JP6348276B2 - 反射防止膜形成用塗布液および反射防止膜付基材とその製造方法ならびにその用途 - Google Patents
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Description
さらに、詳しくは、高温で加熱処理した後、急速に冷却してもクラックを生じることもなく、表面が平坦で、低反射率であるとともに耐擦傷性、スクラッチ強度等に優れた反射防止膜の形成に好適に用いることのできる反射防止膜形成用塗布液、該反射防止膜形成用塗布液を用いて形成した反射防止膜付基材およびその製造方法ならびに反射防止膜付基材を用いた太陽電池とに関する。
シリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)と溶媒とからなり、
シリカ系中空微粒子(A)の平均粒子径(Dpa)が30〜200nmの範囲にあり、シリカ中実微粒子(B)の平均粒子径(Dpb)が5〜80nmの範囲にあり、全固形分濃度が1〜10重量%の範囲にあり、
シリカ系中空微粒子(A)の濃度(CA)が固形分として0.2〜8重量%の範囲にあり、シリカ中実微粒子(B)の濃度(CB)が固形分として0.2〜8重量%の範囲にあり、
シリカ系中空微粒子(A)と、シリカ中実微粒子(B)との重量比(B/A)は、0.25〜4にある。
基材上に反射防止膜が形成された反射防止膜付基材であって、該反射防止膜がシリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)からなり、シリカ系中空微粒子(A)の平均粒子径(Dpa)が30〜200nmの範囲にあり、シリカ中実微粒子(B)の平均粒子径(Dpb)が5〜80nmの範囲にあり、
シリカ系中空微粒子(A)と、シリカ中実微粒子(B)との重量比(B/A)は、0.25〜4にある。
基材上に、前記記載の反射防止膜形成用塗布液を塗布し、乾燥し、ついで、基材の軟化点未満の温度で加熱した後、急速冷却することを特徴とする。
[反射防止膜形成用塗布液]
本発明に係る反射防止膜形成用塗布液は、シリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)と溶媒とからなる。
シリカ系中空微粒子(A)としては、本願出願人の出願による特開2001−233611号公報、特開2003−192994号公報等に開示した内部に空洞を有するシリカ系微粒子は屈折率が低く、コロイド領域の微粒子であり、分散性等に優れているので好適に採用することができる。また、シリカ系中空微粒子の製造過程で得られる、シリカ・アルミナ複合酸化物粒子を酸で脱アルミニウム化した多孔質シリカ・アルミナ複合酸化物粒子、中空シリカ系微粒子を用いることもできる。同様に本願出願人の出願による特開平7−133105号公報に開示した多孔質複合酸化物ゾルを用いることもできる。
シリカ系中空微粒子(A)の平均粒子径(DpA)が前記範囲の下限未満の場合、微粒子(A)は内部に空洞を有しているが、この空洞の割合が小さく、屈折率が充分低くない粒子(屈折率が1.40以上)となることから、反射防止性能が不充分となる場合がある。
(1)シリカ系中空微粒子の分散液をエバポレーターに採り、分散媒を蒸発させる。
(2)これを120℃で乾燥し、粉末とする。
(3)屈折率が既知の標準屈折液を2、3滴ガラス板上に滴下し、これに上記粉末を混合する。
(4)上記(3)の操作を種々の標準屈折液で行い、混合液が透明になったときの標準屈折液の屈折率をシリカ系中空微粒子の屈折率とする。
SiX4 (1)
(式中、Xは、炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、水素のいずれかを表す)
このような式(1)で表される珪素化合物としてはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシシラン、テトラブトキシシラン等が挙げられる。
本発明では、前記シリカ系中空微粒子(A)とともに、平均粒子径(Dpb)が5〜80nm、好ましくは5〜30nmの範囲にあるシリカ中実微粒子(B)を含んでいる。なお中実とは、内部に中空を有さないものであり、すなわち非中空の意味である。
前記シリカ系中空微粒子(A)とともに、このようなシリカ中実微粒子(B)を含んでいると、その理由は明確でないが、シリカ中実微粒子(B)がバインダーとして機能するためか、シリカ系中空微粒子(A)を反射防止膜中に分散・固定でき、反射防止膜付基材の製造時に、高温で加熱処理した後、急速に冷却してもクラックを生じることもなく、表面が平坦で、低反射率であるとともに耐擦傷性、スクラッチ強度等に優れた反射防止膜を形成できる。
本発明では、シリカ中実微粒子(B)を含むために、通常、塗布液に使用される、有機ケイ素化合物や有機樹脂成分などのバインダー成分を必要としない。
本発明に用いる溶媒としてはシリカ系中空微粒子(A)、シリカ中実微粒子(B)を均一に分散することができ、塗布液が安定であれば特に制限はなく、従来公知の溶媒を用いることができる。
反射防止膜形成用塗布液は全固形分濃度が概ね1〜10重量%、さらには1.5〜8重量%の範囲にあることが好ましい。
反射防止膜形成用塗布液中のシリカ系中空微粒子(A)の濃度(CA)が少ないと、基材との密着性、膜強度、表面平坦性、耐擦傷性、スクラッチ強度等が不充分となることに加えて、反射防止膜の屈折率を低下させることができないために反射防止性能が不充分となる場合がある。
反射防止膜形成用塗布液中のシリカ微粒子(B)の濃度(CB)が少ないと、反射防止膜付基材の製造時方法における急速冷却時にクラックが発生する場合があり、一方、シリカ系中空微粒子(A)が多過ぎるために反射防止膜の膜強度、耐擦傷性、スクラッチ強度等が不充分となることに加えて、反射防止膜のヘイズ値が高くなる場合がある。
シリカ系中空微粒子(A)と、シリカ中実微粒子(B)との重量比(B/A)は、0.25〜4、好ましくは0.3〜3の範囲にあることが好ましい。この範囲にあると、クラックを生じることもなく、表面が平坦で耐擦傷性、スクラッチ強度に優れ、屈折率が低く、反射防止性能に優れた反射防止膜を形成できる。
[反射防止膜付基材]
本発明に係る反射防止膜付基材は、基材上に反射防止膜が形成された反射防止膜付基材であって、該反射防止膜が、前記シリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)からなる。
