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JP6327163B2 - 検査装置および検査方法 - Google Patents
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JP6327163B2 - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査物の擦れ傷を検査するための検査装置および検査方法に関する。
従来、被検査物の表面を撮像し、それによって得られた画像データに基づき、被検査物の表面状態を検査する検査装置が知られている。
たとえば、特許文献1には、切手印刷用紙の所定領域が糊面であるか否かを検査するための検査装置が開示されている。特許文献1では、切手印刷用紙の所定領域の検査を行うとき、切手印刷用紙の所定領域を照明して撮像することによって、切手印刷用紙の所定領域の画像データ(以下、所定画像データと称する場合がある)を生成する。その後、所定画像データを或る閾値で白レベルと黒レベルに2値化し、白レベルの面積を算出する。そして、白レベルの面積を示す算出値が基準値以上であれば、所定領域が糊面であると判定する。
特開平5−46738号公報
ここで、被検査物の表面領域のうち、擦れ傷が有る傷有り部分および擦れ傷が無い傷無し部分を含む所定領域を撮像することによって所定領域の画像データを生成すると、傷有り部分の画素の画素値と傷無し部分の画素の画素値との間に差が生じる。したがって、所定領域の画像データに基づき、所定領域にどの程度の擦れ傷が有るかを検査することができる。すなわち、特許文献1の技術は、擦れ傷の検査にも利用することができる。
しかし、特許文献1の技術を用いて擦れ傷の検査を行う場合、被検査物の撮像時に照度ムラが生じていると、傷有り部分の画素の画素値が傷無しを示す値になったり、傷無し部分の画素の画素値が傷有りを示す値になったりすることがある。その結果、擦れ傷の検査の精度が低くなるという不都合が発生する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、被検査物の擦れ傷の検査精度を向上させることが可能な検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の局面による検査装置は、被検査物の擦れ傷を検査するための検査装置であって、被検査物を照明する照明装置と、被検査物のうち検査する領域としてユーザーにより定められた検査領域を撮像することにより、検査領域のモノクロの画像データである検査画像データを生成する撮像装置と、被検査物のうち擦れ傷が無い領域としてユーザーにより定められた基準領域のモノクロの画像データである基準画像データから、基準画像データの各画素の輝度を反転させた反転画像データを生成し、検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることによって得られる値を検査対象値として求め、その検査対象値が予め定められた閾値よりも明るくなる検査画像データの画素の数を、検査領域にどの程度の擦れ傷が有るかを示す傷情報として求める画像解析部と、を備える。
本発明の第2の局面による検査方法は、被検査物の擦れ傷を検査するための検査方法であって、被検査物のうち擦れ傷が無い領域としてユーザーにより定められた基準領域のモノクロの画像データである基準画像データから、基準画像データの各画素の輝度を反転させた反転画像データを生成するステップと、被検査物のうち検査する領域としてユーザーにより定められた検査領域を撮像することにより、検査領域のモノクロの画像データである検査画像データを生成するステップと、検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることによって得られる値を検査対象値として求めるステップと、検査対象値が予め定められた閾値よりも明るくなる検査画像データの画素の数を、検査領域にどの程度の擦れ傷が有るかを示す傷情報として求めるステップと、を備える。
本発明の構成では、検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることで得られる値を検査対象値として求める。このようにして求めた全検査対象値のうち、傷無し部分(検査領域のうち擦れ傷が無い部分)に対応する各検査対象値は、撮像時に照度ムラが生じていたとしても、全て略同じ所定値となる。