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JP6410445B2 - レーダ装置 - Google Patents
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JP6410445B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、受信信号を積分して目標検出を行うレーダ装置に関するものである。
従来のレーダ装置では、図10(c)に示すように、観測時間中に受信された受信信号を等分割し、それぞれ積分を行った後、目標候補を検出し、その結果を累積検出することで、目標検出を行っていた(例えば非特許文献1参照)。このレーダ装置では、複数の積分結果を累積検出するため、目標検出性能の向上が期待できる。
Merrill I. Skolnik,"Radar Handbook, Second Edition," ,2.9, MacGraw-Hill companies.,1990.
しかしながら、非特許文献1に開示されたような従来のレーダ装置では、図10(a)に示すように、分割した観測時間中に受信信号の信号対雑音比(SNR:Signal to Noise Ratio)が変化した場合、積分後のSNRが劣化するという課題がある。また、図10(b)に示すように、目標距離に関わらず目標運動が変化する場合、積分性能が劣化し、目標検出性能が劣化するという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、目標検出性能を向上させることができるレーダ装置を提供することを目的としている。
この発明に係るレーダ装置は、送信信号を空間に放射する信号送信手段と、信号送信手段により放射され目標で反射された送信信号を受信信号として受信する信号受信手段と、想定する目標の運動に基づいて、目標の運動の変化が小さい場合は積分時間を長く、目標の運動の変化が大きい場合は積分時間を短くして信号受信手段により受信された受信信号の積分時間として算出する積分時間算出手段と、積分時間算出手段により算出された積分時間に基づいて、信号受信手段により受信された受信信号に対して周波数領域変換を行う周波数領域変換手段と、周波数領域変換手段により周波数領域変換された受信信号の強度に基づいて、目標の候補を検出する目標候補検出手段と、目標候補検出手段により検出された目標の候補と想定する当該目標の運動に基づいて累積検出を行う累積検出手段とを備えたものである。
また、この発明に係るレーダ装置は、送信信号を空間に放射する信号送信手段と、信号送信手段により放射され目標で反射された送信信号を受信信号として受信する信号受信手段と、想定する目標の運動に基づいて、信号受信手段により受信された受信信号がコヒーレントになるように位相補償を行う位相補償手段と、想定する目標の運動に基づいて、累積検出確率が最大を示すように位相補償手段により位相補償された受信信号の積分時間を算出する積分時間算出手段と、積分時間算出手段により算出された積分時間に基づいて、信号受信手段により受信された受信信号に対して周波数領域変換を行う周波数領域変換手段と、周波数領域変換手段により周波数領域変換された受信信号の強度に基づいて、目標の候補を検出する目標候補検出手段と、目標候補検出手段により検出された目標の候補と想定する当該目標の運動に基づいて累積検出を行う累積検出手段とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、目標検出性能を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係るレーダ装置の動作を説明する図であり、(a)受信信号のSNRの時間変化を示す図であり、(b)目標相対速度の時間変化を示す図であり、(c)受信信号の積分時間を示す図である。 この発明の実施の形態1における積分時間算出手段による効果を説明する図であり、(a)積分時間を等間隔とした場合の積分結果を示す図であり、(b)目標運動の変化に応じて積分時間を設定した場合の積分結果を示す図である。 この発明の実施の形態1における累積検出手段の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るレーダ装置の動作を説明する図であり、(a)受信信号のSNRの時間変化を示す図であり、(b)目標相対速度の時間変化を示す図であり、(c)受信信号の積分時間を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3における積分時間算出手段による組み合わせ方法を説明する図である(分割数候補が2の場合)。 従来のレーダ装置の動作を説明する図であり、(a)受信信号のSNRの時間変化を示す図であり、(b)目標相対速度の時間変化を示す図であり、(c)受信信号の積分時間を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るレーダ装置の構成を示す図である。
