以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことはいうまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、代表的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
さらに、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを付す場合もある。
(実施の形態1)
<半導体集積回路装置の構成>
初めに、本実施の形態1の半導体集積回路装置の構成について説明する。
図1は、実施の形態1の半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路の一例としてのNAND回路の構成を示す回路図である。図3は、実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路の一例としてのNOR回路の構成を示す回路図である。なお、図1では、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnを基板バイアスVbと表示し、電流Idspおよび電流Idsnを電流Idsと表示している(後述する図27においても同様)。
図1に示すように、本実施の形態1の半導体集積回路装置は、主回路MC1と、基板バイアス制御回路CC1とを有する。主回路MC1および基板バイアス制御回路CC1の各々は、複数のMISFETからなる回路である。
図2に示すように、本実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路MC1がNAND回路を有するときは、主回路MC1は、それぞれ電圧Vin1および電圧Vin2が入力される2つの入力ノードを有し、電圧Voutが出力される1つの出力ノードを有する。また、このとき、主回路MC1は、pチャネル型のMISFETQP1、pチャネル型のMISFETQP2、pチャネル型と異なるnチャネル型のMISFETQN1、および、nチャネル型のMISFETQN2を含む。
なお、本願明細書において、基準電位を明記せずに「電圧」というときは、「電圧」とは、接地電位(0V)に対する電位を意味するものとする。また、以下では、接地電位(0V)を接地電位GNDにより表す。
pチャネル型のMISFETQP1、および、pチャネル型のMISFETQP2は、接地電位GNDに対して電源電圧Vddと等しい電位となる電源線、すなわち電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn1との間に、互いに並列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP1のソース電極、および、pチャネル型のMISFETQP2のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP1のドレイン電極、および、pチャネル型のMISFETQP2のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。
nチャネル型のMISFETQN1、および、nチャネル型のMISFETQN2は、ノードn1と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに直列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN1のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。nチャネル型のMISFETQN1のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN2のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN2のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。
pチャネル型のMISFETQP1のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN1のゲート電極は、電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、pチャネル型のMISFETQP2のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN2のゲート電極は、電圧Vin2が入力される入力ノードに接続されている。さらに、ノードn1は、電圧Voutが出力される出力ノードに接続されている。
なお、2つのMISFETが直列に接続されているとは、それぞれのMISFETのソース・ドレイン経路が直列に接続されていることを意味する。
pチャネル型のMISFETQP1、および、pチャネル型のMISFETQP2には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。nチャネル型のMISFETQN1、および、nチャネル型のMISFETQN2には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
一方、図3に示すように、本実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路MC1がNOR回路を有するときは、主回路MC1は、それぞれ電圧Vin1および電圧Vin2が入力される2つの入力ノードを有し、電圧Voutが出力される1つの出力ノードを有する。また、このとき、主回路MC1は、pチャネル型のMISFETQP3、pチャネル型のMISFETQP4、nチャネル型のMISFETQN3、および、nチャネル型のMISFETQN4を含む。
pチャネル型のMISFETQP3、および、pチャネル型のMISFETQP4は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn1との間に、互いに直列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP3のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP3のドレイン電極は、pチャネル型のMISFETQP4のソース電極に接続されている。pチャネル型のMISFETQP4のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。
nチャネル型のMISFETQN3、および、nチャネル型のMISFETQN4は、ノードn1と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに並列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN3のドレイン電極、および、nチャネル型のMISFETQN4のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。また、nチャネル型のMISFETQN3のソース電極、および、nチャネル型のMISFETQN4のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。
pチャネル型のMISFETQP3のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN3のゲート電極は、電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、pチャネル型のMISFETQP4のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN4のゲート電極は、電圧Vin2が入力される入力ノードに接続されている。さらに、ノードn1は、電圧Voutが出力される出力ノードに接続されている。
pチャネル型のMISFETQP3、および、pチャネル型のMISFETQP4には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。nチャネル型のMISFETQN3、および、nチャネル型のMISFETQN4には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
つまり、本実施の形態1では、主回路は、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型の少なくとも2つのMISFETが互いに直列に接続された回路を有する。
図1に示すように、本実施の形態1の半導体集積回路装置における基板バイアス制御回路CC1は、遅延回路としての速度モニタ回路DC1と、電流をモニタする電流モニタ回路CM1と、電圧発生回路としての基板バイアス発生回路GC1とを有する。
図4は、実施の形態1の半導体集積回路装置における速度モニタ回路の構成を示す回路図である。
図4に示すように、速度モニタ回路DC1は、電圧Vinが入力される入力ノード、および、電圧Voutが出力される出力ノードを有する遅延回路である。速度モニタ回路DC1は、互いに直列に接続された複数のインバータ回路DC11を備えた遅延回路である。複数のインバータ回路DC11の各々は、例えばpチャネル型のMISFETQP5およびnチャネル型のMISFETQN5からなるCMISインバータ回路である。図4では、速度モニタ回路DC1が、5つのインバータ回路DC11を備えた例を示している。
なお、実施の形態4で後述するように、インバータ回路として、pチャネル型のMISFETおよびnチャネル型のMISFETのうち一方のみからなるインバータ回路を用いることもできる。
複数のインバータ回路DC11の各々において、pチャネル型のMISFETQP5は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn2との間に、接続されている。pチャネル型のMISFETQP5のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されており、pチャネル型のMISFETQP5のドレイン電極は、ノードn2に接続されている。nチャネル型のMISFETQN5は、ノードn2と、接地電位GNDとなる接地線との間に、接続されている。nチャネル型のMISFETQN5のドレイン電極は、ノードn2に接続されており、nチャネル型のMISFETQN5のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。
速度モニタ回路DC1においては、このようなインバータ回路DC11が、複数、例えばNを2以上の整数としたときにN個配列されている。ここで、インバータ回路DC11の入力側を、pチャネル型のMISFETQP5のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN5のゲート電極とし、インバータ回路DC11の出力側を、ノードn2、すなわちpチャネル型のMISFETQP5のドレイン電極、および、nチャネル型のMISFETQN5のドレイン電極とする。このとき、1番目からN−1番目に配列されたインバータ回路DC11の各々の出力側は、次に配列されたインバータ回路DC11の入力側に接続されている。このようにして、複数のインバータ回路DC11が、入力ノードと出力ノードとの間に、互いに直列に接続されることで、各々のインバータ回路DC11の遅延時間が遅延時間Tpdである遅延回路を形成することができる。
なお、Nを3以上の奇数とし、出力ノードを入力ノードと接続して帰還回路を構成することで、速度モニタ回路DC1をリングオシレータ回路とすることもできる。これにより、リングオシレータ回路の周波数をfとするとき、各々のインバータ回路DC11の遅延時間Tpdを、例えば1/(2Nf)など周波数fに基づいて容易に求めることができるので、遅延時間Tpdをより精度よく測定することができる。
あるいは、入力ノードにおける電圧Vin、および、出力ノードにおける電圧Voutの各々の時間依存性を測定して遅延時間Tpdを測定することができればよく、速度モニタ回路として、1つのインバータ回路DC11からなる回路を用いることもできる。
複数のインバータ回路DC11の各々において、pチャネル型のMISFETQP5には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。nチャネル型のMISFETQN5には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
好適には、主回路MC1が図2を用いて説明したNAND回路を有する場合には、インバータ回路DC11を構成するMISFETQP5は、主回路MC1を構成するMISFETQP1およびMISFETQP2と同種のMISFETである。すなわちMISFETQP5の閾値電圧は、MISFETQP1およびMISFETQP2の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC1を構成するMISFETQP1およびMISFETQP2に印加する基板バイアスVbpを、精度よく制御することができる。
好適には、主回路MC1が図3を用いて説明したNOR回路を有する場合には、インバータ回路DC11を構成するMISFETQN5は、主回路MC1を構成するMISFETQN3およびMISFETQN4と同種のMISFETである。すなわちMISFETQN5の閾値電圧は、MISFETQN3およびMISFETQN4の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC1を構成するMISFETQN3およびMISFETQN4に印加する基板バイアスVbnを、精度よく制御することができる。
図5〜図8は、実施の形態1の半導体集積回路装置における電流モニタ回路の構成を示す回路図である。
本実施の形態1では、電流モニタ回路CM1として、図5に示す電流モニタ回路CM11、図6に示す電流モニタ回路CM12、図7に示す電流モニタ回路CM13、および、図8に示す電流モニタ回路CM14の4つの電流モニタ回路を有する。
図5に示すように、電流モニタ回路CM11は、pチャネル型のMISFETQP6を有する。pチャネル型のMISFETQP6は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、接地電位GNDとなる接地線との間に、接続されている。pチャネル型のMISFETQP6のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されており、pチャネル型のMISFETQP6のドレイン電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。pチャネル型のMISFETQP6のゲート電極は、電圧Vgが入力される入力ノードに接続されている。そして、pチャネル型のMISFETQP6には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。
図6に示すように、電流モニタ回路CM12は、nチャネル型のMISFETQN6を有する。nチャネル型のMISFETQN6は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、接地電位GNDとなる接地線との間に、接続されている。nチャネル型のMISFETQN6のドレイン電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されており、nチャネル型のMISFETQN6のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。nチャネル型のMISFETQN6のゲート電極は、電圧Vgが入力される入力ノードに接続されている。そして、nチャネル型のMISFETQN6には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
図7に示すように、電流モニタ回路CM13は、pチャネル型のMISFETQP7、および、pチャネル型のMISFETQP8を有する。pチャネル型のMISFETQP7、および、pチャネル型のMISFETQP8は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに直列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP7のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP7のドレイン電極は、pチャネル型のMISFETQP8のソース電極に接続されている。pチャネル型のMISFETQP8のドレイン電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。pチャネル型のMISFETQP7のゲート電極、および、pチャネル型のMISFETQP8のゲート電極は、電圧Vgが入力される入力ノードに接続されている。そして、pチャネル型のMISFETQP7、および、pチャネル型のMISFETQP8には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。
図8に示すように、電流モニタ回路CM14は、nチャネル型のMISFETQN7、および、nチャネル型のMISFETQN8を有する。nチャネル型のMISFETQN7、および、nチャネル型のMISFETQN8は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに直列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN7のドレイン電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。nチャネル型のMISFETQN7のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN8のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN8のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。nチャネル型のMISFETQN7のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN8のゲート電極は、電圧Vgが入力される入力ノードに接続されている。そして、nチャネル型のMISFETQN7、および、nチャネル型のMISFETQN8には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
主回路が例えばNAND回路である場合には、図5および図8に示す電流モニタ回路CM11および電流モニタ回路CM14が用いられる。また、主回路が例えばNOR回路である場合には、図6および図7に示す電流モニタ回路CM12および電流モニタ回路CM13が用いられる。さらに、主回路が例えばNAND回路およびNOR回路からなる回路である場合には、図5〜図8に示す電流モニタ回路CM11〜電流モニタ回路CM14が用いられる。
好適には、電流モニタ回路CM11および電流モニタ回路CM13を構成するMISFETQP6〜MISFETQP8は、主回路MC1を構成するMISFETQP1〜MISFETQP4と同種のMISFETである。すなわちMISFETQP6〜MISFETQP8の閾値電圧は、MISFETQP1〜MISFETQP4の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC1を構成するMISFETQP1〜MISFETQP4に印加する基板バイアスVbpを、精度よく制御することができる。
好適には、電流モニタ回路CM12および電流モニタ回路CM14を構成するMISFETQN6〜MISFETQN8は、主回路MC1を構成するMISFETQN1〜MISFETQN4と同種のMISFETである。すなわちMISFETQN6〜MISFETQN8の閾値電圧は、MISFETQN1〜MISFETQN4の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC1を構成するMISFETQN1〜MISFETQN4に印加する基板バイアスVbnを、精度よく制御することができる。
図1に示すように、基板バイアス発生回路GC1は、基板バイアスVbpと基板バイアスVbnとを発生させる。
図9は、実施の形態1の半導体集積回路装置における速度モニタ回路の一部の構成を示す回路図である。図9では、速度モニタ回路DC1が、2つのインバータ回路DC11を備えた例を示している。
また、図10は、図9に示す速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の平面図である。図11〜図13は、図9に示す速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の断面図である。図11は、図10のA−A線に沿った断面図であり、図12は、図10のB−B線に沿った断面図であり、図13は、図10のC−C線に沿った断面図である。なお、図10では、層間絶縁膜13、シリサイド層12およびサイドウォールスペーサ11を除去して透視した状態を示している。また、図10〜図13では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向とし、支持基板1の表面1aに垂直な方向を、Z軸方向としている。
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、好適には、支持基板上に形成された埋め込み酸化膜であるBOX(Buried Oxide)層と、BOX層上に形成された半導体層であるSOI層とからなるSOI基板に形成されている。
図10〜図13に示すように、半導体集積回路装置は、支持基板1の表面1a側の領域ARPと、支持基板1の表面1a側の領域ARNとを有する。領域ARPおよび領域ARNは、平面視において、図10のX軸方向にそれぞれ延在し、かつ、図10のY軸方向に隣り合うように、配置されている。領域ARPでは、支持基板1上にpチャネル型のMISFETQP5が形成されており、領域ARNでは、支持基板1上にnチャネル型のMISFETQN5が形成されている。
図11〜図13に示すように、本実施の形態1の半導体集積回路装置は、支持基板1と、領域ARPで、支持基板1上に形成された絶縁層としてのBOX層2aと、領域ARNで、支持基板1上に形成された絶縁層としてのBOX層2bとを有する。また、本実施の形態1の半導体集積回路装置は、BOX層2a上に形成された半導体層としてのSOI層3aと、BOX層2b上に形成された半導体層としてのSOI層3bとを有する。
支持基板1は、例えば面方位が(100)であり、抵抗率が5Ωcm程度であるp型単結晶シリコンからなる。BOX層2aおよびBOX層2bは、例えば厚さが10nm程度である酸化シリコン膜からなる。好適には、BOX層2bは、BOX層2aと同層の絶縁層である。SOI層3aおよびSOI層3bは、例えば面方位が(100)であり、例えば厚さが30nm程度である単結晶シリコンからなる。好適には、SOI層3bは、SOI層3aと同層の半導体層である。支持基板1には、公知のSTI(Shallow Trench Isolation)技術により、SOI層3aおよびSOI層3bの表面から支持基板1に達する、例えば深さが300nm程度である素子分離溝4が形成されている。素子分離溝4の内部には、例えば酸化シリコンなどの絶縁膜が埋め込まれている。したがって、SOI層3aおよびSOI層3bは、素子分離溝4により区画されることになる。
図10および図11に示すように、領域ARPでは、支持基板1の表面1a側に、n型の半導体領域としてのn型ウェル5が形成されている。また、図10および図12に示すように、領域ARNでは、支持基板1の表面1a側に、n型と異なるp型の半導体領域としてのp型ウェル6が形成されている。n型ウェル5におけるn型の不純物濃度を1018cm−3程度とすることができ、p型ウェル6におけるp型の不純物濃度を1018cm−3程度とすることができる。また、BOX層2aは、領域ARPで、n型ウェル5上に形成されており、BOX層2bは、領域ARNで、p型ウェル6上に形成されている。
なお、n型ウェル5と電気的に接続されたプラグを形成する領域では、SOI層3aが形成されておらず、n型ウェル5が露出している。また、p型ウェル6と電気的に接続されたプラグを形成する領域では、SOI層3bが形成されておらず、p型ウェル6が露出している。
図11〜図13に示すように、領域ARPおよび領域ARNでは、SOI層3aおよびSOI層3b上にゲート絶縁膜7を介してゲート電極8aが形成されている。ゲート絶縁膜7は、例えばSOI層3aの表面、および、SOI層3bの表面を熱酸化することで、形成されている。ゲート電極8aは、SOI層3a上、および、SOI層3b上に、ゲート絶縁膜7を介して多結晶シリコン膜を堆積し、堆積した多結晶シリコン膜をドライエッチングすることで、形成されている。なお、図11〜図13に示すように、領域ARPおよび領域ARNでは、SOI層3aおよびSOI層3b上にゲート絶縁膜7を介してダミーゲート電極8bが形成されている。ダミーゲート電極8bは、MISFETのゲート電極として機能するものではなく、例えばSOI層3aの電位、および、SOI層3bの電位を調整する機能を有するものである。
図11に示すように、領域ARPでは、ゲート電極8aの両側のSOI層3a、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3aには、p型半導体領域9が形成されている。p型半導体領域9は、ゲート電極8aの両側のSOI層3a、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3aに、例えばホウ素(B)などのp型の不純物をイオン注入することにより、形成されている。
