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JP6410228B2 - 吸収性物品およびその製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、吸収性物品およびその製造方法に関する。
従来、着用者に爽快感や安らぎなどの精神的快適性を付与するためと不快な臭いをマスキングするために、軽失禁ライナー、パッドおよび生理用ナプキンなどに香りを付与することが行われている(特許文献1〜特許文献4参照)。
特許文献1のパンティライナーでは、吸収体のパルプ紙間にサイクロデキストリン包接香料を挟持させて香りを付与している。特許文献2では、高吸収性ポリマー自体に香りを付与している。特許文献3の吸収性物品では、サイドシートに香料入りホットメルトを塗布した香料配置領域を設けることにより香りを付与している。特許文献4の吸収性物品では、液体との接触により香りを発するマイクロカプセルを吸収体に塗布することにより香りを付与している。
特開平 1−195855号公報 特表2000−509432号公報 特開2013−141511号公報 特開2014−166208号公報
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献4の技術では、いずれもコストが高いという問題がある。また、香料入りホットメルトでは、コストアップとともに香料なしのグレードに切り替える時に系内の十分な洗浄が必要となるとともに、製造工程での周囲への香りの飛散の問題がある。
そこで、本発明の目的は上記課題を解決するために、簡便かつ切り替え等も容易で、製品後の香りの散逸を最小限に抑えることができる吸収性物品及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、(1)本発明は、吸収性物品であって、身体接触側表面の液透過性のトップシートと、裏面側の液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に設けられた吸収体と、前記トップシートと前記吸収体の間に設けられ、前記トップシート側及び前記吸収体側の少なくとも一方にロールコート方式で香料が塗工された香料シートとを有する吸収性物品を提供する。
(2)上記(1)において、前記香料シートは、香料塗工量が0.002〜0.2g/枚である。
(3)上記(1)又は(2)において、前記バックシートは、透湿度が3000〜7000g/m2・24hrであり、前記トップシートを内側にして少なくとも三つ折り以上に折りたたんで個別包装されている。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1において、前記香料シートは、前記トップシートより小さく形成され、かつ、下層に位置する前記吸収体より小さく形成されている。
(5)上記(1)〜(4)において、前記トップシートと前記香料シートの間に設けられ、前記香料シートより拡散性を有する液拡散性シートを有する。
(6)上記(1)〜(5)において、前記香料シートが、0.05mm〜2.0mmの厚みと、10g/m2〜100g/m2の坪量と、を有する。
(7)本発明は、身体接触側表面の液透過性のトップシートと、裏面側の液不透透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品の製造方法であって、前記トップシートと前記吸収体の間に配置されたシートに対して、前記トップシート側及び前記吸収体側の少なくとも一方にロールコート方式で香料を塗工する香料塗工工程を有する。
本発明によれば、簡便かつ切り替え等も容易で、製品後の香りの散逸を最小限に抑えることができる吸収性物品及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る吸収性物品の平面図である。 本発明の実施形態に係る吸収性物品の断面図である。 本発明の実施形態における吸収性物品の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態の吸収性物品における香料シートの塗工工程を説明する図である。 吸収性物品の個別包装体を開封した状態の概略図である。 吸収性物品の個別包装体の開封部を開封した状態の斜視図である。 吸収性物品の個別包装体の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、実施形態において、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、吸収性物品を装着する使用者側から見た方向を示す。
本発明の実施形態に係る吸収性物品としては、例えば、軽失禁パッド、パンティライナー、紙おむつ、紙おむつライナー、生理用ナプキンが例示されるが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る吸収性物品の平面図であり、図2は、本発明の実施形態に係る吸収性物品の断面図であって、図1のA−A’線における断面図である。
図1及び図2に示すように、吸収性物品1は、身体接触側表面の液透過性のトップシート200と、裏面側の液不透過性のバックシート300と、トップシート200とバックシート300の間に設けられた吸収体100とを有する。これにより、吸収体100は、トップシート200とバックシート300の間に挟まれた構造となっている。トップシート200と吸収体100の間には香料シート500が設けられている。
