材を介して気密シートを隙間無く繋ぎ合わせることができる。
以下、本発明に係るサッシ廻りの気密構造1の最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本実施形態のサッシ廻りの気密構造1は、建物開口部2のサッシ31を支持するサッシ枠3と、建物開口部2の屋内側に形成される内壁枠4との間を気密材で塞ぎ、サッシ31の周囲の気密性を保持するとともに、様々な幅の建物開口部2や様々な厚さの建物外壁8に対応可能とするための構造である。
サッシ廻りの気密構造1は、建物開口部2のサッシ31を支持するサッシ枠3と、建物開口部2の屋内側に形成される内壁枠4と、サッシ枠3の屋内側見付面3aの角部3bに貼着され形状を保持する第一気密材5と、内壁枠4の見込面4aの隅部4bに貼着され形状を保持する第二気密材6と、第一気密材5と第二気密材6との間を塞ぎ可撓性を有した気密シート7と、を備えている。
なお、本願において、見付とは、正面から見える部材の見掛かり部分を指し、見込とは、見付に対して部材の奥行き部分を指す。また、屋内方向に位置している見付面を屋内側見付面とし、屋外方向に位置している見付面を屋外側見付面とする。
また、本願において、形状を保持するとは、第一気密材5及び第二気密材6が、サッシ枠3又は内壁枠4の所定の位置に貼着された場合において、各部位が所望する面に接し、その状態を維持できることを指す。
建物外壁8は、図1及び図2に示すように、屋外に面する外壁材91を有する外壁部9と、外壁部9の屋内側に形成され、屋内に面する内壁材101を有する内壁部10とから構成されている。サッシ31を配置する建物開口部2は、この外壁部9を貫通して設けられ、サッシ31の見付方向の形状に対応した矩形状を成している。この建物開口部2と外壁材91との上下の境界には、雨水が建物内部に侵入することを防止する水切り91aが設けられている。内壁部10は、この建物開口部2の位置や形状に対応した内壁開口部102を形成している。なお、図示しているように、内壁部10には、必要に応じて断熱材や調湿材等の機能性建材103を介在させてもよい。
サッシ枠3は、図1〜図3に示すように、左右の縦枠3c及び上下の横枠3dを矩形状に枠組みして構成される。建物開口部2の見付方向内側に設置されたサッシ枠3は、建物開口部2の周囲に形成されたC形鋼からなる下地材11に固定される。サッシ枠3の屋内側見付面3aには、縦枠3cと横枠3dによって四箇所の角部3bが形成され、後述する第一気密材5が貼着される。また、屋内側見付面3aとサッシ枠3の開口部との境界には、内壁材101と内壁開口部102との境界を見切るために設けられる額縁12をサッシ枠3に固定するために設けられ、屋内側に延出されたアングルピース3eが、屋内側見付面3aの四周に連続して固定されている。また、図示しているように、サッシ枠3内には、ガラスやパネルで形成された障子3fを嵌め込むことができ、開き戸や引き違い戸として開閉自在に使用することができる。
内壁枠4は、額縁12を内壁部10に固定するために、内壁開口部102に面して設けられる。内壁枠4は、図1、図2及び図4に示すように、左右の縦枠4c及び上下の横枠4dを矩形状に枠組みして構成され、サッシ枠3の屋内側に設置される。内壁開口部102に面する内壁枠4の見込面4aには、縦枠4cと横枠4dによって隅部4bが形成され、後述する第二気密材6が貼着される。内壁枠4の見込幅及び見付幅については、特に限定されることはなく、第二気密材6の見込貼着部6aが貼着でき、又、額縁12を固定できる下地としての機能を備えた大きさであればよい。
第一気密材5は、サッシ枠3の屋内側見付面3aの角部3bに貼着され、角部3bと内壁部10との境界の気密性を保持する気密材である。図5及び図8に示すように、第一気密材5は、サッシ枠3の見付面に対して平行に形成され、サッシ枠3の屋内側見付面3aの角部3bに貼着される側面視L型状のサッシ貼着部5aと、サッシ枠3の見込面に対して平行に形成され、サッシ貼着部5aのL型の角部5bを形成する側端である外側端5cから、屋内方向に延びて気密シート7が貼着されるアングル状の連結部5dとから構成される。サッシ貼着部5aの外側端5cと、連結部5dのL型を形成している屋外側の側端である外側端5eは、切れ目無く連続しているため、第一気密材5をサッシ枠3に貼着することで、水や湿気を含んだ空気が、角部3bと内壁部10との境界から、建物外壁8内に浸入することを防ぐことができる。また、サッシ貼着部5aと連結部5dを有する第一気密材5は、予め工場で成型されているため、施工現場で使用する際には、形状が保持された状態で使用することができる。
