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JP6405582B2 - モータ制御装置および反力出力装置 - Google Patents
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JP6405582B2 - モータ制御装置および反力出力装置 - Google Patents

モータ制御装置および反力出力装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータ制御装置および反力出力装置に関する。
車両の発進時や走行時の意図しない急激な加速などを抑制するために、例えば、アクセルペダルを踏み込む力(踏力)とは逆方向の力(反力)をアクセルペダルに出力するアクセルペダル装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のアクセルペダル装置は、ペダルアームの基端を回動可能に軸支するハウジングに、ペダルアームを初期位置に戻すためのリターンスプリングと、反力を作り出すためのモータと、そのモータの回転をペダルアームに伝達するためのレバーとが内蔵されている。このアクセルペダル装置では、モータが制御装置によってアクセルペダルの踏込状態に応じた出力に制御され、その出力が伝達レバーを通してペダルアームに付与されるようになっている。
特開2010−111379号公報
しかしながら、従来のモータ制御装置では、モータを焼損から保護するためにモータを連続動作期間が設計されており、当該連続動作期間を超えてモータを連続動作させることはできなかった。したがって、従来のモータ制御装置は、モータの通電パターンの自由度を高めることが困難であった。
本発明が解決しようとする課題は、モータを焼損から保護しつつ、モータの通電パターンの自由度を高めることができるモータ制御装置および反力出力装置を提供することである。
本発明のモータ制御装置は以下の構成を採用した。
(1)モータに供給されるモータ電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部に検出されたモータ電流の所定時間内における積算値を演算し、演算された積算値に基づいて前記モータの発生熱量を推定し、推定された発生熱量が所定の積算閾値を超えたか否かを判定し、前記発生熱量が積算閾値を超えたと判定した場合に前記モータの動作を停止させる制御部とを備える。
係る構成によれば、モータ制御装置は、モータの電流の所定時間内における積算値を演算し、演算された積算値に基づいてモータの発生熱量を推定し、推定された発生熱量が所定の積算閾値を超えたか否かを判定し、発生熱量が積算閾値を超えたと判定した場合にモータの動作を停止させるので、所定期間ごとの積算値に基づいてモータを停止させることを判定でき、モータを焼損から保護しつつモータの通電パターンの自由度を高めることができる。
(2)モータの温度を検出する温度検出部を備え、前記制御部は、前記温度検出部に検出されたモータの温度が温度閾値を超えたか否かを判定し、前記モータの温度が温度閾値を超えたと判定した場合にも前記モータの動作を停止させもよい。
係る構成によれば、モータ制御装置は、推定された発生熱量Qに基づいてモータの動作を停止させると共に、モータの温度に基づいてモータを停止させることができるので、モータの焼損からさらに保護をすることができる。
(3)前記制御部は、前記発生熱量が積算閾値を超えたと判定して前記モータの動作を停止させた後、前記所定時間が経過したことに応じて前記モータの動作を再開させてもよい。
係る構成によれば、モータ制御装置は、推定された発生熱量Qに基づいてモータを停止させてもその後にモータの動作を開始させることができ、モータの通電パターンの自由度を高めることができる。
(4)前記制御部は、前記モータの温度が温度閾値を超えた後、前記モータの温度が所定温度になったことに応じて、外部から供給される入力値の待機状態に遷移させてもよい。
係る構成によれば、モータ制御装置は、モータ温度に基づいてモータの動作を停止させたときには待機状態に遷移させることができ、モータをさらに保護することができる。
本発明の反力出力装置は、以下の構成を採用した。
(5)モータの駆動力をギア機構を介して駆動部材に伝達し、前記駆動部材を駆動することで、運転者により操作される操作子に対し、前記操作子の操作方向とは逆方向の力を出力する駆動部と、請求項1から4のうち何れか1項に記載のモータ制御装置とを備える。
