前記特許文献1に開示の携帯端末装置は、放射線作業従事者がそれを保持した状態で放射線管理区域内の作業箇所に移動し、作業箇所において作業従事者が携帯端末装置の手に持って作業許可の可否を確認しなければならず、作業許可の確認において少なくとも一方の手が塞がり、両手を自由に使える状態で作業許可の確認をすることができない。また、前記特許文献2に開示のタブレット型の原子力プラント内作業支援装置は、作業従事者がそれを保持した状態で原子力プラント内の作業箇所に移動し、作業箇所において放射線作業従事者が原子力プラント内作業支援装置を手に持って作業情報を確認しなければならず、作業情報の確認において少なくとも一方の手が塞がり、両手を自由に使える状態で作業情報の確認をすることができない。特許文献1に開示の携帯端末装置や特許文献2に開示のタブレット型の原子力プラント内作業支援装置は、放射線管理区域内や原子力プラント内で作業する放射線作業従事者が測定した空間線量当量率を可視化することができず、作業従事者が測定中に両手を自由に使える状態で空間線量当量率をリアルタイムに視認することができない。
本発明の目的は、放射線管理区域内の所定の測定箇所で測定した空間線量当量率を可視化することができ、測定した空間線量当量率をリアルタイムに視認することができる空間線量当量率可視化システムを提供することにある。本発明の他の目的は、放射線作業従事者が両手を自由に使える状態で空間線量当量率を測定することができ、測定作業の効率を向上させることができる空間線量当量率可視化システムを提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、放射線作業従事者が放射線管理区域内の所定の測定箇所で測定した空間線量当量率を可視化する空間線量当量率可視化システムである。
前記前提における本発明の特徴は、空間線量当量率可視化システムが、作業従事者に装着させるヘッドマウントディスプレイと、作業従事者に所持させて測定箇所の空間線量当量率を測定する放射線測定器と、作業従事者に装着させて作業従事者の視野に入った測定箇所の映像を撮影するウェアラブル目線カメラとを含み、放射線測定器によって測定された空間線量当量率にその測定時間を加えるとともに、空間線量当量率の測定中にウェアラブル目線カメラが撮影した測定箇所の映像を加えた可視化情報を生成する可視化情報生成手段と、映像を含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示する可視化情報第1表示手段とを有することにある。
本発明の一例としては、空間線量当量率可視化システムが可視化情報を記憶する可視化情報第1記憶手段を含む。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、作業従事者を管理する管理者側に存在する管理端末を含むとともに、可視化情報を所定のネットワークを介して管理端末に送信する可視化情報送信手段を有し、管理端末が、可視化情報を表示する可視化情報第2表示手段と、可視化情報を記憶する可視化情報第2記憶手段とを有する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、目線カメラによって撮影された測定箇所の映像およびその撮影時間を記憶する映像記憶手段と、測定箇所の映像およびその撮影時間を管理端末に送信する映像送信手段とを有し、可視化情報第2表示手段では、映像を加えた可視化情報を表示し、可視化情報第2記憶手段では、映像およびその撮影時間を含む可視化情報を記憶する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが作業従事者に装着させて測定箇所を指し示すウェアラブルレーザーポインターを含む。
本発明の他の一例として、映像記憶手段では、レーザーポインターが指し示す測定箇所のレーザーポイントを映像およびその撮影時間とともに記憶し、映像送信手段では、測定箇所のレーザーポイントを映像およびその撮影時間とともに管理端末に送信し、可視化情報第2表示手段では、測定箇所のレーザーポイントおよび映像を含む可視化情報を表示し、可視化情報第2記憶手段では、測定箇所のレーザーポイントと映像およびその撮影時間とを含む可視化情報を記憶する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、作業従事者に装着させて作業従事者およびその周辺の音を集音するウェアラブルマイクロフォンを含むとともに、マイクロフォンが集音した音およびその集音時間を記憶する音記憶手段と、音およびその集音時間をネットワークを介して管理端末に送信する音送信手段とを有し、管理端末が、可視化情報とともに音を出力する音出力手段と、音およびその集音時間を記憶する音記憶手段とを有する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、ネットワークを介して管理端末から送信された測定作業の指示をウェアラブルマイクロフォンを介して音声で出力する測定作業指示出力手段と、測定作業の指示をヘッドマウントディスプレイに表示する測定作業指示表示手段とを有する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、ネットワークを介して管理端末から送信された測定手順をウェアラブルマイクロフォンを介して音声で出力する測定手順出力手段と、測定手順をヘッドマウントディスプレイに表示する測定手順表示手段とを有する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、GPS機能を利用して作業従事者の位置データを取得する位置データ取得手段と、位置データおよびその取得時間をネットワークを介して管理端末に送信する位置データ送信手段とを有し、管理端末が、放射線管理区域の各箇所を示したマップデータに作業従事者の位置データを表示した位置表示マップを生成する位置表示マップ生成手段を有し、可視化情報第2表示手段では、位置表示マップを加えた可視化情報を表示する。
本発明の他の一例としては、管理端末が、作業従事者の位置データから放射線管理区域における作業従事者の測定経路を取得するとともに、マップデータに測定経路を表示した測定経路マップを生成する測定経路マップ生成手段を有し、可視化情報第2表示手段では、測定経路マップを加えた可視化情報を表示する。
本発明の他の一例として、可視化情報生成手段では、マップデータに作業従事者の位置データを表示した位置表示マップを生成するとともに、位置表示マップを加えた可視化情報を生成し、可視化情報第1表示手段では、位置表示マップを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する。
本発明の他の一例として、可視化情報生成手段では、作業従事者の位置データから放射線管理区域における作業従事者の測定経路を取得しつつ、マップデータに測定経路を表示した測定経路マップを生成するとともに、測定経路マップを加えた可視化情報を生成し、可視化情報第1表示手段では、測定経路マップを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、ネットワークを介して管理端末から送信された測定箇所の画像をヘッドマウントディスプレイに表示する測定箇所画像表示手段を有する。
本発明の他の一例としては、空間線量当量率可視化システムが、作業従事者に装着させて作業従事者の個人被ばく線量データを測定する個人被ばく線量計を含み、可視化情報生成手段では、個人被ばく線量計によって測定された個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を生成し、可視化情報第1表示手段では、個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報をヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示する。
本発明の他の一例としては、個人被ばく線量計が、個人被ばく線量データを所定の時間間隔で測定し、可視化情報生成手段では、個人被ばく線量計によって個人被ばく線量データが測定される度毎に可視化情報をあらたに生成し、可視化情報第1表示手段では、あらたに生成した可視化情報をヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示する。
本発明の他の一例として、可視化情報第1記憶手段では、個人被ばく線量計によって個人被ばく線量データが測定される度毎に生成された可視化情報を記憶する。
本発明の他の一例として、可視化情報生成手段では、作業従事者の個人被ばく線量データの限界を示す計画設定値を加えた可視化情報を生成し、可視化情報第1表示手段では、計画設定値を含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する。
本発明の他の一例として、可視化情報生成手段では、個人被ばく線量計によって測定された個人被ばく線量データが計画設定値を超えた場合に表示する所定の警告を加えた可視化情報を生成し、可視化情報第1表示手段では、個人被ばく線量データが計画設定値を超えた場合、警告を含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する。
本発明の他の一例として、可視化情報送信手段では、個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報をネットワークを介して管理端末に送信し、可視化情報第2表示手段では、個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を表示し、可視化情報第2記憶手段では、個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を記憶する。
本発明の他の一例としては、時間データが、個人被ばく線量データの測定時間と個人被ばく線量データの最初の測定時間から現在までの経過時間と可視化情報がヘッドマウントディスプレイに表示されているときの現在の時間とのうちの少なくとも1つである。
本発明の他の一例としては、放射線管理区域が原子力関連施設の測定区域であり、放射線作業従事者が原子力関連施設の測定区域の測定作業に従事する作業者である。
本発明にかかる空間線量当量率可視化システムによれば、放射線作業従事者が所持する放射線測定器によって測定された空間線量当量率にその測定時間を加えた可視化情報がヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示されるから、作業従事者が測定した放射線管理区域内の測定箇所の空間線量当量率やその測定時間をヘッドマウントディスプレイに可視化することができ、作業従事者が空間線量当量率やその測定時間を視認しつつ両手を自由に使える状態で各測定箇所の測定作業を行うことができる。空間線量当量率可視化システムは、各測定箇所の測定中に空間線量当量率を確認するために放射線測定器に視線を落とす必要がなく、視線を測定箇所に向けた状態で測定作業を続けることができ、放射線測定器の測定部を測定箇所に正確に合わせることができ、正確な測定箇所における正確な空間線量当量率を測定することができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が両手を自由にした状態で測定作業を実施することができ、測定作業中に手が塞がることはなく、両手で作業を続けることができ、測定作業の効率を向上させることができる。
