以下に、本発明の各実施の形態について図を用いて説明する。
なお、以下の各実施の形態の図においては、同一または同様なものについては、同一または同様の番号を付け、各実施の形態の説明においてその記載及び説明を省略する場合がある。
また、図に記載した各構成要素は、本発明を説明するために便宜的に分割したものであり、その実装形態は図の構成、分割、名称等に限定されない。また、分割の仕方自体も図に示した分割に限定されない。
また、図中及び以下の説明の記載における「・・部」の一部又は全部を、例えば「・・手段」、「・・処理手段」、「・・機能単位」、「・・処理機能単位」、「・・回路」、「・・処理回路」、「・・装置」、「・・処理装置」、「・・処理」、「・・ステップ」、「・・処理ステップ」と呼び換えてもよい。また、一連の「・・部」を「・・処理」、「・・ステップ」、「・・処理ステップ」と呼び換えた場合は、処理フローの図とみなしてもよい。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1について図1から図4を用いて説明する。
なお、一般性を失わずに説明をわかりやすくするため、本実施の形態は、レーダ信号解析装置を有するFMCW方式のレーダ装置の場合を例に説明する。
また、同様な構成又は機能を有する複数のブロックについて、個々のブロックを区別する場合に符号にaまたはbの文字を付加し、複数のブロックをまとめて扱う場合には付加しない場合がある。
図1は、本発明の実施の形態1における、レーダ装置の機能ブロックを示す概略図である。
図1において、1はレーダ装置、11は制御演算部、12は送信部、13aは第1の受信部、13bは第2の受信部、14aは第1のアナログ・デジタル変換部、14bは第2のアナログ・デジタル変換部、15はメモリ部、111は制御部、112は異チャンネル間信号反転乗算部、113は周波数スペクトル生成部、114はパワーピーク探索部、115はピークデータ生成部、116はペアリング部、121は電圧生成部、122は電圧制御発振部、123は分配部、124は高周波増幅部、125は送信アンテナ、131aは第1の受信アンテナ、131bは第2の受信アンテナ、132aは第1の混合部、132bは第2の混合部、133aは第1の増幅部、133bは第2の増幅部、134aは第1のフィルタ部、134bは第2のフィルタ部、S_0は送信信号(周波数変調信号)、S_1は第1の受信信号、S_2は第2の受信信号、Sb1は第1のビート信号、Sb2は第2のビート信号、S_21は乗算結果を示す。また、図中の矢印は、信号及び情報の少なくとも1つの流れを示す。
なお、主に送信部12を送信手段に、主に第1の受信部13aを第1のビート信号決定手段に、主に第2の受信部13bを第2のビート信号決定手段に、各々対応させることができる。また、主に制御演算部11をレーダ信号解析装置に、主に異チャンネル間信号反転乗算部112を第1の乗算値決定手段に、主にピークデータ生成部115を方位情報決定手段に、各々対応させることができる。
なお、図示しない構成要素を含む広義の制御演算部11(レーダ信号解析装置)を各種定義することも可能である。例えば、(1)電源機能、(2)各種制御機能、(3)通信機能、(4)各種インターフェース機能、(5)表示機能、(6)他の方式のレーダ信号解析機能、(7)各種のアプリケーション機能、のうちの1つ以上を含む装置を定義することが可能である。
また、図示した構成要素のうちで制御演算部11以外の構成要素を含む広義の制御演算部(レーダ信号解析装置)を各種定義することも可能である。例えば、(1)アナログ・デジタル変換部14、(2)メモリ部15、のうちの1つ以上を含む装置を定義することが可能である。
レーダ装置1についても、上記レーダ信号解析装置と同様に、図示しない構成要素を含む広義のレーダ装置1を各種定義することも可能である。 なお、レーダ装置1を広義のレーダ信号解析装置を見做すことも可能である。
また、レーダ装置の実装としては、図示した構成要素の一部を含まない狭義のレーダ装置を定義してもよい。例えばアンテナは別途調達して組合せる方式のレーダ装置を定義することもできる。
また、以下の説明において「入力」及び「出力」の語を、各図に示したブロックとそのブロックの外部との間の信号等のやり取りに関して用いるが、上記のような広義の装置を定義する場合には、装置に追加される構成要素との関係で、明示的に「入力」及び「出力」が定義または実装されない場合がありうる。
レーダ装置1は、制御演算部11、送信部12、第1の受信部13a、第1のアナログ・デジタル変換部14a、第2の受信部13b、第2のアナログ・デジタルアナログ・デジタル変換部14b及びメモリ部15を有する。
本実施の形態は、送信部12、受信部13が主にアナログ処理、制御演算部11がデジタル処理をする場合の例となっている。
制御演算部11は、レーダ装置1の各部を制御するとともに、メモリ部15に記憶されたデータを用いて、観測対象に関する距離及び速度の情報と、観測対象が存在する方位の情報とを決定する。
制御演算部11の実装形態としては、従来および新規な各種形態が使用可能であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)機能を有するワンチップマイコン、あるいはFPGA(Field−Programmable Gate Array)に例示されるPLD(Programmable Logic Device)を用いることができる。 また、各部の制御に関しては、例えば、(1)ワンチップマイコン及びその上で動作するプログラム、(2)FPGA上のロジック回路により構成することができる。
制御演算部11の詳細については後述する。
送信部12は、電圧生成部121、電圧制御発振部122、分配部123、高周波増幅部124、送信アンテナ125を有する。
電圧生成部121は、制御部111の制御にもとづき、電圧制御発振部122が生成する送信信号(周波数変調信号)S_0の周波数を制御するための制御信号を生成する。また、電圧生成部121は、生成した制御信号を電圧制御発振部122に出力する。
本実施の形態では、電圧生成部121は、制御部111の制御により、予め設定された時間波形のアナログ電圧信号を生成する。
具体的には、電圧生成部121は、時間が経過するにつれて電圧が上昇する期間と時間が経過するにつれて電圧が下降する期間とが交互に繰り返すアナログ電圧信号を生成して、生成したアナログ電圧信号を電圧制御発振部121に出力する。
電圧生成部121の実装形態としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば、デジタル・アナログ変換器といわゆるアナログ・ローパスフィルタを用いて構成することができる。
電圧制御発振部122は、電圧生成部121で生成された制御信号を入力し、入力した制御信号に応じた送信信号(周波数変調信号)S_0を生成する。また、電圧制御発振部122は、生成した送信信号(周波数変調信号)S_0を分配部123に出力する。
本実施の形態では、アナログ電圧信号を入力し、その電圧に応じて周波数が変化する送信信号(周波数変調信号)S_0を生成する。
図2は、本発明の実施の形態1における、レーダ信号(周波数変調信号)の時間変化を示す図である。なお、図2は、説明に必要な一部分を抜粋した図となっている。
図において、縦軸は周波数、横軸は時間、(A)は時間が経過するにつれて周波数が上昇する期間(以下、周波数が上昇する期間と記載。)、(B)は時間が経過するにつれて周波数が下降する期間(以下、周波数が下降する期間と記載。)、太実線はレーダ信号(周波数変調信号)の非線形な周波数変化の1例を示す。
