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JP6378587B2 - 生タイヤの成形装置 - Google Patents
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Description

本発明は、ストリップ状のタイヤ用ゴム部材を用いて生タイヤを成形する生タイヤの成形装置に関する。
生タイヤの成形に際しては、ストリップ状のゴム材料(ゴムストリップ)を成形ドラムに螺旋状に巻き重ねて、トレッドゴム、サイドウォールゴム、インナーライナゴムなどのタイヤ用ゴム部材を成形する所謂ストリップワインド工法が用いられている(例えば、特許文献1)。
図2は、ストリップワインド工法を用いた生タイヤの成形装置の概略図である。図2に示すように、押出機1から押出されたゴムストリップGは、一対のカレンダーロール2により圧延された後、搬送ベルト3によりフェスツーン4を経由して成形ドラム5へと搬送され、成形ドラム5上で螺旋状に巻き重ねられる。
この成形装置において、ゴムストリップGは、フラットな搬送ベルト3により搬送されており、ゴムストリップGと搬送ベルト3は、ゴムストリップGの粘着性と弾性により密着している。
特開2002−120302号公報
ところで、近年、燃費の向上を図って、低転がり抵抗性に優れた(tanδが0.22以下)LRRタイヤが望まれており、このLRRタイヤの製造のためにシリカ配合比が高いゴム材料の検討が行われている。
しかし、シリカ配合比が高いゴム材料を用いたゴムストリップGは弾性が低いため、搬送ベルト3に十分に密着せず、テンションが殆ど掛かっていない状態でフェスツーン4に搬送される。このため、搬送ベルト3の振動やフェスツーン4での僅かな弛みにより、ゴムストリップGが搬送ベルト3に密着できずに搬送ベルト3から落下する、所謂ゴムストリップGのばらけが生じて成形ドラム5まで適切に搬送できないトラブルが発生し易い。
このため、ストリップワインド工法においては、搬送ベルトとゴムストリップとを適切に密着させるために、図3に示すように、カーボン配合比が高くてtanδが0.22を超えるゴム材料を用いる必要があり、従来の他の工法に比べてシリカ配合比に制約があった。なお、図3は、ストリップワインド工法における生タイヤの配合規制エリアを説明するための図である。
そこで、本発明は、シリカ配合比が高いゴム材料を用いたゴムストリップであっても、搬送ベルトに密着させて搬送することができ、ストリップワインド工法においてシリカ配合比の制約を緩和させることができる生タイヤの成形装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
押出機から押出されたtanδが0.22以下のゴムストリップを搬送ベルトに載置して搬送し、搬送されたゴムストリップを成形ドラムに螺旋状に巻き重ねて生タイヤを成形する生タイヤの成形装置であって、
前記搬送ベルトの載置面に突起が設けられており、
前記突起の高さAと前記ゴムストリップの厚みBの関係が0.2B≦A≦0.4Bであることを特徴とする生タイヤの成形装置である。
本発明によれば、シリカ配合比が高いゴム材料を用いたゴムストリップであっても、搬送ベルトに密着させて搬送することができ、ストリップワインド工法においてシリカ配合比の制約を緩和させることができる生タイヤの成形装置を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る生タイヤの成形装置の搬送ベルトの概略図である。 ストリップワインド工法を用いた生タイヤ成形装置の概略図である。 ストリップワインド工法における生タイヤの配合規制エリアを説明するための図である。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
本実施の形態の生タイヤの成形装置は、従来の成形装置と同様に、押出機1から押出されたゴムストリップGを、一対のカレンダーロール2により圧延した後、搬送ベルト3によりフェスツーン4を経由して成形ドラム5へと搬送し、ゴムストリップGを成形ドラム5に螺旋状に巻き重ねることにより生タイヤを成形する装置である(図2参照)。
図1は、本発明の実施の形態に係る生タイヤの成形装置の搬送ベルトの概略図である。本実施の形態では、図1(a)の平面図および(b)の側面図に示すように、搬送ベルト3の載置面に突起31が設けられており、図1(c)に示すように、この載置面上にゴムストリップGを載置して搬送する点が従来とは異なる。
このとき、突起31は搬送ベルト3上のゴムストリップGに食い込んで固定される。このため、搬送中のゴムストリップGが冷却により縮んだ際に、突起31と突起31との間でのゴムストリップGの僅かな縮みで、ゴムストリップGを搬送ベルト3の載置面に密着させるのに十分なテンションが得られる。さらに、突起31が連続的に配置されているため、ゴムストリップG全体のテンションを保つことができる。このため、搬送ベルト3の振動やフェスツーン4での僅かな弛みにより、ゴムストリップGが搬送ベルト3から落下することを適切に防止できる。
