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JP6320952B2 - インクジェットプリンター - Google Patents
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本発明は、インクを吐出することによって画像を記録するインクジェットプリンターに関する。
インクジェット式の記録ヘッドから、紙や樹脂フィルムなどの記録媒体にインクを吐出して画像を記録するインクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターには、インクを格納するインクカートリッジから、記録ヘッドまでのインク流路に、サブタンクを設け、そのサブタンクの水頭を管理して、記録ヘッドに一定範囲の負圧をかけるものが知られている。サブタンクにインクを供給するためにチューブポンプが広く利用されている。
また、インクジェットプリンターは、高画質化、耐久性、信頼性などの性能の向上が求められている。記録ヘッドから吐出されるインクに空気が多く溶け込んでいると、吐出時の高周波振動で、気泡が発生し、それが不吐出などの吐出不良の原因になる場合がある。また、周囲にインクが飛び散る吐出不良の場合もあり、その飛び散ったインクが他のノズルに付着し、メニスカスを破壊し、さらに吐出不良を引き起こす場合もある。
そのため、一般的なインクジェットプリンターでは、記録ヘッドのノズル面に付着したインクを弾性体のワイプブレードで定期的に拭き取り、付着物を除去している。また、脱気したインクを用いることで気泡の発生を抑制すものもある。また、ノズル内の増粘したインクや異物を取り除くために、ノズル面をキャップで密封し、キャップ内を負圧にすることでノズル内からインク及び異物を吸引する機構が知られている。例えば、特開2007‐296779号公報では、記録ヘッドから吸引キャップを用いてインクを吸引する機構が開示されている。
特開2007‐296779号公報
従来の技術では、インクがノズル面に付着し、そこに定着してしまうなどの原因で、ノズル面とキャップの間に隙間ができた場合に、十分なインクの吸引ができない恐れがあった。また従来の技術では、洗浄用ヘッドを別に設け、吸引用のキャップを洗浄できるようにしている。これによりキャップに付着したインクの予防できるが、キャップの縁を拭き取ることをしていないので、インクが付着したままの恐れがある。そのため、キャップによるインクの吸引は正確性が劣る問問題があった。そこで、キャップによるインクの除去ではなく、記録ヘッドからインクを押し出し、問題のあるインクを除去する方法が考えられている。この場合に、ポンプによって、インクを押し出すが、構成が割と簡単なチューブポンプが用いられている。しかし、チューブポンプは、コロでチューブを扱き、インクの移動を行っているので、柔軟性のあるチューブを使う必要がある。そのため、チューブの空気の遮断性が低いものが使われている。チューブポンプ内にインクが留まると、そこのインクに空気が溶け込み、空気が多く溶け込んだインクが記録ヘッドに到達すると吐出不良の原因となり、問題となってしまう。
このような問題に対して、本発明では、インク流路内で溶存空気の割合の高い部分を解消し、溶存空気量の多いインクが記録ヘッドから吐出されることを防止し、さらにノズル面を清浄に保つことのできるインクジェットプリンターを提供する。
本発明のインクジェットプリンターは、記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと、前記記録ヘッドの前記ノズルが配置されたノズル面を払拭するワイパーと、前記記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジから前記記録ヘッドの間のインク流路に配置されたサブタンクと、を有し、前記ワイパーによって前記ノズル面の付着物を払拭し、前記サブタンクから前記記録ヘッドにインクを供給し、前記記録媒体の所望の位置に前記記録ヘッドから前記インクを吐出して画像を記録するインクジェットプリンターにおいて、前記インクカートリッジと前記サブタンクの間に、前記インクを移動させるとともに前記インク流路を開または閉状態にする第1ポンプが配置され、前記サブタンクと前記記録ヘッドの間の前記インク流路の前記サブタンク側に前記インク流路を開または閉状態にする第1弁が配置され、前記記録ヘッド側に前記インク流路を開または閉状態にする第2弁が配置され、前記サブタンクと前記第1ポンプの間の前記インク流路と、前記第1弁と前記第2弁の間の前記インク流路とを接続し、前記インクを移動させると共に前記インク流路を開または閉状態にする第2ポンプが配置され、前記第1ポンプを駆動することで、前記インクカートリッジから前記サブタンクにインクを供給し、前記第1弁を開状態にし、前記第2弁を閉状態にし、前記第2ポンプを逆転駆動することで、前記第2ポンプ内の前記インクを前記サブタンクに移動することを特徴とする。
