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JP6354466B2 - 車両空調機用モータ制御装置 - Google Patents
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JP6354466B2 - 車両空調機用モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両空調機用モータ制御装置に関する。
車両空調機用モータであるブロアモータ(以下、「モータ」と略記)の駆動制御を行う回路にはスイッチング素子としてFET(電界効果トランジスタ)等の半導体が実装されている。これらFET等の半導体は、所定の温度以上になると損傷するおそれがある。
FET等の半導体の熱による損傷を防止すために、回路が過熱した場合には、一時的にモータの回転を停止することが行われているが、モータを停止すると車両用空調機も停止するので、車室内の快適性が損なわれる。また、モータを停止させると、モータの回転による回路への送風も停止するので、過熱した回路の冷却に時間がかかり、車両空調機の再作動が遅延するという問題があった。
特許文献1には、回路が過熱してもモータを停止させず、モータの回転を一時的に低下させて、過熱状態を解消する自動車用空調装置のパワートランジスタ過熱防止装置の発明が開示されている。
特開平8−204076号公報
しかしながら、特許文献1に記載の自動車用空調装置のパワートランジスタ過熱防止装置は、回路の過熱状態が解消した場合には、過熱状態になる前の回転速度になるように、モータに印加する電圧を制御している。その結果、一時的に低下したモータの回転速度が、急加速して低下前の回転速度に復帰するため、ユーザに違和感を与えるという問題があった。
図5は、過熱状態になったモータの回転制御における目標回転速度90及び実際の回転速度である実回転速度92の各々の変化の一例を示した概略図である。図5では、時刻t1でモータ又はモータの駆動制御を行う回路が過熱状態になったので、時刻t2までにモータの回転速度を所定の速度まで低下させて、過熱状態が解消するまで、当該所定の速度での回転を維持させる。
図5の時刻t3で過熱状態が解消した場合、モータの回転速度を目標回転速度90まで復帰させるが、時刻t3における目標回転速度90と実回転速度92との偏差が大きいので、モータの回転速度を急激に上げる制御が実行される。その結果、時刻t4でモータの実回転速度92は目標回転速度90に達するものの、急激な回転速度の上昇は、ユーザに違和感を与える。また、回転速度の急激な上昇は、モータの回転速度の安定性を損なう場合があり、図5の時刻t4以降の実回転速度92の変化に見られるように、モータの回転速度が小刻みに変動するリップルと呼ばれる現象が発生する場合があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、低下したモータの回転速度を違和感なく復帰させる車両空調機用モータ制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の車両空調機用モータ制御装置は、モータの負荷を示す物理量を検知する物理量検知部と、前記モータを駆動する駆動部と前記モータの実回転速度を検知する回転速度検知部と、前記モータの起動時に前記物理量検知部で検知された物理量が閾値未満の場合には、指令値が示す指令目標回転速度に基づいて、前記モータの回転速度が停止状態から前記指令目標回転速度まで予め定めた加速度で上昇して前記指令目標回転速度で回転し、前記モータの起動後、前記物理量検知部で検知された物理量が前記閾値以上になった場合には、前記モータの回転速度前記指令目標回転速度より低い所定回転速度に低下させ、かつ前記モータの回転速度が低下した後、前記物理量検知部で検知された物理量が前記閾値未満となった場合に前記回転速度検知部が検知した前記モータの実回転速度を暫定目標回転速度に設定し、該暫定目標回転速度に所定の速度操作量を所定の実行タイミング毎に逐次加算して該暫定目標回転速度を前記指令目標回転速度まで徐々に上昇させると共に、前記モータの実回転速度が、前記指令目標回転速度まで徐々に上昇させる前記暫定目標回転速度になるように前記駆動部を制御する前記モータに取り付けられた制御部と、を含んでいる。
この車両空調機用モータ制御装置は、モータの負荷を示す物理量が閾値を超えたことで低下させたモータの実回転速度指令値まで徐々に上昇させることにより、低下したモータの回転速度を違和感なく復帰させることができる。
請求項記載の車両空調機用モータ制御装置は、請求項記載の車両空調機用モータ制御装置において、前記物理量は、前記モータ又は前記モータの回路の温度、前記駆動部の電流及び電源電圧のうちのいずれか1つである。
この車両空調機用モータ制御装置によれば、検知が容易な温度、電流又は電圧に基づいて、モータの負荷を判定できる。
