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JP6410066B2 - 封止フィルム及びこれを含む有機電子装置 - Google Patents
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JP6410066B2 - 封止フィルム及びこれを含む有機電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、封止フィルム、これを含む有機電子装置及びこれを利用した有機電子装置の製造方法に関する。
有機電子装置(OED;organic electronic device)は、正孔及び電子を利用して電荷の交流を発生する有機材料層を含む装置を意味し、その例としては、光電池装置(photovoltaic device)、整流器(rectifier)、トランスミッタ(transmitter)及び有機発光ダイオード(OLED;organic light emitting diode)などを挙げることができる。
前記有機電子装置のうち有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)は、既存の光源に比べて、電力消耗量が少なくて、応答速度が速くて、表示装置または照明の薄形化に有利である。また、OLEDは、空間活用性に優れ、各種携帯用機器、モニター、ノートパソコン、照明及びテレビにわたる多様な分野で適用されるものと期待されている。
OLEDの商用化及び用途拡大に伴い、最も主な問題点は、耐久性問題である。OLEDに含まれた有機材料及び金属電極などは、水分などの外部的要因によって非常に容易に酸化する。したがって、OLEDを含む製品は、環境的要因に大きく敏感である。これによって、OLEDなどのような有機電子装置に対する外部からの酸素または水分などの浸透を効果的に遮断するために多様な方法が提案されており、例えば特許文献1がある。
なお、OLED表示装置のバックライトユニットには、拡散フィルムが含まれ、拡散フィルムには、光源から発生する光を拡散させて、光源のイメージが見えないようにする機能と、光源の明るさを損傷させることなく、画面全体の輝度を維持する機能が要求される。拡散フィルムは、導光板から出射され、ディスプレイ画面に入射する光を散乱させて、光の輝度分布を均一にし、前記拡散フィルムには、透明なポリエステルフィルムの表面に透明なフィラーを分散させた透明フィルムと、銀薄膜を積層した正反射型フィルム及び紙のように白く拡散反射する乳白色拡散反射型フィルムがある。
米国特許第6,226,890号明細書
本発明は、外部から有機電子装置に流入する水分または酸素を効果的に遮断することができると共に、光拡散及び光抽出効果をも一緒に満足させることができる封止フィルム及びこれを含む有機電子装置を提供する。
以下では、添付の図面を参照して本発明の具現例を具体的に説明する。また、本発明を説明するに際して、関連した公知の汎用的な機能または構成に対する詳細な説明を省略する。また、添付の図面は、本発明の理解を助けるための概略的なものであって、本発明を明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略した。図面において、様々な層及び領域を明確に表現するために、厚さまたはサイズを拡大して示した。図面に表示された厚さ、サイズ、比率などによって本発明の範囲が制限されない。
本発明は、封止フィルムに関する。前記封止フィルムは、有機電子素子の封止に適用することができる。本発明の封止フィルムは、例えば、OLEDなどのような有機電子装置において光が透過する側に適用することができる。
本明細書で、用語「有機電子装置」は、互いに対向する一対の電極の間に正孔及び電子を利用して電荷の交流を発生する有機材料層を含む構造を有する物品または装置を意味し、その例としては、光電池装置、整流器、トランスミッタ及び有機発光ダイオード(OLED)などを挙げることができるが、これに制限されるものではない。本発明の1つの例示で、前記有機電子装置は、OLEDであってもよい。
例示的な封止フィルムは、単一層または2以上の層で構成することができる。1つの例示で、前記封止フィルムが2以上の層で構成される場合、後述する第1層及び第2層を含むことができる。
1つの例示で、前記封止フィルムは、封止樹脂、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーを含む封止層を含むことができる。前記封止層は、1〜40重量部の吸湿性フィラー及び1〜10重量部の非吸湿性フィラーを含むことができる。また、封止フィルムは、可視光線領域に対して70%以上の光透過度を示すか、またはヘイズが50%以上であってもよい。
本明細書で単位「重量部」は、各構成間の重量比率を意味する。
封止フィルムが2以上の層で構成される場合、前述したように、少なくとも1つ以上の第1層及び少なくとも1つ以上の第2層を含むことができ、前記第1層は、封止樹脂及び吸湿性フィラーを含み、第2層は、封止樹脂及び非吸湿性フィラーを含むことができる。1つの例示で、第1層は、非吸湿性フィラーを含まず、第2層は、吸湿性フィラーを含まなくてもよい。図1及び図2を見れば、具体的に、図1のように、本発明の封止層が単一層で形成される場合、単一層自体が封止層3を構成することができ、吸湿性フィラー4と非吸湿性フィラー5を一緒に含むことができる。但し、図2のように、2層以上で前記封止層3を形成する場合、封止層3は、吸湿性フィラー4を含む第1層3a及び非吸湿性フィラー5を含む第2層3bを含むことができる。この場合、第1層3a及び第2層3bが一緒に封止層3を構成することができ、第1層3a及び第2層3bの積層順序は、特に限定されない。前記第1層は、第2層に直接付着していてもよい。本明細書で「直接付着」というのは、2つ層の間に他の層が存在しないことを意味することができる。前記第1層3a及び第2層3bを構成する組成は、前記フィラーの種類を除いて同一であるかまたは異なることができる。例えば、第1層3a及び第2層3bの封止樹脂及び分散剤などは、互いに同一であるかまたは異なることができる。
