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JP6417094B2 - 記録再生装置、記録再生装置の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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JP6417094B2 - 記録再生装置、記録再生装置の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

記録再生装置、記録再生装置の制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は記録再生装置及び制御方法等に関し、特に記録媒体に対するデータ書き込み/読み出しに係るタイミング制御技術に関する。
従来、SDカード等のメモリカードに対してデータの読み出しを行う場合、ホストからカードに与えられるクロックに対する、カードからのデータ送信の遅延量は規格化された固定値であった。したがって、ホスト側はクロック送信に対して規定量の遅延タイミングによってデータラッチを行うことにより、カードアクセスを問題なく行うことが出来た。
しかし近年、メモリカードのアクセス速度向上に伴うクロックの高速化により、前述の遅延量は固定値では規定できなくなっている。このためSDメモリカードの高速規格であるUHS−I(Ultra High Speed−1)においては、所定の周波数のクロックを使用する場合にデータラッチのタイミング調整が必要であることが規定されている。このラッチタイミングの調整作業はチューニングと呼ばれる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−134009号公報
しかしながら、データをラッチするためのクロックの遅延量はカードの温度など外的要因によって変動する。そのため、連続してデータをカードに書き込む際など、長時間にわたりカードアクセスを繰り返している場合、カードの温度の変化に伴って遅延量が変化し、データの読み書きが失敗してしまう可能性がある。このような場合、再度チューニング処理を行うことも考えられるが、チューニング中はカードに対してデータの読み書きができないため、必要以上のチューニングは転送速度の低下につながる。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであり、遅延量が変化する使用条件でも、記録媒体へのデータの転送速度の低下を防ぐと共にアクセスの信頼性を確保することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、記録再生装置であって、
記録媒体に対してクロック信号を出力する出力手段と、
前記記録媒体に命令を送信、前記クロック信号を遅延させることにより得られたタイミング信号に応じて、前記記録媒体から送信されたデータを受信する通信手段と、
所定のデータ列を有する所定のデータの出力命令を前記記録媒体に送信し、前記出力命令に応じて前記記録媒体から出力された前記所定のデータを、前記タイミング信号に応じて受信するように前記通信手段を制御する制御手段であって、前記所定のデータ列を前記通信手段が受信した結果に基づいて前記タイミング信号の遅延量を調整する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
第1の範囲内において、異なる遅延量を有する第1の数の複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する第1の処理と、
前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲内において、異なる遅延量を有する前記第1の数よりも少ない第2の数の複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する第2の処理と
を実行する。
本発明によれば、遅延量が変化する使用条件でも記録媒体へのデータの転送速度の低下を防ぐと共にアクセスの信頼性を確保することができる。
発明の実施形態に対応するデジタルカメラ100の機能構成の一例を示すブロック図。 発明の実施形態に対応するメモリカードコントローラ113及びチューニング回路114の内部構成の一例を示すブロック図。 発明の実施形態に対応するデジタルカメラ100で実行される全調査チューニングの動作を説明するための図。 発明の実施形態に対応するデジタルカメラ100で実行される全調査チューニングの処理の一例を示すフローチャート。 発明の実施形態に対応するデジタルカメラ100で実行される部分調査チューニングの処理の一例を示すフローチャート。 発明の実施形態に対応するデジタルカメラ100で実行されるチューニング動作を対比説明するための図。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態では、記録再生装置の一例としての、接続されたメモリカードに対してデータの書き込み/読み出しが可能なデジタルカメラに、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、記録媒体に対するデータの書き込み/読み出しが可能な任意の機器(ホスト装置)に適用可能であり、デジタルカメラに限定されず、例えば、パソコン、携帯電話、スマートフォン、PDA、デジタルビデオカメラ等も含まれる。
