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JP6328385B2 - 電源回路 - Google Patents
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JP6328385B2 - 電源回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電源回路に関する。
低い入力電圧から高いレベルの出力電圧を発生させるために、昇圧回路が用いられる。例えば、0.3Vの入力電圧から3.0Vの出力電圧を得ようとすると、入力電圧を10倍に昇圧する昇圧回路が必要になる。そして、入力電圧として0.3Vから5Vまでの任意の電圧が入力されるという前提を考えると、単純に10倍に昇圧する昇圧回路で対応させると、出力電圧は、入力電圧の10倍である3.0Vから50Vとなり、目標とする出力電圧である3.0Vとはかけ離れた出力電圧となってしまう。
そこで、監視対象の電圧が規定レベル以下であるか否かに応じて、昇圧回路の昇圧率を制御し、所定のレベルの電圧を出力する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。また、広い範囲の入力電圧に対応するために、入力電圧が所定の電圧以下であるか否かに応じて入力電圧又は入力電圧を昇圧した昇圧電圧を選択し、内部電源電圧として内部回路に供給する技術が提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2000−124404号公報 特開2001−250381号公報 特開2005−80395号公報 特開2006−254641号公報 特開平5−234390号公報
監視対象の電圧を検出するためには、比較器や増幅器等の一定電圧以上の電圧値で動作する回路が使用される。しかし、例えばエネルギー・ハーベスト技術で用いられる太陽電池や熱電等からの電圧は、0.3Vといった極低電圧なこともある。このような入力電圧が低い電源を使用する場合においては、一定電圧以上で動作する比較器や増幅器等を用いての電圧の検出動作を行うことができないため、昇圧回路の昇圧率を制御することができず、所望の出力電圧が生成できないという問題がある。また、低い入力電圧に対応できるように昇圧回路の昇圧率を大きくし過ぎると、入力電圧が急に高くなったときに出力電圧が高くなり過ぎてしまい、昇圧回路の出力を受ける回路に過大な電圧がかかり、それらの回路を破壊してしまうという問題が生じる。
また、特許文献5に記載の技術においては、低い入力電圧に対応するためには、昇圧回路の昇圧率を大きくしておく必要がある。そのため、電圧次第では、入力電圧が高くなり過ぎた場合に、昇圧回路の出力電圧が大きくなり過ぎて内部回路に過電圧がかかってしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、幅広い範囲の入力電圧に対して安定した電圧を出力することができる電源回路を提供することにある。
電源回路の一態様は、入力電圧が供給される入力電源線に接続される第1の電圧発生回路と、その動作状態を検出する第1の状態検出回路と、入力電圧の昇圧電圧を発生する、昇圧率が可変の昇圧回路と、入力電圧又は昇圧電圧を選択して、内部電源線に供給する選択回路と、内部電源線に接続される第2の電圧発生回路と、その動作状態を検出する第2の状態検出回路とを有する。電源回路は、第1の状態検出回路及び第2の状態検出回路の検出結果に基づいて、選択回路及び昇圧率を制御する。
開示の電源回路は、各状態検出回路の検出結果に基づいて、内部電源線に入力電圧又は昇圧電圧のどちらを供給するか、及び昇圧回路の昇圧率を制御することで、入力電圧が低い電圧であっても昇圧率を適切に制御して動作することができ、また内部電源線に過大な電圧が供給されることを防止することができる。
第1の実施形態における電源回路の構成例を示す図である。 第1の実施形態におけるバイアス電圧発生回路の構成例を示す図である。 第1の実施形態における電圧判定部の構成例を示す図である。 第2の実施形態における電源回路の構成例を示す図である。 第2の実施形態における制御部の構成例を示す図である。 第2の実施形態における入力検知部の電圧判定部の構成例を示す図である。 第3の実施形態における電源回路の構成例を示す図である。 第3の実施形態における入力検知部の構成例を示す図である。 第3の実施形態における制御部の構成例を示す図である。 第3の実施形態における0.6V検知回路の構成例を示す図である。 第3の実施形態における1.0V検知回路の構成例を示す図である。 第3の実施形態における1.8V検知回路の構成例を示す図である。 第3の実施形態における3.0V検知回路の構成例を示す図である。 第3の実施形態における入力電圧範囲と動作の例を示す図である。 第3の実施形態における電源回路の動作例(入力電圧が0.3V一定)を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態における電源回路の動作例(入力電圧が5.0V一定)を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態における電源回路の動作例(入力電圧が0.3Vから5.0Vに変化)を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態における電源回路の動作例(入力電圧が5.0Vから0.3Vに変化)を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1(A)は、第1の実施形態における電源回路の構成例を示す図である。図1(A)において、電源11からの入力電圧PVが入力電源線に供給される。電源11は、例えば太陽光パネル(PV:photovoltaic)であり、1つのセルで0.3V〜0.8V程度の電圧が得られ、複数のセルを直列及び並列に適宜に接続して、得られる電圧や電力を上昇させて使用する。ここでは、一例として入力電圧PVは、0.3Vから5.0V程度までの範囲の電圧とする。なお、電源11は、太陽光パネル(PV)に限定されるものではなく、他の電源であっても良い。
