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JP6410598B2 - エレベーター乗りかご - Google Patents
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JP6410598B2 - エレベーター乗りかご - Google Patents

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Description

本発明は、昇降路内を昇降するエレベーター乗りかごに関する。
近年、建物の高層化に伴いエレベーターの昇降速度も増加する傾向にあり、1000m/分を超える高速エレベーターも実用化されている。このような長行程の高速エレベーターでは、乗りかご室内の急激な圧力変化によって耳詰まりによる不快感を乗客に与えることがある。
従来より、急激な気圧変動に伴う乗客の耳閉感を低減するものとして、乗りかご室の外部の気圧に応じて、乗りかご室内の気圧を制御する気圧制御装置が知られている。ここで、この気圧制御装置によって乗りかご室内の気圧を最適な状態に変化させるためには、乗りかご室内の気密性を高める必要がある。
そこで、乗りかご室内の気密性を高める従来技術の1つとして、例えば、下記の特許文献1のエレベーターの乗りかごが提案されている。この特許文献1には、ドアパネルと開口の周囲部との間に、気圧制御装置で制御されるかご室内の気圧の負荷に応じてドアパネルと開口の周囲部との間の隙間を密閉する密閉手段が設けられたことが記載されている。
特許第4825377号公報
ところで、エレベーターの乗りかごが昇降路内を走行すると、この乗りかごの走行に伴って乗りかごが風を受けたり、あるいは乗りかご室の内部と外部との間に圧力差が生じることにより、乗りかご室内に外部の空気が入り込み、風切音による騒音が発生する。このような状況において、上述した特許文献1のエレベーターの乗りかごは、ドアパネルと開口の周囲部との間の隙間に密閉手段を設けているが、この密閉手段によって気密性を高めることができても、ドアパネルと開口の周囲部との間の隙間を完全には塞ぐことができないので、密閉手段を用いて風切音による騒音の発生を回避することができない。
しかも、特許文献1のエレベーターの乗りかごでは、密閉手段によってドアパネルと開口の周囲部との間の隙間が密閉された状態で、気圧制御装置が乗りかご室内の気圧の負荷に応じて減圧を行うので、ドアパネルと開口の周囲部との隙間のうち密閉手段による密閉が十分でない部分から、却って外部の空気が乗りかご室内へ急速に入り込むことになる。そのため、乗りかご室内において発生する風切音による騒音が大きくなり、乗りかご室内で待機する乗客に対して不快感を与えることが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、乗りかご室内において発生する風切音による騒音を低減することができるエレベーター乗りかごを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベーター乗りかごは、乗りかご室と、前記乗りかご室の側面に設けられた出入口用の開口と、前記乗りかご室の外側の側面に対面して立設された、前記開口を開閉するドアと、を備えたエレベーター乗りかごにおいて、前記開口の周囲部の全周と前記ドアとの間の隙間に設けられ、この隙間から前記乗りかご室内へ入り込む空気の流れの乱れを緩和する緩和部材と、前記ドアが閉じた際に、前記隙間を密封する密封装置と、前記乗りかご室内の気圧を制御する気圧制御装置と、を備え、前記緩和部材は、前記空気の流入経路において前記密封装置よりも下流側に配置されており、前記密封装置は、前記ドアの戸開き方向側の端部かつ前記ドアの上端部に固定された、前記乗りかご室側面の方に延びる部位を有する固定部材と、前記固定部材の前記乗りかご室側面側の端部に立設している、前記ドアと対面する傾斜カムであり、当該対面している面は、戸開き方向になるにつれて前記ドアとの対面間隔が漸次狭まるように傾斜面となっている傾斜カムと、前記乗りかご室側面と接続しており、前記ドアと前記乗りかご室側面との間に設けられ、垂直方向に回転軸が設けられている、前記乗りかご室側面の方に付勢された係合ローラであり、前記ドアが戸閉まり方向に進行するにつれ、ローラ面が前記傾斜カムの前記傾斜面と当接して前記傾斜カムおよび前記固定部材を介して前記ドアを前記乗りかご室側面に寄せる係合ローラと、前記ドアと前記乗りかご室側面との間に設けられる気密部材であり、前記ドアが前記乗りかご室側面に寄ることで前記隙間を密封する気密部材と、を有することを特徴としている。
