JP6355237B2 - 椅子、及び、その椅子の組み付け方法 - Google Patents
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Description
このため、上記従来の椅子においては、背凭れと背凭れ連結部材の結合強度の増大が望まれるが、結合強度を高めるために大型の結合部材を用いると、重量の増加や製品コストの高騰を招いてしまう。
背凭れは、こうして背凭れ連結部材に取り付けられると、下部支持壁が背凭れ連結部材の後方延出部の下面側に回り込んで配置され、後方延出部の下面と当接可能になる。したがって、着座者が例えば背凭れに凭れて、着座者の背部から背凭れに後下方に荷重が作用すると、その荷重は、前部支持壁と上方延出部との結合部に作用するとともに、背凭れ側の下部支持壁の上面が背凭れ連結部材側の後方延出部の下面と当接し、その当接部において、下部支持壁が後方延出部の下面に圧接される方向の力として受け止められるようになる。
この場合、背凭れ連結部材の上方延出部が収容空間内に収容されて、当該上方延出部が前部支持壁の後面側の取付け位置の近傍位置まで相対移動すると、背凭れの下方変位が変位規制部によって規制される。背凭れは、これにより背凭れ連結部材に対して仮係止され、この状態で前部支持壁が上方延出部の前面側に結合される。
この場合、背凭れの組み付け時に、背凭れを前傾状態から起立姿勢方向に傾動させることにより、上方延出部が前部支持壁の後面側の取付け位置の近傍位置まで相対移動すると、背凭れの嵌合係止部が上方延出部と嵌合することによって前部支持壁と上方延出部の前後方向の相対位置が規制される。したがって、この状態から上方延出部と前部支持壁とを容易に結合することが可能になる。
この場合、背凭れ連結部材の後方延出部と上方延出部とが傾斜連結部を介して連結されるとともに、背凭れ側の連結壁にも傾斜連結部に沿う傾斜部が設けられているため、背凭れの後部下方に、組み付け時の干渉回避のために大きな凹状領域を設けることなく、背凭れを背凭れ連結部材に対して容易に組み付けることができる。即ち、背凭れ連結部材の上方延出部が後方延出部の後端部から直接略直角に屈曲している場合には、背凭れの組み付け時に、背凭れを前傾姿勢から起立姿勢位置に向かって傾動させるときに、後方延出部と上方延出部の間の屈曲コーナ部分が背凭れ側の壁と干渉し易くなる。この場合、背凭れ側にはこの干渉を避けるために、大きな凹状領域を設ける必要があるが、この発明の形態においては、このような大きな凹状領域を設ける必要がない。
この場合、背凭れの組み付け時に、背凭れを背凭れ連結部材側の上方延出部に対して前方に傾斜させて、上方延出部の上端部を背凭れの収容空間内に挿入する際に、上方延出部の挿入状態を上方側からより容易に目視することが可能になる。
この場合、上方延出部と前部支持壁とが、乗員の背部から荷重を受ける方向において、第1の締結手段により相互に圧接されるように締結荷重を受けることになる。このため、上方延出部と前部支持壁との間にガタツキが生じにくくなる。
この場合、後方延出部と下部支持壁とが、背凭れの傾動時に圧接離反方向の荷重を受ける方向において、第2の締結手段により相互に圧接されるように締結荷重を受けることになる。このため、後方延出部と下部支持壁との間で打音や擦れ音等の異音が発生するのを未然に防止することができる。
これらの図に示すように、この実施形態に係る椅子1は、フロア上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、支基3の上面側に取り付けられて着座者の臀部を支持する座4と、座4の後方側に配置されて着座者の背部を支持する背凭れ5と、支基3と背凭れ5を連結する背凭れ連結部材である連結ステー6と、座4の下面側の左右の両側部から座4の上方側に延出し、着座者の肘や腕先が載せ置かれる肘掛け7と、を備えている。なお、この実施形態においては、支基3が座4や背凭れ5等の荷重を支持する支持構造体を構成している。
背凭れ5は、これらの図にも示すように、着座者の背部から荷重を受ける背受け部材である背板11と、背板11の背部に取り付けられる強度部材である背凭れフレーム12と、を有している。
背板11は、図2,図8,図10に示すように、樹脂材料によって正面視が縦長の略矩形形状に形成されている。また、背板11は、図1,図3に示すように着座者の腰部に対応する位置(下から三分の一程度上方に上がった位置)が最も前方側に膨出するように上下方向に沿って湾曲して形成されている。背板11は、上縁部11a及び下縁部11bと、左右両側の側縁部11c,11dを残し、中央領域に所定パターンの複数の長孔93…が形成されている。背板11は、この複数の長孔93…により、着座者の背部から荷重が入力されたときに中央領域の柔軟な変形を許容する。
