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JP6325466B2 - 一本杖および一本杖の握り - Google Patents
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JP6325466B2 - 一本杖および一本杖の握り - Google Patents

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本発明は一本杖に関し、特に、テーブル、手摺、椅子の肘掛等に吊り掛け可能な形状を備えた握りに関する。
高齢者、障害者等が歩行の際に使用する一本杖として、特許文献1、2、3に記載されているように、不使用時に倒れないようにテーブル等に吊り掛けることのできる構造の握りを備えたものが知られている。
特許文献1に記載の杖においては、その握りの一方の先端部の下面に円盤状の弾性部材を取り付けて、テーブルに吊り掛けるようにしている。特許文献2に記載の杖においては、握りの一方の先端部に棒状のゴムを取り付け、ここを支点として杖をテーブルに吊り掛けるようにしている。特許文献3に記載の杖においても同様に握りの一方の先端部に2本の棒状の突起を取り付け、ここを支点として杖をテーブルに吊り掛けるようにしている。これらの特許文献に記載の杖は、壁等に立て掛けた杖が床に倒れて拾い上げる不便さ等を解消するためのものである。
特開2009−226204号公報 特開2001−204525号公報 特開平08−66215号公報
従来におけるテーブルに吊り掛け可能な杖は、吊り掛け用に支点となる弾性部材、棒状の突起を握りの一方の先に取り付けた構造となっており、通常の握りに比べて製造コストが高くなる。また、このような別部材を取り付けた握りを備えた杖は、見た目も悪いという問題点がある。
また、テーブル等が無い場合には、例えば、室内のドアの桟、鴨居等のように幅の狭い吊り掛け面に杖を吊り掛ける必要がある。しかし、従来の吊り掛け可能な杖においては、テーブル面などのような幅の広い吊り掛け面を想定しており、幅の狭い吊り掛け面に杖を吊り掛けることが出来ないという不便さがある。
さらに、屋外等においては、テーブル、ドアの桟等の杖の吊り掛け場所が無い場合がある。この場合には、屋外の柵、階段の手すりなどに吊り掛けることができると便利である。しかしながら、従来においてはこの点に着目した提案は何らなされていない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、握りの形状を工夫することにより、別部材を取り付けることなく、また、外観品位を低下させることなく、テーブルなどに幅の広い面だけでなく桟などの幅の狭い面、柵のパイプ、手摺等に吊り掛け可能な一本杖、および、当該一本杖の握りを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一本杖の握りは、
柄の上端に取り付けられる柄取付け部と、
前記柄取付け部から前記柄の方向に交差する方向の両側に延びる第1腕部および第2腕部と、
前記第1腕部の下面部分の一部を下方に先細り形状に突出させることにより形成した第1吊り掛け用支点と、
前記第2腕部の下面部分の一部を下方に先細り形状に突出させることにより形成した第2吊り掛け用支点と、
を有しており、
前記第1腕部の前記下面部分には、前記第1吊り掛け用支点と前記第1腕部の先端との間において上方に湾曲した第1吊り掛け用凹部と、前記第1吊り掛け用支点と前記柄との間において上方に湾曲した第2吊り掛け用凹部とが形成され、
前記第2腕部の前記下面部分には、前記第2吊り掛け用支点と前記柄との間において上方に湾曲した第3吊り掛け用凹部が形成され、
前記第1、第2、第3吊り掛け用凹部は、それぞれの開口幅および開口深さのうち、少なくとも開口幅が相互に異なることを特徴としている。
本発明の一本杖の握りは、その両側の下面部分の一部を先細り形状に突出させることにより、吊り掛け用支点を形成している。したがって、弾性部材、棒状部材等を別途、握りに取り付けることなく、杖をテーブル面等の水平な面に吊り掛けることができる。
また、その握りにおける柄の両側の部分に吊り掛け用支点を備えており、いずれの側からでもテーブル面等に吊り掛けることができるので便利である。
さらに、柄から左右に張り出している握りの両側の腕部の一方を短くしておけば、そこに形成されている吊り掛け用支点を用いて、幅の狭い壁の桟、鴨居等の上面にも杖を吊り掛けることができる。
これに加えて、支点が平坦面となっている場合等においては、吊り掛けた杖の揺れによって、テーブル面などの吊り掛け面上を支点部分が揺れながら移動してしまい、テーブルの縁から滑落するおそれがある。本発明では支点として先細りの形状の支点を形成しており、一点で杖がテーブル面等の吊り掛け面に支持される。このように支持すると、テーブル面等に吊り掛けた杖が前後あるいは左右に揺れても、支点部分はテーブル面上の同一位置に保持され、杖がテーブルから滑落することを防止あるいは抑制できる。
