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JP6412972B2 - 生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置、生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法及びプログラム - Google Patents
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JP6412972B2 - 生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置、生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法及びプログラム - Google Patents

生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置、生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、生活習慣病重症化予防の対象者の抽出を支援するための装置、方法及びプログラムに関する。
従来、糖尿病等の生活習慣病の重症化を予防するための管理システムが知られている。例えば、特許文献1には、レセプトデータから抽出した傷病名、医薬品情報及び診療行為情報に基づいて、患者が所定の傷病における各ステージのいずれに該当するかを判定することにより、適切な処置を行うための情報を提供し、傷病が重症化することを防止するための傷病管理システムが記載されている。
特許第5203481号公報
近年、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が期待できる国民に対して自治体等により生活習慣病重症化予防が実施されている。しかし、生活習慣病重症化予防を行える専門職の数や事業の予算には限りがあり、効率的に生活習慣病重症化予防を実施するための仕組みが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、生活習慣病重症化予防の効率を向上させることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置は、複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定する変数特定部と、前記改善群と前記非改善群のうちのいずれかについて、前記変数特定部により特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定する区間推定部と、前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示すスコアを割り当てるスコア割当部と、生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定するスコア特定部とを備える。
好ましい態様において、前記変数特定部は、前記改善群と前記非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定し、前記スコア割当部は、前記変数特定部により特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記改善群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記非改善群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当て、前記スコア特定部は、前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定する。
さらに好ましい態様において、前記生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置は、生活習慣病重症化予防の方法の選択を受け付ける選択受付部をさらに備え、前記変数特定部は、前記選択受付部を介して選択された生活習慣病重症化予防の方法により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数を特定し、前記区間推定部は、前記選択受付部を介して選択された生活習慣病重症化予防の方法により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群のうちのいずれかについて、前記変数特定部により特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定する。
また、本発明に係る生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置は、複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定する変数特定部と、前記参加群と前記不参加群のうちのいずれかについて、前記変数特定部により特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定する区間推定部と、前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示すスコアを割り当てるスコア割当部と、生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定するスコア特定部とを備える。
好ましい態様において、前記変数特定部は、前記参加群と前記不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定し、前記スコア割当部は、前記変数特定部により特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記参加群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記不参加群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当て、前記スコア特定部は、前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定する。
さらに好ましい態様において、前記変数特定部は、前記データベースが更新されると、統計的に有意差のある1以上の変数を再特定し、前記区間推定部は、前記変数特定部により再特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を再推定し、前記スコア割当部は、前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により再推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に対してスコアの再割り当てを行う。