本実施の形態では、周波数が上昇する期間(A)と周波数が下降する期間(B)とを交互に繰り返す送信信号(周波数変調信号)S_0を生成して、生成した送信信号(周波数変調信号)S_0を分配回路123に出力する場合を例に説明する。
なお、連続的に繰り返す必要は必ずしもなく、例えば、特許文献1の図2にように、間隔を置いて上昇する期間(A)と周波数が下降する期間(B)とが繰り返されるようにしてもよい。 また、送信信号(周波数変調信号)S_0としては、連続的な信号であることが望ましい。
電圧制御発振部122の実装形態としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば、いわゆる電圧制御発信器を用いることができる。
分配部123は、電圧制御発振部122で生成された送信信号(周波数変調信号)S_0を入力し、高周波増幅部124、第1の受信部13aの第1の混合部132a及び第2の受信部13bの第2の混合部132bに分配出力する。
分配部123の実装形態としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば(1)導波管、(2)分布定数線路、のうちの少なくとも1つを用いることができる。
高周波増幅部124は、分配部123から入力された送信信号(周波数変調信号)S_0を、既定の大きさに増幅する。 なお、既定の大きさとは固定であっても可変であってもよい。可変の場合に、制御部111が制御するように構成してもよい。
また、高周波増幅部124は、増幅された送信信号(周波数変調信号)S_0を送波アンテナ125に出力する。
高周波増幅部124の実装形態としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば、トランジスタを用いたいわゆる電力増幅器を用いることができる。
送信アンテナ125は、高周波増幅部124で増幅された送信信号(周波数変調信号)S_0を、レーダ信号である電磁波(図示しない)に変換して、空間に放射する。
一方、第1の受信部13aは、第1の受信アンテナ131a、第1の混合部132a、第1の増幅部133a、第1のフィルタ部134aを有する。
第1の受信アンテナ131aは、観測対象となる物体で反射されたレーダ信号(電磁波)を受信する。 また、第1の受信アンテナ131aは、受信したレーダ信号(電磁波)を第1の受信信号S_1に変換し、第1の混合部132aに出力する。
第1の混合部132aは、送信部12の分配部123からの送信信号(周波数信号)S_0と、第1の受信アンテナ131aからの第1の受信信号S_1とを入力する。
また、第1の混合部132aは、送信信号(周波数信号)S_0と第1の受信信号S_1とのビート信号である第1のビート信号Sb1を生成して、第1の増幅部133aに出力する。
なお、第1の混合部132aから出力される信号には、第1の混合部132aの構成に依存して、第1のビート信号Sb1以外の信号及び雑音が含まれる場合がある。
第1の混合部132aの実装としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば、トランジスタを用いたミキサ回路を用いることができる。
第1の増幅部133aは、第1の混合器132aが生成した第1のビート信号Sb1を、既定の大きさに増幅する。
また、第1の増幅部133aは、増幅した第1のビート信号Sb1を第1のフィルタ部134aに出力する。
第1の増幅部133aの実装としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば、トランジスタを用いた低雑音増幅器を用いることができる。
第1のフィルタ部134aは、第1の増幅部133aで増幅された第1のビート信号Sb1を入力するとともに、第1の混合部132aから出力された信号のうち、上記第1のビート信号Sb1以外の信号及び雑音に例示される、不要な信号成分を抑圧する。
なお、装置の実装においては、必ずしも完全に抑圧される必要はなく、装置に必要な性能の達成に必要な程度であればよい。
また、第1のフィルタ部134aは、第1のビート信号Sb1を第1のアナログ・デジタル変換部14aに出力する。
第1のフィルタ部134aに実装形態としては、従来及び新規な各種の形態が可能であり、例えば、いわゆるアナログ・ローパスフィルタを用いることができる。
第2の受信部13bは、第2の受信アンテナ131b、第2の混合部132b、第2の増幅部133b、第2のフィルタ部134bを有する。
基本的な構成、動作及び実装形態は第1の受信部13aと同様であるので、差異について簡単に説明する。
第2の受信アンテナ131bは、観測対象となる物体で反射されたレーダ信号(電磁波)を受信する。 また、第2の受信アンテナ131bは、受信したレーダ信号(電磁波)を第2の受信信号S_2に変換して、第2の混合部132bに出力する。
第2の混合部132bは、送信部12の分配部123からの送信信号(周波数信号)S_0と、第2の受信信号S_2と、を入力する。
また、第2の混合部132bは、送信信号(周波数信号)S_0と第2の受信信号S_2とのビート信号である第2のビート信号Sb2を生成し、第2の増幅部133bに出力する。
第2の増幅部133bは、第2の混合器132bが生成した第2のビート信号Sb2を入力し、既定の大きさに増幅する。
また、第2の増幅部133bは、増幅した第2のビート信号Sb2を第2のフィルタ部134bに出力する。
第2のフィルタ部134bは、第2の増幅部133bで増幅された第2のビート信号Sb2を入力するとともに、第2の混合部132bから出力された不要な周波数成分を抑圧する。
また、第2のフィルタ部134bは、第2のビート信号Sb2を第2のアナログ・デジタル変換部14bに出力する。
一方、第1のアナログ・デジタル変換部14aは、第1のビート信号Sb1を入力し、デジタル電圧データ(以下、チャンネル#1のデジタル電圧データと記載。)に変換する。
また、第1のアナログ・デジタル変換部14aは、チャンネル#1のデジタル電圧データをメモリ部15に出力する。
また、第2のアナログ・デジタル変換部14bは、第2のビート信号Sb2を入力し、デジタル電圧データ(以下、チャンネル#2のデジタル電圧データと記載。)に変換する。
また、第2のアナログ・デジタル変換部14bは、チャンネル#2のデジタル電圧データをメモリ15部に出力する。
メモリ部15は、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、第1のアナログ・デジタル変換部14aから出力されたチャンネル#1のデジタル電圧データ、第2のアナログ・デジタル変換部14bから出力されたチャンネル#2のデジタル電圧データ、及び、後述する制御演算部11のピークデータ生成部115が生成するピークデータセット、などの各種データまたは各種情報を入力して、記憶する。
メモリ部15に記憶されたチャンネル#1のデジタル電圧データおよびチャンネル#2のデジタル電圧データは、後述する異チャンネル間信号反転乗算部112に入力される。
また、メモリ部15に記憶されたピークデータセットは、制御演算部11のペアリング部116に入力される。
次に、制御演算部11の詳細について説明する。
制御演算部11は、制御部111、異チャンネル間信号反転乗算部112、周波数スペクトル生成部113、パワーピーク探索部114、ピークデータ生成部115及びペアリング部116を有する。
また、制御演算部11は、送信信号(周波数変調信号)S_0と第1の受信信号S_1とのビート信号である第1のビート信号Sb1を入力する。
また、制御演算部11は、送信信号(周波数変調信号)S_0と第2の受信信号S_2とのビート信号である第2のビート信号Sb2の情報を入力する。