本発明では、通常基材としては、各種有機硝子基材、無機ガラス基材が用いられる。
本発明では無機ガラス基材が好適に用いられ、例えば、ソーダ石灰ガラス、ホウ珪酸塩ガラス、ホウ珪酸アルミナガラス等のガラス基材が用いられる。これら、無機ガラス基材の軟化点は概600〜800℃である。
反射防止膜の膜厚(Th)は80〜250nm、さらには90〜200nmの範囲にあることが好ましい。反射防止膜の膜厚(Th)が薄い場合、膜の強度、耐擦傷性が不充分となる場合がある。膜厚(Th)が厚すぎると、膜にクラックが入りやすくなるために膜の強度が不充分となる場合があり、また、膜が厚すぎて反射防止性能が低下する場合がある。
本発明では、反射防止膜の膜厚(Th)の測定は、透過型電子顕微鏡(TEM)で反射防止膜の断面を撮影して求める。
反射防止膜中のシリカ系中空微粒子(A)の含有量は、固形分として20〜80重量%、さらには30〜70重量%の範囲にあることが好ましい。
本発明に係る反射防止膜付基材の製造方法は、基材上に、前記の反射防止膜形成用塗布液を塗布し、乾燥し、ついで、基材の軟化点未満の温度で加熱した後、急速冷却することを特徴としている。基材としては、前記した基材が用いられるが、本発明では前記各種ガラス基材が好適に用いられる。
ついで、乾燥する。乾燥方法としては、溶媒を除去できれば特に制限はなく従来公知の方法を採用することができる。また、風乾することもできるが、通常加熱乾燥する。このときの加熱温度は、通常80〜120℃程度である。
急速冷却とは、迅速に概ね100℃くらいまで温度を下げることである。通常の強化ガラスの製造では、約600〜800℃近辺で加熱処理した後冷却されている。
急速冷却する方法としては、冷ガスを吹きかける方法が一般的であり、通常、空気が用いられる。冷却速度は、基材の種類、特に基材ガラスの種類によって異なるが、強化ガラスが得られれば特に制限はなく、冷ガスの吹きかけ量を調整することによって調整することができる。
このようにして、前記した本発明に係る反射防止膜付基材を得ることができる。
本発明に係る太陽電池は、前記反射防止膜付基材を受光面の最上面に備えてなることを特徴としている。
このような太陽電池の前面に前記反射防止膜付基材を前面(可視光受光面)に備えられている。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
シリカ系中空微粒子(A-1)分散液の調製
シリカ・アルミナゾル(日揮触媒化成(株)製:USBB−120、平均粒子径25nm、SiO2・Al2O3濃度20重量%、固形分中Al2O3含有量27重量%)100gに純水3900gを加えて98℃に加温し、この温度を保持しながら、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液1750gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1750gを6時間で添加して、SiO2・Al2O3一次粒子分散液を得た。このときの反応液のpHは11.8、固形分濃度0.7%であった。また、平均粒子径は40nmであった。ついで、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液1530gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液500gを6時間で添加して、固形分濃度0.8重量%のシリカ・アルミナ被覆複合酸化物粒子(1)分散液9,500gを得た。また、平均粒子径は55nmであった。
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:CATALOID SI−50、平均粒子径25nm、SiO2濃度50重量%)1000gを、限外濾過膜で純水洗浄して固形分濃度20重量%のシリカ微粒子の水分散液を得た。
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:CATALOID SI−550、平均粒子径5nm、SiO2濃度20重量%)1000gを、限外濾過膜で純水洗浄して固形分濃度20重量%のシリカ微粒子の水分散液を得た。
固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液40.0gにシリカ微粒子(BL-1)のアルコール分散液10.0gとシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液50.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(1)を調製した。
反射防止膜形成用塗布液(1)をホウ珪酸塩ガラス基板(100mm角、厚さ3mm、屈折率1.48、軟化点750℃)にバーコーター法(#10)で塗布し、乾燥機で100℃−10分間乾燥した後、室温で電気炉に投入し700℃まで昇温し、700℃で60分間加熱処理した後、扇風機で急速に冷却した風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(1)を作製した。
得られた反射防止膜付基材(1)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、鉛筆硬度、耐擦傷性およびクラックの有無を表に示す。全光線透過率およびヘイズは、ヘイズメーター(日本電色工業(株)製)により、反射率は分光光度計(日本分光社、Ubest-55)により夫々測定した。また、反射防止膜の屈折率は、エリプソメーター(ULVAC社製、EMS−1)により測定した。なお、未塗布のガラス基板は全光線透過率が92.0%、ヘイズが0.1%であった。
また、鉛筆硬度、密着性、耐擦傷性、クラックの有無は以下の方法で評価した。
鉛筆硬度は、JIS K 5400に準じて、鉛筆硬度試験器で測定した。即ち、反射防止膜表面に対して45度の角度に鉛筆をセットし、所定の加重を負荷して一定速度で引っ張り、傷の有無を観察した。
反射防止膜付基材(1)の表面にナイフで縦横1mmの間隔で11本の平行な傷を付け100個の升目を作り、これにセロファンテープを接着し、次いで、セロファンテープを剥離したときに被膜が剥離せず残存している升目の数を、以下の3段階に分類することによって密着性を評価した。結果を表に示す。