本発明によって、インク流路内で溶存空気の割合の高い部分を解消し、溶存空気量の多いインクが記録ヘッドから吐出されることを防止し、さらにノズル面を清浄に保つことのできるインクジェットプリンターを提供できる。
図1は、インク流路を説明する概略図である。 図2は、第1ポンプを説明する図である。 図3は、第2ポンプを説明する図である。 図4は、インクジェットプリンターのブロック図である。 図5は、第2ポンプ内のインクをサブタンクに戻す動作のフローチャートである。 図6は、記録ヘッドにインクを充填する動作のフローチャートである。 図7は、記録時のインクの供給動作のフローチャートである。 図8は、インクジェットプリンターの概略図である。
図面を用いて本発明の実施形態を説明する。先ず図8を用いてインクジェットプリンターについて説明する。図8は、インクジェットプリンターの概略図である。本実施形態のインクジェットプリンター1は、図8に示すように、記録媒体7を水平に配置して図8の紙面奥から手前方向に搬送し、記録ヘッド3からインクを吐出して、記録媒体7の表面に記録データに応じた画像や文字などを記録する。記録媒体7は、紙、樹脂フィルムなどである。この紙面の搬送方向を副走査方向と呼ぶ。
インクジェットプリンター1は、記録媒体7を搬送する搬送手段を備える。また、カラー記録をするために複数の記録ヘッド3を搭載し、記録媒体7の搬送方向と交差する方向、ここでは図8の紙面左右方向すなわち、記録媒体7の搬送方向に対して直交する方向に往復走査するキャリッジ2と、記録ヘッド3を払拭するするワイプユニット10と、記録ヘッド3をキャップするキャッピングユニット5と、記録ヘッド3からのインクの吐出を受けるスピットユニット8を備える。往復走査の移動方向を主走査方向と呼ぶ。また、インクジェットプリンター1は、記録データの受信や記録動作の制御を含めた装置全体の制御を行う制御手段を備える。
搬送手段は、図8の紙面奥行き方向に延ばされた略平板状のプラテン6上に、モーターによって駆動される複数の搬送ローラー対16を備える。そして、この搬送ローラー対16は、回転軸がプラテン6に平行なグリッドローラと、そのグリッドローラに付勢され連れ回るピンチローラを備える。記録媒体7はこのグリッドローラとピンチローラに挟まれて搬送される。グリッドローラがモーター11を駆動することで回転し、紙面奥行き方向から手前方向に記録媒体7が搬送される。
キャリッジ2は、搬送手段、ワイプユニット10、スピットユニット8、およびキャッピングユニット5の上方で、記録媒体7の搬送方向と直交する方向に延在されたキャリッジレール13に沿って移動可能に設けられている。また、キャリッジ2をキャリッジレール13上で位置制御および速度制御可能に往復移動させるモーター15を備える。モーター15は、キャリッジ2が固定されている無端ベルト12に接続され、この無端ベルト12を駆動する。キャリッジレール13に平行にリニアスケール14が設けられている。このリニアスケール14の目盛を検出するセンサー、すなわちキャリッジ位置検出センサー17がキャリッジ2に備わる。キャリッジ2の位置を検出可能であり、キャリッジ2に固定されている複数の記録ヘッド3の位置もそれに応じて制御手段が演算することができる。
本実施形態では、記録ヘッド3は、カラー記録を行うためのブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインクに対応して4台が備えられている。また、色毎にインクカートリッジ4が備えられ、各記録ヘッド3へチューブ18を介して供給する。
なお、記録ヘッド3の詳細は図示しないが、インクを吐出す複数のノズルが列状に配置され、供給されたインクを圧電素子などの吐出機構によって吐出する。インクジェットプリンター1は、画像形成範囲外において、スピットユニット8にノズルからインクを吐出させ、増粘したインクを吐出したり、メニスカスを整えるために吐出したりする。また、スピットユニット8は、複数の記録ヘッド3から同時にインクを受けることができ、例えば、記録ヘッド3へのインクの充填時に、排出される余剰なインクを受ける。