本発明の実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置を用いたモータユニットの構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置の概略を示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置におけるフェール検出後のモータの回転制御における目標回転速度、実際の回転速度である実回転速度及び指令値の各々の変化の一例を示した概略図である。 本発明の実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置の目標回転速度演算処理の一例を示すフローチャートである。 過熱状態になったモータの回転制御における目標回転速度及び実際の回転速度である実回転速度の各々の変化の一例を示した概略図である。
図1は、本実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置20を用いたモータユニット10の構成を示す概略図である。図1の本実施の形態に係るモータユニット10は、一例として車載エアコンの送風に用いられる、いわゆるブロアモータのユニットである。
本実施の形態に係るモータユニット10は、ステータ14の外側にロータ12が設けられた、アウターロータ構造の三相モータに係るものである。ステータ14はコア部材に導線が巻かれた電磁石であって、U相、V相、W相の三相を構成している。ステータ14のU相、V相、W相の各々は、後述する車両空調機用モータ制御装置20の制御により、電磁石で発生する磁界の極性が切り替えられることにより、いわゆる回転磁界を発生する。
ロータ12の内側(図示せず)にはロータマグネットが設けられており、ロータマグネットは、ステータ14で生じた回転磁界に対応することにより、ロータ12を回転させる。ロータ12にはシャフト16が設けられており、ロータ12と一体になって回転する。図1には示していないが、本実施の形態ではシャフト16には、いわゆるシロッコファン等の多翼ファンが設けられ、当該多翼ファンがシャフト16と共に回転することにより、車載エアコンにおける送風が可能となる。
ステータ14は、上ケース18を介して、車両空調機用モータ制御装置20に取り付けられる。車両空調機用モータ制御装置20は、車両空調機用モータ制御装置20の基板22と、基板22上の素子から生じる熱を放散するヒートシンク24とを備えている。ロータ12、ステータ14及び車両空調機用モータ制御装置20を含んで構成されるモータユニット10には、下ケース60が取り付けられる。
図2は、本実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置20の概略を示す図である。インバータ回路40は、モータ52のステータ14のコイルに供給する電力をスイッチングする。例えば、インバータFET44A,44DはU相のコイル14Uに、インバータFET44B,44EはV相のコイル14Vに、インバータFET44C,44FはW相のコイル14Wに、各々供給する電力のスイッチングを行う。
インバータFET44A,44B,44Cの各々のドレインは、ノイズ除去用のチョークコイル46を介して車載のバッテリ80の正極に接続されている。また、インバータFET44D,44E,44Fの各々のソースは、逆接防止FET48を介してバッテリ80の負極に接続されている。
本実施の形態では、シャフト16と同軸に設けられたロータマグネット12A又はセンサマグネットの磁界をホール素子12Bが検出する。マイコン32は、ホール素子12Bにより検出された磁界に基づいてロータ12の回転速度及び位置(回転位置)を検出し、ロータ12の回転速度及び回転位置に応じてインバータ回路40のスイッチングの制御を行う。
マイコン32には、エアコンのスイッチ操作に対応してエアコンを制御するエアコンECU82からのロータ12の回転速度に係る指令値を含む制御信号が入力される。また、マイコン32には、サーミスタ54Aと抵抗54Bとで構成された分圧回路54と、インバータ回路40とバッテリ80の負極との間に設けられた電流センサ56とが接続されている。
分圧回路54を構成するサーミスタ54Aは、回路の基板22の温度に応じて抵抗値が変化するので、分圧回路54が出力する信号の電圧は基板22の温度に応じて変化する。マイコン32は、分圧回路54から出力される信号の電圧の変化に基づいて、基板22の温度を算出する。本実施の形態では、便宜上、分圧回路54から出力される信号をサーミスタ54Aの検知結果に基づく信号とする。また、本実施の形態では、サーミスタ54Aの検知結果に基づいて算出された回路の基板22の温度を、サーミスタ54Aが検知した回路の基板22の温度とする。
