JP6327451B2 - 浮上式フェンス - Google Patents
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Description
そして、フェンス本体を係止する複数の移動体は、それぞれ所定範囲以上の水平方向の移動が拘束されていることにより、津波や高波による浸水の水位が低下した場合も、フェンス本体が杭体から水平方向に所定範囲以上移動することを防止できる。このため、津波や高波による浸水の水位が低下した場合も、漏洩した貯留液を所定の位置においてフェンス本体の内側に確実に留めることができる。
このような構成とすることにより、移動体は、杭体から離間しないため、フェンス本体が杭体から大きく離間することを防止できる。このため、津波や高波による浸水の水位が低下した場合も、漏洩した貯留液を所定の位置においてフェンス本体の内側に確実に留めることができる。
このような構成とすることにより、津波や高波が生じて防液堤が水没した際に、タンクが浮上しても、配列された杭体の外側へタンクが漂流することを防止できる。また、複数の杭体が、津波や高波による漂流物がタンクへ衝突すること少なくすることができる。
そして、フェンス本体を係止する複数の移動体は、それぞれ所定範囲以上の水平方向の移動が拘束されていることにより、津波や高波による浸水の水位が低下した場合も、フェンス本体が杭体から水平方向に所定範囲以上移動することを防止できる。このため、津波や高波による浸水の水位が低下した場合も、漏洩した貯留液を所定の位置においてフェンス本体の内側に確実に留めることができる。
以下、本発明の第1実施形態による浮上式フェンスについて、図1乃至図4に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、第1実施形態による浮上式フェンス1は、水よりも低比重の油類や液状危険物等の貯留液11を貯留するタンク12を囲む防液堤13の内側に設けられ、津波や高波が生じて防液堤13が水没し、タンク12内の貯留液11が漏洩した場合に、貯留液11の拡散を軽減するために設けられている。
本実施形態では、タンク12は、地盤Gに立設し、外形が略円柱状に形成されている。
また、防液堤13は、外形の平面視が略正方形の角筒をなす壁体で、内部の中央にタンク12が配置されている。防液堤13は、内周面がタンク12の外周面と離間し、上端部13aがタンク12の上端部12aよりも下側に配置され、タンク12よりも低い高さに構築されている。
なお、浮体4は、エアバッグのように通常時は小さく萎ませておいて、津波や高波が生じて防液堤13が水没した際に空気やガスが注入されて、瞬時に膨張して浮力を確保する形態のものとしてもよい。
フェンス本体5は、軸方向の一方の端部5aが浮体4と上ケーブル6を介して連結されている。また、この上ケーブル6は、複数の接続ワイヤ7,7…を介して下ケーブル3,3…と連結されている。また、フェンス本体5は、接続ワイヤ7,7…と連結されている。
そして、フェンス本体5は、浮体4が水面14に浮上すると浮体4から垂下し、その軸を上下方向とする筒状に展開するように構成されている。このため、浮体4は、フェンス本体5,上ケーブル6、接続ワイヤ7,7…、下ケーブル3,3…が連結された状態で水面14に浮上可能な浮力を有している。
また、第1実施形態では、フェンス本体5は、配列された複数の鋼管杭2,2を囲むように複数の鋼管杭2,2…のと防液堤13との間に配置されている。これにより、浮体4、上ケーブル6および接続ワイヤ7,7…も、配列された複数の鋼管杭2,2を囲むように複数の鋼管杭2,2…のと防液堤13との間に配置されている。
このため、筒状に展開されたフェンス本体5から貯留液11が流出しないように、筒状に展開されたフェンス本体5の内側の体積は、タンク12の貯留液11の貯留量(体積)よりも大きいことが好ましい。
なお、フェンス本体5には、浮上した際に筒状に展開されるための補強材などが設けられていてもよい。
第1実施形態による浮上式フェンス1では、浮体4およびフェンス本体5を係止する複数の下ケーブル3,3…は、防液堤13の上側へ移動可能であることにより、津波や高波が生じて防液堤13が水没した際も、防液堤13よりも上側の水面14付近において、フェンス本体5をタンク12の周囲に筒状に展開させることができる。このため、津波や高波が生じて防液堤13が水没しタンク12から貯留液11が漏洩しても、漏洩した貯留液11をフェンス本体5の内側に確実に留めることができる。