サッシ貼着部5aのサッシ枠3に貼着される面は、両面テープが貼られ、粘着性を有しており、サッシ貼着部5aを容易にサッシ枠3に貼着固定することができる。サッシ貼着部5aの外側端5cが形成しているL型の角部5bと、連結部5dの外側端5eが形成しているL型の隅部5fとの接点部周辺は、防水性及び気密性に優れた補強材5gで補強されており、より確実に、サッシ枠3の角部3bにおける気密性を保持することができる。なお、サッシ貼着部5aのサッシ枠3に貼着される面は、両面テープと同等の粘着性を備えていればよく、その粘着手段は、両面テープに限定されることはない。また、補強材5gの材質は、防水性及び機密性に優れたブチルテープを想定しているが、これについても、同等の機能を備えたものであれば、これに限定されることはない。
第一気密材5の大きさについては、特に限定されないが、連結部5dのアングル形状を形成している一片の長手方向の幅を85〜90mm程度、短手方向の幅を40mm程度とし、サッシ貼着部5aのL型を形成していない一側辺の幅を10mm程度とすることが好ましい。このような大きさであれば、後述する気密シート7を連結部5dに貼着することができ、サッシ枠3の角部3bと内壁部10との境界において、十分な気密性を保つことが出来るとともに、円滑に施工を行うことができる。
第二気密材6は、内壁枠4の見込面4aの隅部4bに貼着され、上方から気密シート7を重ね貼りすることによって、内壁枠4の隅部4bの気密性を保持する気密材である。図6及び図9に示すように、第二気密材6は、内壁枠4の見込面4aに対して平行に形成され、気密シート7が貼着されるアングル状の見込貼着部6aと、内壁枠4の見付面4eに対して平行に形成され、見込貼着部6aのL型の角部6bを形成するいずれか一方の一側端である側端6cから、内壁枠4の見付面4eに延びて、内壁枠4の見付面4eに接するL型状の見付部6dとを有している。見込貼着部6aの側端6cと、見付部6dのL型の隅部6fを形成している内側端6eは、切れ目無く連続しており、第二気密材6を内壁枠4に貼着することで、内壁枠4の隅部4bから建物外壁8内に水や空気を含んだ空気が浸入することを防止できる。また、見込貼着部6aと見付部6dを有する第二気密材6は、予め工場で成型されているため、施工現場で使用する際には、形状が保持された状態で使用することができる。
見込貼着部6aの内壁枠4の見込面4aに貼着される面は、両面テープが貼られ、粘着性を有しており、見込貼着部6aを容易に内壁枠4に貼着固定することができる。また、見込貼着部6aの側端6cが形成しているL型の角部6bと、見付部6dの内側端6eが形成しているL型の隅部6fとの接点部周辺は、防水性及び気密性に優れた補強材6gで補強されており、より確実に、内壁枠4の隅部4aにおける気密性を保持することができる。なお、見込貼着部6aの内壁枠4に貼着される面は、両面テープと同等の粘着性を備えていればよく、その粘着手段は、両面テープに限定されることはない。また、補強材6gの材質は、防水性及び機密性に優れたブチルテープを想定しているが、これについても、同等の機能を備えたものであれば、これに限定されることはない。
第二気密材6の大きさについては、特に限定されないが、見込貼着部6aのアングル形状を形成している一片の長手方向の幅を85〜90mm程度、短手方向の幅を40mm程度とし、見付部6dのL型を形成していない一側辺の幅を10mm程度とすることが好ましい。このような大きさであれば、後述する気密シート7を見込貼着部6aに貼着することができ、また、円滑に施工を行うことができる。
第一気密材5及び第二気密材6の材質は、気密性及び防水性に優れた硬質樹脂を想定しているが、同等の性能を有していれば、これに限定されることはない。