本発明のエレベーター乗りかごによれば、乗りかご室内において発生する風切音による騒音を低減することができる。なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係るエレベーター乗りかごの第1実施形態が適用されるエレベーターの構成を示す全体図である。 本発明に係るエレベーター乗りかごの第1実施形態の構成を説明する外観図である。 本発明の第1実施形態に係るドア開閉駆動装置を説明する図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図4の天枠の構成を示す正面図である。 図4のL字部材の取付状態を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る密封装置の動作を説明する図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態に係る密封装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る密封装置の構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る密封装置の構成を示す図であり、特にドアが開いたときの密封装置の状態を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る密封装置の構成を示す図であり、特にドアが閉じたときの密封装置の状態を示す図である。
以下、本発明に係るエレベーター乗りかごを実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明に係るエレベーター乗りかごの第1実施形態が適用されるエレベーターの構成を示す全体図である。なお、図1はエレベーターが設置される建物の階のうち模式的に最下階と最上階のみを図示しているが、本発明の第1実施形態は2階床以上ある建物に対して適用可能である。
本発明に係るエレベーター乗りかごの第1実施形態は、例えば、図1に示すエレベーター1に適用される。このエレベーター1は、建物の昇降路2内を昇降するエレベーター乗りかご(以下、便宜的に乗りかごと称する)3と、一端が乗りかご3に取付けられた主ロープ4と、この主ロープ4の他端が取付けられ、昇降路2内に吊り下げられたつり合いおもり5とを備えている。
また、エレベーター1は、昇降路2の上方に位置する機械室6に設けられ、乗りかご3及びつり合いおもり5を駆動する巻上機7と、この巻上機7の近傍に配置されたそらせ車8と、図示されないが、乗りかご3の内壁に設けられ、乗りかご3の運転を操作する操作盤と、機械室6に設けられ、乗りかご3の運転を制御する制御盤とを備えている。
巻上機7は、主ロープ4が巻き掛けられた駆動シーブ7Aと、この駆動シーブ7Aを回転させる電動機7Bと、駆動シーブ7Aの回転を制動するブレーキ装置(図示せず)とを有している。上述の制御盤は、乗りかご3の操作盤及び巻上機7の電動機7Bに接続されており、操作盤の操作や建物の各階の乗り場1Aに設置された乗り場釦(図示せず)の操作に応じて、巻上機7の電動機7Bを駆動することにより、乗りかご3をつり合いおもり5に対して相対的に昇降させるようにしている。
図2は本発明に係るエレベーター乗りかご3の第1実施形態の構成を説明する外観図である。
乗りかご3は、例えば、幅方向(図2に示す左右方向)及び奥行き方向(図2に示す前後方向)よりも上下方向に長く設定された直方体の形状を有する乗りかご室11と、幅方向よりも上下方向に長く設定され、乗りかご室11の側面に設けられた出入口用の開口12(図3参照)と、乗りかご室11の側面に設けられ、開口12を開閉するドア13と、このドア13の開閉を駆動するドア開閉駆動装置14(図3参照)とを備えている。
また、乗りかご3は、ドア13が閉じた際に、開口12の周囲部とドア13との間の隙間を密封する後述の密封装置15A〜15C(図4、図8、図9参照)と、これらの密封装置15A〜15Cによって開口12の周囲部とドア13との間の隙間が密封された状態で、乗りかご室11内の気圧を制御する気圧制御装置16とを備えている。
乗りかご室11は、水平方向における前後左右の四方向の位置にそれぞれ設けられ、側面を形成する側面パネル11Aと、これらの側面パネル11Aの下端部を支持する土台として機能し、床面を形成する床11Bと、この床11Bに対向するように側面パネル11Aの上端部に設置され、天井面を形成する天井11Cとから構成されている。
側面パネル11Aは、乗りかご室11の乗り場1A側の前面を形成する前面パネル11A1と、乗りかご室11の前面と反対側の後面を形成する後面パネル11A2と、乗りかご室11の左側面を形成する左側面パネル11A3と、乗りかご室11の右側面を形成する右側面パネル11A4とから構成されている。
開口12は、前面パネル11A1に形成され、ドア13が開くことにより開口し、ドア13が閉じることによりその開口が塞がれるようになっている。ドア13は、例えば、前面パネル11A1に開閉可能に取付けられ、この前面パネル11A1に沿って並列した一対のドアパネル13Aから構成されており、これらのドアパネル13Aが左右の開閉方向において互いに反対方向へ移動する両開き式の構造になっている。