枠状フレーム部12Aの上辺12Aaは、側辺12Ac,12Adに連結される左右の端部に対し、中央領域が後方側に凹状に湾曲している。上辺12Aaの幅方向の中央領域の後面には、図2,図3等に示すように、ヘッドレストやハンガー等のオプション部材を取り付けるための凹部22が設けられている。この凹部22は、オプション部材を用いないときには蓋部材23によって閉塞されている。
また、枠状フレーム部12Aの左右の側辺12Ac,12Adと、各側辺12Ac,12Adの下端に連続する傾斜辺12Ae,12Afの幅方向内側の端部には、前方側に向かって突出する補強リブである内縁リブ25(内側遮蔽壁)が連続して形成されている。
一方、左右の側辺12Ac,12Adの下端側に設けられる第2係合凹部16は、図6,図9に示すように、外縁リブ24よりも幅方向外方側に配置されている。
連結ステー6は、上方側に開口する略コ字状の金属製の前部プレート6Aと、この前部プレート6Aの上面に結合された金属製の肉厚の後部片6Bと、を備えている。前部プレート6Aは左右一対の側壁42,42が前方側に向かって延出し、これらの側壁42,42が支基3内に挿入され、支基3内の図示しない傾動機構に連結されている。
また、この実施形態においては、後部片6Bの傾斜連結部45は屈曲部を持たない平坦な形状に形成されており、ベース部44と上方延出部40を二段階に屈曲したかたちで接続している。しかし、傾斜連結部45は、ベース部44と上方延出部40を三段階以上に屈曲して接続する構造であっても良く、さらに、円弧状に湾曲してベース部44と上方延出部40を滑らかに接続する構造であっても良い。
背凭れフレーム12の前部支持壁28は、図3,図4,図13に示すように、連結ステー6の上方延出部40が収容空間41に収容配置された状態において、当該上方延出部40の前面に沿って延出している。そして、前部支持壁28は、上方延出部40の前面に当接した状態で、上下2本のボルト50,51(第2の締結手段)によって上方延出部40に締結固定されている。上部側のボルト50は、上方延出部40の上方側のボルト挿通孔30に挿入され、そのボルト挿通孔30に埋設されたナット32に螺合される。また、下部側のボルト51は、上方延出部40の下方側のボルト挿通孔31と背板11のボルト挿通孔20に挿入され、背板11のボルト挿通孔20に埋設されたナット21に螺合される。
この実施形態に係る椅子1は、背凭れ5、座4、脚部2等が適宜分解された状態で出荷され、これらが店舗やユーザーの自宅等で組み付けられる。
最初に、脚部2と支基3と座4と連結ステー6は、嵌合やボルト締結等によって適宜組み付けられ、図14に示すように背凭れ5以外の本体部側の部品が一体化される。この状態では、連結ステー6が支基3に取り付けられ、連結ステー6の前部プレート6Aと後部片6Bのベース部44が座4の後方に向かって略水平に延出し、後部片6Bの上方延出部40が傾斜連結部45を介して上方側に向きを変えて上方に向かって延出している。
この後、背凭れフレーム12の後部の作業孔52を閉塞部材53によって閉塞して椅子1の組み付けを完了する。
また、上記の実施形態の椅子1においては、下部支持壁34が後方延出部(6A,44)に下面側からボルト49,49によって結合されているが、下部支持壁34は、後方延出部(6A,44)の下方側に回り込んで荷重の入力時に後方延出部(6A,44)の下面に当接可能な構造であれば、必ずしも後方延出部(6A,44)には結合しなくても良い。
3 支基(支持構造体)
4 座
5 背凭れ
6 連結ステー(背凭れ連結部材)
6A 前部プレート(後方延出部)
11 背板(背受け部材)
12 背凭れフレーム
28 前部支持壁
29 貫通孔(嵌合係止部)
34 下部支持壁
35 連結壁
35a 傾斜部
37 挿入許容空間
40 上方延出部
41 収容空間
44 ベース部(後方延出部)
45 傾斜連結部
47 段差部(変位規制部)
49 ボルト(第2の締結手段)
50,51 ボルト(第1の締結手段)
Claims (8)
- 支持構造体と、
前記支持構造体に支持される座と、
前記座に着座した着座者の背部を支持する背凭れと、
一端が前記支持構造体に支持され、他端に前記背凭れが取り付けられる背凭れ連結部材と、を備えた椅子において、
前記背凭れ連結部材は、
前記支持構造体から前記座の後方側に延出する後方延出部と、
前記後方延出部の後部から上方側に向きを変えて延出する上方延出部と、を有し、
前記背凭れは、
前記後方延出部の下面に沿って延出し前記後方延出部の下面に当接可能な下部支持壁と、
