JP6348446B2 - 分岐状オルガノポリシロキサン及びその製造方法 - Google Patents
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Description
下記式(1)
で示されるオルガノシロキサンを縮合反応させて下記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンを生成する段階と、
上記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記式(3)で示される有機ケイ素化合物及び/または下記式(4)で示される有機ケイ素化合物とを反応させて上記式(5)で示される分岐状オルガノポリシロキサンを生成する段階とを含む、前記製造方法を提供する。
下記式(1)
で示されるオルガノシロキサンと、
R4 2SiX2、R4R5SiX2、及びR5 2SiX2(式中、R4及びR5は上記の通りであり、Xは加水分解性基またはハロゲン原子である)で示される有機ケイ素化合物及び下記式(6)で示される有機ケイ素化合物から選ばれる1種又は2種以上とを縮合反応させて下記式(7)で示されるオルガノポリシロキサンを生成する段階と、
上記式(7)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記式(3)で示される有機ケイ素化合物及び/または下記式(8)で示される有機ケイ素化合物を反応させて上記式(10)で示される分岐状オルガノポリシロキサンを生成する段階とを含む、前記製造方法を提供する。
下記式(1)
で示されるオルガノシロキサンを縮合反応させて下記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンを生成する段階と、
上記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記式(13)で示される有機ケイ素化合物を反応させて上記式(11)で示される分岐状オルガノポリシロキサンを生成する段階とを含む、前記製造方法を提供する。
上記本発明の第一、第二、及び第三の方法はいずれも、分岐鎖導入のための原料化合物が下記式(1)で示される片末端ケイ素原子に二つの加水分解性基が結合したオルガノシロキサンであり、該オルガノシロキサンを縮合反応させることを特徴とする。該縮合反応は好ましくは触媒存在下で行われるのがよい。触媒については後述する。
触媒は、酸触媒、塩基性触媒、及び金属元素化合物触媒より選ばれる少なくとも1種であるのがよい。金属元素化合物触媒としては、周期表第2族元素の水酸化物、周期表第2族元素の水酸化物の水和物、周期表第2族元素の酸化物、及び周期表第3〜第15族に属する金属元素の水酸化物または酸化物が好適である。
本発明は第一に、下記式(5)で示される分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法を提供する。
縮合反応段階は、上記式(1)で示される化合物を、好ましくは上述した触媒の存在下で、縮合反応させて、下記式(2)で示される化合物を生成する段階である。
本発明は第二に、下記式(10)で示される分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法を提供する。
縮合反応段階は、上記式(1)で示される化合物と、R4 2SiX2、R4R5SiX2、及びR5 2SiX2で示される有機ケイ素化合物及び下記式(6)で示される有機ケイ素化合物から選ばれる1種又は2種以上を、好ましくは上記した触媒存在下で、縮合反応させて、下記式(7)で示される化合物を生成する段階である。
さらに本発明は第三に、下記式(11)で示される分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法を提供する。
縮合反応段階は、上記式(1)で示されるオルガノシロキサンを、任意で上記した触媒存在下で、縮合反応して上記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンを生成する段階である。末端封鎖反応段階は、上記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記式(13)で示される有機ケイ素化合物を反応させて、オルガノポリシロキサンの分子鎖末端を封鎖する段階である。これにより、上記式(11)で示される化合物が生成される。該末端封鎖反応は上記縮合反応とは別の工程として縮合反応工程の後に行ってもよいし、縮合反応と一工程で行ってもよい。該末端封鎖反応は任意で上記した触媒存在下で行われる。
特に前述の受酸剤を用いた場合は、受酸剤由来の塩酸塩が発生するので、濾過、水洗、活性炭処理などの公知の方法でこれを除去することが望ましい。特にアミン塩酸塩はシロキサン結合の切断を促進したり、ヒドロシリル化反応の触媒毒として作用したりすることがあるので、付加硬化型オルガノポリシロキサン組成物の原料として用いる場合、できるだけ生成物から除去することが特に好ましい。
[GPC測定条件]
展開溶媒:テトラヒドロフラン
流速:0.6mL/min
カラム:TSK Guardcolumn SuperH−L
TSKgel SuperH4000(6.0mmI.D.×15cm×1)
TSKgel SuperH3000(6.0mmI.D.×15cm×1)
TSKgel SuperH2000(6.0mmI.D.×15cm×2)
(いずれも東ソー社製)
カラム温度:40℃
試料注入量:20μL (試料濃度:0.5wt%−テトラヒドロフラン溶液)
検出器:示差屈折率計(RI)
また、1H−NMR測定はULTRASHIELDTM400PLUS(BRUKER社製)を使用して行い、29Si−NMR測定はRESONANCE500(JEOL社製)を使用して行った。
[合成例1]