前記第1層及び第2層の厚さは、同一であるかまたは異なることができる。1つの例示で、前記第1層の厚さは、10μm〜100μm,10μm〜80μm,20μm〜60μm、または20μm〜40μmであってもよく、第2層の厚さは10μm〜100μm,10μm〜60μm,15μm〜40μm、または15μm〜30μmであってもよい。前記のように、各層の厚さを10μm以上にし、耐衝撃性を確保することができる。なお、各層の厚さを100μm以下にすることによって、側面への水分浸透を抑制することができる。また、第2層の厚さは、水分遮断性の観点から、30μm以下であってもよい。1つの例示で、第1層の厚さに対する第2層の厚さの比は、1以上、1.1以上、1.2以上または1.3以上であってもよい。封止層を単一層で形成する場合、単一層の厚さは、10〜100μm,10〜95μm,10〜90μm,13〜85μm,15〜80μm,20〜70μmまたは25〜65μmであってもよい。本発明の封止フィルムは、前述した含量範囲の制御だけでなく、厚さ範囲をも前記のように制御することによって、水分遮断効果及び光抽出効率を同時に効果的に具現することができる。
前述したように、前記封止フィルムは、可視光線領域で優れた光透過度を有することができる。1つの例示で、本発明の封止フィルムは、可視光線領域に対して80%以上の光透過度を示すことができる。本発明において前記封止層を含む封止フィルムは、透明性を維持することができる。例えば、吸湿性フィラーまたは非吸湿性フィラーを配合した封止層を乾燥後の厚さが50μmとなるように塗布及び乾燥して形成された封止フィルムは、可視光線領域で80%以上、81%以上、82%以上または83%以上の光透過度を有することができる。
また、封止フィルムは、優れた光透過度とともにヘイズを調節することができる。1つの例示で、封止層を前述したように組み合わせる場合、前記非吸湿性フィラーが封止層のヘイズ特性を付与しながら、ヘイズが調節された封止フィルムを提供することができる。例えば、光透過度を測定するための条件と同一に形成された封止フィルムは、50%以上、55%以上、60%以上、70%以上、73%以上または75%以上のヘイズを示すことができる。ヘイズ値は、高いほど光抽出効率を向上させることができるので、その上限は、特に制限されず、例えば、100%であってもよい。
前記で光透過度及びヘイズは、例えば、封止フィルムに対してUV−Vis Spectrometerを利用して550nmでの光透過度で測定することができ、ヘイズメーターを利用してJIS K7105標準試験方法によるヘイズで測定することができる。
本発明の具体例で、前記封止層が吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーを一緒に含むか、吸湿性フィラーを含む第1層及び非吸湿性フィラーを含む第2層を含む場合、封止層全体の光透過度は、前述したように、70%以上であってもよく、ヘイズは、50%以上であってもよい。本発明は、光抽出効率を最適化するために、吸湿性フィラー以外に、非吸湿性フィラーを含むことができ、透過度は、最大限高く維持しながら散乱を最適化することができる。
前記封止フィルムの光透過度またはヘイズは、後述する吸湿性フィラーまたは非吸湿性フィラーの種類、各フィラーの含量比率、平均粒径、屈折率の差などを制御することによって具現することができる。
1つの例示で、前記封止フィルムの封止層は、透湿度(WVTR;water vaportransmission rate)が50g/m・day以下、好ましくは30g/m・day以下、より好ましくは20g/m・day以下、より好ましくは15g/m・day以下であってもよい。本発明において、前記透湿度は、封止層を厚さ100μmのフィルム形状にした後に、38℃及び100%の相対湿度の下で前記封止層の厚さ方向に対して測定した透湿度である。また、前記透湿度は、ASTM F1249によって測定する。本発明は、前述したように、光透過度及びヘイズを前記数値範囲に制御することによって、光拡散及び抽出効果を示すことができ、さらに、透湿度を前記数値範囲に制御することによって、光拡散及び抽出効果と共に水分遮断特性を同時に満足させることができる。透湿度が低いほど、水分遮断特性に優れていることを示すので、その下限は、特に限定されず、0g/m・dayまたは0.001g/m・dayであってもよい。
前述したように、封止フィルムの封止層は、1〜40重量部の吸湿性フィラー及び1〜10重量部の非吸湿性フィラーを含むことができる。すなわち、単一層で形成するとき、前記封止層上に1〜40重量部の吸湿性フィラー及び1〜10重量部の非吸湿性フィラーが一緒に含まれることができる。2層以上に含まれる場合、第1層には、吸湿性フィラーが含まれ、第2層には、非吸湿性フィラーが含まれることができ、第1層に含まれた吸湿性フィラーと第2層に含まれた非吸湿性フィラーが1〜40重量部及び1〜10重量部の比率で封止層に含まれることができる。具体的に、吸湿性フィラーと非吸湿性フィラーは、1〜40重量部及び1〜10重量部;1〜35重量部及び1〜9重量部;1〜30重量部及び1〜8重量部;1〜25重量部及び1〜7重量部;1〜20重量部及び1〜6重量部;1〜15重量部及び1〜6重量部;2〜13重量部及び2〜6重量部;または3〜12重量部及び2〜5重量部の重量の比率で封止層に含まれることができる。本発明の封止フィルムは、前記吸湿性フィラーと非吸湿性フィラーの含量を前記のように制御することによって、有機電子装置に流入される水分または酸素を効果的に遮断することができると共に、光拡散及び抽出効果をも一緒に満足させることができる。
本発明の吸湿性フィラーは、その平均粒径が例えば、10nm〜5μm,20nm〜5μm,30nm〜4μm,40nm〜4μm,50nm〜3μm,60nm〜3μm,70nm〜2μm,80nm〜2μm,90nm〜1μm、または100nm〜1μmの範囲内にあり得る。前記吸湿性フィラーの平均粒径を5μm以下に調節して、フィルムの透明性を確保することができ、本発明において目的する光透過度の値を満足させることができ、10nm以上に調節することによって、外部からの水分吸収遮断の効果を満足させることができる。また、本発明は、吸湿性フィラーの粒径を前記範囲に制御することによって、非吸湿性フィラーとともに封止フィルムの水分遮断性と光拡散及び抽出効果を一緒に効果的に具現することができる。
また、前記吸湿性フィラーは、封止樹脂100重量部に対して0.1〜40重量部、0.3〜35重量部、0.5〜30重量部、0.7〜25重量部、1.0〜20重量部、1.5〜15重量部、2.0〜13重量部または3.0〜12重量部で含まれることができる。前記で、封止層が2以上の層の場合、封止層全体の樹脂に対して重量比率を意味する。本発明は、前記のように吸湿性フィラーの含量を調節することによって、封止層の光透過度及びヘイズを目的する範囲に調節することができ、これにより、光学的特性と水分遮断性が優れた封止フィルムを提供することができる。