電流センサ56は、例えば、シャント抵抗56Aとシャント抵抗56Aの両端の電位差を増幅するアンプ56Bとを有している。マイコン32は、アンプ56Bが出力した信号に基づいて、インバータ回路40の電流を算出する。
本実施の形態では、サーミスタ54Aからの信号、電流センサ56が出力した信号、及びホール素子12Bが出力した信号は、マイコン32内の温度保護制御部62に入力される。温度保護制御部62は、各々入力された信号に基づいて基板22の素子の温度、インバータ回路40の電流、及びロータ12の回転速度等を算出する。また、温度保護制御部62には、電源であるバッテリ80が接続されており、温度保護制御部62は、バッテリ80の電圧を電源電圧として検知する。
エアコンECU82からの制御信号は、マイコン32内の速度制御部64に入力される。速度制御部64には、ホール素子12Bが出力した信号も入力される。速度制御部64は、エアコンECU82からの制御信号並びにホール素子12Bからの信号に基づくロータ12の回転速度及び回転位置に基づいて、インバータ回路40のスイッチングの制御に係るPWM(Pulse Width Modulation)制御のデューティ比を算出する。
速度制御部64が算出したデューティ比を示す信号は、PWM出力部66と温度保護制御部62とに入力される。温度保護制御部62は、基板22の温度、ロータ12の回転速度及び車両空調機用モータ制御装置20の回路の負荷に基づいて、速度制御部64が算出したデューティ比を補正して、速度制御部64にフィードバックする。回路の負荷は、例えば、インバータ回路40の電流、電源電圧及びPWM出力部66がインバータ回路40に生成させモータ52に印加する電圧のデューティ比である。本実施の形態では、一例として、インバータ回路40の電流、電源電圧及び基板22の温度を、負荷を示す物理量とする。なお、本実施の形態では、モータ52の負荷及び車両空調機用モータ制御装置20の回路の負荷を、モータの負荷として総称する。
温度保護制御部62は、回路の基板22の温度が所定の温度閾値以上に、インバータ回路40の電流が所定の電流閾値以上に、電源電圧が所定の電源電圧閾値以上に、各々なった場合にモータ52又は及び回路にフェールが検出されたと判定する。フェールを検出した場合、温度保護制御部62は、モータ52の回転速度を低下させるように、速度制御部64が算出したデューティ比を補正して、速度制御部64にフィードバックする。所定の温度閾値、所定の電流閾値及び所定の電源電圧閾値は、モータ52及び車両空調機用モータ制御装置20の仕様によって異なるので、コンピュータを用いたシミュレーション及び実機を用いた実験等を通じて具体的に決定する。
温度保護制御部62には、記憶装置であるメモリ68が接続されている。メモリ68には、前述の所定の温度閾値、所定の電流閾値及び所定の電源電圧閾値並びにフェール検出時にモータ52の回転速度を低下させるためのデューティ比の補正値等が記憶されている。
速度制御部64は、温度保護制御部62による補正を、例えばPI制御によって自身が算出したデューティ比にフィードバックし、当該フィードバックを行ったデューティ比を示す信号をPWM出力部66に出力する。PWM出力部66は、入力された信号が示すデューティ比の電圧を生成するようにインバータ回路40のスイッチングを制御する。
続いて、本実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置20の作用並びに効果について説明する。図3は、本実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置20におけるフェール検出後のモータ52の回転制御における目標回転速度94、実際の回転速度である実回転速度96及び指令値98の各々の変化の一例を示した概略図である。
図3の時刻t1まで目標回転速度94は、エアコンECU82から入力される制御信号の指令値98と同一の指令目標回転速度94Aである。時刻t1までは、実回転速度96が指令目標回転速度94Aになるようにモータ52に印加される電圧のデューティ比が制御される。
図3の時刻t1で回路の基板22の温度が温度閾値以上になった等によってフェールが検出された場合、マイコン32の温度保護制御部62は、メモリ68に記憶されているフェール検出時の補正値に基づいて速度制御部64が算出したデューティ比を補正して、速度制御部64にフィードバックする。その結果、モータ52の実回転速度96は時刻t2までにS1からS2まで低下する。S1及びS2の具体的な数値は、モータ52及び車両空調機用モータ制御装置20の仕様によって異なるが、一例として、S1は4000rpm、S2は1000rpmである。実回転速度96がS1からS2まで低下する態様は、メモリ68に記憶されている補正値に基づく。当該補正値がフェール検出後にデューティ比を急激に低下させるものの場合、モータ52の実回転速度はS1からS2へ短時間で変化する。また、当該補正値がフェール検出後にデューティ比を緩慢に低下させるものの場合、モータ52の実回転速度96はS1からS2へと徐々に低下していく。