図1は、本実施形態のデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。メインマイコン118は、例えばCPUである。メインマイコン118は、デジタルカメラ100が有する各ブロックの動作を制御する。具体的にはメインマイコン118は、ROM119に記憶された、各ブロックに対して後述の各種シーケンスを実行させるためのプログラムを読み出し、SDRAM116に展開して実行することにより各ブロックの動作を制御する。またメインマイコン118は、後述の液晶ドライバ112を制御することで液晶パネル111の表示制御も行う。
ROM119は、例えば電気的にデータの消去・記録が可能な不揮発性メモリである。ROM119は、デジタルカメラ100が有する各ブロックの動作プログラムだけでなく、各ブロックの動作において必要となる定数等の情報を記憶する。
撮影レンズ101は、被写体像をとらえ、絞り102によって光量を所定量に制限した後、撮像素子103上に被写体像を結像させる。撮像素子103は例えばCCDやCMOSセンサであり、撮像面に結像された被写体像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。撮影レンズ101により結像される被写体像の光量は、メインマイコン118による絞り102の開口量制御により制限される。撮像素子103により出力されたアナログ画像信号は、A/D変換器104によりA/D変換処理が適用されることで、デジタルの画像データに変換される。得られた画像データは、画像処理部105においてガンマ補正、ホワイトバランス補正、ノイズリダクションに係る処理が適用された後、フレームメモリ106に非圧縮画像データとして格納される。このような撮影レンズ101、絞り102、撮像素子103、A/D変換器104、画像処理部105、及びフレームメモリ106により、本実施形態のデジタルカメラ100の画像生成部(撮像部)10が構成される。
以下の実施形態では記録媒体であるメモリカード115に画像生成部で生成された画像データを書き込む場合、或いは、書き込まれた画像データをメモリカード115から読み出す場合について説明する。しかし、本発明が適用可能な対象は画像データに限定されるものではなく、音声データ或いは、動画像データと音声データとを含むマルチメディアデータであってもよい。これらの種類のデータを総称して情報データと呼ぶことができる。本発明の実施形態としての記録再生装置は、情報データを生成するために、画像生成部10に追加してマイク、A/D変換器、音声処理部を含む音声生成部を更に備えることができる。
JPEG符号化部108は、本実施形態のデジタルカメラ100が静止画像を記録する際の符号化形式(JPEG形式)に従って、非圧縮画像データを圧縮符号化し、JPEG静止画像データを生成する。またMPEG符号化部109は、本実施形態のデジタルカメラ100が動画像を記録する際の動画符号化形式(MPEG形式)に従って、非圧縮画像データをフレームとして圧縮符号化し、MPEG動画像データを生成する。JPEG符号化部108及びMPEG符号化部109により生成された各種データは、データバス107を介してSDRAM116に一時的に書き込まれる。SDRAM116は、揮発性メモリである。SDRAM116には、JPEG符号化部108及びMPEG符号化部109により生成されたデータに加え、液晶パネル111への表示用に変換された画像データが格納される。またSDRAM116は、メモリカード115へのデータ書き込みにおいて、書き込み状況に応じたデータ読み出し、及びメモリカード115との間の記録速度の調停を行うためのバッファメモリ空間として利用される。またSDRAM116は、撮影された画像から再生時のインデックス表示で使用するサムネイル画像を生成する画素数変換回路110の作業メモリ空間の提供も行う。
液晶パネル111は、例えばLCD等のデジタルカメラ100が有する表示装置である。上述したように、液晶パネル111の表示制御はメインマイコン118により行われる。具体的にはメインマイコン118からの命令を受けた液晶ドライバ112が、SDRAM116に格納されている表示用の画像データを液晶表示信号に変換して液晶パネル111に出力することで、表示制御が行われる。また液晶パネル111は、画素数変換回路110により液晶パネル111の表示画素数に変更された非圧縮画像データが液晶表示信号に変換されて入力されることで、電子ビューファインダとして機能する(スルー表示)。
メモリカード115は、デジタルカメラ100に着脱可能に接続されることで、データの書き込み/読み出しが可能な記録媒体である。本実施形態ではメモリカード115は、NAND型フラッシュメモリで構成されているメモリカードであり、PC互換性を持つFAT(File Allocation Table)ファイルシステムに準拠したフォーマットでデータの管理がなされる。メモリカード115は、不図示のカードスロットを介してデジタルカメラ100に接続される。カードスロットは、カード検出スイッチを有していてもよく、カードスロットにメモリカード115が装着されたことを検出すると、検出信号をメインマイコン118に出力することができる。
