JP6357063B2 - 無拡幅agf工法および同工法による地山改良構造ならびに同工法に用いる治具 - Google Patents
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Description
一方、無拡幅AGF工法は、拡幅部を設ける必要がないので前記問題は生じない。しかし、トンネル切羽の周辺部から鋼管を打ち込む工法であるが故に、末端に設ける端末管は、その後端部がトンネル内空断面側へ露出していた。そのため、トンネル切羽の掘削時に、端末管をブレーカーやバックホウで撤去することになるが、端末管との衝撃等によりブレーカーやバックホウが破損・損傷する虞がある上に、地山に緩みが生じ、抜け落ち等が発生する問題があった。また、撤去された端末管は、産業廃棄物として処理するほかない問題があった。
この特許文献1にかかる前記管同士の接続手段は、ネジ式で実施されている。特に、端末管とその前方の鋼管との接続部は、他の接続部と回転方向を逆向きにしたり、他の接続部よりも少ない回転、又は緩みやすい構造で着脱できるようにしたりする工夫が施されている(請求項3、4等参照)。
1)ネジ式で実施しているので、管同士の接続部は、打ち込み時の振動により接続状態が解除されて管が抜ける可能性があった。地山中にある程度の長さ打ち込んだ段階で抜けた管は、再度ねじ込んで接続するのが至難であった。
もっとも、管同士を接続した後、接続部に打撃を加えてネジ山を潰すことで管を抜けないようにする工夫は適宜行われている。しかし、端末管は抜くことを前提に接続するためネジ山を潰すことはできない。よって、前記問題は依然として解消することができない。
2)ネジ式で実施しているので、所定の位置まで打ち込んだ端末管の接続状態を解除するには、必然的に、端末管を回転させる必要がある。しかも、正確に所定(右又は左)の方向へ回転させる必要もある。
しかし、実際の施工現場においては、地山の周面摩擦力(地山と端末管との接触面で運動(回転)を阻止しようとする力)の影響により、端末管を回転させることに難渋していた。また、なんとか回転させることができたとしても、回転方向を間違えると逆効果となり、さらに接続状態を解除することが至難となる問題もあった。
また、端末管を確実に撤去できるとともに、再利用することにより、産業廃棄物の発生を極力抑制できる、地球環境性に優れた無拡幅AGF工法および同工法による地山改良構造ならびに同工法に用いる治具を提供することにある。
前記管材は、複数本の管材を順次接続して打ち込む構成とし、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部へソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で抜き差し可能に接続し、前端部と後端部とその間の圧縮バネ又は筒状の硬質ゴムとを一体化してなり、前端部は前記端末管の後端部に抜き差し可能に接続する筒状に形成され、後端部は筒状に形成された管押し込み治具を介して前記回転打撃機構により所定の位置まで打ち込むこと、
所定の位置まで打ち込んだ端末管を引き抜いて撤去した後、地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤を注入することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した無拡幅AGF工法において、前記所定の位置まで打ち込んだ端末管を引き抜いて撤去した後、地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤を注入すると共に、引き抜いた端末管の跡の空間にも地盤改良剤を注入することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した無拡幅AGF工法において、前記端末管の前方の管材の後端部は、当該後端部に、前端部をねじ切りし、後端部を筒状に形成した端部変換用継手を接続して形成することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載した無拡幅AGF工法において、前記端末管の後端部は、径方向に一致する貫通孔を備えた筒状、又はねじが切られた筒状に形成していることを特徴とする。
