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JP6413338B2 - 情報処理装置、配信制御システムおよび負荷推定方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
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JP6413338B2 - 情報処理装置、配信制御システムおよび負荷推定方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報処理装置、配信制御システムおよび負荷推定方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置に対しメッセージを配信する情報処理装置に関する。
近年、スマートフォンの普及に伴い、モバイルデータ通信網における無線基地局にかかる負荷が増大している。
しかし、一つの無線基地局が単位時間あたりに送受信することができるデータ量は、上限がある。そのため、一つの無線基地局に複数の通信装置が通信可能に接続して、それらの装置がほぼ同時に多量のデータを送受信すると、該通信装置のスループットは、低減する可能性がある。
また、一つの無線基地局に通信可能に接続することができる通信装置の台数にも、上限がある。そのため、多数の通信端末が一つの無線基地局にすでに通信可能に接続しているときに、新たにデータ通信を開始しようとする通信装置は、その無線基地局との通信を開始できない虞がある。
一方、サーバから通信装置に対して能動的にメッセージを送信するプッシュ通知の利用が広まっている。プッシュ通知は、例えばアプリケーションの更新や気象情報の通知などに関するメッセージを、多数の通信装置に対して送信する用途に利用される。しかし、あるサーバからほぼ同時に多数の通信装置に対してメッセージを送信すると、そのサーバから通信装置への送信を中継する無線基地局において、通信可能に接続する通信装置の台数が増大する。これにより、無線基地局は、過大な負荷を受ける。
ここで、本願出願に先だって存在する関連技術としては、例えば以下の特許文献がある。
特許文献1は、基地局の混雑の緩和を図る通信端末装置を開示している。その緩和のために通信端末装置は、データ送信時に測定した通信スループットが閾値を下回る場合に、無線基地局が混雑していると判断し、ファイル転送を一定時間休止する。
特許文献2は、ネットワークを構成する通信装置間の通信経路におけるトラフィック変化量を推定する情報処理装置を開示している。
特許文献3は、セルにおける混雑度を推定し、その混雑度の値によって、送信対象データの優先度または最低速度の目標値を変更する基地局装置を開示している。
特開2013−143732号公報 特開2010−233093号公報 再特WO2009/116497号公報
特許文献1および特許文献2に提案されている技術は、通信装置と無線基地局との間を流れるデータ流量という観点での混雑を緩和することは可能である。しかしながら、これらの技術は、無線基地局に通信可能に接続している通信装置の数が上限に達することにより発生する混雑を緩和することについて考慮していない。特に、サーバが無線基地局を経由してほぼ同時に多数の通信装置にメッセージを配信する際、無線基地局に通信可能に接続している通信装置の数が急激に増加することによる負荷に対応することが重要である。
特許文献3は、無線基地局で混雑度を推定するため、すでに稼働している無線基地局の機能に変更が必要になったり、推定するための処理を実行することによる負荷が無線基地局にかかってしまうという課題がある。
そこで、本発明の主な目的は、無線基地局に変更を加えることなく、無線基地局に通信可能に接続する通信装置数を推定し、その無線基地局の負荷を推定することが可能な情報処理装置等を提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明の一態様に係る情報処理装置は、以下の構成を備える。
即ち、本説明の一態様に係る情報処理装置は、
通信装置の通信履歴情報に基づき、前記通信装置が通信可能状態である確率を求めることにより無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定する状態推定手段と、
前記状態推定手段により求められた前記確率と、前記通信装置の位置情報とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する負荷推定手段とを備える
を備える。
同目的を達成する本発明の一態様に係る配信制御システムは、情報処理装置と、通信装置とを含む。
その配信制御システムの情報処理装置は、通信装置の通信履歴情報に基づき、無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定する状態推定手段と、
状態推定手段により推定された接続状態を表す情報と、前記通信装置の位置情報とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する負荷推定手段と、
通信装置の位置を表す情報を含む位置情報通知を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報通知に含まれる情報を記憶する位置情報記憶手段と、
前記通信装置が通信した履歴情報を含む通信履歴通知を受信する通信履歴受信手段と、
前記通信履歴通知に含まれる情報を記憶する通信履歴記憶手段とを備える。
その配信制御システムの通信装置は、自装置の位置を監視し、位置情報を取得する位置監視手段と、
前記位置監視手段により取得した前記位置情報を含む前記位置情報通知を送信する位置情報送信手段と、
他装置と通信を行う通信手段と、
その通信を監視し、通信履歴を取得する通信監視手段と、
前記通信監視手段により取得した前記通信履歴を含む前記通信履歴通知を送信する通信履歴送信手段とを備える。
同目的を達成する本発明の一態様に係る負荷推定方法は、
情報処理装置が、
通信装置の通信履歴情報に基づき、前記通信装置が通信可能状態である確率を求めることにより無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定して、
その求められた前記確率と、前記通信装置の位置情報とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する。
更に、同目的は、上記構成を有する情報処理装置、配信制御システム、或いは、負荷推定方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及びそのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
