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JP6338396B2 - コラーゲンペプチド含有茶飲料 - Google Patents
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Description

本発明は、コラーゲンペプチド含有茶飲料、及びその茶飲料に添加されるコラーゲンペプチドに関する。
コラーゲンペプチドには、様々な作用があることが知られている。例えば、皮膚コラーゲンの代謝促進による美肌効果、慢性関節リウマチに対する免疫寛容性の発現による治療効果、骨組織の強化、胃粘膜保護による抗潰瘍効果、血圧上昇抑制等の生理活性効果が生じることが知られている。そこで、それらの作用を期待してコラーゲンペプチドを含む種々の飲食品が提案されている。
コラーゲンペプチドを茶に添加した場合、茶に含まれるカテキン等の植物ポリフェノールがコラーゲンペプチドと相互作用して凝集して濁り又は沈殿が生じるとの問題がある(特許文献1及び2)。その濁りを解決する手段として、特許文献1では、茶抽出液にタンナーゼを作用させて、凝集反応を抑制している。しかし、タンナーゼをお茶に作用させると、お茶の風味が低下する傾向にあると記載されている([0011])。また、濁り又は沈殿をさらに低下させるために、コラーゲンペプチドの重量平均分子量が4,000以下であることが好ましいとも記載されている([0013]及び[0019])。
特許文献2では、塩基性アミノ酸を茶に添加することで、凝集反応を抑制している。しかし、お茶のpHを7.5以上に調整することが好ましいと記載されており([0027])、通常のお茶のpH6.0〜6.5から大きく外れることになる。
特開2007−319008 特開2008−79565
本発明が解決しようとする課題は、従来技術で問題となっていた風味の低下及びpHの変化がなく、濁り又は沈殿が生じることのないコラーゲンペプチド含有茶飲料を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、特許文献1に好ましいと記載されている重量平均分子量4,000以下のコラーゲンペプチドではなく、意外にも重量平均分子量9,600〜15,000であり、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドを茶に加えれば、茶に何ら操作を加えることなく、濁り又は沈殿が生じることがないことを見出して、本発明を完成させるに至った。即ち本発明は、以下の通りである。
[1] 重量平均分子量が9,600〜15,000であり、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドを含む、コラーゲンペプチド含有茶飲料。
[2] カテキン等の植物ポリフェノールの濃度が0.58mg/ml以下である、[1]に記載のコラーゲンペプチド含有茶飲料。
[3] コラーゲンペプチドを0.5〜5重量%で含む、[1]又は[2]に記載のコラーゲンペプチド含有茶飲料。
[4] 重量平均分子量が9,600〜15,000であり、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチド。
[5] アルカリ処理ゼラチンを水に溶解し、コラーゲンペプチドの重量平均分子量が9,600〜15,000となるようにゼラチンを加水分解することによる、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドの製造方法。
本発明により、従来技術で問題となっていた風味の低下及びpHの変化がなく、濁り又は沈殿が生じることのないコラーゲンペプチド含有茶飲料を提供することができる。
種々の重量平均分子量のコラーゲンペプチドを緑茶に添加して得られた茶飲料を、3日間常温保存したものの写真である。左端から、コントロールの緑茶、アルカラーゼ添加量0.5%、0.1%、0.075%、0.05%、0.025%、0.01%で得られたコラーゲンペプチドを添加した茶飲料である。
以下、本発明を詳細に説明する。
1.茶
