JP6320866B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
前記ワイヤチェーファーを構成するトリートが、長手方向に直交する断面が扁平形状である金属線を、撚り合わせることなく、扁平形状の幅方向とトリート幅方向とが一致するようにゴムに埋設してなり、
前記金属線の扁平形状断面における厚みをT(mm)、幅をW(mm)、前記トリートにおける該金属線の打込み数をP(本/50mm)としたとき、トリート厚み方向のコード剛性と打込み数Pとの積BTSt(=π×T3×W/64×P×420)(Kgf・mm)が下記式(1)、
6.0≦BTSt≦14.0・・・(1)
で表される関係を満足し、製品タイヤ内における前記金属線の打込み傾き角をθ(deg)としたとき、ワイヤチェーファー厚み方向のコード剛性と打込み数Pとの積ATSt(=π×T×W×(T2×COS2θ+W2×SIN2θ)/64×P×420)(Kgf・mm)が下記式(2)、
15.0≦ATSt≦40.0・・・(2)
で表される関係を満足し、ワイヤチェーファー幅方向のコード剛性と打込み数Pとの積AWSt(=π×T×W×(T2×SIN2θ+W2×COS2θ)/64×P×420)(Kgf・mm)が下記式(3)、
45.0≦AWSt≦150.0・・・(3)
で表される関係を満足し、かつ、前記ワイヤチェーファーにおける前記金属線の打込み間隙Sa(mm)が、下記式(4)、
0.7≦Sa≦1.3・・・(4)
で表される関係を満足することを特徴とするものである。
0<θ≦45°・・・(5)
で表される関係を満足することが好ましい。また、本発明のタイヤにおいては、前記ワイヤチェーファーが、前記金属線の延在方向と前記カーカスプライの補強要素の延在方向とが交差するように配置されており、かつ、該ワイヤチェーファーのタイヤ幅方向外側端部の高さと、該カーカスプライの折り返し部端部の高さとの差の絶対値をL(mm)としたとき、下記式(6)、
5.0≦L≦15.0 ・・・(6)
で表される関係を満足することも好ましい。
図1は、本発明のタイヤの一例のトラック・バス用空気入りラジアルタイヤのビード部を示す幅方向断面図である。図示するように、本発明のタイヤは、一対のビード部10(図1では片側のみ図示)内にそれぞれ埋設された環状のビードコア1と、一対のビードコア1間でトロイド状に延在する本体部2A、および、各ビードコア1の周りに内側から外側に折り返されて係止された折り返し部2Bを有するカーカスプライ2と、カーカスプライ2の折り返し部2Bのタイヤ幅方向外側に配置されたワイヤチェーファー3と、を備えている。
6.0≦BTSt≦14.0・・・(1)
で表される関係を満足する必要がある。トリート厚み方向のコード剛性と打込み数との積BTStが6.0未満では、曲げ剛性が小さ過ぎるため、タイヤ製造時にトリートに波打ちが発生して、所定のタイヤを製造することができない。一方、トリート厚み方向のコード剛性と打込み数との積BTStが14.0を超えると、曲げ剛性が大き過ぎるために、カーカスプライのタイヤ幅方向外側に配置されたワイヤチェーファーがカーカスプライから浮くなどして、カーカスプライとワイヤチェーファーとの間に空隙が生じ、やはり所定のタイヤを製造することができない。ここで、打込み数Pとは、金属線の長手方向と直交する方向のトリートの断面において、単位幅あたりに存在する金属線の本数を意味する。
15.0≦ATSt≦40.0・・・(2)