そして、ドア13が閉じた状態において、前面パネル11A1のうち開口12の周囲部と一対のドアパネル13Aの端部とが前後方向に重複するように、一対のドアパネル13A全体の大きさが開口12の大きさよりも大きく設定されている。なお、建物の各階の乗り場1Aには、乗りかご3が各階に到着した際に乗りかご3のドア13に対向し、このドア13と共に開閉する乗り場ドア9が設けられている。
図3は本発明の第1実施形態に係るドア開閉駆動装置14を説明する図である。
図3に示すように、ドア開閉駆動装置14は、前面パネル11Aの上部に取付けられ、制御盤からの制御指令を入力してトルクを出力するドアモータ14Aと、このドアモータ14Aの出力軸に取付けられ、ドアモータ14Aのトルクを受けて回転する駆動プーリ14Bと、この駆動プーリ14Bと同等の高さ位置に取付けられ、駆動プーリ14Bに追従して回転する従動プーリ14Cとを含んでいる。これらの駆動プーリ14Bと従動プーリ14Cは、ドア13の開閉方向において開口12の幅よりも大きい間隔を空けて配置されている。
また、ドア開閉駆動装置14は、駆動プーリ14B及び従動プーリ14Cに巻き掛けられ、駆動プーリ14B及び従動プーリ14Cに摺動する摺動ベルト14Dと、この摺動ベルト14Dとドアパネル13Aとの間に配置され、摺動ベルト14Dに沿って延設されたドアレール14Eと、各ドアパネル13Aの上端部に固定され、ドアパネル13Aからドアレール14Eよりも上方へ突出した一対のドアハンガ14Fとを含んでいる。
さらに、ドア開閉駆動装置14は、ドアハンガ14Fに回転可能に取付けられ、ドアレール14Eを上下から挟持した状態で、このドアレール14Eを走行する複数のハンガローラ(本実施例では、8つのハンガローラ)14Gと、一端がドアハンガ14Fにそれぞれ固定され、他端が摺動ベルト14Dのうち駆動プーリ14Bと従動プーリ14Cとの間の上部側及び下部側の部分にそれぞれ係合する一対の係合部材14Hとを含んでいる。
このように構成されたドア開閉駆動装置14では、ドアモータ14Aが駆動して駆動プーリ14Bを正転させると、この駆動プーリ14Bの回転に伴って摺動ベルト14Dが駆動プーリ14Bの回転方向と同じ方向へ回動し、摺動ベルト14Dに摺接する従動プーリ14Cが回転する。このとき、ドアハンガ14Fが係合部材14Hを介して摺動ベルト14Dから戸開方向の力を受けることにより、ハンガローラ14Gが回転しながらドアレール14Eを戸開方向へ走行する。そして、ドアパネル13Aが互いに反対方向へ移動して離れることにより、ドア13が開く。
一方、ドアモータ14Aが駆動して駆動プーリ14Bを逆転させると、この駆動プーリ14Bの回転に伴って摺動ベルト14Dが駆動プーリ14Bの回転方向と同じ方向へ回動し、摺動ベルト14Dに摺接する従動プーリ14Cが回転する。このとき、ドアハンガ14Fが係合部材14Hを介して摺動ベルト14Dから戸閉方向の力を受けることにより、ハンガローラ14Gが回転しながらドアレール14Eを戸閉方向へ走行する。そして、ドアパネル13Aが互いに反対方向へ移動して接近することにより、ドア13が閉じる。
次に、開口12の周囲部の上部の構成について、図4〜図6を参照しながら詳細に説明する。
図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5は図4の天枠21の構成を示す正面図、図6は図4のL字部材27の取付状態を示す正面図である。
図4、図5に示すように、前面パネル11A1は、開口12の上部に位置し、ドア13との間で密封装置15Aの収容空間が形成された天枠21を有している。この天枠21は、ドアパネル13Aと対向する鉛直部21Aと、この鉛直部21Aの下端部からドアパネル13A側へ延設された水平部21Bと、この水平部21Bのドアパネル13A側の端部から上方へ突出した突出部21Cとを含んでいる。
密封装置15Aは、開口12の周囲部の上部とドア13との間に形成される隙間を塞ぐものである。具体的には、密封装置15Aは、例えば、縦断面が略コ字状に形成され、天枠21とドアパネル13Aとの気密性を確保するための本体として機能する気密機構ボディ22と、天枠21の鉛直部21Aに固定部材23を介して固定され、ドアパネル13Aの開口12側の面に対して平行な水平方向の軸線周りに気密機構ボディ22を回転可能に支持する回転軸24とを含んでいる。これらの気密機構ボディ22及び回転軸24は、ドア13の開閉方向において天枠21と同等の長さに設定されている。
また、密封装置15Aは、気密機構ボディ22の上側の片の内面から回転軸24に対して垂直下方へ延伸するロッド25と、このロッド25の内側に係合して回転軸24から所定の距離だけ離隔し、回転軸24に対して垂直な軸線周りに回転する係合ローラ26とを含んでいる。さらに、図4、図6に示すように、密封装置15Aは、一片がドアパネル13Aの上部のうち開口12側の面にボルト80で固定され、ドア13が閉じる際に他片が気密機構ボディ22の内側へ挿入されるL字部材27と、このL字部材27の先端部から上方へ立設し、係合ローラ26が摺動するようにドアパネル13A側へ傾斜した傾斜カム28と、気密機構ボディ22の上側の片にコ字状のブラケット29を介して取付けられ、自重により気密機構ボディ22を回動させて係合ローラ26を傾斜カム28へ付勢する錘30とを含んでいる。
