以下、本発明の駐車装置を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1乃至図7は駐車装置の第1実施形態の概要を示すものである。
図1は本実施形態の駐車装置におけるリフトケージの一部切断概略側面図、図2は図1の概略平面図、図3は図1のA−A矢視概略図である。図4(a)(b)は本実施形態における伸縮機構であるアクチュエータが上方へ伸長している状態を示す概略側面図、図5(a)(b)は本実施形態におけるアクチュエータが短縮している状態を示す概略側面図である。図6は制御ブロック図である。図7は本実施形態の駐車装置の全体構成を示す概略図である。
機械式の駐車装置の1つであるエレベータ式の駐車装置は、図7に示すように、建屋1の中央部分が、リフトケージ2が昇降するリフト昇降路3とされている。リフト昇降路3を挟む両側には、複数の車高区分の格納棚として、たとえば、普通車4用の格納棚4aとハイルーフ車5用の格納棚5aが多段に設けられ、更に必要に応じて普通車4とハイルーフ車5の中間の車高を持つミドルルーフ車6用の格納棚6aも設けられている。最上段には、複数の車高区分のうちの最も高い車高区分以外の車高区分の格納棚として、たとえば、普通車4用の格納棚4aが設けられている。
なお、車高区分とは、駐車装置において設定される入庫可能な車両の車高の制限の区分であり、たとえば、普通車といわれる車高区分は、車高Xmm(たとえば、1550mm)まで、ハイルーフ車といわれる車高区分は、車高Ymm(たとえば、2050mm)まで、ミドルルーフ車といわれる車高区分は、それらの中間である車高Zmm(たとえば、1800mm)まで、等と設定される値である。なお、普通車やハイルーフ車等、各車高区分に付される名称は、これらに限られるものでないことは勿論である。又、車高区分の区分数は、駐車装置に備えられている格納棚の高さと、駐車装置の運用の仕方に応じて適宜変更してもよいことは勿論である。
建屋1の上部には、リフトケージ2を昇降させる駆動装置7が設置されている。駆動装置7からは、4本のチェーン又はワイヤ等の吊材8が繰り出されていて、各吊材8は、リフトケージ2の四隅部にある後述する鉛直フレーム13の頂部に取り付けられている。これにより、リフトケージ2は、駆動装置7の駆動で吊材8を介してリフト昇降路3を昇降する。
本実施形態の駐車装置に備えるリフトケージ2は、たとえば、図1乃至図3に示すように、平面形状が矩形状のケージフレーム10と、鉛直フレーム13とを備えている。ケージフレーム10は、水平に延びる2本の梁材11と、それに直交する水平方向に延びる2本の梁材12が矩形状に組立てられた構成となっている。鉛直フレーム13は、ケージフレーム10の四隅部に外側に張り出すように取り付けられていて、上下方向に延びる構成を備えている。ケージフレーム10上には、支持部材10aを介してパレット9が載置される。各鉛直フレーム13の頂部には、前記のように、図7の駆動装置7から繰り出された吊材8の先端が取り付けられている。
ケージフレーム10の中央部分には、図1、図2に示すように、入出庫車両を90度あるいは180度旋回させる旋回装置(ターンテーブル)14が搭載されている。旋回装置14は、ケージフレーム10の中央部分の下方に取り付けられた支持フレーム15を備えている。支持フレーム15上には、旋回台16が昇降装置17を介し昇降できるように支持されている。旋回台16の上側には、旋回環18が備えられ、旋回環18の上方には旋回フレーム19が旋回環18と一体に備えられている。旋回環18の外周面のリングギアには、減速機20の出力軸に取り付けられたギア21が噛合されている。減速機20には駆動装置22が連結されている。これにより、駆動装置22によって旋回環18を回転させることにより、旋回フレーム19が旋回する。
ケージフレーム10の長手方向一端側(図1及び図2では左側)の2つの鉛直フレーム13には、伸縮機構としてのアクチュエータ29が上向きに取り付けられている。アクチュエータ29の上端側には、上下方向に延びる細長い検出器支持ブラケット28の基端(下端)側が連結されている。検出器支持ブラケット28の先端(上端)には、たとえば、ビーム状の光27を投光する投光器25が取り付けられている。検出器支持ブラケット28は、軽量化と撓み防止のため、アングル材を用いることが好適である。