で表される関係を満足することも必要である。ワイヤチェーファー厚み方向のコード剛性と打込み数との積ATStが15.0未満では、ビード部の断面内での曲げ剛性が十分に得られず、タイヤの負荷転動時におけるビード部の倒れ込みが大きくなって、カーカスプライの折り返し端の歪が大きくなり、耐久性が低下する。一方、ワイヤチェーファー厚み方向のコード剛性と打込み数との積ATStが40.0を超えると、タイヤの負荷転動時におけるタイヤビード部の倒れ込みが小さくなり、カーカスプライの折り返し端の歪は小さくなるが、タイヤ内面側のワイヤチェーファー端の歪が大きくなり、耐久性が低下する。ここで、本発明において、打込み傾き角θとは、ワイヤチェーファー3の端部において、扁平形状の金属線の長手方向と直交する方向の断面から見て、金属線の扁平形状断面における幅方向と、ワイヤチェーファーの幅方向とがなす角度を意味する。実際上は、複数の金属線について打込み傾き角を測定して、その平均値を打込み傾き角θとすることができる。なお、ワイヤチェーファー3における金属線の打込みの傾きはタイヤ内側および外側の双方で生ずるが、タイヤ外側における傾きのほうが大きくなる傾向があり、かつ、カーカスプライの折り返し端に影響を及ぼすのはタイヤ外側であることから、打込み傾き角θは、タイヤ外側のワイヤチェーファー3の端部における値を用いることが好ましい。
45.0≦AWSt≦150.0・・・(3)
で表される関係を満足することも必要である。ワイヤチェーファー幅方向のコード剛性と打込み数との積AWStが45.0未満では、タイヤに対する荷重負荷時において、トレッド部の接地面に対する踏み込み部と蹴り出し部とでビード部からサイド部にわたり生ずる略タイヤ周方向の変形が大きくなって、カーカスプライの折り返し端の歪が大きくなり、耐久性が低下する。一方、ワイヤチェーファー幅方向のコード剛性と打込み数との積AWStが150.0を超えると、タイヤに対する荷重負荷時において、トレッド部の接地面に対する踏み込み部と蹴り出し部とでビード部からサイド部にわたり生ずる略タイヤ周方向の変形は小さくなり、ラジアルカーカスの折り返し端の歪は小さくなるが、タイヤ内面側のワイヤチェーファー端の歪が大きくなって、耐久性が低下する。
0.7≦Sa≦1.3・・・(4)
で表される関係を満足することも必要である。打込み間隙Saが0.7mm未満では、隣接する金属線間で亀裂がつながり易くなり、耐久性が低下する。一方、打込み間隙Saが1.3mmを超えると、隣接ワイヤ間の距離が広くなり過ぎて、ワイヤチェーファー3の面内変形が大きくなり、ワイヤチェーファー端の歪が大きくなって、耐久性が低下する。ここで、図6に示すように、製品タイヤ内では、金属線20が傾くことで、打込み間隙Saは、図2のトリート3’における値Sbから変化している。本発明においては、打込み間隙Saについても、打込み傾き角θと同様に、ワイヤチェーファー3の端部における値を用いる。
0<θ≦45°・・・(5)
で表される関係を満足することが好ましい。打込み傾き角θを上記範囲とすることで、ビード部のタイヤ周方向とタイヤ幅方向との剛性のバランスを最適化でき、耐久性をさらに向上することができる。金属線20の打込み傾き角θは、好適には、0<θ≦35°とすることができる。
5.0≦L≦15.0・・・(4)
で表される関係を満足することが好ましい。
<実施例1〜6、比較例1〜12および従来例1〜3>
図1に示すようなビード構造を有するトラック・バス用空気入りラジアルタイヤ(タイヤサイズ:278/80R22.5)を、タイヤ周方向に対し40°の角度で傾斜するワイヤチェーファーを適用して、作製した。
各供試タイヤに用いたワイヤチェーファーの単位面積あたりの質量を測定し、従来例1を100として指数表示した。この数値が小さいほど、ワイヤチェーファーの質量が小さく、軽量であることを示す。
各供試タイヤ用のワイヤチェーファートリート製造時の性状を観察し、平坦状の場合を○、波打ち発生時を×として表示した。なお、○の場合はその後のタイヤ製造を続けたが、×の場合はそこでタイヤ製造を取り止めた。