空間線量当量率可視化システムは、放射線作業従事者に装着させて作業従事者の視野に入った測定箇所の映像を撮影するウェアラブル目線カメラを含み、空間線量当量率の測定中に目線カメラが撮影した測定箇所の映像を加えた可視化情報を生成し、映像を含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示するから、測定箇所の映像を空間線量当量率やその測定時間とともにヘッドマウントディスプレイに可視化することができ、作業従事者が両手を自由に使える状態で測定箇所における映像や測定した空間線量当量率、その測定時間をヘッドマウントディスプレイを介して視認することができる。空間線量当量率可視化システムは、可視化情報に測定箇所の映像が含まれるから、その測定箇所に対する放射線測定器の測定部の位置をヘッドマウントディスプレイを介して確認することができ、放射線測定器の測定部を測定箇所に正確に合わせることができるとともに、正確な測定箇所における正確な空間線量当量率を測定することができる。
空間線量当量率にその測定時間を加えた可視化情報を記憶する空間線量当量率可視化システムは、それに記憶されたそれら可視化情報をシステムから他の記録メディアに記録・蓄積することができ、空間線量当量率やその測定時間の喪失を防ぐことができる。空間線量当量率可視化システムは、それに記憶された空間線量当量率やその測定時間を事後に確認することができ、放射線管理区域内の安全区域や線量当量率が高いホットスポットを把握することができるとともに、時間の経過による空間線量当量率の変化を把握することができる。
放射線作業従事者を管理する管理者側に存在する管理端末を含み、可視化情報を所定のネットワークを介して管理端末に送信し、管理端末が可視化情報を表示するとともに、可視化情報を記憶する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示されたそれら空間線量当量率およびその測定時間を確認することで、放射線管理区域内の安全区域や線量当量率が高いホットスポットを把握することができ、ホットスポット近傍への立ち入りを制限したり、放射線管理区域内の測定ルートを決定することができる。システムは、空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。空間線量当量率可視化システムは、空間線量当量率およびその測定時間が管理端末に記憶されるから、空間線量当量率や測定時間の喪失を防ぐことができるとともに、管理端末に記憶された空間線量当量率やその測定時間を事後に確認することができ、各測定箇所での時間の経過による空間線量当量率の変化を把握することができる。
目線カメラから送信された測定箇所の映像およびその撮影時間を記憶するとともに、測定箇所の映像およびその撮影時間を管理端末に送信し、管理端末が映像を含む可視化情報を表示するとともに、映像およびその撮影時間を含む可視化情報を記憶する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された測定箇所の映像、空間線量当量率、測定時間を確認することで、放射線作業従事者の測定作業を監視することができ、正確な測定箇所で測定が行われているかを監視することができる。空間線量当量率可視化システムは、放射線管理区域の安全区域や空間線量当量率が高いホットスポットを映像を交えて把握することができ、その映像を提示してホットスポット近傍への立ち入りを制限したり、放射線管理区域内の測定ルートを決定することができる。空間線量当量率可視化システムは、測定箇所の映像や撮影時間とともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。空間線量当量率可視化システムは、測定箇所の映像およびその撮影時間が管理端末に記憶されるから、測定箇所の映像や撮影時間の喪失を防ぐことができるとともに、管理端末に記憶された映像やその撮影時間、空間線量当量率、その測定時間を事後に確認することができ、各測定箇所での時間の経過による空間線量当量率の変化を映像とともに把握することができる。
放射線作業従事者に装着させて測定箇所を指し示すウェアラブルレーザーポインターを含む空間線量当量率可視化システムは、測定箇所が放射線管理区域の高所や低所である場合、それら測定箇所に視線を向けることでレーザーポインターのレザー光がそれら測定箇所に照射され、レーザーポインターが指し示すポイントと測定箇所とを容易に合わせることができ、放射線測定器の測定部を測定箇所に正確に位置させることができるとともに、測定箇所における正確な空間線量当量率を測定することができる。
レーザーポインターが指し示す測定箇所のポイントを映像およびその撮影時間とともに記憶し、測定箇所のポイントを映像およびその撮影時間とともに管理端末に送信し、管理端末がレーザーポインターが指し示す測定箇所のポイントおよび映像を含む可視化情報を表示するとともに、測定箇所のポイントと映像およびその撮影時間とを含む可視化情報を記憶する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された測定箇所の映像、レーザーポインターが指し示す測定箇所のポイント、空間線量当量率、測定時間を確認することで、放射線作業従事者の測定作業を監視することができ、正確な測定箇所で測定が行われているかを監視することができる。空間線量当量率可視化システムは、放射線管理区域内の安全区域や線量当量率が高いホットスポットを映像を交えて正確に把握することができ、その映像や測定箇所のポイントを提示してホットスポット近傍への立ち入りを制限したり、放射線管理区域内の測定ルートを決定することができる。空間線量当量率可視化システムは、測定箇所の映像や撮影時間、測定箇所のポイントとともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。空間線量当量率可視化システムは、測定箇所の映像およびその撮影時間、測定箇所のポイントが管理端末に記憶されるから、測定箇所の映像や撮影時間、測定箇所のポイントの喪失を防ぐことができるとともに、各測定箇所において空間線量当量率が確実に測定されたことを把握することができ、測定された空間線量当量率の信憑性を保障することができる。
放射線作業従事者に装着させて作業従事者およびその周辺の音を集音するウェアラブルマイクロフォンを含み、マイクロフォンが集音した音およびその集音時間を記憶するとともに、音およびその集音時間を管理端末に送信し、管理端末が可視化情報とともに前記音を出力するとともに、音およびその集音時間を記憶する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された音、空間線量当量率およびその測定時間を確認することで、作業従事者の音声の異常や作業箇所での音の異常を把握することができ、管理者が音の変化によって作業従事者の測定作業の続行や測定作業の中止を的確に判断することができる。空間線量当量率可視化システムは、音およびその集音時間がデータ処理端末や管理端末に記憶されるから、音およびその集音時間の喪失を防ぐことができるとともに、音やその集音時間とともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
管理端末から送信された測定作業の指示をマイクロフォンを介して音声で出力するとともに、測定作業の指示をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された空間線量当量率およびその測定時間、映像、音、位置表示マップを確認しつつ、マイクロフォンやヘッドマウントディスプレイを介して放射線作業従事者に的確な測定作業の指示を伝えることができ、測定箇所における測定の不実施や測定ミス等を未然に防ぐことができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が両手を自由にした状態で管理者からの測定作業の指示を受けることができ、測定作業の指示の伝達時に手が塞がることはなく、測定作業の効率を向上させることができる。空間線量当量率可視化システムは、管理者から作業従事者に的確な測定作業の指示が伝えられるから、作業従事者が管理者からの様々な指示を受けることで測定作業を的確かつ迅速に遂行することがきる。
管理端末から送信された測定手順をマイクロフォンを介して音声で出力し、測定手順をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された空間線量当量率およびその測定時間、映像、音、位置表示マップを確認しつつ、マイクロフォンやヘッドマウントディスプレイを介して放射線作業従事者に的確な測定手順を伝えることができるとともに、作業従事者が測定手順をマイクロフォンやヘッドマウントディスプレイを介して視認することができ、測定ミスや測定手順の相違等を未然に防ぐことができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が両手を自由にした状態で管理者からの測定手順を確認することができ、測定作業の効率を向上させることができる。システムは、管理者から作業従事者に的確な測定手順が伝えられるから、作業従事者が測定作業を的確かつ迅速に遂行することがきる。
GPS機能を利用して放射線作業従事者の位置データを取得するとともに、位置データおよびその取得時間を管理端末に送信し、管理端末が放射線管理区域の各箇所を示したマップデータに作業従事者の位置データを表示した位置表示マップを生成し、位置表示マップを加えた可視化情報を表示する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された位置表示マップ、空間線量当量率およびその測定時間を確認することで、作業従事者の測定箇所、空間線量当量率およびその測定時間を把握することができ、予定の測定箇所で測定が確実に行われたかを確認することができる。空間線量当量率可視化システムは、位置表示マップやその取得時間とともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、作業従事者の測定箇所への効率的な移動ルートや安全な移動ルートを割り出すことができ、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