キャリッジ2を駆動するモーター15の位置制御、速度制御は、制御手段の制御信号に応じて行われる。記録動作時には記録ヘッド3が記録媒体7の上空を所定速度で往復移動するように、モーター15が制御される。また、モーター15は、クリーニング動作時にはワイプユニット10の所定のワイピング位置に記録ヘッド3を移動させる。また、キャップをする場合はキャッピングユニット5上に、スピットをする場合はスピットユニット8上に移動させる。
ワイプユニット10は、記録ヘッド3をワイプユニット10の上方に移動させた状態で、記録ヘッド3のノズル面に対してワイプブレードを相対移動させることで、記録ヘッド3のノズル面を払拭して清掃する。またキャッピングユニット5は、記録ヘッド3のインクを吐出するノズルの配置されているノズル面を覆い、乾燥を防止する。キャッピングユニット5の概略構成は、キャップ、キャップを昇降させる昇降手段、スピットユニット8、廃インクを収納する廃インクボトル9を有する。キャップは記録ヘッド3毎に設けられている。昇降手段は、キャップの上下方向の位置を選択的に切り換えるための上下動を行うものであり、例えば、機械的、電磁的、流体的な適宜の昇降手段からなる。
図1は、インク流路を説明する概略図である。インクカートリッジ4から記録ヘッド3までの一色分のインク流路について、すなわち一つの記録ヘッド3のインク流路について、説明する。他のインク色も同様のインク流路の構成を備える。インクカートリッジ4から記録ヘッド3まではチューブ18で接続されるが、そのチューブ18の流路の途中に、インクの流れを制御するために、サブタンク20や弁、ポンプが配置されている。
インク流路には、サブタンク20が配置されていが、このサブタンク20内に格納されるインク量を管理することによって、好適な水頭値管理に基づいて好適な負圧を記録ヘッド3に与えることができ、ノズルに好適なメニスカスを作ることができる。また、第1ポンプ21と第2ポンプ22の2つのポンプを備え、それによってインク流路内でインクを移動することができる。また、第1弁23と第2弁の2つの弁を備え、夫々の弁の開閉を制御して、インク流路の制御ができる。また、圧力検出センサー25を備え、第2弁24と記録ヘッド3の間の圧力を測定できる。
第1ポンプ21はインクを、矢印で示した正方向に移動させることと、逆方向に移動させることと、ポンプを停止させた場合に、インク流路を閉じた状態と開いた状態のどちらかにすることができる。第2ポンプ22はインクを、矢印で示した正方向に移動させることと、逆方向に移動させることと、ポンプを停止させた場合に、インク流路を閉じた状態にすることができる。第1弁23と第2弁24はインク流路を閉じた状態と開いた状態のどちらかの状態にすることができる。例えば、制御手段で制御できる電磁弁である。第1ポンプ21と第2ポンプ22は、異なる役割をするので、異なる機構のポンプである。役割に応じたポンプを用いることで制御を分かりやすく容易にしている。
第2ポンプ22が開状態になることがあると、サブタンク20による水頭値の管理ができずに吐出不良が生じる場合があるので、第2ポンプ22は必ず流路を閉じるポンプが用いられる。また、サブタンク20を介さずに、インクカートリッジ4から記録ヘッド3にインクを供給し、排出する場合がある。これは、第1ポンプ21を開状態、第1弁23を閉状態、第2弁24を開状態にし、第2ポンプ22によって正方向に駆動し、第2ポンプ22内のインクをサブタンク20に入れずに排出すか場合である。長期間使用していない場合に第2ポンプ22内のインクを排出する必要がある。このときサブタンク20内に第2ポンプ22内のインクを入れない方が好ましい。サブタンク20内に滞留してしまう可能性があるからである。このように、異なるポンプが流路に配置されているので、状況によって使うことができ制御がしやすくなる。
