上述した本発明の実施例について説明する。以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機の前面側の構成:
B.遊技盤ユニットの構成:
C.制御回路の構成:
D.保護回路の構成:
E.変形例:
E−1.第1変形例:
E−2.第2変形例:
E−3.第3変形例:
A.パチンコ機の前面側の構成 :
図1は、上述したパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面側には、前面枠4が設けられている。前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aには合成樹脂製の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20(図2参照)の遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部50(図2参照)を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部50とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの周縁部における右部には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの周縁部における左部には左サイドランプ5cが設けられている。また、前面枠4の中央に大きく開口した窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、本体枠の下部の前面(遊技者から見てパチンコ機1の一番下の位置)には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下では、「各種ランプ5a〜5c」とも表現する)、上部スピーカー6a、下部スピーカー6b(以下では、「各種スピーカー6a,6b」とも表現する)は、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、パチンコ機1に対応して設けられたカードユニット246の残金情報に基づいて貸し出される遊技球や、パチンコ機1から賞球として払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて貸し出された遊技球や、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニット261(図5参照)に接続されている。この発射装置ユニット261には、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニットに伝達され、発射装置ユニット261に内蔵された発射モーター262(図5参照)が回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
前面枠4の背面側には中枠および本体枠が設けられている。前面枠4および中枠は、一端(図1における左側)が本体枠に対して軸支されており、前面枠4は中枠および本体枠に対して前方側に回動可能に支持され、中枠は本体枠に対して前方側に回動可能に支持されている。本体枠は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1はこの本体枠が島設備に取り付けられることで遊技ホールに設置される。中枠の前面側には遊技盤20が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20を搭載した遊技盤ユニット10が露出された状態となる。
B.遊技盤ユニットの構成 :
図2は、遊技盤ユニット10の正面図である。図2に示すように、遊技盤ユニット10の前面側には遊技盤20が搭載されており、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21の周囲には、発射装置ユニット261(図5参照)から発射された遊技球を遊技領域21へ案内する案内通路が、外レール22と内レール23とによって形成されている。発射装置ユニット261から発射された遊技球は、この案内通路を通過して遊技領域21に放出される。
遊技領域21に放出された遊技球は、遊技領域21の上部から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
遊技領域21の中央には大きな開口部30が形成されており、この開口部30の奥に演出表示装置40が設けられている。演出表示装置40は液晶表示部41を有しており、この液晶表示部41の表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能である。遊技者は、開口部30を通して、液晶表示部41に表示される表示内容を視認することができる。また、遊技領域21に放出された遊技球が、液晶表示部41の手前に流れてこないように、開口部30の周囲には、内枠31が形成されている。この内枠31によって、遊技球が液晶表示部41の手前を流れることが抑制される。また、内枠31は、上面が上方に膨出しており、上面に当たった遊技球を左右に振り分ける振り分け器としての機能も備えている。このため、遊技領域21に放出された遊技球は、内枠31の右側か左側に振り分けられる。
遊技領域21における内枠31の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図5参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第1始動口24の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図5参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知することが可能となっている。
また、遊技領域21において内枠31(演出表示装置40)の右方には、普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図5参照)が設けられている。普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過した場合には、普図当り判定が行われる。そして、普図当り判定の結果、普図当りであった場合には、上述した開閉扉26が開放状態となる。
また、遊技領域21における第1始動口24の右方には、略長方形状に大きく開口された大入賞口28(可変入球口)が設けられている。大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態とに変化可能である。図2では、大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。大入賞口28の内部の通路には大入賞口センサー28s(図5参照)が設けられており、大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。上述した第1始動口24または第2始動口25に遊技球が入球すると大当り判定が行われ、大当り判定の結果が大当りであった場合に、遊技者にとって有利な大当り状態へ移行する。そして、大当り状態に移行すると、大入賞口28が開放状態となる。