さらに好ましい態様において、前記区間推定部は、前記1以上の変数の各々について、それぞれ信頼度が異なる複数の信頼区間を推定し、前記スコア割当部は、前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により推定された複数の信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値にスコアを割り当てる。
また、本発明に係る生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法は、生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置により実行される生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法であって、複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、前記改善群と前記非改善群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップとを備える。
また、本発明に係る生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法は、生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置により実行される生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法であって、複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、前記参加群と前記不参加群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップとを備える。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、前記改善群と前記非改善群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップとを実行させるためのプログラムである。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、前記参加群と前記不参加群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、生活習慣病重症化予防の効率を向上させることができる。
生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置1の構成の一例を示す図である。 診療情報DB111の一例を示す図である。 事業結果DB112の一例を示す図である。 統計結果DB113の一例を示す図である。 スコアテーブル114の一例を示す図である。 対象者中間スコアDB115の一例を示す図である。 対象者最終スコアDB116の一例を示す図である。 スコアテーブル作成処理の一例を示すフロー図である。 生活習慣病重症化予防対象者評価処理の一例を示すフロー図である。
1.実施形態
1−1.構成
図1は、本発明の一実施形態に係る生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置1(以下、「対象者抽出支援装置1」という。)の構成の一例を示す図である。対象者抽出支援装置1は、生活習慣病重症化予防を効率的に実施するために最適な対象者の抽出を支援することを目的とした装置である。なおここで、生活習慣病重症化予防(又は、生活習慣病重症化予防指導)とは、生活習慣病の発症又は重症化のリスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の発症又は重症化の予防効果が期待できる人に対して、生活習慣を見直すサポートを行う行為である。生活習慣病重症化予防は主に、保健師、看護師、管理栄養士により実施される。なお、本実施形態における生活習慣病重症化予防は、特定保健指導(高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年8月17日法律第80号)第18条第1項に規定する、特定健康診査の結果により健康の保持に努める必要がある者に対し、保健指導に関する専門的知識及び技術を有する者が行う保健指導)とは異なる。ただし、変形例においてはこの限りではない。
対象者抽出支援装置1は、制御部10と、記憶部11と、操作入力部12と、表示部13と、通信部14とを備えるコンピュータ装置である。なお変形例として、対象者抽出支援装置1は、通信回線により相互に接続された複数のコンピュータ装置により構成されてもよい。
制御部10は、CPU等の演算処理装置と揮発性のメモリとを備え、記憶部11に記憶されるプログラムを実行する。制御部10がプログラムを実行することにより実現される機能については後述する。
記憶部11は、ハードディスク等の記憶装置であり、制御部10により実行されるプログラムの他、以下に説明する各種のデータベースを記憶する。
図2は、診療情報DB111の一例を示す図である。診療情報DB111は、複数の個人の各々について診療情報(言い換えるとカルテ情報)を記録するデータベースである。診療情報DB111の各レコードは、個人の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と、HbA1c(ヘモグロビンA1c)の値及び測定日と、BMI(体格指数)の値及び測定日と、血圧(収縮期及び拡張期)の値及び測定日の各フィールドにより構成される。この診療情報DB111に記録されるデータは、後述する情報取得部101により通信回線を介して取得されるか、または対象者抽出支援装置1の利用者により手入力される。
なお、診療情報DB111には、個人を識別するための情報として、性別、生年月日、マイナンバー等の情報も格納されてもよい。また、診療情報DB111に登録される個人は、必ずしも被保険者に限られない。これらの事は、以下で説明する事業結果DB112と対象者中間スコアDB115と対象者最終スコアDB116についても同様である。
図3は、事業結果DB112の一例を示す図である。事業結果DB112は、複数の個人の各々について生活習慣病重症化予防事業の結果を記録するデータベースである。ここで生活習慣病重症化予防事業とは、各個人に対して生活習慣病重症化予防を実施する取り組みであり、国、自治体、企業等により実施される。生活習慣病重症化予防事業には、例えば、生活習慣病重症化予防プログラムがある。この事業結果DB112の各レコードは、個人の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と、事業名称と、生活習慣病重症化予防への参加に対する同意の有無(言い換えると、生活習慣病重症化予防への参加の有無)及び回答日と、生活習慣病重症化予防の介入方法、介入開始日、介入結果及び介入終了日の各フィールドにより構成される。この事業結果DB112に記録されるデータは、後述する情報取得部101により通信回線を介して取得されるか、または対象者抽出支援装置1の利用者により手入力される。