上記の本発明によれば、無線基地局に変更を加えることなく、通信可能に接続する通信装置数を推定し、その無線基地局の負荷を推定することができるという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る配信制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の位置情報記憶部を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る位置情報通知を例示する図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信履歴記憶部を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信履歴通知を例示する図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置が位置情報通知を情報処理装置に送信する処理を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信装置が通信履歴通知を情報処理装置に送信する処理を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置が無線基地局の負荷を推定する処理を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る配信制御システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置が通信装置にメッセージを送信する処理を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る情報処理装置が通信装置にメッセージを送信する処理を示すフローチャートである。 本発明の第1、第2、第3および第4の実施形態を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示的に説明する図である。
次に、本発明を実施する形態について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
情報処理装置1は、状態推定部2と、負荷推定部3とを備える。
状態推定部2は、通信装置の通信履歴情報に基づき、無線基地局と通信装置とが接続状態であることを推定する。
負荷推定部3は、状態推定部2により推定された接続状態を表す情報と、通信装置の位置情報とを基に、無線基地局の負荷を推定する。
以上、説明したように、第1の実施形態には、無線基地局に変更を加えることなく、通信装置が無線基地局に通信可能に接続することにより発生する無線基地局の負荷を推定することができるという効果がある。
その理由は、無線基地局は、負荷を推定する必要がないからである。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信装置の位置情報をに基づいて、無線基地局に在圏する通信装置を抽出できるからである。さらに、第1の実施形態は、抽出された通信装置と、無線基地局との接続状態を状態推定部2で推定することにより、負荷推定部3でその無線基地局の負荷を推定することができるからである。
<第2の実施形態>
次に、上述した第1の実施形態を基本とする本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る配信制御システムの構成を示すブロック図である。
配信制御システムは、情報処理装置10と、無線基地局20(20a、20b)と、通信装置30(30a乃至30e)とを有する。なお、図2において、無線基地局20は、無線基地局20aと無線基地局20bの2台、通信装置30は、通信装置30a乃至30eの5台としているが、無線基地局および通信装置の台数は、一例であり、これに限定されない。
情報処理装置10は、無線基地局20に通信可能に接続する通信装置30の台数を推定する。
無線基地局20は、例えばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)などの無線規格に準拠した方式によって、通信装置30と無線で通信する。
通信装置30は、無線基地局20と通信可能に接続し、無線基地局20を介して、他の装置と通信する。通信装置30が通信する装置は、情報処理装置10であってもよいし、インターネット接続で通信可能なサーバ装置(図示せず)等であってもよい。
通信装置30は、他の装置と通信するのに先立って、無線基地局20との間で、制御信号を送受信する。これにより、通信装置30と無線基地局20との間のRRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)状態は、休止状態(RRC_IDLEなど)から通信可能状態(RRC_CONNECTEDなど)に遷移する。すなわち、通信装置30は、無線基地局20と通信可能に接続した状態となる。また、通信装置30と無線基地局20との間で通信しない状態が、あらかじめ定めた一定時間継続すると、通信装置30は、無線基地局20との間で制御信号を送受信する。これにより、通信装置30と無線基地局20との間のRRC状態は、休止状態に遷移する。すなわち、通信装置30は、無線基地局20と通信できない状態になる。
ここで、図2に図示するように通信装置30a、30bおよび30cは、無線基地局20aのサービスエリアに在圏しているとする。通信装置30aおよび30bは、無線基地局20aと通信可能に接続した状態にあり、通信装置30cは、無線基地局20aと通信可能な状態にないとする。通信装置30cは、無線基地局20aからの電波を受信しており、無線基地局20と通信可能に接続する際には、無線基地局20aに通信可能に接続するものとする。
次に、図3を参照して、情報処理装置10が有する構成を説明する。図3は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
情報処理装置10は、位置情報記憶部101と、位置情報受信部102と、通信履歴記憶部103と、通信履歴受信部104と、状態推定部105と、負荷推定部106とを有する。
位置情報記憶部101は、通信装置30が存在する場所を示す位置情報を記憶する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置の位置情報記憶部を説明する図である。位置情報記憶部101は、識別子111と、位置112とを含む。すなわち、識別子111と、位置112とは、位置情報記憶部101において、図4に概念的に示すテーブルの如く関連付けされていることとする。