管理端末が放射線作業従事者の位置データから放射線管理区域における作業従事者の測定経路を取得するとともに、マップデータに測定経路を表示した測定経路マップを生成し、測定経路マップを加えた可視化情報を表示する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された測定経路マップを確認することで、作業従事者の測定箇所への測定経路を把握することができ、作業従事者の測定経路を監視しつつ、作業従事者の測定箇所以外の区域への立ち入りを監視することができる。空間線量当量率可視化システムは、測定経路マップを検討することにより、作業従事者の測定箇所までの効率的な移動ルートや安全な移動ルートを割り出すことができる。
マップデータに放射線作業従事者の位置データを表示した位置表示マップを生成するとともに、位置表示マップを加えた可視化情報を生成し、位置表示マップを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、作業従事者の位置データをマップデータ上に表示した位置表示マップを作業従事者がヘッドマウントディスプレイを介して視認することができ、作業従事者が放射線管理区域の自分の現在位置を的確に把握することができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が位置表示マップを視認することで、測定箇所までの移動ルートを確認することができ、測定箇所以外の危険な区域への進入等を未然に防ぐことができる。
放射線作業従事者の位置データから放射線管理区域における作業従事者の測定経路を取得しつつ、マップデータに測定経路を表示した測定経路マップを生成するとともに、測定経路マップを加えた可視化情報を生成し、測定経路マップを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、作業従事者の測定経路をマップデータ上に表示した測定経路マップを作業従事者がヘッドマウントディスプレイを介して視認することができ、作業従事者が放射線管理区域の自分の測定経路を的確に把握することができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が測定経路マップを視認することで、放射線管理区域の各測定箇所に至る測定経路を把握することができ、測定箇所までの効率的な移動ルートや安全な移動ルートを確保することができる。
管理端末から送信された測定箇所の画像をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末から測定箇所の画像を送り、その作業箇所画像がヘッドマウントディスプレイに表示されるから、ヘッドマウントディスプレイを介して放射線作業従事者が測定箇所を明確に把握することができ、作業従事者が正確な測定箇所において測定作業を的確かつ迅速に遂行することがきるとともに、測定箇所以外における測定作業の実施を防ぐことができる。
作業従事者に装着させて作業従事者の個人被ばく線量データを測定する個人被ばく線量計を含み、個人被ばく線量計によって測定された個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を生成し、個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を前記ヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示する空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が装着した個人被ばく線量計によって測定された個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報がヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示されるから、個人被ばく線量データや時間データをヘッドマウントディスプレイに可視化することができ、作業従事者が両手を自由に使える状態で現在の自己の個人被ばく線量データや時間データをヘッドマウントディスプレイを介して視認することができる。空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量データを確認するために個人被ばく線量計を手で持つ必要がなく、両手で測定作業を続けることができ、放射線管理区域における測定作業の効率を向上させることができる。空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量データに時間データが含まれるから、放射線管理区域内における測定作業の時間経過による個人被ばく線量データの時間的な変化を知ることができ、個人被ばく線量データと時間データとを視認することで、作業従事者が放射線管理区域における測定作業の続行や測定作業の中止を的確に判断することができる。
個人被ばく線量計が個人被ばく線量データを所定の時間間隔で測定し、個人被ばく線量計によって個人被ばく線量データが測定される度毎に可視化情報をあらたに生成し、あらたに生成した可視化情報をヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示する空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量計が所定の時間間隔で個人被ばく線量データを測定し、最新の個人被ばく線量データを含む最新の可視化情報をヘッドマウントディスプレイにリアルタイムに表示するから、現在の自己の個人被ばく線量データをヘッドマウントディスプレイを介して正確に把握することができる。空間線量当量率可視化システムは、放射線管理区域における測定作業開始から現在までの個人被ばく線量データの時間的な変化を知ることができ、最新の個人被ばく線量データと時間データとを視認することで、放射線作業従事者が測定作業の続行や測定作業の中止を的確に判断することができる。
個人被ばく線量計によって個人被ばく線量データが測定される度毎に生成された可視化情報を記憶する空間線量当量率可視化システムは、保存した個人被ばく線量データおよび時刻データを事後に検討することにより、放射線作業従事者の被ばく状況や体調を管理することができ、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
放射線作業従事者の個人被ばく線量データの限界を示す計画設定値を加えた可視化情報を生成し、計画設定値を含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量の限界を示す計画設定値をヘッドマウントディスプレイにおいて視認可能にすることで、作業従事者が現在の個人被ばく線量データと計画設定値とを比較することができ、今後の測定作業の継続時間を判断することができるとともに、測定作業の続行や測定作業の中止を的確に判断することができる。空間線量当量率可視化システムは、現在の個人被ばく線量データと計画設定値とをヘッドマウントディスプレイを介して視認することができるから、個人被ばく線量データと計画設定値とを確認するために個人被ばく線量計を手で持つ必要がなく、両手で作業を続けることができ、作業効率の向上を図ることができる。
個人被ばく線量計によって測定された個人被ばく線量データが計画設定値を超えた場合に表示する所定の警告を加えた可視化情報を生成し、個人被ばく線量データが計画設定値を超えた場合、警告を含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイに表示する空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量が計画設定値を超えたことを知らせる所定の警告をヘッドマウントディスプレイに表示することで、現在の個人被ばく線量データが計画設定値を超えたことを知ることができ、放射線作業従事者がその時点で測定作業を中止することができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者の放射線に対する被ばく限界を超えて測定作業が続行されることはなく、作業従事者の安全を図ることができる。
個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を管理端末に送信し、管理端末が個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を表示するとともに、個人被ばく線量データに時間データを加えた可視化情報を記憶する空間線量当量率可視化システムは、管理者が管理端末に表示された個人被ばく線量データおよび時間データを確認することで、放射線作業従事者の現在の個人被ばく線量データと時間データとを把握することができ、管理者が作業従事者の測定作業の続行や測定作業の中止を的確に判断することができる。空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量データおよび時間データが管理端末に記憶されるから、個人被ばく線量データや時間データの喪失を防ぐことができるとともに、個人被ばく線量データおよび時間データを検討することにより、作業従事者の被ばく状況や体調を管理することができ、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
時間データが個人被ばく線量データの測定時間と個人被ばく線量データの最初の測定時間から現在までの経過時間と可視化情報がヘッドマウントディスプレイに表示されているときの現在の時間とのうちの少なくとも1つである空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量データの測定時間や経過時間、現在の時間を個人被ばく線量データとともにヘッドマウントディスプレイに可視化することができ、放射線作業従事者が両手を自由に使える状態で個人被ばく線量データを含むそれら時間をヘッドマウントディスプレイを介して視認することができる。空間線量当量率可視化システムは、可視化情報として個人被ばく線量データとともにそれら時間が含まれるから、放射線管理区域における測定作業による個人被ばく線量データの時間的な変化を知ることができ、管理者や作業従事者が個人被ばく線量データやそれら時間を視認することで、作業従事者の測定作業の続行や測定作業の中止を的確に判断することができる。空間線量当量率可視化システムは、個人被ばく線量データおよびそれら時間を検討することにより、作業従事者の被ばく状況や体調を管理することができ、放射線管理区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