請求項8に記載した発明にかかる無拡幅AGF工法に用いる管押し込み治具は、前記請求項1〜7のいずれかの無拡幅AGF工法に用いる前記管押し込み治具であって、前記管押し込み治具は、前端部と後端部とその間の圧縮バネ又は筒状の硬質ゴムとを一体化してなり、前端部は、端末管の後端部に抜き差し可能に接続する筒状に形成され、後端部は、筒状に形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載した発明にかかる無拡幅AGF工法は、ドリフター等の回転打撃機構を搭載した重機により、トンネル切羽の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山へ向けて多数の管材を打ち込み、当該管材内を通じて地山改良剤を注入して地山を改良した後、トンネルを掘削する無拡幅AGF工法において、
前記管材は、複数本の管材を順次接続して打ち込む構成とし、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部へソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で回転可能に接続し、管押し込み治具を介して前記回転打撃機構により所定の位置まで打ち込むこと、
所定の位置まで打ち込んだ端末管を、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた軸受け部と、該軸受け部に同方向に回動可能に軸支した両腕部と、該両腕部を拘束する圧縮バネとからなり、該両腕部の先端部には、端末管の後端部に設けられた貫通孔に掛け留め可能な突起部を設けてなる管引き抜き治具を用いて引き抜いて撤去した後、地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤を注入することを特徴とする。
前記管材は、複数本の管材を接続して打ち込む構成とされ、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部にソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で抜き差し可能に接続され、前端部と後端部とその間の圧縮バネ又は筒状の硬質ゴムとを一体化してなり、前端部は前記端末管の後端部に抜き差し可能に接続する筒状に形成され、後端部は筒状に形成された管押し込み治具を介してドリフターにより所定の位置まで打ち込まれた後に引き抜いて撤去されていること、
地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤が注入されていることを特徴とする。
請求項15に記載した発明に係る無拡幅AGF工法による地山改良構造は、ドリフター等の回転打撃機構を搭載した重機により、トンネル切羽の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山へ向けて多数の管材を打ち込み、当該管材内を通じて地山改良剤を注入して地山を改良した後、トンネルを掘削する無拡幅AGF工法による地山改良構造において、
前記管材は、複数本の管材を接続して打ち込む構成とされ、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部にソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で抜き差し可能に接続され、管押し込み治具を介してドリフターにより所定の位置まで打ち込まれた後に、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた軸受け部と、該軸受け部に同方向に回動可能に軸支した両腕部と、該両腕部を拘束する圧縮バネとからなり、該両腕部の先端部には、端末管の後端部に設けられた貫通孔に掛け留め可能な突起部を設けてなる管引き抜き治具を用いて引き抜いて撤去されていること、
地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤が注入されていることを特徴とする。
(1)端末管をその前方の管材の後端部へソケット式又はバヨネット式で抜き差し可能に接続して実施するので、端末管を確実かつ迅速に引き抜いて撤去することができる。よって、作業性(施工性)に優れている。
特に、端末管をその前方の管材の後端部へソケット式で接続する場合には、その他の接続部のねじ込み形態(右ネジであるのか、左ネジであるのか、ネジ込み寸法はどの程度の長さであるのか等)に一切左右されることなく、単に、端末管をその前方の管材の後端部に差し込む作業、又は引き抜く作業を行うだけで足り、端末管を回転させる向きを予め熟知しておく必要もない。
よって、至極合理的であり、作業性(施工性)に非常に優れている。
(2)重機による掘削時には、もはや端末管が存在しないので、ブレーカーやバックホウを損傷させる虞もない。また、端末管との衝撃等による地山の緩み、抜け落ち等が発生する虞もない。