図4は、統計結果DB113の一例を示す図である。統計結果DB113は、上記の診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して特定される、所定の分類カテゴリについて統計的に有意な検査項目の検査値を記録するデータベースである。統計結果DB113の各レコードは、事業名称と、分類カテゴリと、HbA1cの値と、BMIの値と、血圧(収縮期及び拡張期)の値の各フィールドにより構成される。ここで、分類カテゴリは、生活習慣病重症化予防への参加に同意した同意群と、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群の2つである。
図5は、スコアテーブル114の一例を示す図である。スコアテーブル114は、上記の統計結果DB113を参照して検査項目の各値に対して割り当てられたスコアを格納するテーブルである。スコアテーブル114の各レコードは、検査項目と、数値と、複数のスコアカテゴリの各々について割り当てられるスコアの各フィールドにより構成される。ここで、複数のスコアカテゴリには、一例として、「注意喚起・同意」カテゴリと、「注意喚起・改善」カテゴリと、「重症化予防指導・同意」カテゴリと、「重症化予防指導・改善」カテゴリとがある。これらのスコアカテゴリのうち、「注意喚起・同意」と「重症化予防指導・同意」のスコアは、事業に係る生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示している。一方、「注意喚起・改善」と「重症化予防指導・改善」のスコアは、事業に係る生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示している。なお、図5に例示するスコアテーブル114は、収縮期血圧の各値に対するスコアを格納するスコアテーブルであり、その他の検査項目(具体的には、HbA1c、BMI及び拡張期血圧)についても各々スコアテーブルが用意される。
図6は、対象者中間スコアDB115の一例を示す図である。対象者中間スコアDB115は、上記のスコアテーブル114を参照して生活習慣病重症化予防の対象者候補の各検査値について特定されたスコアを記録するデータベースである。対象者中間スコアDB115の各レコードは、個人の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と、検査項目と、複数のスコアカテゴリの各々について特定されるスコアの各フィールドにより構成される。
図7は、対象者最終スコアDB116の一例を示す図である。対象者最終スコアDB116は、上記の対象者中間スコアDB115を参照して生活習慣病重症化予防の対象者候補について特定された合計スコアと評価指標とを記録するデータベースである。対象者最終スコアDB116の各レコードは、個人の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と、複数のスコアカテゴリの各々について特定される合計スコア及び評価指標の各フィールドにより構成される。ここで、合計スコア及び評価指標のうち、図7に例示する「注意喚起・同意」と「重症化予防指導・同意」の各カテゴリに係る合計スコアと評価指標は、事業に係る生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示している。一方、「注意喚起・改善」と「重症化予防指導・改善」の各カテゴリに係る合計スコアと評価指標は、事業に係る生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示している。
以上が、記憶部11についての説明である。
操作入力部12は、マウスやキーボードやタッチセンサ等の入力装置である。
表示部13は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置である。表示部13には、利用者による指示に従って、対象者最終スコアDB116に記録されるデータが表示される。
通信部14は、通信回線を介して外部装置と通信を行うための通信モジュールである。
上記の制御部10は、記憶部11に記憶されるプログラムを実行することにより、以下に説明する機能を実現する。
情報取得部101は、医療機関又は臨床検査会社から通信部14を介して診療情報を取得して診療情報DB111に格納する。仮に各医療機関の診療情報を統合的に管理するデータベースが存在する場合には、当該データベースから通信部14を介して診療情報を取得してもよい。また、情報取得部101は、医療機関又は医療保険者(具体的には、自治体、健康保険組合等)から通信部14を介して生活習慣病重症化予防事業の結果情報を取得して事業結果DB112に格納する。
変数特定部102は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、事業ごとに、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の検査項目を特定する。ここで、参加群とは、生活習慣病重症化予防への参加に同意している個人からなるグループであり、不参加群とは、生活習慣病重症化予防への参加に同意していない個人からなるグループである。変数特定部102は、有意差の確認にt検定を用い、参加群と不参加群との間で、事業の介入開始日より前の直近の検査値の平均に有意な差があるか否かを確認する。
また、変数特定部102は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の検査項目を特定する。ここで、改善群とは、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した個人からなるグループであり、非改善群とは、生活習慣病重症化予防により健康状態が維持又は悪化した個人からなるグループである。変数特定部102は、有意差の確認にt検定を用い、改善群と非改善群との間で、事業の介入開始日より前の直近の検査値の平均に有意な差があるか否かを確認する。
なお変形例として、変数特定部102は、参加群と不参加群との間又は改善群と非改善群との間で有意差を確認する際に、事業の介入開始日よりも所定期間(例えば2ヶ月)以上前の検査値の平均に有意な差があるか否かを確認してもよい。また、t検定以外の周知の検定方法を用いてもよい。