但し、本実施の形態においては、第1のビート信号Sb1はチャンネル#1のデジタル電圧データの形で、また、第2のビート信号Sb2は、チャンネル#2のデジタル電圧データの形で、入力される。
制御部111は、電圧生成部121、第1のアナログ・デジタル変換部14a、第2のアナログ・デジタル変換部14b、メモリ部15及び制御演算部11の各部に対し動作、例えば動作タイミング、を制御するための信号及び情報を出力する。
なお、図1においては、制御部111から信号または情報が出力される場合のみ示しているが、図の構成に限定されない。例えば、(1)各部から信号及び情報の少なくとも一方を制御部111に入力して制御に反映する構成、及び(2)いわゆる双方向制御をする構成、のうちの1つ以上が可能なように構成してもよい。
異チャンネル間信号反転乗算部112は、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、メモリ部15に記憶された2つのチャンネル#1及び#2のデジタル電圧データを読み出す。
また、異チャンネル間信号反転乗算部112は、一方のチャンネルのデジタル電圧データを時間反転し、もう一方のチャンネルのデジタル電圧データと乗算して、乗算結果を周波数スペクトル生成部113に出力する。
周波数スペクトル生成部113は、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、異チャンネル間信号反転乗算部112で得られた乗算結果を入力する。
また、周波数スペクトル生成部113は、乗算結果の周波数スペクトルを生成し、パワーピーク探索部114およびピークデータ生成部115に出力する。 ここでは、複素数表現またはそれと同等な表現形式で周波数スペクトル(以下、周波数スペクトル(複素数)と記載。)を生成する場合の例を説明する。
パワーピーク探索部114は、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、周波数スペクトル生成部113で生成された周波数スペクトル(複素数)を入力する。
また、パワーピーク探索部114は、入力した周波数スペクトル(複素数)から周波数スペクトルの一種であるパワースペクトルを求め、パワーがピーク(極大)となる周波数(以下、ピーク周波数と記載。)を探索して、得られたピーク周波数の情報をピークデータ生成部115へ出力する。
ピークデータ生成部115は、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、周波数スペクトル生成部113で得られた周波数スペクトル(複素数)及びパワーピーク探索部114で得られたピーク周波数の情報を入力する。
また、ピークデータ生成部115は、ピーク周波数における周波数スペクトル(複素数)の位相を求め、得られた位相をもとに、観測対象が存在する方位の情報を決定し、得られたピーク周波数の情報及び方位の情報をピークデータセットとしてメモリ部15へ出力する。
ピーク周波数を探索する方法は、従来及び新規な方法が使用可能であり、例えば、(1)予め制御部111に設定した閾値より大きいパワーのピークにおける周波数を探索する方法、(2)式(12)から求められる周波数の取りうる範囲のピークにおける周波数を探索する方法、のうちの1つ以上の方法が使用可能である。
ペアリング部116は、周波数が上昇する期間(図2の(A))に係るピークデータセット及び周波数が下降する期間(図2の(B))に係るピークデータセットをメモリ部15から読み出す。
また、ペアリング部116は、周波数が上昇する期間(図2の(A))に係るピークデータセットと、周波数が下降する期間(図2の(B))に係るピークデータセットとを、同一の観測対象について対応付けを行い、対応付けされた2つのピークデータセットのピーク周波数の値から観測対象に関する距離及び速度の情報、例えば相対距離及び相対速度、を決定する。
なお、対応付けられた2つのピークデータセットのピーク周波数の情報を、必ずしも両方用いる必要はなく、片方のデータセットのピーク周波数の情報を用いて観測対象に関する距離と速度を決定してもよい。
次に、上記のように構成されたレーダ装置1の動作について説明する。
まず、レーダ装置1は、送信部12から送信信号(周波数変調信号)S_0をレーダ信号(電磁波)(図示しない。)として空間へ放射する。
具体的には、まず、制御部11の制御に従って、電圧生成部121が、時間が経過するにつれて電圧が上昇する期間と時間が経過するにつれて電圧が下降する期間を交互に繰り返すアナログ電圧信号を生成して、電圧制御発振部122に出力する。
次に、電圧制御発振部122が、電圧生成部121で生成されたアナログ電圧信号を入力し、送信信号(周波数変調信号)S_0を生成して、分配部123に出力する。
次に、分配部123が、電圧制御発振部122で生成された送信信号(周波数変調信号)S_0を入力し、高周波増幅部124、第1の混合部132a及び第2の混合部132bに出力する。
次に、高周波増幅部124が、分配部123から出力された送信信号(周波数変調信号)S_0を、既定の大きさに増幅した後に、送信アンテナ125に出力する。
次に、送信アンテナ125が、高周波増幅部で増幅された送信信号S_0を、レーダ信号である電磁波に変換して空間に放射する。
送信アンテナ125から送信されたレーダ信号は、レーダ装置1の周辺に存在する、観測対象となる物体で反射され、レーダ装置1に戻ってくる。
第1の受信部13aと第2の受信部13bは、観測対象で反射されたレーダ信号(電磁波)を各々受信し、対応するビート信号Sb1、Sb2を出力する。
具体的には、まず、第1の受信アンテナ131aが、観測対象で反射されたレーダ信号(電磁波)を受信し、第1の受信信号S_1として第1の混合器132aに出力する。
次に、第1の混合部132aが、第1の受信アンテナ131aから出力された第1の受信信号S_1と送信部12の分配部123から出力された送信信号(周波数変調信号)S_0とを入力して混合することにより、第1のビート信号Sb1を生成して、第1の増幅部133aに出力する。
次に、第1の増幅部133aが、第1の混合器132aで生成された第1のビート信号Sb1を、既定の大きさに増幅して第1のフィルタ回路134aに出力する。
次に、第1のフィルタ部134aが、第1の増幅部133aで増幅された第1のビート信号Sb1を入力するとともに、第1のビート信号Sb1以外の信号である不要な信号成分を抑圧して、第1のアナログ・デジタル変換部14aに出力する。
上記第1の受信部13aの動作と同様に、まず、第2の受信アンテナ131bが、観測対象で反射されたレーダ信号(電磁波)を受信し、第2の受信信号S_2として第2の混合器132bに出力する。
次に、第2の混合部132bが、第2の受信アンテナ131bから出力された第2の受信信号S_2と分配部123から分配出力された送信信号(周波数変調信号)S_0とを入力して混合することにより、第2のビート信号Sb2を生成して、第2の増幅部133bに出力する。
次に、第2の増幅部133bが、第2の混合器132bで生成された第2のビート信号Sb2を入力し、既定の大きさに増幅して第2のフィルタ回路134bに出力する。
次に、第2のフィルタ回路134bが、第2の増幅部133bで増幅された第2のビート信号Sb2を入力し、不要な信号成分を抑圧して第2のアナログ・デジタル変換部14bに出力する。
次に、第1のアナログ・デジタル変換部14aと第2のアナログ・デジタル変換部14bが、周波数が上昇する期間(A)と周波数が下降する期間(B)の各々の期間毎に、第1および第2のビート信号Sb1、Sb2を各々デジタル電圧データに変換し、メモリ部15に出力する。メモリ部15は、上記2つのデジタル電圧データを記憶する。