また、上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が入球可能な一般入球口(図示省略)や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイールや多数の障害釘(図示省略)が設けられている。
第1始動口24、第2始動口25、一般入球口の何れかに遊技球が入球した場合は、3個の遊技球が遊技者に払い出され、大入賞口28に遊技球が入球した場合は、13個の遊技球が遊技者に払い出される。払い出される遊技球が通過する通路には払出検知センサー249(図5参照)が設けられており、払い出された遊技球を検知可能である。
遊技領域21の最下部であって第2始動口25の下方には、アウト口33が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、大入賞口28、一般入球口の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口33から遊技盤20の裏面側に排出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者に視認される。
セグメント表示部50には、上述した普図当り判定の結果を表示する普図表示部が設けられている。普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過して、その遊技球がゲートセンサー27sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普図表示部にて識別情報である普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。本実施例のパチンコ機1では、普図表示部には2個のLEDが配置されており、普通図柄は、これら2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。また、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄との2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を普通当り図柄または普通外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示された場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り状態が設定される。
こうして普図当り状態が設定されると、前述した開閉扉26が開放状態となり、第2始動口25への入球が可能となる(または入球しやすくなる)。また、本実施例のパチンコ機1では、第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い非電サポ状態と、第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い電サポ状態とのうち何れか一方が選択的に設定可能となっている。第2始動口25への遊技球の入球頻度を異ならせる方法としては、普通図柄の変動時間を異ならせる方法、普図当り判定における当選確率を異ならせる方法、普図当りとなった場合に開放状態とする開放時間を異ならせる方法、および普図当りとなった場合に開放状態とする回数を異ならせる方法のうち、何れか1つの方法または複数の方法の組み合わせを採用することができる。
セグメント表示部50には、普通図柄作動ゲート27への遊技球の通過に伴って取得された判定乱数(普図保留)の記憶数を表示する普図保留表示部が設けられている。普図当り判定や変動表示は、判定乱数の取得後(遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後)に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留は4個を上限として記憶される。こうして記憶された普図保留の数(普図保留数)が、普図保留表示部に表示される。例えば、普図保留表示部には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り状態中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
セグメント表示部50には、第1始動口24への入球に伴って実行された大当り判定の結果を表示する第1特図表示部が設けられている。第1始動口24に遊技球が入球して、第1始動口センサー24sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する大当り判定乱数、変動パターン選択乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、第1特図表示部に識別情報としての第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に、大当り判定の結果に応じた第1特図を停止表示させる。第1特図の変動表示については、後述の「特別図柄の変動表示」で詳しく説明する。
セグメント表示部50には、第1始動口24への遊技球の入球に伴って取得された判定乱数(第1特図保留)の記憶数を表示する第1特図保留表示部が設けられている。第1始動口24に遊技球が入球すると、上述したように大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留に基づいて大当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。こうして記憶された第1特図保留の数(第1特図保留数)が、第1特図保留表示部に表示される。例えば、第1特図保留表示部には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
セグメント表示部50には、第2始動口25への入球に伴って実行された大当り判定の結果を表示する第2特図表示部が設けられている。第2始動口25に遊技球が入球して、第2始動口センサー25sによって検知されると、所定の判定乱数(後述する大当り判定乱数、変動パターン選択乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて大当りであるか外れであるかを判定する大当り判定を行う。そして、第2特図表示部に識別情報としての第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に、大当り判定の結果に応じた第2特図を停止表示させる。第2特図の変動表示については、後述の「特別図柄の変動表示」で詳しく説明する。
セグメント表示部50には、第2始動口25への遊技球の入球に伴って取得された判定乱数(第2特図保留)の記憶数を表示する第2特図保留表示部が設けられている。第2始動口25に遊技球が入球すると、上述したように大当り判定や変動表示が行われるものの、これらの大当り判定や変動表示は、遊技球が第2始動口25に入球後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留に基づいて大当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留は4個を上限として記憶される。こうして記憶された第2特図保留の数(第2特図保留数)が、第2特図保留表示部に表示される。例えば、第2特図保留表示部には2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部では、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第2特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第2特図保留数が4個であることを示す。
