JP6321144B2 - 改善された耐クラッキング性を有するタイヤ用内部混合物 - Google Patents
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Description
本発明は、より特別には、これらの内部混合物を、ラジアルカーカス補強材を有するタイヤのベルトにおける熱酸化性老化に顕著に付随する、クラッキングのリスクから保護することに関する。
タイヤベルトは、一般に、「ワーキング(working)」プライまたは「交差(cross)」プライと称されることがある、重ね合わせた少なくとも2つのベルト層またはプライからなり、その補強材は、層内で互いに、ほぼ平行に配置されるが、1つの層と別の層は交差している、すなわち、正中円周平面(median circumferential plane)に対して対称的かまたは非対称的に、当該タイヤの種類に応じて概ね10°〜45°の間の角度で傾斜している。これらの交差層のそれぞれは、一般に、補強材をコーティングする「カレンダー加工ゴム(calendering rubber)」と称されることがあるイソプレンをベースとするゴムマトリックスからなる。交差層は、補強材を含むか含まないで、環境に応じて幅を変えて、ゴムの他の様々な補助的プライまたは層で補うことができ;例としては、ベルトの残りの部分を外部からの攻撃または貫通から保護する役割を有する「保護」層として公知であるか、あるいは、それらが交差層に対して径方向に外側かまたは内側にある、ほぼ円周方向に配向された補強材を含む「フーピング(hooping)」層(「0度(zero degree)」層として公知である)として公知である、簡単な防振ゴムが挙げられよう。
(i)変形が少なく、できるだけ剛性であること。これは、タイヤのクラウンを強固にするのに実質的に寄与するためである;
(ii)一方では、クラウンの内部域の回転発熱を最少にし、他方では、タイヤの転がり抵抗を減少させる(これは燃料節減に合致する)ように、できるだけ低いヒステリシスを有すること;
(iii)最後に、特に、タイヤの「ショルダー」域における交差層の末端の分離またはクラッキングの現象(この問題は「層間剥離(delamination)」として公知である)に関して、高い耐久性を有すること:
を満たさなければならない。
この第3の条件によって、とりわけ、タイヤベルトの構成体に入るゴム組成物は、クラック伝播および熱酸化に対して非常に高い抵抗性を持つように要求される。
結果として、本発明の第1の対象は、少なくとも:
− 50〜100phrのイソプレンエラストマーを含み;
− 0〜50phrの他のジエンエラストマーを含んでもよく;
− 0〜15phr未満のカーボンブラック;
− 40〜100phrの間のナノスケールの無機充填剤
を含む内部ゴム組成物を含むタイヤであって、内部ゴム組成物が、(エラストマー/無機充填剤)カップリング剤を含まないか、または、ナノスケールの無機充填剤の質量に対して2%未満の(エラストマー/無機充填剤)カップリング剤しか含まないことを特徴とする、タイヤに関する。
本発明は、すべてのタイプの空気式または非空気式のタイヤ、特に、乗用型の自動車車両、SUV(スポーツユーティリティー車両)、二輪車両(特に自転車、オートバイ)、航空機、ならびにバン、「重荷重用」車両、すなわち、地下鉄、バス、大型道路輸送用車両(大型トラック、トラクター、トレーラー)、オフロード用車両、例えば大型農業用車両または地ならし機(earthmoving equipment)、他の輸送または荷役用の車両から選択される産業用車両に取り付けることを目的としたタイヤに関する。
本発明およびその利点は、以下の説明および例示的な実施形態に照らし、また、これらの実施形態に関連し、本発明による内部組成物を取り込んだ本発明によるラジアルカーカス補強材を有する例示的なタイヤの径方向断面略図である単一の図に照らせば容易に理解されよう。