具体的には、まず、第1のアナログ・デジタル変換部14aが、第1のフィルタ部134aから出力された第1のビート信号Sb1をチャンネル#1のデジタル電圧データに変換して、メモリ部15に出力する。
同様に、第2のアナログ・デジタル変換部14bが、第2のフィルタ回路134bから出力された第2のビート信号Sb2をチャンネル#2のデジタル電圧データに変換して、メモリ部15に出力する。
次に、メモリ部15が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、第1のアナログ・デジタル変換部14aから出力されたチャンネル#1のデジタル電圧データおよび第2のアナログ・デジタル変換部14bから出力されたチャンネル#2のデジタル電圧データを記憶する。
次に、制御演算部11が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、メモリ部15に記憶されたチャンネル#1のデジタル電圧データおよびチャンネル#2のデジタル電圧データを読み出して、読み出したデジタル電圧データからピークデータセットを生成してメモリ部15に出力する。
制御演算部11における具体的な処理フローは以下の通り。
図3は、本発明の実施の形態1におけるレーダ信号解析フローの概要を示す図である。
具体的には、まず、異チャンネル間信号反転乗算部112が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、メモリ部15に記憶されたチャンネル#1、#2のデジタル電圧データを読み出し、基準のチャンネルとして用いる一方のチャンネルのデジタル電圧データを時間反転し、もう一方のチャンネルのデジタル電圧データと乗算し、得られた乗算結果S_21を周波数スペクトル生成部に出力する。(ステップST1)
ここで、次のステップST3を説明する前に、乗算結果S_21と方位の決定方法の原理との関係について説明をする。
なお、以下では、周波数が下降する期間を例に説明するが、周波数が上昇する期間についても同様にして考えることができる。 また、原理についてわかりやすく説明するため以下では、観測対象との距離に対する依存性はあるが観測対象の速度に対する依存性はない場合を例に説明する。
また、基準として用いるチャンネルを#1とする場合、すなわち第1の受信部13aにおいて得られるビート信号Sb1を基準チャンネルのビート信号とする場合、を例に説明する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるレーダ信号(周波数変調信号)の時間変化の一部を示す図である。 図の見方は、上記図2と同様である。
図において、f0は周波数が下降する期間の開始時点の周波数、Bは周波数変調幅、Tは変調時間幅を示す。
送信信号(周波数変調信号)S_0の周波数の時間変化をF(t)(t:時間)とし、図4に示すようにF(t)が直線的でない場合として、例えば時間tに関する2次関数で表現される場合を仮定すると、周波数が下降する期間におけるF(t)は以下のように表される。
ここで、αは周波数の時間変化が線形でない度合いを表す係数であり、α=0の場合にF(t)が直線的な変化となる。
送信信号(周波数変調信号)S_0の位相は、F(t)を時間積分したものであるので、送信信号(周波数変調信号)の時間変化S_0(t)は次式で表わされる。
ここで、A0は送信信号(周波数変調信号)の振幅を、ψは定数を表す。
上記から、第1の受信信号S_1の時間変化S_1(t)は、次式で表わされる。
ここで、A1は第1の受信信号の振幅を、τ_1は、送信アンテナ125から観測対象となる物体までの距離と物体から第1の受信アンテナ131aまでの距離との合計の距離を、レーダ信号(電磁波)が伝わる時間によって決まる遅れ時間を表す。
同様に、第2の受信信号S_2の時間変化S_2(t)は、次式で表わされる。
ここで、A2は第2の受信信号の振幅を、τ_2は、送信アンテナ125から物体までの距離と物体から第2の受信アンテナ131aまでの距離との合計の距離を、電磁波が伝わる時間によって決まる遅れ時間を表す。
したがって、第1のビート信号Sb1の時間変化Sb_1(t)は信号振幅A01を用いて次式で表わされる。
ここで、A01は、第1のビート信号Sb1の振幅を表す。
同様に、第2のビート信号Sb_2の時間変化Sb_2(t)は次式で表わされる。
ここで、A02は、第2のビート信号Sb2の振幅を表す。
また、第1のビート信号Sb1を時間反転した信号の時間変化Sb_1(T−t)は次式で表される。
異チャンネル間信号反転乗算部112において得られる、Sb_2(t)とSb_1(T−t)との乗算結果S_21の時間変化S_21(t)は次式で表される。
S_21(t)は、三角関数の積和公式cos(A)・cos(B)={cos(A+B)+cos(A―B)}/2を用いて、Sb_2(t)の位相とSb_1(T−t)の位相との和の位相(以下、Sp_21(t)と記載。)を有する成分と、Sb_2(t)の位相とSb_1(T−t)の位相との差の位相(以下、Sm_21(t)と記載。)を有する成分と、に分解することができる。
ここでSm_21(t)に注目すると、Sm_21(t)のうちで、時間tに依存する項は次式で表わされ、
観測対象物体までの距離が数百m以下の近距離の場合で、かつ、送信信号(周波数変調信号)S_0の周波数変化の非線形性が最大で周波数変調幅の数十パーセント以下(例えば、周波数変調幅Bが100MHz、最大偏差が数十MHz。)の場合には、周波数変調幅Bの値と変調時間幅Tの値との組合せを適宜選択することによって、式(9)及び式(10)の一部の項を省略(無視)することが可能となる。
その結果、Sm_21(t)は次式のように近似することができる。
さらに、式(11)の第3項Bτ_1の値が他の項より十分小さくなるよう変調周波数幅Bの値を選択すると、Sm_21(t)は、最終的に次式で近似することができる。
式(12)を見ると、Sm_21(t)のうち時間tに依存しない項は、遅延時間差(τ_2−τ_1)に比例する位相差を含むことがわかる。
位相差(2π・f0(τ_2−τ_1))及び遅延時間差(τ_2−τ_1)は、観測対象の存在する方位に依存して経路差が生じることよって変化するので、乗算結果S_21(t)には、観測対象が存在する方位に依存する情報が含まれることになる。
したがって、乗算結果S_21(t)に含まれる位相情報にもとづいて、観測対象の存在する方位の情報を決定することができる。位相差から方位を決定する方法については、従来および新規な各種方法を適用することができる。
例えば、時間tに依存しない項の値と周波数f0との比から遅延時間差(τ_2−τ_1)を決定し、遅延時間差(τ_2−τ_1)と第1および第2のアンテナの位置関係の情報とから、幾何学的にアンテナを基準とした角度を計算することができる。 さらに、その角度の値から、各種の方位の情報へ変換することもできる。
一方、式(12)で表される位相を時間微分すると、位相Sm_21(t)を有する成分の周波数を求めることができる。
ここで、遅延時間差τ_2をτ_2=τ_1+Δτと置換えると、位相Sm_21(t)のうちで時間tに依存する項のτ_2+τ_1は、2×τ_1+Δτと変形できる。
ここで、多くの場合、2×τ_1>>Δτと見做せるので、位相Sm_21(t)を有する成分の周波数が、遅延時間の2倍に比例することがわかる。 (但し、この周波数は、周波数変調が直線的に時間変化する場合におけるビート周波数の、2倍の周波数に当たる。)
したがって、例えばビート周波数を用いる公知なレーダの原理を応用することで、観測対象に関する距離及び速度の情報、例えば観測対象とレーダ装置1との相対距離及び相対速度、を決定することができる。