気密シート7は、サッシ枠3に貼着された第一気密材5と、内壁枠4に貼着された第二気密材6との間を塞ぐ、可撓性を有するシートである。気密シート7の材質は、特に限定されるものではないが、気密性と可撓性を有した合成樹脂テープを想定している。また、図7に示すように、気密シート7の一面は、粘着性を有した粘着部7aを備えており、粘着部7aを第一気密材5の連結部5dと、第二気密材6の見込貼着部6aとを跨ぐように貼着することによって、第一気密材5と第二気密材6を繋ぎ合わせることができる。
次に、第一気密部材5、第二気密部材6及び気密シート7を使用したサッシ廻りの気密構造1の施工手順について説明する。まず、第一気密部材5を、建物開口部2の見付方向に対して内側に固定されたサッシ枠3の四隅に、隙間が生じないように固着する。このとき、図8に示すように、第一気密材5のサッシ貼着部5aを、サッシ貼着部5aのL型の角部5bを形成している外側端5cと、建物開口部2の隅部に当接し、サッシ枠3の屋内側見付面3aの角部3bを形成している二辺とが、合致するように位置を調整してサッシ枠3に貼着する。連結部5dは、サッシ貼着部5aをサッシ枠3に固着させることにより、サッシ枠3の屋内側に位置する内壁部10の見込面に接することとなる。前述したように、第一気密材5は、予め成型され、形状が保持された状態で施工現場に搬入されるため、現場加工を行う必要がない。使用する際は、両面テープが貼られたサッシ貼着部5aをサッシ枠3に貼着するだけで、容易に第一気密材5をサッシ枠3に固着することができる。
次に、図9に示すように、第二気密材6を、サッシ枠3の屋内側に設置された内壁枠4の四隅に、隙間が生じないように固定する。このとき、第二気密材6の見込貼着部6aを、見込貼着部6aのL型の角部6bを形成している屋内側の側端6cと、内壁枠4の見込面4aの屋内側に位置する隅部4bを形成している二辺とが、合致するように位置を調整して内壁枠4に貼着する。見付部6dは、見込貼着部6aを内壁枠4の見込面4aに固着させることにより、内壁枠4の屋内側に位置する見付面4dに接することとなる。前述したように、第二気密材6は、予め成型され、形状が保持された状態で施工現場に搬入されるため、現場加工を行う必要がない。使用する際は、両面テープが貼られた見込貼着部6aを内壁枠4に貼着するだけで、容易に第二気密材6を内壁枠4に固着することができる。
なお、図9等では、第二気密材6を内壁枠4の屋内側に位置する隅部4bに配置しているが、これに限定されることはなく、第二気密材6を、内壁枠4の屋外側に位置する隅部4bに配置してもよい。その場合は、見込貼着部6aを、見込貼着部6aのL型の角部6bを形成している屋外側の一側端6cと内壁枠4の見込面4aの屋外側に位置する隅部4bを形成している二辺とが、合致するように位置を調整して内壁枠4に貼着する。見付部6dは、見込貼着部6aを内壁枠4の見込面4aに固着させることにより、内壁枠4の屋外側に位置する見付面4cに接することとなる。
以上のように第一気密材5と第二気密材6とが分割されているため、サッシ枠3や内壁枠4の幅に関わらず、各気密材を、それぞれサッシ枠3の角部3b及び内壁枠4の隅部4bに確実に貼着することができる。また、各気密材の位置を微調整することができるので、サッシ枠3や建物外壁8の建付け施工誤差を吸収しながら気密構造を構築することができる。
次に、図10及び図11に示すように、気密シート7を、第一気密材5の連結部5d及び第二気密材6の見付貼着部6aを跨ぐように配置し、図12に示すように、サッシ枠3と内壁枠4との間に位置する内壁部10の見込面及び内壁枠4の見込面4aの四周に、隙間が生じないよう連続して貼着固定する。前述したように気密シート7は、可撓性を有するシートであるので、内壁開口部102の形状やサッシ枠3と内壁枠4の間の距離に応じて、柔軟にサッシ廻りに貼着することができる。たとえば、サッシ枠3と内壁枠4との距離が大きく、気密シート7が、第一気密材5及び第二気密材6を跨げない場合は、図13のように気密シート7の端部を重ね貼りし、重ね貼りした両端の気密シート7を、それぞれ第一気密材5の連結部5dと第二気密材6の見付貼着部6aとに貼着することができる。また、反対に、サッシ枠3と内壁枠4との距離が小さい場合は、図示していないが、第一気密材5の連結部5dと、第二気密材6の見付貼着部6aとを重ね合わせ、その上方から気密シート7を貼着することができるのである。