これにより、たとえば、所定値を閾値として予め定め、検査対象値が閾値よりも大きくなる検査画像データの画素の数を傷情報(検査領域にどの程度の擦れ傷が有るかを示す情報)として求めれば、擦れ傷の検査精度を向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、被検査物の擦れ傷の検査精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態による検査装置の概略図 本発明の一実施形態による検査装置にて検査される被検査物(段ボール)の一例を示す図 本発明の一実施形態による検査装置を構成する撮像装置(撮像部)および画像解析装置のブロック図 本発明の一実施形態による検査装置を構成する照明装置および撮像装置の取付構造の一例を示す図 本発明の一実施形態による検査装置において検査処理に先立って行われる準備処理の流れを説明するためのフローチャート 本発明の一実施形態による検査装置が準備処理時に生成する画像データの一例を示す図 本発明の一実施形態による検査装置において行われる検査処理の流れを説明するためのフローチャート 本発明の一実施形態による検査装置が検査処理時に生成する画像データの一例を示す図 本発明の一実施形態による検査装置にて検査結果を報知するときに表示する報知画面の一例を示す図
<検査装置の概要>
図1に示すように、本実施形態の検査装置100は、照明装置1、撮像装置2および画像解析装置3を備える。この検査装置100は、梱包材である段ボールを被検査物300とし、その被検査物300の表面における擦れ傷の有無を検査するために使用される。
被検査物300の検査時には、検査担当者(ユーザー)によって、被検査物300のうち検査する領域である検査領域IA(図2参照)が定められる。そして、検査担当者は、検査領域IAを照明装置1で照明するとともに、検査領域IAを撮像装置2で撮像する。
撮像装置2は、検査領域IAを撮像すると、検査領域IAの画像データを生成し、その画像データを画像解析装置3に出力する。画像解析装置3は、撮像装置2から出力された検査領域IAの画像データを解析し、検査領域IAにどの程度の擦れ傷が有るかを検査する。なお、検査装置100にて行われる擦れ傷の検査処理については、後で詳細に説明する。
照明装置1は、LED(図示せず)を光源として備える。照明装置1から発せられる照明光(LEDにより生成される光)の色は、特に限定されないが、被検査物300の表面色と補色の関係にある色であることが好ましい。ここで、被検査物300である段ボールの表面色は、薄茶色(クラフト色と称される場合もある)である。この場合、被検査物300の表面色と補色の関係にある色は青色となる。このため、照明装置1の照明光の色は青色とされる。たとえば、照明装置1の光源として青色LEDが使用される。
この照明装置1による被検査物300の表面への照明光の照射は、被検査物300の表面に対して斜め方向から行われる。なお、図1では、照明装置1からの照明光の一部を矢印L1で示す。また、照明装置1の設置数は2つとされる。2つの照明装置1は、撮像装置1の光軸OAに対して略線対称となるよう配置される。
なお、照明装置1は、経時的な劣化(照度低下)に対応するため、撮像に必要な照度よりも大きい照度を確保できるスペックを有する。この場合、照明装置1の照度劣化がほとんど無いときには、絞りが若干絞られた状態(全開ではない状態)で撮像装置2による撮像が行われる。そして、照明装置1の照度が低下したとき(ただし、必要照度を下回っていないとき)には、当初よりも絞りが開かれた状態で撮像装置2による撮像が行われる。
撮像装置2は、レンズ部21および撮像部22を備え、被検査物300を撮像し、モノクロの画像データを生成する。レンズ部21は、結像レンズを含み、被検査物300で反射された反射光を撮像部22に導く。なお、図1では、被検査物300で反射された反射光の一部を矢印L2で示す。撮像部22は、図3に示すように、モノクロCCD23、増幅器24、A/D変換器25および画像メモリー26を含む。
モノクロCCD23は、格子状に配列された画素(ピクセル)を有し、レンズ部21を介して光(被検査物300の表面で反射された反射光)を受光する。モノクロCCD23は、被検査物300の表面で反射された反射光を受光すると、画素毎に光電変換して電荷を蓄積し、蓄積電荷に応じたアナログ信号を出力する。すなわち、モノクロCCD23から出力されるアナログ信号は、受光光の光量に応じて変動する。
増幅器24は、モノクロCCD23から出力されるアナログ信号を増幅する。A/D変換器25は、増幅器24により増幅されたアナログ信号をデジタルの画像データに変換する。なお、A/D変換器25に入力されたアナログ信号は、8ビットの濃度階調(256階調)を持つデジタルの画像データに変換される。たとえば、真っ黒の画素の画素値は最小値(画素値の最小値は「0」)となり、真っ白の画素の画素値は最大値(画素値の最大値は「255」)となる。画像メモリー26は、A/D変換器25からのデジタルの画像データを一旦保持し、その画像データを画像解析装置3に転送する。
画像解析装置3は、「画像解析部」に相当するものであり、制御部31、記憶部32、表示部33および操作部34を備える。制御部31は、撮像装置2からの画像データの画像解析を行う(詳細は後述する)。記憶部32は、画像解析ソフト35を記憶する。そして、制御部31は、画像解析ソフト35に基づき動作する(画像解析を行う)。なお、記憶部32には、画像データを記憶する領域も設けられる。