位相Sm_21(t)を有する成分の周波数は、乗算結果S_21(t)の周波数スペクトルにおいてパワーがピークとなる周波数として探索することができるので、その周波数を決定することできる。
また、式(11)及び式(12)にはαが含まれていないので、周波数変調の非線形性に起因するビート周波数の時間変動、が分離されることが分かる。 したがって、位相Sm_21(t)を有する成分のパワースペクトルの形状は、周波数変調が直線的な場合と同様に急峻になることが分かる。
次に、図3のレーダ信号解析フローに戻って、説明を続ける。
周波数スペクトル生成部113が、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、異チャンネル間信号反転乗算部112の乗算結果S_21を入力する。
また、周波数スペクトル生成部113は、乗算結果S_21の周波数スペクトル(複素数)を求める。(ステップST2)
また、周波数スペクトル生成部113は、得られた周波数スペクトル(複素数)を、パワーピーク探索部114およびピークデータ生成部115に出力する。
次に、パワーピーク探索部114が、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、周波数スペクトル生成部113で得られた周波数スペクトル(複素数)を入力する。
また、パワーピーク探索部114は、入力した周波数スペクトル(複素数)からパワースペクトルを求め、ピーク周波数を探索する。(ステップST3)
ピーク周波数を探索する方法は、従来及び新規な方法が使用可能であり、例えば、(1)予め制御部111に設定した閾値より大きいパワーを有するピークを探索する方法、(2)式(12)から求められる周波数の取りうる範囲からピークを探索する方法、のうちの1つ以上の方法が使用可能である。
また、パワーピーク探索部114は、得られたピーク周波数の情報をピークデータ生成部115へ出力する。
次に、ピークデータ生成部115が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と時周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、周波数スペクトル生成部113で得られた周波数スペクトル(複素数)とパワーピーク探索部114で得られたピーク周波数の情報とを入力する。
また、ピークデータ生成部115は、ピーク周波数における周波数スペクトル(複素数)の位相を求め、得られた位相をもとに、観測対象の存在する方位の情報を決定する。 方位の情報としては、例えば、特定の方向を基準とした角度を算出する。(ステップST4)
また、ピークデータ生成部115は、得られたピーク周波数及び方位の情報を、ピークデータセットとしてメモリ部15へ出力する。
次に、メモリ部15が、ピークデータ生成部115において周波数が上昇する期間(図2の(A))について得られたピークデータセットを、周波数が上昇する期間のピークデータセットとして記憶する。
同様に、メモリ部15は、ピークデータ生成部115において周波数が下降する期間(図2の(B))について得られたピークデータセットを、周波数が下降する期間のピークデータセットとして記憶する。(ステップST5)
次に、制御演算部11が、メモリ部15に記憶されたピークデータセットを読み出して、観測対象となる物体に関する距離と速度に関する情報を決定する。(ステップST6)
具体的には、ペアリング部116が、周波数が上昇する期間(図2の(A))のピークデータセット及び周波数が下降する期間(図2の(B))のピークデータセットをメモリ部15から読み出し、同一の観測対象について対応付けを行い、対応付けられた2つのピークデータセットにおけるピーク周波数の値から、例えば公知のレーダの原理により距離と速度を算出する。
以上のように、本発明の実施の形態1のレーダ信号解析装置によれば、観測対象の存在する方位の情報を決定することができる。 また、周波数変調信号の周波数変化の非線形性に起因する装置性能の劣化を、抑制することができる。
また、本発明の実施の形態1のレーダ装置によれば、観測対象の存在する方位を計測することができる。 また、周波数変調信号の周波数変化の非線形性に起因する装置性能の劣化を、抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、図1に示した各ブロックを有するレーダ装置を例に説明したが、レーダ装置としては必ずしも一体的なものとして実装する必要はなく図の構成に限定されない。
例えば、分割及び組立てが可能なように、(1)送信アンテナ125、(2)受信131、(3)送信部12及び受信部13、(3)アナログ・デジタル変換部14、メモリ部15及び制御演算部11、を別々に作製(または組立て可能なものを調達)し、レーダ装置1としては、上記(1)から(3)を組み立てることで作製するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、ビート信号Sb1、Sb2を、受信信号(S_1、S_2)及び周波数変調信号(S_0)から直接生成する構成を用いた場合の例となっているが、受信信号(S_1、S_2)と周波数変調信号(S_0)とのビート信号が得られれば他の混合方式及び周波数変換方式を用いてもよく、第1および第2の受信部13の構成は、図の構成に限定されない。
また、本実施の形態においては、例えば混合部132、増幅部133及びフィルタ部を別々のブロックとしているが、受信部13の実装においては例えば混合部132が増幅作用及びフィルタ作用を持つように構成するといった変形が可能であり、等価な機能を実現できれば図に示した構成に限定されない。
送信系についても同様に、等価な機能を実現できれば図に示した構成に限定されない。
また、本実施の形態においては、受信アンテナ131が2つある場合を例に説明したが、レーダ装置1の実装としては2つの場合に限定されない。 例えば、3つの受信アンテナを有するようにレーダ装置1を構成し、観測対象が存在する方位の情報を決定する場合には、3つの受信アンテナから2つを選択して、選択したアンテナに関するビート信号を用いるようにレーダ装置1を構成してもよい。
また、例えば、方位の情報を決定する場合に、選択する2つのアンテナの組合せを変更できるようにレーダ装置1を構成してもよい。
また、本実施の形態においては、送信部12及び受信部13のように高周波信号を扱うブロックと、制御演算部11及びメモリ部15のように比較的低周波信号を扱うブロックとの間において、アナログ・デジタル変換およびデジタル・アナログ変換を行う構成となっているが、アナログ・デジタル変換処理およびデジタル・アナログ変換処理を挿入する位置は図の構成に限定されない。
例えば、(1)高速なアナログ・デジタル変換器を用いて高周波信号をデジタルデータに変換してから、デジタルデータ形式のビート信号を生成し、その後はデジタル処理をする、(2)混合部132の出力を、アナログ・デジタル変換器を用いてデータに変換し、フィルタ処理以降の処理をデジタル処理にする、といった変形が可能である。
また、本実施の形態においては、制御演算部11を有するレーダ装置1を例に説明したが、制御演算部11を独立したレーダ信号解析装置として作製してもよく、図に示したレーダ信号解析装置の構成及び仕様に限定されない。
例えば、複数種類のレーダ装置で得られたビート信号の時間波形情報を入力可能なレーダ信号解析装置をして実装することができる。 また、独立したレーダ信号解析装置においても、上記説明と同様に、広義のレーダ信号解析装置を各種定義または構成することができる。
実施の形態2.