区間推定部103は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、事業ごとに参加群について、変数特定部102により当該事業について特定された検査項目の検査値の信頼区間を推定する。具体的には、事業に係る生活習慣病重症化予防への参加に同意した各個人の、当該事業の介入開始日より前の直近の検査値に基づいて検査値の95%信頼区間を推定する。信頼区間を推定すると、事業の名称と分類カテゴリとに対応付けて統計結果DB113に格納する。
また、区間推定部103は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、事業ごとに改善群について、変数特定部102により当該事業について特定された検査項目の検査値の信頼区間を推定する。具体的には、事業に係る生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した各個人の、当該事業の介入開始日より前の直近の検査値に基づいて検査値の95%信頼区間を推定する。信頼区間を推定すると、事業の名称と分類カテゴリとに対応付けて統計結果DB113に格納する。
なお変形例として、区間推定部103は、参加群又は改善群について検査値の信頼区間を推定する際に、事業の介入開始日より所定期間(例えば2ヶ月)以上前の検査値に基づいて検査値の信頼区間を推定してもよい。また、95%以外の信頼度の信頼区間を推定してもよい。
スコア割当部104は、スコアカテゴリごとに、統計結果DB113を参照して、変数特定部102により特定された検査項目の検査値がとり得る値に対して、区間推定部103により推定された信頼区間に基づいてスコアを割り当てる。具体的には、スコアカテゴリごとに、信頼区間に含まれる検査値に対してはスコア「10」を割り当て、信頼区間に含まれない検査値に対してはスコア「0」を割り当てる。一例として、図5に例示する注意喚起・改善スコアを、収縮期血圧のとり得る各値に割り当てる場合には、統計結果DB113において事業名称「注意喚起」と分類カテゴリ「改善群」とに対応付けられている信頼区間「130〜190」に含まれる血圧値にはスコア「10」を割り当てる一方で、当該信頼区間に含まれない血圧値にはスコア「0」を割り当てる。スコア割当部104は、検査項目ごとに割り当てた各スコアカテゴリのスコアをスコアテーブル114に格納する。なお、ここで説明したスコア「10」及び「0」は、あくまでスコア値の一例であり、本装置の評価結果の妥当性に鑑みて利用者により別の値に調整されてもよい。
スコア特定部105は、スコアテーブル114を参照して、生活習慣病重症化予防の対象者候補の各検査値について、当該検査値に割り当てられた各スコアカテゴリのスコアを特定する。そして、各検査値について特定した各スコアカテゴリのスコアを、当該対象者候補の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と対応付けて対象者中間スコアDB115に格納する。なお、生活習慣病重症化予防の対象者候補の各検査値は、診療情報DB111から取得されてもよいし、通信回線を介して情報取得部101により取得されてもよい。
合計スコア算出部106は、対象者中間スコアDB115を参照して、生活習慣病重症化予防の対象者候補について、スコアカテゴリごとにスコア特定部105により特定された各スコアを合計する。そして、スコアカテゴリごとに算出した合計スコアを、当該対象者候補の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と対応付けて合計スコア算出部106に格納する。
評価部107は、対象者最終スコアDB116を参照して、生活習慣病重症化予防の対象者候補について、スコアカテゴリごとに、合計スコア算出部106により算出された合計スコアに基づいて評価指標を付与する。具体的には、スコアカテゴリごとに合計スコアを閾値と比較することにより評価指標を付与する。より具体的には、合計スコアが閾値「40」以上の場合には評価指標「高(二重丸印)」を付与し、合計スコアが閾値「20」以上「40」未満の場合には評価指標「中(丸印)」を付与し、合計スコアが閾値「20」未満の場合には評価指標「低(バツ印)」を付与する。各スコアカテゴリについて評価指標を付与すると、当該対象者候補の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と対応付けて合計スコア算出部106に格納する。なお、ここで説明した閾値「40」及び「20」は、あくまで閾値の一例であり、本装置の評価結果の妥当性に鑑みて利用者により別の値に調整されてもよい。
以上が、制御部10の機能についての説明である。
1−2.動作
対象者抽出支援装置1の動作について説明する。具体的には、スコアテーブル114を作成するスコアテーブル作成処理と、生活習慣病重症化予防の対象者候補について評価指標を付与する生活習慣病重症化予防対象者評価処理とについて説明する。
1−2−1.スコアテーブル作成処理
図8は、スコアテーブル作成処理の一例を示すフロー図である。スコアテーブル作成処理は、対象者抽出支援装置1の利用者による指示により又は所定のタイミングにおいて繰り返し実行され、その度にスコアテーブル114は更新される。例えば、毎年度、診療情報DB111と事業結果DB112とが更新された後に、生活習慣病重症化予防対象者評価処理が実行される直前に1度実行される。
対象者抽出支援装置1の変数特定部102は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、事業ごとに、参加群と不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の検査項目を特定する(Sa1)。検査項目が特定されると、区間推定部103は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、事業ごとに参加群について、ステップSa1において当該事業について特定された検査項目の検査値の信頼区間を推定する(Sa2)。そして、推定した信頼区間を、事業の名称と分類カテゴリとに対応付けて統計結果DB113に格納する。信頼区間が推定されると、スコア割当部104は、スコアカテゴリごとに、統計結果DB113を参照して、ステップSa1において特定された検査項目の検査値がとり得る値に対して、ステップSa2において推定された信頼区間に基づいてスコアを割り当てる(Sa3)。そして、検査項目ごとに割り当てた各スコアカテゴリのスコアをスコアテーブル114に格納する。