制御部12は、電源回路が有する各機能部を制御する。例えば、制御部12は、昇圧回路16の昇圧率を制御したり、スイッチSW1、SW2の接続状態を制御したりする。ここで、信号CP1、CP2は、昇圧回路16の昇圧率を設定する信号であり、信号SC1、SC2は、スイッチSW1、SW2の接続状態を制御する信号である。また、信号BG1は、バイアス電圧発生回路18の起動を指示する信号であり、信号VJ1は、電圧判定部19での判定結果を示す信号であり、信号REGはLDO(Low Drop Out)回路20の動作を指示する信号である。
制御部12は、入力電圧検知回路13、昇圧率設定部14、及びスイッチ制御部15を有する。入力電圧検知回路13は、昇圧回路16の出力電圧(昇圧電圧)を検出する。昇圧率設定部14は、電圧判定部19からの信号VJ1により示される判定結果や入力電圧検知回路13の検出結果に基づいて、昇圧回路16の昇圧率を設定する。スイッチ制御部15は、電圧判定部19からの信号VJ1により示される判定結果や入力電圧検知回路13の検出結果に基づいて、スイッチSW1、SW2の接続状態を制御する。
昇圧回路16は、昇圧率が可変の昇圧回路であり、制御部12からの信号CP1、CP2に応じた昇圧率で入力電圧PVを昇圧して昇圧電圧VCPを発生する。昇圧回路16は、例えばチャージポンプ回路である。発振回路17は、入力電圧PVの昇圧動作に用いる発振信号を生成して昇圧回路16に出力する。
スイッチSW1は、制御部12からの信号SC1に応じて、内部電圧VDD1を供給するための内部電源線に入力電源線又は昇圧回路16の出力を接続する。つまり、スイッチSW1は、制御部12からの信号SC1に応じて、入力電圧PV又は昇圧電圧VCPを選択して内部電源線に対して供給する。スイッチSW1は、選択回路の一例である。ここで、制御部12の一部(昇圧率設定部14、スイッチ制御部15)、昇圧回路16、発振回路17、及びスイッチSW1は、低い電圧でも動作可能なように構成されている。
バイアス電圧発生回路18は、制御部12からの信号BG1を受けて動作を開始する電圧発生回路であり、内部電源線に接続され内部電圧VDD1が供給される。バイアス電圧発生回路18は、一定電圧以上の電圧値で動作する回路素子(例えば、しきい値電圧VTが0.6V程度のトランジスタ等)を用いて構成され、内部電圧VDD1が所定の電圧以上であれば内部電圧VDD1を基にバイアス電圧を発生して出力する。バイアス電圧発生回路18は、第2の電圧発生回路の一例である。図2(A)及び図2(B)にバイアス電圧発生回路18の一例を示す。
図2(A)は、バイアス電圧発生回路18の構成例を示す図である。図2(A)に例示するバイアス電圧発生回路18は、いわゆるバンドギャップリファレンス(BGR)回路であり、抵抗R21、R22、R23、pnp型バイポーラトランジスタTr21、Tr22、及び増幅器(オペアンプ)OP21を有する。トランジスタTr21、Tr22のベース及びコレクタは接地されている(グランドに対して接続されている)。トランジスタTr21のエミッタは抵抗R23を介して抵抗R21の一端に接続され、トランジスタTR22のエミッタは抵抗R22の一端に接続される。抵抗R21、R22の他端は、増幅器OP21の出力端に接続される。増幅器の一対の入力端は、トランジスタTr22のエミッタと抵抗R22との相互接続点、及び抵抗R21と抵抗R23との相互接続点にそれぞれ接続される。また、抵抗R21、R22の他端は、内部電源線に接続されており、内部電圧VDD1が供給される。
また、図2(B)は、バイアス電圧発生回路18の他の構成例を示す図である。図2(B)に例示するバイアス電圧発生回路18は、いわゆる自己バイアス回路でありP型MOSトランジスタTr23、Tr24、N型MOSトランジスタTr25、Tr26、Tr27、及び抵抗R24、R25を有する。トランジスタTr26のソース及び抵抗R24の一端は接地されている(グランドに対して接続されている)。トランジスタTr25のソースは抵抗R24の他端に接続される。トランジスタTr23のドレインとトランジスタTr25のドレインとが接続され、その相互接続点がトランジスタTr23、Tr24のゲートに接続され、さらにトランジスタTr27のゲートに接続される。また、トランジスタTr24のドレインとトランジスタTr26のドレインとが接続され、その相互接続点がトランジスタTr25、Tr26のゲートに接続される。トランジスタTr27のドレインは、出力端OUT22に接続されるとともに、抵抗R25を介して接地されている(グランドに対して接続されている)。また、トランジスタTr23、Tr24、Tr27のソースは、内部電源線に接続されており、内部電圧VDD1が供給される。
図1に戻り、電圧判定部19は、バイアス電圧発生回路18の出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達しているか否かを判定し、判定結果を信号VJ1により出力する。電圧判定部19は、第2の状態検出回路の一例であり、出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達していればバイアス電圧発生回路18が動作していると判定し、出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達していなければバイアス電圧発生回路18が動作していないと判定する。図3に電圧判定部19の一例を示す。
