JP6323000B2 - 仮固定用樹脂組成物、仮固定用樹脂フィルム及び仮固定用樹脂フィルムシート - Google Patents
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Description
本実施形態に係る仮固定用樹脂組成物は、半導体ウェハを支持体にフィルム状の仮固定材を介して仮固定する仮固定工程と、支持体に仮固定された半導体ウェハを加工する加工工程と、加工された半導体ウェハを支持体及びフィルム状の仮固定材から分離する分離工程と、を備える半導体ウェハの加工方法に用いられる仮固定用フィルムを形成するための仮固定用樹脂組成物であって、(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体及び(B)エポキシ硬化剤を含むことを特徴とする。本実施形態の仮固定用樹脂組成物は、加熱によって硬化させることができる。
本実施形態に係る仮固定用樹脂フィルムは、上記本実施形態に係る仮固定用樹脂組成物をフィルム状に形成してなるものである。
本実施形態に係る半導体ウェハの加工方法は、大きく分けて以下の4工程からなる。(a)半導体ウェハと支持体とをフィルム状の仮固定材を介して仮固定する仮固定工程と、(b)支持体に仮固定された半導体ウェハを加工する加工工程と、(c)加工された半導体ウェハを支持体及びフィルム状の仮固定材から分離する分離工程と、(d)半導体ウェハに残渣がある場合に洗浄する洗浄工程とからなる。
図3の(A)は、支持体50及び半導体ウェハ60の間に、本実施形態に係る仮固定用樹脂組成物又は仮固定用樹脂フィルムから形成されるフィルム状の仮固定材40を介在させ、支持体50に半導体ウェハ60を仮固定する工程を示す。
加工工程には、ウェハレベルで用いられる研削、電極形成、金属配線形成、保護膜形成などが含まれる。研削方式には特に制限はなく、公知の研削方式が利用できる。研削は半導体ウェハと砥石(ダイヤモンドなど)とに水をかけて冷却しながら行うことが好ましい。
図4は、加工された半導体ウェハを支持体及びフィルム状の仮固定材から分離する分離工程の一実施形態を説明するための模式断面図である。本実施形態に係る分離工程は、支持体から半導体ウェハを剥離する第一の剥離工程と、半導体ウェハからフィルム状の仮固定材を剥離する第二の剥離工程と、を含む。第一の剥離工程は、加工工程で加工を施した半導体ウェハを支持体から剥離する工程、即ち、薄型化した半導体ウェハに様々な加工を施した後、ダイシングする前に支持体から剥離する工程である。剥離方法としては、主に半導体ウェハと支持体とを加熱(好ましくは200〜250℃)しながら、水平方向に沿って反対方向にスライドさせることにより両者を分離する方法、支持体の半導体ウェハ又は支持体の一方を水平に固定しておき、他方を水平方向から一定の角度を付けて持ち上げる方法、及び、研削された半導体ウェハの研削面に保護フィルムを貼り、半導体ウェハと保護フィルムとをピール方式で支持体から剥離する方法等が挙げられるが、特に制限なく採用することができる。
半導体ウェハの回路形成面は仮固定材の一部が残存しやすい。剥離した半導体ウェハの回路形成面に仮固定材が一部残存した場合、これを除去するための洗浄工程を設けることができる。仮固定材の除去は、例えば、半導体ウェハを洗浄することにより行うことができる。
[(メタ)アクリルポリマーA−1の合成]
撹拌機、冷却器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ポリビニルアルコールを0.04質量部、イオン交換水を200質量部加え、攪拌しながら、ブチルアクリレート65質量部、アクリロニトリル10質量部、グリシジルメタクリレート25質量部、ラウロイルパーオキシド0.2質量部及びn−オクチルメルカプタン0.03質量部の混合物を加えた。窒素ガスを導入しながら、液温を上昇させ、60℃で6時間、次いで85℃で2時間重合させ、樹脂粒子を得た。この樹脂粒子を濾別し、イオン交換水で洗浄した後、真空乾燥機を用いて40℃で12時間乾燥することによって、(メタ)アクリルポリマーA−1を得た。
A−1の重量平均分子量(標準ポリスチレン換算)を、GPC(東ソー株式会社製、SD−8022/DP−8020/RI−8020)を用いて測定した結果、54.9×104であった。なお、溶離液はテトラヒドロフランを、カラムは日立化成株式会社製Gelpack GL−A150−S/GL−A160−Sを使用した。重量平均分子量は、標準ポリスチレンによる検量線を用いたポリスチレン換算値である。
A−1のエポキシ当量を、自動滴定装置(平沼産業株式会社製、COM−1600)を用いて、JIS K 7206:2001に準拠した電位差測定方法によって測定した結果、541g/eqであった。
A−1のガラス転移温度を、DSC(株式会社リガク社製、DSC8230)を用いて、昇温速度10℃/分、測定温度:−80〜80℃の条件で測定した結果、−18℃であった。なお、この場合のガラス転移温度とは、熱量変化からJIS K 7121:1987に準拠した方法によって算出した中間点ガラス転移温度のことである。
