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JP6358653B2 - 光ビーコン - Google Patents
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JP6358653B2 - 光ビーコン - Google Patents

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Description

本発明は、走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンに関する。
路車間通信システムを利用した交通情報サービスとして、光ビーコン、電波ビーコン又はFM多重放送を用いたいわゆるVICS(Vehicle Information and Communication System:(財)道路交通情報通信システムセンターの登録商標)が既に展開されている。
このうち、光ビーコンは、近赤外線を通信媒体とした光通信を採用しており、車載機との双方向通信が可能である。具体的には、車両の保持するビーコン間の旅行時間情報等を含むアップリンク情報が車載機からインフラ側の光ビーコンに送信される。
逆に、光ビーコンからは、渋滞情報、区間旅行時間情報、事象規制情報及び車線通知情報等を含むダウンリンク情報が車載機に送信される(例えば、特許文献1参照)。
このため、光ビーコンは、車載機との間で光信号を投受光する投受光器(「ビーコンヘッド」ともいう。)を備えており、この投受光器の筐体内には、ダウンリンク光を道路に向けて送出する発光素子と、車載機が送出したアップリンク光を受信する受光素子とを有する光通信用の送受信ユニットが搭載されている。
また、この種の光ビーコンでは、光通信機能の他に、軽自動車以上の車両の通過台数をカウントする車両感知機能を併有するものがある(例えば、特許文献2及び3参照)。
かかる車両感知機能を有する光ビーコンでは、車載機がダウンリンク光を受信可能なダウンリンク領域の下流側にパルス光よりなる入射光を送出する発光素子と、入射光の反射光を受光する受光素子とを有する車両感知用のセンサユニットが、更に投受光器の筐体内に搭載されている。
特開2005−268925号公報 特開2008−242914号公報 特開2011−242835号公報
車載機が光ビーコンの通信領域を通過する間に行われる路車間通信の手順は、概ね次の通りである。なお、1つの下りフレームには、異なる情報種別は混在しない。
(a) 光ビーコンは、上りフレームの受信前から第1の下りフレームを繰り返し送信している。第1の下りフレームには、車両IDの識別値が未格納である車線通知情報や、アップリンク情報の提供を条件としない基本情報などが含まれる。
(b) 第1の下りフレームを受信した車載機は、自車両の車両IDを格納した上りフレーム(路側に提供する情報がある場合はその情報も含む。)を送信する。
(c) 上りフレームを受信した光ビーコンは、第2の下りフレームを所定時間(例えば250〜350m秒)だけ繰り返し送信する。第2の下りフレームには、上記の基本情報の他に、取得した車両IDの識別値を格納した車線通知情報などの付加情報や、所定のシステム情報の提供を条件とする特別情報などが含まれる。
(d) 光ビーコンは、所定時間が経過すると(a)のステップに戻り、第1の下りフレームの繰り返し送信を再開する。
従来、アップリンク情報の提供を条件としない基本情報には、道路交通情報がパターン化された簡単な図形を含む情報である「簡易図形情報」が含まれている。従って、光ビーコンは、上りフレームの受信如何に関係なく、簡易図形情報を第1及び第2の下りフレームによりダウンリンク送信することができる。
この場合、車載機は、上りフレームを送信しなくても簡易図形情報を取得でき、車両に搭載されたナビゲーション装置は、下流側の交差点を含む道路構造などをディスプレイに表示させることができる。
上記のように、従来の光ビーコンでは、第1の下りフレームと第2の下りフレームの双方に簡易図形情報を含めることができる。
従って、例えば、幅員の狭い道路などで、ダウンリンク領域の道路幅方向の端部が対向車線にはみ出している道路では、対向車線を走行する車両(以下、「対向車両」ともいう。)が自車両にとって無関係である上流側の簡易図形情報を取得し、対向車両のナビゲーション装置が誤った道路交通情報をディスプレイに表示するおそれがあった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、光ビーコンが提供する簡易図形情報を用いて対向車両が誤ったナビゲーションを行うのを防止することを目的とする。
(1) 本発明の一態様に係る光ビーコンは、走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、前記光信号よりなる上りフレームの受信と、前記光信号よりなる下りフレームの送信とを行う光送受信部と、下記に定義する第1の下りフレームに簡易図形情報を含めず、下記に定義する第2の下りフレームに簡易図形情報を含める通信制御部と、を備える。
第1の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信するまで所定の送信周期で送信が継続される下りフレーム
第2の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信した場合に所定時間だけ送信される下りフレーム
簡易図形情報:道路交通情報がパターン化された簡単な図形を含む情報
(4) 本発明の他の態様に係る光ビーコンは、走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、前記光信号よりなる上りフレームの受信と、前記光信号よりなる下りフレームの送信とを行う光送受信部と、前記第1及び第2の下りフレームのうち、前記簡易図形情報を格納する前記第1の下りフレームにデータのロック処理を施す通信制御部と、を備える。
本発明によれば、光ビーコンが提供する簡易図形情報を用いて対向車両が誤ったナビゲーションを行うのを防止することができる。
路車間通信システムの概略構成を示すブロック図である。 光ビーコンの設置部分を上から見た道路の平面図である。 光ビーコンの通信領域と入射領域を示す道路の側面図である。 上りフレーム(アップリンク情報)のフレーム構成図である。 下りフレーム(ダウンリンク情報)のフレーム構成図である。 ダウンリンク情報に含める提供情報の種別ごとの内容を示す表(現行規格表)である。 対向車両に下りフレームが提供される例を示す道路の平面図である。 第1実施形態に係る光ビーコンが行う路車間通信の手順を示すシーケンス図である。 ダウンリンク情報に含める提供情報の種別ごとの内容を示す表(変更表T0)である。 ダウンリンク情報に含める提供情報の種別ごとの内容を示す表(変更表T1)である。 ダウンリンク情報に含める提供情報の種別ごとの内容を示す表(変更表T2)である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態の光ビーコンは、走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、前記光信号よりなる上りフレームの受信と、前記光信号よりなる下りフレームの送信とを行う光送受信部と、下記に定義する第1の下りフレームに下記に定義する簡易図形情報を含めず、下記に定義する第2の下りフレームに前記簡易図形情報を含める通信制御部と、を備える。
第1の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信するまで所定の送信周期で送信が継続される下りフレーム
第2の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信した場合に所定時間だけ送信される下りフレーム
簡易図形情報:道路交通情報がパターン化された簡単な図形を含む情報
本実施形態の光ビーコンによれば、通信制御部が、第1の下りフレームに簡易図形情報を含めず、第2の下りフレームに簡易図形情報を含める通信制御を行うので、車載機から上りフレームを受信した場合にのみ、第2の下りフレームによって簡易図形情報がダウンリンク送信される。
このため、第1及び第2の下りフレームのいずれにも簡易図形情報を含める通信制御の場合に比べて、簡易図形情報がダウンリンク送信される期間が大幅に削減される。
従って、光ビーコンが提供する簡易図形情報を対向車両が受信する可能性が低減され、対向車両において誤ったナビゲーションが行われるのを防止できるようになる。
(2) 本実施形態の光ビーコンにおいて、前記通信制御部は、車両IDの格納領域に当該車両IDの識別値が格納されていない下記に定義する車線通知情報、及び下記に定義する渋滞リンク情報のみを、前記第1の下りフレームに含めることが好ましい。
車線通知情報:車両IDと車線番号の格納領域を含む情報
渋滞リンク情報:渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報
その理由は、ダウンリンク情報に含める提供情報の内容を規定した現行規格表(図6参照)において、光ビーコンが無条件に車載機に提供する「基本情報」の中には、簡易図形情報と同様に、対向車両が取得すると好ましくないものがあり得るからである。
その一方、車両IDの格納領域に識別値が格納されていない車線通知情報を、第1の下りフレームに含めないと、車載機が光ビーコンとの通信確立を判定できなくなるので、当該車線通知情報については第1の下りフレームに含める必要があるからである。