本実施形態のトップシート200の基材は、血液、体液等の液体が吸収体100へと移動するような液透過性を備えていればよく、例えば、エアースルー不織布を代表とするサーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。なかでも、尿等の逆戻り防止の観点から、エアースルー不織布が好ましい。また、液透過性を向上させるために、トップシート200にエンボス加工や穿孔加工を施すことが好ましい。その加工方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。また、肌への刺激を低減させるために、トップシート200に、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させることも好ましい。さらに、強度および加工性の点から、トップシート200の坪量は、10g/m以上50g/m以下、さらに好ましくは18g/m以上であることが好ましい。
トップシート200の肌当接面側に、立体ギャザー210を長手方向両側縁部に、長手方向前方部(紙面上)から長手方向後方部(紙面下)にかけて長手方向に沿って設けることが好ましい。立体ギャザー210は立体ギャザーシート211内に長手方向に沿って糸ゴム等の立体ギャザー用弾性部材212を備えることで、起立性を有し、使用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能となる。
また、トップシート200の肌当接面側には、吸収性物品1の横漏れをより確実に防ぐために、吸収性物品1の幅方向両側縁部から幅方向内側にかけて、バリアシート(図示せず)を設けることも好ましい。バリアシートの基材は、液不透過性であることが好ましく、例えば、サーマルボンド不織布等の不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートといった材料から形成される。さらに、吸収性物品1の幅方向両側縁から幅方向外側に突出するウイング状フラップ(図示せず)を設けることも好ましい。ウイング状フラップは、例えば、バックシート300と、不織布との積層により形成することができる。
吸収体100は、フラップパルプと高吸収性樹脂(高吸収性ポリマー)を含有する。吸収体100は、上層吸収体110と、上層吸収体110よりも非肌当接面側に設けられた下層吸収体120とが積層されて前部から股部を経由して後部まで配置されている。吸収体100が上下の吸収体構造により、上層で拡散、下層で液体の保持の役目を担い、拡散、ドライ性に優れる。
下層吸収体120は上層吸収体110より小さく形成されており、香料シート500は下層吸収体120より小さく形成されている。吸収前後のフィット性や装着感の観点から下層吸収体120は上層吸収体110より小さいことが好ましい。上層吸収体110及び下層吸収体120の面積は、室温にて静置された吸収性物品1から、吸収体100を取出し、トップシート200、バックシート300といった吸収体100以外のものをなるべく排除したものを測定に使用した。吸収体の面積は、吸収体を上部より撮影し、三谷商事株式会社製画像処理ソフトWin ROOFを使用し、画像処理により測定することができる。
下層吸収体の厚さは、上層吸収体の厚さよりも厚く形成されている。上層吸収体110及び下層吸収体120の厚さは、面積の測定と同様に、吸収性物品1から吸収体100を取出したものを測定に使用した。吸収体100の厚さは、荷重下35gf/cmにて、ハイトゲージ(株式会社ミツトヨ製)等の測定機器の使用により、測定することができる。
下層吸収体120は、上層吸収体110の密度よりも高い密度を有する。このことにより、吸収性物品1は、繰り返し体液が吸収される状況であっても、吸収速度の低下が抑制される。同時に、上層吸収体110の密度が低いため、装着する際に、柔らかい触感となる。
吸収体100の基材は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿パッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュペーパー、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。この中で、吸収性の観点から、フラッフパルプが好ましい。また、吸収性能および肌触りを損なわないよう、吸収体100の基材の坪量を300g/m以上600g/m以下とすることが好ましい。
吸収体100の高吸収性ポリマー(SAP)は、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアスパラギン酸、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、といった材料から形成される。この中で、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウムが好ましい。また、吸収性能および肌触りを損なわないよう、吸収体100の高吸収ポリマーの坪量は、100g/m以上500g/m以下とすることが好ましい。
下層吸収体120は、上層吸収体110よりも高い高吸収性ポリマーの配合率を有するのが好ましい。下層吸収体120が液体の保持の役目を担っているため、加圧下の最大吸収量が増加するとともに、装着時のフィット感の悪化が避けられることとなる。