放射線管理区域が原子力関連施設の測定区域であり、放射線作業従事者が原子力関連施設の測定区域の測定作業に従事する作業者である空間線量当量率可視化システムは、原子力関連施設の測定区域の測定作業に従事する作業者が測定した測定箇所の空間線量当量率やその測定時間をヘッドマウントディスプレイに可視化することができ、作業従事者が空間線量当量率やその測定時間を視認しつつ両手を自由に使える状態で原子力関連施設の各測定箇所の測定作業を行うことができる。空間線量当量率可視化システムは、原子力関連施設の各測定箇所の測定中に空間線量当量率を確認するために放射線測定器に視線を落とす必要がなく、視線を測定箇所に向けた状態で測定作業を続けることができ、放射線測定器の測定部を測定箇所に正確に合わせることができ、測定箇所における正確な空間線量当量率を測定することができる。空間線量当量率可視化システムは、作業従事者が両手を自由にした状態で原子力関連施設の測定区域において測定作業を実施することができ、測定作業中に手が塞がることはなく、両手で作業を続けることができ、原子力関連施設の測定区域における測定作業の効率を向上させることができる。
一例として示す空間線量当量率可視化システム10の構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる空間線量当量率可視化システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、空間線量当量率可視化システム10を形成する装着機器12の一例を示す図であり、図3は、装着機器12を装着した作業従事者11の正面図である。図4は、装着機器12を装着した作業従事者11の側面図である。図5は、一例として示すハンディタイプの線量計13A(放射線測定器13)を取り付けた長尺タイプの放射線測定具13B(放射線測定器13)の斜視図である。図3,4では、フード付き放射線防護服の図示を省略し、作業従事者11が全面マスクのみを装着した状態を示す。
以下、原子力発電所を例としてシステム10を説明するが、このシステム10は、原子力発電所のみならず、すべての放射線管理区域において利用することができる。放射線管理区域には、原子力関連施設や医療施設等の放射線を放出する恐れのある施設が含まれる。原子力関連施設には、中間貯蔵施設、再処理工場、MOX燃料工場、高速増殖炉、高速増殖炉用燃料工場、高速増殖炉用再処理工場、高レベル放射性廃棄物最終処分施設等がある。
個人被ばく線量データ可視化システム10は、原子力発電所(放射線管理区域内)で放射線作業従事者11が測定した空間線量当量率を可視化するとともに、作業従事者11の個人被ばく線量データを可視化する。システム10は、作業従事者11が装着する(身に付ける)装着機器12と、放射線測定器13と、原子力発電所の敷地内や施設内に設置された無線LANルーター14(アクセスポイント)と、作業従事者を管理する管理者(図示せず)側に設置された管理端末15とから形成されている。装着機器11(後記するデータ処理端末)や管理端末15は無線LAN(ネットワーク)によってデータの送受信が行われるが、インターネットを介してデータの送受信が行われる場合もある。
図1では1人の作業従事者11を図示しているが、実際には複数の作業従事者11が測定区域の測定箇所で測定作業を行う。また、1台の無線LANルーター14を図示しているが、実際には複数台の無線LANルーター14が原子力発電所の敷地内や施設内に設置される。さらに、1台の管理端末15を図示しているが、複数台の管理端末15が存在する場合がある。
作業従事者11は、フード付き放射線防護服16、フィルタが取り付けられた全面マスク17(放射線防護マスク)、被ばく防止用手袋18、シューズカバー(図示せず)を着用するとともに装着機器12を装着し、原子力発電所の測定区域の測定箇所で放射線の測定作業を行う。装着機器12は、図2〜図4に示すように、作業従事者11が着脱可能に装着するヘッドマウントディスプレイ19(光学透過ヘッドマウントディスプレイ)およびウェアラブルレーザーポインター20と、作業従事者11が着脱可能に装着するウェアラブル目線カメラ21およびウェアラブルマイクロフォン22と、作業従事者11が着脱可能に装着するコントローラ23およびデータ処理端末24と、作業従事者が着脱可能に装着する個人被ばく線量計25とから形成されている。
ヘッドマウントディスプレイ19は、取り付け治具26を利用して全面マスク17おける作業従事者11の視野に入る位置に着脱可能に取り付けられている。ディスプレイ19は、信号線27を介してコントローラ23に接続されている。ディスプレイ19は、作業従事者11の視野に情報を映し出す。ディスプレイ19には、虚像投影型や網膜投影型を使用することができる。ウェアラブルレーザーポインター20は、ディスプレイ19の直下に位置し、取り付け治具26を利用して全面マスク17に取り付けられている。レーザーポインター20は、レーザー光のレーザーポイントで測定箇所を指し示す。
ウェアラブル目線カメラ21は、取り付け治具26を利用して全面マスク17における作業従事者11の目線の位置に着脱可能に取り付けられている。目線カメラ21は、信号線27を介してコントローラ23に接続されている。目線カメラ21は、作業従事者11の視野に入った映像を撮影する。目線カメラ21は、キャプチャー機能を有し、動画のみならず、静止画を撮影することもできる。
ウェアラブルマイクロフォン22は、ウェアラブル目線カメラ21と一体になり、取り付け治具27を利用して全面マスク17に着脱可能に取り付けられている。マイクロフォン22は、音を発するスピーカー機能を有する。マイクロフォン22は、信号線27を介してコントローラ23に接続されている。マイクロフォン22は、作業従事者11の音声や作業従事者11の周囲の音を集音するとともに、スピーカー機能によって管理者の音声を出力する。なお、マイクロフォン22が目線カメラ21と別体になり、取り付け治具27を利用して全面マスク17に取り付けられていてもよい。
コントローラ23は、放射線防護服16のポケット28aに挿脱可能に収容される。コントローラ23は、信号線27を介してデータ処理端末24に接続されている。コントローラ23には、ヘッドマウントディスプレイ19のON/OFFを行うディスプレイON/OFFボタン29、ウェアラブル目線カメラ21のON/OFFを行うカメラON/OFFボタン30、目線カメラ21のキャプチャー機能を起動させるキャプチャーボタン31、ウェアラブルマイクロフォン22のON/OFFを行うマイクロフォンON/OFFボタン32、マイクロフォン22の出力を調節するボリューム33、マップ表示をON/OFFするマップON/OFFボタン34、位置表示マップと測定経路マップとを切り替えるマップ切替ボタン35、管理端末15から送信された画像(静止画、動画、見取図等)をディスプレイ19に表示させる画像表示ボタン36、測定結果をディスプレイ19に表示させる測定結果表示ボタン37、過去から現在までの測定結果を順に表示させる順送りボタン38、個人被ばく線量データの単位を切り替える単位切替ボタン39、個人被ばく線量データの表示をON/OFFする線量データON/OFFボタン48が設置されている。
データ処理端末24は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを備えたコンピュータであり、大容量ハードディスクを内蔵している。データ処理端末24は、無線LANルーター14を経由して無線LANによって管理端末15に各種データを送信するとともに、管理端末15から各種データを受信する。データ処理端末22は、可視化情報がヘッドマウントディスプレイ19に表示されているときの現在の時間(月日、時、分、秒)(時間データ)を表示するタイマ機能を有するとともに、GPS機能を有する。データ処理端末24は、GPS機能を利用して作業従事者11の位置データを取得する。
なお、データ処理端末24がインターネットを介して管理端末15と各種データの送受信を行う場合、データ処理端末24がDNSサーバ機能やデータベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能等の各種サーバ機能を備えている。データ処理端末24は、放射線防護服16のポケット28bに挿脱可能に収容される。
データ処理端末24のハードディスクには、作業従事者11の個人被ばく線量データ(線量当量率)の限界を示す計画設定値、原子力発電所(放射線管理区域)の各箇所を表したマップデータ(見取図等)、作業従事者11の個人識別データ(氏名、年齢、性別、個人識別子、パスワードやID番号、所属部署、メールアドレス等)が格納されている。計画設定値は、入力装置によって任意に設定することができる。なお、図示はしていないが、作業従事者11が身に付けるショルダーバックにコントローラ23やデータ処理端末24が収容され、ショルダーバックとともにそれらが持ち運ばれる場合がある。
個人被ばく線量計25は、作業従事者11の個人被ばく線量データを所定の時間間隔で測定する。個人被ばく線量計25における測定時間(たとえば、3秒間隔や10秒間隔)は、任意に設定することができる。個人被ばく線量データは、個人被ばく線量(mSvまたはμSv)および線量当量率(mSv/hまたはμSv/h)である。個人被ばく線量計25は、タイマ機能を有し、個人被ばく線量データの測定時間(月日、時分秒)(時間データ)、個人被ばく線量データの最初の測定時間から現在までの経過時間(月日、時分秒)(時間データ)、作業従事者11が測定区域内(放射線管理区域内)に進入してから現在までの経過時間(月日、時分秒)(時間データ)を計測する。
経過時間は、たとえば、作業従事者11が測定区域内に進入する瞬間に作業従事者11が個人被ばく線量計25をON状態にすることによって経過時間が計測される場合、または、GPS機能を利用して作業従事者11が測定区域内に進入する瞬間を捉え、その瞬間にデータ処理端末24から個人被ばく線量計25に計測開始信号が送られ、それによって経過時間が計測される場合がある。なお、経過時間の計測がデータ処理端末24によって行われてもよい。
個人被ばく線量計25は、測定した個人被ばく線量データ(個人被ばく線量、線量当量率)およびそれらの測定時間、経過時間を無線電波としてデータ処理端末24に転送(送信)する。個人被ばく線量計25は、作業従事者11が放射線防護服16の内側に着用したベスト(図示せず)に設置される。なお、計画設定値がデータ処理端末24ではなく、個人被ばく線量計25に格納されていてもよい。この場合は、個人被ばく線量計25において計画設定値を任意に設定する。
放射線測定器13には、ハンディタイプの線量計13Aと高所や低所を測定する長尺タイプの放射線測定具13Bとが使用される。線量計13Aは、そのハンドル部を手に持ち、測定部を測定箇所に近接させることで、その箇所の空間線量当量率を測定する。線量計13Aは、測定した空間線量当量率を無線電波としてデータ処理端末24に転送(送信)する。
放射線測定具13Bは、長尺の竿40と、竿40の先端部に作られて竿40の長さ方向へ間欠的に並ぶ遊動機構41と、竿40の先端部に取り付けられた挟持機構42とから形成されている。遊動機構41は、それを介してそれらの間に延びる竿40の部分を旋回させることができ、竿40の先端部を湾曲させたり、先端部を直状にすることができる。挟持機構42は、ハンディタイプの線量計13Aを挟み込む一対の挟持部材43と、それら挟持部材43を互いに当接させる方向へ付勢するバネ部材44とから作られている。