本発明のコラーゲンペプチド含有茶飲料に用いられる茶としては、例えば、不発酵茶、弱発酵茶、半発酵茶、発酵茶、後発酵茶、花茶等が挙げられる。不発酵茶には、緑茶(蒸製)、緑茶(釜炒茶)等が含まれ、緑茶(蒸製)としては、例えば、煎茶、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶等が挙げられ、緑茶(釜炒茶)としては、例えば、龍井茶、黄山毛峰茶、玉緑茶、碧螺春茶、太平猴魁黄、雨花茶等が挙げられる。弱発酵茶には、白茶等が含まれ、例えば、白牡丹茶、白毫銀針茶、寿層茶等が挙げられる。半発酵茶には、青茶等が含まれ、例えば、烏龍茶、凍頂烏龍茶、鉄観音茶、水仙茶、武夷岩茶、色種、包種茶、東方美人等が挙げられる。発酵茶には、紅茶が含まれ、例えば、紅茶、祁門茶、武夷紅茶、小種紅茶等が挙げられる。後発酵茶には、黄茶、黒茶等が含まれ、黄茶としては、例えば、君山銀針茶、雀山黄芽茶等が挙げられ、黒茶としては、例えば、プーアール茶、六堡茶、雲南沱茶等が挙げられる。花茶としては、例えば、茉莉花茶、薔薇茶、菊花茶、桂花茶、麦茶等が挙げられる。好ましい茶として、不発酵茶等が挙げられ、より好ましくは、緑茶(蒸製)が挙げられ、さらに好ましくは、煎茶、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶等が挙げられ、特に好ましくは、煎茶が挙げられる。また、カテキン等のポリフェノールの含有量が0.58mg/ml以下の茶は、濁り又は沈殿が極めて少ないため、好ましい。
2.コラーゲンペプチド
コラーゲンペプチドの原料として用いられるコラーゲンは、特に限定するわけではないが、例えば、牛、豚、馬、羊などの哺乳動物、ニワトリ、ガチョウ、七面鳥、鴨、家鴨などの鳥類、サメ、鯛、鱈、鯉、平目、鰹、鮪、カジキ、アジ、サバ、鮭、マス、サンマ、ティラピア、カワハギ、カレイなどの魚類等に由来するコラーゲン等が挙げられる。これらは、前記哺乳動物および前記鳥類の骨、皮部分、前記魚類の骨、皮、鱗部分などから得ることができる。具体的には、前記骨、皮、鱗などに脱脂・脱灰処理、抽出処理などの従来公知の処理を施すことでコラーゲンが調製される。
本発明のコラーゲンペプチドの原料としては、前記コラーゲンをアルカリで前処理してから熱加水分解をして可溶化したアルカリ処理ゼラチンが用いられる。アルカリ処理を行うことで、得られるゼラチンの等電点は酸処理ゼラチンに比べて低くなる。本発明では、等電点が4.0〜6.0のアルカリ処理ゼラチンが好ましく用いられ、さらには等電点が4.2〜5.5のアルカリ処理ゼラチンがより好ましく用いられる。
アルカリ処理ゼラチンを、コラーゲンペプチドの重量平均分子量が9,600〜15,000となるように加水分解を行うことで、本発明の重量平均分子量が9,600〜15,000であり、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドが調製される。得られるコラーゲンペプチドの等電点は、通常、原料のゼラチンの等電点とほぼ同じである。従って、等電点が4.0〜6.0のアルカリ処理ゼラチンを用いて加水分解して得られるコラーゲンペプチドの等電点は一般に4.0〜6.0である。好ましいコラーゲンペプチドとしては、重量平均分子量が9,600〜15,000であり、等電点が4.2〜5.5であるコラーゲンペプチドが挙げられる。
加水分解は、例えば酵素を用いて行うことができる。具体的には、1種または複数種の酵素を、1段階または複数段階に分けて反応させることで行われる。酵素としては、アルカリ処理ゼラチンのペプチド結合を切断することが可能な酵素であれば、特に限定されないが、通常、タンパク質分解酵素あるいはプロテアーゼと呼ばれる酵素が用いられる。具体的には、例えば、アルカラーゼ、コラゲナーゼ、チオールプロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、酸性プロテアーゼ、メタルプロテアーゼ、アミノペプチダーゼN、プロリルトリペプチジルアミノペプチダーゼなどが挙げられ、これらを単独で、あるいは複数組み合わせて用いることができる。前記チオールプロテアーゼとしては、植物由来のキモパパイン、パパイン、ブロメライン、フィシン、動物由来のカテプシン、カルシウム依存性プロテアーゼなどが知られている。また、前記セリンプロテアーゼとしては、トリプシン、カテプシンDなどが、前記酸性プロテアーゼとしては、ペプシン、キモトリプシンなどが知られている。なお、使用する酵素としては、調製するコラーゲンペプチドを含有する茶飲料に利用することを考慮すると、病原性微生物由来の酵素以外の酵素を用いることが好ましい。酵素加水分解の条件としては、例えば、WO2012/081531、WO2012/102308等に記載の方法を参考にして行うことができる。例えば、アルカリ処理ゼラチン100重量部に対して酵素0.001〜5重量部を用い、30〜60℃で30分間〜72時間処理することができる。酵素加水分解の後、用いた酵素を失活させるために、例えば70〜100℃の温度に加温して失活させることができる。