吸収体100の基材と高吸収性ポリマーは、基材中に高吸収性ポリマー粒子を混合して形成したものが好ましい。また、高吸収性ポリマー粒子の漏洩防止や吸収体100の形状を安定させるために、吸収体100をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートは、吸収体100中でトップシート200側(上部)に位置する上キャリアシート710及びバックシート300側(下部)に位置する下キャリアシート720を含む。また、キャリアシートは、上層吸収体110または下層吸収体120をそれぞれ包みこむ形態あるいは、上層吸収体110または下層吸収体120をまとめて包み込む形態をとることもできる。キャリアシート710、720の基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュペーパー、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布をあげることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
吸収体100の形状としては、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿パッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状等をあげることができる。また、吸収体100の上下2層の厚みによる着用時の違和感を減少させるため、吸収性物品1の長手方向前後の領域は、上層吸収体110の1層のみであることが好ましい。さらに、吸収体100の表面にエンボス加工を施すと、体液の拡散をコントロールすると共に、使用者の体型に応じて吸収体100が容易に変形するので好ましい。
上層吸収体110の上面への尿等の液体の拡散を促進するために、トップシート200と吸収体100の間に、液拡散性シート400を設けることができる。液拡散性シート400が親水性不織布であることが好ましい。また、液拡散性シート400の素材は、親水性不織布が使用でき、特には、エアースルー不織布が好ましい。また、液拡散性シート400としては、例えば、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布やメルトブローン不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブローン、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドを積層した複合不織布があげられる。液拡散性シート400の厚さは、0.1mm以上が好ましく、その坪量は15g/m以上、特には18g/m以上が好ましい。厚さが0.1mm未満、あるいは、坪量が15g/m未満であると、上層吸収体110の上面全体への液体の拡散が十分に行われないので好ましくない。また、液拡散性シート400の形状は、特に制限はないが、体液が、くまなく上層吸収体110に拡散するように、上層吸収体110の表面を完全に覆うことができる形状であることが好ましい。
本実施形態のバックシート300の基材は、吸収体100が保持している体液が下着に漏れないような液不透過性を備えたものであればよく、不織布、樹脂フィルム、あるいはこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。かかる不織布は、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンドやメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料があげられる。また、かかる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等があげられる。バックシート300には、下着等に粘着させる粘着剤610を設け、その外側に剥離紙600を設けることが好ましい。
強度および加工性の点から、バックシート300の坪量は、15g/m以上40g/m以下程度であることが好ましく、18g/m以上のポリエチレンフィルムがさらに好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、バックシート300は通気性を持たせることが好ましい。通気性を備えさせるために、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合することや、バックシート300にエンボス加工を施すことがあげられる。フィラーとしては、炭酸カルシウムをあげることができ、その加工方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
さらに、個別包装時に香料シート500からの香りの散逸を防ぐため、バックシート300は、透湿度が3000〜7000g/m2・24hrであるのが好ましい。透湿度はJIS Z0208によって測定することができる。
香料シート500は、素材が少なくとも木材パルプ繊維を20重量%以上含むことが好ましい。この香料シート500は、木材パルプ繊維が20重量%以上含んだシートであればどのような素材でも使用でき、たとえば木材パルプ繊維が100重量%のクレープ紙、エアレイド不織布、スパンレース不織布が使用できる。香料シート500としては木材パルプが100重量%のクレープ紙が好適である。また、米国キンバリークラーク社の商品名で、米国特許第5284703号明細書に開示されているように、ポリプロピレン不織布に木材パルプ繊維を、バインダー(接着剤)を使わずに、高水圧(ウォータージェット)で強固に絡めてシート化したハイドロニット不織布も使用することができる。
また香料シート500は、厚みが0.05mm〜2.0mmの範囲であるとよく、より好ましくは0.05mm〜1.0mmの範囲であるとよい。また、香料シート500は、坪量が10g/m2〜100g/m2の範囲であるとよく、より好ましくは12g/m2〜75g/m2の範囲であるとよい。