ジフェニルメチルシラノール230.33g(1mol)とメチルトリメトキシシラン408.68g(3mol)を混合し、攪拌しながら60℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを5.31g加え、60℃で3時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、未反応のメチルトリメトキシシランを減圧留去した。1H−NMR分析により、下記式(14)で示されるオルガノシロキサンであることを確認した。収率は99.9%、Mwは361であった。また、該オルガノシロキサンの純度は95質量%であった。該オルガノシロキサンのGPCチャートを図1に示す。1H−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)の積分値は以下の通りである。該1H−NMRスペクトルを図2に示す。
−CH 3:6.0(−0.3〜0.3ppm)、−OCH 3:5.9(3.3〜3.8ppm)、−C6 H 5:10.1(7.2〜8.0ppm)
ジフェニルメチルシラノール230.33g(1mol)とフェニルトリメトキシシラン594.88g(3mol)を混合し、攪拌しながら60℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを4.13g加え、60℃で3時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、未反応のフェニルトリメトキシシランを減圧留去した。1H−NMR分析により、得られた生成物は下記式(15)で示されるオルガノシロキサンであることを確認した。収率は99.8%であり、Mwは460であった。また、該オルガノシロキサンの純度は95質量%であった。
1H−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)の積分値は以下の通りである。
−CH 3:3.0(−0.3〜0.3ppm)、−OCH 3:5.9(3.3〜3.8ppm)、−C6 H 5:15.0(7.2〜8.0ppm)
ジフェニルシランジオール216.31g(1mol)とジフェニルメチルメトキシシラン(DPMMS)274.03g(1.1mol)を混合し、攪拌しながら10℃に調節した。その後、Ba(OH)2・8H2Oを4.90g加え、10℃で6時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、未反応のDPMMSを減圧留去した。次いで、得られた生成物にメチルトリメトキシシラン408.68g(3mol)を混合・攪拌し、Sr(OH)2・8H2Oを4.50g加え、60℃で3時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、未反応のメチルトリメトキシシランを減圧留去した。1H−NMR分析により、得られた生成物は下記式(16)で示されるオルガノシロキサンであることを確認した。収率は97.8%であり、Mwは623であった。また、該オルガノシロキサンの純度は90質量%であった。
1H−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)の積分値は以下の通りである。
−CH3:6.4(−0.3〜0.3ppm)、−OCH 3:5.6(3.3〜3.8ppm)、−C6 H 5:21.5(7.2〜8.0ppm)
ジフェニルメチルシラノール230.33g(1mol)とトリメトキシシラン242.38g(2mol)を混合し、攪拌しながら40℃に調節した。その後、Al(OH)3を23.6g加え、40℃で16時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、未反応のトリメトキシシランを減圧留去した。1H−NMR分析により、得られた生成物は下記式(17)で示されるオルガノシロキサンであることを確認した。収率は99.4%であり、Mwは344であった。また、該オルガノシロキサンの純度は97質量%であった。
1H−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)の積分値は以下の通りである。
−CH 3:3.0(−0.3〜0.3ppm)、−OCH 3:6.1(3.3〜3.8ppm)、Si−H:1.0( ppm)、−C6 H 5:10.1(7.2〜8.0ppm)
ジフェニルメチルシラノール230.33g(1mol)とビニルトリメトキシシラン444.71g(3mol)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを6.75g加え、80℃で2時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、未反応のビニルトリメトキシシランを減圧留去した。1H−NMR分析により、得られた生成物は下記式(18)で示されるオルガノシロキサンであることを確認した。収率は99.8%であり、Mwは392であった。また、該オルガノシロキサンの純度は96質量%であった。
1H−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)の積分値は以下の通りである。
−CH 3:3.0(−0.3〜0.3ppm)、−OCH 3:6.0(3.3〜3.8ppm)、−CH=CH2:2.9(ppm)、−C6 H 5:10.1(7.2〜8.0ppm)
(第二の製造方法)
合成例1で得られたオルガノシロキサン63.7g(0.2mol)、ポリメチルフェニルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=537.43、式(6)の化合物に相当)1198.5g(2.23mol)、及びジメチルビニルメトキシシラン48.82g(0.42mol、式(3)の化合物に相当)を攪拌し、60℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを3.15g加え、3時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することでオイル状である下記式で示される分岐状オルガノポリシロキサンが得られた(オルガノポリシロキサン1)。Mwは5,729であった。該オルガノシロキサンのGPCチャートを図3に29Si−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)を図4に示す。また、29Si−NMRのケミカルシフトと積分値を表1に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンは環状ポリシロキサンを伴っていた(GPCチャートにおける15.5〜18.0minの範囲にあるピーク)。ポリシロキサン全体に対する該環状ポリシロキサンの割合は、GPCチャートにおける面積比で5.5%であった。