ケージフレーム10の長手方向他端側(図1及び図2では右側)の2つの鉛直フレーム13には、伸縮機構としてのアクチュエータ29が上向きに取り付けられている。アクチュエータ29の上端側には、上下方向に延びる細長い検出器支持ブラケット28の基端(下端)側が連結されている。検出器支持ブラケット28の先端(上端)には、投光器25より投光されるビーム状の光27を受光する受光器26が取り付けられている。この場合も、検出器支持ブラケット28は、軽量化と撓み防止のため、アングル材を用いることが好適である。
投光器25と受光器26は、一対となって検出器24を構成するものであり、図2に示すように、リフトケージ2に対して対角位置に配置されている。これにより、各投光器25から投光される光27は、リフトケージ2上で交差して対角位置の各受光器26に受光される。この配置により、検出器24は、投光器25及び受光器26がリフトケージ2の外側に配置されていても、光27が遮られることに基づいて、車両の後部ドア31が上方へ跳ね上げられて上方へはみ出した状態を検出できるようにしてある。
図4(a)(b)、図5(a)(b)に示すアクチュエータ29は、ACサーボモータを用いた電動アクチュエータで、ロッド30を移動して伸縮させる形式のものとしてある。しかし、これは一例であり、この形式のものに限られるものではなく、ロッドを伸縮させる形式のものであれば、他のいかなる形式のものでもよいことは勿論である。又、リフトケージ2の鉛直フレーム13に対して検出器支持ブラケット28を昇降させることができるようにしてあれば、電動ジャッキや、ボールねじ式の直動機構、ラックアンドピニオン方式の直動機構のような昇降機構を、鉛直フレーム13と検出器支持ブラケット28との間に介装した構成を採用してもよい。
各検出器24(投光器25と受光器26)は、アクチュエータ29を図4に示すように伸長させることにより、リフトケージ2上で、格納棚5a(図7参照)に設定されている車高区分の制限高さ位置に設置される。この車高区分の制限高さ位置とは、リフトケージ2に搭載された車両の高さが、前述したハイルーフ車の車高区分であるYmmまでという制限に適合しているか否かを判定するための位置であり、本実施形態では、リフトケージ2上での車両の搭載面となるパレット9表面からの高さが、Ymmより僅かに高い位置である。以下、この高さ位置は、第1のはみ出し検出位置H1という。
一方、アクチュエータ29を図5(a)(b)に示すように短縮させることにより、検出器24は、リフトケージ2上で、格納棚4a(図7参照)に設定されている車高区分の制限高さ位置に設置される。この場合の車高区分の制限高さ位置とは、リフトケージ2に搭載された車両の高さが、前述した普通車の車高区分であるXmmまでという制限に適合しているか否かを判定するための位置であり、リフトケージ2上でのパレット9表面からの高さが、Xmmより僅かに高い位置である。以下、この高さ位置は、第2のはみ出し検出位置H2という。
なお、図示しないが、アクチュエータ29を、図4(a)(b)に示すように伸長させた状態と、図5(a)(b)に示すように縮めた状態との中間のストロークに伸縮させたときは、検出器24は、リフトケージ2上で、格納棚6a(図7参照)に設定されている車高区分の制限高さ位置に設置される。この場合の車高区分の制限高さ位置とは、リフトケージ2に搭載された車両の高さが、前述したミドルルーフ車の車高区分であるZmmまでという制限に適合しているか否かを判定するための位置であり、リフトケージ2上でのパレット9表面からの高さが、Zmmより僅かに高い位置である。以下、この高さ位置は、第3のはみ出し検出位置という。
このようにアクチュエータ29は、入庫する車両に対応するパレット9がその車両を格納する格納棚4a,5a,6aから呼び出されると、その格納棚4a,5a,6aに応じた第1のはみ出し検出位置H1、又は、第2のはみ出し検出位置H2、又は、第3のはみ出し検出位置に検出器24を設置するようストロークが制御される。
図6はアクチュエータ29を制御する制御ブロック図である。図中32はアクチュエータ29に指令を送る第1制御装置である。第1制御装置32には、たとえば、駐車装置の入出庫操作を管理する制御盤(操作盤)33から、車両の入出庫を行うためにリフトケージ2に搭載されるパレット9が、格納棚4a,5a,6aのいずれから呼び出されたパレット9であるかという情報aが入力される。