図2は、第1ポンプを説明する図である。第1ポンプ21の内部の構成を示している。ケース30には、U字状の外壁31が備わり、その外壁31に沿って、チューブ32が配置されている。チューブ32の両端は、第1コネクタ36と第2コネクタ37が接続されている。第1コネクタ36はインクカートリッジ4に接続される。第2コネクタ37はサブタンク20及び第2ポンプ22に接続される。ローター33には、アームが1本備わり、その先端に接続されたコロ34が備わる。そのコロ34を、軸35を中心に回転させ、チューブ32をしごき、チューブ32内のインクを移動させる。コロ34を第1コネクタ36から第2コネクタ37の方へ回転させる場合(これを正転と言う)、正方向へインクが流れる。コロ34を第2コネクタ37から第1コネクタ36の方へ回転させる場合(これを逆転と言う)、逆方向へインクが流れる。また、第1ポンプ21には、コロ位置検出手段として、第1位置検出センサー38と第2位置検出センサー39を備え、コロ34の位置を検出できる。これらのセンサーの検出結果からコロ34の位置が分かる。すなわち、第1位置検出センサー38によって検出される位置は流路を閉じる位置、第2位置検出センサー39によって検出される位置は流路を開ける位置となる。これらは後述の制御手段によって制御に用いられる。例えば、第2位置検出センサー39の位置にコロ34がある場合に流路が開いた状態であり、第1コネクタ36側と第2コネクタ37側の圧力に応じてインクが移動することになる。このような状態になっても目的の制御が可能となる様に制御手段が制御を行っている。
図3は、第2ポンプを説明する図である。第2ポンプ22の内部の構成を示している。ケース40には、U字状の外壁41が備わり、その外壁41に沿って、チューブ42が配置されている。チューブ42の両端は、第1コネクタ46と第2コネクタ47が接続されている。第1コネクタ46はインクカートリッジ4およびサブタンク20に接続される。第2コネクタ47は第1弁23および第2弁24に接続される。ローター43には、アームが2本備わり、その先端に接続されたコロ44およびコロ45を、軸48を中心に回転させ、チューブ42をしごき、チューブ42内のインクを移動させる。コロ44およびコロ45を第1コネクタ46から第2コネクタ47の方へ回転させる場合(これを正転と言う)、正方向へインクが流れる。コロ44およびコロ45を第2コネクタ47から第1コネクタ46の方へ回転させる場合(これを逆転と言う)、逆方向へインクが流れる。アームは軸48を中心に直線上に配置される。これにより、ローター43がどの角度になろうとも、コロ44とコロ45どちらか一方は必ずチューブ42を閉塞させる。例えば、点線で示されたコロ49の位置にローター43を停止させることで、チューブ42を閉塞させたままにしておくことができる。他方のコロはチューブ42に接しない位置にある。
チューブ42は、コロ44、コロ45によってしごかれるので、柔軟性と耐久性が必要となる。そのため、柔らかな樹脂製となり、空気に対するバリア性があまりない。そのため、このチューブ42を通して、内部にあるインクに空気が溶け込む。空気が多く溶け込んだインクは、記録ヘッド3内で吐出する時に気泡となり吐出に悪影響を与える。最悪その気泡により吐出できなくなる。そのため、チューブ42内に空気の多く溶け込んだ特定のインクを留めないようにする必要がある。部品間を繋ぐチューブは、柔軟性はそれほど必要でないので、空気に対してバリア性の高い材質ものを使うことができる。ここからは、吐出に影響を与えるほど、インクに空気が溶け込まない。例えば、必ず流路は閉塞された状態となっているので、インクを必ず所望の方向に移動させることができ、そのような流路に用いる。このような状態になっても目的の制御が可能となる様に制御手段が制御を行っている。このように目的に沿った2種類の異なる構成のポンプを用いてインク流路の制御を行うことで、制御を容易にしている。第2ポンプ22をコロ44およびコロ45の2つのコロによって説明したが、互いに120度の角度で配置して3つのコロ、互いに90度の角度で配置した4つのコロを用いたチューブポンプでもよい。
図4は、インクジェットプリンターのブロック図である。制御手段50は、演算、制御、判別、設定などの処理動作を実行するCPUを備える制御手段である。制御手段50はROM51に格納されていう制御プログラムに従って動作する。RAM52は、データの一時的な記憶や制御手段50による処理のワークエリア等として用いられる。キャリッジ移動モーター駆動回路53は制御手段50の制御によって動作し、キャリッジ2を移動させるモーター15を駆動する。