一例として、アルカラーゼを用いた酵素加水分解の例を記載する。アルカリ処理ゼラチンを水に溶解して、例えば5〜40%の濃度の水溶液を調製する。水溶液のpHを6.0〜10.0、好ましくは6.0〜9.0、さらに好ましくは6.0〜7.0、特に好ましくは約6.3に調整する。pHの調整は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ等を用いて好ましく行われる。
この水溶液に、コラーゲンペプチドの重量平均分子量が9,600〜15,000となるようにアルカラーゼを作用させることで、本発明のコラーゲンペプチドを得ることができる。上記の重量平均分子量となるようにするには、アルカラーゼの濃度、反応時間、温度を調節することで調整することができる。アルカラーゼの濃度としては、ゼラチンに対して、例えば0.001〜0.5重量%、好ましくは0.005〜0.1重量%、より好ましくは0.01〜0.05重量%が挙げられる。反応温度としては、40〜80℃、好ましくは50〜70℃、より好ましくは55〜65℃が挙げられる。反応時間としては、例えば、30分間〜24時間、好ましくは40分間〜5時間、より好ましくは50分間〜2時間が挙げられる。例えば、アルカラーゼを0.025重量%の濃度として、60℃で1時間反応させることで、上記の重量平均分子量の範囲のコラーゲンペプチドを製造することができる。
重量平均分子量が9,600〜15,000であり、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドは、茶に混合しても、濁り又は沈殿の発生が抑えられる。特に、カテキン等の植物ポリフェノール等の濃度が0.58mg/ml以下の茶では、本発明のコラーゲンペプチドを混合しても、濁り又は沈殿の発生はほぼ抑えられる。従って、本発明のコラーゲンペプチドを用いることで、従来技術で問題となっていた風味の低下及びpHの変化がなく、濁り又は沈殿が生じることのないコラーゲンペプチド含有茶飲料を提供することができる。なお、重量平均分子量が9,600未満のコラーゲンペプチドでは、濁り又は沈殿が発生する。また、重量平均分子量が15,000を超えるコラーゲンペプチドでは、濁り又は沈殿は発生しないものの、茶飲料がゲル化することがあり、茶飲料として好ましくない。
コラーゲンペプチドの重量平均分子量は、例えば、パギイ法(高速液体クロマトグラフィーを用いたゲル濾過法によってクロマトグラムを求め、分子量分布を推定する方法)で測定できる。具体的な操作は以下のとおりである。
(1)試料0.2gを100mLメスフラスコに取り、溶離液(0.1mol/Lリン酸二水素カリウム溶液と0.1mol/Lリン酸水素二ナトリウム溶液の等量混合液)を加え、1時間膨潤させた後、40℃で60分間加温して溶かす。室温まで冷却したあと、溶離液を標線まで加える。
(2)得られた溶液を溶離液で正確に10倍希釈し、検液とする。
(3)検液を用い、ゲル濾過法によってクロマトグラムを求める。
カラム:Shodex Asahipak GS 620 7Gを2本直列
溶離液の流速:1.0mL/分
カラムの温度:50℃
検出方法:測定波長230nmの吸光度
(4)保存時間を横軸にとり、対応した230nmの吸光度値を縦軸にして、試料の分子分布曲線を作成し、重量平均分子量を算出する。
3.茶飲料
本発明のコラーゲンペプチドは、例えば茶に対して0.5〜5重量%で茶に混合することができ、コラーゲンペプチド含有茶飲料が調製される。好ましいコラーゲンペプチドの濃度としては、0.7〜4重量%、より好ましくは、0.8〜3重量%、さらに好ましくは0.9〜1.5重量%が挙げられる。この程度の濃度であれば、コラーゲンペプチド含有茶飲料200mlを飲むことで、美肌効果のために必要とされるコラーゲンペプチドを十分に摂取することができる。
本発明の茶飲料は、例えば、甘味料、香料、保存料、pH調整剤、酸化防止剤、例えばアスコルビン酸ナトリウム等の添加物を含んでもよい。また、本発明の茶飲料は、例えば、適切な容器に充填された製品として適用されてもよい。容器としては、例えばペットボトル等のプラスチックボトル、ブリックパック、フジパック及びピュアパック等の紙容器、ガラス瓶、スチール缶、アルミ缶等が挙げられる。
以下、本発明を製造例、実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
製造例1
アルカラーゼを用いた各重量平均分子量のコラーゲンペプチドの調製