図3では、時刻t1以降、指令値98は時刻t1以前と同じだが、目標回転速度94は実回転速度96と共に低下している。本実施の形態では、フェールが検出された場合、目標回転速度94は指令値98と同一にせず、低下した実回転速度96に一致させた暫定目標回転速度94Bとする。具体的には、フェール検出時に速度制御部64は、指令値98に代えて実回転速度96を目標回転速度94としている。すなわち、目標回転速度94に実回転速度96を代入して暫定目標回転速度94Bを算出している。
図3の時刻t1から時刻t3までが目標回転速度94に実回転速度96を代入して暫定目標回転速度94Bを算出する代入期間100である。代入期間100は、例えば、回路の基板22の温度等の負荷を示す物理量が所定の閾値未満になったことによって、フェールが検出されなくなった時刻t3まで継続される。
図3の時刻t3からt4までは、モータ52の実回転速度96を指令値98まで向上させる復帰期間102である。復帰期間102では、モータ52の実回転速度96を、モータ52を起動させる場合と同様の予め定めた加速度で暫定目標回転速度94Bを指令値98まで徐々に上昇させ、徐々に上昇させた暫定目標回転速度94Bに従ってモータ52の回転速度をS2からS1まで加速する。具体的には、目標回転速度を演算処理する際の実行タイミング゛毎の速度操作量(以下、「速度操作量」と略記)を現在の暫定目標回転速度94Bに逐次加算して新たな暫定目標回転速度94Bを逐次算出する。そして、逐次算出された暫定目標回転速度94Bに従ってモータ52の回転速度が徐々に向上して時刻t4で指令値98が示す回転速度であるS1になるようにデューティ比を制御する。
上述の速度操作量は、例えば、モータ52の回転速度を0rpmから指令値が示す回転速度まで向上させる際の目標回転速度の演算処理において、当該演算処理の実行タイミング毎に可能な速度変更量の上限値であり、本実施の形態ではメモリ68に記憶される。
図4は、本実施の形態に係る車両空調機用モータ制御装置20の目標回転速度演算処理の一例を示すフローチャートである。スイッチオンにより、車両空調機が作動を開始した場合、ステップ400では、エアコンECU82からの指令値及びホール素子12Bが検知したモータ52の回転速度を取り込む。
ステップ402では、取り込んだ回転速度に基づいて、モータ52が停止している状態からの起動か、すなわちモータ52が起動時の段階か、起動後で回転が安定した段階かを判定する。
ステップ402で起動後と判定した場合には、ステップ416で、所定の加速度で実回転速度を指令値が示す目標回転速度である指令目標回転速度まで上昇させる。ステップ416におけるモータ52の起動時の加速では、回転速度0に前述の速度操作量を加算して得た暫定目標回転速度を設定し、モータ52の実回転速度が暫定目標回転速度になるように制御する。さらに、暫定目標回転速度に速度操作量を加算して新たな暫定目標回転速度を算出し、実回転速度を新たな目標回転速度に合わせ、以後、暫定目標回転速度が指令目標回転速度に達するまで、新たな暫定目標回転速度の算出及び当該新たな暫定目標回転速度に実回転数を合わせる制御を継続する。
また、ステップ416では、暫定目標回転速度が指令目標回転速度に近似してきた場合には、以下の制御によってモータ52の目標回転速度を設定することにより、モータ52の円滑な回転を制御している。例えば、指令目標回転速度と暫定目標回転速度とを比較し、指令目標回転速度と暫定目標回転速度とが一致する場合には、指令目標回転速度を目標回転速度とし、以後、指令目標回転速度に従ってモータ52の回転速度を制御する。また、暫定目標回転速度よりも指令目標回転速度が大きい場合は、暫定目標回転速度に前述の速度操作量を加算して新たな暫定目標回転速度を算出する。暫定目標回転速度よりも指令目標回転速度が小さい場合は、暫定目標回転速度から速度操作量を減算して新たな暫定目標回転速度を算出することによって、目標回転速度を調整する。
モータ52の回転が起動後で安定している場合には、ステップ402で肯定判定を行い、ステップ404でフェール検出の有無を判定する。フェール検出の有無は、例えば、回路の基板22の温度が所定の温度閾値以上になったか否かによって判定する。
ステップ404で、例えば基板22の温度が所定の温度閾値以上となってフェールが検出されたと判定した場合には、ステップ406でモータ52の実回転速度を所定回転速度S2まで低下させる。ステップ406では、図3の時刻t1から時刻t3までの代入期間100のように目標回転速度94に実回転速度96を代入して減速後の暫定目標回転速度を算出する。そして、ステップ408では所定回転速度S2を維持させる。