メモリカード115へのデータの書き込み、及びメモリカード115からのデータの読み出し等の通信は、メモリカードコントローラ113により行われる。メモリカードコントローラ113は、データの書き込み時はSDRAM116から記録用のデータを読み出し、メモリカード115への書き込みを行う。またメモリカードコントローラ113は、データの読み出し時はメモリカード115からデータを読み出し、SDRAM116に格納する。
チューニング回路114は、メモリカードコントローラ113と連携して動作し、メモリカード115に対するコマンド発行時のコマンドレスポンス受信および、データ受信の際の、カードクロックを基準とした受信タイミングを調整する。
操作入力部117は、ユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ等のユーザインタフェースである。操作入力部117は、静止画の撮影操作を行うシャッターボタンや、動画の撮影開始および撮影停止を指示するトリガーボタン、カメラ撮影モードと再生モードを切り替えるモードスイッチを含む。操作入力部117は、デジタルカメラ100に設けられた各種操作キーがユーザによって操作されると、該操作に応じた信号を受信し、操作に対応する制御信号をメインマイコン118に出力する。
次に、本実施形態のメモリカードコントローラ113及びチューニング回路114の詳細構成について説明する。図2は、図1におけるメモリカードコントローラ113およびチューニング回路114の機能構成の一例を示すブロック図である。図2において、点線枠113は、メモリカードコントローラ113を示し、点線枠114は、チューニング回路114を示している。また、メモリカード115、SDRAM116、メインマイコン118もそれぞれ、図1の同一ブロックを示している。
まず、メモリカードコントローラ113の詳細構成について説明する。メモリカードコントローラ113はメモリカード115へのデータの書き込み及び読み出しにおいて、CLKライン、CMDライン、及びDATラインを介して信号及びデータの送受信を行う。
ホストコントローラ201は、データの読み書きに係るコマンド信号の出力、及びメモリカード115からのコマンドに対するレスポンス信号の受信を、CMDラインを介して行う。またホストコントローラ201は、メモリカード115に書き込むデータ、あるいはメモリカード115から読み出したデータを、DATラインを介して送受信する制御を行う。具体的に、ホストコントローラ201はメインマイコン118からの指示により、メモリカード115の動作を制御するコマンドを発行すると共に、メモリカード115からのコマンドレスポンスを受信する。
データ送出部202は、SDRAM116からの記録用のデータ(JPEG静止画像データやMPEG動画像データ)をメモリカード115に送出する。データ取込部203は、後述するチューニング動作時にメモリカード115からのテストデータを受信すると共に、メモリカード115に記録されているデータを受信し、受信データをスイッチ215bに出力する。
クロック発生部204は、読み書きのタイミング制御に利用され、クロックパルスで構成されたクロック信号(CLK信号)をCLKラインを介して出力する。クロック信号は、メモリカード115に対してホスト(デジタルカメラ100)からカードへのデータ書き込み、および、カードからホストへのデータ読み出しのデータタイミングを与える。それと同時にホストコントローラ201に対してデータ送出および受信のタイミングを与える。
送信側D−フリップフロップ205は、ホストコントローラ201やデータ送出部202から出力されたデータをラッチして、クロック発生部204からのクロック信号のタイミングと同期させてメモリカード115へ送出する。受信側D−フリップフロップ206は、後述の遅延素子207からのタイミング信号に従ってメモリカード115からデータをラッチする。遅延素子207は、メモリカード115からのデータ読出時に、クロック発生部204からのクロック信号の位相をメインマイコン118からの制御に従って遅延させ、メモリカード115から出力されたデータをラッチするタイミング信号を生成する。なお、コマンドの入出力、及び、データの送受信に応じたCMDラインとDATラインとの間の切り替えは、ホストコントローラ201の制御に従って信号分岐部208が行う。
次にチューニング回路114の詳細構成について説明する。チューニング回路114は、メモリカードから受信したテストデータの受信結果に応じて遅延素子207における遅延量を決定する決定処理を実行するための回路である。