吸湿性フィラーの種類は、前記粒径または含量範囲を満足する限り、別に限定されない。1つの例示で、前記吸湿性フィラーは、金属酸化物、金属塩及び五酸化リンよりなる群から選択された1つ以上であってもよい。具体的な例示として、前記吸湿性フィラーは、CaO,MgO,CaCl,CaCO,CaZrO,CaTiO,SiO,CaSiO,MgCl,P,LiO,NaO,BaO,LiSO,NaSO,CaSO,MgSO,CoSO,Ga(SO,Ti(SO,NiSO,SrCl,YCl,CuCl,CsF,TaF,NbF,LiBr,CaBr,CeBr,SeBr,VBr,MgBr,BaI,MgI,Ba(ClO及びMg(ClOよりなる群から選択された1つ以上を含むことができる。
1つの例示で、前記非吸湿性フィラーの平均粒径は、500nm〜10μm,550nm〜8μm,600nm〜6μm,650nm〜5μm,700nm〜4μm,750nm〜3μm,800nm〜2μmまたは900nm〜1.5μmの範囲内にあり得る。例えば、前記非吸湿性フィラーの粒径は、前述した吸湿性フィラーの粒径より大きくてもよい。前記範囲で非吸湿性フィラーの平均粒径を調節することによって、ヘイズの調節による光拡散及び抽出効果を効率的に具現し、散乱による光抽出効果が低下することを防止することができる。例えば、吸湿性フィラーの平均粒径に対する非吸湿性フィラーの平均粒径の比率が1以上、1.1以上、1.2以上、1.3以上、1.4以上または1.5以上であってもよい。その上限は、例えば、2以下であってもよい。
前記封止樹脂と非吸湿性フィラーの屈折率の差は、0.1〜1.0,0.15〜0.95,0.2〜0.9,0.25〜0.85,0.3〜0.8,0.35〜0.75または0.4〜0.7の範囲内にあり得る。なお、非吸湿性フィラーと吸湿性フィラーの屈折率の差は、0.1〜1.0,0.15〜0.95,0.2〜0.9,0.25〜0.85,0.3〜0.8,0.35〜0.75または0.35〜0.7の範囲内にあり得る。本明細書で、屈折率に関する測定時に、封止樹脂は、樹脂自体の屈折率を意味することができる。前記のように、屈折率を特定することによって、ヘイズ調節が可能になり、光拡散及び抽出を効果的に制御することができる。
非吸湿性フィラーの種類は、前記のような平均粒径及び屈折率を満足する限り、別に制限されず、例えば、二酸化チタン(TiO)、アルミナ(Al)、窒化ケイ素(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)、シリカ、タルク、ゼオライト、チタニア、ジルコニア、モンモリロナイト及びクレイよりなる群から選択された1つ以上であってもよい。また、前記非吸湿性フィラーは、封止樹脂100重量部に対して0.1〜10,0.3〜9.5重量部、0.5〜9.3重量部、0.8〜9.0重量部、1.0〜8.5重量部、2.0〜8.0重量部で含まれることができる。前記で、封止層が2以上の層の場合、封止層全体の樹脂に対する重量比率を意味する。
1つの例示で、封止層は、前記吸湿性フィラーと非吸湿性フィラーを封止樹脂100重量部に対して1〜60重量部、3〜55重量部、5〜50重量部、10〜45重量部または15〜40重量部で含むことができる。封止層に非吸湿性フィラーが多量で含まれる場合、有機電子装置の寿命に悪影響を与えることができるので、前記のように、吸湿性フィラーと非吸湿性フィラーの含量を調節することによって、封止層の光透過度及びヘイズを目的する範囲に調節することができる。
本明細書で用語「フィラー」は、前記吸湿性フィラーまたは非吸湿性フィラーを意味することができ、2つのフィラーを通称する意味であることができる。
本明細書で用語「封止樹脂」は、封止層を構成する主要成分であって、具体的に後述する粘着性樹脂または接着性樹脂を含むことができる。
1つの例示で、前記封止樹脂の種類は、特に制限されない。1つの例示で、前記封止樹脂は、硬化または架橋された状態での透湿度(WVTR;water vapor transmission rate)が50g/m・day以下、好ましくは30g/m・day以下、より好ましくは20g/m・day以下、さらに好ましくは15g/m・day以下であってもよい。前記用語「封止樹脂の硬化または架橋状態」は、封止樹脂がその単独または硬化剤、架橋剤などの他の成分との反応などを通じて硬化または架橋され、封止材に適用された場合に、構造用接着剤としての性能を示すことができる状態に転換された状態を意味する。本発明においては、前記透湿度は、封止樹脂を硬化または架橋させ、その硬化物または架橋物を厚さ100μmのフィルム形状にした後に、38℃及び100%の相対湿度の下で前記硬化物または架橋物の厚さ方向に対して測定した透湿度である。また、前記透湿度は、ASTM F1249によって測定する。透湿度が低いほど水分遮断特性に優れていることを示すので、その下限は、特に限定されず、0g/m・dayまたは0.001g/m・dayであってもよい。
例えば、封止樹脂は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性エラストマ、ポリオキシアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂またはこれらの混合物などを例示することができる。
前記でスチレン樹脂としては、例えば、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレートブロック共重合体(ASA)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン系単独重合体またはこれらの混合物を例示することができる。前記オレフィン樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン系樹脂、低密度ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂またはこれらの混合物を例示することができる。前記熱可塑性エラストマとしては、例えば、エステル系熱可塑性エラストマ、オレフィン系熱可塑性エラストマまたはこれらの混合物などを使用することができる。そのうち、オレフィン系熱可塑性エラストマとして、ポリブタジエン樹脂またはポリイソブチレン樹脂などを使用することができる。