(第二の製造方法)
合成例1で得られたオルガノシロキサン79.63g(0.25mol)とポリメチルフェニルシロキサン−α,ω−ジオール115.01g(Mw=537.43、0.214mol、式(6)の化合物に相当)、及びジメチルビニルメトキシシラン1.22g(0.0105mol、式(3)の化合物に相当)を攪拌し、60℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2O 5.88g、水18gを加え、3時間反応を行った。次いで、メタノールを留去しながら80℃で3時間反応を行い、さらに水を留去しながら120℃で3時間反応を行った後、160℃で24時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することでオイル状である下記式で示される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン2)。Mwは34,502であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表1に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し5.8%であった。
(第二の製造方法)
合成例1で得られたオルガノシロキサン79.63g(0.25mol)とポリメチルフェニルシロキサン−α,ω−ジオール134.36g(Mw=537.43、0.25mol、式(6)の化合物に相当)を攪拌し、80℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2O 10.70gを加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で24時間反応を行った。さらに、水21.4gを加え、100℃で還流させながら24時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で示されるオルガノポリシロキサン(式(7)の化合物に相当)を得た(オルガノポリシロキサン3)。Mwは10,485であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表1に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し5.7%であった。
(第一の製造方法)
合成例2で得られたオルガノシロキサン396.62g(1mol)に水43.2gを加え、攪拌しながらSr(OH)2・8H2Oを3.19g加えた。その後、発生するメタノールを留去しながら80℃で12時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で表されるオルガノポリシロキサンを得た(式(2)の化合物に相当、オルガノポリシロキサン5)。Mwは4,626であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表1に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し7.2%であった。
(第二の製造方法)
合成例1で得たオルガノシロキサン31.85g(0.1mol)とポリジメチルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=1,498、式(6)の化合物に相当)74.90g(0.05mol)とジメチルビニルメトキシシラン6.97g(0.06mol、式(3)の化合物に相当)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを0.6g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で12時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン7)。Mwは4,520であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表1に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し3.2%であった。
(第三の製造方法)
合成例1で得られたオルガノシロキサン31.85g(0.1mol)と両末端ビニル基含有ポリジメチルシロキサン(Mw=1,710、式(13)の化合物に相当)85.5g(0.05mol)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを1.2g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で12時間反応を行い、次いで120℃で12時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去することで、オイル状である下記式で示される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン8)。Mw=4,540であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し3.3%であった。
(第二の製造方法)