レーダ装置は、図1に示すように、空中線1、送信手段2、送受切替手段3、受信手段4、信号処理器5及び表示器6から構成されている。
空中線1は、送受切替手段3からの送信RF信号(送信信号)を空中に放射し、目標で反射された反射RF信号を受信するものである。この空中線1により受信された反射RF信号は、受信RF信号(受信信号)として送受切替手段3に出力される。
送信手段2は、一定周波数の局部発振信号と、当該局部発振信号に対してパルス変調を行った送信RF信号とを生成するものである。この送信手段2により生成された局部発振信号は受信手段4に出力され、送信RF信号は送受切替手段3に出力される。
送受切替手段3は、送信手段2からの送信RF信号を空中線1に出力し、空中線1からの受信RF信号を受信手段4に出力するものである。
受信手段4は、送受切替手段3からの受信RF信号に対し、送信手段2からの局部発振信号を用いてダウンコンバートし、増幅及び位相検波を行うことで、CW(Continuous Wave)信号を生成するものである。この受信手段4により生成されたCW信号は、受信ビデオ信号として信号処理器5に出力される。
信号処理器5は、受信手段4からの受信ビデオ信号を処理して累積検出確率を得るものである。なお、信号処理器5は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。この信号処理器5により得られた累積検出確率を示す信号は表示器6に出力される。この信号処理器5の構成については後述する。
表示器6は、信号処理器5による処理結果である累積検出確率を画面上に表示するものである。
なお、空中線1、送信手段2及び送受切替手段3は、本発明の「送信信号を空間に放射する信号送信手段」に相当し、空中線1、送受切替手段3及び受信手段4は、本発明の「前記信号送信手段により放射され目標で反射された送信信号を受信信号として受信する信号受信手段」に相当する。
次に、信号処理器5の構成について説明する。
信号処理器5は、図1に示すように、積分時間算出手段51、周波数領域変換手段52、目標候補検出手段53及び累積検出手段54から構成されている。
積分時間算出手段51は、受信手段4からの受信ビデオ信号に対して、想定する目標の運動に基づいて、コヒーレント積分する時間(コヒーレント積分時間)を算出するものである。この積分時間算出手段51により算出されたコヒーレント積分時間(積分時間)を示す信号は周波数領域変換手段52に出力される。
周波数領域変換手段52は、積分時間算出手段51により算出されたコヒーレント積分時間に基づいて、受信手段4からの受信ビデオ信号に対して、コヒーレント積分として周波数領域変換を行い、周波数領域の受信ビデオ信号を生成するものである。この周波数領域変換手段52により生成された周波数領域の受信ビデオ信号は、目標候補検出手段53に出力される。
目標候補検出手段53は、周波数領域変換手段52からの周波数領域の受信ビデオ信号の強度に基づいて、目標候補を検出するものである。この目標候補検出手段53により検出された目標候補を示す信号は、累積検出手段54に出力される。
累積検出手段54は、目標候補検出手段53により検出された目標候補、及び想定する目標運動に基づいて、目標の累積検出を行うものである。この累積検出手段54による累積検出結果である累積検出確率を示す信号は表示器6に出力される。
次に、上記のように構成されたレーダ装置の動作について、図1〜5を参照しながら説明する。
レーダ装置の動作では、図2に示すように、まず、送信手段2は、一定周波数の局部発振信号L0(t)を生成する(ステップST1)。ここで、局部発振信号L0(t)は、下式(1)で表される。
Figure 0006410445
なお、f0は送信周波数、TLは送信信号の送信時間、φ0は初期位相、ALは局部発振信号L0(t)の振幅を表す。この送信手段2により生成された局部発振信号L0(t)は、受信手段4に出力される。