前記ポリオキシアルキレン樹脂としては、例えば、ポリオキシメチレン系樹脂、ポリオキシエチレン系樹脂またはこれらの混合物などを例示することができる。前記ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂またはこれらの混合物などを例示することができる。前記ポリ塩化ビニル樹脂としては、例えば、ポリビニリデンクロライドなどを例示することができる。また、炭化水素樹脂の混合物が含まれることができ、例えば、ヘキサトリアコタン(hexatriacotane)またはパラフィンなどを例示することができる。前記ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロンなどを例示することができる。前記アクリレート樹脂としては、例えば、ポリブチル(メタ)アクリレートなどを例示することができる。前記シリコン樹脂としては、例えば、ポリジメチルシロキサンなどを例示することができる。また、前記フッ素樹脂としては、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、ポリフルオリン化ビニリデン、ポリフルオリン化ビニル、ポリフルオリン化エチレンプロピレンまたはこれらの混合物などを例示することができる。
前記羅列された樹脂は、例えば、マレイン酸無水物などとグラフトされて使用されてもよく、羅列された他の樹脂や樹脂を製造するための単量体と共重合されて使用されてもよく、その他、他の化合物によって変性させて使用してもよい。前記他の化合物の例としては、カルボキシル−末端ブタジエン−アクリロニトリル共重合体などを挙げることができる。
1つの例示で、封止組成物の封止樹脂は、ポリイソブチレン樹脂を含むことができる。ポリイソブチレン樹脂は、疎水性を持って低い透湿度及び低い表面エネルギーを示すことができる。具体的に、ポリイソブチレン樹脂としては、例えば、イソブチレン単量体の単独重合体;またはイソブチレン単量体と重合可能な他の単量体を共重合した共重合体などを使用することができる。ここで、前記イソブチレン単量体と重合可能な他の単量体は、例えば、1−ブテン、2−ブテン、イソプレンまたはブタジエンなどを含むことができる。1つの例示で、前記共重合体は、ブチルゴムであってもよい。
前記封止樹脂成分としては、フィルム形状に成形可能な程度の重量平均分子量(Mw:Weight Average Molecular Weight)を有するベース樹脂を使用することができる。1つの例示で、フィルム形状に成形可能な程度の重量平均分子量の範囲は、約10万〜200万、10万〜150万または10万〜100万であってもよい。本明細書で、用語重量平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatograph)で測定した標準ポリスチレンに対する換算数値を意味する。
また、封止樹脂成分としては、前述した構成のうち1種を使用してもよく、2種以上を使用してもよい。2種以上を使用する場合には、種類が異なる2種以上の樹脂を使用するか、重量平均分子量が異なる2種以上の樹脂を使用するか、または種類及び重量平均分子量が異なる2種以上の樹脂を使用することができる。
また、他の具体例で、本発明による封止樹脂は、硬化性樹脂であってもよい。本発明において使用することができる硬化性樹脂の具体的な種類は、特に制限されず、例えば、この分野で公知されている多様な熱硬化性または光硬化性樹脂を使用することができる。用語「熱硬化性樹脂」は、適切な熱の印加または熟成(aging)工程を通じて、硬化することができる樹脂を意味し、用語「光硬化性樹脂」は、電磁気波の照射によって硬化することができる樹脂を意味する。また、前記硬化性樹脂は、熱硬化と硬化の特性を共に含むデュアル硬化型樹脂であってもよい。1つの例示で、本発明の硬化性樹脂は、後述する吸光物質とともに封止組成物を構成するという点を考慮してみれば、好ましくは、熱硬化性樹脂であってもよく、光硬化性樹脂は除外してもよいが、これに限定されるものではない。
本発明において硬化性樹脂の具体的な種類は、前述した特性を有するものなら、特に制限されない。例えば、硬化して接着特性を示すことができるものであって、グリシジル基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアミド基などのような熱硬化可能な官能基を1つ以上含むか、あるいはエポキサイド(epoxide)基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基またはラクトン(lactone)基などのような電磁気波の照射によって硬化可能な官能基を1つ以上含む樹脂を挙げることができる。また、前記のような樹脂の具体的な種類には、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、イソシアネート樹脂またはエポキシ樹脂などが含まれることができるが、これに制限されるものではない。
本発明においては、前記硬化性樹脂として、芳香族または脂肪族;または直鎖形または分岐形のエポキシ樹脂を使用することができる。本発明の一具現例では、2個以上の官能基を含むものであって、エポキシ当量が180g/eq〜1,000g/eqであるエポキシ樹脂を使用することができる。前記範囲のエポキシ当量を有するエポキシ樹脂を使用して、硬化物の接着性能及びガラス転移温度などの特性を効果的に維持することができる。このようなエポキシ樹脂の例には、クレゾールノボラックエポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型ノボラックエポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、4官能性エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、アルキル変性トリフェノールメタンエポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂またはジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂の一種または二種以上の混合を挙げることができる。