参加群についてスコアの割り当てが完了すると、次に変数特定部102は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、改善群と非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の検査項目を特定する(Sa4)。検査項目が特定されると、区間推定部103は、診療情報DB111と事業結果DB112とを参照して、事業ごとに改善群について、ステップSa4において当該事業について特定された検査項目の検査値の信頼区間を推定する(Sa5)。そして、推定した信頼区間を、事業の名称と分類カテゴリとに対応付けて統計結果DB113に格納する。信頼区間が推定されると、スコア割当部104は、スコアカテゴリごとに、統計結果DB113を参照して、ステップSa4において特定された検査項目の検査値がとり得る値に対して、ステップSa5において推定された信頼区間に基づいてスコアを割り当てる(Sa6)。そして、検査項目ごとに割り当てた各スコアカテゴリのスコアをスコアテーブル114に格納する。
以上が、スコアテーブル作成処理についての説明である。
1−2−2.生活習慣病重症化予防対象者評価処理
図9は、生活習慣病重症化予防対象者評価処理の一例を示すフロー図である。生活習慣病重症化予防対象者評価処理は、対象者抽出支援装置1の利用者による指示により又は所定のタイミングにおいて実行される。例えば、毎年度、生活習慣病重症化予防事業の開始前に1度実行される。
対象者抽出支援装置1のスコア特定部105は、スコアテーブル114を参照して、生活習慣病重症化予防の対象者候補の各検査値について、当該検査値に割り当てられた各スコアカテゴリのスコアを特定する(Sb1)。そして、各検査値について特定した各スコアカテゴリのスコアを、当該対象者候補の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と対応付けて対象者中間スコアDB115に格納する。各検査値について各スコアカテゴリのスコアが特定されると、合計スコア算出部106は、対象者中間スコアDB115を参照して、生活習慣病重症化予防の対象者候補について、スコアカテゴリごとにステップSb1において特定された各スコアを合計する(Sb2)。そして、スコアカテゴリごとに算出した合計スコアを、当該対象者候補の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と対応付けて対象者最終スコアDB116に格納する。スコアカテゴリごとに合計スコアが算出されると、評価部107は、対象者最終スコアDB116を参照して、生活習慣病重症化予防の対象者候補について、スコアカテゴリごとに、ステップSb2において算出された合計スコアに基づいて評価指標を付与する(Sb3)。そして、付与した評価指標を、当該対象者候補の氏名並びに被保険者証の記号及び番号と対応付けて対象者最終スコアDB116に格納する。
以上が、生活習慣病重症化予防対象者評価処理についての説明である。
以上説明した対象者抽出支援装置1によれば、生活習慣病重症化予防事業ごとに、生活習慣病重症化予防に参加する可能性の高い対象者と、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性の高い対象者を特定することができる。そのような対象者に対して優先的に生活習慣病重症化予防を実施することで、生活習慣病重症化予防の効率を向上させることができる。
2.変形例
上記の実施形態は、以下に記載するように変形してもよい。なお、以下に記載する1以上の変形例は、互いに組み合わせてもよい。
2−1.変形例
対象者抽出支援装置1は、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示す評価指標と生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示す評価指標のうち、いずれか一方のみを付与するようにしてもよい。すなわち、上記のスコアテーブル作成処理において、ステップSa1〜Sa3とステップSa4〜Sa6のうち、一方のみを実行するようにしてもよい。また、上記の生活習慣病重症化予防対象者評価処理において、参加可能性を示す評価指標と改善可能性を示す評価指標のうち、いずれか一方のみを付与するようにしてもよい。
2−2.変形例2
区間推定部103は、参加群に代えて不参加群について、変数特定部102により特定された検査項目の検査値の信頼区間を推定するようにしてもよい。同様に、改善群に代えて非改善群について、変数特定部102により特定された検査項目の検査値の信頼区間を推定するようにしてもよい。その場合、スコア割当部104は、信頼区間に含まれる検査値に対して、スコア「10」に代えてスコア「−10」を割り当て、信頼区間に含まれない検査値に対してはスコア「0」を割り当てる。なお、ここで説明したスコア「−10」及び「0」は、あくまでスコア値の一例であり、本装置の評価結果の妥当性に鑑みて利用者により別の値に調整されてもよい。
2−3.変形例3
対象者抽出支援装置1は、診療情報DB111に記録される検査値に代えて、当該検査値の変化量に基づいて生活習慣病重症化予防対象者候補の参加可能性及び改善可能性を評価するようにしてもよい。その場合、変数特定部102は、参加群と不参加群の間と改善群と非改善群の間で、統計的に有意差のある検査項目に代えて、統計的に有意差のある検査値の変化量を特定する。その際、変数特定部102は、有意差の確認にt検定を用い、参加群と不参加群の間と改善群と非改善群の間で、事業の介入開始日より前の直近の検査値と介入開始日から所定期間(例えば1年間)以上前の日の直近の検査値との差の平均に有意な差があるか否かを確認する。あるいは、当該差を後者の検査値で除して得た値の平均に有意な差があるか否かを確認する。また、区間推定部103は、参加群及び改善群について、検査値に代えて検査値の変化量の信頼区間を推定する。具体的には、事業の介入開始日より前の直近の検査値と介入開始日から上記所定期間以上前の日の直近の検査値との差の信頼区間を推定する。あるいは、当該差を後者の検査値で除して得た値の信頼区間を推定する。また、スコア割当部104は、検査値に代えて検査値の変化量がとり得る値に対して、区間推定部103により推定された信頼区間に基づいてスコアを割り当てる。また、スコア特定部105は、生活習慣病重症化予防対象者候補の各検査値に代えて各検査値の変化量について、当該変化量に割り当てられた各スコアカテゴリのスコアを特定する。
2−4.変形例4
事業結果DB112に記録される、生活習慣病重症化予防への参加に対する同意の有無の情報を、より具体化してもよい。具体的には、「同意あり」を、「同意あり且つかかりつけ医の選定あり」と「同意あり且つかかりつけ医の選定なし」に細分化してもよい。あるいは、「同意あり」を、「同意あり且つ途中脱落」と「同意あり且つ途中脱落なし」に細分化してもよい。このように同意の有無の情報を細分化した場合、対象者抽出支援装置1は、参加に同意し且つかかりつけ医に選定された個人からなる参加群か、または参加に同意し且つ途中脱落しなかった個人からなる参加群について、その他の個人からなる群との間で統計的に有意差のある検査項目を特定し、特定した検査項目の検査値の信頼区間を推定するようにしてもよい。なお、上記のような参加の経緯を利用者に選択させるために、制御部10は選択受付部をさらに備えてもよい。
