JP6320173B2 - 液体タンク保持機構 - Google Patents
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Description
しかしながら、軸受部の一部が移動可能な構成においては、落下等の衝撃で液体タンクに係脱方向の慣性力が生じた場合に、レバーのロック部に液体タンクが係脱する方向への力がかかり、レバー軸が軸受部から外れる虞がある。レバーが軸受部から外れた場合には、液体タンクに生じた慣性力、および、係脱方向への付勢により、液体タンクがカバーから外れることとなる。
本発明の目的は、上記課題を解決するものである。すなわち、組み立てが容易で、且つ、衝撃時にも安定的に液体タンクを保持しやすいレバー機構を提供することである。
付勢部材、カバー、レバーを有し、液体タンクを本体部に対して着脱可能に保持する液体タンク保持機構であって、
前記付勢部材は、前記液体タンクの装着状態において、前記液体タンクを係脱する方向に付勢し、
前記レバーは、前記液体タンクと係合することで前記液体タンクを所定の位置に保持可能なロック部と、前記ロック部を前記液体タンクに係合するように付勢する付勢部と、前記液体タンクの着脱方向に直交する軸と、抜け止め部とを有し、前記軸を中心に回動可能な状態で前記カバーに取り付けられており、
前記カバーは、前記液体タンクを着脱可能な開口部と、前記レバーの軸を受ける第1の軸受部と第2の軸受部と、抜け止め受け部とを有し、
前記第1の軸受部と第2の軸受部は、これらが形成する軸受領域にて、前記軸を、前記液体タンクの装着方向もしくは係脱方向について移動可能に収容し、その一方または両方の軸受部または軸受部の根元が可撓性を有しており、第1の軸受部と第2の軸受部との間の開口が広がるように変形することによって前記軸を取り付け可能であり、
前記抜け止め受け部は、前記抜け止め部と当接することにより前記軸受領域における前記軸の液体タンクの係脱方向への移動を止め、
前記抜け止め部が前記抜け止め受け部と当接したときに、前記第1の軸受部と第2の軸受部の開口部における最短直線よりも、前記軸の中心が前記軸受領域に近い位置になるように配置されている。
上述した構成による本発明の液体タンク保持機構では、レバー部の回転中心となる軸は、第1の軸受部と第2の軸受部との間の開口が広がるように変形することによってカバーに取り付けられる。軸は、第1の軸受部と第2の軸受部が形成する軸受領域にて移動可能に収容されるが、液体タンクの係脱方向への移動は抜け止め受け部と抜け止め受け部とが当接することにより制限されている。この当接時に、第1の軸受部と第2の軸受部の、開口部における最短直線に対して、軸の中心が軸受領域により近い位置になるように配置されているので、軸は軸受領域内に留まることとなる。
図1(a)〜(c)は本発明による液体タンク保持機構の一実施形態の構成を示す斜視図である。
本実施形態は、本体部である液体吐出ヘッド1に液体タンク4を装着し、保持するものである。図1(a),(b)に示す通り、液体吐出ヘッド1に対して、カバー2が取り付けられ、カバー2には、レバー3が取り付けられている。図1(c)に示すように、カバー2は開口21から複数の液体タンク4を装着可能である。装着された液体タンク4は、液体吐出ヘッド1またはカバー2に設けられた位置決め部(不図示)によって装着方向を除く各方向の位置決めがなされる。液体吐出ヘッド1には、装着状態にある液体タンク4を係脱する方向に付勢する付勢部材11が取り付けられている。
図2(a)は、本実施形態におけるレバー3の模式図である。また、図2(b)は、本実施形態におけるカバー2の、レバー3近傍の断面模式図であり、図2(c)は、カバー2にレバー3を取り付けて、液体タンク4を装着した状態を示す断面模式図である。レバー3は軸32を中心として回動可能であり、図2(a)〜(c)のいずれも、液体タンク4の装着方向に平行で、且つ、レバー3の回動軸に直交する方向から見た図である。
図2(c)に示される液体タンク4の装着時に、レバー3の一端に液体タンク4に向けて突出する形状に設けられたロック部31が、液体タンク4に設けられた凹部である被ロック部41と係合する。この係合により、液体タンクの装着方向の位置が決定され、液体タンク4は液体吐出ヘッド1に液体を供給可能な状態で保持される。
図3(a)〜(c)は、軸32を軸受部23に挿入する状態を段階的に示す図である。
