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JP6354482B2 - ディーゼル機関の制御装置 - Google Patents
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JP6354482B2 - ディーゼル機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼル機関での燃料の燃焼制御を実行する制御装置に関する。
市場で扱われているディーゼル機関用の燃料は、その性状のばらつきが非常に大きい。このため、燃料の性状に応じて燃焼状態が大きく変化し、排気エミッションの悪化や失火等が起こるおそれがある。
そこで、パイロット噴射により噴射された燃料の燃焼状態に基づいて、燃料のセタン価を検出するものがある(特許文献1参照)。
特開2006−226188号公報
しかしながら、燃料のセタン価を検出したとしても、セタン価に応じた燃焼制御を実行するだけでは、排気エミッションの悪化を抑制することができない場合がある。例えば、燃料に含まれる芳香族成分や側鎖成分が相対的に多い場合には、燃料が燃焼しにくくなり、排出されるすす(soot)の量が増加することに、本願発明者は着目した。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、燃料の性状に応じた燃焼制御を実行することにより、排気エミッションの悪化を抑制することのできるディーゼル機関の制御装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
本発明は、ディーゼル機関での燃料の燃焼制御を実行する制御装置であって、前記燃料の動粘度を検出する動粘度検出手段と、前記動粘度検出手段により検出された前記動粘度が、第1判定値よりも低い場合及び前記第1判定値よりも高く設定された第2判定値よりも高い場合に、前記燃焼制御を所定性状の燃料を想定して設定された所定制御から、前記燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替える切替手段と、を備えることを特徴とする。
燃料に含まれる分子の直鎖が短くなって炭素数が少なくなると、側鎖成分が相対的に多くなって水素数が相対的に少なくなり、燃料が燃焼しにくくなる。燃料に含まれる分子の炭素数が少ないほど、燃料の動粘度は低くなる傾向がある。また、燃料に含まれる多環の芳香族成分が多くなると、燃料が燃焼しにくくなる。燃料に含まれる多環の芳香族成分が多いほど、燃料の動粘度は高くなる傾向がある。
この点、上記構成によれば、動粘度検出手段により燃料の動粘度が検出される。そして、検出された動粘度が、第1判定値よりも低い場合及び第1判定値よりも高く設定された第2判定値よりも高い場合に、燃料の燃焼制御が、所定性状の燃料を想定して設定された所定制御から、燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替えられる。このため、燃料が燃焼しにくくなる場合に、燃料の燃焼制御を所定制御からすす抑制制御に切り替えることができ、排気エミッションの悪化を抑制することができる。
ディーゼル機関及びその周辺構成を示す模式図。 燃料密度、セタン価、及び動粘度に対する燃料の分布を示す分布図。 第1実施形態の燃焼制御の処理手順を示すフローチャート。 参考実施形態の燃焼制御の処理手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、車両用のディーゼル機関に適用され、燃料噴射弁により噴射された燃料の燃焼を制御する制御装置として具体化している。
はじめに、図1を参照して、ディーゼル機関10の概要について説明する。ディーゼル機関10は、例えば直列4気筒ディーゼル機関であり、同図では1つの気筒(シリンダ)のみを示している。同図に示すように、ディーゼル機関10は、シリンダブロック11、ピストン12、シリンダヘッド13、吸気通路14、排気通路15、吸気弁16、インジェクタ17、排気弁18、VVT21、EGR装置26等を備えている。
シリンダブロック11には、4つのシリンダ11aが形成されている。各シリンダ11aには、それぞれピストン12が往復動可能に収容されている。シリンダブロック11には、シリンダヘッド13が組み付けられている。シリンダ11a、ピストン12、及びシリンダヘッド13によって、燃焼室が形成されている。
シリンダブロック11には、吸気通路14が接続されている。吸気通路14は、吸気マニホールド及びシリンダヘッド13内のヘッド内通路14aを介して、各シリンダ11aに接続されている。ディーゼル機関10のクランクシャフト(図示略)の回転により、カムシャフト19A,19Bが回転させられる。カムシャフト19Aの回転に基づいて各吸気弁16が駆動され、各吸気弁16により各ヘッド内通路14aが開閉される。VVT21(可変バルブタイミング装置)は、クランクシャフトとカムシャフト19Aとの回転位相を調整することで、吸気弁16の開閉タイミングを可変とする。