第1制御装置32は、制御盤33からの情報aに基づいて、リフトケージ2に搭載されるパレット9が格納棚4aから呼び出されたものであると判断された場合は、アクチュエータ29に、検出器24(投光器25と受光器26)を図5(a)(b)に示す第2のはみ出し検出位置H2に設置させる制御指令bを与える。
又、第1制御装置32は、制御盤33からの情報aに基づいて、リフトケージ2に搭載されるパレット9が格納棚5aから呼び出されたものであると判断された場合は、アクチュエータ29に、検出器24を図4(a)(b)に示す第1のはみ出し検出位置H1に設置させる制御指令bを与える。
同様に、第1制御装置32は、制御盤33からの情報aに基づいて、リフトケージ2に搭載されるパレット9が格納棚6aから呼び出されたものであると判断された場合は、アクチュエータ29に、検出器24を第3のはみ出し検出位置に設置させる制御指令bを与える。
これにより、アクチュエータ29は、第1制御装置32からの制御指令bに基づき、伸縮ストローク長さ(伸縮量)の制御が行われ、検出器24を常にリフトケージ2に搭載されたパレット9が格納される格納棚4a,5a,6aの属する車高区分の制限に応じた高さ位置に設置することができる。
よって、本実施形態では、リフトケージ2上に搭載されたパレット9に車両が乗り入れたときには、検出器24が、そのパレット9の格納先となる格納棚4a,5a,6aの車高区分の制限に応じた第1のはみ出し検出位置H1、又は、第2のはみ出し検出位置H2、又は、第3のはみ出し検出位置に設置されている。したがって、車両の後部ドア31が開いて跳ね上げられて上方にはみ出した状態になると、投光器25から投光されて受光器26で受光されるビーム状の光27が後部ドア31により遮られることに基づいて、後部ドア31のはみ出しが検出される。
更に、各検出器24は、図1、図7に示すように、駐車装置における入出庫時の機械動作を行う駆動装置7(図7参照)と、リフトケージ2上で車両を旋回させる機械動作を行う旋回装置14の駆動装置22(図1参照)に、第2制御装置34を介して接続されている。第2制御装置34は、検出器24からの信号が入力されるようにしてあって、受光器26がビーム状の光27を受光できなかったとき(後部ドア31が開いて光27を遮ったとき)に入力される検出器24からの信号を、はみ出し検出信号cとして認識するようにしてある。更に、第2制御装置34は、検出器24からのはみ出し検出信号cが入力されると、駆動装置7、駆動装置22に停止指令dを送るようにしてある。駆動装置7と駆動装置22は、この停止指令dを受けると、機械動作中の場合はその動作を停止し、又、その後の新たな機械動作は起動しないように制御される。
なお、図2中、35は、リフトケージ2の四隅部に取り付けられた各鉛直フレーム13を沿わせて、リフトケージ2の昇降をガイドさせるガイドレールで、図7に示すリフト昇降路3に沿って設けられる。図4及び図5中、36は検出器支持ブラケット28の上下動をガイドするガイド部材で、鉛直フレーム13の外側に突出させて設けられている。図7中、37はピットであり、リフトケージ2が図7の入出庫口23に下降したときに、リフトケージ2がピット37内に納まり、リフトケージ2上に載置されたパレット9上に車両を乗り入れられるようにしてある。
本実施形態の駐車装置は、上記構成とされているので、入庫時には、入庫しようとする車両の運転者は、制御盤33に契約者情報等を入力して、格納先となる格納棚4a,5a,6aのパレット9を、入出庫口23まで呼び出す。
このパレットの呼び出し処理の開始に伴い、制御盤33からは、情報aが第1制御装置32に入力される。第1制御装置32は、入力された情報aに基づき、アクチュエータ29に制御指令bを与える。これにより、リフトケージ2では、アクチュエータ29の伸縮ストロークが調整されて、検出器24が、リフトケージ2上に移されるパレット9が呼び出された格納棚4a,5a,6aに対応して、第1のはみ出し検出位置H1、又は、第2のはみ出し検出位置H2、又は、第3のはみ出し検出位置に設置される。