2−5.変形例5
対象者抽出支援装置1は、改善群のうち、特に特定の生活習慣病重症化予防の方法で健康状態が改善した個人からなる改善群について、その他の個人からなる群との間で統計的に有意差のある検査項目を特定し、特定した検査項目の検査値の信頼区間を推定するようにしてもよい。ここで、生活習慣病重症化予防の方法は、指導の手段、指導する専門職、指導内容の3つの観点で分類される。指導の手段には文書通知、電話、面談等があり、指導する専門職には保健師、看護師、管理栄養士等がおり、指導内容には食事指導、運動指導等がある。なお、特定の生活習慣病重症化予防の方法を利用者に選択させるために、制御部10は選択受付部をさらに備えてもよい。
2−6.変形例6
事業結果DB112に記録される介入結果の情報をより具体化してもよい。具体的には、HbA1c、BMI及び血圧(収縮期及び拡張期)の各々について、改善、維持又は悪化のいずれに該当するかを記録してもよい。その場合、対象者抽出支援装置1は、特定の1以上の検査項目の検査値が改善した個人からなる改善群について、その他の個人からなる群との間で統計的に有意差のある検査項目を特定し、特定した検査項目の検査値の信頼区間を推定するようにしてもよい。なお、特定の1以上の検査項目を利用者に選択させるために、制御部10は選択受付部をさらに備えてもよい。
2−7.変形例7
区間推定部103は、変数特定部102により当該事業について特定された検査項目の各々について、それぞれ信頼度が異なる複数の信頼区間を推定するようにしてもよい。例えば、99%信頼区間と95%信頼区間と68%信頼区間の3つの信頼区間を推定するようにしてもよい。そして、スコア割当部104は、変数特定部102により特定された検査項目の検査値がとり得る値に対して、区間推定部103により推定された複数の信頼区間に基づいてスコアを割り当てるようにしてもよい。例えば、68%信頼区間に含まれる検査値に対してはスコア「10」を割り当て、68%信頼区間には含まれないが95%信頼区間に含まれる検査値に対してはスコア「5」を割り当て、95%信頼区間には含まれないが99%信頼区間に含まれる検査値に対してはスコア「3」を割り当て、99%信頼区間に含まれない検査値に対してはスコア「0」を割り当てるようにしてもよい。なお、ここで説明した各スコアは、あくまでスコア値の一例であり、本装置の評価結果の妥当性に鑑みて利用者により別の値に調整されてもよい。
2−8.変形例8
診療情報DB111に記録されるHbA1c、BMI及び血圧はあくまで検査値の一例である。これらに加えて又は代えて、血糖値、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、尿蛋白、尿糖、腹囲、体重等の検査値が記録されてもよい。
2−9.変形例9
診療情報DB111に記録されるHbA1c、BMI及び血圧等の検査値はあくまで診療情報の一例である。これらに加えて又は代えて、病名、所見、病歴、治療方法、属性等の診療情報が診療日と対応付けられて記録されてもよい。ここで、治療方法には処方(具体的には、処方薬名、薬量、処方量等)と処置(具体的には、手術名、手技等)が含まれ、属性には住所、性別、年齢及び職業が含まれる。病名等の診療情報が記録される場合、診療期間、診療経過、病歴、薬量、処方量、年齢等の量的変数については、変数特定部102は、検査項目と同様に、参加群と不参加群の間と改善群と非改善群の間で、統計的に有意差のある変数を特定する。そして、区間推定部103は、参加群及び改善群について、変数特定部102により特定された変数の値の信頼区間を推定する。そして、スコア割当部104は、変数特定部102により特定された変数の値がとり得る値に対して、区間推定部103により推定された信頼区間に基づいてスコアを割り当てる。そして、スコア特定部105は、生活習慣病重症化予防の対象者候補の上記変数の値について、当該値に割り当てられた各スコアカテゴリのスコアを特定する。
一方、病名等その他の質的変数については、変数特定部102は、参加群と不参加群との間で、カイ二乗検定等の検定を用いて、統計的に有意差のある変数を特定する。具体的には、参加群と不参加群との間で、事業の介入開始日より所定期間(例えば1年間)内に診療情報DB111において当該変数の値と対応付けられている個人の数の差が有意であるか否かを確認する。同様に、変数特定部102は、改善群と非改善群との間で、カイ二乗検定等の検定を用いて、統計的に有意差のある変数を特定する。具体的には、改善群と非改善群との間で、事業の介入開始日より所定期間(例えば1年間)内に診療情報DB111において当該変数の値と対応付けられている個人の数の差が有意であるか否かを確認する。そして、スコア割当部104は、変数特定部102により特定された変数の値がとり得る値に対して、参加群の中で当該変数の一の値と診療情報DB111において対応付けられている個人の数と不参加群の中で当該一の値と診療情報DB111において対応付けられている個人の数の比較結果に基づいてスコアを割り当てる。例えば、参加群の中で糖尿病に罹患している個人の数が不参加群の中で糖尿病に罹患している個人の数よりも多い場合には、カテゴリ「糖尿病あり」に対してスコア「10」を割り当て、カテゴリ「糖尿病なし」に対してはスコア「0」を割り当てる。同様に、スコア割当部104は、変数特定部102により特定された変数の値がとり得る値に対して、改善群の中で当該変数の一の値と診療情報DB111において対応付けられている個人の数と非改善群の中で当該一の値と診療情報DB111において対応付けられている個人の数の比較結果に基づいてスコアを割り当てる。そして、スコア特定部105は、生活習慣病重症化予防対象者候補の上記変数の値について、当該値に割り当てられた各スコアカテゴリのスコアを特定する。
2−10.変形例10
対象者抽出支援装置1において実行されるプログラムは、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記録されて配布されてもよい。ここで記録媒体とは、例えば、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体や、光ディスクなどの光記録媒体や、光磁気記録媒体や、半導体メモリである。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配信されてもよい。
2−11.変形例11