また、送信手段2は、上記局部発振信号L0(t)に対してパルス変調を行った送信RF信号Tx(t)を生成する(ステップST2)。ここで、送信RF信号Tx(t)は、下式(2)で表される。
Figure 0006410445
なお、Tpriはパルス繰り返し周期(PRI:Pulse Repetition Interval)、Tpは送信信号のパルス幅、n’はヒット番号、N’はヒット数を表す。この送信手段2により生成された送信RF信号Tx(t)は、送受切替手段3に出力される。
次いで、送受切替手段3は、送信手段2からの送信RF信号Tx(t)を空中線1に出力し、空中線1は当該送信RF信号Tx(t)を空中に放射する(ステップST3)。その後、空中に放射された送信RF信号Tx(t)は、目標で反射されて反射RF信号として空中線1に入射する。
次いで、空中線1は、入射してきた反射RF信号を受信して受信RF信号として送受切替手段3に出力し、送受切替手段3は、当該受信RF信号を受信手段4に出力する(ステップST4)。ここで、式(2)で表される送信RF信号Tx(t)がレーダ装置に対して相対距離R(n’,t)にある目標により反射された場合、その反射RF信号(受信RF信号)Rx(n’,t)は下式(3)で表される。
Figure 0006410445
なお、cは光速を表す。また、目標との相対距離R(n’,t)は下式(4)で表される。
Figure 0006410445
なお、v(t)は時刻tにおける目標相対速度を表す。
次いで、受信手段4は、送受切替手段3からの受信RF信号Rx(n’,t)に対し、送信手段2からの局部発振信号L0(t)を用いてダウンコンバートし、増幅及び位相検波を行うことで、CW信号を生成する(ステップST5)。この受信手段4により生成されたCW信号は、受信ビデオ信号V(n)として信号処理器5に出力される。ここで、受信ビデオ信号V(n)は下式(5)で表される。
Figure 0006410445
なお、*は複素共役、nは受信ビデオ信号のサンプル番号、Nは受信ビデオ信号のサンプル数を表す。また、サンプル番号nの距離R(n)は下式(6)で表される。
Figure 0006410445
なお、v(n)はサンプル番号nの目標相対速度、Tsは受信ビデオ信号のサンプル間隔である。
次いで、信号処理器5の積分時間算出手段51は、受信手段4からの受信ビデオ信号V(n)に対して、想定する目標運動に基づいて、コヒーレント積分する時間(コヒーレント積分時間)を算出する(ステップST6)。
例えば図3(b)に示すように、目標運動に基づいて、受信ビデオ信号V(n)がコヒーレントとみなせる時間、すなわち、等速直線運動とみなせる時間をコヒーレント積分時間TC(nC)として算出する。ここで、nCは積分時間番号、NCは積分時間数を表す。
図3(b)において、Aの区間では、目標運動の変化が小さいため積分時間を長く設定する。一方、Bの区間では、目標運動の変化が大きいため積分時間を短く設定する。
具体的には、まず、積分時間算出手段51は、下式(7)に従い、下式(8)を積分時間終了条件として、目標運動に基づく速度変化量ΔvC(nC)を算出する。
Figure 0006410445

Figure 0006410445
なお、v0(nC)は積分時間番号nCの初期相対速度、ΔvCTはコヒーレント積分時間終了条件の速度変化量を表す。
そして、積分時間算出手段51は、式(7)のn’を1つずつ増加させて計算し、式(8)を満たした場合のn’をコヒーレント積分時間TC(nC)として算出する。
この積分時間算出手段51により最適なコヒーレント積分時間が算出することが可能になり、後述の周波数領域変換手段52によるコヒーレント積分を効率良く行うことが可能になる。図4(a)は従来の等間隔に分割した受信信号をコヒーレント積分した結果であり、積分時間中に目標運動が変化した場合に効率良く積分できていないことが分かる。一方、図4(b)に示すように、目標運動に応じて、積分時間算出手段51により積分時間中に目標運動が変化しない積分時間を算出することで、効率良く積分することが可能になる。
この積分時間算出手段51により算出されたコヒーレント積分時間TC(nC)を示す信号は周波数領域変換手段52に出力される。
次いで、周波数領域変換手段52は、積分時間算出手段51により算出されたコヒーレント積分時間TC(nC)に基づいて、受信手段4からの受信ビデオ信号V(n)に対して、コヒーレント積分として周波数領域変換を行い、周波数領域の受信ビデオ信号F(nC,k)を生成する(ステップST7)。ここで、周波数領域変換手段52は、周波数領域変換として、下式(9)で表される高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行う。