牛骨ゼラチン(新田ゼラチン社製:粘度3.33mPa’s、ゼリー強度273g、等電点5.02)15gをイオン交換水に加えて、15重量%の水溶液を調製した。1N水酸化ナトリウム水溶液を用いて、水溶液のpHを6.3に調整した。表1記載の重量%量のアルカラーゼ(ノボザイムズジャパン社製)を添加し、60℃で1時間、加水分解反応を行った。80℃で10分間処理することで、酵素を失活させた。活性炭(S−W50:フタムラ化学社製)0.36g(ゼラチン重量に対して2.4重量%)を添加して、1時間撹拌した。活性炭を濾別し、濃縮することで、コラーゲンペプチドを得た。得られたコラーゲンペプチドの重量平均分子量を測定した。その結果を、表1に記す。
製造例2
他の酵素を用いたコラーゲンペプチドの調製
牛骨ゼラチン(新田ゼラチン社製:粘度3.33mPa’s、ゼリー強度273g、等電点5.02)15gをイオン交換水に加えて、15重量%の水溶液を調製した。1N水酸化ナトリウム水溶液または1N塩酸を用いて、水溶液のpHを表2の通り、調整した。ペプシン(和光純薬工業社製)、トリプシン(ノボザイムズジャパン社製)またはパパイン(三菱化学フーズ社製)を表2記載の重量%量で添加し、表2記載の温度および反応時間で、加水分解反応を行った。表2記載の温度で、酵素を失活させた。活性炭(S−W50:フタムラ化学社製)0.36g(ゼラチン重量に対して2.4重量%)を添加して、1時間撹拌した。活性炭を濾別し、濃縮することで、コラーゲンペプチドを得た。得られたコラーゲンペプチドの重量平均分子量を測定した。その結果を、表2に記す。
実施例1
コラーゲンペプチドの重量平均分子量による茶飲料への影響
製造例1で得られたコラーゲンペプチドを、1.0重量%の濃度になるように、「香り豊かなすっきり緑茶(登録商標:ヤクルト)」に添加し、121℃で10分間、オートクレーブで加熱して、茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温又は4℃で3日間保存した。濁りを目視で確認し、また濁度(%)を磁気分光光度計(島津製作所)を用いて750nmの波長でT%として測定した。その結果を表3に記す。また、3日間の常温保存後の茶飲料の写真を、図1に記す。
実施例2
コラーゲンペプチドの重量平均分子量による茶飲料への影響
製造例2で得られたコラーゲンペプチドを用いて、実施例1と同様に茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温又は4℃で7日間保存した。濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を表4に記す。
実施例1および2から、重量平均分子量が9,600以上のコラーゲンペプチドでは、茶飲料に濁り又は沈殿は確認されないことが分かった。なお、重量平均分子量が15,000を超えるコラーゲンペプチドでは、濁り又は沈殿は発生しないものの、茶飲料がゲル化することがあり、茶飲料として好ましくない。
実施例3
コラーゲンペプチドの濃度による茶飲料への影響
製造例1で0.025%量のアルカラーゼを用いて調製されたコラーゲンペプチドを、0.5〜4.0重量%の濃度になるように、「香り豊かなすっきり緑茶(登録商標:ヤクルト)」に添加して、実施例1と同様にして茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温で7日間保存して、1日目、3日目、7日目の濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を表5に記す。
以上より、1日目であれば、いずれのものも濁り又は沈殿は確認できず、3日目以降では、1.0〜4.0重量%の濃度では濁り又は沈殿は確認されなかった。
実施例4
茶に含まれるカテキン濃度による影響
製造例1で0.025%量のアルカラーゼを用いて調製されたコラーゲンペプチドを、1.0重量%の濃度になるように、表4に記載の各種茶に添加して、実施例1と同様にして茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温で7日間保存して、1日目、7日目の濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を表6に記す。
