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JP6380214B2 - 足裏部の離地判定方法 - Google Patents
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本発明は、ユーザの歩行を補助する歩行補助装置が実行する、足裏部の離地判定方法に関する。
ユーザの歩行を補助するためのロボット(歩行補助装置)についての技術が開示されている。
例えば、特許文献1に係る歩行補助装置は、ユーザの足裏部が床面から受ける床反力を検出することで、足裏部の接地状態を検出する。ここで、床反力の検出には、ユーザの足裏部に取付けられた荷重センサの測定値が用いられる。この歩行補助装置は、その接地状態に基づいて姿勢角度を算出し、算出した姿勢角度に基づいて、膝パーツの関節に加えるアシスト力を算出する。
特開2014−195510号公報
歩行補助装置において、ユーザの足裏部に取付けられた荷重センサの測定値は、接地反力による荷重値に、所定のオフセット値が加わった値となる。上述の特許文献1に係る歩行補助装置では、荷重センサの測定値において、オフセット値を校正する処理を実行していない。このため、歩行補助装置は、足裏部の接地状態を正確に判定できない可能性がある。
本発明に係る歩行補助装置の足裏部の離地判定方法は、ユーザの足裏部の離地状態(即ち、地面から離れた状態)を正確に判定することを可能にするものである。
本発明にかかる、ユーザの歩行を補助し、歩行中にユーザの足裏部が地面から受ける荷重を測定する荷重センサを備える歩行補助装置が実行する、ユーザの足裏部の離地判定方法は、
前記荷重センサの測定値が設定された所定範囲を下回った場合、前記所定範囲に前記測定値が含まれるように前記所定範囲を再設定し、
前記荷重センサの測定値が前記設定された所定範囲内にある場合、前記所定範囲をそのままに保ち、
前記測定値が、前記設定された所定範囲内に所定時間以上あり続ける場合、前記足裏部が離地状態にあると判定するものである。
荷重センサのオフセット値は、測定値における最低値であるため、所定時間以上、測定値が所定範囲内から動かない(所定時間以上、所定範囲を下回らない)のであれば、測定値が最低値近傍の値である(即ち、オフセット値近傍の値である)とみなせる。荷重センサの測定値がオフセット値近傍であるとき、足裏部は、離地状態であると考えられる。従って、歩行補助装置は、測定値がオフセット値近傍の値であることを正確に判定できるため、足裏部の離地状態を正確に判定することができる。
本発明により、ユーザの足裏部の離地状態を正確に判定することができる。
実施の形態にかかる歩行補助装置の概略図である。 荷重センサユニットの概略図である。 荷重センサユニット及び制御ECUのブロック図である。 離地判定部のオフセット値の計算方法を示すフローチャートである。 初期設定された基準範囲の一例を示すグラフである。 離地判定部のオフセット値の計算方法を示すフローチャートである。 再設定された基準範囲の一例を示すグラフである。 離地判定時の測定データの一例を示すグラフである。 接地判定時の測定データの一例を示すグラフである。 理想測定値と実際の測定値との関係の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示すように、実施の形態に係る歩行補助装置1は、荷重センサユニット11と、足首ジョイント12a、12bと、下リンク13a、13bと、下連結バー14と、上リンク15a、15bと、上連結バー16と、モータ・エンコーダユニット17と、制御ECU(Electronic Control Unit)18とを備える。歩行補助装置1は、ユーザの右脚部Fに装着されており、ユーザの膝関節にトルクを与えることによって、ユーザの歩行動作を補助する。以下、歩行補助装置1の各部について説明する。
図2に示すように、荷重センサユニット11は、足裏ユニット21と、垂直荷重センサ22とを備える。足裏ユニット21は、ユーザの右脚部Fの足裏部Sに取付けられ、ユーザの足裏部Sが直接接触する靴底としての役割を有すると共に、ユーザの足裏部Sの形状に応じた形状を有する。垂直荷重センサ22は、足裏ユニット21内に設けられたセンサであり、足裏ユニット21と垂直方向にかかる荷重の大きさを測定値として検出することで、歩行中に足裏部Sが地面から受ける荷重を測定する。なお、図2において、垂直荷重センサ22は、足裏ユニット21に4つ設けられている。2つの垂直荷重センサ22Aは、足裏部Sの前部に設けられ、2つの垂直荷重センサ22Bは、足裏部Sの後部に設けられる。これにより、垂直荷重センサ22Aは、足裏部Sの前部が地面から受ける荷重を測定し、垂直荷重センサ22Bは、足裏部Sの後部が地面から受ける荷重を測定することができる。