係る構成によれば、反力出力装置は、モータの電流の所定時間内における積算値を演算し、演算された積算値に基づいてモータの発生熱量を推定し、推定された発生熱量が所定の積算閾値を超えたか否かを判定し、発生熱量が積算閾値を超えたと判定した場合にモータの動作を停止させるので、所定期間ごとの積算値に基づいてモータを停止させることを判定でき、モータを焼損から保護しつつモータの通電パターンの自由度を高めることができる。
本発明によれば、モータを焼損から保護しつつ、モータの通電パターンの自由度を高めることができる。
一実施形態に係る反力出力装置10を備えアクセルペダル装置1の外観構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る反力出力装置10の内部構造の一例を示す図である。 一実施形態に係る反力出力装置10の制御回路を中心とした機能構成の一例を示す図である。 一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ制御動作の機能を説明する図である。 一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ制御動作の動作モードの遷移を説明する図である。 図6は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ制御動作の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ20におけるコイルの温度推移を示す図である。 図8は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ20のコイルの発熱を仮定的に説明する図である。 図9は、一実施形態に係る反力出力装置10における理論値と実測値とを示す図である。
以下、本発明の実施形態として示す反力出力装置を、図面を参照して説明する。一実施形態における反力出力装置は、例えば、車両の加速を指示するために設けられたアクセルペダル等の操作子に対し、踏み込む力(踏力)とは逆向きの力(反力)を出力する装置である。反力出力装置を使用することにより、アクセルフィーリングを向上させたり、燃費を節約したアクセルワークを促すよう伝達したり、種々の安全制御を行ったりすることができる。安全制御としては、カーブの手前や市街地、スクールゾーン等において、過剰な加速を抑制するために、比較的大きい反力を出力する制御が挙げられる。また、単に基準を超えた急なアクセルペダルの操作がなされた場合には、誤操作と判断して大きい反力を出力する制御が行われてもよい。また、本実施形態における反力の出力対象である操作子は、アクセルペダルに限定されず、ブレーキペダル、ステアリングホイール、或いはゲーム機の操作デバイス等であってもよい。
図1は、一実施形態に係る反力出力装置10を備えるアクセルペダル装置1の外観構成の一例を示す図である。
アクセルペダル装置1は、運転席の足元前方に設置されるペダル本体ユニット2と、ペダル本体ユニット2の上方に設置される反力出力装置10と、を備えている。
ペダル本体ユニット2は、車体に取り付けられる保持ベース2aと、保持ベース2aに設けられた支軸2bに基端が回動可能に支持されるペダルアーム4と、ペダルアーム4の先端部に設けられ、運転者によって踏力を付与されるペダル本体部6とを備え、保持ベース2aには、ペダルアーム4を初期位置に常時付勢する図示しないリターンスプリングが設けられている。
ペダルアーム4には、ペダルアーム4の操作量(回動角度)に応じて内燃機関(エンジン)の図示しないスロットルバルブの開度を操作するための図示しないケーブルが接続されている。ただし、内燃機関が電子制御スロットルを採用する場合には、ペダル本体ユニット2にペダルアーム4の回動角度を検出するための回転センサを設け、その回転センサの検出信号を基にしてスロットルバルブの開度を制御するようにしてもよい。また、ペダルアーム4の基端の近傍部には、ペダルアーム4の延出方向とほぼ相反する方向に延出する反力伝達レバー8が一体に連結されている。
また、反力出力装置10の駆動部材である出力レバー12の先端部と反力伝達レバー8の先端部とは、当接可能となっている。反力出力装置10の駆動部材である出力レバー12の回動力は、反力伝達レバー8を介してペダルアーム4に出力される。このように反力出力装置10は、踏力の方向とは逆方向の反力を操作子に出力する。