カバー2の第1の軸受部231と第2の軸受部232とは、ベース25上に配置される。第1の軸受部231、第2の軸受部232、およびベース25はこれらによって囲まれた軸受領域26を形成する。軸受領域26は、レバー3の軸32を液体タンク4の装着方向もしくは係脱方向について移動可能に収容するとともに、レバー3が回動可能な寸法となっている。また、第1の軸受部231の先端部と、第2の軸受部232の先端部との距離dは、レバー3の軸32の直径よりも小さくされており、通常の使用時にはレバー3が外れることはない。第1の軸受部231は可撓性を有しているため、軸32を軸受部23に挿入する際には、図3(a)〜(c)に示すように、レバー3の軸32で第1の軸受部231を押して変形させることが可能である。挿入時に、一時的に距離dを軸32の直径より大きなものとすることで、軸32を取り付けることが可能となっている。
レバー3の軸32は液体タンク4の装着方向に直交する方向に延伸しており、レバー3は、軸32がカバー2の軸受部23に取り付けられた状態で、軸32を中心に回動可能である。ロック部31は、軸32に対して液体タンク4の装着方向(図2における右側部分)側となる端部に設けられているが、軸32に対して液体タンク4の係脱方向(図2における左側部分)側には、付勢部34が設けられている。付勢部34は、レバー3に一体に形成された樹脂ばねであり、図2(c)に示される液体タンク4の装着時には、カバー2のベース22によって屈曲変形した状態となり、レバー3には、軸32を中心に、時計回りに回転する力が生じる。このため、ロック部31は、付勢部34によって、液体タンク4方向に付勢されてロック部31と被ロック部41とが係合状態とされ、液体タンク4が所定の位置に保持される。液体タンク4の係脱時には、操作部33を図2における下方向に押すことで、ロック部31と被ロック部41との係合状態が解除され、液体吐出ヘッド1に設けられた付勢部材11の作用により、液体タンク4は係脱方向に移動する。
第1の条件は、軸受領域26内でレバー3の軸32が移動する範囲において、抜け止め部35と抜け止め受け部25とが当接しないことである。このような距離に設定すれば、レバー3の回動時に抜け止め部35と抜け止め受け部25の干渉によって回動が妨げられることはない。また、非係合状態でレバー3が付勢された際に、抜け止め部35がカバー2のベース22に乗り上げることもないため、液体タンク4の着脱、装着が繰り返し行われても安定した動作が可能となる。
以上の構成により、付勢緩和状態で軸受部23を変形させて軸32を軸受領域26に侵入させることで容易に組み付け可能となる。また、組み付け後は、液体タンク4の係脱方向への衝撃に対して抜け止めの作用を有する液体タンク保持機構が実現可能となった。
本実施形態においては、抜け止め部35が凸形状であり、抜け止め受け部25が開口によって形成された面となっているが、抜け止め部35を凹形状または開口の壁面、抜け止め受け部25を凸形状としてもよい。また、抜け止め部35と抜け止め受け部25の形状は、平面どうしで当接するようにしてもよいし、ピン形状や丸穴形状など、一方または両方が曲面であってもよい。
本実施形態においては、抜け止め部35および抜け止め受け部25は液体タンク4の係脱方向に略直交の面としているが、面の向きはこれに限らない。ただし、抜け止め部35と抜け止め受け部25とが当接した際に、抜け止め部35に、付勢部34による付勢と反対方向の力(図2において上向きとなる力)が生じる構成であると、レバー3が抜けやすくなる。よって、抜け止め部35および抜け止め受け部25の面の向きは、当接時に付勢部34による付勢と反対方向の力が生じないように設定することが望ましい。
また、本実施形態においては、図7(a)の上面図,図7(a)のB−B断面図である図7(b)に示すように、第1の軸受部231と第2の軸受部232は、軸の異なる位置に接触する配置とした。この場合、図7(c)の上面図,図7(c)のC−C断面図である図7(d)に示すように、第1の軸受部231と第2の軸受部232とが軸の同じ位置に接触することとしてもよい。本実施形態においては、図7(a)に示した配置にすることで、複数の液体タンクを保持する構成においても、カバー2を作製するための金型の構造を複雑にすることなく成形可能としている。
本実施形態においては、液体タンク付勢部材11はヘッド1に取り付けられているが、カバー2や、他の部材に取り付けられていてもよい。