(3)撤去した端末管は、次節の施工に再利用できるので、産業廃棄物の発生を極力抑制できる。また、端末管は、回転打撃機構(ドリフター)に直接接触させず、管押し込み治具を介して打ち込むなど、十分な保護ケアがなされているので、恒久的に再利用できる。よって、地球環境性に非常に優れている。
(4)もとより、地山に残存する管材(先導管、中間管)内に注入した地山改良剤は、管材内はもちろん、管材に形成された多数の貫通孔を通じて地山へ注入・拡散されるので、健全性に優れた地山改良構造を実現できる。ひいては、ドリルジャンボ(掘削重機)による掘削時の地山の崩落の虞を極力抑制し、良好な掘削工事を行うことができる。
(5)実施例2によれば、上記(1)〜(4)の効果に加え、さらに地山を補強して緩み範囲を抑えることができるので、掘削土量、抜け落ち量を抑制でき、より経済的で実効性が高い地山改良構造を実現できる。
この無拡幅AGF工法は、回転しながら打撃を加えるドリフター等の回転打撃機構を搭載したドリルジャンボ等の重機(図示略)により、トンネル切羽11の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山10へ向けて多数の管材1を放射状に打ち込み(図2も参照)、当該管材1内を通じて地山改良剤(例えば、シリカレジン)12を注入して地山10を改良した後、トンネルを掘削する工法である。
本発明にかかる無拡幅AGF工法は、前記管材1を、複数本の管材2〜5(本実施例では、先導管2、中間管3、4、端末管5)を順次接続して打ち込む構成とし、末端に設ける端末管5は、その前方の管材4の後端部へソケット式で回転可能および抜き差し可能に接続することを特徴とする。
また、前記端末管5を、管押し込み治具7(図10参照)を介してドリフター(回転打撃機構)により所定の位置まで打ち込むことを特徴とする。
さらに、前記所定の位置まで打ち込んだ端末管5を引き抜いて撤去した後、地山10に残存する管材1内を通じて地山10に地山改良剤12を注入することを特徴とする。
また、本実施例にかかる管材1は、図3A〜Dに示したように、先導管2、中間管3、中間管4、および端末管5の計4本の管材を一連に接続した構成で実施しているが、これに限定されず、3本で実施することもできるし、5本以上で実施することもできる。要するに、構造設計に基づく管材1の全長に応じて最も合理的、かつ経済的な本数が採択される。
また、前記先導管2、および中間管3、4の周壁には、内外を連通する貫通孔(本実施例では、φ12〜14mm)が、軸方向に所定のピッチ(本実施例では、50cm)で、周方向に所定の間隔をあけて列状(本実施例では、4列)に設けられている(図示略)。
なお、前記貫通孔の径、配置間隔、及び穿設数量は、これに限定されず、地山10へ地山改良剤12を効率よく注入・拡散できることを前提に、使用する管材2〜4の全長、径、および強度に応じて適宜設計変更可能である。また、図示は省略しているが、セントラライザーも適宜設けて実施している。
次に、中間管3は、一例として、全長3m程度、外径11.43cmの鋼管で、前端部は、その内周面に、前記先導管2の雄ネジにねじ込み可能な雌ネジが形成され、後端部は、その外周面に、雄ネジが形成されている(図3C参照)。
次に、中間管4は、前記中間管3と同様に、一例として、全長3m程度、外径11.43cmの鋼管で、前端部は、その内周面に、前記中間管3の雄ネジにねじ込み可能な雌ネジが形成され、後端部は、その外周面に、雄ネジが形成されている(図3C参照)。
次に、中間管4と端末管5との間に介在させる端部変換用継手(レデューサ)6は、図4Aに示したように、全長18cm程度、外径11.43cmで、前半部は、その内周面に前記中間管4の雄ネジにねじ込み可能な雌ネジが形成され、後半部は、内径10.93cm、肉厚2.5mm、長さ10cmの筒状に形成されている。
ちなみに、本実施例にかかる端末管5は、経済性、及び施工に必要な強度・剛性を考慮し、市販の硬質の塩化ビニル管5の前後に、前記した形状の金属製の端部ソケット5a、5bを隙間なくきっちり差し込み(必要に応じて接着剤を用い)、一体化して実施している(図3D、図4B参照)。
なお、前記端末管5の形態はあくまでも一例にすぎず、塩化ビニル管等の樹脂製若しくは金属製の一体物で実施することもできる(例えば、図14Bの符号5V参照)。或いは、端末管本体とその前端部及び/又は後端部に設ける端部ソケット(5a及び/又は5b)とからなる複合体であって、前記端末管本体は金属製又は樹脂製とし、前記端部ソケットは金属製又は樹脂製で実施することもできる。すなわち、金属製の端末管本体の前端部にのみ樹脂製の端部ソケット5aを差し込んでなる端末管5でも実施できる等、種々のバリエーションで実施可能である。