図1に戻り、歩行補助装置1の説明を続ける。足首ジョイント12a、12bは、右脚部Fの足首を両側から挟む位置にあり、足首のピッチ軸(右脚部Fの左右方向の軸)と同軸に位置している。足首ジョイント12aは、荷重センサユニット11と下リンク13aとを接続し、足首ジョイント12bは、荷重センサユニット11と下リンク13bとを接続する。また、足首ジョイント12a、12bは、荷重センサユニット11を、下リンク13a、13bに対して揺動可能に連結している。
下リンク13a、13bは、右脚部Fにおける下腿のピッチ軸方向両側に位置している。下リンク13aは、足首ジョイント12aと、下連結バー14、上リンク15aとを接続し、下リンク13bは、足首ジョイント12bと、下連結バー14、上リンク15bとを接続する。
下連結バー14は、右脚部Fの膝Kの近傍にあり、下リンク13a、13bを連結すると共に、上リンク15a、15bを連結する。上リンク15a、15bは、右脚部Fにおける上腿のピッチ軸方向両側に位置しており、それらの上部で上連結バー16により連結される。
モータ・エンコーダユニット17は、上リンク15aに取付けられており、右脚部Fの外側に位置する。モータ・エンコーダユニット17は、図示しないモータ及びエンコーダを備える。モータは、後述する制御ECU18の制御によって駆動し、下リンク13a、13bをピッチ軸周りに揺動させる。これにより、歩行補助装置1は、ユーザの膝関節にトルクを加え、歩行動作を補助することができる。例えば、歩行補助装置1は、右脚部Fが遊脚状態にある場合、ユーザが膝を屈曲させる動作をアシストするよう(屈曲アシストの動作を行うよう)、モータを駆動させる。また、右脚部Fが立脚状態にある場合、立脚状態を保持するよう、モータを駆動させる。なお、モータ・エンコーダユニット17のエンコーダは、モータの回転角度や回転角速度を検出できる。
図3に示すように、制御ECU18は、離地判定部31と制御部32とを備える。離地判定部31、制御部32は、ハードウェア的には、メモリやその他のIC(Integrated Circuit)等の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。例えば、コンピュータ内のCPU(Central Processing Unit)が、コンピュータ内のメモリにロードされたプログラムを読み込むことにより、以下に示す処理を実現する。
離地判定部31は、全垂直荷重センサ22の測定値を取得する。例えば、図3では、垂直荷重センサ22Aの測定値Aと、垂直荷重センサ22Bの測定値Bとが、離地判定部31で取得される。離地判定部31は、全垂直荷重センサ22の測定値に基づいて、各垂直荷重センサ22について、その離地状態を判定する。この判定方法について、図4のフローチャートを参照して説明する。
離地判定部31は、ユーザが歩行を開始する前(即ち、判定対象とする垂直荷重センサ22が測定を開始する前)に、基準範囲Rの初期設定を行う(ステップS1)。初期設定される基準範囲R0は、判定対象とする垂直荷重センサ22(以下、対象センサと記載)のオフセット値が取りうる最大の値が含まれるように設定される、所定の範囲である。
例えば、図5に示すように、オフセット値が取りうる最大の値が50[N]である場合には、基準範囲R0は、50[N]を中心として、45[N]〜55[N]となるように設定される。この基準範囲R0の幅10[N]は、対象センサの測定データのノイズ幅よりも大きく設定されている。従って、対象センサの測定値が、オフセット値が取りうる最大の値である場合、対象センサの測定データにノイズが混入していても、対象センサの測定値は、図5に示す基準範囲R0内に含まれる。
図4に戻り、説明を続ける。離地判定部31は、基準範囲R0の設定後、離地判定を開始する(ステップS2)。ここでは、離地判定処理が繰り返して実行される(ステップS3)。以下、図6を参照して、ステップS3の離地判定処理について詳細に説明する。
まず、離地判定部31は、対象センサの測定データを取得し、対象センサの現在の測定値Pが、直近で設定された基準範囲Rより下側であるか否かを判定する(ステップS11)。「測定値Pが基準範囲Rより下側」とは、測定値Pが基準範囲Rの下側の閾値未満であることをいう。例えば、直近で設定された基準範囲Rが、図5に示した基準範囲R0であれば、測定値Pが45[N]未満であることをいう。