本実施形態においては、レバー付勢部材31はレバー3に一体に構成されているが、別部材で構成してもよい。また、ロック部31を液体タンク4の被ロック部41に侵入させる方向に付勢できる構成であれば、本実施形態の位置以外であってもよいし、圧縮ばね、引張ばね、ねじりばね等の各種ばねを使用してもよい。また、カバー2や、その他の部材と一体で構成されていてもよいし、カバー2やその他の部材に取り付けられていてもよい。レバー3を別部材で構成する場合には、レバー3またはその他の部材にレバー付勢部材31を取り付けた後に、付勢を緩和してレバー3をカバー2に取り付ける構成でもよいし、レバー3をカバー2に取り付けた後に付勢部材を取り付ける構成でもよい。
本実施形態においては液体吐出ヘッド1に液体タンク4を装着して保持する形態について示したが、本発明はこの形態に限るものではなくい。本発明は、液体タンク4を液体吐出ヘッド1から分離された装着部に保持する場合や、液体タンク4以外のものを保持する場合にも適用可能である。また、液体吐出装置以外にも、部材を着脱可能に保持する保持機構にも適用可能である。
2 カバー
3 レバー
4 液体タンク
11 付勢部材
21 開口
22 ベース
23 軸受部
24 ロック侵入部
25 抜け止め受け部
26 軸受領域
31 ロック部
32 軸
33 操作部
34 付勢部
35 抜け止め部
Claims (7)
- 付勢部材、カバー、レバーを有し、液体タンクを本体部に対して着脱可能に保持する液体タンク保持機構であって、
前記付勢部材は、前記液体タンクの装着状態において、前記液体タンクを係脱する方向に付勢し、
前記レバーは、前記液体タンクと係合することで前記液体タンクを所定の位置に保持するロック部と、前記ロック部を前記液体タンクに係合するように付勢する付勢部と、前記液体タンクの係脱方向に直交する軸と、抜け止め部とを有し、前記軸を中心に回動可能な状態で前記カバーに取り付けられており、
前記カバーは、前記液体タンクを着脱可能な開口と、前記レバーの軸を受ける第1の軸受部と第2の軸受部と、抜け止め受け部とを有し、
前記第1の軸受部と第2の軸受部は、これらが形成する軸受領域にて、前記軸を、前記液体タンクの装着方向もしくは係脱方向について移動可能に収容し、その一方または両方の軸受部または軸受部の根元が可撓性を有しており、第1の軸受部と第2の軸受部との間が広がるように変形することによって前記軸を取り付け可能であり、
前記抜け止め受け部は、前記抜け止め部と当接することにより前記軸受領域における前記軸の液体タンクの係脱方向への移動を止め、
前記抜け止め部が前記抜け止め受け部と当接したときに、前記第1の軸受部の先端と第2の軸受部の先端とを結ぶ最短の直線よりも、前記軸の中心が前記軸受領域に近い位置になるように配置されていることを特徴とする、液体タンク保持機構。 - 前記抜け止め部は前記ロック部から前記液体タンクが係脱する方向に連続した位置に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の液体タンク保持機構。
- 前記抜け止め部は凸形状であり、前記抜け止め受け部は穴または凹形状であることを特徴とする、請求項1に記載の液体タンク保持機構。
- 前記抜け止め部は穴または凹形状であり、前記抜け止め受け部は凸形状であることを特徴とする、請求項1に記載の液体タンク保持機構。
- 前記抜け止め部は前記ロック部に対して、前記軸と反対側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の液体タンク保持機構。
- 前記軸を、前記軸受を変形させて組み付ける軌跡において、前記付勢部による付勢を緩めるかまたは解除した姿勢では、前記抜け止め部は、前記カバーに干渉しないことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の液体タンク保持機構。
- 前記抜け止め部の面と前記抜け止め受け部の面とは、前記付勢部により付勢された姿勢で抜け止め部と抜け止め受け部が当接した状態において、前記抜け止め部に前記付勢部による付勢と反対方向の力が生じないことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の液体タンク保持機構。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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