<特別図柄の変動表示>
上述したように、第1始動口24に遊技球が入球すると、第1特図表示部で第1特図が変動表示され、第2始動口25に遊技球が入球すると、第2特図表示部で第2特図が変動表示される。第1特図表示部および第2特図表示部には、それぞれ8個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、8個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示される。
特別図柄の変動パターンは、予め記憶された変動パターン選択テーブルを参照して選択される。ここで、変動パターンとは、特別図柄(第1特図または第2特図)が変動表示を開始してから停止表示するまでの時間(変動時間)である。
特別図柄の変動表示が開始されてから、選択された変動時間が経過すると、特別図柄が停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、8個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで、特別図柄が停止表示される。第1特図としては、大当り図柄1〜100、外れ図柄101の101種類の図柄を停止表示可能であり、第2特図としては、大当り図柄201〜300、外れ図柄301の101種類の図柄を停止表示可能である。また、これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。遊技球が第1始動口24に入球することに基づく大当り判定(以下「第1特図についての大当り判定」ともいう)の結果が大当りである場合は、第1特図が大当り図柄1〜100の何れかで停止表示され、第1特図についての大当り判定の結果が外れである場合は、第1特図が外れ図柄101で停止表示される。また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく大当り判定(以下「第2特図についての大当り判定」ともいう)の結果が大当りである場合は、第2特図が大当り図柄201〜300の何れかで停止表示され、第2特図についての大当り判定の結果が外れである場合は第2特図が外れ図柄301で停止表示される。こうして特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから、所定の変動時間の経過によって当該変動表示が終了して、特別図柄が大当り図柄または外れ図柄で確定表示されるまでの遊技、すなわち1回の変動表示の結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」と表現する。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り状態中は、第1特図保留や第2特図保留が記憶されていても、これらの保留に係る図柄変動遊技は行わない。また、第1特図保留および第2特図保留のうち第1特図保留のみが記憶されている場合は、最先に記憶された第1特図保留に係る図柄変動遊技を行うが、第2特図保留が記憶されている場合は第1特図保留が記憶されているか否かに拘わらず、最先に記憶された第2特図保留に係る図柄変動遊技を行う。すなわち、第2特図を第1特図に優先して変動表示させる(いわゆる第2特図の優先変動機能を有する)。
第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示(確定表示)されると、大入賞口28が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り状態に移行する。
セグメント表示部50には、大当り状態の種類を表示するラウンド表示部が設けられている。本実施例のパチンコ機1では、遊技者にとっての有利度合いが互いに異なる複数種類の大当り状態が実行可能となっており、大当り状態中は、実行中の大当り状態の種類がラウンド表示部に表示される。本実施例のパチンコ機1では、複数種類の大当り状態として、ラウンド遊技の実行回数が異なる複数種類の大当り状態が実行可能となっており、その一例として、4回のラウンド遊技が行われる4ラウンド大当り状態、8回のラウンド遊技が行われる8ラウンド大当り状態、および16回のラウンド遊技が行われる16ラウンド大当り状態の3種類の大当り状態が実行可能となっている。そして、ラウンド表示部には3個のLEDが配置されており、このラウンド表示部では、3個のLEDのうち左のLEDを点灯することで4ラウンド大当り状態中であることを示し、中のLEDを点灯することで8ラウンド大当り状態中であることを示し、右のLEDを点灯することで16ラウンド大当り状態中であることを示す。
また、本実施例のパチンコ機1では、停止表示された大当り図柄の種類によって、実行される大当り状態の種類、すなわち1回の大当り状態で実行されるラウンド遊技の回数が異なる。例えば、第1特図が大当り図柄1〜50で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)、4ラウンド大当り状態に移行し、第1特図が大当り図柄51〜90で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は40%の確率で)、8ラウンド大当り状態に移行し、第1特図が大当り図柄91〜100で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は10%の確率で)、16ラウンド大当り状態に移行する。また、第2特図が大当り図柄201〜225で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は25%の確率で)4ラウンド大当り状態に移行し、第2特図が大当り図柄226〜250で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は25%の確率で)8ラウンド大当り状態に移行し、第2特図が大当り図柄251〜300で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は50%の確率で)16ラウンド大当り状態に移行する。
本実施例のパチンコ機1において、1回のラウンド遊技は、9個の遊技球が入球した場合(9カウント)または30秒が経過した場合に終了するので、ほとんどの場合において1回のラウンド遊技では117個(9カウント×払出球数13個)の遊技球が払い出される。従って、当然ながら、ラウンド遊技回数の多い大当り状態の方が、ラウンド遊技回数が少ない大当り状態よりも遊技者に多くの遊技球が払い出されることとなる。このため、ラウンド遊技回数の比較的多い大当り状態が設定されることを遊技者に期待させることができる。