本発明においては、硬化性樹脂として分子構造内に環形構造を含むエポキシ樹脂を使用することができ、芳香族基(例えば、フェニル基)を含むエポキシ樹脂を使用することができる。エポキシ樹脂が芳香族基を含む場合、硬化物が優れた熱的及び化学的安定性を有しながら、低い吸湿量を示し、有機電子装置封止構造の信頼性を向上させることができる。本発明において使用することができる芳香族基含有エポキシ樹脂の具体的な例としては、ビフェニル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール型エポキシ樹脂、クレゾール系エポキシ樹脂、ビスフェノール系エポキシ樹脂、キシロール系エポキシ樹脂、多官能エポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂及びアルキル変性トリフェノールメタンエポキシ樹脂などの一種または二種以上の混合であってもよいが、これに制限されるものではない。
本発明において、また、前記エポキシ樹脂として、シラン変性エポキシ樹脂、または芳香族基を有するシラン変性エポキシ樹脂を使用することができる。このようにシランで変性されて構造的にシラン基を有するエポキシ樹脂を使用する場合、有機電子装置のガラス基板または基板無機材などとの接着性を極大化させ、また、水分バリア性や耐久性及び信頼性などを向上させることができる。本発明において使用することができる前記のようなエポキシ樹脂の具体的な種類は、特に制限されず、このような樹脂は、例えば、KUKDO化学などのような仕入先から容易に入手することができる。
本発明の具体例で、前記封止層は、封止樹脂、吸湿性フィラーまたは非吸湿性フィラーが均一に分散することができるように分散剤をさらに含むことができる。ここで使用できる分散剤としては、例えば、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーの表面と親和力があり、封止樹脂と相溶性が良い非イオン性界面活性剤などを使用することができる。吸湿性フィラーと非吸湿性フィラーが水分遮断性だけでなく、光拡散及び抽出を一緒に効果的を具現させなければならない点を考慮して、適切な分散剤の選択が必要なことがある。
例えば、分散剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノレン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルグルコサイド、デシルグルコサイドまたはラウリルグルコサイドよりなる群から選択された1つ以上を含むことができる。
このような分散剤の含量は、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーの種類及び/またはサイズによって制御することができる。具体的に、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーのサイズが小さいほど吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーの表面積が広くなるので、多量の分散剤を使用する場合、均一に分散させることができる。したがって、前述した吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーの種類及び/またはサイズを考慮すれば、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラー100重量部を基準として0.1〜5重量部、0.2〜4.5重量部、0.3〜4.3重量部または0.5〜4.0程度の分散剤を使用することができる。このような範囲で、封止フィルムの接着力などの諸物性に影響を及ぼすことなく、吸湿性フィラーまたは非吸湿性フィラーを均一に分散させることができる。
また、前記封止層には、前述した構成以外にも、用途及び封止フィルムの製造工程によって多様な添加剤が含まれることができる。例えば、封止層は、硬化性物質、架橋剤、架橋性化合物、多官能性の活性エネルギー線重合性化合物、開始剤、粘着付与剤またはカップリング剤などを目的する物性によって適正範囲の含量で含むことができる。
本発明の封止フィルム1の構造は、図1に示されたように、前記封止層3を含むものなら、特に制限されるものではないが、一例として、基材フィルム2または離型フィルム2(以下、「第1フィルム」ということがある)と、前記基材フィルムまたは離型フィルム上に形成される前記封止層3とを含む構造を有することができる。
本発明の封止フィルムは、また、前記封止層上に形成された基材フィルムまたは離型フィルム(以下、「第2フィルム」ということがある)をさらに含むことができる。
本発明において使用することができる前記第1フィルムの具体的な種類は、特に限定されない。本発明においては、前記第1フィルムとして、例えば、この分野の一般的な高分子フィルムを使用することができる。本発明においては、例えば、前記基材または離型フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリテトラフルオルエチレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン−ビニルアセテートフィルム、エチレン−プロピレン共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸エチル共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸メチル共重合体フィルムまたはポリイミドフィルムなどを使用することができる。また、本発明の前記基材フィルムまたは離型フィルムの一面または両面には、適切な離型処理が行われていてもよい。基材フィルムの離型処理に使用される離型剤の例としては、アルキド系、シリコン系、フッ素系、不飽和エステル系、ポリオレフィン系またはワックス系などを使用することができ、このうち、耐熱性の観点から、アルキド系、シリコン系またはフッ素系離型剤を使用することが好ましいが、これに制限されるものではない。
また、本発明において使用できる第2フィルム(以下、「カバーフィルム」ということがある)の種類は、特に限定されない。例えば、本発明においては、前記第2フィルムとして、前述した第1フィルムで例示された範疇内で、第1フィルムと同一であるかまたは異なる種類を使用することができる。また、本発明においては、前記第2フィルムにも適切な離型処理が行われて使用されてもよい。
本発明において前記のような基材フィルムまたは離型フィルム(第1フィルム)の厚さは、特に限定されず、適用される用途によって適宜選択することができる。例えば、本発明において前記第1フィルムの厚さは、10μm〜500μm、好ましくは20μm〜200μm程度であってもよい。前記厚さが10μm未満なら、製造過程で基材フィルムの変形が発生しやすいおそれがあり、500μmを超過すれば、経済性が劣る。