ステップ410では、フェールが解消したか否かを判定する。フェール解消は、例えば、回路の基板22の温度が所定の温度閾値未満になったか否かによって判定する。ステップ410でフェールが解消していないと判定した場合には、手順をステップ408に戻してモータ52の回転速度を所定回転速度S2で維持する。
ステップ410でフェールが解消したと判定した場合には、ステップ412で、モータ52の起動時と同じ所定の加速度で実回転速度を所定回転速度S2から指令目標回転速度まで上昇させる。ステップ410での加速は、所定回転速度S2に低下した実回転速度を暫定目標回転速度とし、当該暫定目標回転速度に前述の速度操作量を加算して新たな暫定目標回転速度を算出し、実回転速度を算出した暫定目標回転速度に合わせることで行う。以後、ステップ416の場合と同様に、暫定目標回転速度が指令目標回転速度に達するまで、新たな暫定目標回転速度の算出及び当該新たな暫定目標回転速度に実回転数を合わせる制御を継続する。
また、暫定目標回転速度が指令目標回転速度に近似してきた場合は、ステップ416と同様に、指令目標回転速度と暫定目標回転速度とを比較し、指令目標回転速度と暫定目標回転速度とが一致する場合には、指令目標回転速度を目標回転速度とする。また、暫定目標回転速度よりも指令目標回転速度が大きい場合は、暫定目標回転速度に前述の速度操作量を加算して新たな暫定目標回転速度を算出し、暫定目標回転速度よりも指令目標回転速度が小さい場合は、暫定目標回転速度から速度操作量を減算して新たな暫定目標回転速度を算出することによって、目標回転速度を調整する。
ステップ414では、車両空調機のスイッチがオフになったか否かを判定し、スイッチオフの場合には処理を終了する。ステップ414でスイッチオフではないと判定した場合には、手順をステップ400に戻して、一連の手順を再度実行する。
以上、説明したように、本実施の形態は、フェール検出後にモータ52の回転速度を低下させた場合には、目標回転速度を低下させた実回転速度に合わせると共に実回転速度に合わせた目標回転速度を徐々に向上させている。その結果、指令値が示す回転速度まで実回転速度を徐々に向上させることができ、低下したモータの回転速度を違和感なく復帰させることが可能となる。
また、本実施の形態では、低下した回転速度を指令値が示す回転速度まで復帰させるフェール復帰時には、モータ52の起動時と同じペースで回転速度を向上させている。その結果、モータ起動時の手順をフェール復帰時に援用でき、フェール復帰時の回転速度の向上のための特別なプログラム等を要しないという効果を奏する。
10…モータユニット、12…ロータ、12A…ロータマグネット、12B…ホール素子、14…ステータ、14U,14V,14W…コイル、16…シャフト、18…上ケース、20…車両空調機用モータ制御装置、22…基板、24…ヒートシンク、32…マイコン、40…インバータ回路、44A,44B,44C,44D,44E,44F…インバータFET、46…チョークコイル、48…逆接防止FET、52…モータ、54…分圧回路、54A…サーミスタ、54B…抵抗、56…電流センサ、56A…シャント抵抗、56B…アンプ、60…下ケース、62…温度保護制御部、64…速度制御部、66…PWM出力部、68…メモリ、80…バッテリ、82…エアコンECU、90…目標回転速度、92…実回転速度、94…目標回転速度、94A…指令目標回転速度、94B…暫定目標回転速度、96…実回転速度、98…指令値、100…代入期間、102…復帰期間

Claims (2)

  1. モータの負荷を示す物理量を検知する物理量検知部と、
    前記モータを駆動する駆動部と、
    前記モータの実回転速度を検知する回転速度検知部と、
    前記モータの起動時に前記物理量検知部で検知された物理量が閾値未満の場合には、指令値が示す指令目標回転速度に基づいて、前記モータの回転速度が停止状態から前記指令目標回転速度まで予め定めた加速度で上昇して前記指令目標回転速度で回転し、前記モータの起動後、前記物理量検知部で検知された物理量が前記閾値以上になった場合には、前記モータの回転速度前記指令目標回転速度より低い所定回転速度に低下させ、かつ前記モータの回転速度が低下した後、前記物理量検知部で検知された物理量が前記閾値未満となった場合に前記回転速度検知部が検知した前記モータの実回転速度を暫定目標回転速度に設定し、該暫定目標回転速度に所定の速度操作量を所定の実行タイミング毎に逐次加算して該暫定目標回転速度を前記指令目標回転速度まで徐々に上昇させると共に、前記モータの実回転速度が、前記指令目標回転速度まで徐々に上昇させる前記暫定目標回転速度になるように前記駆動部を制御する前記モータに取り付けられた制御部と、
    を含む車両空調機用モータ制御装置。
  2. 前記物理量は、前記モータ又は前記モータの回路の温度、前記駆動部の電流及び電源電圧のうちのいずれか1つである請求項記載の車両空調機用モータ制御装置。
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