大当り状態が終了すると、遊技状態の設定が行われる。ここでは、上述した電サポ状態が設定される。これにより、第2始動口25への遊技球の入球頻度が高まる。また、本実施例のパチンコ機1では、「大当り判定において大当りと判定される確率が低い(299.9分の1の確率である)低確率状態」および「大当り判定において大当りと判定される確率が高い(60.0分の1の確率である)高確率状態」のうち何れか一方が設定可能とされており、最初は低確率状態が設定されているが、大当り状態の終了に伴って、高確率状態が設定される。すなわち、大当り状態が終了すると、高確率状態と電サポ状態とが設定される。高確率状態と電サポ状態とが設定されるとき、これらの遊技状態が設定された状態で実行可能な図柄変動遊技(特別図柄の変動表示)の回数(以下「高確回数」という)が90回に設定される。その後、図柄変動遊技が実行されるごとに高確回数が1ずつ減算され、0になると低確率状態と非電サポ状態とが設定される。また、高確率状態と電サポ状態とが設定された状態で大当りと判定された場合においても、大当り状態終了後に高確回数が90回に再設定される。尚、低確率状態と非電サポ状態とが設定された状態を、以下では通常遊技状態ともいう。
遊技の進行態様としては、本実施例のパチンコ機1では、最初に非電サポ状態から開始される。すなわち、第2始動口25への入球頻度が低い状態から開始されるので、まずは第1始動口24へ入球させるように遊技が行われる。遊技者は、発射ハンドル9の回転角度を調整することで遊技球の発射強度を調整することができ、内枠31の左右に打ち分けることができる。第1始動口24は内枠31の左側の遊技領域21に放出された遊技球が入球可能となっているため、非電サポ状態では、左側の遊技領域21に遊技球を放出させる左打ちが行われる。第1始動口24に遊技球が入球して大当り判定が行われ、その結果、大当りになると、大当り状態へ移行する。大当り状態へ移行すると大入賞口28が開放状態となる。大入賞口28は、内枠31の右側の遊技領域21に放出された遊技球が入球可能となっているため、大当り状態では、右側の遊技領域21に遊技球を放出させる右打ちが行われる。大当り状態が終了すると、高確率状態と電サポ状態とが設定される。電サポ状態では、第2始動口25への入球頻度が高くなるので、第2始動口25および該第2始動口25を開放状態とするための普通図柄作動ゲート27へ入球させるように遊技が行われる。第2始動口25および普通図柄作動ゲート27はともに、右側の遊技領域21に放出された遊技球が入球可能となっているため、電サポ状態では右打ちが行われる。そして、電サポ状態が終了すると、非電サポ状態となるので左打ちに戻される。
<図柄変動演出>
本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置40に種々の画像を表示する演出を行う。例えば、演出表示装置40では、第1特図または第2特図の変動表示(図柄変動遊技)に合わせた各種の演出(以下「図柄変動演出」という)が行われる。すなわち、第1特図表示部または第2特図表示部にて特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置40においても3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を一斉に開始し、その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で変動表示を行う。そして、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図3(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示されている様子が概念的に示されている。変動表示が開始された後、所定時間が経過すると、初めに左識別図柄41aが「1」〜「9」のいずれかの図柄で停止表示され、次に、右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置40で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部または第2特図表示部で停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は、図3(b)に示すように、演出表示装置40の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が「外れ図柄」で停止表示される場合は、図3(c)に示すように、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部または第2特図表示部で表示される特別図柄と、演出表示装置40で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図3に示すように、演出表示装置40は、第1特図表示部または第2特図表示部(セグメント表示部50)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置40の画面を見ながら遊技を行うことが通常である。
また、図柄変動演出では、識別図柄の変動表示中に、大当り状態へ移行する可能性を示唆する期待演出が実行される。こうした期待演出には、例えば、可動役物を動かす役物演出がある。役物演出は、実行された場合に、実行されなかった場合よりも高確率で大当り状態へ移行するように行われる。従って、役物演出が実行されると、大当り状態へ移行する可能性が高いことが遊技者に対して示されるので、大当り状態へ移行することへの期待感を煽ることができる。
本実施例のパチンコ機1には、役物演出で用いられる可動役物として、第1可動役物70と第2可動役物80とが設けられており、第1可動役物70を動かす第1役物演出と、第2可動役物80を動かす第2役物演出とが実行可能とされている。図4(a)には、第1可動役物70が移動する様子が示されている。第1可動役物70は、遊技盤20の裏側に配置されているが、開口部30を通じて遊技者が視認可能となっており、遊技盤ユニット10の上部と中央部との間で移動可能に支持されている。また、第1可動役物70には、駆動部が接続されており、この駆動部を駆動させることで第1可動役物70が作動する。本実施例では、遊技盤ユニット10の上部が第1可動役物70の初期位置となっており、第1役物演出が実行されると、所定時間の間、第1可動役物70が遊技盤ユニット10の中央部に動かされる。尚、遊技盤ユニット10の中央部が本発明の「所定領域」に相当する。
図4(b)には、第2可動役物80が移動する様子が示されている。第2可動役物80も、遊技盤20の裏側に配置され、開口部30を通じて遊技者が視認可能となっており、遊技盤ユニット10の下部と中央部との間で移動可能に支持されている。また、第2可動役物80には、駆動部が接続されており、この駆動部を駆動させることで第2可動役物80が作動する。本実施例では、遊技盤ユニット10の下部が第2可動役物80の初期位置となっており、第2役物演出が実行されると、所定時間の間、第2可動役物80が遊技盤ユニット10の中央部に動かされる。
このように、第1可動役物70と第2可動役物80とは、移動する範囲が一部重複しており、遊技盤ユニット10内の限られたスペースが有効活用されている。しかしながら、このために、第1可動役物70および第2可動役物80が同時に作動すると接触するおそれがある。そこで、本実施例では、第1可動役物70および第2可動役物80が同時に作動しないように設計されている。こうすることで、第1可動役物70および第2可動役物80の接触が抑制され、また、電流の使用量が許容された電流容量を超える過電流となることを抑制することが可能となる。尚、第1可動役物70が本発明の「第1作動部」に相当し、第2可動役物80が本発明の「第2作動部」に相当する。