また、本発明において前記第2フィルムの厚さは、特に制限されない。本発明においては、例えば、前記第2フィルムの厚さを第1フィルムと同一に設定してもよい。本発明においては、また、工程性などを考慮して第2フィルムの厚さを第1フィルムに比べて相対的に薄く設定してもよい。
本発明は、また、封止フィルムの製造方法に関する。例示的な封止フィルムは、前記封止組成物をフィルムまたはシート形状に成形することを含むことができる。前記封止組成物は、封止層を構成する主要成分を意味することができ、例えば、封止樹脂、分散剤、吸湿性フィラーまたは非吸湿性フィラーなどを意味することができる。
1つの例示で、前記方法は、前記封止組成物を含むコーティング液を基材または離型フィルム上にシートまたはフィルム形状に適用し、前記適用されたコーティング液を乾燥することを含むことができる。前記製造方法は、また、乾燥したコーティング液上に追加的な基材または離型フィルムを付着することを含むことができる。
封止組成物を含むコーティング液は、例えば、前記記述した各封止組成物の成分を適切な溶媒に溶解または分散させて製造することができる。1つの例示で、前記封止組成物は、必要な場合、前記フィラーを溶媒に溶解または分散させ、粉砕した後、粉砕された前記フィラーを封止樹脂と混合することを含む方式で製造することができる。
コーティング液の製造に使用される溶剤の種類は、特に限定されない。但し、溶剤の乾燥時間が過度に長くなるか、あるいは高温での乾燥が必要な場合、作業性または封止フィルムの耐久性の観点から、問題が発生することができるので、揮発温度が150℃以下の溶剤を使用することができる。フィルム成形性などを考慮して、前記範囲以上の揮発温度を有する溶剤を少量混合して使用することができる。溶剤としては、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、トルエン、ジメチルホルムアミド(DMF)、メチルセロソルブ(MCS)、テトラヒドロフラン(THF)、キシレンまたはN−メチルピロリドン(NMP)などの一種または二種以上を例示することができるが、これに制限されるものではない。
前記コーティング液を基材または離型フィルムに適用する方法は、特に限定されず、例えば、ナイフコート、ロールコート、スプレイコート、グラビアコート、カーテンコート、コンマコートまたはリップコートなどのような公知のコーティング方式を適用することができる。
適用されたコーティング液を乾燥して、溶剤を揮発させ、封止層を形成することができる。前記乾燥は、例えば、70℃〜150℃の温度で1分〜10分間行われることができる。前記乾燥の条件は、使用された溶剤の種類や比率または硬化性粘着樹脂の硬化可能性を考慮して変更することができる。
乾燥に引き続いて、封止層上に追加的な基材または離型フィルムを形成することができる。例えば、このような基材または離型フィルムの形成は、封止層に前記フィルムをホットロールラミネートまたはプレス工程によって圧着して行うことができる。連続工程の可能性及び効率の観点から、ホットロールラミネート法を使用することができる。前記工程の進行時に、温度は、約10℃〜100℃であり、圧力は、約0.1kgf/cm〜10kgf/cmであってもよいが、これに制限されるものではない。
本発明は、また、図3に示されたように、基板21と;前記基板21の一面に形成された有機電子素子23と;前記基板の他面に形成された前述した封止フィルム3とを含む有機電子装置に関する。
前記有機電子素子は、基板上に、透明電極層、前記透明電極層上に存在し、少なくとも発光層を含む有機層及び前記有機層上に存在する反射電極層を含むことができる。
前記有機電子装置は、前記有機電子素子23上に形成され、素子の前面を封止する水分遮断層6をさらに含むことができる。また、前記水分遮断層6の上部に形成されたカバー基板22をさらに含むことができる。
前記水分遮断層6を構成する素材は、特に制限されず、前述した封止樹脂を含むことができ、また、前述した吸湿性フィラーをさらに含むことができる。例えば、封止樹脂は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性エラストマ、ポリオキシアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂またはこれらの混合物などを例示することができる。
すなわち、本発明は、基板の一面には、前述した封止フィルム3を通じて、水分遮断性及び光拡散及び抽出効果を具現することができ、基板の他面には、水分遮断層6を通じて有機電子装置に流入する水分または酸素を両側で効果的に遮断することができる。
前記で有機電子素子は、例えば、有機発光素子であってもよく、1つの例示では、上部発光(Top Emission)型の有機発光素子であってもよく、背面発光(Bottom emission)型の有機発光素子であってよい。上部発光型または背面発光型の有機発光素子の場合、前述した封止フィルムは、光が透過する側に位置することができる。すなわち、例えば、上部発光型の場合、有機発光素子上に素子の前面を封止する形態で封止フィルムを提供することができる。但し、背面発光型の場合、一面に素子が形成された基板の他面に封止フィルムが位置することができる。
また、本発明は、有機電子装置の製造方法に関する。前記有機電子装置は、例えば、前述した封止フィルムを適用して製造することができる。
前記封止層は、有機電子装置において優れた水分遮断特性及び光学特性を示しながら前記基板と有機電子装置に適用されるバリアーフィルムなどを効率的に固定及び支持する構造用封止層として形成することができる。
また、前記封止層は、優れた透明性を示し、前面発光(top emission)または背面発光(bottom emission)などの有機電子装置の形態と関係なく安定的な封止層で形成することができる。
本発明は、前記有機電子装置の製造のために、例えば、基板の一面に有機電子素子を形成する段階と;前記基板の他面に前述した封止フィルムを形成する段階とを含むことができる。また、前記有機電子素子上に水分遮断層を形成する段階をさらに含むことができる。また、前記封止フィルムを硬化する段階をさらに含むことができる。
前記封止フィルムを前記有機電子装置に適用する段階は、封止フィルムのホットロールラミネート、熱圧着(hot press)または真空圧着方法で行うことができ、特に制限されない。