対象者抽出支援装置1は、上記の生活習慣病重症化予防対象者評価処理において、評価指標の付与(ステップSb3)を省略してもよい。言い換えると、当該装置において評価部107の機能は省略されてもよい。または、上記の生活習慣病重症化予防対象者評価処理において、評価指標の付与に加えて合計スコアの算出(ステップSb2)を省略してもよい。言い換えると、当該装置において評価部107に加えて合計スコア算出部106の機能が省略されてもよい。これらの場合でも当該装置の利用者は、合計スコア又は各検査値について特定されたスコアを参照することで、生活習慣病重症化予防に参加する可能性の高い対象者と、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性の高い対象者を特定することができる。なお、前者の例において対象者抽出支援装置1は、各スコアカテゴリについて、合計スコアが所定の閾値を越えた対象者候補を抽出するようにしてもよい。また後者の例において当該装置は、各スコアカテゴリについて、いずれかの検査値について特定されたスコアが所定の閾値を越えた対象者候補や、スコアが所定の閾値を越えた検査値の数が所定の数を超えた対象者候補を抽出するようにしてもよい。
1…生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置、10…制御部、11…記憶部、12…操作入力部、13…表示部、14…通信部、101…情報取得部、102…変数特定部、103…区間推定部、104…スコア割当部、105…スコア特定部、106…合計スコア算出部、107…評価部、111…診療情報DB、112…事業結果DB、113…統計結果DB、114…スコアテーブル、115…対象者中間スコアDB、116…対象者最終スコアDB

Claims (9)

  1. 複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定する変数特定部と、
    前記改善群と前記非改善群のうちのいずれかについて、前記変数特定部により特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定する区間推定部と、
    前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示すスコアを割り当てるスコア割当部と、
    生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定するスコア特定部と
    を備え
    前記変数特定部は、前記改善群と前記非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定し、
    前記スコア割当部は、前記変数特定部により特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記改善群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記非改善群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当て、
    前記スコア特定部は、前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定する
    ことを特徴とする生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置。
  2. 生活習慣病重症化予防の方法の選択を受け付ける選択受付部をさらに備え、
    前記変数特定部は、前記選択受付部を介して選択された生活習慣病重症化予防の方法により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数を特定し、
    前記区間推定部は、前記選択受付部を介して選択された生活習慣病重症化予防の方法により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群のうちのいずれかについて、前
    記変数特定部により特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置。
  3. 複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定する変数特定部と、
    前記参加群と前記不参加群のうちのいずれかについて、前記変数特定部により特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定する区間推定部と、
    前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示すスコアを割り当てるスコア割当部と、
    生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定するスコア特定部と
    を備え
    前記変数特定部は、前記参加群と前記不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定し、
    前記スコア割当部は、前記変数特定部により特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記参加群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記不参加群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当て、
    前記スコア特定部は、前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、前記スコア割当部により当該値に割り当てられたスコアを特定する
    ことを特徴とする生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置。
  4. 前記変数特定部は、前記データベースが更新されると、統計的に有意差のある1以上の変数を再特定し、
    前記区間推定部は、前記変数特定部により再特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を再推定し、
    前記スコア割当部は、前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により再推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に対してスコアの再割り当てを行う
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置。
  5. 前記区間推定部は、前記1以上の変数の各々について、それぞれ信頼度が異なる複数の信頼区間を推定し、
    前記スコア割当部は、前記1以上の変数の各々について、前記区間推定部により推定された複数の信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値にスコアを割り当てる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置。