渋滞リンク情報を第1の下りフレームに含めてもよい理由は、渋滞リンク情報は、アップリンク情報が提供されなくても車載機に提供すべきものとして規定された情報であり(図6の「条件1」参照)、しかも、渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報が対向車両に提供されたとしても、対向車両に特に不都合が生じるとは考え難く、却って対向車両の経路探索精度の向上に寄与すると考えられるからである。
(3) 本実施形態の光ビーコンにおいて、前記通信制御部は、車両IDの格納領域に当該車両IDの識別値が格納されていない下記に定義する車線通知情報、下記に定義する渋滞リンク情報、及び下記に定義する現在位置情報のみを、前記第1の下りフレームに含めることにしてもよい。
車線通知情報:車両IDと車線番号の格納領域を含む情報
渋滞リンク情報:渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報
現在位置情報:光ビーコンのビーコンヘッドの設置地点を示す位置情報
車両IDの識別値が格納されていない車線通知情報と渋滞リンク情報の他に、現在位置情報を第1の下りフレームに含めてもよい理由は、現在位置情報は「基本情報」に分類されているものの(図6参照)、光ビーコンのビーコンヘッドの設置地点を示す位置情報が対向車両に提供されたとしても、対向車両に特に不都合が生じるとは考え難く、却って対向車両の現在位置の計測精度の向上に寄与すると考えられるからである。
また、第1の下りフレームによって現在位置情報を取得しないと、光ビーコンとの通信確立を判定できない車載機も存在するからである。
(4) 他の観点から見た本実施形態の光ビーコンは、走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、前記光信号よりなる上りフレームの受信と、前記光信号よりなる下りフレームの送信とを行う光送受信部と、前記第1及び第2の下りフレームのうち、前記簡易図形情報を格納する前記第1の下りフレームにデータのロック処理を施す通信制御部と、を備える。
ここで、データの「ロック処理」とは、車載機が、下りフレームの実データ部から情報を取り出せなくするデータ処理のことをいう。
本実施形態の光ビーコンによれば、通信制御部が、簡易図形情報を格納する第1の下りフレームに上記のロック処理を施すので、車載機は、第1の下りフレームに含まれる簡易図形情報を利用できず、第2の下りフレームに含まれる簡易図形情報のみを利用することができる。
このため、第1及び第2の下りフレームのいずれにも上記のロック処理を施さない通信制御の場合に比べて、車載機が簡易図形情報を光ビーコンから取得できる期間が大幅に削減される。
従って、光ビーコンが提供する簡易図形情報を対向車両が取得する可能性が低減され、対向車両において誤ったナビゲーションが行われるのを防止できるようになる。
(5) 本実施形態の光ビーコンにおいて、前記通信制御部は、前記簡易図形情報が分類に含まれる基本情報に分類されるすべての種類の情報について、当該情報を格納する前記第1の下りフレームに前記ロック処理を施すことが好ましい。
基本情報に分類される種類の情報を格納する第1の下りフレームにロック処理を施す理由は、ダウンリンク情報に含める提供情報の内容を規定した現行規格表(図6参照)において、光ビーコンが無条件に車載機に提供する「基本情報」の中には、簡易図形情報と同様に、対向車両が取得すると好ましくないものがあり得るからである。
(6) 本実施形態の光ビーコンにおいて、前記通信制御部は、前記簡易図形情報が分類に含まれる基本情報に分類される複数種類の情報のうち、下記に定義する現在位置情報以外の他の情報を格納する前記第1の下りフレームに前記ロック処理を施すことが好ましい。
現在位置情報:光ビーコンのビーコンヘッドの設置地点を示す位置情報
現在位置情報を格納する第1の下りフレームにロック処理を施さない理由は、現在位置情報は「基本情報」に分類されているものの(図6参照)、光ビーコンのビーコンヘッドの設置地点を示す位置情報が対向車両に提供されたとしても、対向車両に特に不都合が生じるとは考え難く、却って対向車両の現在位置の計測精度の向上に寄与すると考えられるからである。
また、第1の下りフレームによって現在位置情報を取得しないと、光ビーコンとの通信確立を判定できない車載機も存在するからである。
(7) 上述の(1)〜(6)に記載の光ビーコンにおいて、「簡易図形情報」、「車線通知情報」、「渋滞リンク情報」、「現在位置情報」、及び「基本情報」の内容は、光ビーコンに関する規格(例えば、後述する「高度化光ビーコン 近赤外線式AMIS用通信アプリケーション規格 版1」など)に準拠した内容、すなわち、当該規格によって定められた内容と実質的に同じ内容であればよい。
従って、上述の(1)〜(6)に記載の光ビーコンにおいて、例えば「簡易図形情報」の内容自体を定義しない場合は、「簡易図形情報」を「光ビーコンに関する規格で規定された簡易図形情報」と読み替えて解釈すればよい。他の情報についても同様である。
すなわち、「車線通知情報」は、光ビーコンに関する規格で規定された車線通知情報と読み替えることができ、「渋滞リンク情報」は、光ビーコンに関する規格で規定された渋滞リンク情報と読み変えることができる。「現在位置情報」は、光ビーコンに関する規格で規定された現在位置情報と読み変えることができ、「基本情報」は、光ビーコンに関する規格で規定された基本情報と読み変えることができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。
なお、本実施形態では、車載機2から光ビーコン4に向けて送出する上りフレームを「アップリンク情報」又は「アップリンク信号」という場合がある。
また、光ビーコン4から車載機2に向けて送出される下りフレームを「ダウンリンク情報」又は「ダウンリンク信号」という場合がある。
〔システムの全体構成〕
図1は、本実施形態に係る路車間通信システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態の光ビーコン4の設置部分を上から見た道路Rの平面図である。
図1に示すように、本実施形態の路車間通信システムは、インフラ側の交通管制システム1と、道路Rを走行する車両20(図3参照)に搭載された車載機2とを備えている。
交通管制システム1は、交通管制室等に設けられた中央装置3と、道路Rの各所に多数設置された光ビーコン(光学式車両感知器)4とを備えている。光ビーコン4は、近赤外線を通信媒体とした光通信によって車載機2との間で無線通信を行うことができる。
光ビーコン4は、通信制御などを行うビーコン制御機(通信制御部)7と、このビーコン制御機7のセンサ用インタフェースに接続された複数(図1の例では4つ)のビーコンヘッド(投受光器)8とを有する。
ビーコン制御機7は、インフラ側の通信部6に接続されており、通信部6は、電話回線等の通信回線5によって中央装置3と接続されている。
通信部6は、例えば、信号灯器の灯色を制御する交通信号制御機や、インフラ側における交通情報の中継処理を行う情報中継装置等より構成することができる。
本実施形態の光ビーコン4は、全二重通信方式を採用している。すなわち、ビーコン制御機7は、光通信用の発光ユニット13に対するダウンリンク方向の送信制御と、通信用の受光ユニット14に対するアップリンク方向の受信制御を同時に行う。
これに対して、本実施形態の車載機2は、半二重通信方式を採用している。すなわち、後述の車載制御機21は、光送信部23に対するアップリンク方向の送信制御と、光受信部24に対するダウンリンク方向の受信制御とを同時には行わない。
〔光ビーコンの全体構成〕
光ビーコン4のビーコンヘッド8は、光通信用の送受信ユニット(光送受信部)11と、車両感知用のセンサユニット12とを筐体31内に備えている(図1及び図3参照)。
このように、本実施形態の光ビーコン4では、1つビーコンヘッド8の筐体31に、光通信と車両感知のための各ユニット11,12をそれぞれ組み込むことにより、光通信機能と車両感知機能とを併有した構造となっている。
送受信ユニット11は、車載機2との間で光信号を無線で送受信する光トランシーバである。
図1に示すように、送受信ユニット11は、ダウンリンク光DO(図3参照)を送出する光通信用の発光ユニット13と、アップリンク光UO(図3参照)を受光して電気信号に変換する光通信用の受光ユニット14とを有する。
光通信用の発光ユニット13(以下、「通信用発光ユニット13」ともいう。)は、ビーコン制御機7から送出される下りフレームを所定の伝送速度のシリアルな送信信号に変換する送信回路と、出力された送信信号をダウンリンク方向の光信号に変換する、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)からなる発光素子とを有する。
通信用発光ユニット13の発光素子は、近赤外線の光信号であるダウンリンク光DOを上流側に向かって斜め下方に送出する。
光通信用の受光ユニット14(以下、「通信用受光ユニット14」ともいう。)は、フォトダイオード(PD:Photo Diode)等からなる受光素子と、この受光素子が出力する電気信号を増幅してデジタル信号を生成する受信回路とを有する。
通信用受光ユニット14の受光素子は、車載機2がビーコンヘッド8の手前で送出した近赤外線の光信号であるアップリンク光UOを受光して電気信号に変換する。通信用受光ユニット14の受信回路は、変換された電気信号から生成したデジタル信号をビーコン制御機7に送る。
センサユニット12は、ビーコンヘッド8のほぼ直下を通過する車両20の存在を非接触で感知するための光感知センサである。
図1に示すように、センサユニット12は、入射光IO(図3参照)を送出する車両感知用の発光ユニット15と、反射光RO(図3参照)を受光して電気信号に変換する車両感知用の受光ユニット16とを有する。
車両感知用の発光ユニット15(以下、「感知用発光ユニット15」ともいう。)は、所定周期の光パルス信号である入射光IOを下方向に送出する。