図12に示すように、領域ARNでは、ゲート電極8aの両側のSOI層3b、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3bには、n型半導体領域10が形成されている。n型半導体領域10は、ゲート電極8aの両側のSOI層3b、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3bに、例えば砒素(As)またはリン(P)などのn型の不純物をイオン注入することにより、形成されている。
図10に示すように、ゲート電極8aおよびダミーゲート電極8bは、平面視において、図10のY軸方向にそれぞれ延在し、かつ、図10のX軸方向に間隔を空けて配置されている。
図11〜図13に示すように、領域ARPおよび領域ARNでは、ゲート電極8aの側壁、および、ダミーゲート電極8bの側壁に、サイドウォールスペーサ11が形成されている。サイドウォールスペーサ11は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりゲート電極8aおよびダミーゲート電極8bの表面に堆積した酸化シリコン膜を異方性エッチングによりエッチバックすることで、形成されている。
なお、サイドウォールスペーサ11を形成した後、領域ARPで、p型半導体領域9の表面に、シリコンエピタキシャル層を成長させ、p型の不純物を導入することで、図11に示すように、p型半導体領域9の上面がサイドウォールスペーサ11の下面よりも上側に位置するようにすることができる。また、サイドウォールスペーサ11を形成した後、領域ARNで、n型半導体領域10の表面に、シリコンエピタキシャル層を成長させ、n型の不純物を導入することで、図12に示すように、n型半導体領域10の上面がサイドウォールスペーサ11の下面よりも上側に位置するようにすることができる。
図11〜図13に示すように、領域ARPおよび領域ARNでは、ゲート電極8a、ダミーゲート電極8b、p型半導体領域9およびn型半導体領域10の表面に、シリサイド層12が形成されている。シリサイド層12は、ニッケル(Ni)シリサイドまたはコバルト(Co)シリサイドなどからなる。また、n型ウェル5のうち露出した部分の表面にも、シリサイド層12が形成されており、p型ウェル6のうち露出した部分の表面にも、シリサイド層12が形成されている。
ゲート電極8a、ダミーゲート電極8b、サイドウォールスペーサ11、p型半導体領域9およびn型半導体領域10の表面を含めて支持基板1上には、層間絶縁膜13が形成されている。層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してn型ウェル5、p型ウェル6、ゲート電極8a、p型半導体領域9およびn型半導体領域10のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されている。コンタクトホール14の内部には、コンタクトホール14の内部に埋め込まれた例えばタングステン(W)膜などの導電膜からなるプラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したn型ウェル5、p型ウェル6、ゲート電極8a、p型半導体領域9およびn型半導体領域10のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。
層間絶縁膜13上には、例えばアルミニウム(Al)合金膜などからなり、プラグ15と電気的に接続された第1層配線16が形成されている。また、図示は省略するが、第1層配線16上に、複数層の配線を形成することができる。
このようにして、領域ARPで、SOI層3a、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9からなるpチャネル型のMISFETQP5が形成されている。また、領域ARNで、SOI層3b、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10からなるnチャネル型のMISFETQN5が形成されている。領域ARPでは、SOI層3aに、X軸方向に間隔を空けて、2つのpチャネル型のMISFETQP5が配置されており、領域ARNでは、SOI層3bに、X軸方向に間隔を空けて、2つのnチャネル型のMISFETQN5が配置されている。また、プラグ15を介してn型ウェル5と電気的に接続された第1層配線16により、n型ウェル5に基板バイアスVbpが印加され、プラグ15を介してp型ウェル6と電気的に接続された第1層配線16により、p型ウェル6に基板バイアスVbnが印加される。さらに、図10および図13には、ゲート電極8aに電圧Vinを入力するための第1層配線16が示されており、図10には、p型半導体領域9およびn型半導体領域10から電圧Voutを出力するための第1層配線16が示されている。
なお、図示は省略するが、pチャネル型のMISFETQP5と同様に、pチャネル型のMISFETQP1〜MISFETQP4、および、pチャネル型のMISFETQP6〜MISFETQP8は、領域ARPで、SOI層3aに形成されている。また、図示は省略するが、nチャネル型のMISFETQN5と同様に、nチャネル型のMISFETQN1〜MISFETQN4、および、nチャネル型のMISFETQN6〜MISFETQN8は、領域ARNで、SOI層3bに形成されている。
これにより、SOI層3aと電気的に絶縁されたn型ウェル5に基板バイアスVbpを印加し、SOI層3bと電気的に絶縁されたp型ウェル6に基板バイアスVbnを印加することができるので、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnの電圧値を広範囲で調整することができる。したがって、主回路MC1を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、精度よく制御することができる。
さらに、好適には、領域ARPにおける各MISFETの閾値電圧が互いに等しく、領域ARNにおける各MISFETの閾値電圧が互いに等しい。これにより、主回路MC1を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、より精度よく制御することができる。
<NAND回路についての基板バイアスの制御方法>
次に、本実施の形態1の半導体集積回路装置における基板バイアスの制御方法について説明する。
初めに、主回路がNAND回路である例について、説明する。図14は、実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路に印加する基板バイアスを制御する工程の一部を示すフロー図である。図15は、遅延時間が目標時間に等しくなるように基板バイアスの電圧値が決定されることを説明するための図である。図15の横軸は、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnの電圧値を示し、図15の縦軸は、遅延時間Tpdを示す。
まず、基板バイアス制御回路CC1は、速度モニタ回路DC1(図4参照)に基板バイアスVbpを印加し(図14のステップS11)、速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する(図14のステップS12)。
ステップS11では、基板バイアス制御回路CC1(図1参照)は、基板バイアスVbpを基板バイアス発生回路GC1(図1参照)により発生させて速度モニタ回路DC1(図4参照)のpチャネル型のMISFETQP5に印加する。ステップS12では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbpが速度モニタ回路DC1のpチャネル型のMISFETQP5に印加された状態における速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
好適には、基板バイアス制御回路CC1は、速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdが、主回路MC1の遅延時間の目標時間Tpd1よりも小さい目標時間Tpd2になるように、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
図15において、例えば遅延時間Tpdの基板バイアスVbp依存性を示す直線LN1により表されるように、pチャネル型のMISFETQP5に印加される基板バイアスVbpが低下するのに伴って、インバータ回路DC11(図4参照)の遅延時間Tpdは小さくなる。すなわち、基板バイアスVbpの低下に伴って、遅延回路としての速度モニタ回路の速度が速くなる。一方、図15において、例えば遅延時間Tpdの基板バイアスVbn依存性を示す直線LN2により表されるように、nチャネル型のMISFETQN5に印加される基板バイアスVbnが低下するのに伴って、インバータ回路DC11の遅延時間Tpdは大きくなる。すなわち、基板バイアスVbnの低下に伴って、遅延回路としての速度モニタ回路の速度が遅くなる。
また、ステップS11およびステップS12を行う前、すなわち基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnのいずれも0である最初の状態を、図15の点PNT0により表す。点PNT0における遅延時間Tpdを初期時間Tpd0とする。図15では、一例として、初期時間Tpd0が遅延時間Tpdの目標時間Tpd1よりも小さい例を示すが、初期時間Tpd0が目標時間Tpd1よりも大きい場合もあり得る。
そして、ステップS11およびステップS12を行った後、すなわち基板バイアスVbnは0のままであるが、基板バイアスVbpが電圧値Vbp1に設定されている状態を、図15の点PNT1により表す。点PNT1における遅延時間Tpdは、遅延時間Tpdの目標時間Tpd1よりも小さい目標時間Tpd2になっている。
具体的には、基板バイアスVbpの電圧値を0から負側に低下させながら基板バイアスVbpの印加および遅延時間Tpdの取得を繰り返す。そして、遅延時間Tpdが初期時間Tpd0から減少して目標時間Tpd2になるときに、そのときの基板バイアスVbpを電圧値Vbp1として決定することができる。このとき、点PNT1は、基板バイアスVbpが負である範囲において、遅延時間Tpdの基板バイアスVbp依存性を示す直線LN1上にある。
あるいは、基板バイアス制御回路CC1は、速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdが、主回路MC1の遅延時間の目標時間Tpd1よりも大きい目標時間Tpd3になるように、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定することもできる。
次に、基板バイアス制御回路CC1は、電流モニタ回路CM11(図5参照)のpチャネル型のMISFETQP6に基板バイアスVbp1を印加し(図14のステップS13)、電流Idspを取得する(図14のステップS14)。また、基板バイアス制御回路CC1は、電流モニタ回路CM14(図8参照)のnチャネル型のMISFETQN7およびnチャネル型のMISFETQN8に基板バイアスVbnを印加し(図14のステップS15)、電流Idsnを取得する(図14のステップS16)。そして、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する(図14のステップS17)。
ステップS13では、基板バイアス制御回路CC1は、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM11のpチャネル型のMISFETQP6に印加する。ステップS14では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbp1が印加された状態でpチャネル型のMISFETQP6を流れる電流Idspを、電流モニタ回路CM11により取得する。
一方、ステップS15では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbnを基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM14のnチャネル型のMISFETQN7およびnチャネル型のMISFETQN8に印加する。ステップS16では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbnが印加された状態でnチャネル型のMISFETQN7およびnチャネル型のMISFETQN8を流れる電流Idsnを、電流モニタ回路CM14により取得する。そして、ステップS17では、基板バイアス制御回路CC1は、取得された電流Idsp、および、取得された電流Idsnに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。このとき、電流Idspの絶対値と電流Idsnの絶対値とが等しくなるように、基板バイアスVbnおよび基板バイアスVbpを決定することが望ましい。
好適には、取得された電流Idsp、および、取得された電流Idsnの各々の逆数の和により算出される算出値が、遅延時間Tpdの目標時間Tpd1に応じて設定された設定値Rt1になるように、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。
具体的には、基板バイアスVbnを0から負側に低下させながらステップS15およびステップS16を繰り返す。そして、ステップS14で取得された電流Idspと、ステップS16で取得された電流Idsnとが、下記式(1)
(1/Idsp)+(1/Idsn)=Rt1 (1)
を満たすときに、ステップS17として、そのときの基板バイアスVbnを電圧値Vbn1として決定することができる。
好適には、設定値Rt1は、主回路MC1において、MISFETQP1およびMISFETQP2に基板バイアスVbpが印加され、MISFETQN1およびMISFETQN2に基板バイアスVbnが印加された状態における主回路MC1の遅延時間Tpdが目標時間Tpd1になるように、定められている。主回路MC1の遅延時間Tpdが目標時間Tpd1になるときに、pチャネル型のMISFETQP1に流れる電流Idspを電流Idsp1とし、nチャネル型のMISFETQN1およびnチャネル型のMISFETQN2を流れる電流Idsnを電流Idsn1とする。このとき、設定値Rt1は、下記式(2)
Rt1=(1/Idsp1)+(1/Idsn1) (2)
を満たす。
具体的には、基板バイアスVbnを0から負側に低下させながらステップS15およびステップS16を繰り返す。そして、主回路MC1の遅延時間Tpdが目標時間Tpd2から増加して目標時間Tpd1になるときに、ステップS17として、そのときの基板バイアスVbnを電圧値Vbn1として決定することになる。
このステップS15〜ステップS17を行った後、すなわち基板バイアスVbpが電圧値Vbp1に設定され、かつ、基板バイアスVbnが電圧値Vbn1に設定されている状態を、図15の点PNT2により表す。点PNT2における遅延時間Tpdは、主回路MC1の遅延時間Tpdの目標時間Tpd1になっている。また、点PNT1と点PNT2とを結ぶ直線の傾きは、基板バイアスVbnが負である範囲において、遅延時間Tpdの基板バイアスVbn依存性を示す直線LN2の傾きと等しくなっている。
なお、ステップS15〜ステップS17は、ステップS13およびステップS14と並行して行うこともできる。ただし、ステップS15〜ステップS17を行う前に、ステップS13およびステップS14を行って、電流Idspを取得しておいた方が、ステップS15〜ステップS17を容易に行うことができる。
次に、主回路MC1に基板バイアスVbp1および基板バイアスVbn1を印加する(図14のステップS18)。このとき、ステップS18では、基板バイアス制御回路CC1は、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC1により発生させて主回路MC1のpチャネル型のMISFETQP1およびpチャネル型のMISFETQP2に印加するように、制御する。また、ステップS18では、基板バイアス制御回路CC1は、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC1により発生させて主回路MC1のnチャネル型のMISFETQN1およびnチャネル型のMISFETQN2に印加するように、制御する。
このような制御方法では、主回路MC1において、領域ARPでn型ウェル5に印加される基板バイアスVbp1は負であり、かつ、領域ARNでp型ウェル6に印加される基板バイアスVbn1は負である。したがって、n型ウェル5とp型ウェル6との界面、すなわち図13において破線で囲まれた部分BPに相当する部分で、n型ウェル5とp型ウェル6との間の電位差を小さくすることができるので、n型ウェル5とp型ウェル6との間で流れるリーク電流を低減することができる。
<NOR回路についての基板バイアスの制御方法>
次に、主回路がNOR回路である例について、説明する。図16は、実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路に印加する基板バイアスを制御する工程の一部を示すフロー図である。図17は、遅延時間が目標時間に等しくなるように基板バイアスの電圧値が決定されることを説明するための図である。図17の横軸は、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnの電圧値を示し、図17の縦軸は、遅延時間Tpdを示す。
まず、基板バイアス制御回路CC1は、速度モニタ回路DC1に基板バイアスVbnを印加し(図16のステップS21)、速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する(図16のステップS22)。
ステップS21では、基板バイアス制御回路CC1(図1参照)は、基板バイアスVbnを基板バイアス発生回路GC1(図1参照)により発生させて速度モニタ回路DC1(図4参照)のnチャネル型のMISFETQN5に印加する。ステップS22では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbnが速度モニタ回路DC1のnチャネル型のMISFETQN5に印加された状態における速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。
好適には、基板バイアス制御回路CC1は、速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdが、主回路MC1の遅延時間の目標時間Tpd1よりも小さい目標時間Tpd2になるように、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。
図17において、例えば遅延時間Tpdの基板バイアスVbn依存性を示す直線LN3により表されるように、nチャネル型のMISFETQN5に印加される基板バイアスVbnが上昇するのに伴って、インバータ回路DC11(図4参照)の遅延時間Tpdは小さくなる。一方、図17において、例えば遅延時間Tpdの基板バイアスVbp依存性を示す直線LN4により表されるように、pチャネル型のMISFETQP5に印加される基板バイアスVbpが上昇するのに伴って、インバータ回路DC11の遅延時間Tpdは大きくなる。
また、ステップS21およびステップS22を行う前、すなわち基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnのいずれも0である最初の状態を、図17の点PNT0により表す。点PNT0における遅延時間Tpdを初期時間Tpd0とする。図17では、一例として、初期時間Tpd0が遅延時間の目標時間Tpd1よりも小さい例を示すが、初期時間Tpd0が目標時間Tpd1よりも大きい場合もあり得る。
そして、ステップS21およびステップS22を行った後、すなわち基板バイアスVbpは0のままであるが、基板バイアスVbnが電圧値Vbn1に設定されている状態を、図17の点PNT1により表す。点PNT1における遅延時間Tpdは、目標時間Tpd1よりも小さい目標時間Tpd2になっている。
具体的には、基板バイアスVbnの電圧値を0から正側に上昇させながら基板バイアスVbnの印加および遅延時間Tpdの取得を繰り返す。そして、遅延時間Tpdが初期時間Tpd0から減少して目標時間Tpd2になるときに、そのときの基板バイアスVbnを電圧値Vbn1として決定することができる。このとき、点PNT1は、基板バイアスVbnが正である範囲において、遅延時間Tpdの基板バイアスVbn依存性を示す直線LN3上にある。
あるいは、基板バイアス制御回路CC1は、速度モニタ回路DC1の遅延時間Tpdが、主回路MC1の遅延時間の目標時間Tpd1よりも大きい目標時間Tpd3になるように、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定することもできる。
次に、基板バイアス制御回路CC1は、電流モニタ回路CM12(図6参照)のnチャネル型のMISFETQN6に基板バイアスVbn1を印加し(図16のステップS23)、電流Idsnを取得する(図16のステップS24)。また、基板バイアス制御回路CC1は、電流モニタ回路CM13(図7参照)のpチャネル型のMISFETQP7およびpチャネル型のMISFETQP8に基板バイアスVbpを印加し(図16のステップS25)、電流Idspを取得する(図16のステップS26)。そして、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する(図16のステップS27)。
ステップS23では、基板バイアス制御回路CC1は、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM12のnチャネル型のMISFETQN6に印加する。ステップS24では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbn1が印加された状態でnチャネル型のMISFETQN6を流れる電流Idsnを、電流モニタ回路CM12により取得する。
一方、ステップS25では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbpを基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM13のpチャネル型のMISFETQP7およびpチャネル型のMISFETQP8に印加する。また、ステップS26では、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbpが印加された状態でpチャネル型のMISFETQP7およびpチャネル型のMISFETQP8を流れる電流Idspを、電流モニタ回路CM13により取得する。そして、ステップS27では、基板バイアス制御回路CC1は、取得された電流Idsp、および、取得された電流Idsnに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
好適には、取得された電流Idsp、および、取得された電流Idsnの各々の逆数の和により算出される算出値が、遅延時間Tpdの目標時間Tpd1に応じて設定された設定値Rt1になるように、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
具体的には、基板バイアスVbpを0から正側に上昇させながらステップS25およびステップS26を繰り返す。そして、ステップS24で取得された電流Idsnと、ステップS26で取得された電流Idspとが、上記式(1)を満たすときに、ステップS27として、そのときの基板バイアスVbpを電圧値Vbp1として決定することができる。
好適には、設定値Rt1は、主回路MC1において、MISFETQN3およびMISFETQN4に基板バイアスVbnが印加され、MISFETQP3およびMISFETQP4に基板バイアスVbpが印加された状態における主回路MC1の遅延時間Tpdが目標時間Tpd1になるように、定められている。主回路MC1の遅延時間Tpdが目標時間Tpd1になるときに、pチャネル型のMISFETQP3およびpチャネル型のMISFETQP4を流れる電流Idspを電流Idsp1とし、nチャネル型のMISFETQN3を流れる電流Idsnを電流Idsn1とする。このとき、設定値Rt1は、上記式(2)を満たす。
具体的には、基板バイアスVbpを0から正側に上昇させながらステップS25およびステップS26を繰り返す。そして、主回路MC1の遅延時間Tpdが目標時間Tpd2から増加して目標時間Tpd1になるときに、ステップS27として、そのときの基板バイアスVbpを電圧値Vbp1として決定することになる。
このステップS25〜ステップS27を行った後、すなわち基板バイアスVbpが電圧値Vbp1に設定され、かつ、基板バイアスVbnが電圧値Vbn1に設定されている状態を、図17の点PNT2により表す。点PNT2における遅延時間Tpdは、主回路MC1の遅延時間Tpdの目標時間Tpd1になっている。また、点PNT1と点PNT2とを結ぶ直線の傾きは、基板バイアスVbpが正である範囲において、遅延時間Tpdの基板バイアスVbp依存性を示す直線LN4の傾きと等しくなっている。
なお、ステップS25〜ステップS27の工程は、ステップS23およびステップS24の工程と並行して行うこともできる。ただし、ステップS25〜ステップS27の工程を行う前に、ステップS23およびステップS24の工程を行って、電流Idsnを取得しておいた方が、ステップS25〜ステップS27の工程を容易に行うことができる。