また、前記端末管5の接続端部に電磁石を設け、その前方の管材(本実施例では中間管4の後端部に設けた端部変換用継手6)の後端部に着脱可能にオンオフ制御することにより、当該中間管6に対する端末管5の接続作業、又は引き抜き作業をより確実に行い得るよう実施することもできる。
なお、図示の便宜上、管材1の構成要素(先導管2、中間管3、4等)は水平に図示しているが、実際の施工では、図1に示すように、勾配(例えば、5〜10度程度)をつけて地山10に打ち込むことを念のため申し添える。
続いて、図7Dに示したように、端末管5の後端部に、管押し込み治具7を、回転可能及び抜き差し可能に内嵌して接続するとともに、当該管押し込み治具7の後端部から突き出した前記端末ロッド20をドリフター9へ連結する。
ドリフター9による打ち込み作業はここで終了する。
本実施例では、図11に示したような管引き抜き治具8(全長は一例として35cm程度)を用いて端末管5を引き抜く。この管引き抜き治具8は、回転打撃機構(ドリフター9)に設けられた治具受け部(図示略)へねじ式等により接続可能なロッド部8eと、該ロッド部8eの前端部に設けた軸受け部8dと、該軸受け部8dに同方向に回動可能に軸支した両腕部8b、8bと、該両腕部8b、8bを拘束する圧縮バネ8aとからなり、該両腕部8b、8bの先端部には、それぞれ端末管5の後端部(の端部ソケット5b)に設けられた貫通孔5’、5’に掛け留め可能な突起部8c、8cが設けられている。
かくして、前記構成の管引き抜き治具8は、作業員の手指等により前記両腕部8b、8bを内側へ付勢して端末管5の後方へ挿入し、該端末管5の貫通孔5’、5’の位置を手がかりに前記突起部8c、8cの位置合わせを行うと、圧縮バネ8の弾性力により該突起部8c、8cが貫通孔5’、5’へ挿入されてロックされる。その後、重機を作動させることにより、端末管5は管引き抜き治具8に追従して後方に引き抜かれるのである。
なお、本実施例にかかる管引き抜き治具8のロッド部8eとドリフター9の治具受け部との接続態様について、本実施例では、前記ロッド部8eを、内周面に雌ねじを形成した筒状に形成する一方、ドリフター9の先端部に、外周面に雄ネジを形成した金属棒を突設させ、当該金属棒へ当該ロッド部8eを外嵌めする態様でねじ込み接続して実施している。ちなみに、この接続態様は一例にすぎず、ドリフター9の回転打撃力(この場合、ドリフター9は端末管5を引き抜く方向に作動させるので、正確には回転引き抜き力)を管引き抜き治具8、ひいては端末管5へ伝達可能な構成であれば種々のバリエーションで実施可能である。以下に説明する管引き抜き治具8’8V、8V’、8W(段落[0047]〜[0050]参照)についても同様の技術的思想とする。
続いて、図9Bに示したように、管材(鋼管)1内に、逆止弁パッカー22を装着したインサートパッカーを挿入し、鋼管口元からの地山改良剤12のリークを防止するため、コーキング剤による口元コーキング23を行い、前記逆止弁パッカー22にシリカレジンを注入し、逆止弁パッカー22によって注入部と撤去した端末管5の非注入部とを区分する。
そして、図9Cに示したように、前記インサート管21を通じて管材1(先導管2、中間管3、4)内に地山改良剤12を注入する。地山改良剤12は、管材1内はもとより、管材1に形成された多数の貫通孔を通じて地山10へ注入(拡散)され、地山10を所定の強度・剛性に改良することができる。地山10を改良することで、ドリルジャンボ(掘削重機)による掘削時の地山10の崩落の虞を極力抑制し、良好な掘削工事を行うことができる。
すなわち、実施例2にかかる無拡幅AGF工法は、引き抜いた端末管5の跡の空間にも積極的に地山改良剤12を注入・拡散することにより、さらに地山10を補強している。
しかし、実際の施工現場においては、掘削作業を進めるにあたり、直接掘削する部位にあたる端末管5を設けていた箇所は補強されていないため、掘削土量が大量に排出されていた。この大量の掘削土は、処分するのに費用がかかる。これに伴い、吹付け材料の費用もかかる。よって、掘削土はできるだけ低減する方が経済的で好ましい。また、地山10の緩み範囲を抑え、抜け落ち量を抑えることができる利点もある。
本出願人は、この点を勘案し、引き抜いた端末管5の跡の空間にも積極的に地山改良剤12を注入する実験を行った。その結果、地山改良剤12は、口元コーキング23からリークされることはほとんどなく、良好な注入作業を実施することができ、ひいてはより高品質の地山改良構造を実現できることがわかった。