識別子111は、通信装置30を一意に識別可能な値である。
位置112は、通信装置30が在圏する無線基地局20を一意に識別可能な識別子である。位置112は、例えば、無線基地局20に対応する一意な値であるECI(E−UTRAN Cell Identifier)のような識別子で記述される。図4を参照すると、「30a」で識別される通信装置30(30a)は、「36043053」で識別される無線基地局20aに在圏している。なお、図4に示した位置112は、一例であり、他の形式であってもよい。例えば、位置112は、その通信装置30が存在する場所の緯度と経度であってもよい。
位置情報受信部102は、通信装置30の位置を表す情報を含む位置情報通知を、通信装置30から無線基地局20を介して受信する。そして、位置情報受信部102は、受信した位置情報通知の内容を表す情報を、位置情報記憶部101に記憶する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る位置情報通知を例示する図である。位置情報通知は、通信装置30を一意に識別可能な識別子と、通信装置30の位置を表す情報とを少なくとも含む。図5に示した位置情報通知は、JSON(Java Script(登録商標) Object Notation)形式にて記述されている。「”id”:」の直後に記した値は、通信装置30の識別子である。また、「”loc”:」の直後に記した値は、通信装置30が在圏する無線基地局20に対応する識別子である。すなわち、図5に示した位置情報通知は、「30c」の識別子を有する通信装置30が、「36234342」の識別子を有する無線基地局20に在圏していることを示している。なお、本実施形態に示した位置情報通知は一例であり、他の形式であってもよい。例えば、位置情報通知の形式はXML(eXtensible Markup Language)形式であってもよい。また、位置情報通知に含まれる位置を示す値は、通信装置30が存在する場所の緯度と経度であってもよい。
位置情報受信部102は、位置情報通知に含まれる通信装置30の識別子を表す情報を、位置情報記憶部101の識別子111に記憶する。また、位置情報受信部102は、位置情報通知に含まれる通信装置30の位置を表す情報を、位置情報記憶部101の位置112に記憶する。
通信履歴記憶部103は、通信装置30が通信した履歴を表す情報を記憶する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る通信履歴記憶部を説明する図である。通信履歴記憶部103は、識別子131と、通信時刻132とを含む。すなわち、識別子131と、通信時刻132とは、通信履歴記憶部103において、図6に概念的に示すテーブルの如く関連付けされていることとする。
識別子131は、通信装置30を一意に識別可能な値である。
通信時刻132は、通信装置30が通信した時刻を表す情報である。通信時刻132は、「通信開始時刻―通信終了時刻、通信開始時刻―通信終了時刻、・・・」の形式となっている。図6を参照すると、「30a」で識別される通信装置30は、時刻「15:13:45」に通信を開始し、時刻「15:13:57」に通信を終了し、さらに、時刻「15:34:01」に再度通信を開始し、当該通信が時刻「15:35:10」に終了したことを示している。なお、図6に示した通信時刻132は、一例であり、通信装置30が通信した履歴を表す内容であれば、他の形態でもよい。例えば、通信時刻132は、通信装置30が行った通信に関する通信開始時刻と通信継続時間との組や、通信装置30が通信した1時間あたりの回数などであってもよい。
通信履歴受信部104は、通信装置30が通信した履歴情報を含む通信履歴通知を、通信装置30から無線基地局20を介して受信する。そして、通信履歴受信部104は、受信した通信履歴通知の内容を表す情報を、通信履歴記憶部103に記憶する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る通信履歴通知を例示する図である。通信履歴通知は、通信装置30を一意に識別可能な識別子と、通信装置30が通信した履歴を表す情報とを少なくとも含む。図7に示した通信履歴通知は、JSON形式にて記述されている。「”id”:」の直後に記した値は、通信装置30の識別子である。また、「”time”:」の直後に記した値は、通信装置30が通信した履歴となっている。図7に示した通信履歴通知によれば、「30c」の識別子を有する通信装置30(30c)は、時刻「15:10:21」に通信を開始し、時刻「15:12:32」に通信を終了している。なお、ここで示した通信履歴通知は、一例であり、他の形式であってもよい。例えば、通信履歴通知の形式は、XML形式であってもよい。また、通信履歴通知に含まれる情報は、例えば、通信装置30の通信開始時刻と通信継続時間の組や、1時間あたりの通信回数などであってもよい。
通信履歴受信部104は、通信履歴通知に含まれる通信装置30の識別子を表す情報を、通信履歴記憶部103の識別子131に記憶する。また、通信履歴受信部104は、通信履歴通知に含まれる通信装置30が通信した履歴を表す情報を、通信履歴記憶部103の通信時刻132に記憶する。
状態推定部105は、通信履歴記憶部103に記憶された情報を基に、通信装置30と無線基地局20との接続状態を推定する。状態推定部105は、通信装置30が無線基地局20と接続している、つまり、通信装置30のRRC状態が通信可能状態(RRC_CONNECTED)である確率を求めることにより、それらの間における接続状態を推定する。すなわち、状態推定部105は、その確率を、接続状態を推定した値として出力する。
ここで、接続状態を推定する方法について説明する。通信装置30がパケット通信を開始するとともに、通信装置30のRRC状態は、通信可能状態(例えば、RRC_CONNECTED)になる。そして、通信装置30が一定時間(インアクティビティタイマー値:Inactivity Timer値。以下において、「T1」秒とする)通信しないと、通信装置30のRRC状態は、休止状態(例えば、RRC_IDLE)に遷移する。通信装置30のn回目(nは整数)の通信における通信開始時刻がS、通信終了時刻がEであるとする。時刻tがS≦t<E+T1を満たす場合に、通信装置30のRRC状態は、通信可能状態になる。また、時刻tがE+T1≦t<Sn+1を満たす場合に、通信装置30のRRC状態は、休止状態になる。ここで、Sn+1は、通信装置30の「n+1」回目(nは整数)の通信における通信開始時刻を表す。