このため、シリカ配合比が高いゴムストリップであっても、搬送ベルト3の載置面に十分に密着させて、ゴムストリップ全体のテンションを保つことができ、搬送ベルト3からゴムストリップGを落下させることなく安定的に搬送することができる。この結果、ストリップワインド工法におけるシリカ配合比の制約を緩和させて、ゴムストリップを搬送ベルト上で搬送することができる。
なお、突起31の高さAとゴムストリップGの厚みBとの関係は0.2B≦A≦0.4Bであることが好ましい。
A<0.2Bの場合、ゴムストリップGの厚みBに対して突起31の高さAが低いため、ゴムストリップGの密着効果が低く、搬送ベルト3上のゴムストリップGがばらける恐れがある。また、A>0.4Bの場合、厚みBに対して高さAが高いため、ゴムストリップGの密着効果が高くなり過ぎ、成形ドラム5に受け渡す時にゴムストリップGが搬送ベルト3に巻込まれやすくなる。しかし、0.2B≦A≦0.4Bの場合、厚みBに対して高さAが適切になり、密着効果に過不足がなくなるため、tanδが0.22以下のシリカ配合比が高いゴムストリップでも、ゴムストリップGを搬送ベルト3の載置面に密着させて成形ドラム5まで適切に搬送することができる。
次に、実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。
1.生タイヤの成形
(1)実施例1、2および比較例3、
幅23mm、厚み1mmのゴムストリップを押出機から押出して、載置面に突起が設けられた搬送ベルトによりフェスツーンに搬送した後、成形ドラムにおいて螺旋状に巻き重ねて生タイヤを成形した。
また、ここでは、表1に示すようにそれぞれ、搬送ベルトの突起の高さAとゴムストリップのtanδを設定した。なお、表1中の突起の高さAは、搬送するゴムストリップの厚みBに対する比率で表している。
(2)比較例1、2
表1に示すように、突起が設けられていない従来の搬送ベルトを用いたことを除いて、上記と同様の条件でゴムストリップを搬送した。なお、比較例1、2ではゴムストリップのtanδがそれぞれ異なっている。
2.評価
搬送ベルト上のゴムストリップのばらけの発生の有無を評価した。また、成形ドラムに受け渡す時の搬送ベルトへの巻込みの発生の有無を評価した。結果を表1に示す。
Figure 0006378587
表1より、比較例2では、tanδが0.22を超えるため、ゴムストリップがフラットな搬送ベルトに密着し、ばらけおよび搬送ベルトへの巻込みは発生しなかったが、比較例1では、tanδが0.22以下のため、ゴムストリップが搬送ベルトに密着せず、搬送時のばらけが発生した。従って、従来のフラットな搬送ベルトの場合は、LRRタイヤに適したtanδが小さな(シリカ配合比が高い)ゴム材料を用いることができないことが確認された。
また、ゴムストリップの厚みBと突起の高さAの関係を0.2B>Aに設定した比較例3では、tanδが0.22のゴムストリップを搬送したときにばらけが発生した。このことから、ゴムストリップの厚みBに対して突起の高さAが低すぎると、tanδが小さなゴムストリップを搬送ベルトに適切に密着させることが困難になることが確認された。
また、0.4B<Aに設定した比較例4では、tanδが0.18のゴムストリップを成形ドラムへ搬送したときにばらけは発生しなかったが、ゴムストリップが搬送ベルトに巻き込まれた。このことから、厚みBに対して高さAが高すぎると、ゴムストリップの密着効果が高くなり過ぎて、tanδが小さくても、搬送ベルトへの巻き込みが生じる恐れがあることが確認された。
そして、0.2B≦A≦0.4Bを満たす実施例1、2では、tanδが0.18のゴムストリップを搬送したときにばらけおよび巻込みが発生しなかった。このことから、ゴムストリップの厚みBに対する突起の高さAを適切にすることにより、密着効果に過不足がなくなるため、tanδが小さくても、ばらけおよび搬送ベルトへの巻込みを適切に防止できることが確認された。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 押出機
2 一対のカレンダーロール
3 搬送ベルト
4 フェスツーン
5 成形ドラム
31 突起
G ゴムストリップ

Claims (1)

  1. 押出機から押出されたtanδが0.22以下のゴムストリップを搬送ベルトに載置して搬送し、搬送されたゴムストリップを成形ドラムに螺旋状に巻き重ねて生タイヤを成形する生タイヤの成形装置であって、
    前記搬送ベルトの載置面に突起が設けられており、
    前記突起の高さAと前記ゴムストリップの厚みBの関係が0.2B≦A≦0.4Bであることを特徴とする生タイヤの成形装置。
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