現在の測定値Pが、直近で設定された基準範囲Rより下側である場合(ステップS11のYes)、離地判定部31は、直近で設定された基準範囲Rよりも下側に、新たな基準範囲Rを設定する(ステップS12)。例えば、直近で設定された基準範囲Rが基準範囲R0である場合、基準範囲R0よりも下側に新たな基準範囲R1を設定する。この基準範囲R1は、測定値Pを中心とした所定の範囲であり、範囲の幅は、上述の通り、対象センサの測定データのノイズ幅よりも大きく設定されている。なお、基準範囲R0と基準範囲R1とは、重なる箇所があってもよい。
例えば、図7に示すように、現在の測定値Pが35[N]であり、45[N]〜55[N]の基準範囲R0よりも下側である(即ち、35<45である)場合には、基準範囲R1として、35[N]を中心とした30[N]〜40[N]の範囲が設定される。
図6に戻り、説明を続ける。離地判定部31は、ステップS12の処理を実行したとき、カウントを0にリセットする処理を実行する(ステップS13)。そして、離地判定部31は、対象センサの現在の状態が非離地状態(接地状態)であると判定する(ステップS14)。これは、現在の測定値Pが最低値近傍(即ち、オフセット値近傍)であると現時点で判定できないためである。対象センサの現在の状態が非離地状態であるときは、離地判定部31は、対象センサに接触する足裏部の箇所(即ち、対象センサが取り付けられた箇所に対応する足裏部Sの箇所)が非離地状態であると判定する。
ステップS11において、現在の測定値Pが、直近で設定された基準範囲Rより下側でない場合(ステップS11のNo)、離地判定部31は、現在の測定値Pが、直近で設定された基準範囲Rに含まれるか否かを判定する(ステップS15)。
現在の測定値Pが直近で設定された基準範囲Rに含まれる場合には(ステップS15のYes)、離地判定部31は、カウント値を、現在のカウント値から+1アップする(ステップS16)。例えば、現在の測定値Pが、前回のフローで新たに設定された基準範囲R1に含まれる場合、カウント値は1となる。
離地判定部31は、カウントアップ後、カウント値が規定回数を超えたか否かを判定する(ステップS17)。この規定回数は、離地判定部31が対象センサの測定値Pを取得する間隔と、測定値Pがオフセット値近傍の値であるとみなすことができるだけの所定時間(即ち、対象センサが離地しているとみなすことができるだけの所定時間)とに基づいて決定される。
カウント値が規定回数を超えていない場合には(ステップS17のNo)、離地判定部31は、対象センサの現在の状態が非離地状態であると判定する(ステップS14)。これは、現在の測定値Pがオフセット値近傍の値であると現時点で判定しきれないためである。
カウント値が規定回数を超えている場合には(ステップS17のYes)、離地判定部31は、対象センサの現在の状態が離地状態であると判定する(ステップS18)。対象センサの現在の状態が離地状態であるときは、離地判定部31は、対象センサに接触する足裏部の箇所が離地状態であると判定する。
例えば、規定回数を5としたとき、図8に示すように、現在の測定値Pが35[N]近傍であり、30[N]〜40[N]の基準範囲R1内に含まれ、カウント値である6が規定回数を超えたときには、離地判定部31は、対象センサの現在の状態が離地状態であると判定する。つまり、離地判定部31は、測定値Pが所定時間以上基準範囲R1内にあり続けている場合に、対象センサの現在の状態が離地状態であると判定する。
ステップS15に戻り、現在の測定値Pが直近で設定された基準範囲Rに含まれない場合、即ち、現在の測定値Pが直近で設定された基準範囲Rの上側にある場合には(ステップS15のNo)、離地判定部31は、カウントを0にリセットする処理を実行する(ステップS13)。そして、対象センサの現在の状態が非離地状態であると判定する(ステップS14)。
例えば、図9に示すように、現在の測定値Pが40[N](基準範囲R1の上側の閾値)を超えていて、30[N]〜40[N]の基準範囲R1よりも上側である場合には、離地判定部31は、カウントを0にリセットすると共に、対象センサの現在の状態が非離地状態であると判定する。
離地判定部31は、以上のように判定された対象センサの離地判定結果(即ち、足裏部Sの離地判定結果)を、センサ毎に制御部32に出力する。制御部32は、その離地判定結果に基づいて、歩行補助装置1の歩行制御を実行する。なお、制御ECU18は、モータ・エンコーダユニット17中のエンコーダの検出結果に基づいて、モータ・エンコーダユニット17中のモータの駆動を制御することもできる。
歩行補助装置1において、ユーザの足裏部Sに取付けられた垂直荷重センサ22の測定値は、接地反力による荷重値に、所定のオフセット値が加わった値となる。図10は、理想測定値(地面からの反力による荷重値)と、実際の測定値(地面からの反力による荷重値に所定のオフセット値が加わった値)との関係の一例を示すグラフである。図10に示すように、荷重センサが抜重状態となっても、荷重センサの測定値は0にならず、所定のオフセット値となる。