香料シート500は、親水性と吸収性を有し、クレム吸水度が20mm以上/1分である親水・吸水性を有する香料拡散性シートであることが好ましい。クレム吸水度は、JIS P8141に規格され「紙及び板紙のクレム法による吸水度試験法」にて測定することができる。
この香料シート500は、トップシート200側及び吸収体100側の少なくとも一方の片面に香料が塗工されており、香料を吸収体100側に塗工するのが好ましい。香料シート500の両面に香料を塗工してもよい。香料シート500には、ロールコート方式により香料が塗工されている。
香料シート500は、香料塗工量が0.002〜0.2g/枚であり、好ましくは0.002g/枚〜0.02g/枚、さらに好ましくは0.002g/枚〜0.01g/枚である。塗工量が0.002g未満だと香りが弱く、短期間で散逸してしまい、0.2g超だと香りが強すぎて香りが外部に漏れて他のものに転移(移り香)してしまう。
図4は、香料シートのロールコート方式による香料塗工工程を説明する図である。香料容器50には香料薬液が貯留されており、香料塗工工程ではガイドローラー62、63によって移動する香料拡散性シート501に香料ピックアップロール60、香料転写ロール61によって香料が塗工される。その後の工程に乾燥工程は設けられておらず、香料拡散性シート501を所定の大きさと形状に加工することで、上述した香料シート500となる。このように香料シート500の製造時には、塗工後は特に乾燥工程を設けることなく吸収性物品に香りを付与することができる。
なお、香料転写ロール61はロール表面に無数の凹部が設けられており、この凹部に香料が入り、香料拡散性シート501に転写、塗工される。香料拡散性シート501への香料塗工量は、香料転写ロール61の凹部の線数によって所望の塗工量に調整することができる。乾燥工程を設けて強制的に乾燥させると香りが速く気散してしまうため、本発明の実施形態に係る吸収性物品の製造方法では、香料拡散性シート501への香料の塗工後に乾燥工程を設けることなく、自然に香を吸収性物品全体に付与させ、香りをできるだけ持続させることができるようにしている。
香料シート500は、トップシート200より小さく形成され、かつ、下層に位置する吸収体100より小さく形成されている。トップシート200と香料シート500の間に設けられ設けられる液拡散性シートは、香料シート500よりも同じかそれ以上の拡散性を有することが好ましい。
尚、図1及び図2に示した吸収性物品1では、吸収体100が上下2層ある場合について説明したが、図3の吸収性物品800に示すように、吸収体130を1層にした場合でも本発明は適用することができる。参照符号500は香料シート500を示している。
本実施形態のチャネルエンボス50a及び50bは、図1及び図2に示すように、平面視において、上層吸収体110と下層吸収体120が重なる領域にのみ、トップシート200から下層吸収体120に至り形成されている。このチャネルエンボス50a及び50bにより、上層吸収体110から下層吸収体120への尿等の液体の拡散が促進される。
また、下層吸収体120におけるチャネルエンボスの深さは、下層吸収体120の厚さT2の10〜90%であることにより、トップシート200と吸収体100上下2層がチャネルエンボス50a及び50bにより一体化して、吸収性物品1の内部で各構成要素がズレにくくなり、フィット性と吸収速度を向上することができる。チャネルエンボス50a及び50bの深さは、例えば、ハイトゲージ(株式会社ミツトヨ製)を用いて無荷重下の吸収性物品1の厚さを測定し、その後、針を用いてチャネルエンボス50a及び50bの底部からバックシート300までの厚さを測定し、吸収性物品1の厚さから差し引いて測定することができる。
また、チャネルエンボスの大きさ及び形状は、特に限定せず選択することができるが、図1に示すように、チャネルエンボス50a及び50bを、長手方向に設けられた幅方向内側に凸に湾曲するように形成できる。
チャネルエンボスは、例えば、熱エンボス法、超音波エンボス法、高周波エンボス法により形成することができる。熱エンボス法の場合、チャネルエンボス50a及び50bに対応する凸部形状を有するエンボスロールと、エンボスロールの周面に配置された受けロールあるいはベルトの間に、トップシート200と吸収体100を挟み込む形で積層したものを通過させて、これらを一体的に加熱及び加圧処理を行うことで、チャネルエンボス50a及び50bが形成される。
本実施形態の吸収性物品1は、上記に示すチャネルエンボス50a及び50bを形成したトップシート200及び吸収体100に、バックシート300を積層したものを、その周囲を一部あるいは全周に渡ってホットメルト系接着剤を用いて固定することにより製造する。ホットメルト系接着剤の種類及び塗布方法は特に限定されないが、ノズルから溶融状態の接着剤を非接触で塗布するカーテンコート法やスパイラル法、また、接触式では、スロット法等の公知の方法が適用できる。
図2に示すように、剥離紙600の下層には個包装のための個別包装シート700が剥離紙600に接着されている。本発明の個別包装シート700は、紙、樹脂フィルム、不織布といった薄くかつ柔軟な基材から形成されている。かかる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等があげられる。また、かかる不織布は、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンドやメルトブロー不織布、あるいは、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブローン/スパンボンドを積層した複合不織布及びこれらの複合材料があげられる。また、強度および加工性の点から、個別包装シート700の坪量は、15〜30g/m程度であることが好ましい。