例えば、図6において、T1は、120秒であるとすると、通信装置30aは、「15:13:45」から「15:15:57」までは通信可能状態にあり、「15:15:57」から「15:34:01」までは休止状態にある。
状態推定部105は、通信履歴記憶部103の通信時刻132を基に、通信装置30が通信可能状態にある時間の総計(T)と休止状態にある時間の総計(T)を算出する。
通信装置30が無線基地局20と接続状態にある確率Pは、算出した値を基に、式(1)
Figure 0006413338
で算出することができる。なお、ここで示した推定方法は、一例であり、他の方法によって算出してもよい。例えば、状態推定部105は、通信装置30が1時間あたりに通信する通信回数Cを用いて、確率Pを、「C×T1/3600」で算出してもよい。
次に、負荷推定部106が、無線基地局20にかかる負荷の推定値である負荷推定値を算出する方法について説明する。ここでは、負荷推定部106が、無線基地局20aの負荷推定値を算出する場合を例に説明する。まず、負荷推定部106は、位置情報記憶部101を参照して、無線基地局20aに在圏する通信装置30を抽出する。図4において、無線基地局20aの基地局識別子が「36043053」であるので、「30a」、「30b」、「30c」の識別子に対応する通信装置30(通信装置30a、30b、30c)は、無線基地局20aに在圏している。次に、負荷推定部106は、状態推定部105に指示することにより、状態推定部105は、無線基地局20aに在圏している通信装置30のそれぞれについて、無線基地局20との接続状態を推定する。ここでは、状態推定部105は、通信装置30a、30bおよび30cのそれぞれについて、前述の式(1)により、確率Pを算出する。
今、無線基地局20aに在圏している通信装置30がN台として、それぞれの通信装置30が接続状態にある確率値をP(i=1、2、・・・、N)とする。負荷推定部106は、以下の式(2)により、無線基地局20aと接続状態にある通信装置30の数の期待値Aを算出する。
Figure 0006413338
無線基地局20aに同時に通信可能に接続することが可能な通信装置30の数をM(Mは、1以上の整数)とすると、無線基地局20aの負荷推定値Lは、
Figure 0006413338
と算出される。負荷推定値Lは、負荷推定部106に記憶されることが好ましい。負荷推定値Lは、無線基地局20aに同時に通信可能に接続することが可能な通信装置30の最大数に対する、接続状態にあると推定される通信装置数の比としている。L=0であれば、無線基地局20aは、負荷がかかっていない。また、L=1であれば、無線基地局20aは、最大限の負荷がかかっており、新たに通信装置30を通信可能に接続することができない。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施形態に係る通信装置30について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。通信装置30は、通信部301と、位置監視部302と、位置情報送信部303と、通信監視部304と、通信履歴送信部305とを有する。
通信部301は、例えば、通信装置30において動作するアプリケーション(図示せず)が、インターネット経由でサーバ装置(図示せず)と通信(データの送受信)する際に、無線基地局20を介して、そのサーバ装置と、データを送受信する。
位置監視部302は、通信装置30の位置を監視する。位置監視部302は、例えば、無線基地局20から送信される電波に含まれる無線基地局20の識別子を取得して、その識別子を監視する。あるいは、位置監視部302は、GPS(Global Positioning System)などから得られる緯度と経度などの情報を取得して、それらの情報を監視する。
位置情報送信部303は、位置監視部302が取得した通信装置30の位置を含む位置情報通知(図5)を、無線基地局20を介して情報処理装置10に送信する。
通信監視部304は、通信装置30が通信部301を介して行う通信を監視して、通信履歴を取得する。
通信履歴送信部305は、通信監視部304が取得した通信装置30の通信履歴を含む通信履歴通知(図7)を、無線基地局20を介して情報処理装置10に送信する。
次に、本実施形態の処理の流れについて説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置が位置情報通知を情報処理装置に送信する処理を示すシーケンス図である。図9を参照して、通信装置30が情報処理装置10に位置情報通知を送信する処理について説明する。
通信装置30は、各無線基地局20から受信した電波の品質(例えば、電波の強度や信号雑音比など)や無線基地局20への接続優先度などを基に、自らが在圏する無線基地局20を切り替える。
位置監視部302は、通信装置30が在圏する無線基地局20が切り替わった場合に、その切り替わりを検知して、新たに在圏する無線基地局20の識別子を取得する(ステップS1001)。ここで、「30c」の識別子に対応する通信装置30の在圏する無線基地局20が、「36043053」の識別子に対応する無線基地局20aから、「36234342」の識別子に対応する無線基地局20bに切り替わる場合を例に説明する。位置監視部302が、無線基地局20の切り替えを検知した後に、位置情報送信部303は、無線基地局20bを経由して位置情報通知を情報処理装置10に送信する(ステップS1002)。この時、送信する位置情報通知は、図5に示すように、自装置(通信装置30)の識別子「30c」と、新たな在圏先となる無線基地局20bの識別子「36234342」とを含む。
情報処理装置10の位置情報受信部102は、通信装置30が送信した位置情報通知を受信する(ステップS1003)。位置情報通知を受信した位置情報受信部102は、受信した位置情報通知に含まれる情報を基に、位置情報記憶部101の位置112を更新する(ステップS1004)。すなわち、位置情報受信部102は、図4に示した位置情報記憶部101における識別子111が「30c」である行の位置112を、無線基地局20aを示す「36043053」から無線基地局20bを示す「36234342」に更新する。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置が通信履歴通知を情報処理装置に送信する処理を示すシーケンス図である。図10を参照して、通信装置30が情報処理装置10に通信履歴通知を送信する処理について説明する。
通信装置30の通信監視部304は、通信部301が行う通信を監視し、通信の開始を検知する。通信監視部304は、検知した時刻を取得し、当該時刻を通信開始時刻とする(ステップS1101)。