車両感知用の受光ユニット16(以下、「感知用受光ユニット16」ともいう。)は、上記入射光IOの道路Rや車両20に対する反射光ROを受光し、受光した反射光ROを電気信号に変換してビーコン制御機7に送る。
ビーコン制御機7は、信号処理部、CPU及びメモリなどを有するコンピュータ装置よりなり、中央装置3との通信や所定の通信インタフェース規格に従って車載機2と路車間通信を行う通信制御部としての機能と、車両20の感知制御部としての機能とを有する。
また、ビーコン制御機7は、通信制御や感知制御のためのコンピュータプログラムを記憶装置(図示せず)に格納しており、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、当該CPUが上記通信制御部及び感知制御部としての機能を実現する。
例えば、ビーコン制御機7は、車両IDの識別値(以下、「ID値」ともいう。)が未格納である車線通知情報を含むダウンリンク信号(第1の下りフレーム)や、所定の提供情報を含むダウンリンク信号(第1の下りフレーム)を通信用発光ユニット13に所定周期で常に送出させている。
ビーコン制御機7は、上記ダウンリンク信号の送出を継続しつつ、そのダウンリンク信号の受信を契機として車載機2が送信するであろう、ID値を含むアップリンク信号(上りフレーム)の受信の有無を判定している。
ビーコン制御機7は、通信用受光ユニット14によりアップリンク信号の受信を検出すると、そのアップリンク信号から抽出したID値と車線番号値を格納した車線通知情報と、当該車両20向けの提供情報とを生成し、生成した各情報を含む1又は複数のダウンリンク信号(第2の下りフレーム)を、通信用発光ユニット13に所定時間(例えば、250〜350ms)だけ送出させる。
そして、ビーコン制御機7は、上記所定時間が経過すると、ダウンリンク信号に含める提供情報の内容を元に戻して、次に到来する車両20の車載機2からのアップリンク信号の受信を待機する。
なお、ビーコン制御機7は、車両20の位置及び時刻などの走行軌跡よりなるプローブデータなど、交通信号制御に有用な情報がアップリンク信号に含まれておれば、その情報を中央装置3に転送する。
ビーコン制御機7は、所定波長の入射光IOを感知用発光ユニット15に一定の強度及びパルス周期で常に送出させており、感知用受光ユニット16が受光する反射光ROの受光強度が閾値以上か否かにより、車両20の存在を感知する。
この閾値は固定値とは限らず、例えば、反射光ROの受光強度に応じた追従処理によって変動することもある。すなわち、ビーコン制御機7は、感知用受光ユニット16において閾値以上の反射光ROの受光強度が検出された場合に、車両20の感知信号を生成し、その感知信号を中央装置3に送信する。
〔光ビーコンの設置状態〕
図2に示すように、本実施形態の光ビーコン4は、同じ方向の複数(図例では4つ)の車線R1〜R4を有する道路Rに設置されている。
光ビーコン4は、各車線R1〜R4にそれぞれ対応して設けられた複数の前記ビーコンヘッド8と、これらのビーコンヘッド8を一括制御する通信制御部である1台の前記ビーコン制御機7とを備えている。
ビーコン制御機7は、道路Rの左側の歩道部分に立設した支柱17に設置されている。また、各ビーコンヘッド8は、支柱17から道路R側に水平に架設した架設バー(梁部材)18に取り付けられ、道路Rの各車線R1〜R4の直上に配置されている。
各ビーコンヘッド8の通信用発光ユニット13は、自機の直下よりも車両進行方向の上流側に向けてダウンリンク光DOを発光している。これにより、車載機2との間で路車間通信を行うための通信領域Aが当該ビーコンヘッド8の上流側に設定されている。
また、各ビーコンヘッド8の感知用発光ユニット15は、自機の直下に向けて入射光IOを発光している。これにより、道路Rの所定の車線R1〜R4を通行する車両20の感知エリアである入射領域Bが当該ビーコンヘッド8のほぼ直下に設定されている。
〔光ビーコンの通信領域と入射領域〕
図3は、光ビーコン4の通信領域Aと入射領域Bを示す道路Rの側面図である。
図3に示すように、送受信ユニット11の通信領域Aは、車載機2によるダウンリンク光DOの受光可能範囲であるダウンリンク領域DA(実線のハッチング部分)と、ビーコンヘッド8によるアップリンク光UOの受光可能範囲であるアップリンク領域UA(破線のハッチング部分)とからなる。
2001年8月3日に策定されたUTMS(Universal Traffic Management System)協会の「光学式車両感知器 近赤外線式インタフェース規格 版2」(以下、「旧インタフェース規格」という。)によれば、双方の領域DA,UAの上流端c0は互いに一致することとされている。
また、旧インタフェース規格における各領域DA,UAの上下流端位置の規格値(一般道路の場合)を例示すると、次の通りである。ただし、この規格値は、道路面からの高さHが1.0mでかつ投受光器8の直下位置(原点O)から上流方向を正の数とした場合の値である。
ダウンリンク領域DAの下流端位置a0:+1.3m
アップリンク領域UAの下流端位置b0:a0+2.1m(=3.4m)
双方領域DA,UAの上流端位置c0 :b0+1.6m(=5.0m)
センサユニット12の入射領域Bは、感知用発光ユニット15が道路Rに向けて入射する入射光IOの照射範囲である。
入射領域Bの道路幅方向の中心は、ビーコンヘッド8に対応する車線R1〜R4の道路幅方向の中心とほぼ等しい位置にある。なお、入射光IOの発光方向V1は、通常、鉛直方向に対して所定角度α(例えば、4.5°)だけ上流側(プラス側)に指向させるが、鉛直方向に対して所定角度だけ下流側(マイナス側)に指向させてもよい。
〔車載機の構成〕
図3に示すように、本実施形態の車載機2は、車載制御機21と車載ヘッド22とを備えている。車載ヘッド22の内部には、光送信部23と光受信部24が収容されている。
このうち、光送信部23は、近赤外線よりなるアップリンク光UO(アップリンク方向の光信号)を発光する発光素子を有し、光受信部24は、ダウンリンク領域DAに送出された近赤外線よりなるダウンリンク光UO(ダウンリンク方向の光信号)を受光する受光素子を有する。
光送信部23は、車載制御機21から出力される上りフレームを所定の伝送速度のシリアルな送信信号に変換する送信回路と、出力された送信信号をアップリンク方向の光信号に変換する、発光ダイオード等よりなる発光素子とを有する。
光受信部24は、ダウンリンク方向の光信号を光電変換して電気信号を出力するフォトダイオード等よりなる受光素子と、出力された電気信号を増幅してデジタルの受信信号を生成する受信回路とを有する。
UTMS協会の旧インタフェース規格によれば、車載機2の光送信部23が送信するアップリンク光UOの伝送速度は64kbpsであり、車載機2の光受信部24が受信するダウンリンク光DOの伝送速度は1024kbpsである。
なお、2013年5月7日に策定されたUTMS協会の「高度化光ビーコン 近赤外線式インタフェース規格 版2」(以下、「新インタフェース規格」という。)では、アップリンク速度が高低2種類のマルチレート(低速が64kbpsでかつ高速が256kbps)に変更されている。
本実施形態の光ビーコン4及び車載機2は、上述の旧インタフェース規格及び新インタフェース規格のうちのいずれに従うものであってもよい。
新インタフェース規格に従う光ビーコン4は、従来通りの低速のアップリンク受信と、新たな高速アップリンク受信とが可能なマルチレート対応の光ビーコン(以下、「新光ビーコン」ともいう。)である。また、新インタフェース規格に従う車載機2は、従来通りの低速のアップリンク送信と、新たな高速アップリンク送信とが可能なマルチレート対応の車載機(以下、「新車載機」ともいう。)である。
なお、以下の説明において、光ビーコン4の新旧を区別する必要がある場合には、新光ビーコンを「新光ビーコン4A」と記載し、旧光ビーコンを「旧光ビーコン4B」と記載することがある。
また、車載機2の新旧を区別する必要がある場合には、新車載機を「新車載機2A」と記載し、旧車載機を「旧車載機2B」と記載することがある。
車載制御機21は、信号処理部、CPU及びメモリなどを有するコンピュータ装置よりなり、光ビーコン4との路車間通信を行う通信制御部としての機能を有する。
また、車載制御機21は、通信制御のためのコンピュータプログラムを記憶装置(図示ぜず)に格納しており、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、当該CPUが上記通信制御部として機能する。
車載制御機21は、アップリンクデータとして、自車両の走行データ(例えば、通過位置と通過時刻を時系列に並べた走行軌跡データであるプローブ情報など)を生成して、光送信部23にアップリンク送信させる機能も有する。
この場合、新インタフェース規格のようにアップリンク速度を高速化すれば、より多くのプローブ情報(走行軌跡を記録する道路区間を長くしたり、同一道路区間における通過位置と通過時刻の記録密度を高くしたりした情報)を送信することが可能になる。
なお、本実施形態の車載制御機21は、上記CPUを含む本体制御部とは別に、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )等を含む簡易制御部を設けた回路構成であってもよい。
この簡易制御部は、例えば、光受信部24が何らかの下りフレームを受信した場合に、自車両の車両IDを含む上りフレーム(従来の伝送速度64kbpsの上りフレーム)を1つだけ、光送信部23にアップリンク送信させる機能を有する。
図3に示すように、車両20にはナビゲーション装置25が搭載されている。ナビゲーション装置25は、目的地まで通行する場合の最適経路を探索する経路探索部と、搭乗者が経路探索部に入力するための操作部と、演算結果である最適経路を画像や音声で搭乗者に案内するディスプレイ及びスピーカなどを有する。