以下に、本発明の各実施の形態2について図5及び図6を用いて説明する。
本実施の形態と上記実施の形態1との主要な差異は、異なる2つのチャンネルのビート信号について乗算を行うとともに、2つのチャンネルのうちの1方のみについての乗算を行い、両方の乗算の乗算結果をもとに方位の情報を決定する点である。
なお、その他の構成要素及びその基本的な動作については、上記実施の形態1と同一または同様であるので、以下では主に差異について説明し、上記実施の形態1と同様な構成等についてはその説明を省略する場合がある。
図5は、本発明の実施の形態2における、レーダ装置の機能ブロックを示す概略図である。
図において、2はレーダ装置、21は第2の制御演算部、113aは第1の周波数スペクトル生成部、113bは第2の周波数スペクトル生成部、211は第2の制御部、212は基準チャンネル信号反転乗算部、213は第2のパワーピーク探索部、214は第2のピークデータ生成部、S_11は乗算結果を示す。
なお、主に第2の制御演算部21をレーダ信号解析装置に、主に異チャンネル間信号反転乗算部212を第1の乗算値決定手段に、主に基準チャンネル信号反転乗算部212を第2の乗算値決定手段に、主に第2のピークデータ生成部115を方位情報決定手段に、各々対応させることができる。
また、上記実施の形態1と同様に、広義のレーダ信号解析装置及びレーダ装置を各種定義することができる。
レーダ装置2は、第2の制御演算部21、送信部12、第1の受信部13a、第1のアナログ・デジタル変換部14a、第2の受信部13b、第2のアナログ・デジタル変換部14b及びメモリ部15を有する。
第2の制御演算部21は、レーダ装置2の各部を制御するとともに、メモリ部15に記憶されたデータを用いて、観測対象に関する距離及び速度の情報と、観測対象の存在する方位の情報と、を決定する。
実施の形態1の制御演算部1との差異は、第1の周波数スペクトル生成部113a及び基準チャンネル信号反転乗算部212に対する制御が追加されている点である。 第1の周波数スペクトル生成部113a及び基準チャンネル信号反転乗算部212に対する制御の基本的な動作原理は、上記実施の形態1の制御部111が行う、異チャンネル間信号反転乗算部112及び第2の周波数スペクトル生成部113bに対する制御と同様である。
次に、第2の制御演算部21の詳細について説明する。
第2の制御演算部21は、第2の制御部211、基準チャンネル信号反転乗算部212、異チャンネル間信号反転乗算部112、第1の周波数スペクトル生成部113a、第2の周波数スペクトル生成部113b、第2のパワーピーク探索部213、第2のピークデータ生成部214、およびペアリング部116を有する。
また、第2の制御演算部21のうちで、第2の制御部211、基準チャンネル信号反転乗算部212、第2のパワーピーク探索部213及び第2のピークデータ生成部214を除いては、実施の形態1と同一または同様である。
このため、第2の制御部211、基準チャンネル信号反転乗算部212、第2のパワーピーク探索部213及び第2のピークデータ生成部214と関係しない構成要素については、その説明を省略する場合がある。
第2の制御部211は、電圧生成部121、第1のアナログ・デジタル変換部14a、第2のアナログ・デジタル変換部14b、メモリ部15及び第2の制御演算部21の各部における動作、例えば動作タイミング、を制御するための、信号及び情報を出力する。
なお、図5においては、第2の制御部211から信号及び(または)情報が出力される場合のみ示しているが、図の構成に限定されない。例えば、(1)各部から信号及び情報の少なくとも一方を第2の制御部211に入力して制御に反映する、及び(または)(2)いわゆる双方向制御をする、ように構成してもよい。
基準チャンネル信号反転乗算部212は、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、メモリ部15に記憶された2つのチャンネル#1、#2のデジタル電圧データのうちの一方(以下、基準チャンネルのデジタル電圧データと記載。以下では、チャンネル#1を基準チャンネルとした場合を例に説明する。)を読み出す。
また、基準チャンネル信号反転乗算部212は、読みだされた基準チャンネル(チャンネル#1)のデジタル電圧データを時間反転して、反転前のデジタル電圧データと乗算して、乗算結果S_11を第1の周波数スペクトル生成部113aに出力する。
チャンネル#1のデジタル電圧データは、第1のビート信号がアナログ・デジタル変換器14aで変換されたものであるので、乗算結果S_11は、第1のビート信号Sb1を時間反転した信号と、反転前の第1のビート信号Sb1との乗算したものに対応する。
第1の周波数スペクトル生成部113aは、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、基準チャンネル信号反転乗算部212で得られた乗算結果S_11を入力する。
また、第1の周波数スペクトル生成部113aは、乗算結果S_11の周波数スペクトル(複素数)を生成し、第2のパワーピーク探索部213および第2のピークデータ生成部214に出力する。
異チャンネル間信号反転乗算部112は、第2の制御部211の制御の下に動作する以外は、上記実施の形態1の異チャンネル間信号反転乗算部112と同様である。 但し、乗算結果S_21は、第2の周波数スペクトル生成部113bに出力される。
第2の周波数スペクトル生成部113bは、第2の制御部211の制御の下に動作する以外は、上記実施の形態1の周波数スペクトル生成部113と同様にして、乗算結果S_21の周波数スペクトルを生成する。 得られた周波数スペクトルは、第2のパワーピーク探索部213及び第2のピークデータ生成部214に出力される。
第2のパワーピーク探索部213は、周波数が上昇する期間(図2の(A))と時間が経過するにつれて周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、第1の周波数スペクトル生成部113aで得られた周波数スペクトル及び第2の周波数スペクトル生成部113bで得られた周波数スペクトルを入力する。
また、第2のパワーピーク探索部213は、入力した上記2つの周波数スペクトル(複素数)の各々のパワースペクトルから、和のパワーのスペクトルを求め、和のパワーがピーク(極大)となる周波数(ピーク周波数)を探索し、得られたピーク周波数を第2のピークデータ生成部214へ出力する。
第2のピークデータ生成部214は、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、第1の周波数スペクトル生成部113a及び第2の周波数スペクトル生成部113bで得られた2つの周波数スペクトル(複素数)と、第2のパワーピーク探索部213で得られたピーク周波数とを入力する。
また、第2のピークデータ生成部214は、ピーク周波数における第1及び第2の周波数スペクトル(複素数)についてそれぞれ位相を求め、得られた2つの位相の位相差を求め、得られた位相差をもとに観測対象の存在する方位の情報を決定し、ピーク周波数の情報及び方位の情報をピークデータセットとしてメモリ部15へ出力する。 メモリ部15の動作は上記実施の形態1と同様である。
ペアリング部116は、周波数が上昇する期間(図2の(A))に係るピークデータセットと、周波数が下降する期間(図2の(B))に係るピークデータセットとを、同一の観測対象について対応付けを行い、対応付けされた2つのピークデータセットのピーク周波数から、例えば公知のレーダ現地を用いて距離及び速度を決定する。
次に、上記のように構成されたレーダ装置2の動作について説明する。
まず、レーダ装置2は、送信部12から送信信号(周波数変調信号)S_0をレーダ信号(電磁波)として空間へ放射する。
次に、第1の受信部13aと第2の受信部13bは、レーダ装置1に戻ってきたレーダ信号(電磁波)を各々受信し、対応するビート信号Sb1、Sb2を出力する。
送信部12、受信部13、アナログ・デジタル変換部14及びメモリ部15の具体的な動作は、上記実施の形態1において制御部111の制御に従って動作する点が第2の制御部211の制御に従って動作するように置き換わった以外は同様であるので、その説明を省略する。