C.制御回路の構成 :
図5は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の基本的な進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、遊技球の貸し出しや払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(CPU201、221、241等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(ROM202、222、242等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(203、223、243等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、普通図柄作動ゲートを通過する遊技球を検知するゲートセンサー27s、大入賞口28へ入球した遊技球を検知する大入賞口センサー28sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、ゲートセンサー27s、大入賞口センサー28sなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて出力する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)始動口ソレノイド26mや、大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)大入賞口ソレノイド29mなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、始動口ソレノイド26m、大入賞口ソレノイド29m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
払出制御基板240には発射制御基板260が接続されており、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
また、払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン245(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット246、遊技球を払い出す払出装置247などが接続されている。球貸ボタン245が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット246に伝達される。カードユニット246は、払出制御基板240とデータを通信しながら、払出装置247の払出モーターを駆動して遊技球の貸し出しを行う。
さらに、払出制御基板240には主制御基板200が接続されており、主制御基板200のCPU201が、第1始動口センサー24sや、第2始動口センサー25s、ゲートセンサー27s、大入賞口センサー28sなどから遊技球の検知信号を受信すると、払出制御基板240に対して遊技球の払い出しを指示する払出コマンドが出力される。払出制御基板240は、この払出コマンドを受信すると、遊技球を払い出すための制御を行う。
サブ制御基板220には、演出を行う複数種類の作動部が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた遊技演出が行われるように対応する作動部を制御する。例えば、サブ制御基板220には、上述した演出表示装置40が接続されており、サブ制御基板220のCPU221は、演出表示装置40の液晶表示部41上で、主制御基板200からのコマンドに応じた表示演出を行う。また、サブ制御基板220には、各種スピーカー6a,6bが接続されており、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からのコマンドに応じた音声を各種スピーカー6a,6bから出力させる。また、サブ制御基板220には、各種ランプ5a〜5cが接続されており、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からのコマンドに応じた発光パターンで各種ランプ5a〜5cを発光させる。
さらに、サブ制御基板220には、第1可動役物70を駆動する駆動部としての第1可動ソレノイド70mが接続されており、この第1可動ソレノイド70mを介して第1可動役物70が接続されている。第1可動ソレノイド70mが駆動されていない状態では、第1可動役物70は初期位置(遊技盤ユニット10の上部)で待機しており、第1可動ソレノイド70mが駆動されると、第1可動役物70は遊技盤ユニット10の中央部に移動し、第1可動ソレノイド70mが駆動されなくなると、第1可動役物70は初期位置に戻る。従って、サブ制御基板220のCPU221は、第1可動役物70を駆動させることで、上述した第1役物演出を実行させることができる。
また、サブ制御基板220には、第2可動役物80を駆動する駆動部としての第2可動ソレノイド80mが接続されており、この第2可動ソレノイド80mを介して第2可動役物80が接続されている。第2可動ソレノイド80mが駆動されていない状態では、第2可動役物80は初期位置(遊技盤ユニット10の下部)で待機しており、第2可動ソレノイド80mが駆動されると、第2可動役物80は遊技盤ユニット10の中央部に移動し、第2可動ソレノイド80mが駆動されなくなると、第2可動役物80は初期位置に戻る。従って、サブ制御基板220のCPU221は、第2可動役物80を駆動させることで、第2役物演出を実行させることができる。
このようにして第1役物演出および第2役物演出が実行されるが、上述したように、過電流の抑制や可動役物同士の接触回避のために、第1役物演出および第2役物演出が同時に実行されないように設計されている。例えば、図柄変動演出の実行パターンとして、役物演出を実行しないパターンと、第1役物演出を実行するパターンと、第2役物演出を実行するパターンとが予め記憶されており、主制御基板200からのコマンドに基づいて役物演出を実行しないパターンが選択された場合には役物演出を実行せず、第1役物演出を実行するパターンが選択された場合には第1役物演出を実行し、第2役物演出を実行するパターンが選択された場合には第2役物演出を実行する方法が挙げられる。
しかしながら、このように第1役物演出と第2役物演出が同時に実行しないようにプログラムしても、誤作動が生じて、第1役物演出および第2役物演出が同時に実行されるおそれがある。そこで、本実施例のパチンコ機1では、誤作動が生じても、過電流となったり可動役物同士が接触したりしないように、サブ制御基板220と、第1可動ソレノイド70mおよび第2可動ソレノイド80mとの間に保護回路90が設けられている。
D.保護回路の構成 :
図6は、保護回路90の構成を示す説明図である。図6(a)に示すように、保護回路90の入力側には、サブ制御基板220の第1可動役物用出力端子T1からの信号を入力する入力端子D1と、サブ制御基板220の第2可動役物用出力端子T2からの信号を入力する入力端子D2とが設けられている。また、保護回路90の出力側には、第1可動ソレノイド70mに向けて駆動信号を出力する出力端子Q1と、第2可動ソレノイド80mに向けて駆動信号を出力する出力端子Q2とが設けられている。