[(メタ)アクリルポリマーA−2の合成]
撹拌機、冷却器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ポリビニルアルコールを0.04質量部、イオン交換水を200質量部加え、攪拌しながら、メチルメタクリレート40質量部、ブチルアクリレート40質量部、グリシジルメタクリレート20質量部、ラウロイルパーオキシド0.2質量部及びn−オクチルメルカプタン0.03質量部の混合物を加えた。窒素ガスを導入しながら、液温を上昇させ、60℃で6時間、次いで85℃で2時間重合させ、樹脂粒子を得た。この樹脂粒子を濾別し、イオン交換水で洗浄した後、真空乾燥機を用いて40℃で12時間乾燥することによって、(メタ)アクリルポリマーA−2を得た。
[(メタ)アクリルポリマーA−3の合成]
撹拌機、冷却器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ポリビニルアルコールを0.04質量部、イオン交換水を200質量部加え、攪拌しながら、ブチルアクリレート60質量部、アクリロニトリル25質量部、グリシジルメタクリレート15質量部、ラウロイルパーオキシド0.2質量部及びn−オクチルメルカプタン0.03質量部の混合物を加えた。窒素ガスを導入しながら、液温を上昇させ、60℃で6時間、次いで85℃で2時間重合させ、樹脂粒子を得た。この樹脂粒子を濾別し、イオン交換水で洗浄した後、真空乾燥機を用いて40℃で12時間乾燥することによって、(メタ)アクリルポリマーA−3を得た。
[(メタ)アクリルポリマーA−4の合成]
撹拌機、冷却器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ポリビニルアルコールを0.04質量部、イオン交換水を200質量部加え、攪拌しながら、ブチルアクリレート70質量部、アクリロニトリル20質量部、グリシジルメタクリレート10質量部、ラウロイルパーオキシド0.2質量部及びn−オクチルメルカプタン0.03質量部の混合物を加えた。窒素ガスを導入しながら、液温を上昇させ、60℃で6時間、次いで85℃で2時間重合させ、樹脂粒子を得た。この樹脂粒子を濾別し、イオン交換水で洗浄した後、真空乾燥機を用いて40℃で12時間乾燥することによって、(メタ)アクリルポリマーA−4を得た。
[(メタ)アクリルポリマーA−5の合成]
撹拌機、冷却器、ガス導入管及び温度計を備えたフラスコに、ポリビニルアルコールを0.04質量部、イオン交換水を200質量部加え、攪拌しながら、ブチルアクリレート70質量部、アクリロニトリル25質量部、グリシジルメタクリレート5質量部、ラウロイルパーオキシド0.2質量部及びn−オクチルメルカプタン0.03質量部の混合物を加えた。窒素ガスを導入しながら、液温を上昇させ、60℃で6時間、次いで85℃で2時間重合させ、樹脂粒子を得た。この樹脂粒子を濾別し、イオン交換水で洗浄した後、真空乾燥機を用いて40℃で12時間乾燥することによって、(メタ)アクリルポリマーA−5を得た。
[ワニス(仮固定用樹脂組成物)の調製]
表1に示す配合比に従って(A)(メタ)アクリルポリマー、(B)エポキシ硬化剤、(C)シリコーン化合物、(D)無機フィラー及び有機溶剤を配合し、ワニスV−1〜V−9を調製した。
表1に示す配合比で調製したワニスV−1〜V−9を、離型PETフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、A31、厚み38μm)の離型処理面上に塗布し、90℃で5分及び140℃で5分乾燥して、仮固定用樹脂フィルムF−1〜F−9を得た。このとき樹脂層の厚みは、任意に調節可能であるが、本実施例では乾燥後の膜厚が、30μmとなるように調節した。
・2PZ−CN:イミダゾール系エポキシ硬化剤(四国化成工業株式会社製)
・TA31−209E:シリコーン変性アルキド樹脂(日立化成ポリマー株式会社製)
・SE2050−SEJ:表面処理シリカフィラー(アドマテックス株式会社製)
真空ラミネーター(ニチゴーモートン株式会社製、V130)を用い、気圧1hPa以下、圧着温度80℃、ラミネート圧力0.5MPa、保持時間60秒の条件で、仮固定用樹脂フィルムを半導体ウェハの素子形成面上にラミネートした。その後、支持フィルム(A31)を除去して、仮固定用樹脂フィルム付き半導体ウェハを得た。
真空ラミネーター(ニチゴーモートン株式会社製、V130)を用い、気圧1hPa以下、圧着温度100℃、ラミネート圧力0.5MPa、保持時間100秒の条件で、上記仮固定用樹脂フィルム付き半導体ウェハと支持体(シリコンウェハ)とを圧着することよって、上記半導体ウェハと支持体とを仮固定用樹脂フィルムを介して仮固定した積層サンプルを得た。その後、110℃で30分間、次いで170℃で1時間加熱して、仮固定用樹脂フィルムの熱硬化を行った。