受信結果テーブル(大)209は、後述する図4のフローチャートで説明する、全調査チューニングで作成される受信可否の結果を示す第1のテーブルである。受信結果テーブル(小)210は、後述する図5のフローチャートで説明する、部分調査チューニングで作成される受信可否の結果を示す第2のテーブルである。全範囲スキャン部211は、後述する図4のフローチャートの動作における、遅延段数の最小値および最大値を定義するとともに、全調査チューニング動作時に遅延ステップ数を変化させる。部分範囲スキャン部212は、後述する図5のフローチャートの動作における、遅延段数の最小値および最大値を定義するとともに、部分調査チューニング動作時に遅延ステップ数を変化させる。
最適位相算出部213は、受信結果テーブル(大)209または受信結果テーブル(小)210から、メモリカード115からのデータまたはコマンドを受信時に使用する遅延段数の最適値を算出する。チューニング切り替えスイッチ214は、実行するチューニング種類に応じた信号経路を選択するためのスイッチである。当該スイッチ214は、全調査チューニング時はA側およびA'側に連動して接続し、また部分調査チューニング時はB側およびB'側に連動して接続する。カード動作切り替えスイッチ215aおよび215bは、メモリカード115の動作状態に応じて信号経路を選択するためのスイッチである。当該スイッチ215a及び215bは、メモリカード115のデータアクセス時はa側およびa'側に連動して接続し、またチューニング実行時はb側およびb'側に連動して接続する。遅延量設定部216は、遅延段数を設定遅延量として遅延素子207に設定する。
次に、以上の構成を有する本実施形態のデジタルカメラでのチューニング処理の概要を説明する。メモリカードコントローラ113がメモリカード115にテストデータの出力命令としての「テストデータ送信コマンド」を送信すると、メモリカード115は、クロック発生部204からのクロック信号に同期して、所定パターンの64バイトのデータ列を送信する。そこでメモリカードコントローラ113は、クロック発生部204から供給されるラッチタイミング信号に従ってデータ列を受信する。なお、ラッチタイミング信号は、遅延素子207に設定される遅延段数の値を変化させることで、クロック信号(CLK)との位相関係を変化させることができる。
本実施形態では、遅延素子207における1段当たりの遅延量を、クロック信号の1周期よりも短い所定の時間とする。例えば、本実施形態では、遅延素子207における1段当たりの遅延量は、メモリカード115からのレスポンスデータが、ハイレベル(論理1)とローレベル(論理0)の間での反転に要する期間(反転期間)に基づいて決められる。本実施形態では、遅延素子207における1段当たりの遅延量が、反転期間の約1/2となるように決定されるが、これより短い期間とすることも可能である。前述のように、各遅延素子の遅延量は、温度特性等により変動することがある。また、反転期間の長さは、メモリカード115に対するデータの書き込み、読み出しのための規格等により規定される。本実施形態では、図3に示すように、カードクロックの1周期分より大きいタイミング幅をカバーするように、遅延素子207の遅延段数が設定されることができる。
以下、上述のような構成を有する本実施形態のデジタルカメラ100において実行される遅延段数の調整処理である全調査チューニング処理について図4のフローチャートを用いて詳細を説明する。なお、本チューニング処理の実行中は、記録処理の開始指示がなされたとしても、メインマイコン118は記録処理を実行しなくてもよい。また、全調査チューニング処理では、メインマイコン118がメモリカードコントローラ113及びチューニング回路114を制御することにより、各ブロックが対応する処理を実行する。このため、メインマイコン118は、メモリカードコントローラ113及びチューニング回路114における処理において取得されたデータ等を参照可能であるものとして説明する。
メインマイコン118には上位層プログラムとドライバプログラムが格納されている。上位層プログラムはカードマウント実行の指示、動画記録の開始、動画記録中のカード書き込み実行、動画記録の終了、静止画撮影時のカード書き込み実行、再生時のカード読み出しの指示等をドライバプログラムに対して行う。また、ドライバプログラムは上記指示を受けて、ホストコントローラ201を通じてメモリカード115に対してコマンドを発行してその動作を制御する。
まず、上位層プログラムによって全調査チューニング動作が指示されると、以降はドライバプログラムでの制御となる。メインマイコン118は、メモリカードコントローラ113のクロック発生部204にクロック信号の送信を開始させる。またS401にて、メインマイコン118はチューニング切り替えスイッチ214をA側およびA'側に接続する。続くS402にて、メインマイコン118はカード動作切り替えスイッチ215aをb側、カード動作切り替えスイッチ215bをb'側にそれぞれ接続する。続くS403にて、メインマイコン118は、SDRAM116内に保持されていたチューニング済みフラグをクリアする。更に、S404にて、メインマイコン118は、全範囲スキャン部211を介して遅延素子207におけるクロック信号の遅延段数を初期化(「1」に設定)する。