放射線測定具13Bでは、バネ部材44の付勢力に抗して挟持部材43を離間させ、それら挟持部材43の間にハンディタイプの線量計13Aを位置させた後、線量計13Aを挟持部材43に挟持させる。バネ部材44の付勢力によってそれら挟持部材43が互いに当接する方向へ付勢されるから、線量計13Aがそれら挟持部材43に強く挟まれ、線量計13Aがそれら挟持部材43に固定される。次に、遊動機構41を介して竿40の先端部を湾曲させ、竿40の後端部を手に持って持ち上げ、線量計13Aの測定部を測定箇所に近接させる。それにより、たとえば、高所に施設されたダクトの裏側の測定箇所の空間線量当量率を測定することができる。測定具13Bに取り付けられた線量計13Aは、測定した空間線量当量率を無線電波としてデータ処理端末24に転送(送信)する。
管理端末15は、原子力発電所の管理棟や免震重要棟に設置されている。管理端末15は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリ(メインメモリおよびキャッシュメモリ)とを備えたコンピュータであり、大容量ハードディスクを内蔵している。管理端末15には、キーボード45やマウス46等の入力装置、ディスプレイ47やマイクロフォン(図示せず)、スピーカー(図示せず)、プリンタ(図示せず)等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。管理端末15は、無線LANルーター14を経由して無線LANによってデータ処理端末24に各種データを送信するとともに、データ処理端末24から各種データを受信する。
管理端末15は、ノート型でもよく、タブレットでもよい。なお、管理端末15がインターネットを介してデータ処理端末24と各種データの送受信を行う場合、管理端末15が既述の各種サーバ機能を備えている。管理端末15のハードディスクには、計画設定値、原子力発電所のマップデータ(見取図等)、作業従事者11の個人識別データ(氏名、年齢、性別、個人識別子、パスワードやID番号、所属部署、メールアドレス等)が格納されている。
図6は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された計画設定値を含む可視化情報の一例を示す図であり、図7は、管理端末15のディスプレイ45に表示された計画設定値を含む可視化情報の一例を示す図である。図8は、測定区域の測定箇所に到着した作業従事者11の斜視図である。作業従事者11が原子力発電所の測定区域で測定作業を行う場合、フード付き放射線防護服16や全面マスク17、被ばく防止用手袋18、シューズカバーを着用し、装着機器12を装着するとともに、線量計13Aおよび放射線測定具13Bを所持し、管理棟や免震重要棟から測定区域の測定箇所に移動する。なお、個人被ばく線量計25における測定時間間隔が3秒に設定されているものとし、GPS機能を利用して作業従事者11の位置データが取得されているものとする。
作業従事者11の測定区域への移動中や測定区域での測定作業中、作業従事者11が身に付けた個人被ばく線量計25は、作業従事者11の個人被ばく線量データ(個人被ばく線量、線量当量率)を3秒間隔で測定し、測定した個人被ばく線量データをデータ処理端末24に転送する。さらに、個人被ばく線量データの測定時間(月日、時、分、秒)(時間データ)や個人被ばく線量データの最初の測定時間から現在までの経過時間(月日、時分秒)(時間データ)、作業従事者11が測定区域内(放射線管理区域内)に進入してから現在までの経過時間(月日、時分秒)(時間データ)をデータ処理端末24に転送する。
以下の説明では、図8に示すように、作業従事者11が測定区域に到着し、測定作業を開始する状態にあるものとする。時間データとしてデータ処理端末24が表示する現在の時間が選択されたものとし、管理端末15から無線LANを利用して作業箇所の見取図(画像)がデータ処理端末24に送信されているものとする。また、コントローラ23のヘッドマウントディスプレイ19のON/OFFボタン29がONになり、ウェアラブルレーザーポインター20がONになっているものとし、ウェアラブルマイクロフォン22のON/OFFボタン32がONになっているものとする。時間データとしては、既述の個人被ばく線量データの測定時間や経過時間を採用してもよく、現在時間や測定時間、経過時間のうちの複数を採用してもよい。
計画設定値が個人被ばく線量計25に格納されている場合、その計画設定値が個人被ばく線量計25からデータ処理端末24に転送される。また、作業従事者11およびその周辺の音がマイクロフォン22によって集音され、音がマイクロフォン22からデータ処理端末24に転送される。
作業従事者11は、測定区域に到着した直後、自分の個人被ばくの状態を確認する。データ処理端末24(システム10)は、個人被ばく線量計25によって測定され、線量計25から転送された個人被ばく線量データに現在の時間(時間データ)と計画設定値とを加えた(合成した)可視化情報を生成し(可視化情報生成手段)、生成した可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19にリアルタイムに表示する(可視化情報第1表示手段)。作業従事者11がコントローラ23の画像表示ボタン36をONにすると、データ処理端末24(システム10)は、管理端末15から送信された測定ポイントP(測定箇所)を表示した測定区域の見取図(画像)を可視化情報に加え、見取図(画像)をヘッドマウントディスプレイ19に表示する(測定箇所画像表示手段)。
ヘッドマウントディスプレイ19には、図6に示すように、現在の時間を表示した時間データ表示エリア6a(月日、時分秒)、個人被ばく線量計25によって測定された線量当量率を表示した線量当量率表示エリア6b(mSv/h)、個人被ばく線量計25によって測定された個人被ばく線量を表示した個人被ばく線量表示エリア6c(mSv)、計画設定値を表示した計画設定値表示エリア6d(mSv/h)、作業箇所の見取図(画像)を表示した測定箇所画像表示エリア6eが表示される。測定箇所画像表示エリア6eには、複数の測定ポイントP(測定箇所)が表示されている。
作業従事者11は、単位切替ボタン39を押すことで、線量当量率や個人被ばく線量の単位を切り替えることができる。単位を切り替えると、単位がμSv/hの線量当量率が線量当量率表示エリア6bに表示され、単位がμSvの個人被ばく線量が個人被ばく線量表示エリア6cに表示される。作業従事者11が画像表示ボタン36を押して画像表示をOFFにすると、ヘッドマウントディスプレイ19に表示されていた作業箇所画像表示エリア6eが非表示になる。
データ処理端末24(システム10)は、個人被ばく線量計25によって個人被ばく線量データが測定される度毎(3秒毎)(線量計25からデータが転送される度毎)に可視化情報をあらたに生成する(可視化情報生成手段)。それら表示エリア6a〜6cには、現在時間とともにあらたな線量当量率、あらたな個人被ばく線量が表示される。データ処理端末24(システム10)は、あらたに生成した可視化情報(現在時間を含む最新の個人被ばく線量データ)をヘッドマウントディスプレイ19にリアルタイムに表示する(可視化情報第1表示手段)。
データ処理端末24(システム10)は、可視化情報が生成される度毎に最新の可視化情報を逐次ハードディスクに記憶・蓄積するとともに(可視化情報第1記憶手段)、マイクロフォン22が集音した音およびその集音時間を記憶・蓄積する(音記憶手段)。それら可視化情報や音は、それらを特定する可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。可視化情報特定データには、データ処理端末24のIPアドレスやMACアドレス、URL、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、独自に生成したユニークな識別子を利用することができる。
データ処理端末24(システム10)は、個人被ばく線量データに現在時間と計画設定値とを加えた可視化情報(可視化情報特定データおよび個人識別データを含む)を無線LAN(無線LANルータ14を経由)を利用して管理端末15に送信するとともに(可視化情報送信手段)、音およびその集音時間を無線LANを利用して管理端末15に送信する(音送信手段)。可視化情報送信手段では、可視化情報が生成される度毎に最新の可視化情報を管理端末15に送信する。
空間線量当量率可視化システム10は、個人被ばく線量計25によって測定された個人被ばく線量データに時間データを加えた最新の可視化情報がヘッドマウントディスプレイ19にリアルタイムに表示されるから、個人被ばく線量データや時間データをヘッドマウントディスプレイ19において可視化することができ、作業従事者11が両手を自由に使える状態で測定準備をしつつ、現在の自分の個人被ばく線量データや時間データをヘッドマウントディスプレイ19を介して視認することができる。
空間線量当量率可視化システム10は、管理端末15から送信された測定ポイントP(測定箇所)を含む測定区域の見取図(画像)がヘッドマウントディスプレイ19の測定箇所画像表示エリア6eに表示されるから、ディスプレイ19を介して作業従事者11が測定区域における測定ポイントPを把握することができ、作業従事者11が正確な測定箇所において測定作業を遂行することがきる。
管理端末15は、個人被ばく線量データに現在時間、計画設定値、測定区域の見取図(画像)を加えた(合成した)可視化情報を生成し、その可視化情報をディスプレイ47に表示する(可視化情報第2表示手段)。さらに、管理端末15に接続されたスピーカーからマイクロフォン22によって集音された音を出力する(音出力手段)。ディスプレイ47には、図7に示すように、現在時間を表示した時間データ表示エリア7a(月日、時分秒)、線量当量率を表示した線量当量率表示エリア7b(mSv/h)、個人被ばく線量を表示した個人被ばく線量表示エリア7c(mSv)、計画設定値を表示した計画設定値表示エリア7d(mSv/h)、作業従事者11の個人識別データ(氏名、年齢、性別、所属部署、メールアドレス)を表示した個人識別データ表示エリア7e、作業従事者11の写真を表示した写真表示エリア7f、作業箇所の見取図(画像)を表示した作業箇所画像表示エリア7gが表示される。作業箇所画像表示エリア7gには、複数の測定ポイントP(測定箇所)が表示されている。
管理端末15は、更新されたあらたな可視化情報(現在時間を含む最新の個人被ばく線量データ)がデータ処理端末24から送信される度毎に、最新の個人被ばく線量データ、現在時間を含む可視化情報を生成し、その可視化情報をディスプレイ47に表示する(可視化情報第2表示手段)。管理端末15は、データ処理端末24から可視化情報が送信される度毎(可視化情報が生成される度毎)に最新の可視化情報を逐次ハードディスクに記憶・蓄積し、生成した最新の可視化情報を逐次ハードディスクに記憶・蓄積する(可視化情報第2記憶手段)。さらに、音およびその集音時間を記憶する(音記憶手段)。それら可視化情報や音は、それらを特定する可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