さらに、「a〜bの間」という表現で表される値の任意の範囲は、a超からb未満の値(すなわち、限界値aおよびbを除く)の範囲を表し、「a〜b」という表現で表される値の任意の範囲は、a〜bの値(すなわち、厳密な限界値aおよびbを含む)の範囲を意味する。
「phr」という略語は、エラストマーまたはゴムの(複数のエラストマーが存在する場合、それらのエラストマーのすべての)100部当たりの質量部を意味する。
− 50〜100phrの(少なくとも1つ、すなわち1つまたは複数の)イソプレンエラストマーを含み;
− 0〜50phrの別の(少なくとも1つ、すなわち1つまたは複数の)ジエンエラストマーを含んでもよく;
− 0〜15phr未満の(少なくとも1つ、すなわち1つまたは複数の)カーボンブラック;
− 40〜100phrの間の(少なくとも1つ、すなわち1つまたは複数の)ナノスケールの無機充填剤
を含む少なくとも1つの「内部」ゴム組成物を含むタイヤであって、この内部組成物が、(エラストマー/無機充填剤)カップリング剤を含まないか、または、ナノスケールの無機充填剤の質量に対して2%未満の(エラストマー/無機充填剤)カップリング剤しか含まないことを特徴とする、タイヤである。
上記のすべての成分を以下で詳細に説明する。
「ジエン」エラストマー(またはゴム、この2つの用語は同意語と見なされる)という用語は一般に、ジエンモノマー、すなわち、2つの(共役型または非共役型)炭素−炭素二重結合を担持するモノマーから少なくとも一部誘導されたエラストマー(すなわち、ホモポリマーまたはコポリマー)を意味するものとする。
与えられているこの一般的な定義で、本特許出願において、「イソプレンエラストマー」は、イソプレンのホモポリマーまたはコポリマー、言い換えれば、天然ゴム(NR)、合成ポリイソプレン(IR)、イソプレンの種々のコポリマーおよびこれらのエラストマーの混合物からなる群から選択されるジエンエラストマーを意味するものとする。イソプレンのコポリマーの中では、特に、イソブテン−イソプレンコポリマー(ブチルゴム−IIR)、イソプレン−スチレンコポリマー(SIR)、イソプレン−ブタジエンコポリマー(BIR)またはイソプレン−ブタジエン−スチレンコポリマー(SBIR)が挙げられよう。
イソプレンエラストマーは、好ましくは天然ゴムまたはcis−1,4型の合成ポリイソプレンである。これらの合成ポリイソプレンの中では、90%超、特に95%超、より好ましくは98%超のcis−1,4結合の含有量(モル%)を有するポリイソプレンを使用することが好ましい。
本発明の1つの変形実施形態によれば、イソプレンエラストマーは単独で、すなわち、別のジエンエラストマーとブレンドすることなく使用される。さらに、このイソプレンエラストマーはもっぱら天然ゴムであることがより好ましい。
本発明の別の変形実施形態によれば、イソプレンエラストマーをブレンドで、すなわち、イソプレンエラストマー以外の第2のジエンエラストマーと混合して使用することができる。
したがって、本発明による組成物は、0〜50phrのこのイソプレンエラストマー以外の第2のジエンエラストマーを、好ましくは少量(すなわち、50phr未満の含量で)含むことができる。イソプレンエラストマーはより好ましくは、ジエンエラストマーの全体の75〜100質量%、すなわち75〜100phr(エラストマー100部当たりの質量部)を表す。
本発明のタイヤの内部組成物は、カーボンブラックを含まないか、または15phr未満、好ましくはその12phr未満のカーボンブラックを含む。より好ましくは、2〜10phrの間、特に3〜7phrのカーボンブラックを使用する。
カーボンブラックとして、タイヤにおいて慣用的に使用されているすべてのカーボンブラック(「タイヤグレード」ブラック)、例えばシリーズ100、200もしくは300(ASTMグレード)からの補強用カーボンブラックなど、またはより高いシリーズ、特に500、600、700もしくは800からのブラック(例えばN550、N660、N683、N772、N774ブラックなど)が適している。カーボンブラックは、例えばマスターバッチの形態で、ジエンエラストマー、特にイソプレンエラストマーにすでに混ぜ込まれていてよい(例えば出願WO97/36724またはWO99/16600を参照されたい)。