前記上方延出部の前面に沿って延出し前記上方延出部の前面に結合される前部支持壁と、
前記前部支持壁の後方側に前記上方延出部の収容空間を形成するように、前記下部支持壁と前記前部支持壁とを連結する連結壁と、
前記下部支持壁の上方側に設けられ、前記背凭れの前後方向の傾動による前記上方延出部の前記収容空間への挿入を許容する挿入許容空間と、を有し、
前記上方延出部が前記収容空間に挿入された状態で、前記上方延出部が前記前部支持壁の後面に結合されていることを特徴とする椅子。 - 前記背凭れは、前記上方延出部が前記収容空間に挿入されて、前記前部支持壁の後面側の取付け位置の近傍位置まで相対移動した状態で、前記上方延出部に対する前記背凭れの下方変位を規制する変位規制部を有していることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記背凭れには、前記上方延出部が前記収容空間に挿入されて、前記前部支持壁の後面側の取付け位置の近傍位置まで相対移動したときに、前記上方延出部と嵌合して前記上方延出部の前後位置を規制する嵌合係止部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
- 前記背凭れ連結部材の前記後方延出部と前記上方延出部の間には、両者の間の角度が多段階に、若しくは無段階に変化する傾斜連結部が設けられ、
前記背凭れの前記連結壁には、前記傾斜連結部に略沿う傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子。 - 前記背凭れは、前記下部支持壁の上方側に覆い壁のない開放部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の椅子。
- 前記上方延出部と前記前部支持壁とは、前記上方延出部の後方側から第1の締結手段によって締結固定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の椅子。
- 前記後方延出部と前記下部支持壁とは、前記下部支持壁の下方側から第2の締結手段によって締結固定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の椅子。
- 支持構造体と、
前記支持構造体に支持される座と、
前記座に着座した着座者の背部を支持する背凭れと、
一端が前記支持構造体に支持され、他端に前記背凭れが取り付けられる背凭れ連結部材と、を備えた椅子の組み付け方法において、
前記背凭れ連結部材には、
前記支持構造体から前記座の後方側に延出する後方延出部と、
前記後方延出部の後部から上方側に向きを変えて延出する上方延出部と、を設け、
前記背凭れには、
前記後方延出部の下面に沿って延出し前記後方延出部の下面に当接可能な下部支持壁と、
前記上方延出部の前面に沿って延出し前記上方延出部の前面に結合される前部支持壁と、
前記前部支持壁の後方側に前記上方延出部の収容空間を形成するように、前記下部支持壁と前記前部支持壁とを連結する連結壁と、
前記下部支持壁の上方側に設けられ、前記背凭れの前後方向の傾動による前記上方延出部の前記収容空間への挿入を許容する挿入許容空間と、を設け、
前記支持構造体に前記背凭れ連結部材の一端部を支持させ、
前記背凭れを前傾姿勢から起立姿勢に向かって傾動させることにより、前記下部支持壁の上面を前記上方延出部の後面に対向する位置から前記後方延出部の下面に対向する位置に変化させるとともに、前記挿入許容空間を通して前記上方延出部を前記収容空間内に挿入し、
前記前部支持壁の後面に前記上方延出部を結合することを特徴とする椅子の組み付け方法。
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|---|---|---|---|
| JP2014101803A JP6355237B2 (ja) | 2014-05-15 | 2014-05-15 | 椅子、及び、その椅子の組み付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2014101803A JP6355237B2 (ja) | 2014-05-15 | 2014-05-15 | 椅子、及び、その椅子の組み付け方法 |
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| JP2014101803A Active JP6355237B2 (ja) | 2014-05-15 | 2014-05-15 | 椅子、及び、その椅子の組み付け方法 |
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