シリンダブロック11には、排気通路15が接続されている。排気通路15は、排気マニホールド及びシリンダヘッド13内のヘッド内通路15aを介して、各シリンダ11aに接続されている。カムシャフト19Bの回転に基づいて各排気弁18が駆動され、各排気弁18により各ヘッド内通路15aが開閉される。
燃料ポンプ(図示略)により、コモンレール20へ燃料が圧送される。コモンレール20(蓄圧容器)は燃料を蓄圧状態で保持する。インジェクタ17(燃料噴射弁)は、コモンレール20内に蓄圧状態で保持された燃料を、シリンダ11a内に噴射する。
EGR装置26(排気再循環装置)は、EGR通路27及びEGRバルブ28を備えている。EGR通路27は、排気通路15と吸気通路14とを接続している。EGR通路27には、EGR通路27を開閉するEGRバルブ28が設けられている。EGR装置26は、EGRバルブ28の開度に応じて、排気通路15内の排気の一部を吸気通路14内の吸気に導入する。
ディーゼル機関10の吸気行程において吸気通路14を通じてシリンダ11a内に空気が吸入され、圧縮行程においてピストン12により空気が圧縮される。圧縮上死点付近でインジェクタ17によりシリンダ11a内に燃料が噴射され、燃焼行程において噴射された燃料が自着火して燃焼される。排気行程においてシリンダ11a内の排気が、排気通路15を通じて排出される。排気通路15内の排気の一部は、EGR装置26により吸気通路14内の吸気に導入される。
ディーゼル機関10には、筒内圧センサ31及び燃料密度センサ32が設けられている。筒内圧センサ31は、シリンダ11a内の圧力を検出する。燃料密度センサ32は、インジェクタ17へ供給される燃料の密度を検出する。燃料密度センサ32は、例えば固有振動周期測定法に基づいて燃料の密度を検出する。ディーゼル機関10の燃料タンク(図示略)には、動粘度センサ33及び燃料量センサ34が設けられている。動粘度センサ33(動粘度検出手段)は、例えば細管粘度計や、細線加熱法に基づく動粘度計であり、燃料タンク内の燃料の動粘度を検出する。燃料量センサ34は、燃料タンク内の燃料の量を検出する。なお、燃料密度センサ32及び動粘度センサ33は、ヒータを備えており、ヒータにより所定温度に燃料を加熱した状態で燃料の密度及び動粘度をそれぞれ検出する。
ECU(Electric Control Unit)40は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、入出力インターフェース等を備える周知のマイクロコンピュータである。ECU40は、クランク角センサ、冷却水温センサ、アクセル開度センサ、筒内圧センサ31、燃料密度センサ32、動粘度センサ33、燃料量センサ34等の各種センサの検出値に基づいて、インジェクタ17、VVT21、EGR装置26等を制御する。詳しくは、予め標準的な性状の燃料を想定して燃料の燃焼状態が最適となるように、ディーゼル機関10の運転状態に応じてインジェクタ17、VVT21、及びEGR装置26の制御状態が適合されている。ECU40は、各種センサの検出値に基づいて、適合された制御状態(所定制御)となるように各装置を制御する。ECU40は、インジェクタ17により、パイロット噴射及びメイン噴射を実行させる。なお、インジェクタ17、EGR装置26、及びECU40により、ディーゼル機関10での燃料の燃焼制御を実行する制御装置が構成されている。
図2は、燃料密度、セタン価、及び動粘度に対する燃料の分布を示す分布図である。燃料に含まれる分子の直鎖が短くなって炭素数が少なくなると、側鎖成分が相対的に多くなって水素数が相対的に少なくなり、燃料が燃焼しにくくなる。燃料に含まれる分子の炭素数が少ないほど、燃料の動粘度は低くなる傾向がある。また、燃料に含まれる多環の芳香族成分が多くなると、燃料が燃焼しにくくなる。燃料に含まれる多環の芳香族成分が多いほど、燃料の動粘度は高くなる傾向がある。このため、燃料の動粘度が第1判定値よりも低い領域(低動粘度領域)、及び燃料の動粘度が第2判定値よりも高い領域(高動粘度領域)において、燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が増加することに本願発明者は着目した。
ここで、同図に示すように、燃料の密度に対して、密度が小さいほど動粘度は低くなり、密度が大きいほど動粘度は高くなる傾向がある。また、燃料のセタン価に対して、セタン価が低いほど動粘度は低くなり、セタン価が高いほど動粘度は高くなる傾向がある。このため、燃料の密度及びセタン価を軸とするマップにおいて、矢印で示すように、同図の左下ほど動粘度が低くなり、同図の右上ほど動粘度が高くなる。図2のマップは、市場で扱われている燃料について、燃料密度、セタン価、及び動粘度の関係を予め実験等により求めたものである。