次に、主回路MC1に基板バイアスVbp1および基板バイアスVbn1を印加する(図16のステップS28)。このとき、ステップS28では、基板バイアス制御回路CC1は、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC1により発生させて主回路MC1のpチャネル型のMISFETQP3およびpチャネル型のMISFETQP4に印加するように、制御する。また、ステップS28では、基板バイアス制御回路CC1は、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC1により発生させて主回路MC1のnチャネル型のMISFETQN3およびnチャネル型のMISFETQN4に印加するように、制御する。
このような制御方法では、主回路MC1において、領域ARPでn型ウェル5に印加される基板バイアスVbp1は正であり、かつ、領域ARNでp型ウェル6に印加される基板バイアスVbn1は正である。したがって、n型ウェル5とp型ウェル6との界面、すなわち図13において破線で囲まれた部分BPに相当する部分で、n型ウェル5とp型ウェル6との間の電位差を小さくすることができるので、n型ウェル5とp型ウェル6と間で流れるリーク電流を低減することができる。
<電流モニタ回路の変形例>
次に、電流モニタ回路CM1の変形例について説明する。図18は、実施の形態1の変形例の半導体集積回路装置における電流モニタ回路の構成を示す回路図である。図19は、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1と、電流モニタ回路を流れる電流Idsnとの関係を模式的に示すグラフである。図20は、互いに直列に接続されたnチャネル型のMISFETの数Nmと、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1との関係を模式的に示すグラフである。
本変形例では、nチャネル型のMISFETを備えた電流モニタ回路として、図6に示した電流モニタ回路CM12、図8に示した電流モニタ回路CM14、および、図18に示す電流モニタ回路CM15を有する。また、電流モニタ回路CM12において、nチャネル型のMISFETQN6に印加される基板バイアスVbnを、基板バイアスVb1nとする。さらに、電流モニタ回路CM14において、nチャネル型のMISFETQN7およびnチャネル型のMISFETQN8に印加される基板バイアスVbnを、基板バイアスVb2nとする。
図18に示すように、電流モニタ回路CM15は、nチャネル型のMISFETQN9、nチャネル型のMISFETQN10、および、nチャネル型のMISFETQN11を有する。nチャネル型のMISFETQN9、nチャネル型のMISFETQN10、および、nチャネル型のMISFETQN11は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに直列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN9のドレイン電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。nチャネル型のMISFETQN9のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN10のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN10のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN11のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN11のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。そして、nチャネル型のMISFETQN9、nチャネル型のMISFETQN10、および、nチャネル型のMISFETQN11には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。電流モニタ回路CM15において、nチャネル型のMISFETQN9、nチャネル型のMISFETQN10、および、nチャネル型のMISFETQN11に印加される基板バイアスVbnを、基板バイアスVb3nとする。
例えばNAND回路において、互いに直列に接続されたnチャネル型のMISFETの数は、目的とする回路動作に応じて、様々な値を取り得る。したがって、nチャネル型のMISFETを備えた電流モニタ回路として、互いに直列に接続されたnチャネル型のMISFETの数Nmが1、2、3となるように、複数の電流モニタ回路を有することが好ましい。このとき、図19に示すように、nチャネル型のMISFETの数Nmが1、2および3の各々である場合において、基板バイアスVb1n、基板バイアスVb2nおよび基板バイアスVb3nのそれぞれの増加に伴って、電流モニタ回路のnチャネル型のMISFETを流れる電流Idsnは増加する。
しかし、基板バイアスVb1n、基板バイアスVb2nおよび基板バイアスVb3nとして同一の電圧値を印加した場合には、nチャネル型のMISFETの数Nmが大きいほど、電流Idsnは小さくなる。すなわち、基板バイアスVbnと電流Idsnとの関係を示す直線は、nチャネル型のMISFETの数Nmが大きくなるほど、下方に位置する。
ここで、図19に示すように、電流Idsnが上記式(1)を満たすときの電流Idsnを目標電流Idsn2とする。また、電流Idsnが目標電流Idsn2になるときの基板バイアスVb1n、基板バイアスVb2nおよび基板バイアスVb3nの各々の電圧値を、電圧値Vb1n1、電圧値Vb2n1および電圧値Vb3n1とする。このとき、図19および図20に示すように、電圧値Vb1n1、電圧値Vb2n1および電圧値Vb3n1は、この順に上昇する。すなわち、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1として決定される電圧値は、互いに直列に接続されたnチャネル型のMISFETの数Nmの増加に伴って、上昇する。
したがって、互いに直列に接続されたnチャネル型のMISFETの数Nmが1、2および3となるような、複数の電流モニタ回路を有することで、それぞれの数Nmに応じて最適な基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を容易に決定することができる。あるいは、互いに直列に接続されたnチャネル型のMISFETの数Nmに対する基板バイアスVbnの電圧値Vbn1の変化率を求めることができるので、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1をさらに精度よく決定することができる。
例えば、図14のステップS14を行った後、図14のステップS15を行う際に、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVb1nを基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM12(図6参照)のnチャネル型のMISFETQN6に印加する。また、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVb3nを基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM15(図18参照)のnチャネル型のMISFETQN9、nチャネル型のMISFETQN10、および、nチャネル型のMISFETQN11に印加する。なお、基板バイアス制御回路CC1が、基板バイアスVb2nを基板バイアス発生回路GC1により発生させて電流モニタ回路CM14(図8参照)のnチャネル型のMISFETQN7およびnチャネル型のMISFETQN8に印加するのは、実施の形態1と同様である。
そして、ステップS16を行う際に、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVb1nが印加された状態でnチャネル型のMISFETQN6を流れる電流Idsn(以後、電流Ids1nと称する)を、電流モニタ回路CM12により取得する。また、基板バイアスVb3nが印加された状態でnチャネル型のMISFETQN9、nチャネル型のMISFETQN10、および、nチャネル型のMISFETQN11を流れる電流Idsn(以後、電流Ids3nと称する)を、電流モニタ回路CM15により取得する。なお、基板バイアスVb2nが印加された状態でMISFETQN7およびMISFETQN8を流れる電流Idsn(以後、電流Ids2nと称する)を、電流モニタ回路CM14により取得するのは、実施の形態1と同様である。
さらに、ステップS18を行う際に、基板バイアス制御回路CC1は、取得された電流Idsp、および、取得された電流Ids1nに基づいて、基板バイアスVb1nの電圧値Vb1n1を決定する。また、基板バイアス制御回路CC1は、取得された電流Idsp、および、取得された電流Ids3nに基づいて、基板バイアスVb3nの電圧値Vb3n1を決定する。なお、基板バイアス制御回路CC1が、取得された電流Idsp、および、取得された電流Ids2nに基づいて、基板バイアスVb2nの電圧値Vb2n1を決定するのは、実施の形態1と同様である。また、具体的に電圧値Vb1n1および電圧値Vb3n1を決定する方法は、電圧値Vb2n1を決定する方法と同様にすることができる。
好適には、電流モニタ回路CM15を構成するMISFETQN9〜MISFETQN11は、主回路MC1を構成するMISFETQN1およびMISFETQN2と同種のMISFETである。すなわちMISFETQN9〜MISFETQN11の閾値電圧は、MISFETQN1およびMISFETQN2の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC1を構成するMISFETQN1およびMISFETQN2に印加する基板バイアスVbnを、精度よく制御することができる。
なお、上記の説明では、主回路がNAND回路であり、互いに直列に接続されたMISFETがnチャネル型のMISFETである場合について説明した。しかし、主回路がNOR回路であり、互いに直列に接続されたMISFETがpチャネル型のMISFETである場合でも、同様に、互いに直列に接続されたpチャネル型のMISFETの数Nmが1、2および3となるような、複数の電流モニタ回路を有することができる。これにより、それぞれの数Nmに応じて最適な基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を容易に決定することができる。あるいは、互いに直列に接続されたpチャネル型のMISFETの数Nmに対する基板バイアスVbpの電圧値Vbp1の変化率を求めることができるので、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1をさらに精度よく決定することができる。
<閾値電圧のばらつきを補償する他の方法について>
閾値電圧のばらつきを補償する他の方法として、半導体集積回路装置内に形成されたレプリカ回路の遅延時間が目標時間になるように、レプリカ回路に印加する基板バイアスの電圧値を決定し、この電圧値に設定された基板バイアスを主回路に印加して閾値電圧を制御する方法が考えられる。しかしながら、半導体集積回路装置内にレプリカ回路を形成することは、レプリカ回路を形成する面積の分だけ、半導体集積回路装置の面積が増加することになるため、半導体集積回路装置を小型化する観点からは、欠点となる。
一方、閾値電圧のばらつきを補償するさらに他の方法として、半導体集積回路装置内に、例えばリングオシレータ回路などの遅延回路を形成し、形成された遅延回路の遅延時間が目標時間になるように、遅延回路に印加する基板バイアスの電圧値を決定し、この電圧値に設定された基板バイアスを主回路に印加して閾値電圧を制御する方法が考えられる。
しかしながら、遅延回路が、例えばCMISインバータ回路を複数備えたリングオシレータ回路など、単純な回路を備えた遅延回路である場合には、遅延回路の遅延時間が目標時間になるように決定された電圧値に設定された基板バイアスを主回路に印加したとしても、主回路の遅延時間は目標時間にはならない。これは、主回路が例えばNAND回路またはNOR回路などの回路である場合には、主回路内に互いに直列に接続されたnチャネル型またはpチャネル型のMISFETが含まれるため、同一の電圧値に設定された基板バイアスを印加した場合でも、主回路の遅延時間が単純な遅延回路の遅延時間と異なるためである。そのため、遅延回路の遅延時間が目標時間になるように決定された基板バイアスの電圧値を印加することで、主回路の遅延時間が目標時間になるように制御することは困難である。したがって、主回路を構成するMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを容易に補償することができず、半導体集積回路装置の性能が低下する。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、速度モニタ回路に加え、電流モニタ回路として、主回路と同様に、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型のMISFETが互いに直列に接続された回路を有する。速度モニタ回路に含まれるインバータ回路を構成するMISFETのうち他方のチャネル型のMISFETに基板バイアスが印加された状態における速度モニタ回路の遅延時間に基づいて、当該他方のチャネル型のMISFETに印加される基板バイアスの電圧値を決定する。次に、当該電圧値に設定された基板バイアスを当該他方のチャネル型のMISFETに印加し、当該一方のチャネル型のMISFETに基板バイアスを印加する。そして、このように基板バイアスが印加された状態で、それぞれのチャネル型のMISFETを流れる電流に基づいて、当該一方のチャネル型のMISFETに印加される基板バイアスの電圧値を決定する。
このような電流モニタ回路を速度モニタ回路と併用することにより、主回路として、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型のMISFETが互いに直列に接続された回路を有する場合でも、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができる。したがって、主回路を構成するMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを容易に補償することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。また、主回路と同一の回路、すなわちレプリカ回路を形成しなくても、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。
前述したMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきが、個片化されたチップ内での閾値電圧のばらつき、すなわちいわゆるローカルばらつきではなく、例えば半導体集積回路装置の製造工程のばらつきに起因したチップ間での閾値電圧のばらつき、すなわちいわゆるグローバルばらつきである場合を考える。このような場合、チップ内で複数のMISFETに等しい基板バイアスを印加することで、閾値電圧を容易に制御することができるので、閾値電圧のばらつきを補償する効果がより大きくなる。
(実施の形態2)
実施の形態1の半導体集積回路装置では、好適には、主回路および基板バイアス制御回路を構成するMISFETのうち、pチャネル型のMISFETの間で閾値電圧が等しく、nチャネル型のMISFETの間で閾値電圧が等しかった。それに対して、実施の形態2の半導体集積回路装置では、主回路および基板バイアス制御回路は、それぞれの領域の間でpチャネル型のMISFETの閾値電圧が異なり、かつ、nチャネル型のMISFETの閾値電圧が異なる複数の回路領域の各々に形成されている。
なお、以下では、主回路および基板バイアス制御回路が、MISFETの閾値電圧が互いに異なる2つの領域の各々に形成されている場合について説明する。しかし、実施の形態2の半導体集積回路装置は、主回路および基板バイアス制御回路が、MISFETの閾値電圧が互いに異なる3つ以上の複数の領域の各々に形成されているものであってもよい。
<半導体集積回路装置の構成>
本実施の形態2の半導体集積回路装置では、主回路および基板バイアス制御回路を構成するMISFETは、それぞれの領域の間でpチャネル型のMISFETの閾値電圧が異なり、かつ、nチャネル型のMISFETの閾値電圧が異なる2つの回路領域HVTおよび回路領域LVTに形成されている。
回路領域HVTに形成されているpチャネル型のMISFETの各々の閾値電圧の絶対値は、回路領域LVTに形成されているpチャネル型のMISFETのいずれの閾値電圧の絶対値よりも大きい。
回路領域HVTに形成されているnチャネル型のMISFETの各々の閾値電圧の絶対値は、回路領域LVTに形成されているnチャネル型のMISFETのいずれの閾値電圧の絶対値よりも大きい。
以下では、一例として、主回路がNAND回路である場合について説明する。しかし、主回路がNOR回路である場合も、チャネル型および導電型を全て反対にし、電源電圧Vddへの接続と接地電位GNDとの接続とを反対にすれば、主回路がNAND回路である場合と同様にすることができる。
図21は、実施の形態2の半導体集積回路装置における主回路の一例としてのNAND回路の構成を示す回路図である。図22は、実施の形態2の半導体集積回路装置における速度モニタ回路の構成を示す回路図である。図23および図24は、実施の形態2の半導体集積回路装置における電流モニタ回路の構成を示す回路図である。
図21に示すように、回路領域HVTで、主回路MC1Hは、電圧Vin1および電圧Vin2を2入力とし、電圧Voutを1出力とするものである。また、回路領域HVTで、主回路MC1Hは、pチャネル型のMISFETQP1H、pチャネル型のMISFETQP2H、nチャネル型のMISFETQN1H、および、nチャネル型のMISFETQN2Hを含む。
一方、図21に示すように、回路領域LVTで、主回路MC1Lは、電圧Vin1および電圧Vin2を2入力とし、電圧Voutを1出力とするものである。また、回路領域LVTで、主回路MC1Lは、pチャネル型のMISFETQP1L、pチャネル型のMISFETQP2L、nチャネル型のMISFETQN1L、および、nチャネル型のMISFETQN2Lを含む。
図21に示すように、回路領域HVTにおける主回路MC1H、および、回路領域LVTにおける主回路MC1Lの各々は、それぞれを構成する同一のチャネル型のMISFETの閾値電圧が互いに異なる点を除き、実施の形態1で図2を用いて説明した主回路MC1と同様の構成とすることができる。
図22に示すように、回路領域HVTで、遅延回路としての速度モニタ回路DC1Hは、インバータ回路DC11Hを複数備えている。そして、インバータ回路DC11Hは、例えばpチャネル型のMISFETQP5Hおよびnチャネル型のMISFETQN5Hを含む。一方、回路領域LVTで、遅延回路としての速度モニタ回路DC1Lは、インバータ回路DC11Lを複数備えており、インバータ回路DC11Lは、例えばpチャネル型のMISFETQP5Lおよびnチャネル型のMISFETQN5Lを含む。
図22に示すように、回路領域HVTにおける速度モニタ回路DC1H、および、回路領域LVTにおける速度モニタ回路DC1Lの各々は、それぞれを構成する同一のチャネル型のMISFETの閾値電圧が互いに異なる点を除き、実施の形態1で図4を用いて説明した速度モニタ回路DC1と同様の構成とすることができる。
図23に示すように、回路領域HVTで、電流モニタ回路CM11Hは、pチャネル型のMISFETQP6Hを有する。一方、回路領域LVTで、電流モニタ回路CM11Lは、pチャネル型のMISFETQP6Lを有する。
図23に示すように、回路領域HVTにおける電流モニタ回路CM11H、および、回路領域LVTにおける電流モニタ回路CM11Lの各々は、それぞれを構成する同一のチャネル型のMISFETの閾値電圧が互いに異なる点を除き、実施の形態1で図5を用いて説明した電流モニタ回路CM11と同様の構成とすることができる。
図24に示すように、回路領域HVTで、電流モニタ回路CM14Hは、nチャネル型のMISFETQN7H、および、nチャネル型のMISFETQN8Hを有する。一方、回路領域LVTで、電流モニタ回路CM14Lは、nチャネル型のMISFETQN7L、および、nチャネル型のMISFETQN8Lを有する。
図24に示すように、回路領域HVTにおける電流モニタ回路CM14H、および、電流モニタ回路CM14Lの各々は、それぞれを構成する同一のチャネル型のMISFETの閾値電圧が互いに異なる点を除き、実施の形態1で図8を用いて説明した電流モニタ回路CM14と同様の構成とすることができる。
次に、回路領域HVTおよび回路領域LVTと、領域ARPおよび領域ARNとの関係について説明する。以下では、半導体集積回路装置を構成する回路のうち、速度モニタ回路を例にして説明する。しかし、半導体集積回路装置を構成する回路のうち、例えば電流モニタ回路など、速度モニタ回路以外の回路についても、同様にすることができる。
図25は、速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の平面図である。図26は、速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の断面図である。図26は、図25のA−A線に沿った断面図である。なお、図25では、図10と同様に、層間絶縁膜13、シリサイド層12およびサイドウォールスペーサ11を除去して透視した上で、図10とは異なり、p型半導体領域9、n型半導体領域10、BOX層2aおよびBOX層2bを除去して透視した状態を示している。また、図25および図26では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向とし、支持基板1の表面1aに垂直な方向を、Z軸方向としている。
本実施の形態2の半導体集積回路装置における速度モニタ回路DC1Hおよび速度モニタ回路DC1Lのうち、n型ウェル5およびp型ウェル6以外の部分については、図10および図11を用いて説明した実施の形態1の半導体集積回路装置における速度モニタ回路DC1の各部分と同一である。また、図25および図26では、回路領域HVTおよび回路領域LVTの各々において、pチャネル型のMISFETとnチャネル型のMISFETとを含むCMISインバータ回路を、それぞれ1つずつ示している。
図25および図26に示すように、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、領域ARPでは、支持基板1の表面1a側に、n型の半導体領域としてのn型ウェル5が形成されており、領域ARNでは、支持基板1の表面1a側に、p型の半導体領域としてのp型ウェル6が形成されている。
一方、図25および図26に示すように、本実施の形態2では、実施の形態1と異なり、領域ARPは、MISFETの閾値電圧が異なる2つの領域、すなわち領域ARPHおよび領域ARPLからなる。また、領域ARNは、MISFETの閾値電圧が異なる2つの領域、すなわち領域ARNHおよび領域ARNLからなる。領域ARPHは、領域ARPのうち、回路領域HVTに含まれる領域であり、領域ARPLは、領域ARPのうち、回路領域LVTに含まれる領域であり、領域ARNHは、領域ARNのうち、回路領域HVTに含まれる領域であり、領域ARNLは、領域ARNのうち、回路領域LVTに含まれる領域である。
好適には、領域ARPHでは、n型ウェル5の上層部に、n型の半導体領域21が形成されており、領域ARPLでは、n型ウェル5の上層部に、n型の半導体領域22が形成されている。このとき、BOX層2aは、n型の半導体領域21上、および、n型の半導体領域22上に形成されており、SOI層3aは、領域ARPHおよび領域ARPLで、BOX層2a上に形成されている。
例えば、n型の半導体領域21におけるn型の不純物濃度を、n型の半導体領域22におけるn型の不純物濃度よりも大きくすることで、領域ARPHに形成されるpチャネル型のMISFETQP5Hの閾値電圧の絶対値を、領域ARPLに形成されるpチャネル型のMISFETQP5Lの閾値電圧の絶対値よりも大きくする。具体的には、n型ウェル5を形成した後、領域ARPHおよび領域ARPLで、n型ウェル5の上層部に、例えば砒素(As)またはリン(P)などのn型の不純物を導入する際に、領域ARPHで導入されるn型の不純物のドーズ量を、領域ARPLで導入されるn型の不純物のドーズ量よりも大きくする。このような方法により、n型の半導体領域21におけるn型の不純物濃度を、n型の半導体領域22におけるn型の不純物濃度よりも大きくする。
同様に、領域ARNHでは、p型ウェル6の上層部に、p型の半導体領域23が形成されており、領域ARNLでは、p型ウェル6の上層部に、p型の半導体領域24が形成されている。図示は省略するが、BOX層2b(図12参照)は、p型の半導体領域23上、および、p型の半導体領域24上に形成されており、SOI層3b(図12参照)は、領域ARNHおよび領域ARNLで、BOX層2b上に形成されている。
例えば、p型の半導体領域23におけるp型の不純物濃度を、p型の半導体領域24におけるp型の不純物濃度よりも大きくすることで、領域ARNHに形成されるnチャネル型のMISFETQN5Hの閾値電圧を、領域ARNLに形成されるnチャネル型のMISFETQN5Lの閾値電圧よりも大きくする。具体的には、p型ウェル6を形成した後、領域ARNHおよび領域ARNLで、p型ウェル6の上層部に、例えばホウ素(B)などのp型の不純物を導入する際に、領域ARNHで導入されるp型の不純物のドーズ量を、領域ARNLで導入されるp型の不純物のドーズ量よりも大きくする。このような方法により、p型の半導体領域23におけるp型の不純物濃度を、p型の半導体領域24におけるp型の不純物濃度よりも大きくする。