Figure 0006410445
なお、kは周波数領域のサンプリング番号、NFFTはFFT点数、MC(nC)はコヒーレント積分時間TC(nC)のサンプリング点数を表す。ただし、NFFT>MC(nC)の場合にはV(n)に0を代入する。
そして、周波数領域変換手段52では、パルス数Nよりも大きいFFT点数NFFTで周波数領域変換を行うことで、周波数領域の受信ビデオ信号F(nC,k)が高サンプリングされ、高精度のドップラ周波数つまり目標相対速度を算出することが可能になる。また、クラッタのサイドローブを抑圧する場合には、周波数領域変換手段52は、周波数領域変換の前の受信ビデオ信号に対し、窓関数処理を行う。例えば、ブラックマン窓を乗算することで、周波数領域後の信号のサイドローブを抑圧することができる。
この周波数領域変換手段52により生成された周波数領域の受信ビデオ信号F(nC,k)は、目標候補検出手段53に出力される。
次いで、目標候補検出手段53は、周波数領域変換手段52からの周波数領域の受信ビデオ信号F(nC,k)の強度に基づいて、目標候補を検出する(ステップST8)。ここで、目標候補検出手段53は、受信ビデオ信号F(nC,k)に対し、信号電力に基づく処理(例えばCFAR(Constant False Alarm Rate)処理)により目標候補を検出する。この目標候補検出手段53により検出された目標候補を示す信号は、累積検出手段54に出力される。
次いで、累積検出手段54は、目標候補検出手段53により検出された目標候補、及び想定する目標運動(図5参照)に基づいて、目標の累積検出を行う(ステップST9)。
なお図5において、破線は想定する目標運動から算出される積分時間番号の目標相対速度を示し、実線は積分後の信号を示している。また、積分時間番号nC回の積分結果で少なくとも1回目標を検出する確率(累積検出確率)PC(nC)は下式(10)で表される。
Figure 0006410445
なお、Pd(i)は各積分後の検出確率である。
実施の形態1では、目標運動に応じて積分時間を変化(コヒーレント積分可能な場合は積分時間を長く)させたため、目標検出確率が向上し、かつ、累積検出確率が向上する効果がある。この累積検出手段54による累積検出結果である累積検出確率PC(nC)を示す信号は表示器6に出力される。
次いで、表示器6は、信号処理器5による処理結果である累積検出確率PC(nC)を画面上に表示する(ステップST10)。
以上のように、この実施の形態1によれば、積分時間算出手段51により、想定する目標運動に応じて、コヒーレント積分時間を算出し、周波数領域変換手段52によりコヒーレント積分するように構成したので、目標運動に応じたコヒーレント積分が可能になり、分割した観測時間中で目標運動が変化した場合にも、コヒーレント積分後の周波数領域の受信ビデオ信号のSNRが向上し、目標検出性能が向上する。また、累積検出手段54は、複数の周波数領域の受信ビデオ信号の目標候補を累積検出するため、累積検出性能が向上する。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るレーダ装置の構成を示す図である。図6に示す実施の形態2に係るレーダ装置は、図1に示す実施の形態1に係るレーダ装置の信号処理器5を信号処理器5bに変更したものである。この実施の形態2における信号処理器5bは、実施の形態1における信号処理器5の積分時間算出手段51を積分時間算出手段51bに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
積分時間算出手段51bは、受信手段4からの受信ビデオ信号に対して、想定する目標運動及び想定する受信ビデオ信号(受信信号)のSNRに基づいて、コヒーレント積分する時間(コヒーレント積分時間)を算出するものである。この積分時間算出手段51bにより算出されたコヒーレント積分時間(積分時間)を示す信号は周波数領域変換手段52に出力される。
すなわち、積分時間算出手段51bは、積分時間算出手段51と同様に、目標運動に応じた、式(7)と式(8)に従いコヒーレント積分時間TC(nC)を算出する。ただし、図7に示すように、コヒーレントとみなせる時間中にもSNRが大きく変化する場合があり、低いSNRの信号が多数ある場合は、コヒーレント積分後のSNRが効率良く積分されない場合がある。