表示部33は、たとえば、LCDなどのディスプレイであり、各種情報を表示する。操作部34は、たとえば、ハードウェアキーボードであり、各種入力を受け付ける。
<照明装置および撮像装置の位置調整>
図4に示すように、照明装置1は、照明装置1を所望位置で保持するための照明装置取付板111の一方面側に取り付けられる。この照明装置取付板111には、所定の締結部材4が挿入される締結穴111a(「照明装置用締結穴」に相当)が形成されている。たとえば、締結部材4は雄ネジが形成された部材(つまみ付きボルトなど)であり、照明装置1(その筐体)には締結部材4と螺合可能な雌ネジが形成されている。そして、照明装置1は、照明装置取付板111の一方面側とは反対の他方面側から締結穴111aに挿入された締結部材4によって照明装置取付板111に締結固定される。
照明装置取付板111は、支持板112によって回動可能に支持される。具体的には、支持板112は、照明装置取付板111が回動軸113を支点としてA方向の一方側(一方向)に回動すると照明装置1が被検査物300に接近し、照明装置取付板111が回動軸113を支点としてA方向の他方側(一方向とは反対の他方向)に回動すると照明装置1が被検査物300から離間するように、照明装置取付板111を回動可能に支持する。これにより、照明装置取付板111を回動させることによって、被検査物300に対する照明装置1の位置を調整することができる。
さらに、照明装置取付板111の締結穴111aは、照明装置取付板111の回動軸113側からその反対側に向かって延びる長穴状に形成される。これにより、照明装置取付板111への照明装置1の取付位置も調整することができる。すなわち、被検査物300に対する照明装置1の位置を調整することができる。
また、撮像装置2は、撮像装置2を所望位置で保持するための撮像装置取付板211の一方面側に取り付けられる。この撮像装置取付板211には、締結部材4が挿入される締結穴211a(「撮像装置用締結穴」に相当)が形成されている。なお、図4には、撮像装置取付板211の締結穴211aに挿入される締結部材4を図示していないが、実際には、撮像装置取付板211の締結穴211aに締結部材4が挿入されている。たとえば、撮像装置2(その筐体)には締結部材4と螺合可能な雌ネジが形成されている。そして、撮像装置2は、撮像装置取付板211の一方面側とは反対の他方面側から締結穴211aに挿入された締結部材4によって撮像装置取付板211に締結固定される。
この撮像装置取付板211の締結穴211aは、撮像装置1の光軸OAの軸方向(B方向)に沿って延びる長穴状に形成される。これにより、撮像装置取付板211への撮像装置2の取付位置を調整することができる。すなわち、被検査物300に対する撮像装置2の位置を調整することができる。
ところで、照明装置1および撮像装置2は同一の装置設置台(図示せず)に設置されており、それによって、照明装置1および撮像装置2を一体的に持ち運ぶことが可能となっている。なお、装置設置台にキャスターを取り付けてもよい。このようにすれば、照明装置1および撮像装置2の持ち運びがより容易になる。たとえば、被検査物300のサイズが大きい場合、あるいは、被検査物300の重量(被検査物300により梱包された装置の重量)が重い場合には、被検査物300の移動に手間がかかるので、照明装置1および撮像装置2を被検査物300の方に持って行かなければならない。この場合、キャスター付きの装置設置台に照明装置1および撮像装置2が設置されていると、検査担当者の利便性が向上する。
<擦れ傷の検査>
段ボールの表面に擦れ傷が付くと、その擦れ傷が付いた部分は他の部分よりも白っぽくなる。したがって、擦れ傷が有る部分(以下、傷有り部分と称する)に照明装置1の照明光が入射すると、撮像装置2に向かって反射する光が増えるが、擦れ傷が無い部分(以下、傷無し部分と称する)に照明装置1の照明光が入射すると、撮像装置2に向かって反射する光が少なくなる。すなわち、傷有り部分の画素の画素値が傷無し部分の画素の画素値よりも大きくなる。
また、段ボールの表面に擦れ傷が有るということは、細かい凹凸が生じているということである。したがって、照明装置1の照明光が傷有り部分に入射すると、その光は凹凸によって拡散され易い。一方で、照明装置1の照明光が傷無し部分に入射すると、正反射する光が増える(光の拡散が少なくなる)。
ここで、図1に示したように、照明装置1による照明光の照射は被検査物300の表面に対して斜めから行われる。このため、照明装置1の照明光が傷有り部分に入射すると、光が拡散することによって撮像装置2に向かって進行する光が増えるが、照明装置1の照明光が傷無し部分に入射すると、正反射する光が増えることによって撮像装置2に向かって進行する光が少なくなる。すなわち、傷有り部分の画素の画素値が傷無し部分の画素の画素値よりも大きくなる。なお、照明装置1の照明光は、波長が短く拡散し易い青色光とされている。したがって、照明装置1の照明光が傷有り部分に入射した場合における光の拡散がより促進される。