今、入庫される車両が普通車4である場合は、検出器24が第2のはみ出し検出位置H2に配置されるため、リフトケージ2上のパレット9に普通車4が乗り入れられると、図1に示すように、パレット9上の普通車4の上方で投光器25から投光されるビーム状の光27が受光器26に受光されることになる。
この状態で図1に示すように、普通車4の後部ドア31が開いて上方へ跳ね上げられて、格納棚4aの車高区分を超えて上方にはみ出している場合は、光27が開いた後部ドア31によって遮られるため、受光器26が光27を受光できなくなる。これにより、検出器24は、車両はみ出しを検出する。
検出器24は、車両はみ出しを検出すると、はみ出し検出信号cが第2制御装置34に入力される。これにより、第2制御装置34は、駆動装置7,22に停止指令dを送るため、駆動装置7,22が停止される。これにより機械動作が停止されることになる。
上記において、入庫に際してリフトケージ2上のパレット9に載置された普通車4の後部ドア31が開いていない場合や、図1に示すように後部ドア31が開いた状態から閉じられた場合は、受光器26で受光する光27が遮られることはないので、検出器24から第2制御装置34にはみ出し検出信号cが送られることはない。そのため、駐車装置では通常の入庫処理が行われ、リフトケージ2は、駆動装置7の駆動により吊材8を介して上昇する。
入庫する普通車4が図7の最上段の格納棚4aに格納するものであるときは、リフトケージ2は最上段の格納棚4aの高さ位置まで上昇する。この際、上昇したリフトケージ2に備えられている検出器24は、アクチュエータ29により第2のはみ出し検出位置H2に配置される。この第2のはみ出し検出位置H2は、普通車4の車高区分より僅かに高い位置であるため、検出器24が最上段の格納棚4aの天井部に干渉することはない。これにより、リフトケージ2で搬送された普通車4は、リフトケージ2から最上段の格納棚4aに格納させて駐車させることができる。
リフトケージ2を上昇させる途中で、あるいは、最上段の格納棚4aの高さまで上昇させたときに、万一、衝撃や振動で入庫する普通車4の後部ドア31が開いて跳ね上がる事態が生じたときは、検出器24が車両はみ出しを検出することにより、直ちに第2制御装置34からの停止信号により駆動装置7が停止する。そのため、最上段の格納棚4aにリフトケージ2から普通車4を横送りして格納するときに後部ドア31が開いていると、開いた後部ドア31が鉄骨や他の装置と干渉するおそれがあるが、そのおそれを未然に防止できる。
次に、入庫する車両が車高の高いハイルーフ車5である場合は、リフトケージ2上に格納棚5aからパレット9が呼び出される。それに伴い、第1制御装置32からアクチュエータ29に制御指令bが与えられて、検出器24が第1のはみ出し検出位置H1に配置される。
これにより、リフトケージ2上では、パレット9上に乗り入れたハイルーフ車5の上方で投光器25から投光されるビーム状の光27が受光器26に受光されることになる。
したがって、ハイルーフ車5がリフトケージ2で搬送されて、目的の格納棚5aに格納されるまでの間において、後部ドア31が衝撃や振動で開き、格納棚5aの車高区分を超えて上方にはみ出す状態になったときは、検出器24によりハイルーフ車5の車両はみ出し検出が行われる。検出器24がはみ出しを検出した後の処理は、普通車4の場合と同様である。
入庫する車両がミドルルーフ車6である場合は、前記普通車4、ハイルーフ車5の場合と同様に、第1制御装置32からの制御指令bによりアクチュエータ29の伸縮ストロークが制御されて、検出器24は、第3のはみ出し検出位置に配置される。これにより、ミドルルーフ車6の入庫動作中において、ミドルルーフ車6の後部ドア31が開いて跳ね上げられ、格納棚6aの車高区分を超えて上方にはみ出した状態になると、検出器24は、受光器26が光27を受光できなくなることから、ミドルルーフ車6の車両はみ出しを検出する。検出器24がはみ出しを検出した後の処理は、普通車4の場合と同様である。
このように、検出器24は、アクチュエータ29による伸縮動作で第1のはみ出し検出位置H1、又は、第2のはみ出し検出位置H2、又は、第3のはみ出し検出位置に設置させることできるので、普通車4、ハイルーフ車5、ミドルルーフ車6の車両はみ出し検出を、共通の検出器24で行うことができ、格納棚4a,5a,6aの車高区分ごとに検出器を用意しなくて済むという利点がある。