経路探索部は、リンクコストが最小となる最小コスト経路を特定の経路探索ロジックによって算出するのが一般的である。この経路探索ロジックとしては、例えばダイクストラ法やポテンシャル法が利用される。
ナビゲーション装置25は、GPS信号から現在時刻を取得する時刻同期機能と、GPS信号から自車両の現在位置(緯度、経度及び高度)を計測する位置検出機能と、方位センサによって自車両の方位及び角速度を計測する方位検出機能などを有する。
ナビゲーション装置25は、道路地図データが格納された記憶装置(図示せず)も備えている。道路地図データは、経路探索部による探索処理に際して自車両の位置情報をマップマッチングするために使用される。
車載制御機21は、通行規制に関する情報(例えば、図6中の「事象規制リンク情報」)や、ナビゲーションに有用な情報(例えば、図6中の「簡易図形情報」)がダウンリンク信号に含まれている場合には、その情報をナビゲーション装置25に出力する。
ナビゲーション装置25は、例えば、簡易図形情報を車載制御機21から取得すると、その図形情報をディスプレイに表示させる。これにより、車両20の搭乗者は、ビーコンヘッド8の下流側にある交差点付近の道路交通情報を示す簡易な画像などを予め視認することができる。
〔上りフレームのフレーム構成〕
図4は、上りフレーム(アップリンク情報)のフレーム構成図である。
図4に示すように、上りフレームの格納領域には、先頭から順に、受信側と同期を取るための同期用の伝送制御部(以下、「同期部」という。)、ヘッダ部、実データ部、及びCRC(Cyclic Redundancy Check )用の伝送制御部(以下、「CRC部」という。)が含まれる。
上りフレームでは、同期部に1バイトが割り当てられ、ヘッダ部に10バイトが割り当てられ、実データ部に最大59バイトが割り当てられ、CRC部には4バイト(1バイトのアイドル部+2バイトのCRC+1バイトの最終同期部)が割り当てられている。
上りフレームのヘッダ部には、「サブシステムキー情報数」、「車両ID」、「車載機種別」、「情報種別」及び「最終フレームフラグ」などの格納領域が含まれる。
「サブシステムキー情報数」(以下、「情報数」と略記することがある。)には、実データ部の先頭から順に格納する「サブシステムキー情報」の数が格納される。
すなわち、情報数がゼロの場合は、実データ部に「サブシステムキー情報」が含まれず、情報数が「1」の場合は、実データ部に1つの「サブシステムキー情報」が含まれ、情報数が「n」の場合は、実データ部にn個の「サブシステムキー情報」が含まれる。
上記の「サブシステムキー情報」は、光ビーコン4が、公共車両優先システム(PTPS)、車両運行管理システム(MOCS)、現場急行支援システム(FAST)及び安全運転支援システム(DSSS)などのダウンリンク情報の付加情報を選択するためのキー情報である。
車載機2は、自車両がUTMS規格のどのシステムに対応しているかに応じて、「サブシステムキー情報数」と「サブシステムキー情報」の内容を決定する。
例えば、車載機2は、自車両がUTMS規格の1つのシステムに対応する場合は、ヘッダ部の「サブシステムキー情報数」の値を「1」に設定し、当該1つのシステムの規格に従った内容の「サブシステムキー情報(1)」を、実データ部に格納する。
また、車載機2は、自車両がUTMS規格の2つのシステムに対応する場合は、ヘッダ部の「サブシステムキー情報数」の値を「2」に設定し、当該2つのシステムの規格にそれぞれ従った内容の「サブシステムキー情報(1)」及び「サブシステムキー情報(2)」を、実データ部に格納する。
「サブシステムキー情報」のデータ形式は、各々のシステムの規格によって相違するので詳細は割愛するが、例えば、安全運転支援システム(DSSS)の場合には、ブレーキ状態、ターンシグナル状態、ハザード状態、車速、進行方向、加減速度及びアクセルペダル位置などの情報が含まれる。
一方、光ビーコン4は、アップリンク情報に含まれる「サブシステムキー情報」の種別により、車載機2が、UTMS規格に含まれるどのシステムに対応するかを判断し、当該システムの規格に応じた提供情報を、下りフレームに格納してダウンリンク送信する。この提供情報は、規格上は「特別情報」(図6参照)と呼ばれる。
このように、光ビーコン4は、「サブシステムキー情報」の種別に基づいて、アップリンク受信後のダウンリンク情報に含める「特別情報」の種類を決定する。
「車両ID」は、車載機2が自身で生成した、或いは、光ビーコン4が自動生成して車載機2に通知した車両IDの識別値(数値でも記号でもよい。)を格納する領域である。車載機2は、アップリンク送信時に記憶する車両IDの値を、上りフレームのヘッダ部の車両IDに格納する。
「車載機種別」は、車載機2の種別を格納する領域である。「情報種別」は、アップリンク情報の種別を格納する領域である。新インタフェース規格では、これらの領域の値により、アップリンク送信主体の新旧と、アップリンク情報が高速か低速かを表す。
具体的には、新車載機2Aは、低速の上りフレームを送信する場合は、「車載機種別」に新車載機2Aを示す所定値(例えば、「6」)を格納し、「情報種別」に所定値(例えば、「1」)を格納する。
また、新車載機2Aは、高速の上りフレームを送信する場合は、「車載機種別」に新車載機2Aを示す所定値(例えば、「6」)を格納し、「情報種別」に所定値(例えば、「4」)を格納する。
従って、新光ビーコン4Aは、受信した上りフレームの車載機種別の値が「6」でかつ情報種別の値が「1」の場合は、新車載機2Aからの低速フレームであると判定でき、受信した上りフレームの車載機種別の値が「6」でかつ情報種別の値が「4」の場合は、新車載機2Aからの高速フレームであると判定できる。
なお、旧車載機2Bの場合は、車載機種別の値を「6」以外に設定するので、新光ビーコン4Aは、「車載機種別」の値が「6」以外の上りフレームを受信した場合は、通信相手が高速アップリンク送信に非対応の旧車載機2Bであると判定できる。
「最終フレームフラグ」は、車載機2(新旧いずれでもよい。)が複数の上りフレームよりなる上りフレーム群を送信する場合に、その上りフレーム群のどれが最終フレームであるかを示すための格納領域である。
すなわち、車載機2は、上りフレーム群を構成する複数の上りフレームのうち、最終フレームの「最終フレームフラグ」にのみ所定のフラグ値(例えば、「1」)を格納し、それ以外の上りフレームにはそのフラグ値を格納しない。
〔下りフレームのフレーム構成〕
図5は、下りフレーム(ダウンリンク情報)のフレーム構成図である。
図5に示すように、下りフレームの格納領域にも、上りフレームのフレーム構成(図4)の場合と同様に、先頭から順に、同期部、ヘッダ部、実データ部、及びCRC部が含まれる。
下りフレームでは、同期部に1バイトが割り当てられ、ヘッダ部に5バイトが割り当てられ、実データ部に123バイトが割り当てられ、CRC部に4バイト(1バイトのアイドル部+2バイトのCRC+1バイトの最終同期部)が割り当てられている。
下りフレームの実データ部に含める車載機2への提供情報は、光ビーコン4が車載機2から上りフレームを受信する前と後とで情報の種別が変化し得る。
すなわち、光ビーコン4は、上りフレームの受信前後において車載機2に対する提供情報の内容を切り替えることができる。
具体的には、光ビーコン4は、車載機2から上りフレームを受信する前(アップリンク受信前)にダウンリンク送信する下りフレーム(以下、「第1の下りフレーム」という。)には、2013年5月7日に策定されたUTMS協会の「高度化光ビーコン 近赤外線式AMIS用通信アプリケーション規格 版1」(以下、「通信アプリケーション規格(版1)」という。)において、アップリンク情報の提供を条件としないと規定された情報(図6の「基本情報」など)を実データ部に含めることができる。
また、光ビーコン4は、車載機2から上りフレームを受信した後(アップリンク受信後)にダウンリンク送信する下りフレーム(以下、「第2の下りフレーム」という。)には、通信アプリケーション規格(版1)においてアップリンク情報の提供を条件としないと規定された情報(図6の「基本情報」など)だけでなく、通信アプリケーション規格(版1)においてアップリンク情報の提供を条件とすると規定された情報(図6の「付加情報」など)についても、実データ部に含めることができる。
光ビーコン4は、車載機2への単一情報種別の提供情報が実データ部の容量(123バイト)に収まる場合は、1つの下りフレームにより提供情報を車載機2に提供する。
光ビーコン4は、車載機2への単一情報種別の提供情報が実データ部の容量(123バイト)に収まらない場合は、複数の下りフレーム(下りフレーム群)に分けて送信することより、提供情報を車載機2に提供する。従って、1つの下りフレームに異なる情報種別が混在することはない。
図5に示すように、第1の下りフレームに含める提供情報の例としては、例えば、「車線通知情報」(ただし、車両IDの識別値が未格納のもの。)や「現在位置情報」などがある。「車線通知情報」は、車両20が走行する車線番号を通知するための情報であり、「現在位置情報」は、ビーコンヘッド8の設置地点の位置情報(緯度及び経度)である。
「車線通知情報」の格納領域には、「車両ID」、「車線番号」及び「ビーコン識別フラグ」が含まれる。光ビーコン4は、アップリンク受信前の下りフレームに含める車線通知情報には、「車両ID」にその識別値を格納していない。
光ビーコン4は、車両IDの識別値(ID値)を含む上りフレームを車載機2から受信すると、取得したID値を車線通知情報の「車両ID」に格納した下りフレーム(以下、この下りフレームを「折り返しフレーム」ともいう。)を生成し、生成した折り返しフレームを所定間隔おきにダウンリンク送信する。
従って、車載機2は、受信した折り返しフレームの車線通知情報に自車両のID値が含まれているか否かにより、光ビーコン4との通信確立を判定することができる。