残存升目の数100個 :○
残存升目の数95〜99個 :△
残存升目の数94個以下 :×
#0000スチールウールを用い、荷重500g/cm2で50回摺動し、膜の表面を目視観察し、以下の基準で評価し、結果を表に示した。
評価基準:
筋条の傷が認められない :◎
筋条の傷が僅かに認められる :○
筋条の傷が多数認められる :△
面が全体的に削られている :×
クラックが認められなかった :○
微細なクラックが僅かに認められた :△
明らかにクラックが認められた :×
シリカ系中空微粒子(A-2)分散液の調製
シリカ・アルミナゾル(日揮触媒化成(株)製:USBB−120、平均粒子径25nm、SiO2・Al2O3濃度20重量%、固形分中Al2O3含有量27重量%)100gに純水3900gを加えて98℃に加温し、この温度を保持しながら、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液4090gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液1360gを6時間で添加して、固形分濃度0.9重量%のシリカ・アルミナ被覆複合酸化物粒子(1)分散液9,450gを得た。また、平均粒子径は30nmであった。
実施例1において、固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-2)のアルコール分散液を用いた以外は同様にして固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(2)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(2)を用いた以外は同様にして(風冷強化ガラスの)反射防止膜付基材(2)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(2)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度、および耐擦傷性を表に示す。
シリカ系中空微粒子(A-3)分散液の調製
シリカ・アルミナゾル(日揮触媒化成(株)製:USBB−120、平均粒子径25nm、SiO2・Al2O3濃度20重量%、固形分中Al2O3含有量27重量%)100gに純水3900gを加えて98℃に加温し、この温度を保持しながら、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液20,950gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液20950gを6時間で添加して、SiO2・Al2O3一次粒子分散液を得た。このときの反応液のpHは11.8、固形分濃度1.0%であった。また、平均粒子径は70nmであった。ついで、SiO2として濃度1.5重量%の珪酸ナトリウム水溶液50,460gとAl2O3としての濃度0.5重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液16,820gを6時間で添加して、固形分濃度1.1重量%のシリカ・アルミナ被覆複合酸化物粒子(1)分散液113,180gを得た。また、平均粒子径は90nmであった。
実施例1において、固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-3)のアルコール分散液を用いた以外は同様にして固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(3)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(3)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(3)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(3)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度、および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(4)の調製
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液40.0gに、実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液60.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(4)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(4)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(4)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(4)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度、および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(5)の調製
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液70.0gに実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BL-1)のアルコール分散液5.0gとシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液25.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(5)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(5)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(5)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(5)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(6)の調製