本実施形態では、図4に示すように、フェンス本体5の浮体4が連結されている一方の端部5a側が水平方向に移動したとしても、フェンス本体5の他方の端部5b側が一方の端部5a側よりも下ケーブル3,3…に隣接した状態で下ケーブル3,3…に係止されて、水平方向の移動がほとんど拘束されているため、フェンス本体5が浮体4以上に水平方向に移動することを防止できる。
このため、津波や高波による浸水の水位が低下した場合も、漏洩した貯留液11を鋼管杭2,2…の近傍においてフェンス本体5の内側に確実に留めることができる。
次に、第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
そして、第1実施形態による下ケーブル3,3…に代わって、地盤G面と略同じ高さおいて、一方の端部23aが鋼管杭22,22…にそれぞれ連結されたワイヤ(移動体)23,23…が設けられている。
また、第2実施形態では、鋼管杭22,22…がタンク12の高さよりも高く構築され、隣り合う鋼管杭22,22の間隔d1は、タンク12の直径Rよりも小さくなるように設定されていることにより、津波や高波が生じて防液堤13が水没した際に、タンク12が浮上しても、配列された鋼管杭22,22…の外側へタンク12が漂流することを防止できる。また、これらの鋼管杭22,22…が、津波や高波による漂流物がタンク12へ衝突すること少なくすることができる。
例えば、上記の実施形態では、タンク12は、円柱状に形成され、防液堤13は、角筒状に形成されているが、タンク12や防液堤13の形状は適宜設定されてよい。また、鋼管杭2,22の高さは適宜設定されてよい。
また、上記の第2実施形態では、隣り合う鋼管杭22,22の間隔d1は、タンク12の直径Rよりも小さくなるように設定されているが、タンク12の直径Rよりも大きくなるように設定されていてもよい。また、第1実施形態においても、隣り合う鋼管杭2の間隔は、タンク12の直径よりも小さくなるように設定されてもよいし、タンク12の直径よりも大きくなるように設定されてもよい。
また、上記の実施形態では、杭体として鋼管杭2,22が採用されているが、鋼管杭2,22に代わってコンクリート杭などが採用されていてもよい。
また、第1実施形態において、フェンス本体5は、鋼管杭2,2…と防液堤13との間に配置されているが、配列された鋼管杭2,2…の内側に配置されていてもよい。
2,22 鋼管杭(杭体)
2a,22a 上端部
3 下ケーブル(移動体)
4,24 浮体
5,25 フェンス本体
6 上ケーブル
7 接続ワイヤ
11 貯留液
12 タンク
12a 上端部
13 防液堤
13a 上端部
14 水面
23 ワイヤ(移動体)
26 係留索
d1 間隔
G 地盤
R 直径
Claims (2)
- 水よりも低比重の貯留液を貯留するタンクの周囲に構築された防液堤の内側に間隔をあけて配列された複数の杭体と、
該複数の杭体にそれぞれ少なくとも一部が上下方向に移動可能に支持されるとともに所定範囲以上の水平方向の移動が拘束された複数の移動体と、
水面に浮上可能な浮体と、
該浮体と連結され該浮体が浮上した際に該浮体から垂下し前記タンクの周囲に筒状に展開されるフェンス本体と、を備え、
前記複数の杭体は、それぞれ上端部が前記防液堤の上端部よりも上側に配置され、
前記複数の移動体は、それぞれ環状に形成されていて、内部に前記杭体が挿通された状態で前記杭体の上下方向全長にわたって移動可能で、それぞれの少なくとも一部が前記防液堤の上側へ移動可能に構成され、
前記フェンス本体は、前記複数の移動体に係止されていることを特徴とする浮上式フェンス。 - 隣り合う前記杭体の間隔は、前記タンクの直径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の浮上式フェンス。
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| JP2014078744A JP6327451B2 (ja) | 2014-04-07 | 2014-04-07 | 浮上式フェンス |
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