また、光ビーコン4は、アップリンク情報を取得したビーコンヘッド8に対応する車線番号値を、折り返しフレームに含まれる車線通知情報の「車線番号」に記す。
従って、車載機2は、受信した折り返しフレームの車線通知情報に含まれる車線番号値から、自車両がどの車線を走行中かを判定することができる。
「ビーコン識別フラグ」は、自機が高速アップリンク受信に対応するか否かを示す格納領域である。
光ビーコン4は、自機が新光ビーコン4Aである場合は、下りフレームの「ビーコン識別フラグ」に所定のフラグ値(例えば、「01」)を格納し、自機が旧光ビーコン4Bの場合は、下りフレームの「ビーコン識別フラグ」にそれ以外の値(例えば、「00」)を格納する。
従って、新車載機2Aは、下りフレームの「車線通知情報」に含まれる「ビーコン識別フラグ」の値により、通信相手の光ビーコン4が、新光ビーコン4Aであるか旧光ビーコン4Bであるかを判定することができる。
アップリンク受信後に光ビーコン4の送受信ユニット11が繰り返し送信する下りフレーム群は、1〜80個の下りフレームで構成され、旧インタフェース規格の場合には、その繰り返し送信の送信可能時間は250msである。
また、下りフレームは、ダウンリンク方向に送出すべきデータ量に応じた任意数のフレームで構成され、上記の送信可能時間の範囲内で繰り返し送信され、下りフレームの送信周期は約1msである。
従って、例えば、3つの下りフレームで1つの有意なデータ(提供情報)を構成する場合は、その送信周期が約3msになるので、そのデータは所定の送信可能時間(250ms)内に約80回繰り返して送信されることになる。
もっとも、新インタフェース規格の光ビーコン4Aでは、ダウンリンク領域DAがビーコンヘッド8の直下付近まで拡大しているので、1〜80個の下りフレームで構成される下りフレーム群を繰り返し送信する回数を増加させることができる。
図5に示すように、第2の下りフレームに含める提供情報の例としては、例えば、「路線信号情報」や「旅行速度リンク情報」などがある。なお、これらの情報の内容については後述する。
〔提供情報の具体例〕
図6は、ダウンリンク情報に含める提供情報の種別ごとの内容を示す表である。
この表は、前述の通信アプリケーション規格(版1)に規定された「ダウンリンク情報の提供情報種別」の表(以下、「現行規格表」という。)から、「分類」、「情報種別」、「概要(目的)」、及び「提供条件」の欄を抜き出して作成した表である。
図6の「分類」の欄に示すように、ダウンリンク情報に含める提供情報は、「一般情報」と「特別情報」に大別される。一般情報は更に「基本情報」と「付加情報」に分類され、付加情報は更に「共通情報」と「個別情報」に分類される。
「一般情報」とは、一般ユーザ(特定ユーザ以外)と特定ユーザに対して提供を行う情報のことをいう。
「基本情報」とは、アップリンク情報の提供にかかわらず、すべてのユーザに対して提供を行う情報のことをいう。すなわち、車載機2からのアップリンク情報の提供を条件とせずに、車載機2に提供することができる情報である。
「付加情報」とは、アップリンク情報の有無により、ユーザに対して提供を行う情報のことをいう。すなわち、車載機2からのアップリンク情報の提供を条件として、車載機2に提供することができる情報である。
「共通情報」とは、すべての情報提供対象ユーザに対して内容が同一(画一的)な付加情報のことをいう。
「個別情報」とは、情報提供対象ユーザに対して内容が個々に異なる付加情報(個々の近赤外線式車載通信機からのリクエストによって、光ビーコンから提供する情報が個々に異なる情報)のことをいう。
「特別情報」とは、予め交通管理者が認めた特定ユーザ(有資格者)に対して提供を行う情報のことをいう。
図6の「情報種別」の欄に示すように、「基本情報」には、「現在位置情報」、「接続ネットワーク情報」、「緊急メッセージ」、「注意警戒情報」、「メッセージ情報」、「簡易図形情報1」、「簡易図形情報2」、「駐車場情報」、「事象規制リンク情報」、「障害情報」、「区間旅行時間情報」、及び「センタネットワーク障害通知情報」の12種類の情報が含まれる。これらの情報の内容は、図6の「概要」の欄に記載の通りである。
上記の12種類の情報は「基本情報」に含まれるので、図6の「提供条件」の欄が「なし」となっている。すなわち、これらの12種類の情報は、車載機2からのアップリンク情報の提供を条件としないので、現行規格表に従う光ビーコン4は、第1及び第2の下りフレームの双方によってこれらの12種類の情報をダウンリンク送信することができる。
基本情報に含まれる情報のうち、「現在位置情報」は、具体的には、ビーコンヘッド8の設置地点の位置情報(緯度及び経度)である。
「簡易図形情報1」は、道路交通情報等がパターン化された簡単な図形や文字よりなる情報のうち、可変の情報である。可変の情報とは、例えば、渋滞中の道路について赤色や文字等によりその旨を表示する情報のことである。
「簡易図形情報2」は、道路交通情報等がパターン化された簡単な図形や文字よりなる情報のうち、固定の情報である。固定の情報とは、例えば、道路の線形や行き先方面などの情報のことである。
簡易図形情報1と簡易図形情報2に分離されているのは、渋滞などの交通状況は曜日や時間帯によって変動し易いことを考慮し、可変の情報と固定の情報を分離することによってダウンリンク情報に含めるデータ量を削減するためである。
なお、本実施形態において、単に「簡易図形情報」という場合には、少なくとも「簡易図形情報2」が含まれており、「簡易図形情報1」については包含/非包含のどちらでもよいことを意味する。
図6の「基本情報」は、これに分類される12種類の情報を光ビーコン4が必ず提供することを担保するものではない。従って、光ビーコン4の設置地点などの状況に応じて、12種類未満の情報種別しか提供されない場合もある。
図6の「情報種別」の欄に示すように、「共通情報」には、「渋滞リンク情報」、「渋滞・旅行時間リンク情報」、「旅行速度リンク情報」、及び「路線信号情報」の4種類の情報がある。これらの情報の具体的な内容は、図6の「概要」の欄に記載の通りである。
例えば、共通情報に含まれる情報のうち、「渋滞リンク情報」は、渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報である。「渋滞・旅行時間リンク情報」は、渋滞リンク情報に含まれるリンクに対して、当該リンクの旅行時間情報を加えた情報である。
上記の4種類の情報のうち、「渋滞リンク情報」は、図6の「提供条件」の欄が「条件1」(=車載機2がアップリンク情報を提供していないとき)となっている。また、「渋滞・旅行時間リンク情報」は、図6の「提供条件」の欄が「条件2」(=車載機2がアップリンク情報を提供しているとき)となっている。
従って、現行規格表に従う光ビーコン4は、渋滞リンク情報をアップリンク受信前に車載機2に提供し、渋滞・旅行時間リンク情報をアップリンク受信後に車載機2に提供する。
具体的には、現行規格表に従う光ビーコン4は、アップリンク受信前にダウンリンク送信する第1の下りフレームに、「渋滞リンク情報」を含める。
また、現行規格表に従う光ビーコン4は、その後に上りフレームをアップリンク受信した場合には、渋滞リンク情報に旅行時間情報を含めた「渋滞・旅行時間リンク情報」を生成し、生成した情報を第2の下りフレームに含めてダウンリンク送信する。
「旅行速度リンク情報」は、図6の「提供条件」の欄が「条件3」(=車載機2が旅行時間計測詳細情報のアップリンク情報を提供しているとき)となっている。「旅行時間計測詳細情報」とは、車両20が過去に通過してきた道路の狭域リンク番号と、車載機2で所持するタイマ値とを対にして生成された旅行時間の詳細情報のことをいう。
従って、現行規格表に従う光ビーコン4は、「旅行速度リンク情報」については、第2の下りフレームに含めてダウンリンク送信する。
具体的には、現行規格表に従う光ビーコン4は、アップリンク受信前の第1の下りフレームには、「旅行速度リンク情報」を含めない。
また、現行規格表に従う光ビーコン4は、その後に旅行時間計測詳細情報を含む上りフレームをアップリンク受信した場合には、「旅行速度リンク情報」を第2の下りフレームに含めてダウンリンク送信する。
「路線信号情報」は、図6の「提供条件」の欄が「条件4」(=車載機2が車両計測情報2のアップリンク情報を提供しているとき)となっている。「車両計測情報2」とは、車両20のプローブデータのうちで、所定時間および所定距離ごとの軌跡点を基本として計測された情報のことを意味する。
従って、現行規格表に従う光ビーコン4は、「路線信号情報」については、アップリンク受信後に車載機2に提供する。
具体的には、現行規格表に従う光ビーコン4は、アップリンク受信前の第1の下りフレームには、「路線信号情報」を含めない。
また、現行規格表に従う光ビーコン4は、上記のプローブデータよりなる車両計測情報2を含む上りフレームをアップリンク受信した場合には、「路線信号情報」を第2の下りフレームに含めてダウンリンク送信する。
図6の「情報種別」の欄に示すように、「個別情報」には、「車線通知情報」のみが含まれる。車線通知情報は、車両20に車線番号を提供するための情報である。
「車線通知情報」は、図6の「提供条件」の欄が「なし」となっている。従って、現行規格表に従う光ビーコン4は、車線通知情報を第1及び第2の下りフレームの双方によってダウンリンク送信することができる。
もっとも、車線通知情報は、ユーザに対して内容が個々に異なる付加情報(個別情報)でもあり、アップリンク受信の前後によって内容が変化する。
具体的には、現行規格表に従う光ビーコン4は、アップリンク受信前の第1の下りフレームには、ID値と車線番号値が未格納の車線通知情報を含める。また、現行規格表に従う光ビーコン4は、アップリンク受信後の第2の下りフレームには、上りフレームから抽出したID値と上りフレームを取得したビーコンヘッド8に対応する車線番号値とを格納した車線通知情報を含める。