キャリッジ位置検出センサー17は、リニアスケール14の目盛を検出するリニアセンサーである。キャリッジ2に搭載されている。このセンサー出力に基づいてキャリッジ2の位置を演算し、取得する。ヘッド駆動回路54は制御手段50によって制御される。ヘッド駆動回路54を介して、記録ヘッド3を動作させる。記録ヘッド3が複数搭載されている場合、制御部50及びヘッド駆動回路54は、各々の記録ヘッド3を個別に駆動させることができる。ヘッド駆動回路54は制御手段50から入力された情報に基づいて、各記録ヘッド3のインク吐出もしくは不吐出のタイミングを生成し、記録ヘッド3を駆動する。インク吐出をさせる場合は、オン波形を生成し、不吐出させる場合には、オフ波形を生成し、各記録ヘッド3へ転送する。吐出のタイミングはキャリッジ2の位置に応じて演算される。
コロ位置検出手段55は、第1ポンプ21のコロ34の位置を検出する第1位置検出センサー38と第2位置検出センサー39を含む。これらのセンサーからの出力を制御手段50が受け、コロ34の位置を取得する。取得した情報をもとに、第1ポンプ駆動手段58を制御することができる。
第1弁駆動手段56は、第1弁23の開閉を行う。第1弁駆動手段55は、制御手段50の制御によって動作する。第2弁駆動手段57は、第2弁24の開閉を行う。第2弁駆動手段57は、制御手段50の制御によって動作する。
第1ポンプ駆動手段58は、制御手段50の制御によって動作する。第1ポンプ駆動手段58は、第1ポンプ21のローターを回転させる。正回転、逆回転、停止をさせる。コロ34の位置を検出して、停止させる制御ができるので、チューブ32を開閉どちらかの状態にすることができる。
第2ポンプ駆動手段59は、制御手段50の制御によって動作する。第2ポンプ駆動手段59は、第2ポンプ22のローターを回転させる。正回転、逆回転、停止をさせる。停止させた場合は、チューブ42を閉塞した状態になる。
圧力検出センサー25は、制御手段50によって制御され、検出した圧力値を制御手段50が取得する。第1ポンプ21、第2ポンプ22の駆動により、インクを移動させたときに、記録ヘッド3にかかる圧力が、予め設定された値の範囲か否かを判断することで、インク流路内の圧力異常を検出し、ポンプ、弁を制御し、流路の故障を防ぐことができる。設定値は実験などによって求め、ROM51に記憶されている。
容量検出センサー60は、サブタンク20内のインクの容量を検出するセンサーであり、検出した値は制御手段50が取得する。例えば、許容できる最低の量と最大の量を検出し、その範囲を維持する制御を行う。
図5は、第2ポンプ内のインクをサブタンクに戻す動作のフローチャートである。先ず、ステップS1では、第1弁23を開状態にし、第2弁24を閉状態にし、第1ポンプ21を閉位置で停止させ、第2ポンプ22を逆方向に駆動する。第2ポンプ22内に有るインクをサブタンク20の中に入れるだけの第1の所定時間逆転駆動する。
次にステップ2では、第1弁23を閉状態にし、第2弁24を開状態にし、第1ポンプ21閉位置で停止させ、第2ポンプ22を第2の所定時間、正転駆動し、サブタンク20から記録ヘッド3間のインク流路を加圧状態にする。場合によっては、記録ヘッド3からインクが排出される。
この動作によって、第2ポンプ22内の空気が溶け込んだインクをサブタンク20内に入れることで、残存空気の割合を低下させ、記録時の気泡の発生を低下させることができる。ガスバリア性の高いサブタンク20内にあるインクは外気が入りにくく残存空気の割合が低い状態となっている。さらに、サブタンク20内のインクの量は第2ポンプ22内のインクの量より多い。第2ポンプ22内のインクをサブタンク20内のインクと混ぜ合わせ、特定の場所に残存空気の割合の高いインクが留まる事を防止する。仮に、特定の場所の残存空気の割合の高いインクが、記録ヘッド3に供給された場合に、記録ヘッド3内で気泡が発生し、吐出不良を起こす可能性が高くなり、最悪の事態として、吐出不良が発生する。
例えば、サブタンク20内のインクの量は100mlに対して第2ポンプ22内のインクの量は2ml程度であり、50倍も多く、溶け込んだ空気を問題ない程度にすることができる。サブタンク20内の容量あるいはポンプ内の容量によっても変わるが、また、サブタンク20を大容量にすれば効果が大きいが搭載スペースにも限りがあるので、20〜500倍程度の容量差が好ましい。
この動作は、所定時間毎に行う。例えば6時間ごとに行い、残存空気の割合が高いインクが分布している部分を解消する。気泡が発生して吐出不良を起こすことを防止できる。