好適には、領域ARPLは領域ARPHと隣り合っており、半導体領域22は半導体領域21と隣り合っている。また、領域ARNLは領域ARNHと隣り合っており、半導体領域24は半導体領域23と隣り合っている。
なお、n型ウェル5およびp型ウェル6における不純物濃度については、実施の形態1と同様にすることができる。また、図25および図26に示すように、例えば領域ARPHと領域ARPLとの境界、および、領域ARNHと領域ARNLとの境界で、p型半導体領域9およびn型半導体領域10の電位を調整するための、ダミーゲート電極8cが形成されていてもよい。
本実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、SOI層3aと電気的に絶縁されたn型ウェル5に基板バイアスVbpを印加し、SOI層3bと電気的に絶縁されたp型ウェル6に基板バイアスVbnを印加することができるので、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnの電圧値を広範囲で調整することができる。したがって、主回路MC1を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、精度よく制御することができる。
<基板バイアスの制御方法>
本実施の形態2では、MISFETの閾値電圧が異なる2つの回路領域HVTおよび回路領域LVTの各々において、実施の形態1における基板バイアスの制御方法と同様の基板バイアスの制御方法を行うことができる。
回路領域HVTで、主回路MC1HがNAND回路である場合を考える。この場合、QP1、QP2、QP5、QP6、QN1、QN2、QN7およびQN8により示される各MISFET(図2、図4、図5および図8参照)を、QP1H、QP2H、QP5H、QP6H、QN1H、QN2H、QN7HおよびQN8Hにより示される各MISFET(図21〜図24参照)に置き換える。そしてこのようにMISFETを置き換えた状態で、図14のステップS11〜ステップS18を行う。これにより、回路領域HVTで、主回路MC1Hに印加される基板バイアスを制御することができる。
また、回路領域LVTで、主回路MC1LがNAND回路である場合を考える。この場合、QP1、QP2、QP5、QP6、QN1、QN2、QN7およびQN8により示される各MISFET(図2、図4、図5および図8参照)を、QP1L、QP2L、QP5L、QP6L、QN1L、QN2L、QN7LおよびQN8Lにより示される各MISFET(図21〜図24参照)に置き換える。そしてこのようにMISFETを置き換えた状態で、図14のステップS11〜ステップS18を行う。これにより、回路領域LVTで、主回路MC1Lに印加される基板バイアスを制御することができる。
同様に、回路領域HVTで、主回路MC1HがNOR回路である場合(図示は省略)を考える。この場合、QN3、QN4、QN5、QN6、QP3、QP4、QP7およびQP8により示される各MISFET(図3、図4、図6および図7参照)と同様のMISFETであって、回路領域HVTに形成されたものを用いて、図16のステップS21〜ステップS28を行う。これにより、主回路MC1Hに印加される基板バイアスを制御することができる。
また、回路領域LVTで、主回路MC1LがNOR回路である場合(図示は省略)を考える。この場合、QN3、QN4、QN5、QN6、QP3、QP4、QP7およびQP8により示される各MISFET(図3、図4、図6および図7参照)と同様のMISFETであって、回路領域LVTに形成されたものを用いて、図16のステップS21〜ステップS28を行う。これにより、主回路MC1Lに印加される基板バイアスを制御することができる。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態2の半導体集積回路装置では、主回路および基板バイアス制御回路は、それぞれの領域の間でpチャネル型のMISFETの閾値電圧が異なり、かつ、nチャネル型のMISFETの閾値電圧が異なる複数の回路領域に形成されている。これにより、主回路が、MISFETの閾値電圧が異なる複数の回路領域の各々に形成されている場合でも、それぞれの回路領域に形成された基板バイアス制御回路を用いて、それぞれの回路領域の主回路について、遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができる。したがって、主回路のうちMISFETの閾値電圧が異なる複数の回路領域の各々に形成された部分について、実施の形態1と同様に、主回路を構成するMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを容易に補償することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。
さらに、本実施の形態2の半導体集積回路装置では、好適には、基板バイアス制御回路のうち、MISFETの閾値電圧が異なる2つの回路領域の各々に形成される部分に含まれるMISFETを、同一のn型ウェルまたはp型ウェルの上に形成することができる。したがって、閾値電圧が異なる2種類のMISFETの各々を、互いに離れて形成された2つのn型ウェル、または、2つのp型ウェルの上に形成する場合に比べ、速度モニタ回路および電流モニタ回路の面積を小型化することができ、半導体集積回路装置をさらに小型化することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1の半導体集積回路装置では、pチャネル型のMISFETおよびnチャネル型のMISFETからなるCMISインバータ回路を複数備えた速度モニタ回路と、電流モニタ回路とを有していた。それに対して、実施の形態3の半導体集積回路装置では、pチャネル型のMISFETのみからなるインバータ回路を複数備えた速度モニタ回路と、nチャネル型のMISFETのみからなるインバータ回路を複数備えた速度モニタ回路とを有するが、電流モニタ回路を有しない。
<半導体集積回路装置の構成>
図27は、実施の形態3の半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図27に示すように、本実施の形態3の半導体集積回路装置は、主回路MC2と、基板バイアス制御回路CC2とを有する。本実施の形態3の半導体集積回路装置は、基板バイアス制御回路CC2が、複数の遅延回路としての速度モニタ回路DC2および速度モニタ回路DC3を有する点、ならびに、電流モニタ回路を有しない点で、実施の形態1の半導体集積回路装置と異なる。また、本実施の形態3の半導体集積回路装置における主回路MC2、および、電圧発生回路としての基板バイアス発生回路GC2の各々については、実施の形態1の半導体集積回路装置における主回路MC1、および、基板バイアス発生回路GC1のそれぞれと同様にすることができる。
図28〜図31は、実施の形態3の半導体集積回路装置における速度モニタ回路の構成を示す回路図である。図28は、速度モニタ回路DC2の一例としての速度モニタ回路DC21を示し、図29は、速度モニタ回路DC2の一例としての速度モニタ回路DC22を示す。図30は、速度モニタ回路DC3の一例としての速度モニタ回路DC31を示し、図31は、速度モニタ回路DC3の一例としての速度モニタ回路DC32を示す。なお、図28〜図31では、それぞれの速度モニタ回路に備えられた複数のインバータ回路のうち3つを示しているが、それぞれの速度モニタ回路に備えられるインバータ回路の数は、1または3以外の複数であってもよい。
図28〜図31に示すように、速度モニタ回路DC21、速度モニタ回路DC22、速度モニタ回路DC31および速度モニタ回路DC32の各々は、電圧Vinが入力される入力ノード、および、電圧Voutが出力される出力ノードを有する遅延回路である。
図28に示す速度モニタ回路DC21に備えられたインバータ回路DC211は、例えばpチャネル型のMISFETQP21および抵抗素子RP21からなる。pチャネル型のMISFETQP21のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されており、pチャネル型のMISFETQP21のドレイン電極は、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn3に接続されている。抵抗素子RP21の一方は、ノードn3に接続されており、抵抗素子RP21の他方は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。pチャネル型のMISFETQP21には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。
図29に示す速度モニタ回路DC22に備えられたインバータ回路DC221は、例えばpチャネル型のMISFETQP22、pチャネル型のMISFETQP23、および、抵抗素子RP22からなる。pチャネル型のMISFETQP22のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP22のドレイン電極は、pチャネル型のMISFETQP23のソース電極に接続されている。pチャネル型のMISFETQP23のドレイン電極は、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn3に接続されている。抵抗素子RP22の一方は、ノードn3に接続されており、抵抗素子RP22の他方は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。pチャネル型のMISFETQP22、および、pチャネル型のMISFETQP23には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。
図30に示す速度モニタ回路DC31に備えられたインバータ回路DC311は、例えば抵抗素子RN21およびnチャネル型のMISFETQN21からなる。抵抗素子RN21の一方は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されており、抵抗素子RN21の他方は、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn4に接続されている。nチャネル型のMISFETQN21のドレイン電極は、ノードn4に接続されており、nチャネル型のMISFETQN21のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。nチャネル型のMISFETQN21には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
図31に示す速度モニタ回路DC32に備えられたインバータ回路DC321は、例えば抵抗素子RN22、nチャネル型のMISFETQN22、および、nチャネル型のMISFETQN23からなる。抵抗素子RN22の一方は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されており、抵抗素子RN22の他方は、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn4に接続されている。nチャネル型のMISFETQN22のドレイン電極は、ノードn4に接続されている。nチャネル型のMISFETQN22のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN23のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN23のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。nチャネル型のMISFETQN22、および、nチャネル型のMISFETQN23には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
図28および図29に示す速度モニタ回路DC2、ならびに、図30および図31に示す速度モニタ回路DC3の各々において、インバータ回路は、複数、例えばNを2以上の整数としたときにN個配列されている。そして、1番目からN−1番目に配列されたインバータ回路の各々の出力側が、次に配列されたインバータ回路の入力側に接続されている。このようにして、複数のインバータ回路が入力ノードと出力ノードとの間に直列に接続されることで、各々のインバータ回路の遅延時間が遅延時間Tpdである遅延回路を形成することができる。
なお、実施の形態1における速度モニタ回路DC1(図4参照)と同様に、Nを3以上の奇数とし、出力ノードを入力ノードと接続して帰還回路を構成することで、速度モニタ回路DC2および速度モニタ回路DC3をリングオシレータ回路とすることもできる。これにより、実施の形態1における速度モニタ回路DC1と同様に、遅延時間Tpdをより精度よく測定することができる。
また、速度モニタ回路DC2および速度モニタ回路DC3として、1つのインバータ回路からなる回路を用いることもできる。
本実施の形態3では、QP21、QP22およびQP23により示されるpチャネル型のMISFET(図28および図29参照)の各々を、実施の形態1におけるMISFETQP5と同様に、図11に示すSOI層3aに形成し、図11に示すn型ウェル5に基板バイアスVbpを印加することができる。さらに、QN21、QN22およびQN23により示されるnチャネル型のMISFET(図30および図31参照)の各々を、実施の形態1におけるMISFETQN5と同様に、図12に示すSOI層3bに形成し、図12に示すp型ウェル6に基板バイアスVbnを印加することができる。
これにより、SOI層3aと電気的に絶縁されたn型ウェル5に基板バイアスVbpを印加し、SOI層3bと電気的に絶縁されたp型ウェル6に基板バイアスVbnを印加することができるので、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnの電圧値を広範囲で調整することができる。したがって、主回路MC2を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、精度よく制御することができる。
<基板バイアスの制御方法>
次に、本実施の形態3の半導体集積回路装置における基板バイアスの制御方法について説明する。図32は、実施の形態3の半導体集積回路装置における主回路に印加する基板バイアスを制御する工程の一部を示すフロー図である。
まず、基板バイアス制御回路CC2は、速度モニタ回路DC2(図28および図29参照)に基板バイアスVbpを印加し(図32のステップS31)、速度モニタ回路DC2の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する(図32のステップS32)。
主回路MC2(図27参照)がNAND回路(図2参照)である場合には、ステップS31では、基板バイアスVbpを基板バイアス発生回路GC2(図27参照)により発生させて速度モニタ回路DC21(図28参照)のMISFETQP21に印加する。そして、ステップS32では、基板バイアスVbpがMISFETQP21に印加された状態における速度モニタ回路DC21の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
一方、主回路MC2がNOR回路(図3参照)である場合には、ステップS31では、基板バイアスVbpを基板バイアス発生回路GC2により発生させて速度モニタ回路DC22(図29参照)のpチャネル型のMISFETQP22およびpチャネル型のMISFETQP23に印加する。そして、ステップS32では、基板バイアスVbpがMISFETQP22およびMISFETQP23に印加された状態における速度モニタ回路DC22の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
具体的に電圧値Vbp1を決定する方法については、図14のステップS11およびステップS12と同様にすることができる。
次に、基板バイアス制御回路CC2は、速度モニタ回路DC3(図30および図31参照)に基板バイアスVbnを印加し(図32のステップS33)、速度モニタ回路DC3の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する(図32のステップS34)。
主回路MC2(図27参照)がNOR回路(図3参照)である場合には、ステップS33では、基板バイアスVbnを基板バイアス発生回路GC2(図27参照)により発生させて速度モニタ回路DC31(図30参照)のnチャネル型のMISFETQN21に印加する。そして、ステップS34では、基板バイアスVbnがMISFETQN21に印加された状態における速度モニタ回路DC31の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。
一方、主回路MC2がNAND回路(図2参照)である場合には、ステップS33では、基板バイアスVbnを基板バイアス発生回路GC2により発生させて速度モニタ回路DC32(図31参照)のnチャネル型のMISFETQN22およびnチャネル型のMISFETQN23に印加する。そして、ステップS34では、基板バイアスVbnがMISFETQN22およびMISFETQN23に印加された状態における速度モニタ回路DC32の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。
具体的に電圧値Vbn1を決定する方法については、図16のステップS21およびステップS22と同様にすることができる。
なお、ステップS33およびステップS34は、ステップS31およびステップS32と並行して行うこともでき、ステップS31およびステップS32よりも前に行うこともできる。
次に、基板バイアス制御回路CC2は、主回路MC2に基板バイアスVbp1および基板バイアスVbn1を印加する(図32のステップS35)。このステップS35では、基板バイアス制御回路CC2は、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC2により発生させて主回路MC2のpチャネル型のMISFETに印加するように制御する。また、ステップS35では、基板バイアス制御回路CC2は、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC2により発生させて主回路MC2のnチャネル型のMISFETに印加するように制御する。具体的に基板バイアスVbp1および基板バイアスVbn1を印加するように制御する方法については、図14のステップS18または図16のステップS28と同様にすることができる。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態3の半導体集積回路装置は、電流モニタ回路を有しないが、速度モニタ回路として、主回路と同様に、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型のMISFETが互いに直列に接続されたインバータ回路を備えた回路を有する。また、本実施の形態3の半導体集積回路装置は、速度モニタ回路として、主回路と同様に、他方のチャネル型のMISFETを含むインバータ回路を備えた回路を有する。当該他方のチャネル型のMISFETを含む速度モニタ回路に基板バイアスが印加された状態における速度モニタ回路の遅延時間に基づいて、当該他方のチャネル型のMISFETに印加される基板バイアスの電圧値を決定する。また、当該一方のチャネル型のMISFETが互いに直列に接続された速度モニタ回路に基板バイアスが印加された状態における速度モニタ回路の遅延時間に基づいて、当該一方のチャネル型のMISFETに印加される基板バイアスの電圧値を決定する。
このような2つの速度モニタ回路を併用することにより、主回路として、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型のMISFETが互いに直列に接続された回路を有する場合でも、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができる。したがって、主回路を構成するMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを容易に補償することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。また、主回路と同一の回路、すなわちレプリカ回路を形成しなくても、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。
MISFETの閾値電圧などの特性のばらつきが、いわゆるグローバルばらつきである場合でも、チップ内で複数のMISFETに等しい基板バイアスを印加することで、閾値電圧を容易に制御することができるので、閾値電圧のばらつきを補償する効果がより大きくなる。
(実施の形態4)
実施の形態1の半導体集積回路装置では、速度モニタ回路として、pチャネル型のMISFETおよびnチャネル型のMISFETからなるCMISインバータ回路を備えた速度モニタ回路を有していた。それに対して、実施の形態4の半導体集積回路装置では、速度モニタ回路として、pチャネル型のMISFETのみからなるインバータ回路を備えた速度モニタ回路、または、nチャネル型のMISFETのみからなるインバータ回路を備えた速度モニタ回路を有する。
本実施の形態4の半導体集積回路装置は、速度モニタ回路として、実施の形態1で図4を用いて説明した速度モニタに代え、実施の形態3で図28および図30を用いて説明した速度モニタのいずれかを有する点を除き、実施の形態1の半導体集積回路装置と同様である。
本実施の形態4における基板バイアスの制御方法は、実施の形態1で図4を用いて説明した速度モニタに代え、実施の形態3で図28および図30を用いて説明した速度モニタのいずれかを用いる点を除き、実施の形態1における基板バイアスの制御方法と同様である。
主回路がNAND回路(図2参照)である場合、まず、図14のステップS11と同様のステップを行って、速度モニタ回路に基板バイアスVbpを印加し、図14のステップS12と同様のステップを行って、速度モニタ回路の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定する。
ただし、本実施の形態4では、図4に示した速度モニタ回路DC1に代え、図28に示した速度モニタ回路DC21に基板バイアスVbpを印加する。このような方法でも、速度モニタ回路DC21の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbp1を決定することができる。
その後、図14のステップS13〜ステップS18と同様のステップを行う。これにより、基板バイアス制御回路CC1(図1参照)は、基板バイアスVbp1を主回路MC1のpチャネル型のMISFETQP1およびpチャネル型のMISFETQP2に印加するように、制御する。また、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbn1を主回路MC1のnチャネル型のMISFETQN1およびnチャネル型のMISFETQN2に印加するように、制御する。
一方、主回路がNOR回路(図3参照)である場合、まず、図16のステップS21と同様のステップを行って、速度モニタ回路に基板バイアスVbnを印加し、図16のステップS22と同様の工程を行って、速度モニタ回路の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定する。
ただし、本実施の形態4では、図4に示した速度モニタ回路DC1に代え、図30に示した速度モニタ回路DC31に基板バイアスVbnを印加する。このような方法でも、速度モニタ回路DC31の遅延時間Tpdに基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbn1を決定することができる。
その後、図16のステップS23〜ステップS28と同様のステップを行う。これにより、基板バイアス制御回路CC1は、基板バイアスVbp1を主回路MC1のpチャネル型のMISFETQP3およびpチャネル型のMISFETQP4に印加し、基板バイアスVbn1を主回路MC1のnチャネル型のMISFETQN3およびnチャネル型のMISFETQN4に印加するように、制御する。
本実施の形態4の半導体集積回路装置では、実施の形態1の半導体集積回路装置と異なり、速度モニタ回路がCMISインバータ回路に代え、pチャネル型のMISFETのみからなるインバータ回路、および、nチャネル型のMISFETのみからなるインバータ回路を備えている。したがって、本実施の形態4では、主回路としてNAND回路およびNOR回路のいずれも有する場合、実施の形態1よりも多い2種類の速度モニタ回路を有することになる。
しかし、このような場合でも、速度モニタ回路がCMISインバータ回路を備えている場合と同様に、電流モニタ回路を速度モニタ回路と併用することにより、基板バイアス制御回路は、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができる。したがって、主回路を構成するMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを容易に補償することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。また、主回路と同一のレプリカ回路を形成しなくても、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができるので、基板バイアス制御回路の面積低減の効果は実施の形態1に比べれば小さくなるものの、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。