次に、第2の制御演算部21が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、メモリ部15に記憶されたチャンネル#1のデジタル電圧データおよび、チャンネル#2のデジタル電圧データを読み出して、ピークデータセットを生成してメモリ部15に出力する。
第2の制御演算部211の具体的な処理フローは、以下の通り。
図6は、本発明の実施の形態2における、レーダ信号解析フローの概要を示す図である。
具体的は、まず、基準チャンネル信号反転乗算部212が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間の各々の期間(図2の(B))の期間毎に、メモリ図15に記憶された基準チャンネルのデジタル電圧データを読み出し、読みだされたデジタル電圧データを時間反転し、時間反転前のデジタル電圧データと乗算して、得られた乗算結果S_11を第1の周波数スペクトル生成部113aに出力する。(ステップST7)
次に、第1の周波数スペクトル生成部113aが、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、基準チャンネル信号反転乗算部212で得られた乗算結果S_11を入力する。(ステップST8)
また、第1の周波数スペクトル生成部113aは、入力した乗算結果S_11の周波数スペクトル(複素数)を求め、得られた第2のパワーピーク探索部213および第2のピークデータ生成部214に出力する。
一方、異チャンネル間信号反転乗算部112は、第2の制御部211の制御のものに動作する以外は、上記実施の形態1の異チャンネル間信号反転乗算部112と同様である。 但し、乗算結果S_21は、第2の周波数スペクトル生成部113bに出力される。(ステップST1)
次に、第2の周波数スペクトル生成部113bが、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、異チャンネル間信号反転乗算部112で得られた乗算結果S_21を入力する。
また、周波数スペクトル生成部113は、乗算結果S_21の周波数スペクトル(複素数)を求める。(ステップST2)
また、第2の周波数スペクトル生成部113bは、得られた周波数スペクトル(複素数)を、第2のパワーピーク探索部213および第2のピークデータ生成部214に出力する。
ここで、次のステップであるステップST9を説明する前に、乗算結果S_11及びS_21と方位の情報の決定方法の原理との関係について説明する。
なお、以下では、上記実施の形態1と同様に、周波数が下降する期間(図2の(B))の場合を例に説明するが、周波数が上昇する期間(図2の(A))についても同様に考えることができる。
基準チャンネル信号反転乗算部212で得られる乗算結果S_11について、積和公式を用いて分解し、Sb1(T−t)の位相とSb1(t)の位相との差の位相(以下、Sm_11(t)と記載。)を有する成分に注目する。
Sm_11(t)は、上記実施の形態1の式(11)において、τ_2=τ_1の場合に相当するので、次式で近似される。
また、式(11)に示したSm_21(t)における時間tに依存しない項と式(13)に示したSm_11(t)における時間tに依存しない項との間の位相差は、次式で表される。
式(14)を見ると、遅延時間差(τ_2−τ_1)に比例する位相差を含むことがわかる。
位相差(2π・f0(τ_2−τ_1))及び遅延時間差(τ_2−τ_1)は、観測対象の存在する方位に依存して経路差が生じることよって生じるので、観測対象が存在する方位に依存する情報が含まれることになる。
したがって、上記実施の形態1と同様に、観測対象の存在する方位の情報、例えば角度、を位相差から決定することができる。
また、式(13)における時間tに関わる項と式(11)における時間tに関わる項とを比較すると、2×τ_1≒τ_1+τ_2であることから、差の位相Sm_11(t)を有する成分の周波数は、異チャンネル間信号反転乗算部112で得られる乗算結果に関する差の位相Sm_21を有する成分の周波数と等しいことがわかる。
したがって、2つの乗算結果(基準チャンネル信号反転乗算部212で得られる乗算結果、異チャンネル間信号反転乗算部112で得られる乗算結果)の周波数スペクトルの同じ周波数の位置において、パワーのピークが現れることになる。
次に、図6のレーダ信号解析フローに戻って、説明を続ける。
ステップST2の次に、第2のパワーピーク探索部213が、周波数が上昇する期間(図2の(A))及び周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、第1の周波数スペクトル生成部113aで得られた周波数スペクトル(複素数)及び第2の周波数スペクトル生成部113bで得られた周波数スペクトル(複素数)を入力する。
また、第2のパワーピーク探索部213は、入力した上記2つの周波数スペクトル(複素数)の各々のパワースペクトルから、和のパワーのスペクトルを求め、和のパワーがピーク(極大)となる周波数(ピーク周波数)を探索する。 ピーク周波数の探索方法は上記実施の形態1と同様に各種方法が使用可能である。 (ステップST9)
また、第2のパワーピーク探索部213は、得られたピーク周波数の情報をピークデータ生成部214へ出力する。
次に、第2のピークデータ生成部214が、周波数が上昇する期間(図2の(A))と周波数が下降する期間(図2の(B))の期間毎に、第1の周波数スペクトル生成部113a及び第2の周波数スペクトル生成部113bで得られた2つの周波数スペクトル(複素数)と、第2のパワーピーク探索部213で得られたピーク周波数とを入力する。
また、第2のピークデータ生成部214が、ピーク周波数における2つの周波数スペクトル(複素数)についてそれぞれ位相を求め、得られた2つの位相の間の位相差を求める。(ステップST10)
また、第2のピークデータ生成部214は、得られた位相差をもとに、観測対象の存在する方位の情報を決定し、得られたピーク周波数の情報及び方位の情報をピークデータセットとしてメモリ部15へ出力する。
次に、メモリ部15が、ピークデータ生成部115において周波数が上昇する期間(図2の(A))について得られたピークデータセットを、周波数が上昇する期間のピークデータセットとして記憶する。
同様に、メモリ部15は、ピークデータ生成部115において周波数が下降する期間(図2の(B))について得られたピークデータセットを、周波数が下降する期間のピークデータセットとして記憶する。(ステップST5)
次に、第2の制御演算部21が、メモリ部15に記憶されたピークデータセットを読み出して、観測対象に関する距離と速度の情報を決定する。(ステップST6)
具体的には、上記実施の形態1のペアリング部116と同様の処理を行う。
以上のように、本発明の実施の形態2のレーダ信号解析装置によれば、観測対象の存在する方位の情報を決定することができる。 また、周波数変調信号の周波数変化の非線形性に起因する装置性能の劣化、を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態2のレーダ装置によれば、観測対象の存在する方位を計測することができる。 また、周波数変調信号の周波数変化の非線形性に起因する装置性能の劣化、を抑制することができる。
また、2つのビート信号Sb1、Sb2のうちの一方を基準とすることで、上記実施の形態1において近似式(11)から近似式(12)を求める際の変調周波数帯域幅Bに対する更なる制限、が必要とされないので、レーダ信号解析装置及びレーダ装置の作製条件を緩和することができる。
なお、本実施の形態においては、図6に示したレーダ信号解析フローのステップST7及びステップST8と、ステップST1及びステップST2とが、直列的に処理されているが、例えば、並列的に処理されてもよく、図6に示すステップの処理順に限定されない。
また、上記実施の形態1に記載した各種の変形を、本実施の形態にも同様に適用することができる。
実施の形態3.