そこで、積分時間算出手段51bは、下式(11)に従い、コヒーレント積分後のSNRFFTが向上するように、積分時間をさらに分割する。
Figure 0006410445
ここで、σnoiseは雑音の分散、abs(V’(n))は想定する目標信号の電力を表す。図7(a)において、Cの区間では、SNRの変化が小さいため積分時間を長く設定する。一方、Dの区間では、SNRの変化が大きいため積分時間を短く設定する。また、E,Fの区間では、SNRと目標運動に基づき、積分時間を変化させて、積分効率を向上させる。
なお、分割した信号のコヒーレント積分後のSNRが両方向上する必要はない。
以上のように、この実施の形態2によれば、積分時間算出手段51bにより、想定する目標運動に加え、さらにコヒーレント積分後のSNRが向上するようにコヒーレント積分時間を算出するように構成したので、実施の形態1における効果に加え、SNRが変化した場合にも、コヒーレント積分後の周波数領域の受信ビデオ信号のSNRが向上し、目標検出性能が向上する。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係るレーダ装置の構成を示す図である。この図8に示す実施の形態3に係るレーダ装置は、図1に示す実施の形態1に係るレーダ装置の信号処理器5を信号処理器5cに変更したものである。この実施の形態2における信号処理器5cは、実施の形態1における信号処理器5に位相補償手段55を追加し、積分時間算出手段51を積分時間算出手段51cに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
位相補償手段55は、受信手段4からの受信ビデオ信号に対して、想定する目標運動に基づいて、コヒーレントになるように位相補償を行うものである。ここで、位相補償手段55は、想定する目標運動に対応する位相補償量φ(n)を用いて、下式(12)に従い、受信ビデオ信号V(n)に従い位相補償を行い、位相補償後の受信ビデオ信号Vcor(n)を生成する。
Figure 0006410445
この位相補償手段55により生成された位相補償後の受信ビデオ信号Vcor(n)は積分時間算出手段51cに出力される。
積分時間算出手段51cは、位相補償手段55からの受信ビデオ信号に対して、想定する目標運動に基づいて、コヒーレント積分する時間(コヒーレント積分時間)を算出するものである。ここで、積分時間算出手段51cは、分割数候補、コヒーレント積分時間候補を用いて総当りの組み合わせで各観測時間の受信ビデオ信号に対するコヒーレント積分後のSNRを算出し、そのコヒーレント積分後のSNRに対応する検出確率Pd(nC)を算出し、最後に式(10)に従い累積検出確率PC(nC)を算出する。そして、積分時間算出手段51cは、総当りの組み合わせの結果、累積検出確率PC(nC)が最大を示す組み合わせの分割数候補、積分時間候補を分割数、コヒーレント積分時間TC(nC)として、周波数領域変換手段52に出力する。
分割数候補、コヒーレント積分時間候補の総当りの組み合わせの一例を示す。
図9は分割数候補が2の場合であり、図9(a)は、初めの積分時間候補TC”(0)の信号に対してFFTを行い、その後の積分時間候補TC”(1)の信号に対してFFTを行い、累積検出確率を算出する場合を示している。また、図9(b)は、積分時間候補の順番を逆にした場合を示している。その他にも積分時間候補がある場合は総当りで累積検出確率を算出する。また、他の分割数候補がある場合も同様に行う。累積検出確率を示す組み合わせを分割数、コヒーレント積分時間とする。
以上のように、この実施の形態3によれば、位相補償手段55により受信ビデオ信号をコヒーレントに位相補償し、コヒーレント積分を可能とし、コヒーレント積分後の信号のSNRを向上させ、さらに、積分時間算出手段51cが分割数候補とコヒーレント積分時間候補のうち、累積検出確率が最大となる組み合わせを算出し、コヒーレント積分時間を算出するように構成したので、実施の形態1に対して累積検出確率がさらに向上する。
なお上記では、実施の形態1の構成に対して位相補償手段55を適用した場合について示したが、実施の形態2の構成に対して位相補償手段55を適用してもよく、同様の効果を得ることができる。
また、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 空中線、2 送信手段、3 送受切替手段、4 受信手段、5,5b,5c 信号処理器、6 表示器、51,51b,51c 積分時間算出手段、52 周波数領域変換手段、53 目標候補検出手段、54 累積検出手段、55 位相補償手段。