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液20.0gに実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BL-1)のアルコール分散液20.0gとシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液60.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(6)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(6)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(6)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(6)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
多孔質シリカ系微粒子(A-4)分散液の調製
実施例1と同様にして固形分濃度20重量%の多孔質シリカ系微粒子(A-3-1)の水分散液を調製した。
実施例1において、固形分濃度20重量%の多孔質シリカ系微粒子(A-4)のアルコール分散液を用いた以外は同様にして固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(7)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(7)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(7)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(7)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
多孔質シリカ系微粒子(A-5)分散液の調製
実施例1と同様にして固形分濃度20重量%のシリカ被覆層を形成したシリカ系中空微粒子(A-3-2)の水分散液を得た。
実施例1において、固形分濃度20重量%のシリカ被覆層を形成したシリカ系中空微粒子(A-5)のアルコール分散液を用いた以外は同様にして固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(8)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(8)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(8)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(8)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(9)の調製
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液40.0gに実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BL-1)のアルコール分散液35.0gとシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液25.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(5)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(9)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(9)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(9)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
シリカ微粒子(BL-2)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:CATALOID SI−45P、平均粒子径45nm、SiO2濃度20重量%)2500gを、限外濾過膜で純水洗浄して固形分濃度20重量%のシリカ微粒子の水分散液を得た。
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液40.0gに実施例10で調製したシリカ微粒子(BL-2)のアルコール分散液10.0gと実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液50.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(5)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(10)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(10)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(10)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(R1)の調製
エタノール675.3gに純水149.8g、濃度61重量%の硝酸1.23gを加え、溶液を25℃に調整する。次に、4官能基の有機珪素化合物としてテトラエトキシシラン(多摩化学工業(株)製:正珪酸エチル)173.8gをゆっくり添加した。この溶液を35℃で180分間撹拌して固形分濃度5重量%のシリカマトリックス形成成分分散液(SM-1)を得た。このときのGPCで測定したシリカマトリックス形成成分の平均分子量は800であった。
反射防止膜形成用塗布液(1)をホウ珪酸塩ガラス基板(100mm角、厚さ3mm、屈折率1.48、軟化点750℃)にバーコーター法(#6)で塗布し、乾燥機で100℃−10分間乾燥した後、室温で電気炉に投入し700℃まで昇温し、700℃で60分間加熱処理した後、扇風機で急速に冷却した風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(R1)を作製した。