(実施の形態5)
実施の形態1の半導体集積回路装置では、NAND回路およびNOR回路において互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETの各々に印加される基板バイアスの電圧値は、同一であった。それに対して、実施の形態5の半導体集積回路装置では、NAND回路およびNOR回路において互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETの各々には、別々に調整された電圧値を有する基板バイアスがそれぞれ印加される。
NAND回路は、互いに直列に接続された2つのnチャネル型のMISFETを含み、NOR回路は、互いに直列に接続された2つのpチャネル型のMISFETを含む。一方、互いに直列に接続されたpチャネル型のMISFETとnチャネル型のMISFETとを含むインバータ回路がさらに互いに直列に接続されることにより、速度モニタ回路が形成される場合には、形成された速度モニタ回路は、互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETを含まない。すなわち、速度モニタ回路と主回路との間で、MISFETを接続する方法が異なる。したがって、このような速度モニタ回路の遅延時間に基づいて、基板バイアス電圧の電圧値を決定する場合、主回路に含まれるNAND回路およびNOR回路については、主回路に含まれるインバータ回路に比べ、MISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを補償する効果が小さくなるおそれがある。
そこで、本実施の形態5では、速度モニタ回路として、NAND回路が互いに直列に接続されることにより形成された速度モニタ回路が用いられる。または、本実施の形態5では、速度モニタ回路として、NOR回路が互いに直列に接続されることにより形成された速度モニタ回路が用いられる。これにより、主回路に含まれるNAND回路またはNOR回路において互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETに印加される基板バイアス電圧を、別々に調整し、別々に決定することができる。したがって、主回路に含まれるNAND回路およびNOR回路についても、主回路に含まれるインバータ回路と同様に、MISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを精度よく補償することができる。
<半導体集積回路装置の構成>
初めに、本実施の形態5の半導体集積回路装置の構成について説明する。
図33は、実施の形態5の半導体集積回路装置の構成を示すブロック図である。図34は、実施の形態5の半導体集積回路装置における主回路の一例としてのNAND回路の構成を示す回路図である。図35は、実施の形態5の半導体集積回路装置における主回路の一例としてのNOR回路の構成を示す回路図である。なお、図33では、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnを基板バイアスVbと表示し、遅延時間Tpd41、遅延時間Tpd42および遅延時間Tpd5を遅延時間Tpdと表示し、電流IdspおよびIdsnを電流Idsと表示している。
図33に示すように、本実施の形態5の半導体集積回路装置は、主回路MC4と、基板バイアス制御回路CC4とを有する。主回路MC4および基板バイアス制御回路CC4の各々は、複数のMISFETからなる回路である。
図34に示すように、本実施の形態5の半導体集積回路装置における主回路MC4がNAND回路を有するときは、主回路MC4は、それぞれ電圧Vin1および電圧Vin2が入力される2つの入力ノードを有し、電圧Voutが出力される1つの出力ノードを有する。また、このとき、主回路MC4は、pチャネル型のMISFETQP1、pチャネル型のMISFETQP2、pチャネル型と異なるnチャネル型のMISFETQN1、および、nチャネル型のMISFETQN2を含む。なお、主回路MC4がNAND回路を有するとき、主回路MC4を、主回路MC41と称する。
pチャネル型のMISFETQP1、および、pチャネル型のMISFETQP2は、接地電位GNDに対して電源電圧Vddと等しい電位となる電源線、すなわち電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn1との間に、互いに並列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP1のソース電極、および、pチャネル型のMISFETQP2のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP1のドレイン電極、および、pチャネル型のMISFETQP2のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。
nチャネル型のMISFETQN1、および、nチャネル型のMISFETQN2は、ノードn1と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに直列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN2のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。nチャネル型のMISFETQN2のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN1のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN1のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。したがって、MISFETQN1は、MISFETQN2のMISFETQP1側と反対側で、MISFETQN2と直列に接続されている。
pチャネル型のMISFETQP1のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN1のゲート電極は、電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、pチャネル型のMISFETQP2のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN2のゲート電極は、電圧Vin2が入力される入力ノードに接続されている。さらに、ノードn1は、電圧Voutが出力される出力ノードに接続されている。
pチャネル型のMISFETQP1、および、pチャネル型のMISFETQP2には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。一方、nチャネル型のMISFETQN1には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加され、nチャネル型のMISFETQN2には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnsが印加される。基板バイアスVbnと、基板バイアスVbnsとは、別々に調整され、別々に決定される。
一方、図35に示すように、本実施の形態5の半導体集積回路装置における主回路MC4がNOR回路を有するときは、主回路MC4は、それぞれ電圧Vin1および電圧Vin2が入力される2つの入力ノードを有し、電圧Voutが出力される1つの出力ノードを有する。また、このとき、主回路MC4は、pチャネル型のMISFETQP3、pチャネル型のMISFETQP4、nチャネル型のMISFETQN3、および、nチャネル型のMISFETQN4を含む。なお、主回路MC4がNOR回路を有するとき、主回路MC4を、主回路MC42と称する。
pチャネル型のMISFETQP3、および、pチャネル型のMISFETQP4は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn1との間に、互いに直列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP3のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP3のドレイン電極は、pチャネル型のMISFETQP4のソース電極に接続されている。pチャネル型のMISFETQP4のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。
nチャネル型のMISFETQN3、および、nチャネル型のMISFETQN4は、ノードn1と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに並列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN3のドレイン電極、および、nチャネル型のMISFETQN4のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。また、nチャネル型のMISFETQN3のソース電極、および、nチャネル型のMISFETQN4のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。したがって、MISFETQP3は、MISFETQP4のMISFETQN3側と反対側で、MISFETQP4と直列に接続されている。
pチャネル型のMISFETQP3のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN3のゲート電極は、電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、pチャネル型のMISFETQP4のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN4のゲート電極は、電圧Vin2が入力される入力ノードに接続されている。さらに、ノードn1は、電圧Voutが出力される出力ノードに接続されている。
pチャネル型のMISFETQP3には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加され、pチャネル型のMISFETQP4には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpsが印加される。基板バイアスVbpと、基板バイアスVbpsとは、別々に調整され、別々に決定される。一方、nチャネル型のMISFETQN3、および、nチャネル型のMISFETQN4には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
つまり、本実施の形態5では、主回路は、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型の少なくとも2つのMISFETが互いに直列に接続された回路を有する。
なお、主回路は、実施の形態1で図4および図9を用いて説明した速度モニタ回路DC1に含まれるインバータ回路DC11と同様のインバータ回路を有していてもよい。このインバータ回路は、例えばpチャネル型のMISFETおよびnチャネル型のMISFETからなるCMISインバータ回路である。
図33に示すように、本実施の形態5の半導体集積回路装置における基板バイアス制御回路CC4は、遅延回路としての速度モニタ回路DC4およびDC5と、電流をモニタする電流モニタ回路CM4と、電圧発生回路としての基板バイアス発生回路GC4とを有する。
また、本実施の形態5では、速度モニタ回路として、図36に示す速度モニタ回路DC4と、図37に示す速度モニタ回路DC4と、図38に示す速度モニタ回路DC5とを有する。
図36〜図38は、実施の形態5の半導体集積回路装置における速度モニタ回路の構成を示す回路図である。
図36に示す速度モニタ回路DC4は、互いに直列に接続された複数のNAND回路DC411を備えた遅延回路である。このような複数のNAND回路DC411を有する速度モニタ回路DC4を、速度モニタ回路DC41と称する。また、図36では、速度モニタ回路DC4に含まれる複数のNAND回路DC411のうち、互いに隣り合う2つのNAND回路DC411を示している。
複数のNAND回路DC411の各々は、それぞれ電圧Vin1および電圧Vin2が入力される2つの入力ノードを有し、電圧Voutが出力される1つの出力ノードを有する。また、このとき、複数のNAND回路DC411の各々は、pチャネル型のMISFETQP41、pチャネル型のMISFETQP42、pチャネル型と異なるnチャネル型のMISFETQN41、および、nチャネル型のMISFETQN42を含む。
pチャネル型のMISFETQP41、および、pチャネル型のMISFETQP42は、接地電位GNDに対して電源電圧Vddと等しい電位となる電源線、すなわち電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn1との間に、互いに並列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP41のソース電極、および、pチャネル型のMISFETQP42のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP41のドレイン電極、および、pチャネル型のMISFETQP42のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。
nチャネル型のMISFETQN41、および、nチャネル型のMISFETQN42は、ノードn1と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに直列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN42のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。nチャネル型のMISFETQN42のソース電極は、nチャネル型のMISFETQN41のドレイン電極に接続されている。nチャネル型のMISFETQN41のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。したがって、MISFETQN41は、MISFETQN42のMISFETQP41側と反対側で、MISFETQN42と直列に接続されている。
pチャネル型のMISFETQP41のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN41のゲート電極は、電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、pチャネル型のMISFETQP42のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN42のゲート電極は、電圧Vin2が入力される入力ノードに接続されている。さらに、ノードn1は、電圧Voutが出力される出力ノードに接続されている。
速度モニタ回路DC41においては、このようなNAND回路DC411が、複数、例えばNを2以上の整数としたときにN個配列されている。このとき、1番目からN−1番目に配列されたNAND回路DC411の各々の電圧Voutが出力される出力ノードは、次に配列されたNAND回路DC411の電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、1番目からN番目に配列されたNAND回路DC411の各々の電圧Vin2が入力される入力ノードは、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。このようにして、複数のNAND回路DC411が、互いに直列に接続されることで、各々のNAND回路DC411の遅延時間が遅延時間Tpd41である遅延回路を形成することができる。
なお、複数のNAND回路DC411のうち最後のNAND回路DC411の出力ノードを、最初のNAND回路DC411の電圧Vin1が入力される入力ノードと接続して帰還回路を構成することで、速度モニタ回路DC41をリングオシレータ回路とすることもできる。これにより、リングオシレータ回路の周波数をfとするとき、各々のNAND回路DC411の遅延時間Tpd41を、例えば1/(2Nf)など周波数fに基づいて容易に求めることができるので、遅延時間Tpd41をより精度よく測定することができる。
あるいは、入力ノードにおける電圧Vin1、および、出力ノードにおける電圧Voutの各々の時間依存性を測定して遅延時間Tpd41を測定することができればよく、速度モニタ回路として、1つのNAND回路DC411からなる回路を用いることもできる。
複数のNAND回路DC411の各々において、pチャネル型のMISFETQP41、および、pチャネル型のMISFETQP42には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加される。一方、nチャネル型のMISFETQN41には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加され、nチャネル型のMISFETQN42には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnsが印加される。基板バイアスVbnと、基板バイアスVbnsとは、別々に調整され、別々に決定される。
図37に示す速度モニタ回路DC4は、互いに直列に接続された複数のNOR回路DC421を備えた遅延回路である。このような複数のNOR回路DC421を有する速度モニタ回路DC4を、速度モニタ回路DC42と称する。また、図37では、速度モニタ回路DC4に含まれる複数のNOR回路DC421のうち、互いに隣り合う2つのNOR回路DC421を示している。
複数のNOR回路DC421の各々は、それぞれ電圧Vin1および電圧Vin2が入力される2つの入力ノードを有し、電圧Voutが出力される1つの出力ノードを有する。また、このとき、複数のNOR回路DC421の各々は、pチャネル型のMISFETQP43、pチャネル型のMISFETQP44、pチャネル型と異なるnチャネル型のMISFETQN43、および、nチャネル型のMISFETQN44を含む。
pチャネル型のMISFETQP43、および、pチャネル型のMISFETQP44は、電源電圧Vddが印加されている電源線と、電源電圧Vddの電位と接地電位GNDとの間の電位となるノードn1との間に、互いに直列に接続されている。pチャネル型のMISFETQP43のソース電極は、電源電圧Vddに接続、すなわち電源に接続されている。pチャネル型のMISFETQP43のドレイン電極は、pチャネル型のMISFETQP44のソース電極に接続されている。pチャネル型のMISFETQP44のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。
nチャネル型のMISFETQN43、および、nチャネル型のMISFETQN44は、ノードn1と、接地電位GNDとなる接地線との間に、互いに並列に接続されている。nチャネル型のMISFETQN43のドレイン電極、および、nチャネル型のMISFETQN44のドレイン電極は、ノードn1に接続されている。また、nチャネル型のMISFETQN43のソース電極、および、nチャネル型のMISFETQN44のソース電極は、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。したがって、MISFETQP43は、MISFETQP44のMISFETQN43側と反対側で、MISFETQP44と直列に接続されている。
pチャネル型のMISFETQP43のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN43のゲート電極は、電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、pチャネル型のMISFETQP44のゲート電極、および、nチャネル型のMISFETQN44のゲート電極は、電圧Vin2が入力される入力ノードに接続されている。さらに、ノードn1は、電圧Voutが出力される出力ノードに接続されている。
速度モニタ回路DC42においては、このようなNOR回路DC421が、複数、例えばNを2以上の整数としたときにN個配列されている。このとき、1番目からN−1番目に配列されたNOR回路DC421の各々の電圧Voutが出力される出力ノードは、次に配列されたNOR回路DC421の電圧Vin1が入力される入力ノードに接続されている。また、1番目からN番目に配列されたNOR回路DC421の各々の電圧Vin2が入力される入力ノードは、接地電位GNDに接続、すなわち接地されている。このようにして、複数のNOR回路DC421が、互いに直列に接続されることで、各々のNOR回路DC421の遅延時間が遅延時間Tpd42である遅延回路を形成することができる。
なお、複数のNOR回路DC421のうち最後のNOR回路DC421の出力ノードを、最初のNOR回路DC421の電圧Vin1が入力される入力ノードと接続して帰還回路を構成することで、速度モニタ回路DC42をリングオシレータ回路とすることもできる。これにより、リングオシレータ回路の周波数をfとするとき、各々のNOR回路DC421の遅延時間Tpd42を、例えば1/(2Nf)など周波数fに基づいて容易に求めることができるので、遅延時間Tpd42をより精度よく測定することができる。
あるいは、入力ノードにおける電圧Vin2、および、出力ノードにおける電圧Voutの各々の時間依存性を測定して遅延時間Tpd42を測定することができればよく、速度モニタ回路として、1つのNOR回路DC421からなる回路を用いることもできる。
複数のNOR回路DC421の各々において、pチャネル型のMISFETQP43には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpが印加され、pチャネル型のMISFETQP44には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbpsが印加される。基板バイアスVbpと、基板バイアスVbpsとは、別々に調整され、別々に決定される。一方、nチャネル型のMISFETQN43、および、nチャネル型のMISFETQN44には、基板バイアス電圧として基板バイアスVbnが印加される。
図38に示すように、速度モニタ回路DC5は、互いに直列に接続された複数のインバータ回路DC11を備えた遅延回路である。複数のインバータ回路DC11の各々は、例えばpチャネル型のMISFETQP5およびnチャネル型のMISFETQN5からなるCMISインバータ回路である。図38に示すように、速度モニタ回路DC5は、実施の形態1で図4および図9を用いて説明した速度モニタ回路DC1と同様の速度モニタ回路であり、その詳細な説明を省略する。ただし、速度モニタ回路DC5に含まれる複数のインバータ回路DC11のそれぞれの遅延時間を、速度モニタ回路DC1に含まれる複数のインバータ回路DC11のそれぞれの遅延時間Tpdに代え、遅延時間Tpd5と称する。
なお、主回路MC4が、NAND回路を有するが、NOR回路を有しない場合には、半導体集積回路装置として、インバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5と、NAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41とを有するが、NOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42を有しなくてもよい。また、主回路MC4が、NOR回路を有するが、NAND回路を有しない場合には、半導体集積回路装置として、インバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5と、NOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42とを有するが、NAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41を有しなくてもよい。
好適には、主回路MC4が図34を用いて説明したNAND回路を有する場合、つまり主回路MC4が主回路MC41である場合には、NAND回路DC411を構成するMISFETQP41およびMISFETQP42の閾値電圧は、主回路MC41を構成するMISFETQP1およびMISFETQP2の閾値電圧と等しい。また、NAND回路DC411を構成するMISFETQN41の閾値電圧は、主回路MC41を構成するMISFETQN1の閾値電圧と等しく、NAND回路DC411を構成するMISFETQN42の閾値電圧は、主回路MC41を構成するMISFETQN2の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC41を構成するMISFETQP1、MISFETQP2、MISFETQN1およびMISFETQN2のそれぞれに印加する基板バイアスを、精度よく制御することができる。