又、本実施形態では、格納棚4a,6aに車高区分を超える車高の車両を格納することはできないが、ミドルルーフ車6用の格納棚6aに普通車4を格納することや、ハイルーフ車5用の格納棚5aに普通車4やミドルルーフ車6を格納することは可能である。この場合は、前述した第1制御装置32による自動的な検出器24の高さ位置の制御に代えて、たとえば、駐車装置の管理者や車両の運転者が、パレット9に乗りいれた車両に対応する車高区分に応じて、検出器24の高さ位置を第2のはみ出し検出位置H2や第3のはみ出し検出位置に配置させるよう操作してもよい。
又、入出庫口23から入庫される車両をリフトケージ2で上昇させる際に、図7に示す駐車装置では、入出庫口23から入る車両をパレット9とともに90度旋回する必要がある。
車両をパレット9とともに旋回させる場合は、パレット9をリフトケージ2の支持部材10aによって支持されている位置よりも上方に持ち上げてから旋回させる。この場合、パレット9は、旋回装置14により、たとえば、300mm程度持ち上げた後、90度旋回させるようにする。
旋回のためにパレット9とともに300mm程度持ち上げられた車両は、この状態で後部ドア開の事態も生じ得る。そのため、旋回中の車両の後部ドア開によるはみ出しを検出することが望まれる場合がある。この場合は、普通車4、ハイルーフ車5、ミドルルーフ車6をそれぞれ格納できる駐車装置では、第1のはみ出し検出位置H1、第2のはみ出し検出位置H2、及び第3のはみ出し検出位置に対して300mm高い位置での検出がそれぞれ必要となる。
この点、本実施形態では、旋回装置14による車両の旋回時には、普通車4、ハイルーフ車5、ミドルルーフ車6ごとに対応させる検出器24の高さ位置の設定を、アクチュエータ29の制御で300mm高い側にずらすように調整しておくだけでよい。
〔第2実施形態〕
図8(a)(b)乃至図10は駐車装置の第2実施形態を示すものである。本実施形態において、第1実施形態に示したものと同一のものには同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8(a)は本実施形態における伸縮機構となるスプリングが上方へ伸長している状態を示す概略側面図、図8(b)は図8(a)を90度異なる角度から見た概略側面図である。図9(a)はスプリングが短縮している状態を示す概略側面図、図9(b)は図9(a)を90度異なる角度から見た概略側面図である。図10は制御ブロック図である。
本実施形態の駐車装置は、図8(a)(b)、図9(a)(b)に一例を示すように、伸縮機構として第1実施形態におけるアクチュエータ29に代えて、スプリング38を用いている。更に、各検出器支持ブラケット28aには、第1のはみ出し検出位置H1に配置させる検出器24aと、第2のはみ出し検出位置H2に配置させる検出器24bとがそれぞれ取り付けられた構成としてある。これは一例であり、第1実施形態と同様に図示してないが、第3のはみ出し検出位置に、別の検出器を更に備えるようにしてもよい。
検出器24a,24bは、第1実施形態の検出器24と同様に、対角配置された投光器25と受光器26(図2参照)とを備えて、投光器25から投光されるビーム状の光27が後部ドア31(図1参照)で遮られることにより、後部ドア31が開いて跳ね上げられて上方にはみ出したことが検出できるようにしてある。
本実施形態では、図10に示すように、検出器24a,24bのはみ出し検出信号cは、第2制御装置34に入力される。
本実施形態における第2制御装置34は、リフトケージ2に普通車4用の格納棚4a(図7参照)から呼び出されたパレット9が搭載されているときには、検出器24bのはみ出し検出信号cを基に、駆動装置7,22に停止指令dを送る機能を備えている。この際、第2制御装置34に検出器24aより入力される信号は無効となっている。
又、第2制御装置34は、リフトケージ2に格納棚5a(図7参照)から呼び出されたパレット9が搭載されているときには、検出器24aのはみ出し検出信号cを基に、駆動装置7,22に停止指令dを送る機能を備えている。したがって、この際、第2制御装置34に検出器24bより入力される信号は無効となっている。