そして、密封装置15Aは、L字部材27及び気密機構ボディ22よりも開口12側に介在し、天枠21とドアパネル13Aとの間の隙間を塞ぐための気密部材31と、気密機構ボディ22の下側の片にボルト81で固定され、ドアパネル13Aとの間で気密部材31を保持する保持部材32と、これらの気密部材31及び保持部材32を介してドア13から受ける圧力に対して変形可能な柔軟性を有し、縦断面が略M字状に形成された気密板33とを含んでいる。
この気密板33の両外側の片は、一対の取付板34A,34Bを介して気密機構ボディ22の下側の片及び天枠21の突出部21Cにそれぞれ取付けられている。なお、取付板34Aは、水平に配置され、気密機構ボディ22の下側の片に保持部材32と共にボルト81で固定されており、取付板34Bは、鉛直に配置され、ボルト82A及びナット82Bで天枠21の突出部21Cに固定されている。
これらの気密部材31、保持部材32、気密板33、及び取付板34A,34Bは、気密機構ボディ22及び回転軸24と同様に、ドア13の開閉方向において天枠21と同等の長さに設定されている。また、気密部材31には、例えば、ゴム等の弾力性がある部材を適用するのが好ましい。
図7は本発明の第1実施形態に係る密封装置15Aの動作を説明する図である。
上述のような構成の密封装置15Aでは、図7に示すように、ドア13が閉じると、このドア13の移動に伴ってL字部材27及び傾斜カム28も一体に移動し、これらのL字部材27及び傾斜カム28が気密機構ボディ22の内側に進入する。そして、気密機構ボディ22の内側に位置する係合ローラ26が傾斜カム28の傾斜面に摺動して回転し、ドア13全体が開口12側へ引き寄せられることにより、ドア13が戸閉動作に連動して天枠21に接近する。これにより、ドア13の開口12側の面が気密部材31に密着すると共に、気密板33が気密部材31をドア13側へ押し戻すので、ドア13と気密部材31との密着力が高められ、乗りかご室11内の空気が外部へ漏洩するのを抑制することができる。
次に、開口12の周囲部の側部の構成について、図8を参照しながら詳細に説明する。
図8は図3のB−B線に沿う断面図である。
図8に示すように、前面パネル11A1は、開口12の側方に位置し、所定の間隔を前後に空けてドア13の開閉方向に沿って配置された一対の前側板37A,37Bと、これらの前側板37A,37Bの開口12側の端部からドアパネル13A側へそれぞれ延設され、このドアパネル13Aに対して垂直な鉛直方向に沿ってそれぞれ配置された一対の縦板38A,38Bと、この縦板38Bのドアパネル13A側の端部から縦板38A側へ延設され、ドアパネル13Aに対向する横板39と、この横板39の縦板38A側の端部から前面パネル11A1の内側へ延設され、各縦板38A,38Bに対向する内側片40とを有している。
密封装置15Bは、開口12の周囲部の側部とドア13との間に形成される隙間を塞ぐものである。具体的には、密封装置15Bは、横断面がF字状の形状を有し、開口を縦板38Aへ向けた状態でドアパネル13Aの外側の側端部に接合された接合部材41と、この接合部材41の開口の内側に敷き詰められ、前面パネル11A1とドアパネル13Aとの間の隙間を塞ぐためのシール部材42とを含んでいる。接合部材41の開口端部は、ドア13が閉じたときに縦板38Aの表面に当接する構造であり、シール部材42には、例えば、気密部材31と同様に、ゴム等の弾力性がある部材を適用するのが好ましい。また、接合部材41及びシール部材42は、例えば、鉛直方向において開口12の高さと同等の長さに設定されている。
このような構成の密封装置15Bでは、ドア13が閉じると、このドア13の移動に伴って接合部材41も一体に移動し、この接合部材41の開口端部が前面パネル11A1の縦板38Aの表面に当接する。このとき、接合部材41の内側のシール部材42が縦板38Aの表面に密着することにより、前面パネル11A1とドアパネル13Aとの間の隙間が塞がるので、乗りかご室11内の空気が外部へ漏洩するのを抑制することができる。
次に、開口12の周囲部の下部の構成について、図9を参照しながら詳細に説明する。
図9は図3のC−C線に沿う断面図である。
図9に示すように、密封装置15Cは、開口12の周囲部の下部とドア13との間に形成される隙間を塞ぐものである。具体的には、密封装置15Cは、ドア13の開閉方向に沿って床11Bに敷設され、ドア13を案内する凹状のドアレール45と、ドアパネル13Aの下端部に設けられ、ドアパネル13Aの底面からドアレール45の内側へ突出したドアシュー46とを含んでおり、ドア13の開閉中にドアシュー46がドアレール45に摺動することにより、ドアパネル13Aがドアレール45に沿って案内されながら移動する。