図2は、一実施形態に係る反力出力装置10の内部構造の一例を示す図である。図2では、ハウジング部材14の上面のカバーを取り去り、ハウジング部材14(反力出力装置10)の内部状態を示している。本実施形態における反力出力装置10は、反力を作り出すための駆動源であるモータ20と、ハウジング部材14に回動可能に軸支される反力出力軸16と、ギア減速機構30と、回路基板50とを備えている。
ギア減速機構30は、モータ20の回転子の回転を減速しモータ20側から出力するトルクTを増大させ、モータの回転軸22方向から反力出力軸16方向へと偏向して増大させたトルクTを出力レバー12に伝達する。反力出力軸方向の一端部は、ハウジング部材14の側面から外側に突出し、その突出した端部に出力レバー12が一体に連結されている。
モータ20の回転子の回転は、回路基板50に実装された制御回路によって制御される。回路基板50には、後述する上位ECU(Electronic Control Unit)と制御回路とで信号を送受信するための図示しないCAN(Controller Area Network)ケーブルが接続されている。また、回路基板50とモータ20とは図示しないケーブルを介して接続されており、回路基板50から送られる制御信号に基づいて、モータ20の回転子の回転が制御される。また、モータ20の回転子を覆う筐体には小孔やスリット等が設けられ、小孔やスリット等にはホールIC(Integrated Circuit)が嵌込設置されている。ホールICは、小孔やスリット等を透過する磁束強度を検出し、検出した磁束強度に応じたパルス状の電圧を出力する。ホールICによって検出される磁束強度は、モータ20内の回転子の回転に応じて変化する。このため、反力出力装置10は、ホールICの出力電圧に基づいて回転子の回転量(例えば回転数n[rpm])を検出することができる。
図3は、一実施形態に係る反力出力装置10の制御回路を中心とした機能構成の一例を示す図である。図3において、反力出力装置10は、モータ20と、上位ECU70との間でCAN通信を行うCAN制御回路54と、マイクロコントローラ(マイコン)56と、モータドライバIC58と、パワーFET(Field Effect Transistor)60と、ホールIC64U、64V、64Wと、ホールIC64と、電流検出センサ66と、モータ温度センサ68(温度検出部)とを備える。なお、以下において、ホールIC64U、64V、64Wを特に区別しない場合、総称してホールIC64と記載する。
上位ECU70は、例えば、ペダルアーム4の操作量に応じてスロットルバルブの開度等を制御することで、エンジン72の駆動制御を行う。エンジン72は、出力軸であるクランクシャフトが車軸に連結され、車両の走行駆動力を出力する。なお、走行駆動部としては、エンジン72に走行用モータを加えた構成であってもよいし、エンジン72を備えず走行用モータのみにより走行駆動力を出力する構成であってもよい。
マイコン56(制御部)は、CAN制御回路54を介して上位ECU70とCAN通信を行う。マイコン56は、反力出力装置10が作り出す反力の大きさの基準となる反力設定値Pを、上位ECU70から受信する。反力設定値Pとは、「入力値」の一例である。反力設定値Pは、例えば、反力出力装置10が搭載される車両の車速に応じて大きくなるように決定されてもよいし、燃費を向上させるために急なアクセル操作を抑制するために決定されてもよい。また、反力設定値Pは、反力出力装置10が搭載される車両と先行車両との車間距離が短くなる程大きくなるように決定されてもよい。車間距離は、例えば、車両のフロント部に設置されたミリ波レーダや音波センサ、フロントガラス上部等に設置されたステレオカメラ装置等によって取得される。本発明の適用上、反力設定値Pの決定手法について特段の制限は存在しない。
マイコン56は、反力設定値Pに基づいて、モータドライバIC58に与える制御量として電流指令値Iを決定する。この際、マイコン56は、例えば、電流指令値Iと反力設定値Pとの関係を示した関係式に基づき、電流指令値Iを決定する。モータドライバIC58は、電流指令値Iに基づいてPWM制御時のパルス幅やデューティ比等を決定し、パワーFET60へ通電させる電流を制御し、モータ20を回転させる。
マイコン56は、モータ温度センサ68から供給されるモータ20の温度値および電流検出センサ66から供給されるモータの電流値に基づいてモータ20の動作を停止、および再開させる。モータ温度センサ68は、例えばモータ20のW相のコイル温度を検出するサーミスタである。なお、このマイコン56のモータ制御装置としての動作については後述する。