通信部301は、必要な通信を実施した後に、データを送受信しない状態(無通信状態)となる。通信監視部304は、通信の開始を検知後、引き続き通信部301を監視し、あらかじめ定めた所定時間(例えば1秒)の間、無通信状態が継続したことを検知する(ステップS1102)。
通信監視部304は、無通信状態の継続を検知した時刻を取得し、当該時刻を通信終了時刻とする(ステップS1103)。
その後、通信履歴送信部305は、通信装置30の識別子と、通信開始時刻および通信終了時刻とを含む通信履歴通知を、無線基地局20を介して情報処理装置10に送信する(ステップS1104)。通信装置30が通信装置30cで、通信開始時刻を「15:10:21」、通信終了時刻を「15:12:32」とすると、本実施形態において送信する通信履歴通知は、例えば、図7に示した内容になる。
情報処理装置10の通信履歴受信部104は、通信履歴通知を受信する(ステップS1105)。
そして、通信履歴受信部104は、通信履歴通知に含まれる情報を基に、通信履歴記憶部103を更新する(ステップS1106)。ここでは、通信履歴通知を受信したときに、通信履歴記憶部103が図6に示した情報を記憶していたとして説明する。通信履歴受信部104は、通信履歴記憶部103の識別子131が、通信履歴通知に含まれる通信装置30の識別子「30c」である行から、通信時刻132の値を取得する。このとき得られる値は、「14:23:42−14:23:50,14:55:55−14:57:10」となる。通信履歴受信部104は、この取得した値に、通信履歴通知で通知された通信開始時刻と通信終了時刻を追加して、「14:23:42−14:23:50,14:55:55−14:57:10,15:10:21−15:12:32」を得る。通信履歴受信部104は、得られた値を、通信履歴記憶部103における識別子131が「30c」である行の通信時刻132に設定する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る情報処理装置が無線基地局の負荷を推定する処理を示すフローチャートである。図11を参照して、情報処理装置10が、無線基地局20にかかる負荷を推定する処理について説明する。なお、本実施形態においては、「36043053」という識別子を有する無線基地局20aの負荷を推定するとして説明する。
まず、情報処理装置10は、位置情報記憶部101を参照し、推定対象となる無線基地局20aに在圏する通信装置30を特定する(ステップS1201)。位置情報記憶部101が図4で示した内容であるとすると、無線基地局20aに在圏している通信装置30は、「30a」、「30b」および「30c」の識別子を有する通信装置30(30a乃至30c)である。
次に、状態推定部105は、特定された通信装置30と、無線基地局20aとの接続状態を推定する。ここで、通信装置30aを例に説明する。まず、状態推定部105は、通信履歴情報記憶部103を参照して、「30a」で識別される通信装置30aに関連する通信時刻132を取得する(ステップS1202)。
状態推定部105は、通信時刻132を基に、式(1)を用いて、通信装置30aが無線基地局20aと接続状態にある確率Pを算出する(ステップS1203)。
状態推定部105は、無線基地局20aに在圏していると特定した通信装置30bおよび30cについても、当該通信装置30と無線基地局20aとの接続状態を推定する(ステップS1202およびS1203)。
無線基地局20aに在圏していると特定した、すべての通信装置30に関して接続状態を推定したら(ステップS1204で「YES」)、負荷推定部105は、式(2)および式(3)により、無線基地局20aの負荷推定値を算出する(ステップS1205)。
図11に示すフローチャートは、一定時間ごとに実行されることにより、負荷推定値が更新されてもよい。
以上、説明したように、第2の実施形態には、無線基地局20に変更を加えることなく、通信装置30が無線基地局20に通信可能に接続することにより発生する無線基地局20の負荷を推定することができるという効果がある。
その理由は、本実施形態に係る情報処理装置10は、通信装置30の位置情報を受け取ることにより、無線基地局20に在圏する通信装置30を抽出する。そして、情報処理装置10は、無線基地局20に在圏しているすべての通信装置30に関して、無線基地局20との接続状態を推定することにより、通信装置30が無線基地局20と通信可能に接続していることにより発生する負荷を推定するからである。
<第3の実施形態>
次に、上述した第2の実施形態を基本とする本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、第2の実施形態において推定した無線基地局20の負荷に基づき、無線基地局20に負荷が集中してしまう時間がないように考慮して、通信装置にメッセージを配信する。以下の説明において、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。上述した第2の実施の形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る配信制御システムの構成を示すブロック図である。第3の実施形態に係る配信制御システムは、情報処理装置11と、無線基地局20と、通信装置31とを有する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。情報処理装置11は、位置情報記憶部101と、位置情報受信部102と、通信履歴記憶部103と、通信履歴受信部104と、状態推定部105と、負荷推定部106と、メッセージ送信部107と、送信制御部108とを有する。第3の実施形態に係る情報処理装置11は、メッセージ送信部107と、送信制御部108とを有する点で、第2の実施形態に係る情報処理装置10と異なる。
情報処理装置11は、通信装置31とインターネットで通信可能に接続しているアプリケーションサーバ(図示せず)などから配信要求を受信する。配信要求は、配信する宛先となる通信装置31を一意に識別可能な識別子と、配信するメッセージとを含む。なお、配信要求において、複数の通信装置31が、宛先として指定されていてもよい。
送信制御部108は、負荷推定部106の推定した無線基地局20にかかる負荷に基づき、通信装置31に対するメッセージの送信を、即座に送信するか、一時保留にするかを判定する。
次に、メッセージの送信可否を判定する方法について説明する。ここでは、無線基地局20aに在圏する通信装置31aに対して、メッセージを送信するか否かを判定する場合を例に、説明する。