フルオートマチックグラインダ/ポリッシャ(株式会社ディスコ社製、DGP−8761)を用いて、積層サンプルにおける半導体ウェハの仮固定用樹脂フィルムと接する側とは反対側の面を研削した。ホイールには、1軸:GF01−SDC320−BT300−50、2軸:IF−01−1−4/6−B・K09、3軸:DPEG−GA0001をそれぞれ用いた。チャックテーブル回転数を300rpm、ホイール回転数を1軸:3,200rpm、2軸:3,400rpm、3軸:1,400rpmとし、クロスフィード方式で研削を行った。1軸で142μm厚になるまで研削後、2軸で102μm厚になるまで、3軸で100μm厚になるまで研削した。研削終了時点で割れなどが発生しなかったサンプルをA、割れなどが発生したサンプルをBと評価した。
超音波顕微鏡(インサイト株式会社製、Insight−300)を用いて、積層サンプルにおける仮固定用樹脂フィルムの状態を確認した。その後、積層サンプルを200℃で2時間、次いで260℃で20分間加熱して、再度超音波顕微鏡を用いて仮固定用樹脂フィルムの状態を確認した。加熱処理しても仮固定用樹脂フィルムの剥離が生じなかったサンプルをA、剥離が生じたサンプルをBと評価した。
積層サンプルの支持体と仮固定用樹脂フィルムとの間に先端が鋭利な状態のピンセットを差し入れ、外縁に沿ってピンセットを動かした。このとき、半導体ウェハが割れることなく支持体を剥離できたサンプルをA、剥離できなかったサンプルをBと評価した。
支持体からの剥離性評価において評点がAであった積層サンプルについて、半導体ウェハに貼付されている仮固定用フィルムの端部をピンセットにて持ち上げた。このとき、半導体ウェハから仮固定用樹脂層を剥離できたサンプルをA、剥離できなかったサンプルをBと評価した。なお、[支持体からの剥離性評価]で支持体から半導体ウェハを剥離できなかったものについては、測定不可とした。
Claims (9)
- 半導体ウェハを支持体にフィルム状の仮固定材を介して仮固定する仮固定工程と、前記支持体に仮固定された前記半導体ウェハを加工する加工工程と、加工された前記半導体ウェハを前記支持体及び前記フィルム状の仮固定材から分離する分離工程と、を備える半導体ウェハの加工方法に用いられる前記フィルム状の仮固定材を形成するための仮固定用樹脂組成物であって、
(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体及び(B)エポキシ硬化剤を含み、前記(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体が共重合成分としてエポキシ基を有する(メタ)アクリルモノマを、共重合成分全量を基準として7〜50質量%含み、前記(B)エポキシ硬化剤がイミダゾール系硬化剤である、仮固定用樹脂組成物。 - (C)シリコーン化合物を更に含む、請求項1に記載の仮固定用樹脂組成物。
- 前記(C)シリコーン化合物がシリコーン変性アルキド樹脂である、請求項2に記載の仮固定用樹脂組成物。
- 半導体ウェハを支持体にフィルム状の仮固定材を介して仮固定する仮固定工程と、前記支持体に仮固定された前記半導体ウェハを加工する加工工程と、加工された前記半導体ウェハを前記支持体及び前記フィルム状の仮固定材から分離する分離工程と、を備える半導体ウェハの加工方法に用いられる前記フィルム状の仮固定材を形成するための仮固定用樹脂組成物であって、
(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体、(B)エポキシ硬化剤及び(C)シリコーン化合物を含み、前記(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体が共重合成分としてエポキシ基を有する(メタ)アクリルモノマを、共重合成分全量を基準として7〜50質量%含み、前記(C)シリコーン化合物がシリコーン変性アルキド樹脂である、仮固定用樹脂組成物。 - (D)無機フィラーを更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の仮固定用樹脂組成物。
- 半導体ウェハを支持体にフィルム状の仮固定材を介して仮固定する仮固定工程と、前記支持体に仮固定された前記半導体ウェハを加工する加工工程と、加工された前記半導体ウェハを前記支持体及び前記フィルム状の仮固定材から分離する分離工程と、を備える半導体ウェハの加工方法に用いられる前記フィルム状の仮固定材を形成するための仮固定用樹脂組成物であって、
(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体、(B)エポキシ硬化剤及び(D)無機フィラーを含み、前記(A)エポキシ基を有する(メタ)アクリル共重合体が共重合成分としてエポキシ基を有する(メタ)アクリルモノマを、共重合成分全量を基準として7〜50質量%含む、仮固定用樹脂組成物。 - (C)シリコーン化合物を更に含む、請求項6に記載の仮固定用樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の仮固定用樹脂組成物をフィルム状に形成してなる、仮固定用樹脂フィルム。
- 離型性を有する支持フィルムと、該支持フィルム上に設けられた、請求項8に記載の仮固定用樹脂フィルムと、を備える、仮固定用樹脂フィルムシート。
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