図3は、電圧判定部19の構成例を示す図である。電圧判定部19は、P型MOSトランジスタTr31、Tr33、N型MOSトランジスタTr32、Tr34、及び抵抗R31、R32を有する。抵抗R31、R32は、バイアス電圧発生回路18の出力と接地(VSS)との間に直列に接続される。トランジスタTr31、Tr33のソースは内部電源線に接続されており、内部電圧VDD1が供給される。また、トランジスタTr32、Tr34のソースは接地されている。トランジスタTr31のゲートは内部電源線に接続され、トランジスタTr32のゲートは抵抗R31、R32の相互接続点に接続される。トランジスタTr31のドレインとトランジスタTr32のドレインとが接続され、その相互接続点がトランジスタTr33、Tr34のゲートに接続される。また、トランジスタTr33のドレインとトランジスタTr34のドレインとが接続され、その相互接続点が信号VJ1の出力端に接続される。
このような構成により、バイアス電圧発生回路18が動作しており出力電圧VB1が所定の電圧レベルであれば、トランジスタTr32のゲート電圧が高く、電圧判定部19が出力する信号VJ1はハイレベル(動作していることを示す)となる。一方、バイアス電圧発生回路18が動作していないと、トランジスタTr32のゲート電圧はグランドレベル付近まで下がり、電圧判定部19が出力する信号VJ1はローレベル(動作していないことを示す)となる。
図1に戻り、LDO回路20は、制御部12からの信号REGを受けて動作し、内部電源線から供給される内部電圧VDD1を降圧して出力するレギュレータ(DC−DCコンバータ)である。スイッチSW2は、制御部12からの信号SC2に応じて、図示しない内部回路に内部電圧VDD2を供給するための電源線に内部電源線又はLDO回路20の出力を接続する。なお、内部電圧VDD2を供給するための電源線には、内部電圧VDD2を安定させるための平滑容量COUTが接続されている。
次に、第1の実施形態における電源回路の動作について説明する。
なお、電源回路の起動時には、スイッチSW1は、入力電圧PVが供給される入力電源線を、内部電圧VDD1を供給するための内部電源線に接続するように制御されている。
まず、制御用(シーケンサ動作用)の図示しない発振回路を動作させる。次に、制御部12は、信号BG1によりバイアス電圧発生回路18の起動を指示する。そして、電圧判定部19は、バイアス電圧発生回路18の出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達しているか否かを判定し、判定結果に応じて信号VJ1を出力する。
ここで、バイアス電圧発生回路18が動作し、出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達していれば、入力電圧PVは所定の電圧以上(例えば1.8V程度以上)である。このとき、制御部12は、電圧判定部19からのハイレベルの信号VJ1を受けて、入力電圧検知回路13により入力電圧を検出し、その検出結果に基づいて昇圧率設定部14により所定の出力電圧レベルに合わせて昇圧率を設定する。そして、制御部12は、設定した昇圧率で昇圧回路16を動作させるとともに、必要に応じてLDO回路20を動作させる。なお、入力電圧が所定の出力電圧レベルの近傍(例えば±10%程度)である場合には、LDO回路20を介さずに内部電圧VDD1を図示しない内部回路に供給するようにしても良い。
一方、バイアス電圧発生回路18が動作せず、出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達していなければ、入力電圧PVは所定の電圧未満(例えば1.8V未満)である。この場合には、制御部12は、電圧判定部19からのローレベルの信号VJ1を受けて、昇圧率設定部14により昇圧率を2倍にする。ここで、現在、バイアス電圧発生回路18に供給されている内部電圧VDD1は十分に低いと考えられるので、昇圧回路16の昇圧率を2倍としても、昇圧回路16の昇圧電圧を受ける回路に過大な電圧がかかるおそれはない。そして、制御部12は、2倍の昇圧率で昇圧回路16を動作させるとともに、信号SC1によりスイッチSW1を制御して昇圧回路16の出力を、内部電源線に接続するように制御する。これにより、昇圧回路16で発生した昇圧電圧VCPが内部電源VDD1として内部電源線に供給される。
一定の期間が経過した後、再び、制御部12は、信号BG1によりバイアス電圧発生回路18の起動を指示し、電圧判定部19は、昇圧電圧VCPが供給されたバイアス電圧発生回路18の出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達しているか否かを判定する。その結果、バイアス電圧発生回路18が動作せず、出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達していなければ、制御部12は、昇圧率設定部14により昇圧率をさらに2倍にする。この動作を、バイアス電圧発生回路18が動作し、出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達していると判定される、すなわち電圧判定部19からの信号VJ1がハイレベルになるまで繰り返し行う。
そして、電圧判定部19からの信号VJ1がハイレベルになると、制御部12は、入力電圧検知回路13により入力電圧を検出し、その検出結果に基づいて昇圧率設定部14により所定の出力電圧レベルに合わせて昇圧率を設定する。そして、制御部12は、設定した昇圧率で昇圧回路16を動作させるとともに、LDO回路20を動作させる。以上のように、電源回路の起動時に制御を行うことで、例えば図1(B)に示すように幅広い範囲の入力電圧PVに対して昇圧回路16の昇圧率を適切に制御することが可能になる。