図9は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された測定作業指示および測定手順を含む可視化情報の他の一例を示す図であり、図10は、管理端末14のディスプレイ38に表示された測定作業指示および測定手順を含む可視化情報の他の一例を示す図である。作業従事者11が測定作業を開始する場合において必要があれば、管理者は、作業従事者11に測定作業指示を行い、作業従事者12は、測定手順を管理者に確認する。
管理者が管理端末15に接続されたマイクロフォンから指示を出すと、その指示が無線LANによって管理端末15からデータ処理端末24に送信され、測定作業指示がデータ処理端末24からウェアラブルマイクロフォン22に転送されて測定作業指示の音声がマイクロフォン22から出力される(作業指示出力手段)。また、管理者が管理端末15に接続されたマイクロフォンから測定手順を伝えると、その測定手順が無線LANによって管理端末15からデータ処理端末24に送信され、測定手順がデータ処理端末24からウェアラブルマイクロフォン22に転送されて測定手順の音声がマイクロフォン22から出力される(作業手順出力手段)。
なお、作業従事者11は、コントローラ24のボリューム33を調節することによってマイクロフォン22から出力される音声の高低を調節することができる。作業従事者11は、マイクロフォン22から出力された測定作業指示や測定手順の音声を聴取する。測定作業指示の音声や測定手順の音声は、個人識別データ(日時を含む)に関連付けられた状態で管理端末15のハードディスクに格納されるとともに、個人識別データ(日時を含む)に関連付けられた状態でデータ処理端末24のハードディスクに格納される。
また、管理者が管理端末15に接続されたキーボード45やマウス46から測定作業指示を入力すると、その指示が無線LANによって管理端末15からデータ処理端末24に送信される。データ処理端末24(システム10)は、管理端末15から送信された測定作業指示を加えた(合成した)可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19に表示する(測定作業指示表示手段)。さらに、管理者がキーボード45やマウス46に測定手順を入力すると、その測定手順が無線LANによって管理端末15からデータ処理端末24に送信される。データ処理端末24(システム10)は、管理端末15から送信された測定手順を加えた(合成した)可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19に表示する(測定手順表示手段)。
ヘッドマウントディスプレイ19には、図9に示すように、時間データ表示エリア9a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア9b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア9c(mSv)、計画設定値表示エリア9d(mSv/h)、測定作業指示を表示した測定指示表示エリア9e、測定手順を表示した測定手順表示エリア9fが表示される。作業従事者11は、ディスプレイ19に表示された測定作業指示や測定手順を確認する。測定作業指示や測定手順は、個人識別データ(日時を含む)に関連付けられた状態でデータ処理端末24のハードディスクに格納される。
管理端末15のディスプレイ47には、図10に示すように、時間データ表示エリア10a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア10b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア10c(mSv)、計画設定値表示エリア10d(mSv/h)、個人識別データ表示エリア10e、写真表示エリア10f、測定作業指示を表示した測定指示表示エリア10g、測定手順を表示した測定手順表示エリア10hが表示される。管理者は、ディスプレイ47に表示された測定作業指示や測定手順を確認する。測定作業指示や測定手順は、個人識別データ(日時を含む)に関連付けられた状態で管理端末15のハードディスクに格納される。
空間線量当量率可視化システム10は、ウェアラブルマイクロフォン22やヘッドマウントディスプレイ19によって管理者から作業従事者11に的確な測定作業指示や測定手順を伝えることができ、測定作業指示や測定手順によって測定箇所における測定の不実施や測定ミス等を未然に防ぐことができるとともに、作業従事者11が測定作業を的確かつ迅速に遂行することができる。システム10は、作業従事者11が両手を自由にした状態で管理者からの測定作業指示や測定手順を受けることができ、作業指示や作業手順の伝達時に手が塞がることはなく、測定作業の効率を向上させることができる。
図11は、測定作業の一例を示す図であり、図12は、測定作業の他の一例を示す図である。図13は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された計画設定値、映像、測定結果を含む可視化情報の他の一例を示す図であり、図14は、管理端末15のディスプレイ47に表示された計画設定値、映像、測定結果を含む可視化情報の他の一例を示す図である。作業従事者11が測定箇所の測定を行う場合、ウェアラブル目線カメラ21のON/OFFボタン30を押して目線カメラ21を起動させる。目線カメラ21が起動すると、作業従事者11の視野に入った映像をカメラ21が撮影し、撮影した映像がカメラ21からデータ処理端末24に転送される。
作業従事者12が測定区域における測定箇所の測定を行う一例としては、図11に示すように、ハンディタイプの線量計13Aを手で持ち、作業従事者11が測定箇所を見ながら、その測定部を測定箇所に近接させることで空間線量当量率を測定する。このとき、レーザーポインター20から放射されたレーザー光が測定箇所に照射され、レーザーポインター20によって測定箇所が指し示されるとともに、目線カメラ21によって測定箇所が撮影され、測定箇所の映像(レーザーポインター20によるレーザーポイントを含む)が目線カメラ21からデータ処理端末24に転送される。作業従事者12が手に持った線量計13Aによって測定箇所の空間線量当量率の測定が行われると、その線量当量率が線量計13Aからデータ処理端末24に転送(無線送信)される。
測定箇所の測定を行う他の一例としては、図12に示すように、線量計13Aを取り付けた放射線測定具13Bを手に持って竿40を持ち上げ、作業従事者12が測定箇所を見上げながら、線量計13Aの測定部を測定箇所に近接させることで空間線量当量率を測定する。このとき、レーザーポインター20から放射されたレーザー光が測定箇所に照射され、レーザーポインター20によって測定箇所が指し示されるとともに、目線カメラ21によって測定箇所が撮影され、測定箇所の映像(レーザーポインター20によるレーザーポイントを含む)が目線カメラ21からデータ処理端末24に転送される。作業従事者12が手に持った放射線測定具13Bによって測定箇所の空間線量当量率の測定が行われると、その線量当量率が測定具13Bに固定された線量計13Aからデータ処理端末24に転送(無線送信)される。
データ処理端末24(システム10)は、個人被ばく線量計25によって測定された個人被ばく線量データに現在時間(時間データ)と計画設定値とを加える(合成する)とともに、線量計13Aによって測定された空間線量当量率にその測定時間と目線カメラ19によって撮影された映像(レーザーポイントを含む動画)とを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、映像)を生成する(可視化情報生成手段)。データ処理端末24(システム10)は、生成した可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19にリアルタイムに表示する(可視化情報第1表示手段)。
ヘッドマウントディスプレイ19には、図13に示すように、時間データ表示エリア13a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア13b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア13c(mSv)、計画設定値表示エリア13d(mSv/h)、測定箇所における空間線量当量率の測定時間13e(月日、時分秒)、線量計13Aや測定具13Bによって測定された測定箇所の空間線量当量率を表示した線量当量率表示エリア(mSv/h)13f、目線カメラ21によって撮影されている測定箇所の映像(動画)が表示される。
既述のように、個人被ばく線量計25によって個人被ばく線量データが測定される度毎(3秒毎)に、可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時刻データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、映像)があらたに生成され(可視化情報生成手段)、それら表示エリア13a〜13cに表示された時間データや線量当量率、個人被ばく線量が更新される。表示エリア13a〜13cには、更新されたあらたな時間データ、あらたな線量当量率、あらたな個人被ばく線量が表示される。
データ処理端末24(システム10)は、目線カメラ21によって撮影された映像(動画)およびその撮影時間を可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率)とともに記憶・蓄積する(映像記憶手段)。映像およびその撮影時間は、可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。データ処理端末24(システム10)は、映像(動画)およびその撮影時間を無線LAN(無線LANルータ13を経由)を利用して管理端末15に送信する(映像送信手段)。
作業従事者11がウェアラブル目線カメラ21のキャプチャーボタン31を押すと、目線カメラ21のキャプチャー機能がONになり、目線カメラ21によって静止画が撮影され、その静止画がデータ処理端末24に転送される。データ処理端末24(システム10)は、目線カメラ21によって撮影された静止画を加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、静止画)を生成し(可視化情報生成手段)、生成した可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19に表示する(可視化情報第1表示手段)。
データ処理端末24(システム10)は、目線カメラ21によって撮影された映像(静止画)およびその撮影時間を可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率)とともに記憶・蓄積する(映像記憶手段)。静止画およびその撮影時間は、可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。データ処理端末24(システム10)は、映像(静止画)およびその撮影時間を無線LANを利用して管理端末15に送信する(映像送信手段)。