得られた反射防止膜付基材(R1)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
シリカ微粒子(RBL-1)分散液の調製
シリカゾル(日揮触媒化成(株)製:スフェリカシリカ SS−120、平均粒子径120nm、SiO2濃度20重量%)1000gを、限外濾過膜で純水洗浄して固形分濃度20重量%のシリカ微粒子の水分散液を得た。
実施例4において、シリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液の代わりに固形分濃度20重量%のシリカ系微粒子(RBL-1)アルコール分散液を用いた以外は同様にして固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(R2)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(R2)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(R2)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(R2)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度、および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(R3)の調製
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液85.0gに実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BL-1)のアルコール分散液11.0gとシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液4.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(R3)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(R3)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(R3)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(R3)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
反射防止膜形成用塗布液(R4)の調製
実施例1と同様にして調製した固形分濃度20重量%のシリカ系中空微粒子(A-1)のアルコール分散液15.0gに実施例1と同様にして調製したシリカ微粒子(BL-1)のアルコール分散液65.0gとシリカ微粒子(BS-1)のアルコール分散液20.0gとエチルアルコール300.0gを混合して、固形分濃度5.0重量%の反射防止膜形成用塗布液(R3)を調製した。
実施例1において、反射防止膜形成用塗布液(R4)を用いた以外は同様にして風冷強化ガラスを基材とする反射防止膜付基材(R4)を作製した。このときの反射防止膜の膜厚は100nmであった。
得られた反射防止膜付基材(R4)の全光線透過率、ヘイズ、反射率、被膜の屈折率、密着性、クラック、鉛筆硬度および耐擦傷性を表に示す。
Claims (7)
- シリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)と溶媒とからなり、
シリカ系中空微粒子(A)の平均粒子径(Dpa)が30〜200nmの範囲にあり、シリカ中実微粒子(B)の平均粒子径(Dpb)が5〜80nmの範囲にあり、シリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)の平均粒子径の比(Dpb/Dpa)が0.025〜1の範囲にあり、全固形分濃度が1〜10重量%の範囲にあり、
シリカ系中空微粒子(A)の濃度(CA)が固形分として0.2〜8重量%の範囲にあり、シリカ中実微粒子(B)の濃度(CB)が固形分として0.2〜8重量%の範囲にあり、シリカ系中空微粒子(A)とシリカ中実微粒子(B)との重量比(B/A)が0.25〜4にあり、有機ケイ素化合物または有機樹脂成分からなるバインダー成分を含んでいないことを特徴とする反射防止膜形成用塗布液。 - 前記シリカ系中空微粒子(A)の屈折率が1.10〜1.45の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の反射防止膜形成用塗布液。
- 前記シリカ系中空微粒子(A)が、下記式(1)で表される珪素化合物で表面処理されていることを特徴とする請求項1または2に記載の反射防止膜形成用塗布液。
SiX4 (1)
(但し、式中Xは炭素数1〜4のアルコキシ基、水酸基、ハロゲン、水素のいずれかを表す) - 基材上に反射防止膜が形成された反射防止膜付基材であって、該反射防止膜が平均粒子径30〜200nmのシリカ系中空微粒子(A)と平均粒子径5〜80nmのシリカ中実微粒子(B)からなり、
前記シリカ系中空微粒子(A)と前記シリカ中実微粒子(B)との重量比(B/A)が0.25〜4にあり、前記反射防止膜中に含まれる前記シリカ系中空微粒子(A)と前記シリカ中実微粒子(B)の合計が固形分として100重量%であり、
前記シリカ系中空微粒子(A)の平均粒子径(Dpa)と前記シリカ中実微粒子(B)の平均粒子径(Dpb)の比(Dpb/Dpa)が0.025〜1の範囲にあり、
前記反射防止膜が有機ケイ素化合物または有機樹脂成分からなるバインダー成分を含んでいないことを特徴とする反射防止膜付基材。 - 前記反射防止膜の膜厚(Th)が80〜250nmの範囲にあることを特徴とする請求項4に記載の反射防止膜付基材。
- 基材上に、請求項1〜3のいずれかに記載の反射防止膜形成用塗布液を塗布し、乾燥し、ついで、基材の軟化点未満の温度で加熱した後、急速冷却することを特徴とする反射防止膜付基材の製造方法。
- 請求項4または5に記載の反射防止膜付基材を受光面の最上面に備えてなることを特徴とする太陽電池。
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