まず、負荷推定部106は、メッセージの宛先となっている通信装置31aが在圏する無線基地局20aの負荷推定値Lを式(3)によって算出する。また、状態推定部105は、通信装置31aが無線基地局20と接続状態である確率Pを算出する。無線基地局20aには、あらかじめ許容負荷量Tを設定しておき、次の式(4)
Figure 0006413338
が満たされる場合に送信可、満たされない場合に送信不可(一時保留)と判定する。なお、Mは、無線基地局20aに接続可能な通信装置31の最大数とする。式(4)の第2項は、通信装置31aにメッセージを送信することにより増加する、無線基地局20aの負荷量の期待値である。
送信制御部108が送信可と判定した場合に、メッセージ送信部107は、通信装置31aに対してメッセージを送信する。よって、本実施形態の配信制御システムは、メッセージを配信することにより、無線基地局20aに負荷を集中させてしまうことを抑止できる。なお、許容負荷量Tは、あらかじめ情報処理装置11の管理者が設定しておく。許与負荷量Tは、無線基地局20毎に異なる値としてもよいし、時間帯毎に変化させてもよい。例えば、無線基地局20にかかる負荷の時間的変動が大きい場合、Tを低く設定することにより、接続する通信装置31の数の上限まで余裕がある状況になる。それにより、無線基地局20にかかる負荷が突発的に上昇した際にも、無線基地局20の接続数が上限に達して、接続したい通信装置31が新たに接続できなくなる可能性を低減することができる。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る通信装置の構成を示すブロック図である。通信装置31は、通信部301と、位置監視部302と、位置情報送信部303と、通信監視部304と、通信履歴送信部305と、メッセージ受信部306とを有する。第3の実施形態に係る通信装置31は、メッセージ受信部306を有する点で、本発明の第2の実施形態に係る通信装置30と異なる。
メッセージ受信部306は、情報処理装置11が送信したメッセージを受信する。メッセージ受信部306が受信したメッセージは、通信装置31で動作するアプリケーション(図示せず)に通知される。通知を受けたアプリケーションは、受け取ったメッセージに応じた処理を行う。
次に、図15を参照して本発明の第3の実施形態における処理について説明する。図15は、本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置が通信装置にメッセージを送信する処理を示すフローチャートである。
情報処理装置11は、アプリケーションサーバ(図示せず)などから配信要求を受信する。
情報処理装置11は、位置情報記憶部101を参照することにより、配信要求において宛先として指定された通信装置31が在圏する無線基地局20を特定する(ステップS2001)。
特定した無線基地局20にかかる負荷の負荷推定値Lをまだ算出していない(ステップS2002で「NO」)場合に、負荷推定部106は、無線基地局20にかかる負荷の負荷推定値Lを算出する(ステップS2003)。
その後、状態推定部105は、メッセージの宛先となる通信装置31が無線基地局20と接続している確率Pを算出する(ステップS2004)。
送信制御部108は、状態推定部105が算出した接続確率Pと、負荷推定部106が算出した負荷推定値Lとを基に、式(4)により、メッセージ送信の可否を判定する(ステップS2005)。
メッセージを送信してよいと判定した(ステップS2005で「YES」)場合、メッセージ送信部107は、当該通信装置31にメッセージを送信する(ステップS2006)。
メッセージの送信後に、負荷推定部106は、無線基地局20にかかる負荷の負荷推定値Lを以下の式(5)によって算出し、更新する(ステップS2007)。
Figure 0006413338
通信装置31が無線基地局20と接続を確立していない状態であれば、メッセージを送信することにより新たに無線基地局20と接続するため、無線基地局20にかかる負荷が増加する。式(5)による負荷推定値Lの更新は、この負荷の増加を反映するために行う。無線基地局20にかかる負荷が増加する期待値は、未接続の確率1−Pに係数1/Mをかけた、(1−P)/Mとなることより、式(5)が導かれる。
また、送信制御部108がメッセージの送信を不可と判定した(ステップS2005で「NO」)場合、メッセージの送信を一時保留するため、ステップS2006およびステップS2007は行わない。
送信制御部108は、メッセージを送信する対象である通信装置31のすべての通信装置31について、メッセージ送信の可否判定が完了しているかを確認する(ステップS2008)。
メッセージ送信の可否判定が完了していない(ステップS2008で「NO」)場合は、ステップS2001に戻り、以降の処理を繰り返す。メッセージ送信の可否判定が完了している場合(ステップS2008で「YES」)、情報処理装置11は、あらかじめ定めておいた所定の時間、待機する(ステップS2009)。この待機する時間は、例えば、通信装置31のRRC状態が通信可能状態から休止状態に移るインアクティビティタイマー値と同じ時間にすればよい。これにより、メッセージ送信によって、通信装置31と無線基地局20の間に新たに確立された接続がある場合にも、その接続が解放されることにより、無線基地局20にかかる負荷が下がると期待される。
所定の時間が経過したら、負荷推定部106は、負荷推定値Lを初期化する(ステップS2010)。これは、所定時間が経過することにより、無線基地局20にかかる負荷が変化していると考えられるからである。
ステップS2005において送信不可と判定されたメッセージ送信の送信可否判定を再度実施するため、送信可否判定の結果を消去した後、ステップS2001の処理に戻る。
以上、説明したように、第3の実施形態には、複数の通信装置31にメッセージを送信する場合にも、無線基地局20にかかる負荷を許容負荷量以下に抑えながら、メッセージを送信することができるという効果がある。
その理由は、情報処理装置11は、無線基地局20が接続できる通信装置31の最大数を考慮しつつ、通信装置31へメッセージを送信するからである。
<第4の実施形態>
上述した第3の実施形態を基本とする本発明の第4の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明するとともに、上述した第2および第3の実施形態と同様の構成および処理については、同一の参照番号を付することにより、重複する説明を省略する。
本発明の第4の実施形態に係るシステムは、第3の実施形態に係るシステムと、構成が同一であるが、情報処理装置11で行う処理に違いがある。
以下、本発明の第4の実施形態に係る情報処理装置11の処理について、図16のフローチャートを参照して、説明する。図16は、本発明の第4の実施形態に係る情報処理装置が通信装置にメッセージを送信する処理を示すフローチャートである。