更に、第3のはみ出し検出位置に図示しない別の検出器を備えている場合は、第2制御装置34に、リフトケージ2に格納棚6a(図7参照)から呼び出されたパレット9が搭載されていると、別の検出器のはみ出し検出信号を基に、駆動装置7,22に停止指令dを送る機能を備えるようにすればよい。
検出器24aは、図8(a)(b)に示すように、検出器支持ブラケット28aの上端側に取り付けられている。したがって、検出器24bは、検出器24aの取付け位置よりも下方位置で検出器支持ブラケット28aに取り付けられている。
検出器支持ブラケット28aは、リフトケージ2(図1参照)の各鉛直フレーム13に、上下方向に延びるガイドレール39とガイドブロック40を介して、上下方向に移動可能に取り付けられている。各検出器支持ブラケット28aの下端には、鍔41と下向きに延びるガイド棒42とが取り付けられている。
各鉛直フレーム13には、水平方向に張り出すブラケット43と、鍔41と係合して検出器支持ブラケット28aの上昇側のストロークエンドを定めるストッパ44が取り付けられている。
ブラケット43には、ガイド棒42を挿通させるガイド棒挿通孔47が設けられていて、ガイド棒挿通孔47にはガイド棒42が上方から挿通されている。スプリング38は、ガイド棒42の外側に嵌められた状態でブラケット43と鍔41との間に介装されている。これにより、スプリング38は、検出器支持ブラケット28aを押し上げる方向に付勢している。
ストッパ44は、ブラケット43よりも上方に取り付られている。ブラケット43とストッパ44との間隔は、スプリング38が圧縮されて短縮したときの寸法に、第1のはみ出し検出位置H1と第2のはみ出し検出位置H2との高さの差の寸法を足した寸法に設定されている。
これにより、図9(a)(b)に示すように、リフトケージ2が上昇中に検出器支持ブラケット28aの上端が最上段の格納棚4a(図7参照)の天井部45側に設けられた突起46に突き当たると、その後は、リフトケージ2の上昇は継続しても、検出器支持ブラケット28aの上昇は押さえられる。この際、リフトケージ2に対する検出器支持ブラケット28aの相対的な下降は、スプリング38が圧縮されることにより吸収される。次いで、リフトケージ2が最上段の格納棚4aの位置まで上昇すると、リフトケージ2上では検出器24aが第2のはみ出し検出位置H2に配置される。
更に、各鉛直フレーム13には、図9(a)(b)に示すように、スプリング38が短縮された状態でガイド棒42の下端部が位置するところに、ガイド棒42の下端の近接を検出する近接センサ48が設置されている。近接センサ48は、図10に示すように、オン作動すると、後述する制御装置49に信号eが送られる。
制御装置49は、近接センサ48がオン作動して、その信号eが入力されると、リフトケージ2に格納棚4aから呼び出されたパレット9が搭載されている状態であるとしても、検出器24aから第2制御装置34に入力されるはみ出し検出信号cを有効とし、検出器24bのはみ出し検出信号cは無効とするように機能を切り替える指令fを、第2制御装置34に与える機能を備えている。
これにより、リフトケージ2が最上段の格納棚4aの位置まで上昇している状態では、第2制御装置34では、検出器24aの信号に基づいて、はみ出しの有無が判断される。そのため、最上段の格納棚4aにリフトケージ2から普通車4を横送りして格納するときに後部ドア31が開いていると、開いた後部ドア31が鉄骨や他の装置と干渉するおそれがあるが、本実施形態によっても、そのおそれを未然に防止できる。
一方、リフトケージ2が最上段の格納棚4aの位置から下降を始めると、スプリング38の圧縮状態からの復元力によって、リフトケージ2に対し、検出器支持ブラケット28aが相対的に上昇し、図8(a)(b)に示したように、ストッパ44に鍔41が当たると、その位置で上昇が止まる。このため、リフトケージ2上では、検出器24aは第1のはみ出し検出位置H1に、検出器24bは第2のはみ出し検出位置H2に再び配置される。又、この検出器支持ブラケット28aの上昇に伴って近接センサ48はオフになる。このため、制御装置49からの指令fは第2制御装置34に入力されなくなるので、第2制御装置34では、検出器24a,24bのはみ出し検出信号cに基づく処理が当初の状態に復帰される。