前記封止フィルムを前記有機電子装置に適用する段階は、50℃〜90℃の温度で行うことができ、以後に硬化段階を進行することができ、これは、70℃〜110℃の温度範囲に加熱するか、UVを照射して行うことができる。
本発明において有機電子装置の製造方法は、例えば、ガラスまたはフィルムのような基板21上に真空蒸着またはスパッタリングなどの方法で透明電極を形成し、前記透明電極上に有機材料層を形成する。前記有機材料層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子注入層及び/または電子輸送層を含むことができる。引き続いて、前記有機材料層上に第2電極をさらに形成する。その後、前記基板21上の有機電子素子23の上部に前記有機電子素子23をすべてカバーするように、前述した水分遮断層6を適用する。また、前記基板21上に有機電子素子23が形成されていない他面に前述した封止層3を形成する。
また、本発明においては、有機電子装置を圧着した水分遮断層または封止層に対して追加的な硬化工程を行うことができ、このような硬化工程(本硬化)は、例えば、加熱チャンバまたはUVチャンバで進行することができ、好ましくは、加熱チャンバで進行することができる。本硬化時の条件は、有機電子装置の安定性などを考慮して適宜選択することができる。
本発明は、外部から有機電子装置に流入する水分または酸素を効果的に遮断することができると共に、光拡散及び抽出効果をも一緒に満足させることができる封止フィルム及び有機電子装置を提供する。
本発明の1つの例示による封止フィルムを示す断面図である。 本発明の1つの例示による封止フィルムを示す断面図である。 本発明の1つの例示による有機電子装置を示す断面図である。
以下、本発明による実施例及び本発明によらない比較例を通じて本発明をより詳しく説明するが、本発明の範囲が下記提示された実施例によって制限されるものではない。
実施例1
非吸湿性フィラーとして平均粒径が約1μmであるシリカ(屈折率1.46)を溶剤としてメチルエチルケトンMEKに固形分20重量%の濃度で投入し、非吸湿性フィラー分散液を製造した。なお、吸湿性フィラーとして、CaO(Aldrich、平均粒径:約1μm、屈折率:1.83)100g及び溶剤としてメチルエチルケトンMEKを固形分50重量%の濃度で投入し、吸湿性フィラー溶液を製造した。
常温で反応器に、シラン変性エポキシ樹脂(KSR−177、KUKDO化学)200g及びフェノキシ樹脂(YP−50、DONGDO化成)150gを投入し、メチルエチルケトンで希釈した。前記均質化された溶液に硬化剤であるイミダゾール(四国化成)4gを投入した後、1時間高速撹拌して封止層溶液を製造した。前記溶液にあらかじめ準備した吸湿性フィラー溶液と非吸湿性フィラー溶液を、CaO及びシリカが5:5(CaO:シリカ)の重量比率となるように投入し、混合することによって、封止層溶液を製造した。
前記封止層の溶液を離型PETの離型面に塗布し、130℃に3分間乾燥し、厚さが40μmである封止層を形成し、封止フィルムを製造した。
実施例2
第1層溶液製造
吸湿性フィラーとしてCaO(Aldrich、粒子サイズ:約1μm、屈折率:1.83)100g及び溶剤としてメチルエチルケトンMEKを固形分50重量%の濃度で投入し、吸湿性フィラー溶液を製造した。なお、常温で反応器に、シラン変性エポキシ樹脂(KSR−177、KUKDO化学)200g及びフェノキシ樹脂(YP−50、DONGDO化成)150gを投入し、メチルエチルケトンで希釈した。前記均質化された溶液に硬化剤であるイミダゾール(四国化成)4gを投入した後、1時間高速撹拌し、封止層溶液を製造した。
前記封止層溶液にあらかじめ準備した吸湿性フィラー溶液を投入し、混合することによって、第1層溶液を製造し、且つ後述する非吸湿性フィラーと前記吸湿性フィラーの重量比率が5:5(CaO:シリカ)となるように、第1層溶液を製造した。
第2層溶液製造
非吸湿性フィラーとして粒子サイズが約1μmであるシリカ(屈折率1.46)を溶剤としてメチルエチルケトンMEKに固形分20重量%の濃度で投入し、非吸湿性フィラー分散液を製造した。なお、常温で反応器に、シラン変性エポキシ樹脂(KSR−177、KUKDO化学)200g及びフェノキシ樹脂(YP−50、DONGDO化成)150gを投入し、メチルエチルケトンで希釈した。前記均質化された溶液に硬化剤であるイミダゾール(四国化成)4gを投入した後、1時間高速撹拌し、封止層溶液を製造した。
前記封止層溶液にあらかじめ準備した非吸湿性フィラー溶液を投入し、混合することによって、第2層溶液を製造し、且つ前記非吸湿性フィラーと前述した吸湿性フィラーの重量比率が5:5(CaO:シリカ)となるように、第2層溶液を製造した。
封止フィルムの製造
前記で準備しておいた第1層の溶液を離型PETの離型面にコンマコーターを使用して塗布し、乾燥機で130℃に3分間乾燥し、厚さが20μmの1層を形成した。
前記で準備しておいた第2層溶液を離型PETの離型面にコンマコーターを使用して塗布し、乾燥機で130℃に3分間乾燥し、厚さが20μmの第2層を形成した。
前記第1層及び第2層をラミネートし、封止フィルムを製造した。
実施例3
封止層溶液の製造時に、封止樹脂としてブチルゴム90g(LANXESS,BUTYL301)、粘着付与在として水添DCPD系粘着付与樹脂10g(SU−90,Kolon)、活性エネルギー線重合性化合物としてトリシクロデカンジメタノールジアクリレート15g(M262,Miwon)及びラジカル開始剤として2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン1g(Irgacure 651,Ciba)を投入し、トルエンで固形分が15重量%程度となるように希薄し、封止層溶液を製造したことを除いて、実施例1と同一の方法で封止フィルムを製造した。
比較例1
封止層の溶液製造時に、n−ブチルアクリレート99重量部及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート1重量部、分子量(Mw)が約180万であるアクリル粘着剤に多官能性エポキシ化合物(trimethylolpropane triglycidylether)、光陽イオン開始剤(triarylsulfonium hexafluoroantimonate)及びガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを配合し、適正濃度に希釈して封止層溶液を製造したことを除いて、実施例1と同一の方法で封止フィルムを製造した。