各供試タイヤ用のワイヤチェーファートリートを、成型工程でビード部周辺において折り返す際に、ワイヤチェーファーとカーカスプライとの間に空隙が発生しなかった場合を○、発生した場合を×として表示した。なお、○の場合はその後のタイヤ製造を続けたが、×の場合はそこでタイヤ製造を取り止めた。
各供試タイヤにつき、最高空気圧を875kPaとし、適用リムを8.25×22.5とした条件の下で、最大負荷能力32.5kNの1.5倍の48.8kNの荷重を負荷し、半径1.7mのドラム試験機上を、ビード部が破壊するまで、時速60kmで走行させる試験を行った。ビード部が破壊するまでの走行距離を測定して、従来例1を100として指数表示した。この数値が大きいほど優れた結果を示し、近年の省資源および省エネルギーの社会的要請からは、120以上が必要である。
2 カーカスプライ
2A 本体部
2B 折り返し部
2a カーカスプライの折り返し部端部
3 ワイヤチェーファー
3a ワイヤチェーファーのタイヤ幅方向外側端部
3’ ワイヤチェーファートリート
10 ビード部
20,31,41 金属線
21 直線部
22 円弧部
30,40 撚りコード
50 単線コード
G ゴム
d 金属線の線径
D 撚りコードの径
T 金属線の厚み
W 金属線の幅
Sa,Sb コード間隙
X ワイヤチェーファー幅方向
Claims (3)
- 一対のビードコアと、該一対のビードコア間でトロイド状に延在し、各ビードコアの周りに内側から外側に折り返されたカーカスプライと、該カーカスプライの折り返し部のタイヤ幅方向外側に配置されたワイヤチェーファーと、を備える空気入りタイヤであって、
前記ワイヤチェーファーを構成するトリートが、長手方向に直交する断面が扁平形状である金属線を、撚り合わせることなく、扁平形状の幅方向とトリート幅方向とが一致するようにゴムに埋設してなり、
前記金属線の扁平形状断面における厚みをT(mm)、幅をW(mm)、前記トリートにおける該金属線の打込み数をP(本/50mm)としたとき、トリート厚み方向のコード剛性と打込み数Pとの積BTSt(=π×T3×W/64×P×420)(Kgf・mm)が下記式(1)、
6.0≦BTSt≦14.0・・・(1)
で表される関係を満足し、製品タイヤ内における前記金属線の打込み傾き角をθ(deg)としたとき、ワイヤチェーファー厚み方向のコード剛性と打込み数Pとの積ATSt(=π×T×W×(T2×COS2θ+W2×SIN2θ)/64×P×420)(Kgf・mm)が下記式(2)、
15.0≦ATSt≦40.0・・・(2)
で表される関係を満足し、ワイヤチェーファー幅方向のコード剛性と打込み数Pとの積AWSt(=π×T×W×(T2×SIN2θ+W2×COS2θ)/64×P×420)(Kgf・mm)が下記式(3)、
45.0≦AWSt≦150.0・・・(3)
で表される関係を満足し、かつ、前記ワイヤチェーファーにおける前記金属線の打込み間隙Sa(mm)が、下記式(4)、
0.7≦Sa≦1.3・・・(4)
で表される関係を満足することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記打込み傾き角θが、下記式(5)、
0<θ≦45°・・・(5)
で表される関係を満足する請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 前記ワイヤチェーファーが、前記金属線の延在方向と前記カーカスプライの補強要素の延在方向とが交差するように配置されており、かつ、該ワイヤチェーファーのタイヤ幅方向外側端部の高さと、該カーカスプライの折り返し部端部の高さとの差の絶対値をL(mm)としたとき、下記式(6)、
5.0≦L≦15.0 ・・・(6)
で表される関係を満足する請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
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