カーボンブラックは、市販されているような単独の状態で、または、他の任意の形態、例えば、公知の仕方で、使用されるゴム添加剤の一部のための担体として使用することができる。
ナノスケールの無機充填剤は、カーボンブラック(これは、定義により、本明細書では有機充填剤と見なす)に対するものとして、公知の仕方で、その色または由来(天然または合成)に関係なく、「鉱物性充填剤」、「白色充填剤」、「軽量充填剤」あるいは「非ブラック充填剤」と称されることもある任意の無機充填剤と理解すべきであり、この充填剤は、ナノ粒子すなわち、その平均サイズが定義により、質量で1μm未満、好ましくは500nm未満、特に20〜200nmの間の粒子で形成されている。
ナノスケールの無機充填剤、特にシリカの含量は50〜100phrの間、とりわけ50〜90phrの間であることが好ましい。
そのもとでこの充填剤が存在する物理的状態は、それが粉末、マイクロビーズ、顆粒、ビーズの形態であるか、また他の適切な任意の緻密化形態であるかは重要ではない。
質量平均サイズは、例えば、Brookhaven Instrumentsから販売されているXDC(X線円板式遠心分離機)型のX線検出遠心分離型沈降速度計によって、水(または界面活性剤を含む水溶液)の中で、分析する充填剤を超音波で脱凝集して分散させた後、周知の方法で、以下の手順にしたがって測定することができる:分析しようとする3.2gの無機充填剤のサンプルを、1500Wの超音波プローブ(Bioblockから販売されているVibracell3/4インチ型の超音波処理装置)の60%の出力(「出力制御」の最大位置の60%)で8分間動作させて、40mlの水に懸濁させ;超音波処理の後、15mlの懸濁液を回転円板に導入し;120分間沈降させた後、粒子サイズの質量分布および粒子の質量平均サイズdwを、XDC沈降速度計のソフトウェアで計算する。
当業者に周知されている通り、ナノスケールの無機充填剤をジエンエラストマーとカップリングさせ、それによって、それを含むゴムマトリックスに関して補強を提供するために、結合剤としても公知であるカップリング剤を通常使用する。このカップリング剤は、充填剤(その粒子の表面)とジエンエラストマーとの間の十分な化学的および/または物理的連結を確実にするためのものである。
定義により少なくとも二官能性であるそうしたカップリング剤は、簡略化された一般式「Y−A−X」を有する:
ここで、
− Yは、そうした結合を、例えば、カップリング剤のケイ素原子と無機充填剤(例えば、それがシリカである場合、表面シラノール)の表面ヒドロキシル(OH)基の間で樹立できる、無機充填剤と物理的および/または化学的に結合させることができる官能基(「Y」官能基)を表し;
− Xは、例えば硫黄原子を介して、ジエンエラストマーと物理的および/または化学的に結合させることができる官能基(「X」官能基)を表し;
− Aは、YとXが連結されるようにする二価基を表す。
二官能性有機シランまたはポリ有機シロキサンが通常使用され、非常に多くの特許文献(例えば、WO03/002648、WO03/002649またはWO2004/033548を参照されたい)に記載されているものなどの、それらの具体的な構造に応じて「対称性」または「非対称性」と称される、シランポリスルフィドが最も頻繁に使用される。
留意すべきことであるが、最も頻繁に使用されるものは、以下の一般式(I):
(I) Z−A−Sx−A−Z:
に相当する「対称性」シランポリスルフィドとして公知のものである。ここで、
− xは、2〜8(好ましくは2〜5)の整数であり;
− Aは、二価炭化水素ベースの基(好ましくはC1−C18アルキレン基またはC6−C12アリーレン基、より具体的にはC1−C10アルキレン、とりわけC1−C4アルキレン、特にプロピレン)であり;
− Zは、以下の式:
− 置換もしくは非置換の同じかもしくは互いに異なっている基R1は、C1−C18アルキル基、C5−C18シクロアルキル基またはC6−C18アリール基(好ましくはC1−C6アルキル、シクロヘキシルまたはフェニル基、特にC1−C4アルキル基、より具体的にはメチルおよび/またはエチル)を表し;
− 置換もしくは非置換の同じかもしくは互いに異なっている基R2は、C1−C18アルコキシ基またはC5−C18シクロアルコキシ基(好ましくは、C1−C8アルコキシおよびC5−C8シクロアルコキシから選択される基、さらにより好ましくは、C1−C4アルコキシ、特にメトキシおよびエトキシから選択される基)を表す}
の1つに相当する。
アルコキシシランポリスルフィド以外のカップリング剤のためには、特に、特許出願WO02/30939およびWO02/31041に記載されているような二官能性POS(ポリ有機シロキサン)またはヒドロキシシランポリスルフィド(上記式(I)でR2がOHである)、あるいは、例えば特許出願WO2006/125532、WO2006/125533およびWO2006/125534に記載されているようなシランまたはアゾジカルボニル官能基を担持するPOSが挙げられよう。
言い換えれば、十分な含量(2%超、好ましくは5%超)のカップリング剤の存在下で、それに補強可能性を付与するその高い含量(40phr超)およびそのナノスケールの粒子サイズにもかかわらず、ナノスケールの無機充填剤は本発明の内部組成物において、補強型の無機充填剤としては使用されず;従来技術の教示に反して、この場合、ナノスケール型の特定の不活性な充填剤として使用される。
熱酸化性老化の後、クラック伝播からの内部組成物の保護の改善が予想外に観察されたのは、これらの条件下においてである。
このため、カップリング剤の含量は、ナノスケールの無機充填剤の質量に対して、好ましくは1%未満、より好ましくは0.5%未満である。さらに、本発明のタイヤの内部組成物は、カップリング剤を完全に含まないことがより好ましい。
本発明による組成物は、例えば保護剤、例えば化学的オゾン劣化防止剤または酸化防止剤、可塑剤または伸展油(extending oil)(後者は、高いかまたは好ましくは低い粘度を有する芳香性または非芳香性のもの、特に非常にわずかに芳香性であるかまたは芳香性のない油、例えばナフテンもしくはパラフィン型の油、MESまたはTDAE油である)、高いTgを有する炭化水素ベースの可塑化樹脂、生の状態の組成物のための加工助剤、粘着性樹脂、補強用樹脂(レゾルシノールまたはビスマレイミドなど)、メチレン受容体もしくは供与体、例えばヘキサメチレンテトラミンもしくはヘキサメトキシメチルメラミン、硫黄かもしくは硫黄供与体および/または過酸化物および/またはビスマレイミドをベースとする架橋系、加硫促進剤、加硫活性化剤、金属塩型、例えばコバルト、ニッケルもしくはランタニド、例えばネオジムの塩(例えば、アセチルアセトネート、アビエチン酸塩、ナフテン酸塩、トール酸塩)の公知の接着促進系などのタイヤ用のゴム組成物において慣用的に使用される一般的な添加剤のすべてまたは一部も含むことができる。
これらの組成物は、当業者に周知の2つの連続した調製の段階、すなわち:110℃〜190℃の間、好ましくは130℃〜180℃の間の最高温度までの高温での熱機械的作業または混練の第1の段階(「非生産的」段階)、続く、その仕上げ段階の間に架橋系を混ぜ込む、一般に110℃未満のより低い温度まで下げた機械的な作業の第2の段階(「生産的」段階)を用いて、適切な混合機で製造する。
例を挙げると、非生産的段階は、数分間(例えば2〜10分の間)続行される単一の熱機械的ステップで実施する。その間に、架橋または加硫系を除くすべての必要なベース成分および他の添加剤を、標準的な内部混合機などの適切な混合機に導入する。得られた混合物を冷却した後、次いで加硫系を、低温(例えば30℃〜100℃の間)に保持されたオープンミルなどの外部混合機に混ぜ込む。次いですべてを、数分間(例えば5〜15分の間)混合する(生産的段階)。