好適には、主回路MC4が図35を用いて説明したNOR回路を有する場合、つまり主回路MC4が主回路MC42である場合には、NOR回路DC421を構成するMISFETQN43およびMISFETQN44の閾値電圧は、主回路MC42を構成するMISFETQN3およびMISFETQN4の閾値電圧と等しい。また、NOR回路DC421を構成するMISFETQP43の閾値電圧は、主回路MC42を構成するMISFETQP3の閾値電圧と等しく、NOR回路DC421を構成するMISFETQP44の閾値電圧は、主回路MC42を構成するMISFETQP4の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC42を構成するMISFETQP3、MISFETQP4、MISFETQN3およびMISFETQN4のそれぞれに印加する基板バイアスを、精度よく制御することができる。
本実施の形態5では、電流モニタ回路CM4として、図5に示した電流モニタ回路CM11、および、図6に示した電流モニタ回路CM12の2つの電流モニタ回路を有する。また、主回路が例えばNAND回路である場合、主回路が例えばNOR回路である場合、および、主回路が例えばNAND回路およびNOR回路からなる回路である場合のいずれの場合でも、図5に示した電流モニタ回路CM11、および、図6に示した電流モニタ回路CM12が用いられる。
好適には、電流モニタ回路CM11を構成するMISFETQP6の閾値電圧は、主回路MC4を構成するMISFETQP1〜MISFETQP3の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC4を構成するMISFETQP1〜MISFETQP3に印加する基板バイアスVbpを、精度よく制御することができる。
好適には、電流モニタ回路CM12を構成するMISFETQN6の閾値電圧は、主回路MC4を構成するMISFETQN1、MISFETQN3およびMISFETQN4の閾値電圧と等しい。これにより、主回路MC4を構成するMISFETQN1、MISFETQN3およびMISFETQN4に印加する基板バイアスVbnを、精度よく制御することができる。
図33に示すように、基板バイアス発生回路GC4は、基板バイアスVbpと基板バイアスVbnとを発生させる。また、基板バイアス発生回路GC4は、基板バイアスVbpsと基板バイアスVbnsとを発生させる。
<SOI基板の平面構成および断面構成>
次に、本実施の形態5の半導体集積回路装置が形成されるSOI基板の平面構成および断面構成について説明する。
図39および図40は、実施の形態5におけるSOI基板の構成を模式的に示す平面図である。図41および図42は、実施の形態5におけるSOI基板の構成を模式的に示す断面図である。図39は、4つの領域の配置を示し、図40は、各領域におけるSOI層などの配置を示す。図41は、図40のE1−E1線に沿った断面図であり、図42は、図40のD2−D2線に沿った断面図である。また、図40では、第1層配線16を表示している。
図39〜図42では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向とし、支持基板1の表面1aに垂直な方向を、Z軸方向としている。なお、X軸方向とY軸方向とは、互いに交差すればよく、互いに直交しなくてもよい(以下、本実施の形態5において同様)。
図40のD1−D1線に沿った断面図は、BOX層2e、SOI層3eおよびp型ウェル6eに代え、BOX層2c、SOI層3cおよびp型ウェル6cが形成されている点を除き、図40のD2−D2線に沿った断面図と同様である。また、図40のE2−E2線に沿った断面図は、BOX層2d、SOI層3dおよびn型ウェル5dに代え、BOX層2f、SOI層3fおよびn型ウェル5fが形成されている点を除き、図40のE1−E1線に沿った断面図と同様である。
SOI基板は、好適には、支持基板上に形成された埋め込み酸化膜であるBOX層と、BOX層上に形成された半導体層であるSOI層とからなる。
図39および図40に示すように、SOI基板は、支持基板1と、支持基板1の表面1a側の4つの領域である領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2とを有する。領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2の各々は、平面視において、X軸方向に延在する。また、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2は、Y軸方向に、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2の順に配列されている。領域ARN1および領域ARN2は、nチャネル型のMISFETが形成される領域である。領域ARP1および領域ARP2は、pチャネル型のMISFETが形成される領域である。
図40〜図42に示すように、SOI基板は、BOX層2cと、BOX層2dと、BOX層2eと、BOX層2fとを有する。BOX層2cは、領域ARN1で、支持基板1上に形成された絶縁層である。BOX層2dは、領域ARP1で、支持基板1上に形成された絶縁層である。BOX層2eは、領域ARN2で、支持基板1上に形成された絶縁層である。BOX層2fは、領域ARP2で、支持基板1上に形成された絶縁層である。BOX層2c、BOX層2d、BOX層2eおよびBOX層2fの各々は、支持基板1の表面1a内でX軸方向に延在する。また、BOX層2c、BOX層2d、BOX層2eおよびBOX層2fは、支持基板1の表面1a内でY軸方向に、BOX層2c、BOX層2d、BOX層2eおよびBOX層2fの順に配列されている。
図40〜図42に示すように、SOI基板は、SOI層3cと、SOI層3dと、SOI層3eと、SOI層3fとを有する。SOI層3cは、領域ARN1で、BOX層2c上に形成された半導体層である。SOI層3dは、領域ARP1で、BOX層2d上に形成された半導体層である。SOI層3eは、領域ARN2で、BOX層2e上に形成された半導体層である。SOI層3fは、領域ARP2で、BOX層2f上に形成された半導体層である。SOI層3c、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fの各々は、支持基板1の表面1a内でX軸方向に延在する。また、SOI層3c、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fは、支持基板1の表面1a内でY軸方向に、SOI層3c、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fの順に配列されている。
支持基板1は、例えば面方位が(100)であり、抵抗率が5Ωcm程度であるp型単結晶シリコンからなる。BOX層2c、BOX層2d、BOX層2eおよびBOX層2fは、例えば厚さが10nm程度である酸化シリコン膜からなる。好適には、BOX層2d、BOX層2eおよびBOX層2fの各々は、BOX層2cと同層の絶縁層である。SOI層3c、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fの各々は、例えば面方位が(100)であり、例えば厚さが30nm程度である単結晶シリコンからなる。好適には、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fの各々は、SOI層3cと同層の半導体層である。支持基板1には、公知のSTI技術により、SOI層3aおよびSOI層3bの表面から支持基板1に達する、例えば深さが300nm程度である素子分離溝4が形成されている。素子分離溝4の内部には、例えば酸化シリコンなどの絶縁膜が埋め込まれている。したがって、SOI層3c、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fは、素子分離溝4により区画されることになる。
領域ARN1では、支持基板1の表面1a側に、p型の半導体領域としてのp型ウェル6cが形成されている。領域ARP1では、支持基板1の表面1a側に、n型の半導体領域としてのn型ウェル5dが形成されている。領域ARN2では、支持基板1の表面1a側に、p型の半導体領域としてのp型ウェル6eが形成されている。領域ARP2では、支持基板1の表面1a側に、n型の半導体領域としてのn型ウェル5fが形成されている。
p型ウェル6c、n型ウェル5d、p型ウェル6eおよびn型ウェル5fの各々は、支持基板1の表面1a内でX軸方向に延在する。また、p型ウェル6c、n型ウェル5d、p型ウェル6eおよびn型ウェル5fは、支持基板1の表面1a内でY軸方向に、p型ウェル6c、n型ウェル5d、p型ウェル6eおよびn型ウェル5fの順に配列されている。
BOX層2cは、領域ARN1で、p型ウェル6c上に形成されている。BOX層2dは、領域ARP1で、n型ウェル5d上に形成されている。BOX層2eは、領域ARN2で、p型ウェル6e上に形成されている。BOX層2fは、領域ARP2で、n型ウェル5f上に形成されている。
p型ウェル6cおよびp型ウェル6eにおけるp型の不純物濃度を1018cm−3程度とすることができ、n型ウェル5dおよびn型ウェル5fにおけるn型の不純物濃度を1018cm−3程度とすることができる。
図41に示すように、n型ウェル5dは、領域ARP1から、領域ARP1のX軸方向における一方の側(図41中左側)の外部の領域にかけて形成されている。そして、n型ウェル5dのうち、X軸方向における一方の側(図41中左側)の端部であって、領域ARP1の外部の領域に形成された部分上には、BOX層2dおよびSOI層3dが形成されておらず、n型ウェル5dが露出している。このn型ウェル5dが露出した領域51dは、タップと称され、n型ウェル5dと電気的に接続されたプラグ15(後述する図43参照)が形成される領域である。領域51dでは、n型ウェル5dの端部上に、プラグ15が形成され、n型ウェル5dの端部は、プラグ15と電気的に接続される。すなわち、n型ウェル5dの端部は、基板バイアスを印加する電圧発生回路と、プラグ15を介して電気的に接続される。
同様に、n型ウェル5fの一方の端部上であって、領域ARP2の外部の領域に形成された部分上には、BOX層2fおよびSOI層3fが形成されておらず、n型ウェル5fが露出している。このn型ウェル5fが露出した領域51fは、タップと称される領域である。領域51fでは、n型ウェル5fの端部上に、プラグ15(後述する図43参照)が形成され、n型ウェル5fの端部は、プラグ15と電気的に接続される。すなわち、n型ウェル5fの端部は、基板バイアスを印加する電圧発生回路と、プラグ15を介して電気的に接続される。
図42に示すように、p型ウェル6eは、領域ARN2から、領域ARN2のX軸方向における一方の側(図42中左側)の外部の領域にかけて形成されている。そして、p型ウェル6eのうち、X軸方向における一方の側(図42中左側)の端部であって、領域ARN2の外部の領域に形成された部分上には、BOX層2eおよびSOI層3eが形成されておらず、p型ウェル6eが露出している。このp型ウェル6eが露出した領域61eは、タップと称される領域である。領域61eでは、p型ウェル6eの端部上に、プラグ15(後述する図43参照)が形成され、p型ウェル6eの端部は、プラグ15と電気的に接続される。すなわち、p型ウェル6eの端部は、基板バイアスを印加する電圧発生回路と、プラグ15を介して電気的に接続される。
同様に、p型ウェル6cの一方の端部上であって、領域ARN1の外部の領域に形成された部分上には、BOX層2cおよびSOI層3cが形成されておらず、p型ウェル6cが露出している。このp型ウェル6cが露出した領域61cは、タップと称される領域である。領域61cでは、p型ウェル6cの端部上に、プラグ15(後述する図43参照)が形成され、p型ウェル6cの端部は、プラグ15と電気的に接続される。すなわち、p型ウェル6cの端部は、基板バイアスを印加する電圧発生回路と、プラグ15を介して電気的に接続される。
図56を用いて後述する比較例においては、p型ウェルおよびn型ウェルの各々が、隣り合うSOI層同士の間に位置する領域で、プラグと電気的に接続される場合、隣り合うSOI層同士の間隔を空けなければならない。そのため、半導体集積回路装置の面積を小さくすることができないか、または、隣り合うSOI層同士の間で、p型ウェル上またはn型ウェル上のBOX層およびSOI層を除去する必要があり、製造工程が複雑になるおそれがある。
一方、本実施の形態5では、SOI層3c、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fの各々のX軸方向の外側で、p型ウェル6c、n型ウェル5d、p型ウェル6eおよびn型ウェル5fの各々が、それぞれタップと称される領域で、プラグと電気的に接続される。したがって、隣り合うSOI層同士の間隔を空けなくてもよい。そのため、半導体集積回路装置の面積を小さくすることができ、かつ、隣り合うSOI層同士の間で、p型ウェル上またはn型ウェル上のBOX層およびSOI層を除去する必要がなく、製造工程が複雑になることを防止または抑制することができる。
<NAND回路を含む速度モニタ回路の構成>
次に、上記の4つの領域である領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2を有するSOI基板上における、NAND回路を含む速度モニタ回路の構成について説明する。なお、MISFETQP41、MISFETQP42、MISFETQN41およびMISFETQN42の各々を、MISFETQP1、MISFETQP2、MISFETQN1およびMISFETQN2のそれぞれに置き換えることにより、NAND回路を含む主回路についても、同様に構成することができる。
図43は、図36に示すNAND回路を含む速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の平面図である。図44および図45は、図36に示すNAND回路を含む速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の断面図である。図44は、図43のE1−E1線に沿った断面図であり、図45は、図43のD2−D2線に沿った断面図である。なお、図43では、層間絶縁膜17、層間絶縁膜13、シリサイド層12およびサイドウォールスペーサ11を除去して透視した状態を示している。また、図43〜図45では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向とし、支持基板1の表面1aに垂直な方向を、Z軸方向としている。
領域ARP1では、支持基板1上に、すなわちSOI層3dに、pチャネル型のMISFETQP41、および、pチャネル型のMISFETQP42が形成されている。また、領域ARN2では、支持基板1上に、すなわちSOI層3eに、nチャネル型のMISFETQN41が形成されており、領域ARN1では、支持基板1上に、すなわちSOI層3cに、nチャネル型のMISFETQN42が形成されている。
図43および図44に示すように、領域ARP1では、SOI層3d上に、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極8aが形成されている。また、図43および図45に示すように、領域ARN2では、SOI層3e上に、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極8aが形成されている。そして、図43ではゲート絶縁膜7の図示は省略するが、領域ARN1では、SOI層3c上に、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極8aが形成されている。図43に示すように、ゲート電極8aは、平面視において、Y軸方向にそれぞれ延在する。
図43および図44に示すように、領域ARP1では、SOI層3d上に、ゲート絶縁膜7を介してダミーゲート電極8bが形成されている。また、図43および図45に示すように、領域ARN2では、SOI層3e上に、ゲート絶縁膜7を介してダミーゲート電極8bが形成されている。そして、図43ではゲート絶縁膜7の図示は省略するが、領域ARN1では、SOI層3c上に、ゲート絶縁膜7を介してダミーゲート電極8bが形成されており、領域ARP2では、SOI層3f上に、ゲート絶縁膜7を介してダミーゲート電極8bが形成されている。図43に示すように、ダミーゲート電極8bは、平面視において、Y軸方向にそれぞれ延在する。ダミーゲート電極8bは、MISFETのゲート電極として機能するものではなく、例えばSOI層3cの電位、SOI層3dの電位、SOI層3eの電位、および、SOI層3fの電位を調整する機能を有するものである。
ゲート絶縁膜7は、例えばSOI層3cの表面、SOI層3dの表面、SOI層3eの表面、および、SOI層3fの表面を熱酸化することで、形成されている。ゲート電極8aまたはダミーゲート電極8bは、SOI層3c上、SOI層3d上、SOI層3e上、および、SOI層3f上に、ゲート絶縁膜7を介して多結晶シリコン膜を堆積し、堆積した多結晶シリコン膜をドライエッチングすることで、形成されている。
図44に示すように、領域ARP1では、ゲート電極8aの両側のSOI層3d、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3dには、p型半導体領域9が形成されている。また、領域ARP2では、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3fには、p型半導体領域9が形成されている。p型半導体領域9は、ゲート電極8aの両側のSOI層、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層に、例えばホウ素(B)などのp型の不純物をイオン注入することにより、形成されている。
図45に示すように、領域ARN2では、ゲート電極8aの両側のSOI層3e、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3eには、n型半導体領域10が形成されている。また、領域ARN1では、ゲート電極8aの両側のSOI層3c、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3cには、n型半導体領域10が形成されている。n型半導体領域10は、ゲート電極8aの両側のSOI層、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層に、例えば砒素(As)またはリン(P)などのn型の不純物をイオン注入することにより、形成されている。
図44および図45に示すように、ゲート電極8aの側壁、および、ダミーゲート電極8bの側壁に、サイドウォールスペーサ11が形成されている。サイドウォールスペーサ11は、例えばCVD法によりゲート電極8aおよびダミーゲート電極8bの表面に堆積した酸化シリコン膜を異方性エッチングによりエッチバックすることで、形成されている。
ゲート電極8a、ダミーゲート電極8b、サイドウォールスペーサ11、p型半導体領域9およびn型半導体領域10の表面を含めて支持基板1上には、層間絶縁膜13が形成されている。
図44に示すように、領域ARP1では、層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してn型ウェル5d、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されている。コンタクトホール14の内部には、コンタクトホール14の内部に埋め込まれた例えばタングステン(W)膜などの導電膜からなるプラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したn型ウェル5d、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。なお、図44では、ゲート電極8aの表面に達するコンタクトホール、および、ゲート電極8aと接続されたプラグの図示は省略する。
図45に示すように、領域ARN2では、層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してp型ウェル6e、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されている。コンタクトホール14の内部には、コンタクトホール14の内部に埋め込まれた例えばタングステン膜などの導電膜からなるプラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したp型ウェル6e、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。なお、図45では、ゲート電極8aの表面に達するコンタクトホール、および、ゲート電極8aと接続されたプラグの図示は省略する。また、領域ARN1でも、領域ARN2と同様である。
層間絶縁膜13上には、例えばアルミニウム(Al)合金膜などからなり、プラグ15と電気的に接続された第1層配線16が形成されている。また、第1層配線16の表面を含めて層間絶縁膜13上には、層間絶縁膜17が形成されている。層間絶縁膜17には、層間絶縁膜17を貫通して第1層配線16に達するコンタクトホール18が形成されている。コンタクトホール18の内部には、コンタクトホール18の内部に埋め込まれた例えば銅(Cu)膜などの導電膜からなるプラグ19が形成されている。層間絶縁膜17上には、例えばアルミニウム合金膜などからなり、プラグ19と電気的に接続された第2層配線20が形成されている。さらに、図示は省略するが、第2層配線20上に、複数層の配線を形成することができる。
図43〜図45に示すように、領域ARP1で、SOI層3d、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9からなるpチャネル型のMISFETQP41、および、pチャネル型のMISFETQP42が形成されている。領域ARP1では、SOI層3dに、X軸方向に間隔を空けて、pチャネル型のMISFETQP41とpチャネル型のMISFETQP42とが配置されている。また、領域ARN2で、SOI層3e、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10からなるnチャネル型のMISFETQN41が形成されている。そして、領域ARN1で、SOI層3c、ゲート絶縁膜7(図示は省略)、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10からなるnチャネル型のMISFETQN42が形成されている。
すなわち、NAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41は、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARN1、領域ARP1および領域ARN2からなる3つの領域に形成される。これは、SOI基板にNAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41が形成される場合だけでなく、SOI基板にNAND回路を含む主回路MC4が形成される場合でも、同様である。
図43に示すように、MISFETQP41のゲート電極8aと、MISFETQN41のゲート電極8aとに電圧Vinを入力するための第1層配線16が形成されている。また、MISFETQP41のソース電極であるp型半導体領域9と、MISFETQP42のソース電極であるp型半導体領域9と、MISFETQP42のゲート電極8aと、MISFETQN42のゲート電極8aとに電源電圧Vddを接続するための第1層配線16が形成されている。そして、MISFETQP41のドレイン電極であり、かつ、MISFETQP42のドレイン電極でもあるp型半導体領域9と、MISFETQN42のドレイン電極であるn型半導体領域10とから電圧Voutを出力するための第1層配線16が形成されている。さらに、MISFETQN41のソース電極であるn型半導体領域10を接地電位GNDに接続するための第1層配線16が形成されている。
一方、図43に示す例では、MISFETQN42のソース電極であるn型半導体領域10と、MISFETQN41のドレイン電極であるn型半導体領域10とを接続するための配線は、電圧Voutを出力するための第1層配線16を跨ぐため、第2層配線20として形成されている。
プラグ15を介してn型ウェル5dと電気的に接続された第1層配線16(図44参照)により、n型ウェル5dに基板バイアスVbpが印加される。また、プラグ15を介してp型ウェル6eと電気的に接続された第1層配線16(図45参照)により、p型ウェル6eに基板バイアスVbnが印加され、プラグ15を介してp型ウェル6cと電気的に接続された第1層配線16(図示は省略)により、p型ウェル6cに基板バイアスVbnsが印加される。
これにより、SOI層3dと電気的に絶縁されたn型ウェル5dに基板バイアスVbpを印加し、SOI層3eと電気的に絶縁されたp型ウェル6eに基板バイアスVbnを印加し、SOI層3cと電気的に絶縁されたp型ウェル6cに基板バイアスVbnsを印加することができる。また、基板バイアスVbp、基板バイアスVbnおよび基板バイアスVbnsの各々の電圧値を広範囲で調整することができる。したがって、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、精度よく制御することができる。
また、基板バイアスVbnの電圧値と基板バイアスVbnsの電圧値とを、別々に調整し、別々に決定することができる。つまり、好適には、基板バイアスVbnsの電圧値は、基板バイアスVbnの電圧値と異なる。このとき、基板バイアスVbnの電圧値と基板バイアスVbnsの電圧値とを別々に調整しない場合に比べ、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、より精度よく制御することができる。
<NOR回路を含む速度モニタ回路の構成>