図6の「情報種別」の欄に示すように、「特定情報」とは、特定ユーザごとに定義された情報のことを意味する。
特別情報には、例えば、車両運行管理システム(MOCS)、公共車両優先システム(PTPS)、安全運転支援システム(DSSS)などのシステムの規格に準拠した情報が含まれる。
現行規格表に従う光ビーコン4は、上記のいずれかのシステムの規格に準拠する「サブシステムキー情報」(図4参照)を含む上りフレームを受信したことを条件として、各システムの規格に応じた提供情報を含む第2の下りフレームをダウンリンク送信する。
このように、特別情報は、車載機2によるアップリンク情報(=サブシステムキー情報)の提供を条件として、第2の下りフレームによって車載機2に提供される。
〔対向車両に関する光ビーコンの問題点〕
図7は、対向車両20Bに下りフレームが提供される例を示す道路Rの平面図である。
図7に示す例では、交差点Jの東側が「X方面」、交差点Jの西側が「Y方面」、交差点Jの南側が「Z方面」、交差点Jの北側が「Q方面」であると仮定する。なお、各方面の前に付したX、Y、Z及びQには、例えば東京や大阪などの地名が入る。
また、交差点Jに西側(Y方面)から流入する上り道路RL1と、交差点Jから西側(Y方面)に流出する下り道路RL2は、中央分離帯なしの状態で黄線によって区分されており、各道路RL1,RL2はそれぞれ片側2車線であるとする。
更に、光ビーコン4のビーコンヘッド8は、上り道路RL1における交差点Jの西側(Y方面)に隣接する交差点(図示省略)の流出路に設置されており、上り道路RL1を通行する車両20(以下、「通信車両20A」という。)がビーコンヘッド8の通信領域Aにおいて光ビーコン4と路車間通信する。
上述の通り、現行規格表では、簡易図形情報は車載機2によるアップリンク情報の提供を条件としない「基本情報」(図6参照)に分類されている。
従って、通信車両20Aの車載機2は、光ビーコン4に上りフレームをアップリンク送信しなくても、光ビーコン4から東側(X方面)の簡易図形情報を取得できる。このため、通信車両20Aのナビゲーション装置25は、図7の上側のナビ画面に例示する、交差点Jに対応する道路部分の簡易図形をディスプレイに表示させることができる。
ところで、旧インタフェース規格及び新インタフェース規格では、ダウンリンク領域DA(図3)の道路幅方向の範囲は、車線の中心を原点として左右方向に±1.75mの位置において、所定値(=4.5μW/cm)以上のダウンリンク光量が得られる範囲であると規定されている。
従って、中央分離帯なしで対向する道路RL1,RL2において、例えば、上り道路RL1の右側車線幅が比較的小さい場合には、ビーコンヘッド8の通信領域Aの一部が対向車線である下り道路RL2の右側車線にはみ出るおそれがある。
そして、通信アプリケーション規格(版1)の現行規格表では、簡易図形情報はアップリンク受信を条件としない「基本情報」に属するので、現行規格表に従う光ビーコン4は、下り道路RL1を走行する車両20が通信領域Aを通過していない期間中でも、簡易図形情報を含む第1の下りフレームを送信しなければならない。
このため、下り道路RL2の右側車線を西側(Y方面)に向かって走行する車両20(以下、「対向車両20B」と記載する。)が、光ビーコン4から東側(X方面)の簡易図形情報を含む第1の下りフレームを受信する可能性がある。
この場合、例えば図7の下側のナビ画面に例示するように、対向車両20Bのナビゲーション装置25が、対向車両20Bが既に通過した東側(X方面)の道路部分の簡易図形をディスプレイに表示してしまい、対向車両20Bの搭乗者に誤ったナビゲーションが行われることになる。
〔第1実施形態:提供条件の変更による解決策〕
そこで、第1実施形態では、光ビーコン4が第1の下りフレームに簡易図形情報を含めない通信制御を実行できるようにすることにより、対向車両20Bが自車両に無関係の簡易図形情報を取得する可能性を低減させ、これによって上述の問題点を解決する。
かかる通信制御は、現行規格表(図6)のダウンリンク情報の提供条件を、例えば図9に示す表のように変更することによって達成することができる。
図9は、第1実施形態の光ビーコン4に適用する、ダウンリンク情報に含める提供情報の種別ごとの内容を示す表である。
具体的には、図9の表(以下、「変更表T0」という。)は、第1の下りフレームに簡易図形情報を含めない通信制御を光ビーコン4が実行できるようにするために、現行規格表(図6)に変更を加えた表である。なお、図9にハッチングを施した部分が、現行規格表(図6)に対して変更を加えた情報種別と提供条件の部分である。
図6と図9を対比すれば明らかなように、図9の変更表T0では、「簡易図形情報1」と「簡易図形情報2」に関する「提供条件」の内容が、「なし」から「条件2」(=車載機2がアップリンク情報を提供しているとき)に変更されている。
従って、変更表T0に従う本実施形態の光ビーコン4は、簡易図形情報(=簡易図形情報1及び2の総称)を、第1の下りフレームでは車載機2に提供せず、上りフレーム(アップリンク情報のデータ内容は不問)の受信を条件として、第2の下りフレームによって車載機2に提供する。
以下、図8を参照しつつ、変更表T0に従う本実施形態の光ビーコン4が車載機2との間で実行する路車間通信について説明する。
図8は、第1実施形態に係る光ビーコン4が行う路車間通信の手順を示すシーケンス図である。
図8において、「車両IDあり」とは、車両IDの識別値がフレームの所定の格納領域に格納されていることを意味し、「車両IDなし」とは、車両IDの識別値がフレームの所定の格納領域に格納されていないことを意味する。
また、白丸を付した下りフレームは、車両IDなしの車線通知情報を含む下りフレームを示し、黒丸を付した上りフレームは、車両IDありのヘッダ部を含む上りフレームを示し、黒丸を付した下りフレームは、車両IDありの車線通知情報を含む下りフレーム(折り返しフレーム)を示す。
「DL1」は、光ビーコン4がアップリンク受信前にダウンリンク送信する「第1の下りフレーム」を意味し、「UL1」は、車載機2が通信領域Aを通行する間にアップリンク送信する「上りフレーム」を意味し、「DL2」は、光ビーコン4がアップリンク受信後にダウンリンク送信する「第2の下りフレーム」を意味する。
以下の路車間通信の説明では、動作主体が光ビーコン4及び車載機2となっているが、実際の通信制御は、光ビーコン4のビーコン制御機(通信制御部)7と、車載機2の車載制御機(通信制御部)21が実行する。
図8に示すように、光ビーコン4は、車線R1〜R4ごとに設けられた各ビーコンヘッド8から、第1の下りフレームDL1を所定の送信周期で送信し続けている。
本実施形態の光ビーコン4は、変更表T0(図9)に基づいて動作する。従って、光ビーコン4は、第1の下りフレームDL1に含める提供情報として、車両IDなしの車線通知情報と、簡易図形情報以外の基本情報と、共通情報のうちの渋滞リンク情報を採用する。このように、本実施形態の光ビーコン4は、車載機2から上りフレームUL1を受信する前の第1の下りフレームDL1には、簡易図形情報を含めない。
車両20がダウンリンク領域DAに入ると、車載機2は、車両IDなしの車線通知情報を含む第1の下りフレームDL1、或いは、簡易図形情報以外の基本情報などを含む第1の下りフレームDL1を受信する。
これにより、車載機2は、自機が搭載された車両20が光ビーコン4の通信領域Aの内部に入ったことを察知する。
この際、車載機2は、ヘッダ部に自車両のID値を格納した上りフレームUL1(以下、「ID格納フレーム」ともいう。)を生成し、自機の通信をいったん受信から送信に切り替える。そして、生成したID格納フレームをアップリンク送信し、その後、自機の通信を送信から受信に戻す。
車載機2は、旅行時間情報などの光ビーコン4に提供すべき情報がある場合には、ID格納フレームの実データ部にそれらの情報を格納する。
光ビーコン4は、受信フレームのCRCチェック等を経てID格納フレームを正規に受信すると、遅くとも10m秒以内に、アップリンク受信後に提供する提供情報の判定を行い、判定した提供情報を含む第2の下りフレームDL2の繰り返し送信を開始する。
第2の下りフレームDL2には、先頭部分で繰り返し送信される複数の折り返しフレーム(黒丸付きの下りフレームDL2)の他、その後に繰り返し送信される共通情報(渋滞リンク情報を除く。)、特別情報及び基本情報などがある。
すなわち、折り返しフレーム以外の第2の下りフレームDL2は、共通情報(渋滞リンク情報を除く。)、特別情報あるいは基本情報が実データ部に格納された第2の下りフレームDL2である。
変更表T0(図9)では、簡易図形情報の提供条件が「条件2」(=車載機2がアップリンク情報を提供しているとき)となっているから、簡易図形情報は第1の下りフレームDL1によっては送信されないが、第2の下りフレームDL2によって送信される。
第2の下りフレームDL2の繰り返し送信は、所定時間(例えば250〜350m秒)内において可能な限り繰り返される。
図8に示すように、折り返しフレーム(黒丸付きの下りフレームDL2)は、所定の送信期間中に繰り返し送信される一連の下りフレームDL2(図例では5個の下りフレームDL2)のうちの1つであり、一連の下りフレームDL2の先頭にのみにおいて繰り返し(図例では5フレームごと)送信される。
旧インタフェース規格及び新インタフェース規格では、1種類の提供情報を最大80個までの下りフレームDL2に格納できる。このため、折り返しフレーム(黒丸付きの下りフレームDL2)は、最も少ない頻度の場合には80フレームに1つの割合でダウンリンク送信される。
車載機2は、光ビーコン4から複数の第2の下りフレームDL2を受信し、受信した第2の下りフレームDL2の中で、自車両の車両IDが記された車線通知情報を含むものがあるか否かを判定する。
車載機2は、その判定結果が肯定的である場合に、自車両の車両IDのループバックが成功したことを確認し、この時点で自機の通信を受信のままに維持する。