合成例1で得られたオルガノシロキサン31.85g(0.1mol)とジメチルジメトキシシラン120.23g(1.0mol、R4 2SiX2で示される化合物に相当)、ビニルジメチルクロロシラン6.03g(0.05mol、式(3)の化合物に相当)、トルエン100gを混合し、攪拌しながら5M−塩酸水100gを加え、6時間反応を行った。得られた生成物を純水で洗浄し、水とトルエンを減圧留去することで、オイル状である下記式で示される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン9)。Mw=5,062であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し3.1%であった。
(第二の製造方法)
合成例1で得たオルガノシロキサン9を31.85g(0.1mol)と、ポリジメチルジフェニルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=2,608、フェニル基量10mol%、式(6)の化合物に相当)130.4g(0.05mol)と、ジメチルビニルメトキシシラン6.97g(0.06mol、式(3)の化合物に相当)とを混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Ba(OH)2・8H2Oを1.7g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で12時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン10)。Mw=6,608であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し4.6%であった。
(第二の製造方法)
合成例2で得たオルガノシロキサン38.05g(0.1mol)とポリジメチルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=1,498、式(6)の化合物に相当)74.90g(0.05mol)とジメチルビニルメトキシシラン6.97g(0.06mol、式(3)の化合物に相当)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Ba(OH)2・H2Oを1.2g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で12時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン11)。Mwは7,495であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し3.9%であった。
(第二の製造方法)
合成例3で得られたオルガノシロキサン52.41g(0.1mol)とポリジメチルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=1498、式(6)の化合物に相当)74.90g(0.05mol)とジメチルビニルメトキシシラン6.97g(0.06mol、式(3)の化合物に相当)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Sr(OH)2・8H2Oを1.2g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で12時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状であり下記式で示される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン12)。Mwは5,536であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し5.2%であった。
(第二の製造方法)
合成例4で得たオルガノシロキサン 30.45g(0.1mol)とポリジメチルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=1,498、式(6)の化合物に相当)74.90g(0.05mol)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、FeOを10.54g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で42時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン13、式(7)の化合物に相当)。Mwは3,674であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し2.8%であった。
(第二の製造方法)
合成例5で得たオルガノシロキサン 33.05g(0.1mol)とポリジメチルシロキサン−α,ω−ジオール(Mw=1,498、式(6)の化合物に相当)74.90g(0.05mol)、及びジメチルビニルメトキシシラン13.94g(0.12mol、式(3)の化合物に相当)を混合し、攪拌しながら80℃に調節した。その後、Al(OH)3を6.09g加え、発生するメタノールを留去しながら80℃で32時間反応を行った。得られた生成物から、濾過により触媒を除去し、メタノールと水を減圧留去することで、オイル状である下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン15)。Mwは4,020であった。29Si−NMR(測定溶媒:重クロロホルム)のケミカルシフトと積分値を表2に示す。該分岐状オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し3.4%であった。