第1の実施形態によれば、電圧判定部19が、バイアス電圧発生回路18の出力電圧VB1が所定の電圧レベルに達しているか否かを判定することにより、バイアス電圧発生回路18の動作状態を検出することで、内部電圧VDD1の状態を検知する。その結果、バイアス電圧発生回路18が動作していない場合には昇圧回路16の昇圧率を2倍にするように制御し、この制御をバイアス電圧発生回路18が動作するまで繰り返し行う。これにより、入力電圧が低い電圧であっても昇圧回路16の昇圧率を適切に制御することができ、幅広い範囲の入力電圧に対して安定した出力が得られる電源回路を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態における電源回路は、起動後の入力電圧PVの変動に対しても、昇圧回路16の昇圧率を適切に制御できるようにしたものである。
図4は、第2の実施形態における電源回路の構成例を示す図である。この図4において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第2の実施形態における電源回路は、図1に示した第1の実施形態における電源回路に、入力電圧PVの状態を検知するための、バイアス発生回路42及び電圧判定部43を有する入力検知部41を設ける。また、第2の実施形態における電源回路の制御部12は、図5に示すように構成される。なお、図4において、信号BG2は、バイアス電圧発生回路42の起動を指示する信号であり、信号VJ2は、電圧判定部43での判定結果を示す信号である。
図5は、第2の実施形態における制御部12の構成例を示す図である。制御部12は、発振回路51、カウンタ52、VJ1・VJ2電圧判定処理部53、2倍昇圧設定部54、入力電圧検知部55、昇圧率設定部56、及びスイッチ制御部57を有する。発振回路51は、カウンタ52等を動作させるための発振信号を生成して出力する制御用の発振回路である。カウンタ52は、発振回路51が出力する発振信号を用いてカウント動作を行う。VJ1・VJ2電圧判定処理部53は、供給される信号VJ1、VJ2を用いて、内部電圧VDD1の状態及び入力電圧PVの状態を判定する。VJ1・VJ2電圧判定処理部53による判定は、カウンタ52のカウント値に基づいて、一定の期間が経過する度に行う。
2倍昇圧設定部54は、VJ1・VJ2電圧判定処理部53での判定結果に基づいて、昇圧回路16の昇圧率を2倍にし、信号CP1により昇圧回路16に設定する。例えば、2倍昇圧設定部54は、VJ1・VJ2電圧判定処理部53での判定結果、内部電圧VDD1が低い、又は入力電圧PVが低下した場合に、昇圧回路16の昇圧率を2倍にする。
入力電圧検知回路13は、VJ1・VJ2電圧判定処理部53での判定結果に基づいて、内部電圧VDD1として供給されている入力電圧PV又は昇圧回路16の出力電圧(昇圧電圧)VCPを検出する。昇圧率設定部56は、入力電圧検知回路13の検出結果に基づいて昇圧回路16の昇圧率を制御し、信号CP2により昇圧回路16に設定するとともに、必要に応じて信号REGによりLDO回路20を動作させる。スイッチ制御部57は、VJ1・VJ2電圧判定処理部53での判定結果に基づいて、信号SC1、SC2を出力してスイッチSW1、SW2の接続状態を制御する。
図4に示した入力検知部41は、前述したようにバイアス電圧発生回路42及び電圧判定部43を有する。バイアス電圧発生回路42は、制御部12からの信号BG2を受けて動作を開始する電圧発生回路であり、入力電源線に接続され入力電圧PVが供給される。バイアス電圧発生回路42は、バイアス電圧発生回路18と同様に構成され、供給される電源電圧が入力電圧PVである点がバイアス電圧発生回路18とは異なる。したがって、バイアス電圧発生回路41は、入力電圧PVが所定の電圧以上であれば入力電圧PVを基にバイアス電圧を発生して出力する。バイアス電圧発生回路42は、第1の電圧発生回路の一例である。
電圧判定部43は、バイアス電圧発生回路42の出力電圧VB2が所定の電圧レベルに達しているか否かを判定し、判定結果を信号VJ2により出力する。電圧判定部43は、第1の状態検出回路の一例であり、出力電圧VB2が所定の電圧レベルに達していればバイアス電圧発生回路42が動作していると判定し、出力電圧VB2が所定の電圧レベルに達していなければバイアス電圧発生回路42が動作していないと判定する。図6に電圧判定部43の一例を示す。
図6は、電圧判定部43の構成例を示す図である。電圧判定部43は、pチャネル型トランジスタTr61、Tr63、nチャネル型トランジスタTr62、Tr64、及び抵抗R61、R62を有する。抵抗R61、R62は、バイアス電圧発生回路42の出力と接地(VSS)との間に直列に接続される。トランジスタTr61、Tr63のソースは入力電源線に接続されており、入力電圧PVが供給される。また、トランジスタTr62、Tr64のソースは接地されている。トランジスタTr61のゲートは入力電源線に接続され、トランジスタTr62のゲートは抵抗R61、R62の相互接続点に接続される。トランジスタTr61のドレインとトランジスタTr62のドレインとが接続され、その相互接続点がトランジスタTr63、Tr64のゲートに接続される。また、トランジスタTr63のドレインとトランジスタTr64のドレインとが接続され、その相互接続点が信号VJ2の出力端に接続される。
このような構成により、バイアス電圧発生回路42が動作しており出力電圧VB2が所定の電圧レベルであれば、トランジスタTr62のゲート電圧が高く、電圧判定部43が出力する信号VJ2はハイレベル(動作していることを示す)となる。一方、バイアス電圧発生回路42が動作していないと、トランジスタTr62のゲート電圧はグランドレベル付近まで下がり、電圧判定部43が出力する信号VJ2はローレベル(動作していないことを示す)となる。
次に、第2の実施形態における電源回路の動作について説明する。
(2−A)まず、入力電圧PVが、バイアス電圧発生回路が動作する所定の電圧以上(例えば1.8V程度以上)である場合の電源回路の起動時における動作について説明する。なお、以下の各動作についての説明では、内部電圧VDD1としての所定の出力電圧レベルを3.0Vとした場合を例に説明する。起動時における入力電圧PVは2.0Vとする。また、スイッチSW0は、入力電源線が内部電源線に接続する、すなわち入力電圧PVが内部電圧VDD1として供給されるように制御されているものとする。