これにより、段ボールの表面を撮像し、それによって得られた画像データを解析することにより、当該段ボールの表面にどの程度の擦れ傷が生じているかが分かる。以下に、具体的に説明する。
まず、図5に示すフローチャートを参照して、被検査物300の検査領域IAの検査処理に先立って行われる準備処理の流れについて説明する。
図5のフローチャートのスタート時点では、被検査物300の表面領域のうちから、検査領域IA(図2参照)が検査担当者によって定められているとする。また、同一の被検査物300の表面領域のうちから、検査領域IAの擦れ傷の検査において基準となる基準領域RA(図2参照)が検査担当者によって定められているとする。なお、基準領域RAというのは、検査領域IAとは異なる領域であり、被検査物300のうち擦れ傷が無い領域(擦れ傷の量が許容範囲内に収まっている領域)として検査担当者によって定められた領域である。
そして、図5のフローチャートは、検査担当者が撮像装置2を用いて被検査物300の基準領域RAを撮像したときにスタートする。
ステップS1において、画像解析装置3は、基準領域RAのモノクロの画像データが撮像装置2によって生成されると、その画像データを基準画像データとして撮像装置2から取得する。ここで、基準領域RAは、擦れ傷が無い領域として検査担当者によって定められた領域である。したがって、基準画像データの各画素の画素値は、互いに略同じ値(擦れ傷が無いことを示す値)となる。基準画像データの一例を図6(上図)に示す。
その後、ステップS2において、画像解析装置3は、基準画像データの各画素の輝度を反転させた画像データである反転画像データを生成する。このとき、画像解析装置3は、基準画像データの各画素について、画素値の最大値(最大値は「255」)から実際の画素値を減算し、それによって得られる各値を反転画像データの各画素の画素値とする。反転画像データの一例を図6(下図)に示す。そして、ステップS3において、画像解析装置3は、反転画像データを記憶部32に記憶させる。ここで得られた反転画像データは、後述する検査処理時に用いられる。
なお、被検査物300としての段ボールと同じ種類の所定段ボール(たとえば、擦れ傷が無い新品の段ボール)を別途準備するとともに、所定段ボールの一領域を基準領域RAとして定め、所定段ボールの基準領域RAを撮像することによって得られる画像データを基準画像データとして用いることもできる。ただし、被検査物300としての段ボールには、古紙などを配合して製造されたものがある。すなわち、同じ種類の段ボール(たとえば、仕様や製造ラインが同じ段ボール)であっても、個体差が生じる。したがって、検査対象の段ボールの一領域(検査領域IA以外の領域)を基準領域RAとし、その基準領域RAを撮像することによって得られる画像データを基準画像データとして用いるのが好ましい。
次に、図7に示すフローチャートを参照して、被検査物300の検査領域IAを検査するときに行われる検査処理の流れについて説明する。
図7のフローチャートのスタートは、検査担当者が撮像装置2を用いて被検査物300の検査領域IAを撮像したときにスタートする。
ステップS11において、画像解析装置3は、検査領域IAのモノクロの画像データが撮像装置2によって生成されると、その画像データを検査画像データとして撮像装置2から取得する。検査画像データの一例を図8(上図)に示す。なお、図8では、検査画像データのうち傷有り部分に対応する箇所を楕円形で示す。
そして、ステップS12において、画像解析装置3は、検査対象値を求める。具体的には、画像解析装置3は、検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じる演算を行い、その演算によって得られる各値を検査対象値として求める。すなわち、検査画像データの或る画素の画素値をV1とし、検査画像データの当該画素に対応する反転画像データの画素の画素値をV2とすると、以下の式(1)によって検査対象値V3が求められる。
V3=(V1+V2)×0.5・・・(1)
演算後の検査画像データの一例を図8(下図)に示す。
また、ステップS13において、画像解析装置3は、傷有り部分の画素(以下、所定画素と称する)の数を傷情報(検査領域IAにどの程度の擦れ傷が有るかを示す情報)として求める。ここで、反転画像データの生成の基となった基準画像データは、擦れ傷が無い領域である基準領域RAを撮像することによって得られた画像データである。このため、撮像時に照度ムラが生じていたとしても、上記式(1)に基づき求められた傷無し部分に対応する各検査対象値は、全て略同じ所定値となる。そこで、画像解析装置3は、所定値を閾値とする。そして、画像解析装置3は、検査画像データの全画素のうち、検査対象値が閾値よりも明るく(大きく)なる画素、すなわち、検査対象値が「128」以上となる画素が所定画素であると判断する。なお、閾値は変更可能である。