また、密封装置15Cは、ドアシュー46の両面にそれぞれ取付けられ、床部11Bとドアパネル13Aとの間の隙間を塞ぐための一対のシール部材47A,47Bとを含んでいる。これらのシール部材47A,47Bには、例えば、気密部材31と同様に、ゴム等の弾力性がある部材を適用するのが好ましい。
このような構成の密封装置15Cでは、ドア13が閉じた状態で乗りかご室11内の気圧が減少すると、乗りかご室11の内部と外部の気圧差が生じてドアパネル13Aが乗りかご室11内へ引き寄せられるので、シール部材47Aがドアレール45の開口12側の内面に密着する。一方、ドア13が閉じた状態で乗りかご室11内の気圧が増大すると、乗りかご室11の内部と外部の気圧差が生じてドアパネル13Aが乗りかご室11外へ押し出されるので、シール部材47Bがドアレール45の乗り場1A側の内面に密着する。これにより、床部11Bとドアパネル13Aとの間の隙間が塞がれるので、乗りかご室11内の空気が外部へ漏洩するのを抑制することができる。
図2に示す気圧制御装置16は、乗りかご室11の天井11C付近において乗りかご室11の内部と外部にそれぞれ設置され、乗りかご室11の内部と外部の気圧をそれぞれ測定する気圧センサ(図示せず)と、乗りかご室11の天井11Cに設置され、外部の空気を乗りかご室11内へ圧送したり、乗りかご室11内の空気を外部へ排出する1台の送風機16Aとから構成されている。この送風機16Aは上述の気圧センサに通信接続されており、気圧センサの測定値は送風機16Aによる乗りかご室11内の気圧の制御に用いられる。
従って、気圧制御装置16では、ドア13が閉じると、送風機16Aが、気圧センサによって測定された乗りかご室11の内部と外部の気圧に応じて、乗りかご室11へ送出入する空気量を調整することにより、乗りかご室11内の気圧を制御している。なお、本発明の第1実施形態では、気圧制御装置16が1台の送風機16Aを含む構成について説明したが、この場合に限らず、複数台の送風機を含んで構成しても良い。また、送風機16Aが乗りかご室11の天井11Cに設置された場合について説明したが、この場合に限らず、送風機16Aは乗りかご室11のうち天井11C以外の位置に設置しても良い。
このように、密封装置15A〜15Cによって開口12の周囲部とドアパネル13Aとの隙間が密閉された状態で、気圧制御装置16による乗りかご室11内の気圧の制御が行われるので、外部の空気が乗りかご室11内へ急速に入り込むことにより、乗りかご室11内において非常に大きな風切音による騒音が発生する。そこで、本発明の第1実施形態では、図4、図8、図9に示すように、開口12の周囲部とドアパネル13Aとの間の隙間に、この隙間から乗りかご室11内へ入り込む空気の流れの乱れを緩和する緩和部材としての柔毛材50A〜50Cが設けられている。
具体的には、柔毛材50Aは、例えば、図4に示すように、空気の流入経路において密封装置15Aの気密部材31よりも下流側に配置されている。本発明の第1実施形態に係る柔毛材50Aは、ドア13の開閉方向において天枠21と同等の長さに設定された平板状の形状を有し、天枠21の突出部21Cとドアパネル13Aとの間の位置でドアパネル13Aに対向している。
柔毛材50Bは、例えば、図8に示すように、空気の流入経路において密封装置15Bのシール部材42よりも下流側に配置されている。本発明の第1実施形態に係る柔毛材50Bは、鉛直方向において開口12の高さと同等の長さに設定された平板状の形状を有し、横板39とドアパネル13Aとの間の位置でドアパネル13Aに対向している。
柔毛材50Cは、例えば、図9に示すように、空気の流入経路において密封装置15Cのシール部材47A,47Bよりも下流側に配置されている。本発明の第1実施形態に係る柔毛材50Cは、ドア13の開閉方向において開口12の幅と同等の長さに設定された直方体の形状を有し、ドアレール45に沿って床部11B上に固定され、床部11Bとドアパネル13Aとの間の位置でドアパネル13Aの底面に対向している。
そして、図4、図8において、乗りかご3は、前面パネル11A1に設けられ、柔毛材50A,50Bの位置を調整する位置調整装置51A,51Bを備えている。位置調整装置51Aは、例えば、図4に示すように、ドアパネル13Aに対して平行に配置された一片に柔毛材50Aの裏面が固着され、他片にボルト83Aの軸部が挿通可能な長穴状の挿通孔51aが形成されたL字ブラケットから成り、このL字ブラケット51Aは、ボルト83A及びナット83Bによって天枠21の水平部21Bに取付けられている。
位置調整装置51Bは、例えば図8に示すように、ドアパネル13Aに対して平行に配置された一片に柔毛材50Bの裏面が固着され、他片にボルト84の軸部が挿通可能な長穴状の挿通孔51bが形成されたL字ブラケットから成り、このL字ブラケット51Bは、ボルト84によって内側片40に取付けられている。なお、内側片40には、ボルト84が螺合する雌螺子(図示せず)が形成されている。図8では、L字ブラケット51Bによって柔毛材50Bがドアパネル13Aに押し当てられた位置でボルト84が締め付けられている。