次いで、加硫(または硬化)は、公知の仕方で、好ましくは減圧下、概ね130℃〜200℃の間の温度で、特に硬化温度、採用される加硫系および対象組成物の加硫動力学の関数として、例えば5〜90分の間で変動してよい適切な時間実行することができる。
本発明は、生の状態(すなわち、硬化前)と、硬化または加硫と称される状態(すなわち、硬化後)の両方におけるタイヤに関する。
5.1.本発明によるタイヤ
上記で説明した本発明のゴム組成物は、任意の種類の自動車車両タイヤ用の内部混合物として使用することができる。
「内部(interior)」または「内部(internal)」組成物(または混合物)という用語は、ここでは、タイヤの外側に開放されていない、言い換えれば、空気または膨張用ガスと接触しておらず、したがってタイヤ構造の真の内側に位置するタイヤの任意のゴム部分を意味するものであり;例としては、特にタイヤのビーズ域、カーカス補強材もしくはクラウン補強材またはベルトの中に存在する混合物が挙げられよう。
対照的に、「外部(exterior)」または「外部(external)」組成物(または混合物)という用語は、タイヤの外側に開放されている、言い換えれば、空気または膨張用ガスと接触しているタイヤの任意のゴム部分を意味するものであり;例えば、タイヤのトレッド、サイドウォールあるいは気密層が挙げられよう。
例として、添付の図面は、非常に概略的な形で、この非常に一般的な表示において、例えば重荷重用車両または乗用車両を目的とした本発明によるラジアルカーカス補強材を有するタイヤ1の径方向断面を表す。
これらの試験に必要なため、3つのゴム組成物(以下C−1、C−2およびC−3と表示する)を調製し、その配合物を表1に示す。様々な生成物の含量はphr(全エラストマー100部(ここでは100phrのNRからなる)当たりの質量部)で表す。これらの組成物は、例えば、タイヤのクラウン補強材6中にある2つの重ね合わせた交差クラウンプライのカレンダー加工ゴムを構成する目的のものである。
対照組成物C−1は、エラストマーおよび補強用充填剤に加えて、基本的に、酸化防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄、スルフェンアミド促進剤、グアニジン誘導体(DPG)、耐加硫戻り剤(anti-reversion agent)および金属補強材の接着を促進するためのコバルト塩を含む。その補強用充填剤は、少量の(5phr)の非結合シリカ(すなわち、カップリング剤を含まない)が添加されたカーボンブラック(60phr)を含む。
最後に、本発明にしたがった唯一のものである組成物C−3は、カップリング剤が存在しないことだけが上記組成物C−2と異なる;言い換えれば、ここで使用するナノスケールの無機充填剤(シリカ)は、ジエンエラストマー(天然ゴム)と結合しておらず、したがってゴム組成物C−3を補強することを目的とはしていないシリカである。
次いで、得られた組成物を、一方で、それらの機械的特性を測定するために、プラーク(2〜3mm厚さ)の形態でカレンダー加工し、次いで、他方で、クラッキングおよび老化試験を実施するために、試験片の形態でカレンダー加工した。
硬化後(150℃で25分)の引張特性および破断特性を、添付の表2に示した。別段の明らかな指定のない限り、これらは、1998年のASTM D412規格(試験片「C」)にしたがって測定した:真の割線係数、すなわち、MPaで表して、E10、E100およびE300でそれぞれ表示される、10%、100%および300%伸びでの試験片の実際の断面に関して、第2の伸び(すなわち、順応サイクル後)で測定した(1999年のASTM D1349規格にしたがった標準的な温度および湿度条件下で)。破断応力(MPaで)および破断伸び(%で)も測定した。
特に、本発明による組成物C−3における非結合シリカ(カップリング剤なし)の使用は、破断応力に悪影響を及ぼすことなく、破断伸びの大幅な増大をもたらすことが観察される。