表6で評価を行った、「おーいお茶(登録商標:伊藤園:A)」と「おーいお茶 濃い味(登録商標:伊藤園:B)」について、それぞれA:Bが3:1、1:1、1:3の体積比になるように混合して、茶を調製した。混合した茶のカテキン含有量は、体積比に基づいて、表5に記載の通りとなる。表5に記載の茶に、製造例1で0.025%量のアルカラーゼを用いて調製されたコラーゲンペプチドを、1.0重量%の濃度になるように添加して、実施例1と同様にして茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温で3日間保存して、濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を表7に記す。
以上より、0.58mg/ml以下のカテキン濃度の茶では濁り又は沈殿はほぼ確認されなかった。0.69mg/mlのカテキン濃度の茶では、若干の濁りが観察され、0.80mg/ml以上のカテキン濃度の茶では、濁りが生じた。
実施例5
各種茶を用いた茶飲料への影響
製造例1で0.025%量のアルカラーゼを用いて調製されたコラーゲンペプチドを、1.0重量%の濃度になるように、表4に記載の各種茶に添加して、実施例1と同様にして茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温又は4℃で7日間保存して、3日目、7日目の濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を表8に記す。
他方、酸処理豚皮ゼラチンより作製したコラーゲンペプチド(新田ゼラチン社製:分子量約8000、等電点8.85)を用いた場合、午後の紅茶 おいしい無糖、Relax ジャスミンティー、烏龍茶で白濁が認められた。
実施例6
コラーゲンペプチドの等電点による茶飲料への影響
酸処理魚鱗由来ゼラチン(新田ゼラチン社製:粘度3.02mPa’s、ゼリー強度248g、等電点9.22)、酸処理豚皮由来ゼラチン(新田ゼラチン社製:粘度4.30mPa’s、ゼリー強度301g、等電点9.03)、及びコントロールとして牛骨ゼラチン(新田ゼラチン社製:粘度3.33mPa’s、ゼリー強度273g、等電点5.02)を用いて、0.025重量%のアルカラーゼを添加して製造例1と同様にしてコラーゲンペプチドを調製した。
それぞれのコラーゲンペプチドが1.0重量%の濃度になるように、「香り豊かなすっきり緑茶(登録商標:ヤクルト)」に添加して、実施例1と同様にして茶飲料を調製した。得られた茶飲料を4℃及び常温で7日間保存して、3日目、7日目の濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を、表9に記す。
以上より、酸処理ゼラチンを用いると、それ由来のコラーゲンペプチドを添加した茶飲料に、顕著な濁り又は沈殿が生じることが分かる。
実施例7
コラーゲンペプチドの等電点による茶飲料への影響
コハク化ゼラチン(新田ゼラチン社製:置換率99.6%、粘度4.60mPa’s、ゼリー強度154g、等電点4.17)及び酸処理牛骨由来ゼラチン(新田ゼラチン社製:粘度3.58mPa’s、ゼリー強度329.0g、等電点6.84)を用いて、0.025重量%のアルカラーゼを添加して製造例1と同様にしてコラーゲンペプチドを調製した。
調製されたコラーゲンペプチドを、1.0重量%の濃度になるように添加して、実施例1と同様にして茶飲料を調製した。得られた茶飲料を常温又は4℃で7日間保存して、4日目、7日目の濁りを目視で実施例1と同様に確認した。その結果を表10に記す。
本発明によって、従来技術の問題がなく、濁り又は沈殿が生じないコラーゲンペプチド含有茶飲料、及びその茶飲料に添加されるコラーゲンペプチドが提供される。

Claims (3)

  1. 重量平均分子量が9,600〜15,000であり、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドを含み、
    カテキン等の植物ポリフェノールの濃度が0.58mg/ml以下である、コラーゲンペプチド含有茶飲料。
  2. 前記コラーゲンペプチドを0.5〜5重量%で含む、請求項1に記載のコラーゲンペプチド含有茶飲料。
  3. アルカリ処理ゼラチンを水に溶解し、コラーゲンペプチドの重量平均分子量が9,600〜15,000となるようにゼラチンを加水分解することにより、等電点が4.0〜6.0であるコラーゲンペプチドを製造する工程と、
    前記コラーゲンペプチドを、茶に対して0.5〜5重量%で混合する工程とを含む、コラーゲンペプチド含有茶飲料の製造方法であって、
    前記コラーゲンペプチド含有茶飲料は、カテキン等の植物ポリフェノールの濃度が0.58mg/ml以下である、コラーゲンペプチド含有茶飲料の製造方法。
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