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、開口12の周囲部とドアパネル13Aとの間に緩和部材としての柔毛材50A〜50Cが配置されているので、昇降路2内における乗りかご3の走行に伴って、外部の空気が開口12の周囲部とドアパネル13Aとの間の隙間から乗りかご室11内へ流入する際に柔毛材50A〜50Cを通過することになる。
このとき、柔毛材50A〜50Cの柔らかい繊維状の複数の突起が開口12の周囲部とドアパネル13Aとの間で発生する空気の流れの乱れを緩和することにより、空気の流通の円滑化が可能となるので、この空気による風切音の大きさのピーク値を抑えることができる。これにより、乗りかご室11内において発生する風切音による騒音を低減できるので、乗りかご室11における快適性を高めることができる。特に、本発明の第1実施形態では、緩和部材として柔毛材50A〜50Cを用いることにより、この柔毛材50A〜50Cが空気の流れの抵抗となり、前面パネル11A1、床部11B、及びドアパネル13Aの表面上で生じる騒音源の1つの空気流の渦が弱められるので、風切音による騒音を十分に低減することができる。
また、本発明の第1実施形態では、昇降路2内における乗りかご3の走行中に密封装置15A〜15Cによって開口12の周囲部とドアパネル13Aとの隙間が密閉された状態で、気圧制御装置16による乗りかご室11内の気圧の制御が行われるので、開口12の周囲部とドアパネル13Aとの間の隙間を流通する空気の流速は、空気が密封装置15A〜15Cの気密部材31及びシール部材42,47A,47Bを通過する前よりも通過した後の方が大きくなり易い。そのため、柔毛材50A〜50Cをこれらの気密部材31及びシール部材42,47A,47Bよりも空気の流れの下流側の位置に配置することにより、開口12の周囲部とドア13との間で発生する空気の流れの乱れを柔毛材50A〜50Cによって効果的に緩和することができる。これにより、乗りかご室11内の静音化を効率良く実現することができる。
また、本発明の第1実施形態では、柔毛材50AがL字ブラケット51Aによって天枠21の突出部21Cとドアパネル13Aとの間で保持されているので、このL字ブラケット51Aを取付けるためのボルト83Aに螺合するナット83Bを緩めることにより、L字ブラケット51Aを前後にずらして柔毛材50Aの位置を変更することができる。同様に、柔毛材50BがL字ブラケット51Bによって横板39とドアパネル13Aとの間で保持されているので、このL字ブラケット51Bを取付けるためのボルト84を緩めることにより、L字ブラケット51Bを前後にずらして柔毛材50Bの位置を変更することができる。これにより、乗りかご室11内の風切音による騒音の大きさに合わせて柔毛材50A,50Bを適切な位置に微調整できるので、乗りかご室11内の静音性を向上させることができる。
[第2実施形態]
図10は本発明の第2実施形態に係る密封装置15Dの構成を示す図である。
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態に係る密封装置15Aの代わりに、図10に示すように、乗りかご室11の内部と外部との気圧差に応じて、開口12の周囲部の上部とドア13との間の隙間を密封する密封装置15Dを備えている。
具体的には、本発明の第2実施形態では、天枠21の水平部21B上には、縦断面がコ字状の形状を有する開口部材52が開口を上方へ向けた状態で固定されている。密封装置15Dは、ドアパネル13Aの開口12側の内面に接合された接合部材53と、開口部材52の開口端部の内側に設けられ、天枠21とドアパネル13Aとの間の隙間を塞ぐためのシール部材54A,54Bとを含んでいる。
接合部材53は、ドアパネル13Aの開口12側の面に固着する固着部53Aと、この固着部53Aの下端部から天枠21の鉛直部21A側へ立設した水平部53Bと、この水平部53Bの先端部から下方に延設され、シール部材54A,54Bの間に挿入される挿入部53Cとを有している。シール部材54A,54Bには、例えば、気密部材31と同様に、ゴム等の弾力性がある部材を適用するのが好ましい。また、接合部材53及びシール部材54A,54Bは、例えば、ドア13の開閉方向において天枠21と同等の長さに設定されている。なお、本発明の第2実施形態では、天枠21の水平部21Bにボルト84が螺合する雌螺子(図示せず)が形成されている。