この接続形態は、図4にかかる接続形態がソケット式であるのに対し、バヨネット式で実施している点が相違する。具体的に、図5A〜Eにかかる接続形態は、端末管5の前端部と、その前方の管材(中間管4)の後端部(端部変換用継手6)とを、径の異なる筒状に形成し、かつ大径側の管材(図示例では端末管5の端部ソケット5a)の先端部に略L字形(鍵状)のバヨネット溝24を形成し、小径側の管材(図示例では中間管4の端部変換用継手6)には、前記バヨネット溝24内に進入して掛け留め可能な略L字形(鍵状)の突設部25を形成し、図5Eに示すように、端末管5を中間管4へ嵌合(外嵌)して突き合わせた後、一方向(図示例では右方向)に少し回転させて接続している。
逆に、図5F、Gに示したように、大径側の管材を中間管4の端部変換用継手6に設定し、その先端部に略L字形のバヨネット溝24を形成する一方、小径側の管材を端末管5の端部ソケット5aに設定し、該端部ソケット5aに前記略L字形の突設部25を形成しても同様に接続できる。
この接続形態によると、図4にかかる接続形態と比し、端末管5の抜け落ち防止効果を高めることができる。
図示例にかかるロック機構8fは、前記両腕部8b、8bの一側面に、一方(図示例では下方)には定着部を、他方(図示例では上方)にはボルト軸部を、平面方向からみてほぼ一致するように溶接等の接合手段で設けており、当該ボルト軸部には、内方から外方に向けて頭付きボルトを上下動可能(図12Aの矢印参照)にねじ込む構成で実施される。よって、通常時は、前記頭付きボルトを上方へねじ込んでおき、前記両腕部8b、8bの突起部8c、8cを端末管5側の貫通孔5’、5’に掛け留めた段階で、頭付きボルトを回して下動させ、当該頭部を前記定着部へ突き当てて当該両腕部8b、8bの間隔を保持させるのである。
なお、前記頭付きボルトをねじ込む方向は逆方向でも実施できる。また、この頭付きボルトを用いた間隔保持手段は一例にすぎず、要するに、端末管5側の貫通孔5’、5’に掛け留めた段階で、前記両腕部8b、8bの間隔を狭めることのない手段であれば種々のバリエーションで実施可能である。
このロック機構によると、前記両腕部8b、8bの間隔を強固に保持できるので、ドリフター9による過大な振動が作用しても前記両腕部8b、8bの突起部8c、8cが端末管5側の貫通孔5’、5’から突発的に抜け外れる虞が一切なく、良好な端末管5の引き抜き作業を行うことができる。
この管引き抜き治具8Vによると、端末管5の後端部にねじ込んで接続できるので、ドリフター9による過大な振動が作用しても端末管5から抜け外れる虞が一切なく、良好な端末管5の引き抜き作業を行うことができる。
なお、図示例にかかる管引き抜き治具8Vは、接続端部の内周面にねじを形成し、端末管5に対して外嵌めする構成で実施しているが、外周面にねじを形成し、端末管5に対して内嵌めする構成で実施することも勿論できる。
ちなみに、この管引き抜き治具8Vを用いる場合、ドリフター9は前記ねじを締める方向に作動させて引き抜くことに留意する。
この管引き抜き治具8V’は、前記端末管5V内へ挿入しつつ、前記ピン26をバヨネット溝28の縦溝へ案内し、該ピン26が縦溝の奥端縁に突き当たると回転させて横溝の奥端縁に突き当たる手法により端末管5Vに掛け留められる。ドリフター9は、前記ピン26がバヨネット溝28の横溝の奥端縁に常時突き当たる方向に作動させる。
この管引き抜き治具8V’によると、ドリフター9による過大な振動が作用しても端末管5から抜け外れる虞が一切なく、良好な端末管5Vの引き抜き作業を行うことができる。
前記バヨネット溝28を軸線方向へ延長させたことにより、前記管引き抜き治具8Wは、端末管5Vに貫通させたピン26に対し、軸方向に相対移動(揺動)可能な所謂遊びの部分を設けた構成となり、ドリフター9の高速振動に起因するバヨネット溝28(特には前記横溝)の破損を抑制する効果が期待できる。
この管引き抜き治具8Wでも、管引き抜き治具8V’と同様に、ドリフター9による過大な振動が作用しても端末管5から抜け外れる虞が一切なく、良好な端末管5Vの引き抜き作業を行うことができる。
2 先導管
3、4 中間管
5 端末管
5’ 貫通孔
5a、5b 端部ソケット
6 端部変換用継手(レデューサ)
7 管押し込み治具
8 管引き抜き治具
8’ 管引き抜き治具
8V 管引き抜き治具
8V’管引き抜き治具
8W 管引き抜き治具
9 ドリフター
10 地山
11 トンネル切羽
12 地山改良剤
13 ロストビット(削孔ビット)
14 ロックリング
15 ケーシングトップ
16 インナービット
17 先導ロッド
18、19 中間ロッド
20 端末ロッド
21 インサート管
22 逆止弁パッカー