パワーFET60は、U相、V相、W相のそれぞれのパワーFET60U、60V、60Wを備え、各パワーFETは、モータ20の対応する相のコイルにそれぞれ接続されている。モータドライバIC58は、各相のパワーFETを循環的にオン/オフすることで各相のコイルに磁界を発生させ、モータ20の回転子を回転させる。
マイコン56には、モータ20へ通電される電流を検出するための電流検出センサ66と、モータドライバIC58とが接続されている。マイコン56は、電流検出センサ66により検出された電流を示す信号を受信する。モータドライバIC58の入力端には、マイコン56に加え、3つのホールIC64U、64V、64Wが接続されており、モータドライバIC58は、ホールIC64U、64V、64W各々が出力する電圧の変化を受け付ける。モータドライバIC58は、ホールIC64U、64V、64Wからの入力に基づいて、モータ20の回転数nを示す信号をマイコン56に出力する。これによって、マイコン56は、モータ20の回転数nを検出する。マイコン56は、検出したモータ20の回転数nに基づき、モータドライバIC58に与える電流指令値Iを決定する。
なお、上位ECU70およびマイコン56の一部または全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。
次に、上述したように構成された反力出力装置10において、モータ20の温度値およびモータの電流値に基づいてモータ20の動作を停止、および再開させるモータ制御動作について説明する。
図4は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ制御動作の機能を説明する図である。図5は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ制御動作の動作モードの遷移を説明する図である。なお、図5において、各動作モード(M1〜M4)の枠内には、当該各動作モードにおいて反力出力装置10が実行する処理を記載している。
反力出力装置10は、モータ20の温度に基づいてモータ20を保護するヒューズ機能と、モータ20の電流に基づいてモータ20を保護する動作制限機能とを有している。
反力出力装置10は、上位ECU70から反力設定値Pによりモータ20の出力指示を受け付けたことに応じて、モータ出力停止モードM1(イニシャル待機)からモータ出力モードM2に遷移する。
ヒューズ機能は、モータ出力モードM2において、モータ20の温度を監視し、モータ20の温度が閾値T1に達したことを判定した時にモータ20の通電をオフに制御する(モータ出力停止モードM3(温度停止))。さらに、ヒューズ機能は、モータ20の温度がT2を下回った時にモータ20の動作を初期化させる(モータ出力停止モードM1(イニシャル待機))。
動作制限機能は、モータ出力停止モードM2において、所定時間Aごとにモータ20の発生熱量Qが閾値Bを超えないように制限する。動作制限機能は、所定時間A以内に発生熱量Qを推定する。動作制限機能は、所定のコイル間抵抗R、モータの電流値I、通電時間tに基づいて、下記の式1により発生熱量Qを推定する。
Q=IRt (式1)
動作制限機能は、所定時間A内における発生熱量Qが閾値Bを超えた場合に、モータ20の通電をオフに制御する(モータ出力停止モードM4(電流積算禁止))。さらに、動作制限機能は、モータ20の通電をオフにした後、所定時間Aが経過したことに応じてモータ20の動作を再開させる(モータ出力モードM2)。
なお、動作制限機能において、所定時間Aは、モータ20の温度に基づいて変化させてもよい。マイコン56は、モータ20の温度が高いほど、モータ20の焼損を回避するため、所定時間Aを短く設定する。また、動作制限機能において、閾値Bは、モータ20の温度に基づいて変化させてもよい。マイコン56は、モータ20の温度が高いほど、モータ20の焼損を回避するため、閾値Bを小さく設定する。さらに、動作制限機能において、所定時間Aおよび閾値Bは、車両の起動初期におけるモータ20の温度に基づいて設定してもよく、車両の走行中にモータ20の温度に基づいて動的に変化させてもよい。
このような反力出力装置10の機能は、モータ20の保護のための優先度を、動作制限機能よりもヒューズ機能を高くしている。すなわち、ヒューズ機能は、モータ20に不具合を与える温度を直接的に検出してモータ20の動作を停止させている。一方、動作制限機能は、間接的にモータ20の温度を推定してモータ20の動作を停止させている。したがって、ヒューズ機能によりモータ20を停止させた場合、動作制限機能によってモータ20の動作を再開させることができなくなる。
図6は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ制御動作の処理手順を示すフローチャートである。