このような構成の密封装置15Dでは、ドア13が閉じた状態で乗りかご室11内の気圧が減少すると、乗りかご室11の内部と外部の気圧差が生じてドアパネル13Aが乗りかご室11内へ引き寄せられるので、接合部材53の挿入部53Cがシール部材54Aに密着する。一方、ドア13が閉じた状態で乗りかご室11内の気圧が増大すると、乗りかご室11の内部と外部の気圧差が生じてドアパネル13Aが乗りかご室11外へ押し出されるので、接合部材53の挿入部53Cがシール部材54Bに密着する。これにより、天枠21とドアパネル13Aとの間の隙間が塞がれるので、乗りかご室11内の空気が外部へ漏洩するのを抑制することができる。その他の第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、天枠21とドアパネル13Aとの間において、柔毛材50Aが密封装置15Dのシール部材54A,54Bよりも空気の流れの下流側の位置にL字ブラケット51Aを介して配置されているので、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図11は本発明の第3実施形態に係る密封装置15Eの構成を示す図である。
本発明の第3実施形態は、上述した第1実施形態に係る密封装置15Bの代わりに、図11に示すように、乗りかご室11の内部と外部との気圧差に応じて、開口12の周囲部の側部とドア13との間の隙間を密封する密封装置15Eを備えている。
具体的には、本発明の第3実施形態では、前面パネル11A1の縦板38Aには、横断面がコ字状の形状を有する開口部材55がその開口を開口12の位置と反対方向へ向けた状態で固定されている。密封装置15Eは、横断面がL字状の形状を有し、一片がドアパネル13Aの外側の側端部に接合された接合部材56と、開口部材55の開口端部の内側にそれぞれ設けられ、前面パネル11A1とドアパネル13Aとの間の隙間を塞ぐためのシール部材57A,57Bとを含んでいる。
そして、これらのシール部材57A,57Bの間に接合部材56の他片が挿入されている。シール部材57A,57Bには、例えば、気密部材31と同様に、ゴム等の弾力性がある部材を適用するのが好ましい。また、接合部材56及びシール部材57A,57Bは、例えば、鉛直方向において開口12の高さと同等の長さに設定されている。
このような構成の密封装置15Eでは、ドア13が閉じた状態で乗りかご室11内の気圧が減少すると、乗りかご室11の内部と外部の気圧差が生じてドアパネル13Aが乗りかご室11内へ引き寄せられるので、接合部材56の上記他片がシール部材57Aに密着する。一方、ドア13が閉じた状態で乗りかご室11内の気圧が増大すると、乗りかご室11の内部と外部の気圧差が生じてドアパネル13Aが乗りかご室11外へ押し出されるので、接合部材56の上記他片がシール部材57Bに密着する。これにより、前面パネル11A1とドアパネル13Aとの間の隙間が塞がれるので、乗りかご室11内の空気が外部へ漏洩するのを抑制することができる。その他の第3実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第3実施形態によれば、前面パネル11A1とドアパネル13Aとの間において、柔毛材50Bが密封装置15Eのシール部材57A,57Bよりも空気の流れの下流側の位置にL字ブラケット51Bを介して配置されているので、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第4実施形態]
図12は本発明の第4実施形態に係る密封装置15Fの構成を示す図であり、特にドア13が開いたときの密封装置15Fの状態を示す図、図13は本発明の第4実施形態に係る密封装置15Fの構成を示す図であり、特にドア13が閉じたときの密封装置15Fの状態を示す図である。
本発明の第4実施形態は、上述した第1実施形態に係る密封装置15Cの代わりに、図12、図13に示すように、ドア13が開いた状態のとき、開口12の周囲部の下部とドア13との間の隙間を密封せず、ドア13が閉じた状態のとき、開口12の周囲部の下部とドア13との間の隙間を密封する密封装置15Fを備えている。
具体的には、本発明の第4実施形態では、密封装置15Fは、ドアパネル13Aの乗り場1A側の内面に接合された接合部材58と、この接合部材58にホルダ59を介して鉛直方向へスライド可能に取付けられ、床部11Bとドアパネル13Aとの間の隙間を塞ぐためのシール部材60と、上端部がドアパネル13Aの開口12側の内面に取付けられると共に、下端部がホルダ59に取付けられ、ホルダ59及びシール部材60を接合部材58側へ付勢する屈曲可能な板状の弾性部材61と、ドア13が閉じることに連動して弾性部材61を開口12側へ押圧するリンク機構(図示せず)とを含んでいる。
シール部材60には、例えば、気密部材31と同様に、ゴム等の弾力性がある部材を適用するのが好ましい。また、シール部材60は、例えば、ドア13の開閉方向において開口12の幅と同等の長さに設定されている。弾性部材61は、図12に示すように、ドア13が開いている状態において屈曲した形状を保つことにより、ホルダ59を押し上げてシール部材60を床部11Bから離隔した位置に保持している。
このような構成の密封装置15Fでは、図13に示すように、ドア13が閉じると、リンク機構が作動することにより、弾性部材61が開口12側へ押圧されて屈曲した状態から伸長した状態となる。そのため、ホルダ59が弾性部材61によって押し下げられることにより、シール部材60が床部11Bの表面に密着する。これにより、床部11Bとドアパネル13Aとの間の隙間が塞がれるので、乗りかご室11内の空気が外部へ漏洩するのを抑制することができる。その他の第4実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略している。