23 口元コーキング
24 バヨネット溝(切欠き部)
25 突設部
26 ピン
27 ピン止め
28 バヨネット溝(切欠き部)
Claims (16)
- ドリフター等の回転打撃機構を搭載した重機により、トンネル切羽の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山へ向けて多数の管材を打ち込み、当該管材内を通じて地山改良剤を注入して地山を改良した後、トンネルを掘削する無拡幅AGF工法において、
前記管材は、複数本の管材を順次接続して打ち込む構成とし、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部へソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で抜き差し可能に接続し、前端部と後端部とその間の圧縮バネ又は筒状の硬質ゴムとを一体化してなり、前端部は前記端末管の後端部に抜き差し可能に接続する筒状に形成され、後端部は筒状に形成された管押し込み治具を介して前記回転打撃機構により所定の位置まで打ち込むこと、
所定の位置まで打ち込んだ端末管を引き抜いて撤去した後、地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤を注入することを特徴とする、無拡幅AGF工法。 - 前記所定の位置まで打ち込んだ端末管を引き抜いて撤去した後、地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤を注入すると共に、引き抜いた端末管の跡の空間にも地盤改良剤を注入することを特徴とする、請求項1に記載した無拡幅AGF工法。
- 前記端末管の接続端部に電磁石を設け、その前方の管材の後端部へ着脱可能にオンオフ制御したことを特徴とする、請求項1又は2に記載した無拡幅AGF工法。
- 前記端末管の前方の管材の後端部は、当該後端部に、前端部をねじ切りし、後端部を筒状に形成した端部変換用継手を接続して形成することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した無拡幅AGF工法。
- 前記端末管は、塩化ビニル管等の樹脂製若しくは金属製の一体物とすること、或いは、端末管本体とその前端部及び/又は後端部に設ける端部ソケットとからなる複合体であって、前記端末管本体は金属製又は樹脂製とし、前記端部ソケットは金属製又は樹脂製とすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した無拡幅AGF工法。
- 前記端末管の後端部は、径方向に一致する貫通孔を備えた筒状、又はねじが切られた筒状に形成していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載した無拡幅AGF工法。
- 前記所定の位置まで打ち込んだ端末管は、管引き抜き治具により引き抜いて撤去することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載した無拡幅AGF工法。
- 前記請求項1〜7のいずれかの無拡幅AGF工法に用いる前記管押し込み治具であって、前記管押し込み治具は、前端部と後端部とその間の圧縮バネ又は筒状の硬質ゴムとを一体化してなり、前端部は、端末管の後端部に抜き差し可能に接続する筒状に形成され、後端部は、筒状に形成されていることを特徴とする、無拡幅AGF工法に用いる管押し込み治具。
- 前記請求項7にかかる無拡幅AGF工法に用いる前記管引き抜き治具であって、
前記管引き抜き治具は、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた有底筒状部とからなり、該有底筒状部の接続端部には、端末管の後端部にねじ込み可能なねじが切られていることを特徴とする、無拡幅AGF工法に用いる管引き抜き治具。 - 前記請求項7にかかる無拡幅AGF工法に用いる前記管引き抜き治具であって、
前記管引き抜き治具は、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた有底筒状部とからなり、該有底筒状部の接続端部には、端末管の後端部の貫通孔を通して径方向に貫通させたピンに掛け留め可能な略L字状のバヨネット溝が形成されていることを特徴とする、無拡幅AGF工法に用いる管引き抜き治具。 - ドリフター等の回転打撃機構を搭載した重機により、トンネル切羽の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山へ向けて多数の管材を打ち込み、当該管材内を通じて地山改良剤を注入して地山を改良した後、トンネルを掘削する無拡幅AGF工法において、