空間線量当量率可視化システム10は、測定箇所の映像を空間線量当量率やその測定時間とともにヘッドマウントディスプレイ19に可視化することができ、作業従事者11が両手を自由に使える状態で測定箇所における映像や測定した空間線量当量率、その測定時間をヘッドマウントディスプレイ19を介して視認することができる。システム10は、可視化情報に測定箇所の映像が含まれるから、その測定箇所に対する放射線測定器13(線量計13A)の測定部の位置をヘッドマウントディスプレイ19を介して確認することができ、放射線測定器13の測定部を測定箇所に正確に合わせることができるとともに、正確な測定箇所における正確な空間線量当量率を測定することができる。また、測定箇所が測定区域の高所や低所である場合、それら測定箇所に視線を向けることでレーザーポインター20のレザー光がそれら測定箇所に照射され、レーザーポインター20が指し示すポイントと測定箇所とを容易に合わせることができ、放射線測定器13(線量計13A)の測定部を測定箇所に正確に位置させることができる。
管理端末15は、個人被ばく線量データに現在時間(時間データ)と計画設定値とを加える(合成する)とともに、線量計13Aによって測定された線量当量率にその測定時間と目線カメラ19によって撮影された映像(レーザーポイントを含む動画または静止画)とを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、映像)を生成し、その可視化情報をディスプレイ47に表示する(可視化情報第2表示手段)。
管理端末15は、データ処理端末24から送信された映像(レーザーポイントを含む動画または静止画)およびその撮影時間を可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、映像)とともに記憶・蓄積し、生成した可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、映像)を記憶・蓄積する(可視化情報第2記憶手段)。映像および撮影時間やそれらを含む可視化情報は、可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
ディスプレイ47には、時間データ表示エリア14a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア14b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア14c(mSv)、計画設定値表示エリア14d(mSv/h)、個人識別データ表示エリア14e、写真表示エリア14f、測定箇所における空間線量当量率の測定時間を表示した測定日時表示エリア14g(月日、時分秒)、線量計13Aや測定具13Bによって測定された測定箇所の空間線量当量率を表示した線量当量率表示エリア14h(mSv/h)、目線カメラ21によって撮影されている測定箇所の映像(動画または静止画)が表示される。
既述のように、個人被ばく線量計25によって個人被ばく線量データが測定される度毎(3秒毎)に、あらたに生成された可視化情報(個人被ばく線量データ)がデータ処理端末24から管理端末15に送信され、それら表示エリア14a〜14cに表示された時間データや線量当量率、個人被ばく線量が更新される。表示エリア14a〜14cには、更新されたあらたな時間データ、あらたな線量当量率、あらたな個人被ばく線量が表示される。
映像を確認した管理者からウェアラブルマイクロフォン22を利用して測定作業指示や測定手順を伝えられる場合があり(作業指示出力手段、作業手順出力手段)、ヘッドマウントディスプレイ19に管理者からの測定作業指示や測定手順が表示される場合がある(作業指示表示手段、作業手順表示手段)。管理端末15に接続されたスピーカーからは、マイクロフォン22によって集音された音が出力されている(音出力手段)。
空間線量当量率可視化システム10は、管理者が管理端末15に表示された測定箇所の映像、空間線量当量率、測定時間を確認することで、作業従事者11の測定作業を監視することができ、正確な測定箇所で測定が行われているかを監視することができる。システム10は、安全区域や空間線量当量率が高いホットスポットを映像を交えて把握することができ、その映像を提示してホットスポット近傍への立ち入りを制限したり、原子力発電所の測定ルートを決定することができる。システム10は、測定箇所の映像や撮影時間とともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、原子力発電所の測定区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
図15は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された映像、測定結果を含む可視化情報の他の一例を示す図である。作業従事者11は、測定作業中にヘッドマウントディスプレイ19に表示された個人被ばく線量データ(時間データ、線量当量率、個人被ばく線量、計画設定値)をディスプレイ19において非表示にすることができる。個人被ばく線量データを非表示にする場合、作業従事者11は、コントローラ23の線量データON/OFFボタン48を押し、個人被ばく線量データ表示をOFFする。なお、順送りボタン38を押すことによって、過去から現在までの測定結果をディスプレイ19に順に表示させることができる。
個人被ばく線量データ表示をOFFにすると、図15に示すように、時間データ表示エリア、線量当量率表示エリア、個人被ばく線量表示エリア、計画設定値表示エリアが非表示になり、ヘッドマウントディスプレイ19には、測定日時表示エリア15a(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア15b(mSv/h)、目線カメラ21によって撮影されている測定箇所の映像(動画または静止画)のみが表示される。空間線量当量率可視化システム10は、高所や低所の測定箇所を測定具13Bを利用して測定した場合、その空間線量当量率がヘッドマウントディスプレイ19に表示されるから、高所や低所の測定箇所のホットスポットをその場において確認することができる。
図16は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された計画設定値、映像、測定結果、警告メッセージを含む可視化情報の他の一例を示す図であり、図17は、管理端末15のディスプレイ47に表示された計画設定値、映像、測定結果、警告メッセージを含む可視化情報の他の一例を示す図である。作業従事者11が測定区域において測定作業を継続し、時間が経過すると、作業従事者11の被ばく量が次第に増加する。
データ処理端末24(システム10)は、個人被ばく線量計25が測定した最新の線量当量率(個人被ばく線量データ)と計画設定値とを比較し、線量当量率が計画設定値を超えた場合、所定の警告メッセージを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、警告)を生成し(可視化情報生成手段)、警告メッセージを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイ18にリアルタイムに表示する(可視化情報第1表示手段)。
ヘッドマウントディスプレイ19には、図16に示すように、時間データ表示エリア16a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア16b(mSv/h)、線量表示エリア16c(mSv)、計画設定値表示エリア16d(mSv/h)、警告メッセージ(計画設定値超過)を表示した警告表示エリア16e、測定日時表示エリア16f(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア16g(mSv/h)、目線カメラ21によって撮影されている映像が表示される。なお、警告としてディスプレイ19全体が注意色(黄色や赤)に着色されてもよく、それら表示エリア16a〜16eが注意色に着色されてもよい。
データ処理端末22(システム10)は、警告メッセージを含む可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、警告)を可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けた状態でハードディスクに記憶し(可視化情報第1記憶手段)、警告メッセージを含む可視化情報(可視化情報特定データおよび個人識別データを含む)を無線LANを利用して管理端末15に送信する(可視化情報送信手段)。
管理端末15は、個人被ばく線量データに現在時間、計画設定値、警告メッセージを加える(合成する)とともに、空間線量当量率に測定時間、目線カメラ19によって撮影された映像(レーザーポイントを含む動画)を加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、警告メッセージ測定時間、空間線量当量率、映像)を生成し、その可視化情報をディスプレイ47に表示する(可視化情報第2表示手段)。
管理端末15は、警告メッセージ(計画設定値超過)を含む可視化情報がデータ処理端末24から送信されると、その可視化情報を記憶・蓄積し、生成した警告メッセージ(計画設定値超過)を含む可視化情報を記憶・蓄積する(可視化情報第2記憶手段)。警告メッセージ(計画設定値超過)を含む可視化情報は、可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けられた状態でハードディスクに格納される。
ディスプレイ47には、図17に示すように、時間データ表示エリア17a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア17b(mSv/h)、個人被ばく線量を表示エリア17c(mSv)、計画設定値表示エリア17d(mSv/h)、警告メッセージ(計画設定値超過)を表示した警告表示エリア17e、個人識別データ表示エリア17f、写真表示エリア17g、測定日時表示エリア17h(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア17i(mSv/h)、目線カメラ21によって撮影されている映像が表示される。
警告メッセージを含む可視化情報がディスプレイ47に表示された場合、管理者は、既述のように、マイクロフォンから測定作業中止の指示を出し、または、キーボード45に測定作業中止を入力する。測定作業中止が管理端末15からデータ処理端末24に送信されて測定作業中止(測定作業指示)の音声がマイクロフォン22から出力され(作業指示出力手段)、測定作業中止(測定作業指示)がヘッドマウントディスプレイ19に表示される(作業指示表示手段)。なお、管理端末15に接続されたスピーカーからは、マイクロフォン22によって集音された音が出力されている(音出力手段)。