  6. 生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置により実行される生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法であって、
    複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、
    前記改善群と前記非改善群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の
    各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、
    前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、
    生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    前記改善群と前記非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定するステップと、
    前記特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記改善群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記非改善群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当てるステップと、
    前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    を備える生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法。
  7. 生活習慣病重症化予防対象者抽出支援装置により実行される生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法であって、
    複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、
    前記参加群と前記不参加群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、
    前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、
    生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    前記参加群と前記不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定するステップと、
    前記特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記参加群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記不参加群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当てるステップと、
    前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    を備える生活習慣病重症化予防対象者抽出支援方法。
  8. コンピュータに、
    複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善した改善群と改善しなかった非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、
    前記改善群と前記非改善群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、
    前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防により健康状態が改善する可能性を示すスコアを割り
    当てるステップと、
    生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    前記改善群と前記非改善群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定するステップと、
    前記特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記改善群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記非改善群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当てるステップと、
    前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    を実行させるためのプログラム。
  9. コンピュータに、
    複数の個人の各々について診療情報と生活習慣病重症化予防事業の結果とを記録するデータベースを参照して、生活習慣病重症化予防に参加した参加群と参加しなかった不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の変数であって、検査値又は当該検査値の変化量を各々示す1以上の変数を特定するステップと、
    前記参加群と前記不参加群のうちのいずれかについて、前記特定された1以上の変数の各々について当該変数の値の信頼区間を推定するステップと、
    前記1以上の変数の各々について、前記推定された信頼区間に基づいて当該変数がとり得る各値に、生活習慣病重症化予防に参加する可能性を示すスコアを割り当てるステップと、
    生活習慣病重症化予防の対象者候補の前記1以上の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    前記参加群と前記不参加群との間で統計的に有意差のある1以上の他の変数であって、特定の病気の有無、特定の治療方法の採否又は特定の属性の有無を各々示す1以上の他の変数を特定するステップと、
    前記特定された前記1以上の他の変数の各々について、前記参加群の中で当該変数の一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数と前記不参加群の中で当該一の値と前記データベースにおいて対応付けられている個人の数の比較結果に基づいて、当該変数がとり得る各値にスコアを割り当てるステップと、
    前記対象者候補の前記1以上の他の変数の各値について、当該値に割り当てられたスコアを特定するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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