ジフェニルメチルシラノール(DPMS)23.02g(0.1mol)、メチルトリメトキシシラン13.62g(0.1mol)、ポリメチルフェニルシラン−α,ω−ジオール(PMPSD)598.85g(1.11mol)および1,1,3,3,−テトラメチル−1,3−ジビニルジシロキサン22.37g(0.12mol)を攪拌しているところに、KOHを3.12g溶かした6.5gの水を滴下した。その後、60℃に昇温し、3時間縮合反応及び平衡反応を行った。さらに、110℃でメタノールと水を留去しながら6時間平衡反応を行った後、80℃まで冷却したところで酢酸9.56gを加え中和した。その後、トルエンを500g加え、水500gで5回洗浄し、トルエンと水を減圧留去することで、オイル状である、下記式で表される分岐状オルガノポリシロキサンを得た(オルガノポリシロキサン16)。Mwは6,412であった。該オルガノシロキサンのGPCチャートを図5に29Si−NMRスペクトル(測定溶媒:重クロロホルム)を図6に示す。また、29Si−NMRのケミカルシフトと積分値を表3に示す。該オルガノポリシロキサンに付随する環状ポリシロキサン(GPCチャートにおいて15.5〜18.0minの範囲)の割合は、GPCチャートにおける面積比で、ポリシロキサン全体に対し26.0%であった。
ジフェニルメチルシラノール(DPMS)230.3g(1mol)、メチルトリメトキシシラン136.2g(1mol)、ポリメチルフェニルシラン−α,ω−ジオール(PMPSD)153.55g(0.29mol)を攪拌しているところに、KOH2.60gを溶かした120.53gの水を滴下した。その後、60℃に昇温し、3時間縮合反応及び平衡反応を行った。さらに、110℃で脱水しながら4時間平衡反応を行ったところ、ゲル状のポリオルガノシロキサンが得られた(オルガノポリシロキサン17)。該ポリオルガノシロキサンはゲル状であるため分析不可能であった。
表1〜3に記載の「T×2」の値は、式(1)中のシロキサン結合が開裂することなく目的通りに式(1)由来の分岐構造がオルガノポリシロキサンに導入されてD−(T)−Dのくり返し構造を形成している場合のD−(T)の理論値である。例えば、DPh−(T)、D2Ph−(T)、DMe−(T)の値の合計が、表中のT×2の値よりも低い場合は、T単位1個に結合するD単位が2個以下であり、分子鎖中にD−(T)−(T)−Dの配列が存在することになる。また、DPh−(T)、D2Ph−(T)、DMe−(T)の値の合計が、表中のT×2の値よりも高い場合はT単位1個にD単位が3個結合した構造を有することになり、これは式(1)で示される構造中のシロキサン結合が開裂したことを意味する。
また比較例1の方法で得られたオルガノポリシロキサンにおいてDPh−(T)の値はTの値の3倍で算出される理論値よりも大きい。これはT単位にM単位がほとんど結合していないことを示している。ここで、DPh−(T)の積分値がT×3で算出される理論値よりも大きくなるのは、DPh−(D)とDPh−(T)のピークが非常に近く重なる部分があるためである。
表3に示す積分値及び上記したGPCチャートにおける面積比で示される通り、比較例1の製造方法で得られたオルガノポリシロキサンは環状ポリシロキサンを多く伴う。これに対し、表1及び2に示す積分値及、並びに上記したGPCチャートにおける面積比に示される通り、本発明の製造方法で得た分岐状オルガノポリシロキサンは付随する環状ポリシロキサンの量が少ない。即ち、本発明の製造方法によれば環状ポリシロキサンの生成を抑えることができる。
Claims (3)
- 下記式(11)で示される分岐状オルガノポリシロキサンの製造方法であって
(式中、R1は、互いに独立に、炭素数1〜12の置換または非置換の飽和炭化水素基、又は炭素数6〜12の置換または非置換の芳香族炭化水素基であり、R3は、互いに独立に、水素原子、または炭素数2〜10のアルケニル基であり、R4は、互いに独立に、前記R3の選択肢から選ばれる基、又は炭素数1〜12の置換または非置換の飽和炭化水素基であり、R5は、互いに独立に、前記R3の選択肢から選ばれる基、又は炭素数6〜12の置換または非置換の芳香族炭化水素基であり、R6はR1又はR3の選択肢から選ばれる基であり、n’は0〜3の整数であり、kは0〜3の整数であり、nは3〜100の整数であり、p’は0〜50の整数であり、q’は0〜50の整数であり、r’は0〜25の整数であり、ただし、p’+q’+r’は1以上であり、5≦n+p’+q’+r’≦200であり、p’、q’、r’で括られる括弧内にある各シロキサン単位はブロック単位を形成していてもランダム構造を形成していてもよい)
下記式(1)
(式中、R1、R6、及びn’は上記の通りであり、R2は水素原子または炭素数1〜6の飽和炭化水素基である)
で示されるオルガノシロキサンを縮合反応させて下記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンを生成する段階と、
(式中、R1、R2、R6、n’及びnは上記の通りである)
上記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記式(13)で示される有機ケイ素化合物を反応させて上記式(11)で示される分岐状オルガノポリシロキサンを生成する段階とを含む、前記製造方法において、
(式中、R1、R3、R4、R5、k、p’、q’、及びr’は上記の通りである)
前記縮合反応を、周期表第2族元素の水酸化物、周期表第2族元素の水酸化物の水和物、周期表第2族元素の酸化物、及び周期表第3〜第15族に属する金属元素の水酸化物または酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の触媒存在下で行うことを特徴とする、前記製造方法。 - 前記製造方法において、上記式(2)で示されるオルガノポリシロキサンと上記式(13)で示される有機ケイ素化合物との反応を、周期表第2族元素の水酸化物、周期表第2族元素の水酸化物の水和物、周期表第2族元素の酸化物、及び周期表第3〜第15族に属する金属元素の水酸化物または酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の存在下で行う、請求項1記載の製造方法。
- n’=0である、請求項1又は2記載の製造方法。
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