気密シート7は、内壁開口部102の形状や内壁部10の厚さに応じて現場加工を行う必要がある。しかしながら、前述したように、複雑な形状であるサッシ枠3の角部3bや内壁枠4の隅部4bに対しては、すでに第一気密材5と第二気密材6によって気密構造が構築されているため、気密シート7は、処置を行う必要がない。したがって、気密シート7は、単純な形状である内壁開口部102の矩形状に合わせて加工を行うだけでよい。
尚、ここでは腰窓の場合について説明を行ったが、本願のサッシ廻りの気密構造1は、掃き出し窓にも使用することができる。掃き出し窓の場合は、サッシ枠3が下方の横枠3dが無い三方枠となるので、サッシ枠3の左右の縦枠3c及び上部の横枠3dについて気密構造を講じればよい。従って、第一気密材5を、サッシ枠3の左右の縦枠3c及び上部の横枠3bが形成する二隅に固定し、第二気密材6を、内壁枠4の左右の縦枠4c及び上部の横枠4dが形成する二隅に固定し、気密シート7をサッシ枠3と内壁枠4の間に位置する内壁部10の見込面及び内壁枠4の見込面4aに連続して貼着固定すればよい。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係るサッシ廻りの気密構造1は、建物の用途に関わらず、様々な幅の建物開口部2や様々な厚さの建物外壁8に対して、好適に用いることができる。
1 サッシ廻りの気密構造
2 建物開口部
3 サッシ枠
31 サッシ
3a 屋内側見付面
3b 角部
3c 縦枠
3d 横枠
4 内壁枠
4a 見込面
4b 隅部
4c 縦枠
4d 横枠
5 第一気密材
5a サッシ貼着部
5b 角部
5c 外側端
5d 連結部
6 第二気密材
6a 見込貼着部
6b 角部
6c 一側端
6d 見付部
7 気密テープ
2 建物開口部
3 サッシ枠
31 サッシ
3a 屋内側見付面
3b 角部
3c 縦枠
3d 横枠
4 内壁枠
4a 見込面
4b 隅部
4c 縦枠
4d 横枠
5 第一気密材
5a サッシ貼着部
5b 角部
5c 外側端
5d 連結部
6 第二気密材
6a 見込貼着部
6b 角部
6c 一側端
6d 見付部
7 気密テープ
Claims (3)
- 建物開口部のサッシを支持するサッシ枠と、
前記建物開口部の屋内側に形成される内壁枠と、
前記サッシ枠の屋内側見付面の角部に貼着するとともに屋内側へ延びて前記サッシ枠の屋内側に位置する内壁部の見込面に当接し、形状を保持する第一気密材と、
前記内壁枠の見込面の隅部に貼着するとともに前記内壁枠の屋内側の見付面の方向へ延びて前記内壁枠の屋内側の前記見付面に当接し、形状を保持する第二気密材と、
前記第一気密材及び前記第二気密材に跨って貼着し、且つ、前記内壁部の前記見込面及び前記内壁枠の前記見込面に貼着する可撓性を有した気密シートと、を備え、
前記第一気密材は、前記サッシ枠の前記屋内側見付面の前記角部に貼着する部分と前記内壁部の前記見込面に当接する部分との接点部周辺を防水性及び気密性を保持する第一の補強材で補強し、
前記第二気密材は、前記内壁枠の前記見込面の前記隅部に貼着する部分と前記内壁枠の屋内側の見付面に当接する部分との接点部周辺を第二の補強材で補強することを特徴とするサッシ廻りの気密構造。 - 前記第一気密材は、前記サッシ枠の見付面に対して平行に形成され、前記サッシ枠の縦枠及び横枠の前記屋内側見付面の前記角部に貼着される側面視L型状のサッシ貼着部と、前記サッシ枠の前記縦枠及び前記横枠の見込面に対して平行に形成され、前記サッシ貼着部のL型の角部を形成する側端である外側端から、屋内方向に延びて前記気密シートが貼着されるアングル状の連結部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のサッシ廻りの気密構造。
- 前記第二気密材は、前記内壁枠の縦枠及び横枠の前記見込面に対して平行に形成され、前記気密シートが貼着されるアングル状の見込貼着部と、前記内壁枠の見付面に対して平行に形成され、前記見込貼着部のL型の角部を形成しているどちらか一方の一側端から、前記内壁枠の前記見付面に延びて、前記内壁枠の前記見付面に接する側面視L型状の見付部とを有していることを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載のサッシ廻りの気密構造。
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