続いて、ステップS14において、画像解析装置3は、傷情報を検査担当者に対して報知する。たとえば、画像解析装置3は、検査画像データの全画素数に対する所定画素数の割合を求める。そして、画像解析装置3は、図9に示すような報知画面DSを表示部33に表示することにより、検査領域IAのうち何%の領域に擦れ傷が有るかを検査担当者に対して報知する。これにより、擦れ傷の有無を定量的に評価できる。
本実施形態の検査装置100は、上記のように、被検査物300を照明する照明装置1と、被検査物300のうち検査する領域としてユーザーにより定められた検査領域IAを撮像することにより、検査領域IAのモノクロの画像データである検査画像データを生成する撮像装置2と、被検査物300のうち擦れ傷が無い領域としてユーザーにより定められた基準領域RAのモノクロの画像データである基準画像データから、基準画像データの各画素の輝度を反転させた反転画像データを生成し、検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることによって得られる値を検査対象値として求め、その検査対象値が予め定められた閾値よりも明るく(大きく)なる検査画像データの画素の数を検査領域IAにどの程度の擦れ傷が有るかを示す傷情報として求める画像解析装置3(画像解析部)と、を備える。
本実施形態の構成では、検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることで得られる値を検査対象値として求める。このようにして求めた全検査対象値のうち、傷無し部分(検査領域IAのうち擦れ傷が無い部分)に対応する各検査対象値は、撮像時に照度ムラが生じていたとしても、全て略同じ所定値となる。これにより、所定値を閾値として予め定め、検査対象値が閾値よりも大きくなる検査画像データの画素の数を傷情報(検査領域IAにどの程度の擦れ傷が有るかを示す情報)として求めれば、擦れ傷の検査精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、照明装置1の照明光の色は、被検査物300の表面色と補色の関係にある色である。このように構成すれば、コントラストの違いがはっきりする。すなわち、傷有り部分の画素の画素値と傷無し部分の画素の画素値との間の差が明確になる。これにより、擦れ傷の検査精度をより向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、照明装置1は、被検査物300の表面に対して斜めから照明光を照射する。ここで、段ボールの傷有り部分には細かい凹凸が生じしているので、傷有り部分に入射した照明装置1の照明光は拡散し易い(正反射し難い)。したがって、照明装置1による照明光の照射を被検査物300の表面に対して斜めから行うのが好ましい。さらに、波長が短く拡散し易い青色光を照明装置1の照明光とするのがより好ましい。
また、本実施形態では、上記のように、照明装置1が取り付けられる照明装置取付板111と、照明装置取付板111がA方向の一方側(一方向)に回動すると照明装置1が被検査物300に近づき、照明装置取付板111がA方向の他方側(一方向とは反対の他方向)に回動すると照明装置1が被検査物300から離れるように、照明装置取付板111を回動可能に支持する支持板112と、を備える。さらに、照明装置取付板111は、照明装置1を照明装置取付板111に締結固定するための締結部材4が挿入される照明装置用締結穴111aを有し、その照明装置用締結穴111aは、照明装置取付板111の回動軸113側から回動軸113側とは反対側に向かって延びる長穴状に形成されている。このように構成すれば、被検査物300に対する照明装置1の位置を容易に調整することができる。
また、本実施形態では、上記のように、撮像装置2が取り付けられる撮像装置取付板211を備える。撮像装置取付板211は、撮像装置2を撮像装置取付板211に締結固定するための締結部材4が挿入される撮像装置用締結穴211aを有し、その撮像装置用締結穴211aは、撮像装置2の光軸OAの軸方向(B方向)に沿って延びる長穴状に形成されている。このように構成すれば、被検査物300に対する撮像装置2の位置を容易に調整することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 照明装置
2 撮像装置
3 画像解析装置(画像解析部)
100 検査装置
111 照明装置取付板
111a 締結穴(照明装置用締結穴)
112 支持板
211 撮像装置取付板
211a 締結穴(撮像装置用締結穴)
300 被検査物
IA 検査領域
RA 基準領域

Claims (8)

  1. 被検査物の擦れ傷を検査するための検査装置であって、
    前記被検査物の表面色と補色の関係にある色の照明光で前記被検査物を照明する照明装置と、