図5は吸収性物品の個別包装体を開封した状態の概略図である。図6は吸収性物品の個別包装体の開封部を開封した状態の斜視図である。図7は吸収性物品の個別包装体の断面図である。図5〜図7に示すように、吸収性物品1は、内表面に設けられた剥離紙600と、吸収性物品1を包装する個別包装シート700を有し、トップシート200を内側にして少なくとも三つ折り以上に折りたたんで個別包装されている。剥離紙600の先端には開封が容易となるよう露出部601が設けられている。個別包装時に香料シート500からの香りの散逸を防ぐため、バックシート300は、透湿度が上述の通り3000〜7000g/m2・24hrであるのが好ましい。
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
本実施例は、吸収体100は、基材であるフラッフパルプ中に、高吸収性ポリマーを混合して形成したものを使用し、液透過性トップシート200として、エアースルー不織布(坪量25g/m)を用い、不透過性バックシート300として、透気度が5000g/m2・24hrである通気性ポリエチレンシート(坪量32g/m)を用い、液拡散性シート400として、エアースルー不織布(坪量30g/m)、立体ギャザー210として、15g/mのスパンボンド/メルトブローン/スパンボンドを積層した複合不織布、上下のキャリアシート710、720として15g/mのティシュペーパー、香料シート500として、坪量が50g/mの木材パルプ繊維を70重量%含む香料拡散性シート、個別包装シート700として、坪量が20g/mのスパンボンド不織布を用いた。また、香料拡散性シートに香料を0.009g/枚となるように塗工した。以上のように吸収性物品を作成し、図5〜図7のように吸収性物品を個別包装した。
本実施例によれば、トップシート200により近い位置に香料が塗工されているため、製品として複数枚をフィルム包装した後でも製品外への香りの散逸が少ない。よって簡便、低コスト、切り替え時の系内の洗浄を必要としない方法でかつ香りの散逸を最小限にとどめて香料を塗布することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1、800 吸収性物品
100 吸収体
110 上層吸収体
120 下層吸収体
200 トップシート
300 バックシート
400 液拡散性シート
500 香料シート
600 剥離紙
700 個別包装シート

Claims (7)

  1. 吸収性物品であって、
    身体接触側表面の液透過性のトップシートと、
    裏面側の液不透過性のバックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートの間に設けられた吸収体と、
    前記トップシートと前記吸収体の間に設けられ、前記トップシート側及び前記吸収体側の少なくとも一方にロールコート方式で香料のみが塗工された香料シートと、
    前記トップシートから前記吸収体に至り形成されるチャネルエンボスと
    を有し、
    前記チャネルエンボスは、前記香料シートを押圧するように形成されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記香料シートは、香料塗工量が0.002〜0.2g/枚である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記バックシートは、透湿度が3000〜7000g/m・24hrであり、 前記トップシートを内側にして少なくとも三つ折り以上に折りたたんで個別包装されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記香料シートは、前記トップシートより小さく形成され、かつ、下層に位置する前記吸収体より小さく形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記トップシートと前記香料シートの間に設けられ、前記香料シートより拡散性を有する液拡散性シートを有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記香料シートが、素材が木材パルプ繊維を20重量%以上であり、
    0.05mm〜2.0mmの厚みと、
    10g/m〜100g/mの坪量と、
    を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 身体接触側表面の液透過性のトップシートと、裏面側の液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品の製造方法であって、
    香料シートに対して、片側又は両側にロールコート方式で香料のみを塗工する香料塗工工程と、
    塗工された前記香料シートを前記トップシートと前記吸収体の間に配置する香料シート配置工程と、
    前記トップシートから前記吸収体に至るチャネルエンボスを形成するチャネルエンボス形成工程とを有し、
    前記チャネルエンボスは、前記香料シートを押圧するように形成されることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
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