Claims (7)

  1. 送信信号を空間に放射する信号送信手段と、
    前記信号送信手段により放射されて目標で反射された送信信号を受信信号として受信する信号受信手段と、
    想定する前記目標の運動に基づいて、前記目標の運動の変化が小さい場合は積分時間を長く、前記目標の運動の変化が大きい場合は積分時間を短くして前記信号受信手段により受信された受信信号の積分時間を算出する積分時間算出手段と、
    前記積分時間算出手段により算出された積分時間に基づいて、前記信号受信手段により受信された受信信号に対して周波数領域変換を行う周波数領域変換手段と、
    前記周波数領域変換手段により周波数領域変換された受信信号の強度に基づいて、前記目標の候補を検出する目標候補検出手段と、
    前記目標候補検出手段により検出された前記目標の候補と想定する当該目標の運動に基づいて累積検出を行う累積検出手段と
    を備えたレーダ装置。
  2. 前記積分時間算出手段は、想定する前記受信信号のSNRに基づいて、前記信号受信手段により受信された受信信号の積分時間を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 送信信号を空間に放射する信号送信手段と、
    前記信号送信手段により放射されて目標で反射された送信信号を受信信号として受信する信号受信手段と、
    想定する前記目標の運動に基づいて、下記式(1)に従い、下記式(2)を積分時間終了条件として、目標運動に基づく速度変化量ΔvC(nC)を算出し、式(1)のn’を1つずつ増加させて計算し、式(2)を満たした場合のn’を、前記信号受信手段により受信された受信信号の積分時間として算出する積分時間算出手段と、
    前記積分時間算出手段により算出された積分時間に基づいて、前記信号受信手段により受信された受信信号に対して周波数領域変換を行う周波数領域変換手段と、
    前記周波数領域変換手段により周波数領域変換された受信信号の強度に基づいて、前記目標の候補を検出する目標候補検出手段と、
    前記目標候補検出手段により検出された前記目標の候補と想定する当該目標の運動に基づいて累積検出を行う累積検出手段と
    を備えたレーダ装置。
    Figure 0006410445
    (1)

    Figure 0006410445
    (2)
    (n)は積分時間番号nの初期相対速度、ΔvC,Tは積分時間終了条件の速度変化量を示す。
  4. 送信信号を空間に放射する信号送信手段と、
    前記信号送信手段により放射されて目標で反射された送信信号を受信信号として受信する信号受信手段と、
    想定する前記目標の運動に基づいて、前記信号受信手段により受信された受信信号がコヒーレントになるように位相補償を行う位相補償手段と、
    想定する前記目標の運動に基づいて、分割数候補とコヒーレント積分時間候補のうち、累積検出確率が最大となる組み合わせを算出し、前記位相補償手段により位相補償された受信信号の積分時間を算出する積分時間算出手段と、
    前記積分時間算出手段により算出された積分時間に基づいて、前記信号受信手段により受信された受信信号に対して周波数領域変換を行う周波数領域変換手段と、
    前記周波数領域変換手段により周波数領域変換された受信信号の強度に基づいて、前記目標の候補を検出する目標候補検出手段と、
    前記目標候補検出手段により検出された前記目標の候補と想定する当該目標の運動に基づいて累積検出を行う累積検出手段と
    を備えたレーダ装置。
  5. 前記積分時間算出手段は、想定する前記受信信号のSNRに基づいて、前記位相補償手段により位相補償された受信信号の積分時間を算出する
    ことを特徴とする請求項4記載のレーダ装置。
  6. 前記周波数領域変換手段は、前記受信信号の信号点数よりも大きい点数で周波数領域変換を行う
    ことを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4に記載のレーダ装置。
  7. 前記周波数領域変換手段は、前記受信信号に対して窓関数処理を行う
    ことを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4に記載のレーダ装置。
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