サブ制御基板220のCPU221は第1役物演出の実行タイミングになったと判断すると、第1可動ソレノイド70m(第1可動役物70)を動かすための第1駆動信号を第1可動役物用出力端子T1から出力させる。従って、第1駆動信号が出力されている状態では、保護回路90は入力端子D1から信号を入力することとなる。また、サブ制御基板220のCPU221は第2役物演出の実行タイミングになったと判断すると、第2可動ソレノイド80m(第2可動役物80)を動かすための第2駆動信号を第2可動役物用出力端子T2から出力させる。従って、第2駆動信号が出力されている状態では、保護回路90は入力端子D2から信号を入力することとなる。
保護回路90は、入力端子D1,D2の信号の入力状態に応じて、出力端子Q1,Q2から信号を出力する。図6(b)には、入力状態に応じた出力態様が示されている。図6(b)に示すように、保護回路90は、何れの駆動信号も入力していなければ、出力端子Q1,Q2から何れの駆動信号も出力しない。また、第1駆動信号のみを入力していれば第1可動役物70が作動するように出力端子Q1から駆動信号を出力し、第2駆動信号のみを入力していれば第2可動役物80が作動するように出力端子Q2から駆動信号を出力する。そして、第1駆動信号および第2駆動信号の両方の駆動信号を入力している場合には、第1可動役物70および第2可動役物80の何れも作動しないように、出力端子Q1,Q2から何れの駆動信号も出力しない。
図7は、保護回路90から出力される信号の態様を時系列で示したタイミングチャートである。図7に示すように、タイミングta1では、保護回路90が第1駆動信号を入力し始め、これに伴って、第1可動役物70を作動させるために出力端子Q1から駆動信号を出力している。これによって、第1可動役物70が遊技盤ユニット10の中央部に移動する。そして、タイミングta2になると、保護回路90は第1駆動信号を入力しなくなり、これに伴って出力端子Q1からの出力を停止する。これによって、第1可動役物70は初期位置に戻る。このように、第1可動役物70は、第1駆動信号が出力されている間だけ作動(遊技盤ユニット10の中央部に移動)する。
その後、タイミングta3になると、保護回路90は、第2駆動信号を入力し始め、これに伴って、第2可動役物80を作動させるために出力端子Q2から駆動信号を出力している。これによって、第2可動役物80が遊技盤ユニット10の中央部に移動する。そして、タイミングta4になると、保護回路90は第2駆動信号を入力しなくなり、これに伴って出力端子Q2からの出力を停止する。これによって、第2可動役物80は初期位置に戻る。このように、第2可動役物80は、第2駆動信号が出力されている間だけ作動(遊技盤ユニット10の中央部に移動)する。
その後、タイミングta5になると、保護回路90は、第1駆動信号および第2駆動信号の両方を同時に入力しているが、この場合には、第1可動役物70および第2可動役物80の何れも作動しないように、出力端子Q1,Q2のいずれからも駆動信号を出力していない。そして、タイミングta6になると、両方の駆動信号を入力しなくなる。
以上説明したように、本実施例のパチンコ機1では、同時に作動しないように設計された第1可動役物70と第2可動役物80とが個別に駆動制御されるようになっている。そして、第1可動役物70を駆動するための第1駆動信号と第2可動役物80を駆動するための第2駆動信号とが同時に出力された場合にこれを検出し、これらの駆動信号の出力を制限する保護回路が設けられている。このため、同時に作動しないように設計された第1可動役物70および第2可動役物80が同時に作動することを制限することができる。その結果、過電流や可動役物同士の衝突などの不具合の発生を抑制することが可能となる。
尚、上述の実施例では、可動役物を動かす駆動装置としてソレノイドを採用したが、ソレノイド以外のモーターなど別の駆動装置を採用してもよい。
また、上述の実施例では、保護回路90が第1駆動信号および第2駆動信号の両方を入力すると、両方の駆動信号の出力を防止するようにしたが、一方(一部)の駆動信号だけを出力するようにしてもよい。
E.変形例 :
E−1.第1変形例 :
上述した実施例の保護回路90について、第1駆動信号と第2駆動信号とを同時に入力した場合には、一旦、両方の駆動信号の入力が停止されるまで何れの駆動信号も出力しないようにすることが好ましい。両方の駆動信号が出力された状態から一方の駆動信号だけが出力された状態に切り替わった場合に、その一方の駆動信号に応じた駆動制御を行おうとすると、通常の作動時間よりも短くなるため、中途半端な作動が行われてしまう可能性がある。こうした場合には駆動しないようにすることで中途半端に作動することを抑制することが可能となる。本第1変形例では、こうした構成の一例について説明する。尚、第1変形例では、上述した実施例と共通する構成については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第1変形例の保護回路90は、回路内部状態が変化するようになっており、回路内部状態によって駆動信号の出力態様が変化する。図8は、回路内部状態の状態遷移図である。図8に示すように、回路内部状態には、少なくとも回路内部状態S0と回路内部状態S1との2種類が含まれており、初期状態では、回路内部状態S0が設定されている。図9には、回路内部状態ごとの出力態様が示されており、図9に示すように、回路内部状態S0では、上述した実施例の保護回路90と同じ出力態様となっている。すなわち、保護回路90は、回路内部状態S0では、第1駆動信号および第2駆動信号の何れも入力していなければ何れの出力端子からも駆動信号を出力せず、第1駆動信号を入力していれば出力端子Q1から駆動信号を出力させ、第2駆動信号を入力していれば出力端子Q2から駆動信号を出力させ、第1駆動信号および第2駆動信号の両方を入力していれば何れの出力端子からも駆動信号を出力しない。さらに、保護回路90は、第1駆動信号および第2駆動信号の両方を入力した場合には、回路内部状態を「S0」から「S1」にする。
図9に示すように、回路内部状態S1では、駆動信号の入力状態に関わらず、何れの駆動信号も出力しない。保護回路90は、この回路内部状態S1を、第1駆動信号および第2駆動信号の両方を入力しなくなるまで継続させ、何れの駆動信号も入力しなくなると、回路内部状態S0にする。従って、保護回路90は、回路内部状態S0で第1駆動信号および第2駆動信号の両方を同時に入力した場合には何れの駆動信号も出力せずに、回路内部状態を「S0」から「S1」にする。そして、第1駆動信号および第2駆動信号の何れも入力しなくなると、回路内部状態を「S0」に戻す。尚、回路内部状態S1では、駆動信号の入力状態に関わらず、何れの駆動信号も出力しないので、以下では、「作動禁止状態」とも表現する。