しかし、本発明の完全な有意性が出現したのは、まさに、以下で説明するような加速された老化試験、次いでクラッキング試験をした後であった。
結果を表3に示す。これらの結果をみると、本発明による組成物(C−3)の破断伸びは、一方で初期状態(硬化直後)において、他方で、課された老化の期間に関係なく約1〜4週間の加速老化後で、他の2つの組成物のそれより常に大きいことが分かる。さらに、老化後での破断伸びの相対損失(%で表して)についても、加速老化の期間に関係なく、他の2つの組成物より常に小さいことが観察される(特に、27日後での損失率%がわずか43%であることを確認されたい)。
老化の過程にわたる破断伸びの変化に関した、本発明による組成物のこの改善された性能は、耐クラッキング性の増大を暗示しており、これは、以下で説明するような補足的なクラッキング試験によって確認された。
クラッキングの速度を、以下で説明するようなMTSからの381型のサイクル疲労試験機(「エラストマー試験システム」)の助けを受けて、ゴム組成物C−1〜C−3の試験片で測定した。
結果を添付した表4に示す。これらの結果は、まず、カーボンブラック(対照組成物C−1)の代わりのシリカ(対照組成物C−2)の従来の使用(すなわち、カップリング剤の存在下)が、すでに、クラッキングの速度を大幅に低下させることができることを非常に明確に示している。カーボンブラックと比較したシリカのそうした特性は、当業者にすでに公知であり、例えば出願欧州特許第0722977号またはWO2004/033548に記載されている。
Claims (10)
- 少なくとも:
− 50〜100phrのイソプレンエラストマー;
− 必要により、0〜50phrの他のジエンエラストマー;
− 0〜15phr未満のカーボンブラック;
− 40〜100phrの間のナノスケールの無機充填剤
を含む内部ゴム組成物(ここで「phr」はエラストマー100部当たりの質量部を意味する)を含むタイヤであって、
内部ゴム組成物が、(エラストマー/無機充填剤)カップリング剤を含まないか、または、ナノスケールの無機充填剤の質量に対して2%未満の(エラストマー/無機充填剤)カップリング剤を含み、内部ゴム組成物がタイヤのベルト中にあることを特徴とするタイヤ。 - 他のジエンエラストマーが、ポリブタジエン(BR)またはブタジエンコポリマーである、請求項1に記載のタイヤ。
- ブタジエンコポリマーが、ブタジエンおよびスチレンをベースとする、請求項2に記載のタイヤ。
- ブタジエンおよびスチレンをベースとするコポリマーが、スチレン−ブタジエンコポリマー(SBR)、スチレン−ブタジエン−イソプレンコポリマー(SBIR)およびこれらのコポリマーの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載のタイヤ。
- ブタジエンおよびスチレンをベースとするコポリマーが、SBRコポリマーである、請求項4に記載のタイヤ。
- 12phr未満、好ましくは2〜10phrのカーボンブラックを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のタイヤ。
- ナノスケールの無機充填剤がシリカである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のタイヤ。
- ナノスケールの無機充填剤の含量が50〜100phrの間、好ましくは50〜90phrの間である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のタイヤ。
- カップリング剤の含量が、ナノスケールの無機充填剤の質量に対して1%未満、好ましくは0.5%未満である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のタイヤ。
- 内部組成物がカップリング剤を含まない、請求項9に記載のタイヤ。
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