このオフセット値を補正しないまま、垂直荷重センサ22の測定値に基づいて足裏部Sの離地状態を判定すると、足裏部Sの離地状態を正確に判定できない可能性がある。歩行補助装置1が、不正確な離地状態の判定結果に基づいて歩行制御を実行する場合、歩行補助装置1は、所望の歩行制御を実現できないことが想定される。
実施形態では、以下に示すように、この課題を解決している。オフセット値は、測定値における最低値であるため、所定時間以上、測定値が所定範囲内から動かない(所定時間以上、所定範囲を下回らない)のであれば、測定値が最低値近傍の値である(即ち、オフセット値近傍である)とみなせる。垂直荷重センサ22の測定値がオフセット値近傍であるとき、垂直荷重センサ22に接触する足裏部は、離地状態であると考えられる。従って、離地判定部31は、測定値がオフセット値近傍であることを正確に判定できるため、足裏部Sの離地状態を正確に判定することができる。
また、オフセット値は、垂直荷重センサ22を取付けるメカのたわみ等の変化や、垂直荷重センサ22の電気的特性の変化等により変化する。従って、ユーザが歩行補助装置1を使用している最中でも、歩行の経過又は歩行補助装置の継時変化によってオフセット値が変化する場合がある。例えば、オフセット値が時間経過に従って下がると、現在のオフセット値は、当初のオフセット値を含むように設定された所定範囲よりも下側になることが考えられる。つまり、垂直荷重センサ22の測定値が当初設定された所定範囲を下回ることが考えられる。このような場合に、離地判定部31は、所定範囲に測定値が含まれるように所定範囲を再設定する。従って、離地判定部31は、変化後のオフセット値が含まれるような所定範囲内に測定値があるか否かを判定することで、測定値がオフセット値近傍の値であることを正確に判定できる。そのため、オフセット値が時間経過に従って下がる場合でも、足裏部の離地状態を正確に判定することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、荷重センサユニット11に設けられる垂直荷重センサ22の数は、4つ以外の数であってもよい。換言すれば、垂直荷重センサ22の数は、1つ又は複数の数であれば、いかなる数でもよい。また、ユーザの右脚部ではなく、左脚部(又は左右両方の脚部)の足裏に荷重センサユニット11が取り付けられてもよい。
図6に示したフローにおいて、基準範囲Rを、定期的に基準範囲R0に戻してもよい。対象センサのオフセット値が、ユーザの歩行中に(対象センサの測定中に)時間経過に伴って上がるような場合、一旦設定された基準範囲Rがそのままだと、設定された基準範囲Rよりもオフセット値が上側になってしまう。そのため、測定値がオフセット値であっても、離地判定部31は、非離地状態と判定してしまう。この詳細は、図6のステップS15〜S13〜S14に示した通りである。しかしながら、基準範囲Rを、定期的に基準範囲R0に戻す(基準範囲Rを引き上げる)ことで、オフセット値が変化しても、そのオフセット値に対応した基準範囲を図6に示したフローで設定できる。このため、離地判定部31は、離地状態を正確に判定できる。
本発明は、歩行補助装置に設けられた荷重センサユニット11だけではなく、自立して二足歩行を行うロボットの脚部に設けられた荷重センサについても、同様に適用可能である。ここで、ロボットは、荷重センサの測定値に基づいて、歩行動作を行う。
1 歩行補助装置
11 荷重センサユニット
17 モータ・エンコーダユニット
18 制御ECU
21 足裏ユニット
22 垂直荷重センサ
31 離地判定部
32 制御部

Claims (1)

  1. ユーザの歩行を補助し、歩行中にユーザの足裏部が地面から受ける荷重を測定する荷重センサを備える歩行補助装置が実行する、ユーザの足裏部の離地判定方法であって、
    前記荷重センサの測定値が設定された所定範囲を下回った場合、前記所定範囲に前記測定値が含まれるように前記所定範囲を再設定し、前記所定範囲の上限値と下限値によって定められる幅が、前記所定範囲を再設定する前後で同一であり、
    前記荷重センサの測定値が前記設定された所定範囲内にある場合、前記所定範囲をそのままに保ち、
    前記測定値が、前記設定された所定範囲内に所定時間以上あり続ける場合、前記足裏部が離地状態にあると判定する、
    足裏部の離地判定方法。
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