情報処理装置11の送信制御部108が位置情報記憶部101を参照し、メッセージ送信の宛先となる通信装置31のうち一つを選択し、選択された通信装置31の在圏する無線基地局20を特定する処理(ステップS2001)は、第3の実施形態と同一である。特定した無線基地局20の識別子を、20aとして説明する。
負荷推定部106は、無線基地局20aの負荷推定値Lを式(3)によって算出する(ステップS3001)。
次に、送信制御部108は、位置情報記憶部101を参照し、メッセージ送信の宛先となっている通信装置31のうち、無線基地局20aに在圏する通信装置31を抽出する(ステップS3002)。
以下において、ステップS3002で抽出した通信装置31を31i(i=1、2、3、…、n。nは整数)として説明する。抽出した通信装置31iのすべてに対して、状態推定部105は、接続確率P(Pは通信装置31iの接続確率を示す)を式(1)と同様に算出する(ステップS3003)。
送信制御部108は、算出した接続確率Pの中から最大となる値を検索する(ステップS3004)。検索によって得られた値を通信装置31kの接続確率Pとして説明する。送信制御部108は、得られたPと、無線基地局20aの負荷推定値Lとを基に、式(4)に基づき、メッセージ送信可否を判定する(ステップS3005)。
送信制御部108がメッセージを送信可と判定した(ステップS3005で「YES」)場合に、メッセージ送信部107は、通信装置31kにメッセージを送信する(ステップS3006)。そして、負荷推定部106は、無線基地局20aの負荷推定値Lを次の式(6)
Figure 0006413338
に従い更新する(ステップS3007)。
その後、送信制御部108は、ステップS3002で抽出した通信装置31の集合から31kを除いて、ステップS3004以降の処理を再度実施する。ステップS3004において、接続確率が最大の通信装置31を選択する理由は、式(6)によって評価される負荷推定値Lの増分が最少となり、より多くの通信装置31に対してメッセージを送信できる可能性があるためである。ステップS3005において、メッセージ送信不可と判定された場合には、ステップS2008以降の処理を実施する。以降は、第3の実施形態と同一であるので、説明を省略する。
以上、説明したように、本発明の第4の実施形態には、無線基地局20にかかる負荷を抑制しつつ、より多くの通信装置31に対して早期にメッセージを送信できるという効果がある。
その理由は、情報処理装置11は、無線基地局20と接続状態である確率の高い通信装置31に対して優先的にメッセージ送信するからである。無線基地局20と、すでに接続を確立している通信装置31に対してメッセージを送信しても、無線基地局20に接続する通信装置31の数は、増加しない。つまり、接続している確率の高い通信装置31を選択して、その通信装置31にメッセージを送信すれば、メッセージを送信することにより増加する無線基地局31の負荷の期待値は、小さくなる。これにより、情報処理装置11は、無線基地局20の混雑を回避しつつ、通信装置31にメッセージが到達するまでの時間を低減することができる。
(ハードウェア構成)
上述した実施形態において図1、図3、図8、図13および図14に示した各部は、専用の装置によって実践してもよいが、ソフトウェアプログラムの機能(処理)単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。但し、これらの図面に示した各部の実装に際しては、様々な構成が想定され得る。このような場合のハードウェア環境の一例を、図17を参照して説明する。
図17は、本発明の第1、第2、第3および第4の実施形態を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成を例示的に説明する図である。即ち、図17は、図1に示した情報処理装置1、図2に示した情報処理装置10および通信装置30、あるいは、図12に示した情報処理装置11および通信装置31の全体または一部を実現可能なコンピュータ(情報処理装置)の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図17に示した情報処理装置9000は、CPU(Central Processing Unit)9001、ディスプレイ9002、通信インタフェース(I/F)9003、ROM(Read Only Memory)9004、RAM(Random Access Memory)9005、ハードディスク装置(HD)9006を備え、これらがバス9007を介して接続された構成を有する。ハードディスク装置(HD)9006には、プログラム群9006Aと、各種の記憶情報9006Bとが格納されている。プログラム群9006Aは、例えば、上述した図1、図3、図8、図13および図14に示した情報処理装置1、情報処理装置10、通信装置30、情報処理装置11および通信装置31の各ブロック(各部)に対応する機能を実現するためのコンピュータ・プログラムである。各種の記憶情報9006Bは、例えば、図3に示した位置情報記憶部101と、通信履歴記憶部103等である。通信インタフェース9003は、ネットワーク9100を介して外部装置と通信を実現する一般的な通信手段である。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、その実施形態の説明において参照したブロック構成図、あるいは、フローチャートの機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、当該ハードウェアのCPU9001に読み出して、図17に示す情報処理装置9000のハードウェア資源を用いて実行することによって達成される。具体的には、情報処理装置10を、情報処理装置9000によって実現する場合、情報処理装置9000は、図11に示すフローチャートに対応するコンピュータ・プログラムを実現すればよい。情報処理装置11を、情報処理装置9000によって実現する場合、情報処理装置9000は、図15乃至16に示すフローチャートに対応するコンピュータ・プログラムを実現すればよい。また、情報処理装置9000内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な一時記憶メモリ(9005)またはハードディスク装置9006等の不揮発性の記憶デバイス(記憶媒体)に格納すればよい。