本実施形態では、動粘度センサ33により検出された動粘度が、第1判定値よりも低い場合及び第1判定値よりも高く設定された第2判定値よりも高い場合に、燃焼制御を通常適合による燃焼制御(所定制御)から、燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替える。図3は、燃焼制御の処理手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、ECU40により、所定の周期(例えばインジェクタ17による1噴射毎)で繰り返し実行される。
まず、燃料の性状を検出する条件が成立しているか否か判定する(S11)。具体的には、燃料量センサ34により検出された燃料量に基づいて給油が行われたか否か判定し、給油が行われたと判定した場合に燃料の性状を検出する条件が成立していると判定する。なお、S11では、燃料量センサ34により検出された燃料量が増加した場合に、給油が行われたと1回だけ判定する。
S11の判定において、燃料の性状を検出する条件が成立していないと判定した場合(S11:NO)、この一連の処理を一旦終了する(END)。一方、S11の判定において、燃料の性状を検出する条件が成立していると判定した場合(S11:YES)、動粘度センサ33により、燃料タンク内の燃料の動粘度を検出させる(S12)。
続いて、検出された動粘度が第1判定値よりも小さいか否か判定する(S13)。第1判定値は、標準的な性状の燃料(所定性状の燃料)の動粘度よりも低い動粘度であって、燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が所定量よりも多くなる動粘度に設定されている。
S13の判定において、検出された動粘度が第1判定値よりも小さいと判定した場合(S13:YES)、通常適合による燃焼制御から燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替える(S14)。すす抑制制御としては、燃料が燃焼される際に用いられる酸素を増加させる制御を採用する。具体的には、通常適合による燃焼制御と比較して、EGR装置26によりEGRバルブ28の開度を減少させる、燃料ポンプによりコモンレール20内の燃料圧力(インジェクタ17による燃料の噴射圧)を上昇させる、VVT21により吸気圧を上昇させる、の少なくとも1つを実行する。また、すす抑制制御として、インジェクタ17による燃料のメイン噴射の後に燃料を噴射させるアフター噴射を行ってもよい。
続いて、燃料の失火を抑制する失火抑制制御を実行する(S15)。失火抑制制御としては、通常適合による燃焼制御と比較して、インジェクタ17による燃料のパイロット噴射での噴射量を増加させる、ディーゼル機関10の圧縮行程においてパイロット噴射の時期を遅角させる、の少なくとも1つを実行する。その後、この一連の処理を一旦終了する(END)。なお、S14のすす抑制制御及びS15の失火抑制制御は、燃焼制御が次に切り替えられるまで継続する。
一方、S13の判定において、検出された動粘度が第1判定値よりも小さくないと判定した場合(S13:NO)、検出された動粘度が第2判定値よりも大きいか否か判定する(S16)。第2判定値は、標準的な性状の燃料の動粘度よりも高い動粘度であって、燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が所定量よりも多くなる動粘度に設定されている。
S16の判定において、検出された動粘度が第2判定値よりも大きいと判定した場合(S16:YES)、通常適合による燃焼制御から燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替える(S17)。このS17の処理は、上記S14の処理と同一である。その後、この一連の処理を一旦終了する(END)。なお、S17のすす抑制制御は、燃焼制御が次に切り替えられるまで継続する。
一方、S16の判定において、検出された動粘度が第2判定値よりも大きくないと判定した場合(S16:NO)、通常適合された燃焼制御を実行する(S18)。具体的には、各種センサの検出値に基づいて、予め適合された制御状態となるように、インジェクタ17による燃料の噴射量、VVT21による吸気弁16の開閉タイミング、及びEGR装置26によるEGR弁の開度(EGR量)を制御する。その後、この一連の処理を一旦終了する(END)。なお、上記において、S12〜S17の処理が切替手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・動粘度センサ33により燃料の動粘度が検出される。そして、検出された動粘度が、第1判定値よりも低い場合及び第1判定値よりも高く設定された第2判定値よりも高い場合に、燃料の燃焼制御が、標準的な性状の燃料(所定性状の燃料)を想定して設定された通常適合による燃焼制御(所定制御)から、燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替えられる。このため、燃料が燃焼しにくくなる場合に、燃料の燃焼制御を所定制御からすす抑制制御に切り替えることができ、排気エミッションの悪化を抑制することができる。