先ず、車両の起動がなされると、マイコン56は、内部に保持しているカウンタのカウント値の初期化(ステップS101)を実行すると共に、電流積算値の初期化(ステップS102)を実行する。初期化を実行した後、マイコン56は、モータ出力停止モードM1に遷移する。このモータ出力停止モードM1において、マイコン56は、反力設定値Pの入力を監視すると共に(ステップS104)、モータ20の温度を監視する(ステップS106;モータ温度監視動作)。
マイコン56は、反力設定値Pを入力したことに応じて(ステップS108;YES)モータ出力モードM2に遷移する(ステップS110)。このモータ出力モードM2において、マイコン56は、入力された反力設定値Pに基づいて電流指令値Iをモータ20に供給してモータ20を動作させる(モータ出力動作)。このとき、マイコン56は、モータ20に供給された電流指令値Iの積算値を更新する(ステップS112;電流積算処理)と共に、カウンタ値の更新を実施する(ステップS114;カウンタのインクリメント)。このカウンタ値の更新により、所定時間Aが経過した場合、マイコン56は、電流積算値をリセットする。また、このモータ出力モードM2において、マイコン56は、モータ出力停止モードM1と同様に、モータ20の温度の監視を継続する(モータ温度監視動作)。
マイコン56は、電流積算処理により、電流積算値に基づいて推定された発生熱量Qが積算閾値としてのB[J]を超えたか否かを判定する。発生熱量Qが積算閾値を超えた場合には、動作モードをモータ出力停止モードM4に遷移させる(ステップS118)。このモータ出力停止モードM4において、マイコン56は、モータ20への電力供給を停止させると共に、カウンタ値のインクリメントを開始する。マイコン56は、カウンタ値を参照して、モータ出力停止モードM4に遷移してから所定時間Aが経過すると(ステップS120;YES)、ステップS108に処理を戻す。その後、マイコン56の動作モードはモータ出力モードM2に移行する。
発生熱量Qが積算閾値を超えていなく(ステップS116;NO)、モータ温度が温度閾値のT1[℃]を超えている場合(ステップS122;YES)、動作モードをモータ出力停止モードM3に遷移させる(ステップS124)。このモータ出力停止モードM4において、マイコン56は、モータ20への電力供給を停止させると共に、モータ20の温度の監視を継続する。マイコン56は、モータ20の温度を参照して、モータ20の温度が所定値のT2[℃]よりも低くなると(ステップS126;YES)、ステップS100に処理を戻す。このT2は、直ちにモータ20を動作させても焼損が生じない温度が設定されている。その後、マイコン56の動作モードはモータ出力停止モードM1に移行する。
以上のように、反力出力装置10によれば、モータ20の温度を監視しつつ、電流積算値に基づく発生熱量Qが積算閾値を超えたか否かを判定する。これにより、反力出力装置10は、モータ20の温度が温度閾値のT1に達していなくても発生熱量Qが積算閾値を超えたことに応じてモータ出力停止モードM4に遷移して、モータ出力を一時的に停止させることができる。この結果、反力出力装置10によれば、モータ20が温度閾値のT1に達することを抑制でき、対応可能なモータ20の通電パターンを多くすることができる。
なお、上述したマイコン56は、モータ20の温度が温度閾値のT1に達する前、または発生熱量Qが閾値Bに達する前に、モータ20の温度が温度閾値のT1に近づくほど、または発生熱量Qが閾値Bに近づくほどモータ20の出力トルクを低くしてもよい。これにより、反力出力装置10は、モータ出力モードM2からモータ出力停止モードM3、M4に移行することを抑制することができる。
次に、上述した反力出力装置10において、発生熱量Qの推定処理について説明する。
図7は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ20におけるコイルの温度推移を示す図である。このように変化するモータ20のコイルの温度変化は、下記の式2および式3のように表される。
モータ20のコイルの所定時間(t)当たりの温度上昇幅は、式2のようになる。
△T=R・Q・(1−e[−(t/R・C)]) (式2)
式2において、△Tはt秒後の温度上昇[℃]であり、コイル温度Tcoilから外気TTambientを差し引いた温度であり、Rは熱抵抗[K/W]であり、Qは発熱量[W]であり、Cはコイルの熱容量[J/K]であってコイルの比熱と重量との乗算値であり、tは時間[sec]である。