前記管材は、複数本の管材を順次接続して打ち込む構成とし、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部へソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で回転可能に接続し、管押し込み治具を介して前記回転打撃機構により所定の位置まで打ち込むこと、
所定の位置まで打ち込んだ端末管を、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた軸受け部と、該軸受け部に同方向に回動可能に軸支した両腕部と、該両腕部を拘束する圧縮バネとからなり、該両腕部の先端部には、端末管の後端部に設けられた貫通孔に掛け留め可能な突起部を設けてなる管引き抜き治具を用いて引き抜いて撤去した後、地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤を注入することを特徴とする、無拡幅AGF工法。 - 前記請求項11にかかる無拡幅AGF工法に用いる前記管引き抜き治具であって、
前記管引き抜き治具は、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた軸受け部と、該軸受け部に同方向に回動可能に軸支した両腕部と、該両腕部を拘束する圧縮バネとからなり、該両腕部の先端部には、端末管の後端部に設けられた貫通孔に掛け留め可能な突起部を設けていることを特徴とする、無拡幅AGF工法に用いる管引き抜き治具。 - 前記両腕部には、その突起部を端末管の後端部に設けられた貫通孔に掛け留めた後に、当該両腕部間の間隔を保持するロック機構が設けられていることを特徴とする、請求項12に記載した無拡幅AGF工法に用いる管引き抜き治具。
- ドリフター等の回転打撃機構を搭載した重機により、トンネル切羽の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山へ向けて多数の管材を打ち込み、当該管材内を通じて地山改良剤を注入して地山を改良した後、トンネルを掘削する無拡幅AGF工法による地山改良構造において、
前記管材は、複数本の管材を接続して打ち込む構成とされ、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部にソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で抜き差し可能に接続され、前端部と後端部とその間の圧縮バネ又は筒状の硬質ゴムとを一体化してなり、前端部は前記端末管の後端部に抜き差し可能に接続する筒状に形成され、後端部は筒状に形成された管押し込み治具を介してドリフターにより所定の位置まで打ち込まれた後に引き抜いて撤去されていること、
地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤が注入されていることを特徴とする、無拡幅AGF工法による地山改良構造。 - ドリフター等の回転打撃機構を搭載した重機により、トンネル切羽の周辺部からトンネル軸方向やや斜め上方の地山へ向けて多数の管材を打ち込み、当該管材内を通じて地山改良剤を注入して地山を改良した後、トンネルを掘削する無拡幅AGF工法による地山改良構造において、
前記管材は、複数本の管材を接続して打ち込む構成とされ、末端に設ける端末管は、その前方の管材の後端部にソケット式で回転可能および抜き差し可能に、又はバヨネット式で抜き差し可能に接続され、管押し込み治具を介してドリフターにより所定の位置まで打ち込まれた後に、回転打撃機構に設けられた治具受け部へ接続可能なロッド部と、該ロッド部の前端部に設けた軸受け部と、該軸受け部に同方向に回動可能に軸支した両腕部と、該両腕部を拘束する圧縮バネとからなり、該両腕部の先端部には、端末管の後端部に設けられた貫通孔に掛け留め可能な突起部を設けてなる管引き抜き治具を用いて引き抜いて撤去されていること、
地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤が注入されていることを特徴とする、無拡幅AGF工法による地山改良構造。 - 前記地山に残存する管材内を通じて地山に地山改良剤が注入されると共に、引き抜いた端末管の跡の空間にも地盤改良剤が注入されていることを特徴とする、請求項14又は15に記載した無拡幅AGF工法による地山改良構造。
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