本実施形態の駐車装置は、上記構成としてあるので、入庫する車両が普通車4であり、且つ図7の最上段の格納棚4aに格納する場合について説明する。
図7に示す入出庫口23からリフトケージ2上のパレット9(図1参照)上に載せられた普通車は、図7に示す駆動装置7により巻上げられるリフトケージ2で上昇する。この状態では、スプリング38は図8(a)(b)に示すように伸長しており、検出器24bは第2のはみ出し検出位置H2に配置されている。この状態で、リフトケージ2の上昇中に後部ドア31(図1参照)が開いて上方へ跳ね上がることがあると、検出器24bが車両はみ出しを検出し、そのはみ出し検出信号cに基づいて、第2制御装置34が駆動装置7を停止させることは、第1実施形態の場合と同様である。
次に、リフトケージ2が上昇して、リフトケージ2が図7に示す最上段の格納棚4aの近くに達すると、図8(a)(b)に示すように、検出器支持ブラケット28aの上端は、天井部45の突起46に接近する。この状態で更にリフトケージ2が上昇すると、検出器支持ブラケット28aの上端は、突起46の下面に接触することになる。
仮に、検出器24a,24bが取り付けられている検出器支持ブラケット28aがリフトケージ2に固定されていた場合は、検出器支持ブラケット28aの上端が天井部45に干渉すると、リフトケージ2をそれ以上上昇させることができないので、図7に示したような最上段の普通車4用の格納棚4aに普通車4を格納することはできない。
この点、本実施形態では、検出器支持ブラケット28aの上端が突起46に当った後も、検出器支持ブラケット28aをリフトケージ2に対し相対的に下降させることで、リフトケージ2の上昇を継続することができて、リフトケージ2を最上段の格納棚4aの位置まで上昇させることができる。
このとき、検出器24aと検出器24bは、それぞれ第1のはみ出し検出位置H1と第2のはみ出し検出位置H2からスプリング38の短縮分の寸法だけリフトケージ2側に変位する。このため検出器24aが、検出器24bが当初配置されていた第2のはみ出し検出位置H2に配置された状態になる。
このため、本実施形態では、リフトケージ2上から格納棚4aに格納するまでの普通車4の車両はみ出しを、検出器24aで検出するように切り換えるようになっている。
このように、本実施形態では、検出器支持ブラケット28aがスプリング38の伸縮に伴ってリフトケージ2に対して上下に相対移動できるようにしてあるので、検出器支持ブラケット28aの上端側に、検出器24aと検出器24bがそれぞれ取り付けてあって、検出器支持ブラケット28aの上端が天井部45と干渉する場合であっても、普通車4を最上段の格納棚4aに格納することができる。
本発明は、前記各実施形態のものにのみ限定されるものではない。たとえば、図1乃至図3はリフトケージ2の一例を示すものであり、図示した構成のものに限定されるものではない。たとえば、本発明は、リフトケージ2に旋回装置14を搭載しない形式の駐車装置に適用してもよい。又、車両をパレット9と共にリフトケージ2に搭載して搬送する形式に限らず、くし歯式のリフトケージに車両を直接搭載して搬送した後、格納棚から呼び出されるくし歯式のパレットに載せ代えて(受け代えて)車両を収納する形式の駐車装置に本発明を適用してもよい。更に、車両の後部ドア31が上方へ跳ね上げられて上方へはみ出した状態を検出できることとして説明したが、後部トランクを備えた車両にてトランクの蓋が開いて上方へはみ出した場合も同様に検出できることは勿論である。
図8(a)(b)、図9(a)(b)では、一例として、検出器支持ブラケット28aの下端より下方へ延びるガイド棒42でスプリング38の伸縮をガイドする構成を示したが、これに限定されるものではなく、スプリング38の伸縮をガイドすることができれば、図示した以外のいかなる手段によるものであってもよい。
又、第1実施形態では、入庫時にリフトケージ2の横方向から車両を入れて旋回装置14上のパレット9に載せ、パレット9とともに車両を90度旋回させる場合を説明したが、本発明は、リフトケージ2上のパレット9に直接乗り入れる形式の駐車装置に適用できることは勿論である。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。