本発明において、柄の先端か左右に張り出している長短の第1、第2腕部を備えている場合には、長い方の第1腕部の側では、柄と当該第1腕部の先端との間の部分に吊り掛け用支点を形成し、短い方の第2腕部の側では、当該第2腕部の先端に吊り掛け用支点を形成しておくことができる。
テーブル面等のような広い吊り掛け面に杖を吊り掛ける場合には長い腕部の側の吊り掛け用支点が用いられる。この場合、支点と柄の距離が長いと、杖の重心位置は柄の側にあるので、支点を中心として杖をテーブル面から滑り落とす方向に大きなモーメントが発生する。したがって、テーブル面等の広い吊り掛け面に杖を吊り掛ける場合においても、杖の重心から支点までの距離を短くしておくことが望ましい。
また、本発明の一本杖の握りにおいては、前記第1腕部の前記下面部分には、前記第1吊り掛け用支点と前記第1腕部の先端との間において上方に湾曲した第1吊り掛け用凹部と、前記第1吊り掛け用支点と前記柄との間において上方に湾曲した第2吊り掛け用凹部とが形成され、前記第2腕部の前記下面部分には、前記第2吊り掛け用支点と前記柄との間において上方に湾曲した第3吊り掛け用凹部が形成されている。
これらの下方に開口した吊り掛け用凹部を用いて、一本杖を、例えば、屋外の柵の横木(パイプ)、ベンチの肘掛用パイプ、階段・廊下等のパイプ手摺等に吊り掛けることができ、便利である。
さらに、本発明の一本杖の握りにおいては、前記第1、第2、第3吊り掛け用凹部は、それぞれの開口幅および開口深さのうち、少なくとも開口幅が相互に異なる。
このようにすれば、柵の横木、椅子等の肘掛用パイプ、手摺等の太さあるいは幅に対応した吊り掛け用凹部を用いて、落下しないように、確実に一本杖を吊り掛けることができる。
本発明を適用した一本杖の実施の形態を示す側面図である。 図1の一本杖の握りを示す正面図、側面図、背面図および底面図である。 図1の一本杖をテーブルおよびドアの桟木に吊り掛けた状態を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した一本杖の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態に係る一本杖を示す側面図である。この図に示すように、一本杖1は、通常のものと同様に、直線状に延びる細い円筒状の柄2と、この柄2の上端部に取り付けた握り3と、柄2の下端部に取り付けたゴム先4とを備えている。
柄2は、一定長さの一本もの、入れ子式の伸縮可能なもの、折り畳み式のもの等、一般的に知られている構造のものを用いることができる。また、ゴム先4も一般的に知られているものを用いることができる。したがって、本明細書においては、柄2およびゴム先4の具体的構造の説明は省略する。
図2は握り3を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は底面図、(e)はe−e線断面図である。これらの図を参照して、握り3の形状を説明する。
握り3は、木製品、樹脂成形品などであり、全体として一定幅の部材である。この握り3は、柄2の上端部に取り付けられる柄取付け部5と、柄取付け部5から柄2に交差する方向、例えば柄2に直交する方向の両側に、例えば直線状に延びる第1腕部6および第2腕部7とが一体形成されている。本例では第1腕部6が第2腕部7よりも長い腕部としてある。
第1腕部6の柄側の一定幅の下面部において、その先端部6aは、全幅に亘って同一量だけ下方に突出して平坦な突部となっており、先端面6bは柄2の中心軸線2cに平行な平坦面となっている。第1腕部6の下面部において、その長さ方向における柄2と先端部6aとの略中間の部位には、下方に先細り形状に突出した第1吊り掛け用支点6cが形成されている。
本例の第1吊り掛け用支点6cの部分は、図2(e)に示すように、下方に尖った形状のたまご形状をしており、幅方向の中央において最も下方に突出している。したがって、当該第1吊り掛け用支点6cは一点でテーブル面等の平面に接触するようになっている。
先端部6aと第1吊り掛け用支点6cの間の下面部分6dは一定幅の凹曲面によって規定される第1吊り掛け用凹部8aとなっている。第1吊り掛け用支点6cと柄取付け部5
の間の下面部分6eは一定幅の平面部分およびその両側の凹曲面部分によって規定される第2吊り掛け用凹部8bとなっている。
本例では、第1吊り掛け用支点6cは、柄2の中心軸線2cの方向において、先端部6aとほぼ同一位置となっている。第1吊り掛け用支点6cを、先端部6aよりも下方に突出させておいてもよい。
次に、他方の第2腕部7においては、その一定幅の下面部において、その先端部分7aが下方に突出しており、当該先端部分7aの下端面部分は、幅方向の中央部分において先細り形状で下方に突出した第2吊り掛け用支点7bとなっている。したがって、第2吊り掛け用支点7bも一点でテーブル面等の平面に接触するようになっている。