以下に、本発明の各実施の形態3について図7を用いて説明する。
図7は、本発明の実施の形態3における、レーダ装置の機能ブロックを示す概略図である。
図において、70はレーダ装置、71はCPU(Central Processing Unit)、72は入力インターフェース(Input Interface)、73は制御インターフェース(Control Interface)、74はバス(Bus)、75はRAM(Random Access Memory)、76はROM(Read Only Memory)、77は出力インターフェース(Output Interface)を示す。
なお、図示しない構成要素を含む広義のレーダ装置70を各種定義することも可能である。例えば、(1)電源機能、(2)各種制御機能、(3)通信機能、(4)各種インターフェース機能、(5)各種アプリケーション処理機能、(6)表示機能、の中の1つ以上を含む装置を定義することが可能である。
CPU71は、各種処理、例えば(1)制御処理及び(2)演算処理のうち1つ以上を行なう。
入力インターフェース72は、レーダ装置70の外部から、例えば(1)信号、(2)情報、(3)プログラムのうち少なくとも1つ以上を入力する。
制御用インターフェース133は、レーダ装置70の外部と各種制御情報をやり取りする。
バス74は、図に示したブロック間を接続し、各種信号、データ、情報のうちの1つ以上のやり取りに用いられる。 なお、バス74の接続関係は図に示した接続関係に限定されず、レーダ装置70の実装形態によって異なってよい。
RAM135及びROM136は、レーダ装置70の動作において記憶することが必要な、例えば(1)各種信号、(2)各種情報、(3)処理中の一時的なデータ、(4)プログラムのうちの1つ以上を記憶する。
出力インターフェース77は、レーダ装置70の外部へ、例えば(1)方位の情報、距離の情報、(3)速度の情報のうちの1つ以上を出力する。
本実施の形態においては、図7に示した構成要素と、上記各実施の形態の図に示したいずれか1つまたは複数の構成要素と、を対応させることができる。
例えば、図7に示した構成要素と、上記各実施の形態の図に示したレーダ装置とを対応させると、主に出力インターフェース134、CPU136、RAM137を、送信部12に対応させることができる。
また、例えば、主に入力インターフェース71を、受信部13に対応させることができる。
また、例えば、主にCPU136、RAM137、ROM138を、メモリ部15及び制御演算部11、12に対応させることができる。
レーダ装置としての動作原理については、上記各実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態のレーダ装置によれば、対応させる上記実施の形態に応じて、対応させた実施の形態と効果と同じ効果または同様な効果を奏する。
なお、本実施の形態の上記説明では、図7をレーダ装置1及び2と対応させて説明したが、図7をレーダ信号解析装置11(または21)と対応させることも可能である。
例えば、主に出力インターフェース134、CPU136、RAM137を、制御部111(または第2の制御部211)、ピークデータ生成部115(または第2のピークデータ生成部214)に対応させることができる。
また、例えば、主に入力インターフェース71、CPU136、RAM137を、異チャンネル間信号反転乗算部112及びペアリング部受信部13に対応させることができる。
また、例えば、主にCPU136、RAM137、ROM138を、制御部111及び第2の制御部211の内部のブロックに対応させることができる。
レーダ信号解析装置としての動作原理については、上記各実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
また、本実施の形態におけるCPU131は、単にCPUと記載しているが、各種実装形態が選択可能であり、決定処理に代表される各種処理機能を実現可能であればよく、例えば、(1)マイクロプロセッサ(Microprocessor)、(2)FPGA(Field Programmable Gate Array)、(3)ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、(4)DSP(Digital Signal Processor)、(5)FPGA(Field−Programmable Gate Array)に代表されるPLD(Programmable Logic Device)のいずれか1つ、または複数の選択肢の組合せであってもよい。 また、汎用品を用いても、専用品を用いても、両者を組み合わせて構成してもよい。
また、本実施の形態では、CPU131は1つのみとしているが、各種実装形態が選択可能であり、例えば、(1)複数のCPUを有して、複数の処理機能、例えば各種制御処理と画像データ演算処理、を異なるCPUで処理をする、(2)複数のCPUが連携して1つの処理をする、ように構成してもよい。 その他のブロックについても同様である。
また、各種の処理の実装形態としては、(1)アナログ処理、(2)デジタル処理、(3)両者の混在処理、のいずれであってもよい。さらに、(1)ハードウェアによる実装、(2)ソフトウェア(プログラム)による実装、(3)両者の混在による実装、などが選択可能である。
また、本実施の形態のRAM75は、単にRAMと記載しているが、各種実装形態が選択可能であり、データを揮発的に記憶・保持可能なものであればよく、例えば、(1)SRAM(Static RAM)、(2)DRAM(Dynamic RAM)、(3)SDRAM(Synchronous DRAM)、(4)DDR−SDRAM(Double Data Rate SDRAM)であってもよい。また、その数も1つに限定されない。
また、RAM75は、(1)ハードウェアによる実装、(2)ソフトウェアによる実装、(3)両者の混在による実装、などが選択可能である。
また、本実施の形態のROM76は、単にROMと記載しているが、各種実装形態が選択可能であり、データを記憶・保持可能なものであればよく、例えば、(1)EPROM(Electrical Programmable ROM)、(2)EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、であってもよい。また、その数も1つに限定されない。
また、図のその他の各構成要素についても、(1)ハードウェアによる実装、(2)ソフトウェアによる実装、(3)両者の混在による実装、などが選択可能である。
また、上記各実施の形態の図において実線及び矢印で示される信号、データ、情報の内容は、レーダ装置1及び2の内部構成の分割の仕方によってその属性が変わることがあり、その場合、(1)明示的に実装されるものか黙示的に実装されるものか、また、(2)明示的に規定されるものか否か、といった属性が異なってもよい。また、上記各実施の形態に記載した以外の信号、データ、情報を含んでいてもよい。
また、上記各実施の形態における各種処理または動作は、(1)実質的に等価(または相当する)処理(または動作)に変形して実装する、(2)実質的に等価な複数の処理に分割して実装する、(3)複数のブロックに共通する処理はそれらを含むブロックの処理として実装する、(4)あるブロックがまとめて処理するよう実装する、など本発明の課題及び効果の範囲で各種変形が可能である。
また、本発明のレーダ信号解析装置またはレーダ装置の実装において、上記各実施の形態において説明した全ての処理を行う必要がない場合には、(1)必要のない処理に対応する機能・回路等を備えない構成の装置、または、(2)潜在的に機能・回路等は備えるが、制御設定あるいは回路の配線等によって実動作では機能させないようにした構成の装置、としてもよい。
また、上記各実施の形態における各種選択肢及び変形例を、他の実施の形態に適用し、新たな実施の形態とすることができる。