まず、制御部12は、発振回路51を動作させ、カウンタ52によるカウントにより所定の時間経過させる。次に、制御部12は、信号BG1によりバイアス電圧発生回路18の起動を指示する。そして、電圧判定部19は、バイアス電圧発生回路18の出力電圧VB1として所定の出力電圧が出力されているか否かを判定し、判定結果に応じた信号VJ1を出力する。ここで、入力電圧PVは2.0Vであり、バイアス電圧発生回路18が動作可能な電圧を超えているので、バイアス電圧発生回路18が動作して、出力電圧VB1として所定の出力電圧が出力される。したがって、電圧判定部19からの信号VJ1は、ハイレベルである。
制御部12は、電圧判定部19からの信号VJ1を受けて、バイアス電圧発生回路18が動作していると判断し、入力電圧検知部55により入力電圧PVが2.0Vであることを検出する。次に、制御部12は、検出された入力電圧PVが2.0Vであるので、昇圧率設定部56により昇圧率を1.5倍にする指示を信号CP2により昇圧回路16に送る。また、同時に、制御部12は、入力電圧PVの電圧変動に対応できるように、信号BG2により入力検知回路41を動作させる。
昇圧回路16は、1.5倍の昇圧動作を行い、電圧3.0Vの昇圧電圧を発生させる。また、制御部12は、スイッチ制御部57が出力する信号SC1によりスイッチSW0を、入力電源線と内部電源線を接続する状態から、昇圧回路16の出力と内部電源線を接続する状態に切り替える。これにより、3.0Vの電圧を出力することが可能となる。(昇圧動作A)
(2−B)続いて、電源回路の起動時にバイアス電圧発生回路が動作する所定の電圧以上であった入力電圧PVが、起動後にバイアス電圧発生回路が動作する所定の電圧未満に変動した場合の動作について説明する。以下では、起動時に2.0Vであった入力電圧PVが、起動後に2.0Vから1.0Vに低下した場合を例に説明する。
入力検知部41のバイアス電圧発生回路42は、入力電圧PVが2.0Vであるときは動作しているが、入力電圧PVが2.0Vから1.0Vに低下すると動作を停止してしまう。バイアス電圧発生回路42が動作を停止すると、出力電圧VB2として所定の出力電圧が出力されなくなり、電圧判定部43からの信号VJ2がハイレベルからローレベルに変化する。
すると、制御部12は、電圧判定部43からのローレベルの信号VJ2を受けて、入力電圧PVが低いと判断し、2倍昇圧設定部54により昇圧率を2倍にする指示を信号CP1により昇圧回路16に送る。これを受けて、昇圧回路16は、2.0倍の昇圧動作を行い、電圧2.0Vの昇圧電圧を発生させ、内部電圧VDD1として供給する。
バイアス電圧発生回路18が動作できたことで、電圧判定部19からの信号VJ1がハイレベルとなる。そして、制御部12は、電圧判定部19からの信号VJ1を受けて、入力電圧検知部55により昇圧電圧VCPが2.0Vであることを検出し、昇圧率設定部56により昇圧率をさらに1.5倍にする、すなわち全体で3倍の昇圧率にする指示を信号CP2により昇圧回路16に送る。そして、昇圧回路16は、入力電圧PVに対して3.0倍の昇圧動作を行い、電圧3.0Vの昇圧電圧を発生させる。これにより、3.0Vの電圧を出力することが可能となる。(昇圧動作B)
ここで、例えばエネルギー・ハーベスト分野では、不安定な入力電圧の変動に対応するために、平滑容量COUTとして電気2層キャパシターなどのミリファラド(mF)オーダー以上の容量を備える場合もある。この場合、入力電圧の変動を受けて、スイッチSW2をハイインピーダンス(Hi−Z)として、内部回路への出力電圧を平滑容量COUTから供給させておくことで、入力電圧の変動が出力電圧に伝搬するのを遮断する。そして、昇圧回路の昇圧率を再設定し、電圧3.0Vの出力が可能になってから、スイッチSW2を昇圧回路16の出力と電圧VDD2を供給するための電源線とを接続するように切り替えることで、出力の安定化を図ることも可能である。
(2−C)次に、入力電圧PVが、バイアス電圧発生回路が動作する所定の電圧未満(例えば1.8V程度以上)である場合の電源回路の起動時における動作について説明する。起動時における入力電圧PVは0.5Vとする。また、スイッチSW0は、入力電源線が内部電源線に接続する、すなわち入力電圧PVが内部電圧VDD1として供給されるように制御されているものとする。
まず、制御部12は、発振回路51を動作させ、カウンタ52によるカウントにより所定の時間経過させる。次に、制御部12は、信号BG1によりバイアス電圧発生回路18の起動を指示する。そして、電圧判定部19は、バイアス電圧発生回路18の出力電圧VB1として所定の出力電圧が出力されているか否かを判定し、判定結果に応じた信号VJ1を出力する。ここで、入力電圧PVは0.5Vと低いので、バイアス電圧発生回路18は動作せず、電圧判定部19からの信号VJ1は、ローレベルである。
制御部12は、電圧判定部19からの信号VJ1を受けて、バイアス電圧発生回路18が動作していないと判断し、2倍昇圧設定部54により昇圧率を2倍にする指示を信号CP1により昇圧回路16に送る。これを受けて、昇圧回路16は、2倍の昇圧動作を行い、電圧1.0Vの昇圧電圧を発生させる。また、制御部12は、スイッチ制御部57が出力する信号SC1によりスイッチSW0を、入力電源線と内部電源線を接続する状態から、昇圧回路16の出力と内部電源線を接続する状態に切り替える。(昇圧動作C)
次に、制御部12は、再度、信号BG1によりバイアス電圧発生回路18の起動を指示する。しかし、内部電圧VDD1は1.0Vと低いので、バイアス電圧発生回路18は動作せず、電圧判定部19からの信号VJ1は、ローレベルである。そして、前述した昇圧動作Cと同様の動作を再び行う。これにより、内部電圧VDD1として供給される昇圧回路16の昇圧電圧VCPは、さらに2倍の2.0Vとなる。