・標準的な性状の燃料の動粘度よりも低い動粘度であって燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が所定量よりも多くなる動粘度(第1判定値)よりも、検出された動粘度が低い場合に、すす抑制制御に切り替えられる。このため、すすの排出量が増加し易い動粘度の低い燃料において、すすの排出量を抑制することができる。
・標準的な性状の燃料の動粘度よりも高い動粘度であって燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が所定量よりも多くなる動粘度(第2判定値)よりも、検出された動粘度が高い場合に、すす抑制制御に切り替えられる。このため、すすの排出量が増加し易い動粘度の高い燃料において、すすの排出量を抑制することができる。
・ディーゼル機関10の通常時の燃焼制御(所定制御)は、標準的な性状の燃料を想定して燃焼状態が最適となるように設定されている。そして、燃料の性状がすすを排出し易い性状である場合に、燃料の燃焼制御が所定制御からすす抑制制御に切り替えられるため、排気エミッションの悪化を抑制することができる。
・例えば密度一定の場合で燃料の動粘度が低いほど、燃料のセタン価が低くなる傾向がある。燃料のセタン価が低い場合は、燃料の着火性が悪くなるため、燃料の失火が生じ易くなる。この点、動粘度センサ33により検出された動粘度が第1判定値よりも低い場合に、すす抑制制御と共に、燃料の失火を抑制する失火抑制制御が実行される。したがって、すすの排出量を抑制するとともに、失火の発生を抑制することができる。
・失火抑制制御は、燃料のパイロット噴射による噴射量を増加させる制御を含むため、パイロット噴射により噴射される燃料の燃焼を安定させることができ、燃料の失火を抑制することができる。
・失火抑制制御は、ディーゼル機関10の圧縮行程においてパイロット噴射の時期を遅角させる制御を含むため、燃焼室内の圧力及び温度がより上昇した時点でパイロット噴射を行うことができる。このため、パイロット噴射により噴射される燃料の燃焼を安定させることができ、燃料の失火を抑制することができる。
・すす抑制制御は、燃料が燃焼される際に用いられる酸素を増加させる制御を含むため、燃料の燃焼を促進させることができ、すすの排出量を抑制することができる。
・すす抑制制御は、燃料のメイン噴射の後に燃料を噴射させるアフター噴射を含むため、メイン噴射により発生したすすをアフター噴射により燃焼させることができ、すすの排出量を抑制することができる。
参考実施形態)
動粘度センサ33により検出された動粘度と、別の方法により推定された動粘度とに差が生じる場合がある。図2の高動粘度領域付近において検出された動粘度が推定された動粘度よりも高い場合は、推定されるすすの排出量よりも実際のすすの排出量が多くなるおそれがある。そこで、参考実施形態では、動粘度センサ33とは別に燃料の動粘度を推定し、推定された動粘度よりも所定値高く第2判定値を設定する。以下、参考実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図4は、燃焼制御の処理手順を示すフローチャートである。この一連の処理は、ECU40により、所定の周期(例えばインジェクタ17による1噴射毎)で繰り返し実行される。
S21〜S25の処理は、図3のS11〜S15の処理と同一である。そして、S23の判定において、検出された動粘度が第1判定値よりも小さくないと判定した場合(S23:NO)、燃料密度センサ32により、燃料タンク内の燃料の密度を検出させる(S26)。
続いて、燃料のセタン価を検出する(S27)。セタン価の検出方法としては、上述した特許文献1に記載されたパイロット噴射により噴射された燃料の燃焼状態に基づいてセタン価を検出する方法等、公知の方法を用いればよい。
続いて、検出された燃料の密度とセタン価とに基づいて、燃料の動粘度を推定する(S28)。詳しくは、図2の燃料密度、セタン価、及び動粘度の関係を示すマップを用いて、検出された燃料の密度とセタン価とに対応する燃料の動粘度を推定する。
続いて、推定された燃料の動粘度に基づいて第2判定値を設定する(S29)。詳しくは、推定された動粘度に所定値を加算することで、推定された動粘度よりも所定値高く第2判定値を設定する。なお、推定された動粘度に係数をかけることで、推定された動粘度よりも所定値高く第2判定値を設定してもよい。