次に、上記の4つの領域である領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2を有するSOI基板上における、NOR回路を含む速度モニタ回路の構成について説明する。なお、以下では、NAND回路を含む速度モニタ回路と同様の部分については、一部の説明を省略し、主としてNAND回路を含む速度モニタ回路と異なる部分について説明する。また、MISFETQP43、MISFETQP44、MISFETQN43およびMISFETQN44の各々を、MISFETQP3、MISFETQP4、MISFETQN3およびMISFETQN4のそれぞれに置き換えることにより、NOR回路を含む主回路についても、同様に構成することができる。
図46は、図37に示すNOR回路を含む速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の平面図である。図47および図48は、図37に示すNOR回路を含む速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の断面図である。図47は、図46のE1−E1線に沿った断面図であり、図48は、図46のD2−D2線に沿った断面図である。なお、図46では、層間絶縁膜17、層間絶縁膜13、シリサイド層12およびサイドウォールスペーサ11を除去して透視した状態を示している。また、図46〜図48では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向とし、支持基板1の表面1aに垂直な方向を、Z軸方向としている。
領域ARP1では、支持基板1上に、すなわちSOI層3dに、pチャネル型のMISFETQP43が形成されており、領域ARP2では、支持基板1上に、すなわちSOI層3fに、pチャネル型のMISFETQP44が形成されている。また、領域ARN2では、支持基板1上に、すなわちSOI層3eに、nチャネル型のMISFETQN43、およびnチャネル型のMISFETQN44が形成されている。
図46〜図48に示すように、SOI層3d、SOI層3eおよびSOI層3fの各々の上には、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極8aまたはダミーゲート電極8bが形成されている。図46に示すように、ゲート電極8aおよびダミーゲート電極8bは、平面視において、Y軸方向にそれぞれ延在する。
図47に示すように、領域ARP1では、ゲート電極8aの両側のSOI層3d、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3dには、p型半導体領域9が形成されている。また、領域ARP2では、ゲート電極8aの両側のSOI層3f、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3fには、p型半導体領域9が形成されている。
図48に示すように、領域ARN2では、ゲート電極8aの両側のSOI層3e、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3eには、n型半導体領域10が形成されている。また、領域ARN1では、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3cには、n型半導体領域10が形成されている。
ゲート電極8aの側壁、および、ダミーゲート電極8bの側壁に、サイドウォールスペーサ11が形成されている。そして、ゲート電極8a、ダミーゲート電極8b、サイドウォールスペーサ11、p型半導体領域9およびn型半導体領域10の表面を含めて支持基板1上には、層間絶縁膜13が形成されている。
図47に示すように、領域ARP1では、層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してn型ウェル5d、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されており、コンタクトホール14の内部には、プラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したn型ウェル5d、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。なお、図47では、ゲート電極8aの表面に達するコンタクトホール、および、ゲート電極8aと接続されたプラグの図示は省略する。また、領域ARP2でも、領域ARP1と同様である。
図48に示すように、領域ARN2では、層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してp型ウェル6e、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されている。コンタクトホール14の内部には、プラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したp型ウェル6e、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。なお、図48では、ゲート電極8aの表面に達するコンタクトホール、および、ゲート電極8aと接続されたプラグの図示は省略する。
層間絶縁膜13上には、プラグ15と電気的に接続された第1層配線16が形成されている。また、第1層配線16の表面を含めて層間絶縁膜13上には、層間絶縁膜17が形成されている。層間絶縁膜17には、層間絶縁膜17を貫通して第1層配線16に達するコンタクトホール18が形成されている。コンタクトホール18の内部には、プラグ19が形成されている。層間絶縁膜17上には、プラグ19と電気的に接続された第2層配線20が形成されている。さらに、図示は省略するが、第2層配線20上に、複数層の配線を形成することができる。
図46〜図48に示すように、領域ARN2で、SOI層3e、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10からなるnチャネル型のMISFETQN43、および、pチャネル型のMISFETQN44が形成されている。領域ARN2では、SOI層3eに、X軸方向に間隔を空けて、nチャネル型のMISFETQN43とnチャネル型のMISFETQN44とが配置されている。また、領域ARP1で、SOI層3d、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9からなるpチャネル型のMISFETQP43が形成されている。そして、領域ARP2で、SOI層3f、ゲート絶縁膜7(図示は省略)、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9からなるpチャネル型のMISFETQP44が形成されている。
すなわち、NOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42は、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる3つの領域に形成される。これは、SOI基板にNOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42が形成される場合だけでなく、SOI基板にNOR回路を含む主回路MC4が形成される場合でも、同様である。
図46に示すように、MISFETQP43のゲート電極8aと、MISFETQN43のゲート電極8aとに電圧Vinを入力するための第1層配線16が形成されている。また、MISFETQN43のソース電極であるn型半導体領域10と、MISFETQN44のソース電極であるn型半導体領域10と、MISFETQN44のゲート電極8aと、MISFETQP44のゲート電極8aとに接地電位GNDを接続するための第1層配線16が形成されている。そして、MISFETQN43のドレイン電極であり、かつ、MISFETQN44のドレイン電極でもあるn型半導体領域10と、MISFETQP44のドレイン電極であるp型半導体領域9とから電圧Voutを出力するための第1層配線16が形成されている。さらに、MISFETQP43のソース電極であるp型半導体領域9を電源電圧Vddに接続するための第1層配線16が形成されている。
一方、図46に示す例では、MISFETQP43のドレイン電極であるp型半導体領域9と、MISFETQP44のソース電極であるp型半導体領域9とを接続するための配線は、電圧Voutを出力するための第1層配線16を跨ぐため、第2層配線20として形成されている。
プラグ15を介してp型ウェル6eと電気的に接続された第1層配線16(図48参照)により、p型ウェル6eに基板バイアスVbnが印加される。また、プラグ15を介してn型ウェル5dと電気的に接続された第1層配線16(図47参照)により、n型ウェル5dに基板バイアスVbpが印加され、プラグ15を介してn型ウェル5fと電気的に接続された第1層配線16(図示は省略)により、n型ウェル5fに基板バイアスVbpsが印加される。
これにより、SOI層3eと電気的に絶縁されたp型ウェル6eに基板バイアスVbnを印加し、SOI層3dと電気的に絶縁されたn型ウェル5dに基板バイアスVbpを印加し、SOI層3fと電気的に絶縁されたn型ウェル5fに基板バイアスVbpsを印加することができる。また、基板バイアスVbn、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbpsの各々の電圧値を広範囲で調整することができる。したがって、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、精度よく制御することができる。
また、基板バイアスVbpの電圧値と基板バイアスVbpsの電圧値とを、別々に調整し、別々に決定することができる。つまり、好適には、基板バイアスVbpsの電圧値は、基板バイアスVbpの電圧値と異なる。このとき、基板バイアスVbpの電圧値と基板バイアスVbpsの電圧値とを別々に調整しない場合に比べ、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、より精度よく制御することができる。
なお、SOI基板上において、領域ARN1、領域ARP1および領域ARN2に形成されるNAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41と、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2に形成されるNOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42とを、X軸方向に並べて配置することができる。
<インバータ回路を含む速度モニタ回路の構成>
次に、上記の4つの領域である領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2を有するSOI基板上における、インバータ回路を含む速度モニタ回路の構成について説明する。なお、以下では、NAND回路を含む速度モニタ回路と同様の部分については、一部の説明を省略し、主としてNAND回路を含む速度モニタ回路と異なる部分について説明する。また、インバータ回路を含む主回路も、インバータ回路を含む速度モニタ回路と同様に構成することができる。
前述したように、インバータ回路を含む速度モニタ回路DC5は、図4および図9を用いて説明した速度モニタ回路DC1と同様の速度モニタ回路である。
図49は、インバータ回路を含む速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の平面図である。図50および図51は、図38に示すインバータ回路を含む速度モニタ回路の一部を構成する半導体集積回路装置の断面図である。図50は、図49のE1−E1線に沿った断面図であり、図51は、図49のD2−D2線に沿った断面図である。なお、図49では、層間絶縁膜13、シリサイド層12およびサイドウォールスペーサ11を除去して透視した状態を示している。また、図49〜図51では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向とし、支持基板1の表面1aに垂直な方向を、Z軸方向としている。
領域ARP1では、支持基板1上に、すなわちSOI層3dに、pチャネル型のMISFETQP5が形成されており、領域ARN2では、支持基板1上に、すなわちSOI層3eに、nチャネル型のMISFETQN5が形成されている。
図49〜図51に示すように、SOI層3dおよびSOI層3eの各々の上には、ゲート絶縁膜7を介してゲート電極8aおよびダミーゲート電極8bが形成されている。図49に示すように、ゲート電極8aおよびダミーゲート電極8bは、平面視において、Y軸方向にそれぞれ延在する。
図50に示すように、領域ARP1では、ゲート電極8aの両側のSOI層3d、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3dには、p型半導体領域9が形成されている。また、領域ARP2では、SOI層3fには、p型半導体領域9が形成されている。
図51に示すように、領域ARN2では、ゲート電極8aの両側のSOI層3e、および、ダミーゲート電極8bの両側のSOI層3eには、n型半導体領域10が形成されている。また、領域ARN1では、SOI層3cには、n型半導体領域10が形成されている。
ゲート電極8aの側壁、および、ダミーゲート電極8bの側壁に、サイドウォールスペーサ11が形成されている。そして、ゲート電極8a、ダミーゲート電極8b、サイドウォールスペーサ11、p型半導体領域9およびn型半導体領域10の表面を含めて支持基板1上には、層間絶縁膜13が形成されている。
図50に示すように、領域ARP1では、層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してn型ウェル5d、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されている。コンタクトホール14の内部には、プラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したn型ウェル5d、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。なお、図50では、ゲート電極8aの表面に達するコンタクトホール、および、ゲート電極8aと接続されたプラグの図示は省略する。
図51に示すように、領域ARN2では、層間絶縁膜13には、層間絶縁膜13を貫通してp型ウェル6e、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10のいずれかの表面に達するコンタクトホール14が形成されている。コンタクトホール14の内部には、プラグ15が形成されている。プラグ15は、コンタクトホール14の底部に露出したp型ウェル6e、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10のいずれかとシリサイド層12を介して電気的に接続されている。なお、図51では、ゲート電極8aの表面に達するコンタクトホール、および、ゲート電極8aと接続されたプラグの図示は省略する。
層間絶縁膜13上には、プラグ15と電気的に接続された第1層配線16が形成されている。さらに、図示は省略するが、第1層配線16上に、複数層の配線を形成することができる。
図49〜図51に示すように、領域ARP1で、SOI層3d、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびp型半導体領域9からなるpチャネル型のMISFETQP5が形成されている。また、領域ARN2で、SOI層3e、ゲート絶縁膜7、ゲート電極8aおよびn型半導体領域10からなるnチャネル型のMISFETQN5が形成されている。
すなわち、インバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5は、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARP1および領域ARN2からなる2つの領域に形成される。これは、SOI基板にインバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5が形成される場合だけでなく、SOI基板にインバータ回路を含む主回路MC4が形成される場合でも、同様である。
なお、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARP1および領域ARN2からなる2つの領域には、インバータ回路に代え、XOR回路を含む速度モニタ回路を形成することができる。また、SOI基板にXOR回路を含む速度モニタ回路を形成することができるだけでなく、SOI基板にXOR回路を含む主回路を形成することもできる。
図49に示すように、MISFETQP5のゲート電極8aと、MISFETQN5のゲート電極8aとに電圧Vinを入力するための第1層配線16が形成されている。また、MISFETQP5のソース電極であるp型半導体領域9に電源電圧Vddを接続するための第1層配線16が形成されている。そして、MISFETQN5のソース電極であるn型半導体領域10に接地電位GNDを接続するための第1層配線16が形成されている。さらに、MISFETQP5のドレイン電極であるp型半導体領域9と、MISFETQN5のドレイン電極であるn型半導体領域10とから電圧Voutを出力するための第1層配線16が形成されている。
プラグ15を介してn型ウェル5dと電気的に接続された第1層配線16により、n型ウェル5dに基板バイアスVbpが印加される。また、プラグ15を介してp型ウェル6eと電気的に接続された第1層配線16により、p型ウェル6eに基板バイアスVbnが印加される。
これにより、SOI層3dと電気的に絶縁されたn型ウェル5dに基板バイアスVbpを印加し、SOI層3eと電気的に絶縁されたp型ウェル6eに基板バイアスVbnを印加することができる。また、基板バイアスVbpおよび基板バイアスVbnの各々の電圧値を広範囲で調整することができる。したがって、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、精度よく制御することができる。
なお、SOI基板上において、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2に形成されるNAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41と、領域ARP1および領域ARN2に形成されるインバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5とを、X軸方向に並べて配置することができる。あるいは、SOI基板上において、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2に形成されたNOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42と、領域ARP1および領域ARN2に形成されるインバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5とを、X軸方向に並べて配置することができる。
<NAND回路についての基板バイアスの制御方法>
次に、本実施の形態5の半導体集積回路装置における基板バイアスの制御方法について説明する。
初めに、主回路がNAND回路である例について、説明する。図52および図53は、実施の形態5の半導体集積回路装置における主回路に印加する基板バイアスを制御する工程の一部を示すフロー図である。
まず、基板バイアス制御回路CC4は、電流モニタ回路CM4の電流Idspの目標値Idsp0を設定し、電流モニタ回路CM4の電流Idsnの目標値Idsn0を設定する(図52のステップS41)。
このステップS41では、電流モニタ回路CM4である電流モニタ回路CM11(図5参照)のMISFETQP6を流れる電流Idspの目標値Idsp0を設定し、電流モニタ回路CM4である電流モニタ回路CM12(図6参照)のMISFETQN6を流れる電流Idsnの目標値Idsn0を設定する。目標値Idsp0および目標値Idsn0を設定する方法として、目標値Idsp0と目標値Idsn0との釣り合いが取れるように、すなわち目標値Idsp0と目標値Idsn0との比が予め設定された範囲内になるように、目標値Idsp0と目標値Idsn0とを設定することができる。例えば、目標値Idsp0と目標値Idsn0との比が予め定められた比になるように、目標値Idsp0と目標値Idsn0とを設定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、電流モニタ回路CM11のpチャネル型のMISFETQP6に基板バイアスVbpを印加して電流Idspを取得する(図52のステップS42)。そして、取得された電流Idspおよび目標値Idsp0に基づいて、基板バイアスVbpの電圧値Vbptを決定する(図52のステップS43)。
このステップS42およびステップS43では、基板バイアス制御回路CC4は、基板バイアスVbpを基板バイアス発生回路GC4により発生させて電流モニタ回路CM11のpチャネル型のMISFETQP6に印加する。また、基板バイアス制御回路CC4は、基板バイアスVbpが印加された状態でpチャネル型のMISFETQP6を流れる電流Idspを、電流モニタ回路CM11により取得する。そして、取得された電流Idspが、目標値Idsp0になるように、電圧値Vbptを決定する。具体的には、基板バイアスVbpを変更しながら電流Idspの取得を繰り返し、取得された電流Idspが、目標値Idsp0に応じて設定された範囲、すなわち設定範囲内であるときに、基板バイアス電圧Vbpを電圧値Vbptとして決定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、電流モニタ回路CM12のnチャネル型のMISFETQN6に基板バイアスVbnを印加して電流Idsnを取得する(図52のステップS44)。そして、取得された電流Idsnおよび目標値Idsn0に基づいて、基板バイアスVbnの電圧値Vbntを決定する(図52のステップS45)。
このステップS44およびステップS45では、基板バイアス制御回路CC4は、基板バイアスVbnを基板バイアス発生回路GC4により発生させて電流モニタ回路CM12のnチャネル型のMISFETQN6に印加する。また、基板バイアス制御回路CC4は、基板バイアスVbnが印加された状態でnチャネル型のMISFETQN6を流れる電流Idsnを、電流モニタ回路CM12により取得する。そして、取得された電流Idsnが、目標値Idsn0になるように、電圧値Vbntを決定する。具体的には、基板バイアスVbnを変更しながら電流Idsnの取得を繰り返し、取得された電流Idsnが、目標値Idsn0に応じて設定された範囲、すなわち設定範囲内であるときに、基板バイアス電圧Vbnを電圧値Vbntとして決定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、インバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5(図38参照)に、基板バイアス電圧Vbptおよび基板バイアス電圧Vbntを印加した状態で、遅延時間Tpd5を取得する(図52のステップS46)。
このステップS46では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbptに設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbptを、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、インバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5のMISFETQP5に印加する。また、ステップS46では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbntに設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbntを、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、インバータ回路DC11を含む速度モニタ回路DC5のMISFETQN5に印加する。また、ステップS46では、基板バイアス制御回路CC4は、MISFETQP5に基板バイアスVbptが印加され、MISFETQN5に基板バイアスVbntが印加された状態における速度モニタ回路DC5の遅延時間Tpd5を取得する。
次に、取得された遅延時間Tpd5が、設定された範囲内であるかを判定する(図52のステップS47)。
このステップS47では、取得された速度モニタ回路DC5の遅延時間Tpd5が、遅延時間Tpd5の目標時間Tpd50に応じて設定された範囲、すなわち設定範囲内であるか否かを判定する。そして、ステップS47の判定の結果、遅延時間Tpd5が設定範囲内でないときは、目標値Idsp0および目標値Idsn0を再設定する(図52のステップS48)。そして、このステップS48の後、再びステップS42に戻り、ステップS42〜ステップS47を行う。
目標値Idsp0および目標値Idsn0を再設定する方法として、例えば、目標値Idsp0と目標値Idsn0との和を一定にし、かつ、目標値Idsp0と目標値Idsn0との比が変更されるように、目標値Idsp0および目標値Idsn0を再設定することができる。あるいは、目標値Idsp0および目標値Idsn0の一方のみを変更するなど、各種の方法により目標値Idsp0および目標値Idsn0を再設定することができる。