空間線量当量率可視化システム10は、作業従事者11の線量当量率(個人被ばく線量データ)が計画設定値を超えたことを知らせる所定の警告メッセージをヘッドマウントディスプレイ19や管理端末15のディスプレイ47に表示することで、作業従事者11の現在の線量当量率が計画設定値を超えたことを作業従事者11や管理者が知ることができ、作業従事者11がその時点で測定作業を中止することができるとともに、管理者がその時点で作業従事者11の測定作業を中止させることができる。システム10は、作業従事者12の放射線に対する被ばく限界を超えて測定作業が続行されることはなく、作業従事者12の安全を図ることができる。
図18は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された計画設定値、測定結果、位置表示マップ18eを含む可視化情報の他の一例を示す図であり、図19は、ヘッドマウントディスプレイ19に表示された計画設定値、測定結果、測定経路マップ19eを含む可視化情報の他の一例を示す図である。データ処理端末24(システム10)は、GPS機能を利用して作業従事者11の位置データを取得し(位置データ取得手段)、位置データおよびその取得時間を無線LANを利用して管理端末15に送信する(位置データ送信手段)。位置データは、個人識別データ(日時を含む)に関付けられた状態でハードディスクに格納される。
データ処理端末24(システム10)は、マップデータに作業従事者11の位置データを表示した位置表示マップ18eを生成し、個人被ばく線量計25によって測定された個人被ばく線量データに現在時間(時間データ)と計画設定値とを加える(合成する)とともに、線量計13Aによって測定された空間線量当量率にその測定時間と位置表示マップ18eとを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、位置表示マップ)を生成する(可視化情報生成手段)。
データ処理端末24(システム10)は、位置データ取得手段によって取得した作業従事者11の位置データから測定区域における作業従事者11の測定経路49を取得しつつ、マップデータに測定経路49を表示した測定経路マップ19eを生成し、個人被ばく線量計25によって測定された個人被ばく線量データに現在時間(時間データ)と計画設定値とを加える(合成する)とともに、線量計13Aによって測定された空間線量当量率にその測定時間と測定経路マップ19eとを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、測定経路マップ)を生成する(可視化情報生成手段)。データ処理端末24(システム10)は、測定経路マップ19eを加えた可視化情報を個人識別データ(日時を含む)に関付けた状態でハードディスクに格納する。
作業従事者12がコントローラ21のマップON/OFFボタン34をONにすると、データ処理端末24(システム10)は、位置表示マップ18eを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19に表示する(可視化情報第1表示手段)。なお、映像は、非表示になる。ディスプレイ19には、図18に示すように、時間データ表示エリア18a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア18b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア18c(mSv)、計画設定値表示エリア18d(mSv/h)、原子力発電所の測定区域のマップデータに作業従事者11の位置データを表示した位置表示マップ18e、測定日時表示エリア18f(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア18g(mSv/h)が表示される。
空間線量当量率可視化システム10は、作業従事者11の位置データをマップデータ上に表示した位置表示マップ18eを作業従事者11がヘッドマウントディスプレイ19を介して視認することができ、作業従事者11が測定区域の自分の現在位置を的確に把握することができる。システム10は、作業従事者11が位置表示マップ18eを視認することで、測定箇所までの移動ルートを確認することができ、測定箇所以外の危険な区域への進入等を未然に防ぐことができる。
作業従事者11がコントローラ23のマップ切替ボタン35を押すと、データ処理端末24(システム10)は、測定経路マップ19eを含む可視化情報をヘッドマウントディスプレイ19に表示する(可視化情報第1表示手段)。ディスプレイ19では、位置表示マップ18eから測定経路マップ19eに切り替わる。ディスプレイ19には、図19に示すように、時間データ表示エリア19a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア19b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア19c(mSv)、計画設定値表示エリア19d(mSv/h)、原子力発電所の測定区域のマップデータに作業従事者11の測定経路を表示した測定経路マップ19e、測定日時表示エリア19f(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア19g(mSv/h)が表示される。
空間線量当量率可視化システム10は、作業従事者11の測定経路49をマップデータ上に表示した測定経路マップ19eを作業従事者11がヘッドマウントディスプレイ19を介して視認することができ、作業従事者11が測定区域の自分の測定経路49を的確に把握することができる。システム10は、作業従事者11が測定経路マップ19eを視認することで、測定区域の各測定箇所に至る測定経路49を把握することができ、測定箇所までの効率的な移動ルートや安全な移動ルートを確保することができる。
図20は、管理端末15のディスプレイ47に表示された計画設定値、測定結果、位置表示マップ20fを含む可視化情報の他の一例を示す図であり、図21は、管理端末15のディスプレイ47に表示された計画設定値、測定結果、測定経路マップ21fを含む可視化情報の他の一例を示す図である。管理端末15は、データ処理端末24から位置データおよびその取得時間が送信されると、位置データおよびその取得時間を個人識別データ(日時を含む)に関付けた状態でハードディスクに格納する。
管理端末15は、データ処理端末24から送信された位置データを利用し、マップデータに作業従事者11の位置データを表示した位置表示マップ20fを生成する(位置表示マップ生成手段)。さらに、作業従事者11の位置データから作業区域における作業従事者11の測定経路49を取得するとともに、マップデータに測定経路49を表示した移動経路マップ21fを生成する(測定経路マップ生成手段)。管理端末15は、測定経路マップ21fを個人識別データ(日時を含む)に関付けた状態でハードディスクに格納する。
管理端末15は、空間線量当量率にその測定時間と位置表示マップ20fとを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、位置表示マップ)を生成し、その可視化情報をディスプレイ47に表示する(可視化情報第2表示手段)。ディスプレイ47には、図20に示すように、時間データ表示エリア20a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア20b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア20c(mSv)、計画設定値表示エリア20d(mSv/h)、原子力発電所の測定区域のマップデータに作業従事者11の位置データを表示した位置表示マップ20e、測定日時表示エリア20f(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア20g(mSv/h)が表示される。
空間線量当量率可視化システム10は、管理者が管理端末15に表示された位置表示マップ20f、空間線量当量率およびその測定時間を確認することで、作業従事者11の測定箇所、空間線量当量率およびその測定時間を把握することができ、予定の測定箇所で測定が確実に行われたかを確認することができる。システム10は、位置表示マップ20fやその取得時間とともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、作業従事者11の測定箇所への効率的な移動ルートや安全な移動ルートを割り出すことができ、作業区域における次の測定箇所の選定や時期等を含めた測定計画を立案することができる。
管理端末15は、測定経路マップ21fを加えた(合成した)可視化情報(個人被ばく線量データ、現在時間(時間データ)、計画設定値、測定時間、空間線量当量率、測定経路示マップ)を生成し、その可視化情報をディスプレイ47に表示する(可視化情報第2表示手段)。ディスプレイ47では、位置表示マップ20fから移動経路マップ21fに切り替わる。ディスプレイ47には、図21に示すように、時間データ表示エリア21a(月日、時分秒)、線量当量率表示エリア21b(mSv/h)、個人被ばく線量表示エリア21c(mSv)、計画設定値表示エリア21d(mSv/h)、原子力発電所の測定区域のマップデータに作業従事者11の測定経路を表示した測定経路マップ21e、測定日時表示エリア21f(月日、時分秒)、空間線量当量率表示エリア21g(mSv/h)が表示される。管理端末15は、生成した移動経路マップ21fを含む可視化情報を可視化情報特定データおよび個人識別データに関連付けた状態でハードディスクに記憶・蓄積する(可視化情報第2記憶手段)。
位置表示マップ20fや移動経路マップ21fを確認した管理者からウェアラブルマイクロフォン22を利用して測定作業指示や測定手順が伝えられ(測定作業指示出力手段、測定手順出力手段)、ヘッドマウントディスプレイ19に管理者からの測定作業指示や測定手順が表示される(測定作業指示表示手段、測定手順表示手段)。管理端末15に接続されたスピーカーからは、マイクロフォン22によって集音された音が出力されている(音出力手段)。
空間線量当量率可視化システム10は、管理者が管理端末15に表示された測定経路マップ21f、空間線量当量率およびその測定時間を確認することで、作業従事者11の各測定箇所への測定経路49、空間線量当量率およびその測定時間を把握することができ、作業従事者11の測定経路49を監視しつつ、作業従事者11の測定箇所以外の区域への立ち入りを監視することができる。システム10は、測定経路マップ21fとともに空間線量当量率およびその測定時間を検討することにより、作業従事者11の測定箇所までの効率的な移動ルートや安全な移動ルートを割り出すことができる。