また、前記の場合において、当該装置内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、CD−ROM等の各種記憶媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線9100を介して外部からダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード或いは、そのコードが記録されたところの、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
1 情報処理装置
2 状態推定部
3 負荷推定部
10 情報処理装置
11 情報処理装置
20 無線基地局
30 通信装置
31 通信装置
101 位置情報記憶部
102 位置情報受信部
103 通信履歴記憶部
104 通信履歴受信部
105 状態推定部
106 負荷推定部
107 メッセージ送信部
108 送信制御部
111 通信装置識別子
112 位置
131 通信装置識別子
132 通信時刻
301 通信部
302 位置監視部
303 位置情報送信部
304 通信監視部
305 通信履歴送信部
306 メッセージ受信部
9000 情報処理装置(コンピュータ)
9001 CPU
9002 ディスプレイ
9003 通信インタフェース(I/F)
9004 ROM
9005 RAM
9006 ハードディスク装置(HD)
9006A プログラム群
9006B 各種の記憶情報
9007 バス
9100 ネットワーク

Claims (10)

  1. 通信装置の通信履歴情報に基づき、前記通信装置が通信可能状態である確率を求めることにより無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定する状態推定手段と、
    前記状態推定手段により求められた前記確率と、前記通信装置の位置情報とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する負荷推定手段とを備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記通信装置の位置を表す情報を含む位置情報通知を前記通信装置から受信する位置情報受信手段と、
    前記位置情報通知に含まれる情報を記憶する位置情報記憶手段と、
    前記通信装置が通信した履歴情報を含む通信履歴通知を受信する通信履歴受信手段と、
    前記通信履歴通知に含まれる情報を記憶する通信履歴記憶手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記通信装置への配信要求を受けて、前記通信装置に送信可能であるかを判定する送信制御手段と、
    送信可能であると判定された場合に前記配信要求に指定されたメッセージを送信する送信手段とをさらに備える
    ことを特徴とする
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記送信制御手段は、前記通信装置と前記無線基地局を通信可能に接続することにより増加する前記無線基地局の負荷を推定して、前記通信装置に送信可能であるかを判定する
    ことを特徴とする
    請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記送信制御手段は、前記通信装置と前記無線基地局を通信可能に接続することにより増加する前記無線基地局の負荷を推定して、推定される負荷が少ない前記通信装置に優先的に送信するように制御する
    ことを特徴とする
    請求項3記載の情報処理装置。
  6. 自装置の位置を監視し、位置情報を取得する位置監視手段と、
    前記位置監視手段により取得した前記位置情報を含む前記位置情報通知を送信する位置情報送信手段と、
    他装置と通信を行う通信手段と、
    その通信を監視し、通信履歴を取得する通信監視手段と、
    前記通信監視手段により取得した前記通信履歴を含む前記通信履歴通知を送信する通信履歴送信手段とを備える通信装置と、
    請求項2記載の情報処理装置とを備える
    ことを特徴とする配信制御システム。
  7. 自装置の位置を監視し、位置情報を取得する位置監視手段と、
    前記位置監視手段により取得した位置情報を含む前記位置情報通知を送信する位置情報送信手段と、
    他装置と通信を行う通信手段と、
    その通信を監視し、通信履歴を取得する通信監視手段と、
    前記通信監視手段により取得した通信履歴を含む前記通信履歴通知を送信する通信履歴送信手段と、
    請求項3記載の情報処理装置から送信された前記メッセージを受信する受信手段とを備える通信装置と、
    請求項3記載の情報処理装置とを備える
    ことを特徴とする配信制御システム。
  8. 情報処理装置が、
    通信装置の通信履歴情報に基づき、前記通信装置が通信可能状態である確率を求めることにより無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定して、
    その求められた前記確率と、前記通信装置の位置情報とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する
    ことを特徴とする負荷推定方法。
  9. 通信装置が、
    他装置と通信したときに、その通信の履歴情報を通信履歴通知として情報処理装置に送信し、在圏基地局の変化を検知したときに、自装置の位置情報を位置情報通知として前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置が、
    前記通信履歴通知を受信して、その内容に基づき、前記通信装置が通信可能状態である確率を求めることにより無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定して、
    その求められた前記確率と、前記通信装置から送信された前記位置情報通知とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する
    ことを特徴とする負荷推定方法。
  10. 通信装置の通信履歴情報に基づき、前記通信装置が通信可能状態である確率を求めることにより無線基地局と前記通信装置とが接続状態であることを推定する状態推定機能と、
    前記状態推定機能により求められた前記確率と、前記通信装置の位置情報とを基に、前記無線基地局の負荷を推定する負荷推定機能とを、
    コンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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