逆に、車載機2は、その判定結果が否定的である間は、自車両の車両IDのループバックが成功していないと判断し、自機の通信を受信から送信に切り替えて、車両IDありの上りフレームUL1を再送する。
この場合、車載機2は、例えば、車両IDありの上りフレームUL1を送信してから所定時間(例えば30ms)が経過した後に、再び車両IDありの上りフレームUL1を送信する。車載機2は、この上りフレームUL1の再送動作を、車両IDのループバックが成功するまで繰り返す。
〔第1実施形態の光ビーコンの効果〕
第1実施形態の光ビーコン4によれば、ビーコン制御機7が、車載機2から上りフレームUL1を受信する前の第1の下りフレームDL1に「簡易図形情報」を含めず、車載機2から上りフレームUL1を受信した後の第2の下りフレームDL2に「簡易図形情報」を含める通信制御を行うので、車載機2から上りフレームUL1を受信した場合にのみ、第2の下りフレームDL2によって簡易図形情報がダウンリンク送信される。
換言すると、正規の方向から通信領域Aに流入する車両20(例えば、図7に示す通信車両20A)が、通信領域Aにおいて光ビーコン4と路車間通信する間だけ、光ビーコン4が簡易図形情報を含む第2の下りフレームDL2をダウンリンク送信するが、それ以外の期間に恒常的にダウンリンク送信される第1の下りフレームDL1により、簡易図形情報が外部に提供されることはない。
このため、第1及第2の下りフレームDL1,DL2の双方に簡易図形情報を含める通信制御(現行規格表に従う光ビーコン4が行う通信制御)の場合に比べて、簡易図形情報がダウンリンク送信される期間を大幅に削減することができる。
よって、光ビーコン4が提供する簡易図形情報を対向車両20Bが受信する可能性が低減され、対向車両20Bにおいて誤ったナビゲーションが行われるのを未然に防止することができる。
〔第1実施形態の変形例1〕
上述の第1実施形態では、対向車両20Bが取得すると悪影響が及ぶ情報として「簡易図形情報」に着目し、図6の現行規格表において提供条件が「なし」(=アップリンク情報の提供が不要)と規定されていた簡易図形情報について、この提供条件を「条件2」(=アップリンク情報を提供しているとき)に変更することにより、簡易図形情報を第1の下りフレームDL1による提供対象から除外している(図9の変更表T0参照)。
しかし、現行規格表(図6)の「基本情報」に含まれる12種類の情報は、正規の方向に走行する車両20(図7におけるX方面に走行する通信車両20A)が光ビーコン4と通信することを想定して規定された情報である。
このため、簡易図形情報の場合ほどではないが、基本情報に含まれる12種類の情報を対向車両20Bが取得すると、対向車両20Bのナビゲーション装置25に何らかの不具合を発生させる可能性もあり得る。
そこで、光ビーコン4が準拠すべき提供情報の規定として、図10の表(以下、「変更表T1」という。)を採用することにしてもよい。図10にハッチングを施した部分が、現行規格表(図6)に対して変更を加えた情報種別と提供条件の部分である。
図6と図10を対比すれば明らかなように、図10の変更表T1では、「簡易図形情報1」と「簡易図形情報2」だけでなく、「基本情報」に分類されている12種類の情報のすべての「提供条件」の内容が、「なし」から「条件2」」(=車載機2がアップリンク情報を提供しているとき)に変更されている。
この場合、「基本情報」に分類されている12種類の情報がすべて第1の下りフレームDL1による提供対象から除外され、上りフレーム(アップリンク情報のデータ内容は不問)の受信を条件として、第2の下りフレームDL2によってダウンリンク送信されることになる。
一方、車線通知情報は、「車両ID」の格納領域に識別値が格納されているか否かによって、車載機2が光ビーコン4との通信確立を判定するのに使用される。
従って、車両IDの格納領域にその識別値が格納されていない車線通知情報を、第1の下りフレームDL1に含めないと、車載機2が光ビーコン4との通信確立を判定できなくなる。このため、かかる車線通知情報については、第1の下りフレームDL1によりダウンリンク送信する必要がある。
そこで、図10の変更表T1において、車線通知情報の「提供条件」を現行通りの「なし」としており、車両IDなしの車線通知情報が第1の下りフレームDL1による提供対象として残されている。
なお、図10の変更表T1において、渋滞リンク情報の「提供条件」も現行通りの「条件1」(=車載機2がアップリンク情報を提供していないとき)のままであり、渋滞リンク情報も第1の下りフレームDL1による提供対象として残されている。
その理由は、従来、渋滞リンク情報は、アップリンク情報が提供されなくても車載機2に提供すべきものとして積極的に規定された情報であり(図6の「条件1」参照)、基本情報の場合とは異なり、第1の下りフレームDLにより提供する要請が高いからである。
また、渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報が対向車両20Bに提供されたとしても、対向車両20Bに特に不都合が生じるとは考え難く、却って対向車両20Bの経路探索精度の向上に寄与すると考えられるからである。
〔第1実施形態の変形例2〕
上述の第1実施形態の変形例1では、「基本情報」に含まれる12種類の情報の「提供条件」をすべて「条件2」に変更し、これらの情報を第1の下りフレームDL1による提供対象から除外している。
しかし、基本情報のうち、「現在位置情報」は光ビーコン4のビーコンヘッド8の設置地点の位置情報であって、かかる現在位置情報が対向車両20Bに提供されたとしても、特に不都合が生じるとは考え難く、却って対向車両20Bの現在位置の計測精度の向上に寄与すると言える。
また、第1の下りフレームDL1により「現在位置情報」を取得しないと、光ビーコン4との通信確立を判定できない車載機2も存在する。
そこで、光ビーコン4が準拠すべき提供情報の規定として、図11の表(以下、「変更表T2」という。)を採用することにしてもよい。なお、図11にハッチングを施した部分が、現行規格表(図6)に対して変更を加えた情報種別と提供条件の部分である。
図6と図11を対比すれば明らかなように、図11の変更表T2では、「基本情報」に分類されている12種類の情報のうち、「現在位置情報」の「提供条件」の内容を「なし」のまま踏襲し、その他の11種類の情報の「提供条件」の内容が、「なし」から「条件2」」(=車載機2がアップリンク情報を提供しているとき)に変更されている。
この場合、現在位置情報以外の11種類の情報は、すべて第1の下りフレームDL1による提供対象から除外され、上りフレーム(アップリンク情報のデータ内容は不問)の受信を条件として、第2の下りフレームDL2によってダウンリンク送信される。
しかし、現在位置情報は、第1の下りフレームDL1による提供対象から除外されず、現行通り第1及び第2の下りフレームDL1,DL2によってダウンリンク送信される。
なお、図11の変更表T2においても、車線通知情報の「提供条件」を現行通りの「なし」としており、車両IDなしの車線通知情報が第1の下りフレームDL1による提供対象として残されている。
また、図11の変更表T2においても、渋滞リンク情報の「提供条件」も現行通りの「条件1」(=車載機2がアップリンク情報を提供していないとき)のままであり、渋滞リンク情報も第1の下りフレームDL1による提供対象として残されている。
〔第2実施形態:データのロック処理による問題解決〕
上述の第1実施形態では、光ビーコン4が、対向車両20Bに悪影響となり得る情報のうち、少なくとも簡易図形情報を第1の下りフレームDL1に含めない通信制御を行うことにより、対向車両20Bが簡易図形情報を取得する可能性を低減させている。
しかし、かかる通信制御では、図9〜図11の変更表T0〜T2に示すように、現行規格表(図6)の提供条件に変更を加える必要がある。
そこで、第2実施形態では、現行規格表(図6)に則った通信制御を行うことを前提として、光ビーコン4のビーコン制御機7が、実データ部に簡易図形情報を格納する第1の下りフレームDL1については、車載機2が、第1の下りフレームDL1の実データ部から情報を取り出せなくなるデータのロック処理(以下、単に「ロック処理」という。)を施した上で、ダウンリンク送信する。
上記のロック処理を施せば、車載機2は、簡易図形情報が格納された下りフレームDL1を何らかの信号として受信できたとしても、簡易図形情報を取り出せないため利用できなくなり、アップリンク受信前の下りフレームDL1の送信期間中は、車載機2が簡易図形情報を利用できなくなる。
すなわち、第2実施形態の光ビーコン4によれば、ビーコン制御機7が、簡易図形情報を格納する第1の下りフレームDL1に上記のロック処理を施すので、車載機2は、第1の下りフレームDL1に含まれる簡易図形情報を利用できず、第2の下りフレームDL2に含まれる簡易図形情報のみを利用することができる。
換言すると、正規の方向から通信領域Aに流入する車両20(例えば、図7に示す通信車両20A)が、通信領域Aにおいて光ビーコン4と路車間通信する間だけ、簡易図形情報を取り出せる第2の下りフレームDL2が送信される。
しかし、それ以外の期間に恒常的にダウンリンク送信される第1の下りフレームDL1のうち、簡易図形情報を格納する第1の下りフレームDL1には、ロック処理が施されているために、車載機2は簡易図形情報を利用することができない。
このため、第1及び第2の下りフレームDL1,DL2のいずれにもロック処理を施さない従来の通信制御の場合に比べて、車載機2が簡易図形情報を光ビーコン4から取得できる期間が大幅に削減される。
従って、光ビーコン4が提供する簡易図形情報を対向車両20Bが取得する可能性が低減され、対向車両20Bにおいて誤ったナビゲーションが行われるのを防止できるようになる。
光ビーコン4のビーコン制御機7が第1の下りフレームDL1に施すロック処理の具体例としては、例えば以下に例示する処理がある。