さらに、この動作を新たにインクカートリッジ4からのインク供給が無いまま、行い続けるとサブタンク20内のインクの残存空気の濃度が高まり、記録時に気泡が発生することが考えられる。これを防止するために、サブタンク20内のインクの残存空気の割合が所定濃度以上になった場合に全て排出するか、例えば半分など所定量のインクを排出し、新たにインクカートリッジ4からサブタンク20に供給し、残存空気の濃度を下げることが好ましい。第1ポンプ21を閉、第1弁23と第2弁24を開の状態にして記録ヘッド3からインクを排出する。その後、第1弁23と第2弁24を閉の状態にして、第1ポンプ21によってサブタンク20へインクを供給する。
図6は、記録ヘッドにインクを充填する動作のフローチャートである。先ずステップS10では、第1弁23を閉状態にし、第2弁24を開状態にし、第1ポンプ21を閉位置の状態で停止し、第2ポンプ22を正転駆動し、サブタンク20内のエアーを抜き、第2ポンプ22を停止する。第2ポンプ22の正転駆動の時間は、予め実験で決められ、ROM52に記憶されている所定の時間である。
次にステップS11では、第2ポンプ22を停止し、サブタンク20内のインクが所定量になるまで、第1ポンプ21を正転動作させる。サブタンク20内のインク量を検出する容量検出センサー60の検出値を判断し、例えば許容量の最大値まで、インクをインクカートリッジ4から充填する。
次にステップS12では、第1ポンプ21を閉位置の状態で停止し、流路内にインクを満たすまで第2ポンプ22を正転動作させる。予め実験などで決められた所定時間をROM52に記憶し、その時間動作させる。これにより、サブタンク20から記録ヘッド3までインクを満たすことができる。
次にステップS13では、第1弁23を開状態にし、第2弁24を閉状態にし、第2ポンプ22を逆転動作させて、サブタンク20と第1弁23間のエアー及びインクを第2ポンプ22内に取り込み、その後停止する。ステップS12でインクを流さなかった流路には、エアーが混入している恐れがあるので、それを排出するため、一旦第2ポンプ22内に取り込む。予め実験などで決められた所定時間をROM52に記憶し、その時間動作させる。これは、サブタンク20から第1弁23と第2弁24間にある分岐部までの流路の容量が、その分岐部から第2ポンプ22側を通る第1ポンプ21、第2ポンプ22、サブタンク20の分岐部までの流路の容量より小さいから可能である。好ましくは、第2ポンプ22の内部までの流路に一旦取り込むことが望まれる。気泡が第1ポンプ21の方に流れ込むと、排除により多くのインクを消費する必要があるためである。
次にステップS14では、第1弁23を閉状態にし、第2弁24を開状態にし、第2ポンプ22を正転動作させて、エアーを含むインクを記録ヘッド3から排出し、その後停止する。予め実験などで決められた所定時間をROM52に記憶し、その時間動作させる。
次にステップS15では、ステップS13とステップS14を所定回数実行したか確認する。例えば、1回ではエアーを抜ききれない恐れがあるので、好ましくは、2回か3回など複数回実行させる。これも予め実験等で必要回数を決め、ROM52に記憶し、その所定回数実行した場合は終了する。
図7は、記録時のインクの供給動作のフローチャートである。記録時には、サブタンク20内のインクが消費される。サブタンク20は決められた範囲のインク量を常に格納することで、記録ヘッド3の好適な水頭値管理により好適な負圧を確保できる。そのため、サブタンク20内のインク量の制御を行う。
先ずステップS20では、第1弁23を開状態にし、第2弁24を開状態にし、第1ポンプ21を閉位置の状態で停止させ、第2ポンプ22を停止する。この状態で記録ヘッド3からインクを吐出する。
次にステップS21では、容量検出センサー60の検出結果に基づいて、サブタンク20内に決められた範囲の容量のインクが格納されているか否かを判断する。決められた範囲の容量のインクが格納されていれば終了し、そうでなければステップS22へ移行する。
ステップS22では、第1ポンプ21を正転駆動し、インクカートリッジ4からサブタンク20へインクを供給する。この供給は、容量検出センサー60の検出結果が、共用範囲の上限に達するまで行う。これらの動作によって、サブタンク20内のインクは一定の範囲の容量のインクを保つことができる。
図5から図7で説明した動作によって、インク流路内の気泡の発生を防止し、記録ヘッド3に対して好適な負圧を維持し、吐出不良を防止できる。