比較例2
吸湿性フィラー溶液と非吸湿性フィラー溶液を、CaO及びシリカが5:15(CaO:シリカ)の重量比率となるように投入し、混合することによって、封止層溶液を製造したことを除いて、実施例1と同一の方法で封止フィルムを製造した。
1.相対輝度
実施例及び比較例によって製造した封止フィルムを有機電子素子が形成されたガラスの一面に適用して有機電子装置を製造する。前記封止フィルムは、有機電子装置において光が出る方向に位置するようにラミネーションされる。前記ラミネーション後、オートクレーブ工程を経てパネルを完成した後、Display color analyzerを通じて輝度を測定した。相対輝度は、レファレンスサンプルの輝度を100としたとき、各実施例及び比較例の有機電子装置の輝度の相対値を算出した。
2.水分遮断性
ガラス基板にテストすることができる素子を蒸着する。実施例及び比較例による封止層をエンキャップ用ガラス基板に熱ラミした後、基板で80℃で加熱した状態で5kg/cmの圧力で押圧しながら3分間真空圧着する。真空圧着したサンプルを85℃85%RH恒温、恒湿条件でダークスポットを観察する。300時間観察して生成されるダークスポットがない場合(良好)とある場合(不良)をチェックする。
3.光透過度及びヘイズ
前記で製造した封止フィルムに対してUV−Vis Spectrometerを利用して550nmでの光透過度を測定し、ヘイズメーターを利用してJIS K7105標準試験方法によってヘイズを測定した。
Figure 0006410066
前記表1で、レファレンスサンプル(Reference sample)は、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラーを投入しないことを除いて、実施例1と同一の方法で製造された封止フィルムに関するデータである。比較例1の場合、光学的特性は、本発明において目的する水準で得たが、透湿度が非常に低下し、比較例2の場合、水分遮断性は、本発明において目的する水準で得たが、相対輝度が劣る結果を示した。
1 封止フィルム
2 基材フィルムまたは離型フィルム
3 封止層
3a 第1層
3b 第2層
4 吸湿性フィラー
5 非吸湿性フィラー
6 水分遮断層
21 基板
22 カバー基板
23 有機電子素子

Claims (15)

  1. 封止樹脂、吸湿性フィラー1〜40重量部及び非吸湿性フィラー1〜10重量部を含み、ASTM F1249によって測定される厚さ方向への透湿度が50g/m・day以下の封止層を含み、可視光線領域対して80%以上の光透過度を示し、ヘイズが50%以上であり、前記封止層は単一層または2層以上の層で構成され、
    前記封止層が単一層で構成される場合には、前記単一層の厚さは25〜100μmの範囲内にあり、
    前記封止層が2層以上の層で構成される場合には、前記封止層は、吸湿性フィラーを含む第1層と、非吸湿性フィラーを含む第2層とを含み、前記第1層は前記第2層に直接付着し、前記第1層の厚さに対する前記第2層の厚さの比は1.1以上である、封止フィルム。
  2. 吸湿性フィラーの平均粒径は、10nm〜5μmの範囲内にある、請求項1に記載の封止フィルム。
  3. 吸湿性フィラーは、金属酸化物、金属塩及び五酸化リンよりなる群から選択された1つ以上である、請求項1に記載の封止フィルム。
  4. 吸湿性フィラーは、CaO,MgO,CaCl,CaCO,CaZrO,CaTiO,SiO,CaSiO,MgCl,P,LiO,NaO,BaO,LiSO,NaSO,CaSO,MgSO,CoSO,Ga(SO,Ti(SO,NiSO,SrCl,YCl,CuCl,CsF,TaF,NbF,LiBr,CaBr,CeBr,SeBr,VBr,MgBr,BaI,MgI,Ba(ClO及びMg(ClOよりなる群から選択された1つ以上である、請求項に記載の封止フィルム。
  5. 非吸湿性フィラーの平均粒径は、500nm〜10μmの範囲内にある、請求項1に記載の封止フィルム。
  6. 封止樹脂と非吸湿性フィラーの屈折率の差は、0.1〜1.0の範囲内にある、請求項1に記載の封止フィルム。
  7. 非吸湿性フィラーは、二酸化チタン(TiO)、アルミナ(Al)、窒化ケイ素(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ガリウム(GaN)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)、シリカ、タルク、ゼオライト、チタニア、ジルコニア、モンモリロナイトまたはクレイを含む、請求項1に記載の封止フィルム。
  8. 封止樹脂は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、スチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性エラストマ、ポリオキシアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂またはこれらの混合物である、請求項1に記載の封止フィルム。
  9. 封止層は、分散剤をさらに含む、請求項1に記載の封止フィルム。
  10. 分散剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノレン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルグルコサイド、デシルグルコサイドまたはラウリルグルコサイドよりなる群から選択された1つ以上である、請求項に記載の封止フィルム。
  11. 分散剤は、吸湿性フィラー及び非吸湿性フィラー100重量部に対して0.1〜5重量部で含まれる、請求項に記載の封止フィルム。
  12. 基板と;前記基板の一面に形成された有機電子素子と;前記基板の他面に形成された請求項1に記載の封止フィルムとを含む有機電子装置。
  13. 前記有機電子素子が有機発光ダイオードである、請求項12に記載の有機電子装置。
  14. 前記有機電子素子上に形成された水分遮断層をさらに含む、請求項12に記載の有機電子装置。
  15. 基板の一面に有機電子素子を形成する段階と;前記基板の他面に請求項1に記載の封止フィルムを形成する段階とを含む有機電子装置の製造方法。
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