1) 簡易図形情報などの対向車両20Bに利用させない情報(以下、「利用回避情報」という。)を格納する下りフレームDL1については、「CRC部」(図5参照)に本来のCRC値とは異なる値(例えば、「0x0000」など)を格納する。この場合、車載機2は、受信した下りフレームDL1を破棄する。
なお、このロック処理を解除するには、CRC部に正しい値を格納すればよい。
2) 利用回避情報を格納する下りフレームDL1については、「ヘッダ部」(図5参照)に定義されている「規格フラグ」の値を「1」(=UTMS規格外)とする。この場合、UTMS規格に従う車載機2は、受信した下りフレームDL1を破棄する。
なお、このロック処理を解除するには、「規格フラグ」の値を「0」(=UTMS規格内)に戻せばよい。
3) 利用回避情報を格納する下りフレームDL1については、「ヘッダ部」(図5参照)に定義されている「情報フラグ」の値を「1」(=テストデータ)とする。この場合、車載機2は、下りフレームDL1を道路管理者などがテスト用に送信したフレームであると判断し、利用回避情報を利用しなくなる。
なお、このロック処理を解除するには、「情報フラグ」の値を「0」(=運用データ)に戻せばよい。
4) 利用回避情報を格納する下りフレームDL1については、「ヘッダ部」(図5参照)に定義されている「情報種別」の値を規定範囲外の値(=1〜63以外)とする。この場合、車載機2は、下りフレームDL1に含まれる提供情報の種別が規定範囲外であると判断し、利用回避情報を利用しなくなる。
なお、このロック処理を解除するには、「情報種別」の値を規定範囲内の正しい値に戻せばよい。
5) 利用回避情報を格納する下りフレームDL1については、「ヘッダ部」(図5参照)の「同一情報種別内フレーム番号」の値を規定範囲外の値(1〜80以外)とする。この場合、車載機2は、利用回避情報を格納した下りフレームDL1のフレーム番号が不正であると判断し、利用回避情報を利用しなくなる。
なお、このロック処理を解除するには、「同一情報種別内フレーム番号」の値を規定範囲内の正しい値に戻せばよい。
6) 利用回避情報を格納する下りフレームDL1については、「ヘッダ部」(図5参照)の「フレームデータ有効データ長」の値を本来のデータ長と異なる値とする。この場合、車載機2は、下りフレームDL1に含まれる情報のデータ長が不正であると判断し、利用回避情報を利用しなくなる。
なお、このロック処理を解除するには、「フレームデータ有効データ長」の値を本来の正しいデータ長の値に戻せばよい。
7) 1)〜6)のロック処理では、いずれも、車載機2が受信しても意味をなさないデータ値を下りフレームDL1のヘッダ部などに格納する方策を採用しているが、下りフレームDLに対するデータのロック処理は、これに限られるものではない。
例えば、データのロック処理は、車載機2が復号化できない特殊な暗号化を下りフレームDL1の所定部分に施す処理や、車載機2が同期できない符号化をプリアンブル部に施す処理などであってもよい。
〔第2実施形態の変形例1〕
上述の第2実施形態では、対向車両20Bが取得すると悪影響が及ぶ情報として「簡易図形情報」に着目し、簡易図形情報を格納する第1の下りフレームDL1についてのみ、データのロック処理を施している。
しかし、第1実施形態の変形例1において述べた通り、簡易図形情報の場合ほどではないが、基本情報に含まれる12種類の情報を対向車両20Bが取得すると、対向車両20Bのナビゲーション装置25に何らかの不具合を発生させる可能性もあり得る。
そこで、第1実施形態の変形例1の場合と同様に、「基本情報」に含まれる12種類の情報(図6参照)を対向車両20Bが取得し難くするため、それらの情報を格納する第1の下りフレームDL1については、すべてロック処理を施すことにしてもよい。
〔第2実施形態の変形例2〕
上述の第2実施形態の変形例1では、「基本情報」に含まれる12種類の情報(図6参照)のすべてについて、その情報を格納する第1の下りフレームDL1にロック処理を施すようにしている。
しかし、第1実施形態の変形例2において述べた通り、「現在位置情報」が対向車両20Bに提供されても特に不都合はなく、現在位置情報を取得しないと光ビーコン4との通信確立を判定できない車載機2もある。
そこで、第1実施形態の変形例2の場合と同様に、「基本情報」に分類される12種類の情報のうち、「現在位置情報」を格納する下りフレームDL1については、ロック処理を行う対象から除外し、その他の11種類の情報を格納する下りフレームDL1について、ロック処理を施すことにしてもよい。
〔その他〕
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の権利範囲は、上述の実施形態の内容ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述の第1実施形態(変形例1及び2を含む。)では、「渋滞リンク情報」が第1の下りフレームDL1による提供対象となっているが(図9〜図11の「条件1」参照)、渋滞リンク情報を第1の下りフレームDL1による提供対象から除外することにして、アップリンク受信前の第1の下りフレームDL1の送信期間中は、渋滞リンク情報を車載機2に提供しないことにしてもよい。
また、上述の第2実施形態(変形例1及び2を含む。)では、「渋滞リンク情報」を格納する第1の下りフレームDL1がデータのロック処理の対象となっていないが、渋滞リンク情報を格納する第1の下りフレームDL1にデータのロック処理を施すことにし、アップリンク受信前の第1の下りフレームDL1の送信期間中は、渋滞リンク情報を車載機2に利用させないことにしてもよい。
1 交通管制システム
2 車載機
3 中央装置
4 光ビーコン
5 通信回線
6 通信部
7 ビーコン制御機(通信制御部)
8 ビーコンヘッド(投受光器)
11 送受信ユニット(光送受信部)
12 センサユニット
13 通信用の発光ユニット
14 通信用の受光ユニット
15 感知用の発光ユニット
16 感知用の受光ユニット
17 支柱
18 梁部材
20 車両
20A 通信車両
20B 対向車両
21 車載制御機
22 車載ヘッド
23 光送信部
24 光受信部
25 ナビゲーション装置
31 筐体
UL1 上りフレーム
DL1 第1の下りフレーム
DL2 第2の下りフレーム

Claims (6)

  1. 走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、
    前記光信号よりなる上りフレームの受信と、前記光信号よりなる下りフレームの送信とを行う光送受信部と、
    下記に定義する第1の下りフレームに下記に定義する簡易図形情報を含めず、下記に定義する第2の下りフレームに前記簡易図形情報を含める通信制御部と、を備える光ビーコン。
    第1の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信するまで所定の送信周期で送信が継続される下りフレーム
    第2の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信した場合に所定時間だけ送信される下りフレーム
    簡易図形情報:道路交通情報がパターン化された簡単な図形を含む情報
  2. 前記通信制御部は、車両IDの格納領域に当該車両IDの識別値が格納されていない下記に定義する車線通知情報、及び下記に定義する渋滞リンク情報のみを、前記第1の下りフレームに含める請求項1に記載の光ビーコン。
    車線通知情報:車両IDと車線番号の格納領域を含む情報
    渋滞リンク情報:渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報
  3. 前記通信制御部は、車両IDの格納領域に当該車両IDの識別値が格納されていない下記に定義する車線通知情報、下記に定義する渋滞リンク情報、及び下記に定義する現在位置情報のみを、前記第1の下りフレームに含める請求項1に記載の光ビーコン。
    車線通知情報:車両IDと車線番号の格納領域を含む情報
    渋滞リンク情報:渋滞の位置及び度合いをリンク単位で表した情報
    現在位置情報:光ビーコンのビーコンヘッドの設置地点を示す位置情報
  4. 走行中の車両の車載機と光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、
    前記光信号よりなる上りフレームの受信と、前記光信号よりなる下りフレームの送信とを行う光送受信部と、
    下記に定義する第1及び第2の下りフレームのうち、下記に定義する簡易図形情報を格納する前記第1の下りフレームにデータのロック処理を施す通信制御部と、を備える光ビーコン。
    第1の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信するまで所定の送信周期で送信が継続される下りフレーム
    第2の下りフレーム:車載機から上りフレームを受信した場合に所定時間だけ送信される下りフレーム
    簡易図形情報:道路交通情報がパターン化された簡単な図形を含む情報
  5. 前記通信制御部は、前記簡易図形情報が分類に含まれる基本情報に分類されるすべての種類の情報について、当該種類の情報を格納する前記第1の下りフレームに前記ロック処理を施す請求項4に記載の光ビーコン。
  6. 前記通信制御部は、前記簡易図形情報が分類に含まれる基本情報に分類される複数種類の情報のうち、下記に定義する現在位置情報以外の他の情報を格納する前記第1の下りフレームに前記ロック処理を施す請求項4に記載の光ビーコン。
    現在位置情報:光ビーコンのビーコンヘッドの設置地点を示す位置情報
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