図10には、第1変形例の保護回路90からの出力態様を時系列で示したタイミングチャートが示されている。図10に示すように、保護回路90は、タイミングtb1では、第1駆動信号および第2駆動信号を同時に入力しているので、出力端子Q1,Q2の何れの出力端子からも駆動信号を出力せずに、回路内部状態を「S0」から「S1」にする。これによって作動禁止状態となるので、保護回路90は、タイミングtb2で第2駆動信号を入力しなくなり第1駆動信号だけを入力するようになっても、駆動信号を出力しない。その後、タイミングtb3になると、第1駆動信号も入力しなくなるので、回路内部状態を「S0」に戻す。
タイミングtb4になると、保護回路90は、再び、第1駆動信号と第2駆動信号とを同時に入力しているので、何れの駆動信号も出力することなく、回路内部状態を「S0」から「S1」にする。タイミングtb5になると、第1駆動信号を入力しなくなり第2駆動信号のみを入力するが、作動禁止状態であるので、何れの駆動信号も出力しない。そして、タイミングtb6になると、第2駆動信号も入力しなくなり、回路内部状態を「S0」に戻す。
このように、第1変形例のパチンコ機1によれば、保護回路90は、第1駆動信号および第2駆動信号を入力すると作動禁止状態とし、第1駆動信号および第2駆動信号の両方の駆動信号を入力しなくなるまでこの作動禁止状態を継続する。このため、第1駆動信号および第2駆動信号を入力した状態から一方の駆動信号だけを入力するようになっても、その駆動信号に応じて可動役物を動かさないので、通常よりも短い駆動時間で中途半端に作動することを抑制することが可能となっている。
E−2.第2変形例 :
第1可動役物70および第2可動役物80のうち何れかの一方の可動役物が既に動いている状態では、途中で他方の可動役物を駆動するための駆動信号が出力されても、他方の可動役物の作動だけを制限して、作動中の可動役物を引き続き作動させるようにしてもよい。こうすれば、可動役物の駆動が中止されることによって不自然な動作となり遊技者に不安や不信感を与えることを抑制することが可能となる。第2変形例では、こうした構成の一例について説明する。尚、上述した実施例と共通する部分について説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第2変形例の保護回路90は、複数の回路内部状態のうちの何れかの回路内部状態を設定するものであり、その回路内部状態に応じて出力態様が変化する。図11は、第2変形例の保護回路90における回路内部状態の状態遷移図である。図11に示すように、回路内部状態には、少なくとも「S10」「S11」「S12」の3種類が含まれており、初期状態では、回路内部状態S10が設定されている。図12は、回路内部状態ごとの出力態様を例示した説明図である。図12に示すように、保護回路90は、回路内部状態S10では、上述した実施例の保護回路90と同じ出力態様となる。すなわち、保護回路90は、回路内部状態S10では、第1駆動信号および第2駆動信号の何れも入力していなければ何れの出力端子からも駆動信号を出力せず、第1駆動信号を入力していれば出力端子Q1から駆動信号を出力させ、第2駆動信号を入力していれば出力端子Q2から駆動信号を出力させ、第1駆動信号および第2駆動信号の両方を入力していれば何れの出力端子からも駆動信号を出力しない。さらに、保護回路90は、回路内部状態S10で第1駆動信号のみを入力すると、回路内部状態を「S10」から「S11」にする。
回路内部状態S11では、図12に示すように、保護回路90が第1駆動信号を入力している状態であれば、第2駆動信号の入力状態に関わらず、出力端子Q1から駆動信号を出力する。また、第2駆動信号を入力しても、出力端子Q2からは駆動信号を出力しない。このように、回路内部状態S11は、第2駆動信号の出力を禁止する状態となっているので、以下では、「第2可動役物作動禁止状態」とも表現する。この回路内部状態S11で第1駆動信号が入力されなくなったときに、第2駆動信号も出力されていなければ、回路内部状態を「S0」に戻す。これに対して、第2駆動信号が出力されていれば、この第2駆動信号によって第2可動役物80が中途半端に作動しないように、何れの可動役物も駆動させない回路内部状態S12とする。そして、回路内部状態S12で、第1駆動信号および第2駆動信号の何れも入力しなくなると、回路内部状態S10に戻す。尚、回路内部状態S12は、第1可動役物70および第2可動役物80の何れの作動も禁止する状態であるので、以下では、「作動禁止状態」とも表現する。
図13には、第2変形例の保護回路90からの出力態様を時系列で示したタイミングチャートが示されている。図13に示す例では、タイミングtc1になると、保護回路90は、第1駆動信号を入力しているので、第1可動役物70を作動させるために出力端子Q1から駆動信号を出力し、回路内部状態を「S10」から「S11」にする。その後、タイミングtc2になると、タイミングtc3まで第2駆動信号も入力されるが、第2可動役物作動禁止状態であるので、第2可動役物80の駆動だけを禁止して、第1可動役物70は動かしたままとする。そして、タイミングtc4になると、第1駆動信号を入力しなくなり、その結果、第1可動役物70を初期位置に戻して、回路内部状態を「S10」に戻す。
タイミングtc5になると、保護回路90は、再び第1駆動信号を入力しているので、出力端子Q1から駆動信号を出力するとともに、回路内部状態を「S10」から「S11」にする。すなわち、第2可動役物作動禁止状態となるので、タイミングtc6で第2駆動信号を入力しても、第1可動役物70の動作を継続させる。その後、タイミングtc7になると、第1駆動信号を入力しなくなるが、第2駆動信号を入力しているので、回路内部状態が「S2」となる。すなわち、第1可動役物70および第2可動役物80のうちの何れの可動役物も動かさない作動禁止状態となる。そして、タイミングtc8になると、第1駆動信号および第2駆動信号の両方の入力がなくなって、回路内部状態S0となる。
このように、第2変形例のパチンコ機1によれば、保護回路90は、第1可動役物70が既に動いている状態で第2駆動信号を入力しても、第1可動役物70をそのまま動かし続ける。このため、第1可動役物70の駆動が途中で中止され、不自然な動作となって、遊技者に不安や不信感を与えることを抑制することが可能となっている。また、第2可動役物作動禁止状態で第2駆動信号だけを入力するようになった場合には、両方の駆動信号が入力されなくなるまで作動禁止状態としている。このため、第2駆動信号が中途半端に動作することを抑制することが可能となっている。
尚、第2変形例では、第1可動役物70が一旦作動を開始すると、第2駆動信号の入力状態に関わらず所定の作動時間が経過するまで作動し続けるようにしたが、これに加え、又はこれに代えて、第2可動役物80が一旦作動を開始すると、第1駆動信号の入力状態に関わらず所定の作動時間が経過するまで作動し続けるようにしてもよい。
E−3.第3変形例 :
上述の実施例では、同時に作動しないように設計された作動部同士が同時に作動することを抑制する手段として、保護回路を採用したが別の手段を採用してもよい。第3変形例では別の手段となる一例を説明する。尚、上述の実施例と共通する部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第3変形例では、第1可動役物70が所定領域(本実施例では遊技盤ユニット10の中央部)に移動した状態であることを検出するセンサーが設けられている。このセンサーはサブ制御基板220に接続されており、サブ制御基板220は、センサーの検出結果に基づいて第1可動役物70が作動中であるか否かを判断することができる。そして、サブ制御基板220は、第2役物演出の実行タイミングとなった場合には、第1可動役物70が作動中であるか否かを判断し、作動中でなければ、第2可動役物用出力端子T2から第2駆動信号を出力する一方、作動中であれば、第2駆動信号を出力しない。こうすることで、第1可動役物70の作動中に第2可動役物80が作動させることを抑制することが可能となる。