第2腕部7の下面部は、第2吊り掛け用支点7bから柄取付け部5までの間の下面部分7cが平面部分およびその両側の凹曲面部分によって規定される第3吊り掛け用凹部8cとなっている。
また、本例では、柄2の中心軸線2cから第1吊り掛け用支点6cまでの距離L1に比べて、中心軸線2cから他方の第2吊り掛け用支点7bまでの距離L2の方が、わずかに大きい。これらの距離を同一とすることも可能である。
図3は、この形状の握り3を備えた一本杖1を吊り掛け面に吊り掛けた状態を示す説明図である。図3(a)は広い吊り掛け面であるテーブル面10に一本杖1を吊り掛けた状態を示す説明図である。テーブル面10等の広い面の場合には、図に示すように、第1吊り掛け用支点6cで一本杖1を吊り掛けてもよいし、他方の第2吊り掛け用支点7bを用いて一本杖1を吊り掛けても良い。
これに対して、図3(b)に示すように、ドアの上桟11等のような狭い幅の吊り掛け面に一本杖1を吊り掛ける場合には、短い第2腕部7の側の第2吊り掛け用支点7bを用いて一本杖1を吊り掛けることができる。
このように、本例では、一本杖1の握り3の一方の側の下面部分に、広い吊り掛け面に一本杖1を吊り掛け可能な第1吊り掛け用支点6cが形成されている。握り3の他方の側の下面部分に、広狭いずれの吊り掛け面にも一本杖1を吊り掛け可能な第2吊り掛け用支点7bが形成されている。したがって、テーブルに限らず、各所に一本杖1を吊り掛けることができ、便利である。
また、第1、第2吊り掛け用支点6c、7bのそれぞれは、一点で吊り掛け面に接する。よって、吊り掛けた際に一本杖1が前後あるいは左右に揺れていても、吊り掛け面から滑りおちてしまうことがない。
さらには、長い方の第1腕部6の側の下面部における第1吊り掛け用支点6cが形成されている下方に突出している部分は、握り3を握る中指と薬指の間等に位置して、滑り止め用の突起部分としても機能する。使用者が一本杖1の握り3を確実に握り締めることができる。
これに加えて、一本杖1の握り3には、第1〜第3吊り掛け用凹部8a〜8cが備わっている。第1吊り掛け用凹部8aの開口幅および開口深さが最も大きく、第2吊り掛け用凹部8bの開口幅が最も小さく、第2、第3吊り掛け用凹部8b、8cの開口深さはほぼ同一である。開口幅および開口深さを相互に異なるようにしてもよい。
このように、握り3は大小の吊り掛け用凹部を備えている。例えば、図3(c)に示すように、柵(フェンス)の手摺パイプ12に対応する大きさの第2吊り掛け用凹部8bを用いて、一本杖1を吊り掛けることができる。同様に、第1〜第3吊り掛け用凹部8a〜8cの何れかを用いて、図2(b)において想像線で示すように、大きさ、形状の異なる柵の手摺、廊下の手摺、ベッドの手摺、椅子の肘掛、買い物用カートの取手、車椅子の背もたれのパイプ等に、一本杖1を吊り掛けることができ、非常に便利である。
1 一本杖
2 柄
2c 中心軸線
3 握り
4 ゴム先
5 柄取付け部
6 第1腕部
6a 先端部
6b 先端面
6c 第1吊り掛け用支点
6d 下面部分
6e 下面部分
7 第2腕部
7a 先端部分
7b 第2吊り掛け用支点
7c 下面部分
8a 第1吊り掛け用凹部
8b 第2吊り掛け用凹部
8c 第3吊り掛け用凹部
10 テーブル面
11 上桟
12 手摺

Claims (3)

  1. 柄の上端に取り付けられる柄取付け部と、
    前記柄取付け部から前記柄に交差する方向の両側に延びる第1腕部および第2腕部と、
    前記第1腕部の下面部分の一部を下方に先細り形状に突出させることにより形成した第1吊り掛け用支点と、
    前記第2腕部の下面部分の一部を下方に先細り形状に突出させることにより形成した第2吊り掛け用支点と、
    を有しており、
    前記第1腕部の前記下面部分には、前記第1吊り掛け用支点と前記第1腕部の先端との間において上方に湾曲した第1吊り掛け用凹部と、前記第1吊り掛け用支点と前記柄との間において上方に湾曲した第2吊り掛け用凹部とが形成され、
    前記第2腕部の前記下面部分には、前記第2吊り掛け用支点と前記柄との間において上方に湾曲した第3吊り掛け用凹部が形成され、
    前記第1、第2、第3吊り掛け用凹部は、それぞれの開口幅および開口深さのうち、少なくとも開口幅が相互に異なることを特徴とする一本杖の握り。
  2. 前記第1腕部は前記第2腕部よりも長い腕部であり、
    前記第1腕部の下面部分において、前記柄取付け部と当該第1腕部の先端との間の部分に、前記第1吊り掛け用支点が形成されており、
    前記第2腕部の下面部分において、当該第2腕部の先端に、前記第2吊り掛け用支点が形成されている請求項1に記載の一本杖の握り。
  3. 請求項1または2に記載の握りを有していることを特徴とする一本杖。
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