次に、制御部12は、再度、信号BG1によりバイアス電圧発生回路18の起動を指示する。このとき、内部電圧VDD1は2.0Vであるので、バイアス電圧発生回路18が動作し出力電圧VB1として所定の出力電圧が出力され、電圧判定部19からの信号VJ1は、ローレベルからハイレベルに変化する。その後、前述した昇圧動作1と同様の動作を行うことで、3.0Vの電圧が出力される。
(2−D)続いて、電源回路の起動時にバイアス電圧発生回路が動作する所定の電圧未満であった入力電圧PVが、起動後にバイアス電圧発生回路が動作する所定の電圧以上に変動した場合の動作について説明する。以下では、起動時に0.5Vであった入力電圧PVが、起動後に0.5Vから2.0Vに上昇した場合を例に説明する。
入力電圧PVが0.5Vから2.0Vに上昇すると、動作可能な電圧を超えて入力検知部41のバイアス電圧発生回路42が動作して、出力電圧VB2として所定の出力電圧が出力される。したがって、電圧判定部43からの信号VJ2は、ローレベルからハイレベルに変化する。
制御部12は、電圧判定部43からの信号VJ2を受けて、入力電圧PVが十分に高くなり、バイアス電圧発生回路18が動作していると判断する。そして、制御部12は、入力電圧検知部55により入力電圧PVが2.0Vであることを検出し、昇圧率設定部56により昇圧率を1.5倍にする指示を信号CP2により昇圧回路16に送る。これを受けて、昇圧回路16は、1.5倍の昇圧動作を行い、電圧3.0Vの昇圧電圧を発生させる。これにより、3.0Vの電圧を出力することが可能となる。
第2の実施形態によれば、電圧判定部19が、バイアス電圧発生回路18が出力電圧VB1として所定の出力電圧を出力しているか否かを判定することにより、バイアス電圧発生回路18の動作状態を検出することで、内部電圧VDD1の状態を検知する。その結果、バイアス電圧発生回路18が動作していない場合には昇圧回路16の昇圧率を2倍にするように制御し、この制御をバイアス電圧発生回路18が動作するまで繰り返し行う。これにより、入力電圧が低い電圧であっても昇圧回路16の昇圧率を適切に制御することができる。
また、入力検知部41の電圧判定部43が、バイアス電圧発生回路42が出力電圧VB2として所定の出力電圧を出力しているか否かを判定することにより、バイアス電圧発生回路42の動作状態を検出することで、入力電圧PVの状態を検知する。その結果、バイアス電圧発生回路42の動作状態が変化した場合には、入力電圧PVが変動したと判断して昇圧回路16の昇圧率を制御する。これにより、入力電圧が変動しても、内部電源線に過大な電圧が供給されることを防止し、内部回路を破壊してしまうことを回避することができる。
このように第2の実施形態によれば、幅広い範囲の入力電圧に対して安定した出力が得られる電源回路を実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図7は、第3の実施形態における電源回路の構成例を示す図である。この図7において、図1、図4に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第3の実施形態における電源回路は、前述した第2の実施形態における電源回路とは、制御部12の内部構成及び入力検知部71が異なる。また、第3の実施形態における電源回路では、内部電圧VDD1がLDO回路20を介して内部電圧VDD2として出力されるようにしている。第3の実施形態における電源回路の入力検知部71は図8に示すように構成され、制御部12は図9に示すように構成される。
入力検知部71は、入力電圧PVの状態を検知するためのものであり、図8に示すように第1の入力検知部81及び第2の入力検知部82を有する。第1の入力検知部81は、図4に示した入力検知部41と同様であり、バイアス電圧発生回路42及び電圧判定部43を有する。また、第2の入力検知部82は、0.6V検知回路83、1.0V検知回路84、1.8V検知回路85、及び3.0V検知回路86を有する。
0.6V検知回路83は、入力電圧PVが0.6V以上であることを検出する。0.6V検知回路83は、例えば、図10に示すように、3つの抵抗R101、R102、R103、N型MOSトランジスタTr101、及びインバータ101により実現される。図10に示した回路において、抵抗R1の抵抗値を抵抗R2の抵抗値より十分に小さくすることで、トランジスタTr101のゲートにはほぼ入力電圧PVと等しい電圧が印加される。したがって、入力電圧PVが0.6V以上である場合には、トランジスタTr101がオン状態となり、信号vd1がハイレベルとなる。
1.0V検知回路84は、入力電圧PVが1.0V以上であることを検出する。1.0V検知回路84は、例えば、図11に示すように、3つの抵抗R111、R112、R113、N型MOSトランジスタTr111、及びインバータ111により実現される。図11に示した回路において、PV(R111/(R111+R112))=0.6となるように、抵抗R1、R2の抵抗値を決めることで、入力電圧PVが1.0V以上のときにトランジスタTr111のゲートに印加される電圧がしきい値電圧0.6V以上になる。したがって、入力電圧PVが1.0V以上である場合に、信号vd2がハイレベルとなる。
1.8V検知回路85は、入力電圧PVが1.8V以上であることを検出する。1.8V検知回路85は、例えば、図12(A)に示すように、3つの抵抗R121、R122、R123、2つのpnp型バイポーラトランジスタTr121、Tr122及び増幅器(アンプ)OP121を有するバンドギャップリファレンス回路により実現される。また、増幅器(アンプ)OP121は、図12(B)に示すように、MOSトランジスタトランジスタ123〜Tr130、容量C130、電流源I131により実現される。図12に示したバンドギャップリファレンス回路は、電源電圧として1.8V程度が供給される動作するので、入力電圧PVが1.8V以上である場合に、信号vd3がハイレベルとなる。