モータ20のコイルの所定時間(t)当たりの温度低下幅は、式3のようになる。
△T=△T・e[−(t/R・C)] (式2)
式3において、△Tは、冷却初期の温度上昇幅[℃]である。
式2および式3は、モータ20のコイルの発熱が輻射により空気雰囲気に放熱によってのみ奪われると仮定すると、図8に示すように表すことができる。図8は、一実施形態に係る反力出力装置10におけるモータ20のコイルの発熱を仮定的に説明する図である。図8において、Rは電力P[W]を印加した時のコイル温度Tcoilと雰囲気温度Tambientとの差分により求まる。
図9は、一実施形態に係る反力出力装置10における理論値と実測値とを示す図である。理論値Bは、式2および式3に、モータ20に定格電力を供給させたときの発生熱量Q、熱抵抗、比熱、質量の値を当てはめたことにより得た結果である。
図9によれば、実測値Aと理論値Bとは乖離があるものの、モータ20のコイルによる放熱の要因として熱輻射以外の要因を追加すればよい。例えば、モータ20のコイルの熱が熱伝導によりインシュレータへ放熱する量を理論式に組み入れればよい。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態の反力出力装置10によれば、モータ20の温度が温度閾値を超えるか否かを判定すると共にモータ電流の所定時間内における積算値が所定の積算閾値を超えるか否かを判定し、モータ20の動作を停止させることができるので、モータ20を焼損から保護しつつ、モータの通電パターンの自由度を高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1‥アクセルペダル装置、2…ペダル本体ユニット、4…ペダルアーム、6…ペダル本体部、10…反力出力装置、12…出力レバー、20…モータ、30…ギア減速機構、50…回路基板、56…マイコン、66…電流検出センサ、68…モータ温度センサ、70…上位ECU、72…エンジン

Claims (5)

  1. モータに供給されるモータ電流を検出する電流検出部と、
    前記モータの温度を検出する温度検出部と、
    上位ECUに接続される制御部であって、
    前記電流検出部に検出されたモータ電流の所定時間内における積算値を演算し、演算された積算値に基づいて前記モータの発生熱量を推定し、推定された発生熱量が所定の積算閾値を超えたか否かを判定し、前記発生熱量が積算閾値を超えたと判定した第1の場合に前記モータの動作を停止させ、
    前記温度検出部により検出されたモータの温度が温度閾値を超えたか否かを判定し、前記モータの温度が温度閾値を超えたと判定した第2の場合にも前記モータの動作を停止させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の場合に前記モータの動作を停止させた後、前記所定時間が経過したことに応じて、前記上位ECUからの指示に依らずに前記モータの動作を再開させ、
    前記第2の場合に前記モータの動作を停止させた後、前記モータの温度が所定温度以下になるまで前記モータの動作を停止させ、前記モータの温度が所定温度以下となった場合、前記上位ECUからの出力指示を待って前記モータの動作を再開させる、
    モータ制御装置。
  2. 前記所定時間は、前記モータの温度が高いほど短く設定される、
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記積算閾値は、前記モータの温度が高いほど低く設定される、
    請求項1または2記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御部は、前記モータの温度が前記温度閾値に達する前、または前記発生熱量が前記積算閾値に達する前に、前記モータの温度が前記温度閾値に近づくほど、または前記発生熱量が前記積算閾値に近づくほど、前記モータの出力トルクが低くなるよう前記モータを制御する、
    請求項1から3のうち何れか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータの駆動力をギア機構を介して駆動部材に伝達し、前記駆動部材を駆動することで、運転者により操作される操作子に対し、前記操作子の操作方向とは逆方向の力を出力する駆動部と、
    請求項1から4のうち何れか1項に記載のモータ制御装置と
    を備える反力出力装置。
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