    前記被検査物のうち検査する領域としてユーザーにより定められた検査領域を撮像することにより、前記検査領域のモノクロの画像データである検査画像データを生成する撮像装置と、
    前記被検査物のうち擦れ傷が無い領域としてユーザーにより定められた基準領域のモノクロの画像データである基準画像データから、前記基準画像データの各画素の輝度を反転させた反転画像データを生成し、前記検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、前記反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることによって得られる値を検査対象値として求め、前記検査対象値が予め定められた閾値よりも明るくなる前記検査画像データの画素の数を、前記検査領域にどの程度の擦れ傷が有るかを示す傷情報として求める画像解析部と、を備えることを特徴とする検査装置。
  2. 前記照明装置は、前記被検査物の表面に対して斜めから照明光を照射することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記照明装置は、照明光として青色光を発することを特徴とする請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 前記照明装置が取り付けられる照明装置取付板と、
    前記照明装置取付板が一方向に回動すると前記照明装置が前記被検査物に近づき、前記照明装置取付板が前記一方向とは反対の他方向に回動すると前記照明装置が前記被検査物から離れるように、前記照明装置取付板を回動可能に支持する支持板と、を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 被検査物の擦れ傷を検査するための検査装置であって、
    前記被検査物を照明する照明装置と、
    前記照明装置が取り付けられる照明装置取付板と、
    前記照明装置取付板が一方向に回動すると前記照明装置が前記被検査物に近づき、前記照明装置取付板が前記一方向とは反対の他方向に回動すると前記照明装置が前記被検査物から離れるように、前記照明装置取付板を回動可能に支持する支持板と、
    前記被検査物のうち検査する領域としてユーザーにより定められた検査領域を撮像することにより、前記検査領域のモノクロの画像データである検査画像データを生成する撮像装置と、
    前記被検査物のうち擦れ傷が無い領域としてユーザーにより定められた基準領域のモノクロの画像データである基準画像データから、前記基準画像データの各画素の輝度を反転させた反転画像データを生成し、前記検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、前記反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることによって得られる値を検査対象値として求め、前記検査対象値が予め定められた閾値よりも明るくなる前記検査画像データの画素の数を、前記検査領域にどの程度の擦れ傷が有るかを示す傷情報として求める画像解析部と、を備えることを特徴とする検査装置。
  6. 前記照明装置取付板は、前記照明装置を前記照明装置取付板に締結固定するための締結部材が挿入される照明装置用締結穴を有し、
    前記照明装置用締結穴は、長穴状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記撮像装置が取り付けられる撮像装置取付板を備え、
    前記撮像装置取付板は、前記撮像装置を前記撮像装置取付板に締結固定するための締結部材が挿入される撮像装置用締結穴を有し、
    前記撮像装置用締結穴は、長穴状に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. 被検査物の擦れ傷を検査するための検査方法であって、
    前記被検査物のうち擦れ傷が無い領域としてユーザーにより定められた基準領域のモノクロの画像データである基準画像データから、前記基準画像データの各画素の輝度を反転させた反転画像データを生成するステップと、
    前記被検査物のうち検査する領域としてユーザーにより定められた検査領域を、前記被検査物の表面色と補色の関係にある色の照明光で前記被検査物を照明して撮像することにより、前記検査領域のモノクロの画像データである検査画像データを生成するステップと、
    前記検査画像データの各画素の画素値のそれぞれに、前記反転画像データの対応する位置に在る画素の画素値を加算して1/2を乗じることによって得られる値を検査対象値として求めるステップと、
    前記検査対象値が予め定められた閾値よりも明るくなる前記検査画像データの画素の数を、前記検査領域にどの程度の擦れ傷が有るかを示す傷情報として求めるステップと、を備えることを特徴とする検査方法。
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