一方、ステップS47の判定の結果、遅延時間Tpd5が設定範囲内であるときは、電圧値Vbp1および電圧値Vbn1を決定する(図52のステップS49)。このステップS49では、遅延時間Tpd5が設定範囲内であるときの基板バイアスVbptを電圧値Vbp1として決定し、遅延時間Tpd5が設定範囲内であるときの基板バイアスVbntを電圧値Vbn1として決定する。
すなわち、ステップS41〜ステップS49では、電圧値Vbptの決定(ステップS43)、電圧値Vbntの決定(ステップS45)、および、遅延時間Tpd5の取得(ステップS46)を、目標値Idsp0および目標値Idsn0を変更しながら繰り返す。そして、取得された遅延時間Tpd5が目標時間Tpd50に応じて設定された設定範囲内であるときに、電圧値Vbptを基板バイアスVbpの電圧値Vbp1として決定し、電圧値Vbntを基板バイアスVbnの電圧値Vbn1として決定する。つまり、基板バイアス制御回路CC4は、取得された遅延時間Tpd5に基づいて、電圧値Vbp1および電圧値Vpn1を決定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、NAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41(図36参照)の遅延時間Tpd41の範囲を設定する(図53のステップS50)。このステップS50では、基板バイアス制御回路CC4は、速度モニタ回路DC41の遅延時間Tpd41の目標時間Tpd410を設定し、設定された目標時間Tpd410に応じて設定される範囲、すなわち設定範囲を設定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、NAND回路DC411を含む速度モニタ回路DC41に、基板バイアスVbp1、基板バイアスVbn1および基板バイアスVbnsを印加した状態で、遅延時間Tpd41を取得する(図53のステップS51)。
このステップS51では、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、NAND回路DC411のpチャネル型のMISFETQP41およびpチャネル型のMISFETQP42に印加する。また、ステップS51では、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、NAND回路DC411のnチャネル型のMISFETQN41に印加する。さらに、ステップS51では、基板バイアスVbnsを、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、NAND回路DC411のnチャネル型のMISFETQN42に印加する。そして、基板バイアスVbp1がMISFETQP41およびMISFETQP42に印加され、基板バイアスVbn1がMISFETQN41に印加され、基板バイアスVbnsがMISFETQN42に印加された状態における速度モニタ回路DC41の遅延時間Tpd41を取得する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、遅延時間Tpd41が、設定された範囲内であるかを判定する(図53のステップS52)。
このステップS52では、取得された速度モニタ回路DC41の遅延時間Tpd41が、遅延時間Tpd41の目標時間Tpd410に応じて設定された範囲、すなわち設定範囲内であるか否かを判定する。そして、ステップS52の判定の結果、遅延時間Tpd41が設定範囲内でないときは、基板バイアスVbnsを変更する(図52のステップS53)。そして、このステップS53の後、再びステップS51を行う。
一方、ステップS52の判定の結果、遅延時間Tpd41が設定範囲内であるときは、基板バイアスVbnsの電圧値Vbns1を決定する(図52のステップS54)。このステップS54では、遅延時間Tpd41が設定範囲内であるときの基板バイアスVbnsを、電圧値Vbns1として決定する。
すなわち、ステップS50〜ステップS54では、基板バイアス制御回路CC4は、基板バイアスVbnsを変更しながら遅延時間Tpd41の取得を繰り返し、取得された遅延時間Tpd41が目標時間Tpd410に応じて設定された設定範囲内であるときに、そのときの基板バイアスVbnsを電圧値Vbns1として決定する。つまり、ステップS50〜ステップS54では、基板バイアス制御回路CC4は、遅延時間Tpd41が目標時間Tpd410になるように、電圧値Vbns1を決定する。このとき、基板バイアス制御回路CC4は、取得された遅延時間Tpd41に基づいて、電圧値Vbns1を決定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、主回路MC4に、基板バイアスVbp1、基板バイアスVbn1および基板バイアスVbns1を印加する(図53のステップS55)。このステップS55では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて主回路MC4のpチャネル型のMISFETQP1およびpチャネル型のMISFETQP2に印加するように、制御する。また、ステップS55では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて主回路MC4のnチャネル型のMISFETQN1に印加するように、制御する。さらに、ステップS55では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbns1に設定された基板バイアスVbns、すなわち基板バイアスVbns1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて主回路MC4のnチャネル型のMISFETQN2に印加するように、制御する。
このような制御方法では、互いに直列に接続されたMISFETQN1およびMISFETQN2のうち、MISFETQN1に印加される基板バイアスVbnの電圧値と、MISFETQN2に印加される基板バイアスVbnsの電圧値とを、別々に調整し、別々に決定することができる。そのため、基板バイアスVbnの電圧値と基板バイアスVbnsの電圧値とを別々に調整しない場合に比べ、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、より精度よく制御することができる。
<NOR回路についての基板バイアスの制御方法>
次に、主回路がNOR回路である例について、説明する。図54は、実施の形態5の半導体集積回路装置における主回路に印加する基板バイアスを制御する工程の一部を示すフロー図である。
まず、主回路がNAND回路である例と同様に、図52のステップS41〜ステップS49を行う。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、NOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42(図37参照)の遅延時間Tpd42の範囲を設定する(図54のステップS56)。このステップS56では、基板バイアス制御回路CC4は、速度モニタ回路DC42の遅延時間Tpd42の目標時間Tpd420を設定し、設定された目標時間Tpd420に応じて設定される範囲、すなわち設定範囲を設定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、NOR回路DC421を含む速度モニタ回路DC42に、基板バイアスVbp1、基板バイアスVbn1および基板バイアスVbpsを印加した状態で、遅延時間Tpd42を取得する(図54のステップS57)。
このステップS57では、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、NOR回路DC421のpチャネル型のMISFETQP43に印加する。また、ステップS57では、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、NOR回路DC421のnチャネル型のMISFETQN43およびnチャネル型のMISFETQN44に印加する。さらに、ステップS57では、基板バイアスVbpsを、基板バイアス発生回路GC4により発生させて、NOR回路DC421のpチャネル型のMISFETQP44に印加する。そして、基板バイアスVbp1がMISFETQP43に印加され、基板バイアスVbn1がMISFETQN43およびMISFETQN44に印加され、基板バイアスVbpsがMISFETQP44に印加された状態における速度モニタ回路DC42の遅延時間Tpd42を取得する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、遅延時間Tpd42が、設定された範囲内であるかを判定する(図54のステップS58)。
このステップS58では、取得された速度モニタ回路DC42の遅延時間Tpd42が、遅延時間Tpd42の目標時間Tpd420に応じて設定された範囲、すなわち設定範囲内であるか否かを判定する。そして、ステップS58の判定の結果、遅延時間Tpd42が設定範囲内でないときは、基板バイアスVbpsを変更する(図54のステップS59)。そして、このステップS59の後、再びステップS57を行う。
一方、ステップS58の判定の結果、遅延時間Tpd42が設定範囲内であるときは、基板バイアスVbpsの電圧値Vbps1を決定する(図54のステップS60)。このステップS60では、遅延時間Tpd42が設定範囲内であるときの基板バイアスVbpsを、電圧値Vbps1として決定する。
すなわち、ステップS56〜ステップS60では、基板バイアス制御回路CC4は、基板バイアスVbpsを変更しながら遅延時間Tpd42の取得を繰り返し、取得された遅延時間Tpd42が目標時間Tpd420に応じて設定された設定範囲内であるときに、そのときの基板バイアスVbpsを電圧値Vbps1として決定する。つまり、ステップS56〜ステップS60では、基板バイアス制御回路CC4は、遅延時間Tpd42が目標時間Tpd420になるように、電圧値Vbps1を決定する。このとき、基板バイアス制御回路CC4は、取得された遅延時間Tpd42に基づいて、電圧値Vbps1を決定する。
次に、基板バイアス制御回路CC4は、主回路MC4に、基板バイアスVbp1、基板バイアスVbn1および基板バイアスVbps1を印加する(図54のステップS61)。このステップS61では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbp1に設定された基板バイアスVbp、すなわち基板バイアスVbp1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて主回路MC4のpチャネル型のMISFETQP3に印加するように、制御する。また、ステップS61では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbn1に設定された基板バイアスVbn、すなわち基板バイアスVbn1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて主回路MC4のnチャネル型のMISFETQN3およびMISFETQN4に印加するように、制御する。さらに、ステップS61では、基板バイアス制御回路CC4は、電圧値Vbps1に設定された基板バイアスVbps、すなわち基板バイアスVbps1を、基板バイアス発生回路GC4により発生させて主回路MC4のpチャネル型のMISFETQP4に印加するように、制御する。
このような制御方法では、互いに直列に接続されたMISFETQP3およびMISFETQP4のうち、MISFETQP3に印加される基板バイアスVbpの電圧値と、MISFETQP4に印加される基板バイアスVbpsの電圧値とを、別々に調整し、別々に決定することができる。そのため、基板バイアスVbpの電圧値と基板バイアスVbpsの電圧値とを別々に調整しない場合に比べ、主回路MC4を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路MC4の遅延時間が目標時間になるように、より精度よく制御することができる。
なお、主回路がNAND回路およびNOR回路を含む場合、図52のステップS41〜ステップS49を行い、図53のステップS50〜ステップS54を行った後、図54のステップS56〜ステップS61を行うことにより、NAND回路およびNOR回路を含む主回路の制御を行うことができる。このとき、図54のステップS61では、基板バイアス制御回路CC4は、主回路MC4に基板バイアスVbp1、基板バイアスVbn1、基板バイアスVbps1および基板バイアスVbns1を印加するように、制御する。あるいは、図52のステップS41〜ステップS49を行い、次いで、図54のステップS56〜ステップS60を行い、次いで、図53のステップS50〜ステップS54を行った後、図54のステップS61を行ってもよい。
<比較例のSOI基板の平面構成>
次に、比較例の半導体集積回路装置が形成されるSOI基板の平面構成について説明する。
図55および図56は、比較例におけるSOI基板の構成を模式的に示す平面図である。図55は、6つの領域の配置を示し、図56は、各領域におけるSOI層などの配置を示す。また、図56では、第1層配線16を表示している。
図55および図56では、支持基板1の主面としての表面1aに平行で、かつ、互いに直交する2つの方向を、X軸方向およびY軸方向としている。
図55および図56に示すように、比較例では、SOI基板は、支持基板1と、支持基板1の表面1a側の6つの領域である領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2とを有する。領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2の各々は、平面視において、X軸方向に延在する。また、領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2は、Y軸方向に、領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2の順に配列されている。領域ARN1、領域ARN21および領域ARN22は、nチャネル型のMISFETが形成される領域である。領域ARP11、領域ARP12および領域ARP2は、pチャネル型のMISFETが形成される領域である。
領域ARN1では、支持基板1の表面1a側に、p型ウェル6cが形成されている。領域ARP11および領域ARP12では、支持基板1の表面1a側に、n型ウェル5dが形成されている。領域ARN21および領域ARN22では、支持基板1の表面1a側に、p型ウェル6eが形成されている。領域ARP2では、支持基板1の表面1a側に、n型ウェル5fが形成されている。
領域ARN1では、p型ウェル6c上に、BOX層2cを介してSOI層3cが形成されている。領域ARP11では、n型ウェル5d上に、BOX層2dを介してSOI層31dが形成されており、領域ARP12では、n型ウェル5d上に、BOX層2dを介してSOI層32dが形成されている。領域ARN21では、p型ウェル6e上に、BOX層2eを介してSOI層31eが形成されており、領域ARN22では、p型ウェル6e上に、BOX層2eを介してSOI層32eが形成されている。領域ARP2では、n型ウェル5f上に、BOX層2fを介してSOI層3fが形成されている。
SOI層3c、SOI層31d、SOI層32d、SOI層31e、SOI層32eおよびSOI層3fの各々は、支持基板1の表面1a内でX軸方向に延在する。また、SOI層3c、SOI層31d、SOI層32d、SOI層31e、SOI層32eおよびSOI層3fは、支持基板1の表面1a内でY軸方向に、SOI層3c、SOI層31d、SOI層32d、SOI層31e、SOI層32eおよびSOI層3fの順に配列されている。
n型ウェル5dのうち、SOI層31dとSOI層32dとの間に位置する部分は、露出しており、このn型ウェル5dが露出した領域52dは、タップと称される領域であり、n型ウェル5dと電気的に接続されたプラグ(図示は省略)が形成される領域である。同様に、n型ウェル5fのうち、SOI層3fのSOI層32eと反対側に位置する部分である領域52fも露出している。
p型ウェル6eのうち、SOI層31eとSOI層32eとの間に位置する部分は、露出しており、このp型ウェル6eが露出した領域62eは、タップと称される領域であり、p型ウェル6eと電気的に接続されたプラグ(図示は省略)が形成される領域である。同様に、p型ウェル6cのうち、SOI層3cのSOI層31dと反対側に位置する部分である領域62cも露出している。
比較例では、NAND回路は、領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2からなる6つの領域のうち、領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12および領域ARN21からなる4つの領域に形成される。このとき、領域ARN21に形成されるMISFETQN1(図34参照)と、領域ARN1に形成されるMISFETQN2(図34参照)とに、別々の基板バイアスが印加される。
また、比較例では、NOR回路は、領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2からなる6つの領域のうち、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2からなる4つの領域に形成される。そして、領域ARP12に形成されるMISFETQP3(図35参照)と、領域ARP2に形成されるMISFETQP4(図35参照)とに、別々の基板バイアスが印加される。
さらに、比較例では、インバータ回路は、領域ARN1、領域ARP11、領域ARP12、領域ARN21、領域ARN22および領域ARP2からなる6つの領域のうち、領域ARP12および領域ARN21からなる2つの領域に形成される。
ここで、主回路がNAND回路、NOR回路およびインバータ回路を含み、それらのNAND回路およびNOR回路に含まれ、互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETの各々に別々の基板バイアスを印加する場合を考える。そして、X軸方向にそれぞれ延在し、nチャネル型のMISFETがそれぞれ形成される3つの領域と、X軸方向にそれぞれ延在し、pチャネル型のMISFETがそれぞれ形成される3つの領域とからなる6つの領域が、比較例に示すように配列された場合を考える。
このとき、NAND回路が形成される領域では、領域ARN22および領域ARP2からなる2つの領域が、何も形成されない空き領域になり、NOR回路を形成する領域では、領域ARN1および領域ARP11からなる2つの領域が、何も形成されない空き領域となる。さらに、インバータ回路を形成する領域では、領域ARN1、領域ARP11、領域ARN22および領域ARP2からなる4つの領域が、何も形成されない空き領域となる。したがって、半導体集積回路装置の面積を小さくすることができない。
<本実施の形態の主要な特徴と効果>
本実施の形態5の半導体集積回路装置は、SOI基板の支持基板1の表面1a側に形成され、支持基板1の表面1a内で、X軸方向にそれぞれ延在し、かつ、Y軸方向に配列された4つの半導体領域を有する。4つの半導体領域として、p型ウェル6c、n型ウェル5d、p型ウェル6eおよびn型ウェル5fが、この順に配列されている。p型ウェル6c、n型ウェル5d、p型ウェル6eおよびn型ウェル5fの各々の上には、BOX層を介してSOI層が形成されている。
そして、例えばn型ウェル5d上のSOI層3dには、pチャネル型のMISFETが形成され、p型ウェル6c上のSOI層3c、または、p型ウェル6e上のSOI層3eには、nチャネル型のMISFETが形成される。これにより、主回路にNAND回路が含まれる場合でも、そのNAND回路において互いに直列に接続された2つのnチャネル型のMISFETに印加される基板バイアス電圧の各々の電圧値を、別々に調整し、別々に決定することができる。
あるいは、例えばp型ウェル6e上のSOI層3eには、nチャネル型のMISFETが形成され、n型ウェル5d上のSOI層3d、または、n型ウェル5f上のSOI層3fには、pチャネル型のMISFETが形成される。これにより、主回路にNOR回路が含まれる場合でも、そのNOR回路において互いに直列に接続された2つのnチャネル型のMISFETに印加される基板バイアス電圧の各々の電圧値を、別々に調整し、別々に決定することができる。
すなわち、本実施の形態5では、互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETの各々にそれぞれ印加する基板バイアスの電圧値を、別々に調整し、別々に決定することができる。そのため、互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETの各々にそれぞれ印加する基板バイアスの電圧値を別々に調整しない場合に比べ、主回路を構成するMISFETに印加する基板バイアスを、主回路の遅延時間が目標時間になるように、より精度よく制御することができる。
本実施の形態5では、p型ウェル6cは、領域ARN1に形成され、n型ウェル5dは、領域ARP1に形成され、p型ウェル6eは、領域ARN2に形成され、n型ウェル5fは、領域ARP2に形成されている。NAND回路は、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARN1、領域ARP1および領域ARN2からなる3つの領域に形成される。また、NOR回路は、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる3つの領域に形成される。さらに、インバータ回路は、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域のうち、領域ARP1および領域ARN2からなる2つの領域に形成される。
このとき、NAND回路を形成する領域では、領域ARP2からなる1つの領域が、何も形成されない空き領域になり、NOR回路を形成する領域では、領域ARN1からなる1つの領域が、何も形成されない空き領域となる。さらに、インバータ回路を形成する領域では、領域ARN1および領域ARP2からなる2つの領域が、何も形成されない空き領域となる。すなわち、本実施の形態5における空き領域の面積は、比較例における空き領域の面積よりも小さい。したがって、本実施の形態5によれば、半導体集積回路装置の面積を容易に小さくすることができる。
また、本実施の形態5の半導体集積回路装置は、第1速度モニタ回路および電流モニタ回路に加え、第2速度モニタ回路として、主回路と同様に、pチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型の2つのMISFETが互いに直列に接続された回路を有する。他方のチャネル型のMISFETに第1基板バイアスが印加された状態で電流モニタ回路に流れる電流に基づいて、第1基板バイアスの電圧値を仮決定する。当該一方のチャネル型のMISFETに第2基板バイアスが印加された状態で電流モニタ回路に流れる電流に基づいて、第2基板バイアスの電圧値を仮決定する。仮決定された電圧値の第1基板バイアスが当該他方のチャネル型のMISFETに印加され、仮決定された電圧値の第2基板バイアスが当該一方のチャネル型のMISFETに印加された状態における第1速度モニタ回路の第1遅延時間を取得する。また、取得された第1遅延時間に基づいて、第1基板バイアスの電圧値、および、第2基板バイアスの電圧値を決定する。
そして、決定された電圧値の第1基板バイアスが当該他方のチャネル型のMISFETに印加され、決定された電圧値の第2基板バイアスが当該一方のチャネル型の2つのMISFETのうち1番目のMISFETに印加された状態における第2速度モニタ回路の第2遅延時間を取得する。このとき、互いに直列に接続された一方のチャネル型の2つのMISFETのうち2番目のMISFETには、第3基板バイアスが印加される。そして、取得された第2遅延時間に基づいて、当該一方のチャネル型の2つのMISFETのうち2番目のMISFETに印加される第3基板バイアスの電圧値を決定する。
このような第2速度モニタ回路を第1速度モニタ回路および電流モニタ回路と併用することにより、主回路がpチャネル型およびnチャネル型のうち一方のチャネル型の2つのMISFETが互いに直列に接続された回路を有する場合でも、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができる。したがって、主回路を構成するMISFETの閾値電圧などの特性のばらつきを容易に補償することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。また、主回路と同一の回路、すなわちレプリカ回路を形成しなくても、主回路の遅延時間が目標時間になるように、基板バイアスの電圧値を精度よく制御することができるので、半導体集積回路装置の性能を向上させることができる。
半導体集積回路装置が、領域ARN1、領域ARP1、領域ARN2および領域ARP2からなる4つの領域を有するSOI基板上に形成される場合、互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETの各々に別々の基板バイアスを印加する場合でも、半導体集積回路装置の面積を容易に小さくすることができる。つまり、半導体集積回路装置の主回路が、互いに直列に接続された同一のチャネル型の2つのMISFETを含む回路を有する場合でも、主回路に含まれるMISFETの閾値電圧のばらつきを精度よく補償することができ、かつ、半導体集積回路装置を容易に小型化することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。