本発明はインクジェットプリンターに利用できる。
1 インクジェットプリンター
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
4 インクカートリッジ
5 キャッピングユニット
6 プラテン
7 記録媒体
8 スピットユニット
10 ワイプユニット
13 キャリッジレール
14 リニアスケール
17 キャリッジ位置検出センサー
18 チューブ
20 サブタンク
21 第1ポンプ
22 第2ポンプ
23 第1弁
24 第2弁

Claims (5)

  1. 記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを備える記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの前記ノズルが配置されたノズル面を払拭するワイパーと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジから前記記録ヘッドの間のインク流路に配置されたサブタンクと、を有し、前記ワイパーによって前記ノズル面の付着物を払拭し、前記サブタンクから前記記録ヘッドにインクを供給し、前記記録媒体の所望の位置に前記記録ヘッドから前記インクを吐出して画像を記録するインクジェットプリンターにおいて、
    前記インクカートリッジと前記サブタンクの間に、前記インクを移動させるとともに前記インク流路を開または閉状態にする第1ポンプが配置され、
    前記サブタンクと前記記録ヘッドの間の前記インク流路の前記サブタンク側に前記インク流路を開または閉状態にする第1弁が配置され、前記記録ヘッド側に前記インク流路を開または閉状態にする第2弁が配置され、
    前記サブタンクと前記第1ポンプの間の前記インク流路と、前記第1弁と前記第2弁の間の前記インク流路とを接続し、前記インクを移動させると共に前記インク流路を開または閉状態にする第2ポンプが配置され、
    前記第1ポンプを駆動することで、前記インクカートリッジから前記サブタンクにインクを供給し、
    前記第1弁を開状態にし、前記第2弁を閉状態にし、前記第2ポンプを逆転駆動することで、前記第2ポンプ内の前記インクを前記サブタンクに移動することを特徴とするインクジェットプリンター。
  2. 前記第2ポンプ内の前記インクの前記サブタンクへの移動は、所定の時間毎に前記第2ポンプを予め決められた時間動作させることで行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンター。
  3. 前記インク流路に前記インクカートリッジ内の前記インクを充填する場合に、前記インク流路の内の前記サブタンクから前記記録ヘッドまでの前記インク流路にある前記インクおよびエアーを前記記録ヘッドから排出し、その後前記インクカートリッジから前記インク流路に前記インクを充填することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンター。
  4. 前記サブタンクの出口から、前記第1弁と前記第2弁の間の前記第2ポンプとの分岐部分までの前記インク流路を第1部分とした場合の前記第1部分の容積は、前記第2ポンプの中の前記インク流路の容積と前記第2ポンプから前記分岐部分までの前記インク流路を第2部分とした場合の前記第2部分の容積の合計より小さく、前記第2弁を閉じ、前記第1弁を開けた状態で、前記第2ポンプを逆転で駆動し、前記第1部分の前記インクを前記第2部分に移動し、前記第1弁を閉じ、前記第2弁を開けた状態で前記第2ポンプを正転で駆動し、前記第2部分の前記インクを前記記録ヘッドから排出することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインクジェットプリンター。
  5. 前記第2ポンプは、内部に可撓性のチューブで構成された前記インク流路が配置され、該チューブを2以上のコロによって扱くことで前記インクを移動し、該コロの内の少なくとも1つによって常に前記チューブが閉じた状態となることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載のインクジェットプリンター。
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