尚、上述の第3変形例では、第1可動役物70の動きを検出して第2可動役物80の駆動を制限するようにしたが、逆に第2可動役物80の動きを検出して第1可動役物70の駆動を制限するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
上述の実施例では、同時に作動しないように設計された作動部として、可動役物を例にして説明したが、駆動電流を受けて作動するものであれば別の作動部であってもよい。例えば、液晶表示部やLED等のランプであってもよい。また、同時に作動しないように設計された作動部であれば、同じ種類の作動部同士である必要はなく、異なる種類の作動部に適用してもよい。
上述の実施例および変形例では、遊技機として、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
上記実施例では、遊技機をパチンコ機として説明したが、いわゆるスロットマシンとしてもよい。
また、上述した実施例または変形例のパチンコ機は、次のような遊技機として捉えることもできる。
<遊技機A1>
遊技の進行に伴って作動する複数の作動部を有する遊技機であって、
前記複数の作動部の中には、所定の第1作動部と、該第1作動部とは同時に作動しないように設計された第2作動部とが設けられており、
前記第1作動部を駆動する駆動信号が出力されていること、または該第1作動部が駆動されていることを検出する検出手段と、
前記第1作動部を駆動する駆動信号が出力されていること、または該第1作動部が駆動されていることが検出された場合には、前記第2作動部の駆動を制限する制限手段と
を備えることを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、遊技の進行に伴って作動する複数の作動部として、第1作動部と、この第1作動部とは同時に作動しないように設計された第2作動部とが設けられている。そして、第1作動部を駆動する駆動信号が出力されている場合、または第1作動部が駆動されている場合には、第2作動部の駆動が制限される。このため、プログラムにバグがあって、第1作動部の駆動中に第2作動部が駆動されそうになった場合であっても、第2作動部の駆動が制限されるので、同時に作動することが想定されていないこれらの作動部が同時に作動することが回避される。その結果として、不具合の発生を抑制することが可能となる。
<遊技機A2>
遊技機A1に記載の遊技機であって、
前記制限手段は、前記第1作動部を駆動する第1駆動信号が検出されると、前記第2作動部を駆動する第2駆動信号が該第2作動部に入力されることを防止する保護回路である
ことを特徴とする遊技機。
こうすれば、プログラムにバグがあって、第1作動部および第2作動部の両方に対して駆動信号が同時に出力されてしまった場合であっても、保護回路によって第2駆動信号が第2作動部に入力されることを防止することができる。このため、同時に作動することが想定されていない第1作動部と第2作動部とが同時に駆動することが回避され、その結果、不具合の発生を抑制することが可能となる。
<遊技機A3>
遊技機A2に記載の遊技機であって、
前記検出手段は、前記第1駆動信号が出力されていることを検出するのに加え、前記第2駆動信号が出力されていることも検出するものであり、
前記保護回路は、前記第1駆動信号、および前記第2駆動信号が同時に出力されていることが検出されると、前記第1駆動信号が該第1作動部に入力されることを防止するとともに、前記第2駆動信号が該第2作動部に入力されることを防止する回路である
ことを特徴とする遊技機。
こうすれば、第1駆動信号および第2駆動信号が同時に出力された場合に、第1作動部および第2作動部の両方の駆動を制限することができる。同時に駆動するはずのない両作動部が同時に作動されそうになった場合には、何れの作動部を作動させるべきかを判断することが難しいが、本発明によれば、両方の作動部の駆動を制限するため、不具合の発生をより確実に抑制することが可能となる。
<遊技機A4>
遊技機A3に記載の遊技機であって、
前記保護回路は、前記第1駆動信号、および前記第2駆動信号が同時に出力されていることが検出されると、該第1駆動信号および該第2駆動信号の両方の駆動信号の出力が検出されなくなるまで、前記第1駆動信号が該第1作動部に入力されることを防止するとともに、前記第2駆動信号が該第2作動部に入力されることを防止する回路である
ことを特徴とする遊技機。
第1駆動信号と第2駆動信号とが同時に出力されている状態から、何れか一方の駆動信号のみの出力となった場合に、その出力中の駆動信号に対応した作動部を作動させると、残り時間での駆動となるので、中途半端な動作となる可能性が高い。本発明によれば、第1駆動信号と第2駆動信号とが同時に出力された場合には、第1駆動信号および第2駆動信号の両方の駆動信号が検出されなくなるまで、第1作動部および第2作動部への駆動信号の入力が防止されるため、中途半端な動作が行われることを抑制することが可能となる。
<遊技機A5>
遊技機A3または遊技機A4に記載の遊技機であって、
前記保護回路は、前記第1駆動信号および前記第2駆動信号のうち、何れか一方の駆動信号が既に出力されている状態で、後から他方の駆動信号が出力された場合には、後に出力された駆動信号が作動部に入力されることだけを防止する回路である
ことを特徴とする遊技機。
こうすれば、一旦作動し始めた作動部については、途中で他の作動部に対する駆動信号が出力されても、作動が中止されない。このため、既に駆動されている作動部の駆動を突然中止することで、不自然な動作となり、遊技者に不安や不信感を与えるようなことを抑制することが可能となる。
<遊技機A6>
遊技機A1に記載の遊技機であって、
前記第1作動部は、駆動されると所定領域に変位する作動部であり、
前記検出手段は、前記所定領域に変位した前記第1作動部を検出するセンサーであり、
前記制限手段は、前記センサーに前記第1作動部が検出された状態では、前記第2作動部の駆動を制限する
ことを特徴とする遊技機。
上記構成では、第1作動部は駆動されると所定領域に変位する。このため、所定領域に変位した第1作動部を検出することで、第1作動部が駆動された状態であると判断することができる。こうした構成のもと、第1作動部がセンサーに検出された状態では第2作動部の駆動を制限するので、第1作動部の駆動中に第2作動部が駆動されることを制限することができる。その結果、不具合の発生を抑制することが可能となる。
<遊技機A7>
遊技機A6に記載の遊技機であって、
前記第2作動部も、駆動されることによって変位する作動部であり、
前記第1作動部および前記第2作動部は、変位する範囲を少なくとも一部共有している
ことを特徴とする遊技機。
こうすれば、限られたスペースを有効活用して、第1作動部および第2作動部を変位させることが可能となる。また、こうした構成のもと、上述したように第1作動部および第2作動部が同時に作動しないように制限することで、第1作動部および第2作動部が互いに衝突して損傷することを抑制することが可能となる。