3.0V検知回路86は、入力電圧PVが3.0V以上であることを検出する。3.0V検知回路86は、例えば、図13に示すように、比較器131により実現される。入力電圧PVが3.0V以上であれば比較器131は動作可能であるので、入力電圧PVと内部電圧VDD2とを単純に比較することで入力電圧PVが3.0V以上であることが検出可能であり、入力電圧PVが3.0V以上である場合には、信号vd4がハイレベルとなる。
図9は、第3の実施形態における制御部12の構成例を示す図である。制御部12は、発振回路91、カウンタ92、VJ1・VJ2電圧判定処理部93、2倍昇圧設定部94、入力電圧検知部95、昇圧率設定部96、スイッチ制御部97、及びvd1〜vd4電圧判定処理部98を有する。ここで、発振回路91、カウンタ92、VJ1・VJ2電圧判定処理部93、2倍昇圧設定部94、入力電圧検知部95、昇圧率設定部96、及びスイッチ制御部97は、図5に示した発振回路51、カウンタ52、VJ1・VJ2電圧判定処理部53、2倍昇圧設定部54、入力電圧検知部55、昇圧率設定部56、及びスイッチ制御部57にそれぞれ対応するので、説明は省略する。
vd1〜vd4電圧判定処理部98は、供給される信号vd1〜vd4を用いて、入力電圧PVの状態を判定する。vd1〜vd4電圧判定処理部98は、判定結果に基づいて、図14に示すように昇圧回路16の昇圧率を決定し、信号CP1により昇圧回路16に設定する。図14は、第3の実施形態における入力電圧範囲と動作の例を示す図である。図14に示す例では、入力電圧PVが0.6V以上1.0V未満になったときに昇圧回路16が5倍の昇圧動作を行うように設定し、入力電圧PVが1.0V以上1.8V未満になったときに昇圧回路16が3倍の昇圧動作を行うように設定する。また、入力電圧PVが1.8V以上3.0V未満になったときに昇圧回路16が2倍の昇圧動作を行うように設定し、入力電圧PVが3.0V以上になったときに昇圧回路16が昇圧動作を行わない(又は昇圧率1倍)ように設定する。
次に、第3の実施形態における電源回路の動作について説明する。
図15は、第3の実施形態における電源回路の動作例を示すタイミングチャートである。図15には、入力電圧PVが0.3V一定である場合の動作例を示している。
電源回路が動作を開始すると、動作を開始してから所定の期間が経過した時刻T101において、制御部12は、電圧判定部19からの信号VJ1がローレベルであるので、バイアス電圧発生回路18が動作していないと判断し、昇圧回路16の昇圧率を2倍にする。これにより、昇圧回路16は、2倍の昇圧動作を行い、昇圧電圧が0.6Vとなる。また、時刻T102において、制御部12は、信号SC1をハイレベルにして、スイッチSW0を、昇圧回路16の出力と内部電源線とを接続するように制御する。
そして、時刻T103において、制御部12は、電圧判定部19からの信号VJ1がローレベルであるので、バイアス電圧発生回路18が動作していないと判断し、昇圧回路16の昇圧率をさらに2倍にする。これにより、昇圧回路16は、4倍の昇圧動作を行い、昇圧電圧が1.2Vとなる。続く、時刻T104においても、制御部12は、電圧判定部19からの信号VJ1がローレベルであるので、バイアス電圧発生回路18が動作していないと判断し、昇圧回路16の昇圧率をさらに2倍にする。これにより、昇圧回路16は、8倍の昇圧動作を行い、昇圧電圧が2.4Vとなる。
内部電圧VDD1として供給される昇圧電圧が1.2Vから2.4Vに変化すると、バイアス電圧発生回路18が動作可能な電圧1.8Vを超えて、バイアス電圧発生回路18が動作を開始する(時刻T105)。そして、時刻T106において、電圧判定部19は、バイアス電圧発生回路18が出力電圧VB1として所定の出力電圧を出力していると判定し、信号VJ1をハイレベルにする。電圧判定部19からの信号VJ1がハイレベルになることで、制御部12は、昇圧電圧VCPが2.4Vであることを検出し、検出結果に基づき昇圧回路16の昇圧率を全体で10倍にする。これにより、昇圧回路16は、10倍の昇圧動作を行い、昇圧電圧が3.0Vとなる。その後、制御部12は、信号REGをハイレベルにしてLDO回路20を動作させ、3.0Vの内部電源VDD2が出力される。
図16は、第3の実施形態における電源回路の他の動作例を示すタイミングチャートである。図16には、入力電圧PVが5.0V一定である場合の動作例を示している。電源回路が動作を開始すると、動作を開始してから所定の期間が経過した時刻T201において、制御部12は、バイアス電圧発生回路18、42に対して起動を指示する。このとき、入力電圧PVが5.0Vであるので、バイアス電圧発生回路18、42は動作し、出力電圧VB1、VB2として所定の出力電圧を出力する。そして、時刻T202において、電圧判定部19は、バイアス電圧発生回路18が出力電圧VB1として所定の出力電圧を出力していると判定し、信号VJ1をハイレベルにする。電圧判定部19からの信号VJ1がハイレベルになることで、制御部12は、入力電圧PVが5.0Vであることを検出し、昇圧回路16を動作させないように制御する。その後、制御部12は、信号REGをハイレベルにしてLDO回路20を動作させ、LDO回路20により降圧された3.0Vの内部電源VDD2が出力される。
図17は、第3の実施形態における電源回路の他の動作例を示すタイミングチャートである。図17には、入力電圧PVが0.3Vから5.0Vに変化する場合の動作例を示している。図17において、時刻T301〜T307の動作は、図15に示した時刻T101〜T107の動作と同様である。時刻T308において、入力電圧PVが0.3Vから5.0Vに変化すると、入力検知部71の第2の入力検知部82が有する各検知回路83〜86は入力電圧PVの変化を検出して、信号vd1〜vd4をハイレベルにする。信号vd1〜vd4がハイレベルに変化することで、制御部12は、入力電圧PVが3.0V以上のなったことを検出し、昇圧回路16を昇圧動作を停止させる(時刻T310)。