続くS30〜S32の処理は、図3のS16〜S18の処理と同一である。そして、この一連の処理を一旦終了する(END)。なお、上記において、S26の処理が密度検出手段としての処理に相当し、S27の処理がセタン価検出手段としての処理に相当し、S26〜S28の処理が動粘度推定手段としての処理に相当し、S22〜S31の処理が切替手段としての処理に相当する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。ここでは、第1実施形態と異なる利点のみを述べる。
・動粘度センサ33により推定された動粘度よりも所定値高く第2判定値が設定される。このため、推定されるすすの排出量よりも実際のすすの排出量が多くなるおそれがある場合に、すすの排出量を抑制することができる。さらに、第2判定値を柔軟に設定することができるため、すすの排出量が特に多くなる場合に限らず、すすの排出量が想定よりも若干多くなる場合等にもすすの排出量を抑制することができる。
なお、上記参考実施形態を以下のように変更して実施することもできる。
・図2の低動粘度領域付近において検出された動粘度が推定された動粘度よりも低い場合は、推定されるすすの排出量よりも実際のすすの排出量が多くなるおそれがある。そこで、推定された動粘度よりも所定値低く第1判定値を設定し、図3のS13〜S15の処理を行ってもよい。こうした構成によれば、推定されるすすの排出量よりも実際のすすの排出量が多くなるおそれがある場合に、すすの排出量を抑制することができる。さらに、第1判定値を柔軟に設定することができるため、すすの排出量が特に多くなる場合に限らず、すすの排出量が想定よりも若干多くなる場合等にもすすの排出量を抑制することができる。
また、上記各実施形態を以下のように変更して実施することもできる。
・図3,4の燃焼制御において、S15,S25の失火抑制制御を省略することもできる。その場合であっても、燃料が燃焼しにくくなる場合に、燃料の燃焼制御を所定制御からすす抑制制御に切り替えることができ、排気エミッションの悪化を抑制することができる。
・ディーゼル機関10を所定期間運転した場合や、車両を所定距離走行させた場合等に、燃料の性状を検出する条件が成立していると判定してもよい。
10…ディーゼル機関、17…インジェクタ、26…EGR装置、33…動粘度センサ、40…ECU。

Claims (9)

  1. ディーゼル機関(10)での燃料の燃焼制御を実行する制御装置であって、
    前記燃料の動粘度を検出する動粘度検出手段(33)と、
    前記動粘度検出手段により検出された前記動粘度が、第1判定値よりも低い場合及び前記第1判定値よりも高く設定された第2判定値よりも高い場合に、前記燃焼制御を所定性状の燃料を想定して設定された所定制御から、前記燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量を抑制するすす抑制制御に切り替える切替手段(17,26,40)と、
    を備えることを特徴とするディーゼル機関の制御装置。
  2. 前記第1判定値は、前記所定性状の燃料の動粘度よりも低い動粘度であって、前記燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が所定量よりも多くなる動粘度である請求項1に記載のディーゼル機関の制御装置。
  3. 前記第2判定値は、前記所定性状の燃料の動粘度よりも高い動粘度であって、前記燃料の燃焼に伴い排出されるすすの量が所定量よりも多くなる動粘度である請求項1又は2に記載のディーゼル機関の制御装置。
  4. 前記所定制御は、標準的な性状の燃料を想定して燃焼状態が最適となるように設定された燃焼制御である請求項1〜のいずれか1項に記載のディーゼル機関の制御装置。
  5. 前記切替手段(17,40)は、前記動粘度検出手段により検出された前記動粘度が前記第1判定値よりも低い場合に、前記すす抑制制御と共に、前記燃料の失火を抑制する失火抑制制御を実行する請求項1〜のいずれか1項に記載のディーゼル機関の制御装置。
  6. 前記失火抑制制御は、前記燃料のパイロット噴射による噴射量を増加させる制御を含む請求項に記載のディーゼル機関の制御装置。
  7. 前記失火抑制制御は、前記機関の圧縮行程においてパイロット噴射の時期を遅角させる制御を含む請求項又はに記載のディーゼル機関の制御装置。
  8. 前記すす抑制制御は、前記燃料が燃焼される際に用いられる酸素を増加させる制御を含む請求項1〜のいずれか1項に記載のディーゼル機関の制御装置。
  9. 前記すす抑制制御は、前記燃料のメイン噴射の後に燃料を噴射させるアフター噴射を含む請求項1〜のいずれか1項に記載のディーゼル機関の制御装置。
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