このように構成した本発明の第4実施形態によれば、床部11Bとドアパネル13Aとの間において、柔毛材50Cが密封装置15Fのシール部材60よりも空気の流れの下流側の位置に配置されているので、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本実施形態は、図4、図8〜図13に示すように、開口12の周囲部とドアパネル13Aとの間から乗りかご室11内へ入り込む空気の流れの乱れを緩和する緩和部材として、柔毛材50A〜50Cを用いた場合について説明したが、この場合に限らず、柔毛材50A〜50Cの代わりに、スポンジ等の多孔質材70A〜70Cを用いたり、あるいは柔毛材50A〜50C以外の柔らかい繊維から成るメッシュ状の部材等を用いても良い。この場合も、上述した本実施形態と同様の作用効果が得られる他、乗りかご3の意匠性に合わせた適切な部材を選択できるので、利便性に優れている。
また、本発明の第1実施形態は、図4に示すように、L字ブラケット51Aを用いて柔毛材50Aを天枠21の突出部21Cとドアパネル13Aとの間に配置した場合について説明したが、この場合に限らず、L字ブラケット51Aを用いずに柔毛材50Aを天枠21又はドアパネル13Aに直接取付けても良い。同様に、本発明の第1実施形態は、図8に示すように、L字ブラケット51Bを用いて柔毛材50Bを横板39とドアパネル13Aとの間に配置した場合について説明したが、この場合に限らず、L字ブラケット51Bを用いずに柔毛材50Bを前面パネル11A1又はドアパネル13Aに直接取付けても良い。
さらに、本発明の第1実施形態は、図9に示すように、柔毛材50Cを床部11B上に固定した場合について説明したが、この場合に限らず、柔毛材50Cをドアパネル13Aに固定しても良い。また、本発明の第1実施形態は、シール部材47A,47Bをドアシュー46の両面にそれぞれ取付けた場合について説明したが、この場合に限らず、ドアレール45、床部11B、及びドアパネル13Aのいずれかに取付けても良い。
1…エレベーター、3…乗りかご、11…乗りかご室、12…開口、13…ドア、15A〜15F…密封装置、16…気圧制御装置、50A〜50C…柔毛材(緩和部材)、51A,51B…L字ブラケット(位置調整装置)、70A〜70C…多孔質材(緩和部材)

Claims (4)

  1. 乗りかご室と、前記乗りかご室の側面に設けられた出入口用の開口と、前記乗りかご室の外側の側面に対面して立設された、前記開口を開閉するドアと、を備えたエレベーター乗りかごにおいて、
    前記開口の周囲部の全周と前記ドアとの間の隙間に設けられ、この隙間から前記乗りかご室内へ入り込む空気の流れの乱れを緩和する緩和部材と、
    前記ドアが閉じた際に、前記隙間を密封する密封装置と、
    前記乗りかご室内の気圧を制御する気圧制御装置と、
    を備え、
    前記緩和部材は、前記空気の流入経路において前記密封装置よりも下流側に配置されており、
    前記密封装置は、
    前記ドアの戸開き方向側の端部かつ前記ドアの上端部に固定された、前記乗りかご室側面の方に延びる部位を有する固定部材と、
    前記固定部材の前記乗りかご室側面側の端部に立設している、前記ドアと対面する傾斜カムであり、当該対面している面は、戸開き方向になるにつれて前記ドアとの対面間隔が漸次狭まるように傾斜面となっている傾斜カムと、
    前記乗りかご室側面と接続しており、前記ドアと前記乗りかご室側面との間に設けられ、垂直方向に回転軸が設けられている、前記乗りかご室側面の方に付勢された係合ローラであり、前記ドアが戸閉まり方向に進行するにつれ、ローラ面が前記傾斜カムの前記傾斜面と当接して前記傾斜カムおよび前記固定部材を介して前記ドアを前記乗りかご室側面に寄せる係合ローラと、
    前記ドアと前記乗りかご室側面との間に設けられる気密部材であり、前記ドアが前記乗りかご室側面に寄ることで前記隙間を密封する気密部材と、
    を有することを特徴とするエレベーター乗りかご。
  2. 請求項1に記載のエレベーター乗りかごにおいて、
    前記乗りかご室の側面又は前記ドアに設けられ、前記緩和部材の位置を調整する位置調整装置を備えたことを特徴とするエレベーター乗りかご。
  3. 請求項1又は2に記載のエレベーター乗りかごにおいて、
    前記緩和部材は柔毛材から成ることを特徴とするエレベーター乗りかご。
  4. 請求項1又は2に記載のエレベーター乗りかごにおいて、
    前記緩和部材は多孔質材から成ることを特徴とするエレベーター乗りかご。
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