図18は、第3の実施形態における電源回路の他の動作例を示すタイミングチャートである。図18には、入力電圧PVが5.0Vから0.3Vに変化する場合の動作例を示している。図18において、時刻T401、T402の動作は、図16に示した時刻T201、T202の動作と同様である。入力電圧PVが5.0Vから0.3Vに変化すると、入力検知部71の第2の入力検知部82が有する3.0V検知回路86、1.8V検知回路85、1.0V検知回路84、0.6V検知回路83が、入力電圧PVの変化を順次検出して、信号vd1〜vd4をローレベルにする。信号vd1〜vd4の変化に応じて、制御部12は、時刻T403、T404、T405において、2倍、3倍、5倍の昇圧率となるように昇圧回路16を制御する。そして、時刻T406において、制御部12は、昇圧電圧VCPを検出し、検出結果に基づき昇圧回路16の昇圧率を全体で10倍にする。
第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果が得られるとともに、第2の入力検知部82が有する0.6V検知回路83、1.0V検知回路84、1.8V検知回路85、3.0V検知回路86により入力電圧PVの変動を速やかに検知して昇圧回路16の昇圧率を制御することができ、入力電圧PVが急激に変動しても出力する電圧が変動することを抑制することができる。
なお、前述した各実施形態では、バイアス電圧発生回路が動作していないと判断したときに、昇圧回路16の昇圧率を2倍にするようにしているが、これに限定されるものではなく、任意の一定倍として良い。例えば、バイアス電圧発生回路が動作していないと判断したときに、昇圧回路16の昇圧率を1.5倍にするようにしても良い。また、バイアス電圧発生回路が動作していないと判断したときに、昇圧率を倍にするのではなく、昇圧率を一定量ずつ増加させるようにしても良い。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の諸態様を付記として以下に示す。
(付記1)
入力電圧が供給される入力電源線に接続される第1の電圧発生回路と、
前記第1の電圧発生回路の動作状態を検出する第1の状態検出回路と、
前記入力電圧の昇圧電圧を発生する、昇圧率が可変の昇圧回路と、
前記入力電圧又は前記昇圧電圧を選択して、内部電源線に供給する選択回路と、
前記内部電源線に接続される第2の電圧発生回路と、
前記第2の電圧発生回路の動作状態を検出する第2の状態検出回路と
を有し、
前記第1の状態検出回路及び前記第2の状態検出回路の検出結果に基づいて、前記選択回路及び前記昇圧率を制御することを特徴とする電源回路。
(付記2)
前記第2の状態検出回路で、前記第2の電圧発生回路が動作していないことを検出した場合には、前記昇圧率を上げることを特徴とする付記1記載の電源回路。
(付記3)
前記入力電源線に接続され、前記入力電圧が基準電圧よりも高いか否かを検出する電圧検知回路を有することを特徴とする付記2記載の電源回路。
(付記4)
前記基準電圧が異なる複数の前記電圧検知回路を有することを特徴とする付記3記載の電源回路。
(付記5)
少なくとも1つの前記電圧検知回路で前記入力電圧が前記基準電圧よりも高いことを検出した場合には、前記複数の前記電圧検知回路の検出結果に応じた昇圧率を設定することを特徴とする付記4記載の電源回路。
(付記6)
前記第2の電圧発生回路が動作していることを前記第2の状態検出回路が検出するまで、所定の期間毎に前記昇圧率を一定倍することを特徴とする付記2記載の電源回路。
(付記7)
前記第2の電圧発生回路が動作していることを前記第2の状態検出回路が検出するまで、所定の期間毎に前記昇圧率を一定量ずつ増加させることを特徴とする付記2記載の電源回路。
(付記8)
前記第1の電圧発生回路及び前記第2の電圧発生回路は、バンドギャップリファレンス回路であることを特徴とする付記1記載の電源回路。
(付記9)
前記第1の電圧発生回路及び前記第2の電圧発生回路は、自己バイアス回路であることを特徴とする付記1記載の電源回路。
11 電源
12 制御部
16 昇圧回路
17 発振回路
18 バイアス電圧発生回路
19 電圧判定部
20 LDO回路
41 入力検知部
42 バイアス電圧発生回路
43 電圧判定部
71 入力検知部
82〜86 検知回路
SW1、SW2 スイッチ

Claims (4)

  1. 入力電圧が供給される入力電源線に接続される第1の電圧発生回路と、
    前記第1の電圧発生回路の動作状態を検出する第1の状態検出回路と、
    前記入力電圧の昇圧電圧を発生する、昇圧率が可変の昇圧回路と、
    前記入力電圧又は前記昇圧電圧を選択して、内部電源線に供給する選択回路と、
    前記内部電源線に接続される第2の電圧発生回路と、
    前記第2の電圧発生回路の動作状態を検出する第2の状態検出回路と
    を有し、
    前記第1の状態検出回路及び前記第2の状態検出回路の検出結果に基づいて、前記選択回路及び前記昇圧率を制御し、
    前記第2の状態検出回路で、前記第2の電圧発生回路が動作していないことを検出した場合には、前記昇圧率を上げることを特徴とする電源回路。
  2. 前記入力電源線に接続され、前記入力電圧が基準電圧よりも高いか否かを検出する電圧検知回路を有することを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 前記基準電圧が異なる複数の前記電圧検知回路を有することを特徴とする請求項記載の電源回路。
  4. 少なくとも1つの前記電圧検知回路で前記入力電圧が前記基準電圧よりも高いことを検出した場合には、前記複数の前記電圧検知回路の検出結果に応じた昇圧率を設定することを特徴とする請求項記載の電源回路。
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