S405にて、ホストコントローラ201はメモリカード115にテストデータを送信させるためのテストデータ送信コマンドを、メモリカード115に対して発行し、CMDラインを介して送信する。テストデータは、予め定められた所定パターンの64バイトのデータ列であり、メモリカード115は受信しているクロック信号に同期して該データ列を送信するものとする。次にS407にて、メインマイコン118は、ホストコントローラ201経由でメモリカード115から64バイトのテストデータを受信する。その際、フリップフロップ206は、遅延素子207により供給されるタイミング信号に応じてメモリカード115からDATラインを介して受信したデータをラッチし、ホストコントローラ201へ供給する。遅延素子207により供給されるタイミング信号は、現在設定されている遅延段数に従って遅延素子207がクロック信号を遅延させることで生成される。受信データはSDRAM116に格納される。
続くS407にて、メインマイコン118は、SDRAM116に格納したデータ列(メモリカード115が送信したテストデータ列をフリップフロップ206がラッチすることにより得られたパターン)が、テストデータの所定パターンと一致するか否かを判断する。メインマイコン118は、受信したデータ列の64バイト全てが所定パターンと一致すると判断した場合は処理をS408に移し、受信したデータ列の少なくとも一部が所定パターンと一致しないと判断した場合は処理をS409に移す。S408では、メインマイコン118は、受信結果テーブル(大)209に、現在の遅延段数に関連付けて受信成功の情報を記録する。受信結果テーブル(大)209の一例は図3に示す通りである。当該受信結果テーブル(大)209は、遅延段数とテストデータの受信可否の関係を示すテーブルであり、図中の○は受信成功、×は受信失敗を示す。一方、S409では、現在の遅延段数に関連付けて受信失敗の情報を受信結果テーブル(大)209に記録する。
その後S410にて、メインマイコン118は、遅延素子207に設定した遅延段数が最大遅延段数であるか否かを判断する。遅延素子207に設定した遅延段数が最大遅延段数ではない場合、S411で、メインマイコン118からの指示に従い全範囲スキャン部211が1つ上の遅延段数を遅延量設定部216を介して遅延素子207に設定し、処理をS405に戻す。またメインマイコン118は、遅延素子207に設定した遅延段数が最大遅延段数であると判断した場合、受信結果テーブル(大)209が完成したことになるので処理をS412に移す。
S412では、メインマイコン118からの指示に従い最適位相算出部213が受信結果テーブル(大)209を参照して、メモリカード115へのアクセス時に遅延素子207に設定すべき最適遅延段数を決定する。決定された最適遅延段数は、設定遅延量として後で遅延素子207に設定される。具体的に、以上の処理により、遅延素子207におけるクロック信号の遅延量が全範囲スキャン部により段階的に設定される。そして、各遅延量における受信結果に基づき例えば図3に示されるような受信結果テーブル(大)209が得られる。よって、最適位相算出部213は、S412において受信成功した遅延段数の群(範囲)における中心値を最適遅延段数に決定できる。図3の例では、受信成功した遅延段数(位相)の群(グループ)のうち、該グループにおける中央値である141が最適遅延段数として決定される。
その後、S413にて、メインマイコン118は最適段数が算出されたことを示す、チューニング済フラグをSDRAM116内にセットする。続くS414にて、メインマイコン118はカード動作切り替えスイッチ215をa側およびa'側に接続する。これにより、最適位相算出部213が算出した最適段数が遅延量設定部216に供給され、遅延素子207に対して最適段数を設定することができる。また、メモリカード115から読み出されたデータは、データ取込部203からSDRAM116に出力される。以上により、一連の処理を終了する。
次に、本実施形態のデジタルカメラ100において実行される部分調査チューニング処理について図5のフローチャートを用いて詳細を説明する。部分調査チューニングでは、全調査チューニングにおいて決定された最適段数を中心とする所定の調査範囲について再度のチューニングを行い、クロックとデータとのずれに応じた最適段数を再設定する。なお、部分調査チューニングにおける当該調査範囲は、設計時に規定されるデータ遷移期間(データ無効期間)をカバーするように、換言すると該期間よりも大きな範囲となるように設定する。
メインマイコン118の上位層プログラムによって部分調査チューニング動作が指示されると、以降はドライバプログラムでの制御となる。S501にて、メインマイコン118はチューニング切り替えスイッチをB側およびB'側に接続する。続くS502にて、メインマイコン118はカード動作切り替えスイッチ215をb側およびb'側に接続する。次に、S503にて、メインマイコン118はSDRAM116内のチューニング済フラグの値を参照し、フラグがセットされているかを判定する。フラグがセットされていればS504の処理に移行する。一方、フラグがセットされていなければ、前回チューニング時の最適段数が不明なので、S505にて、エラー終了となる。なおこの場合、上位層プログラムからの指示により、全調査チューニングを実施する。S503にてチューニング済フラグがセットされていることが確認された後は、S504にてメインマイコン118はチューニング済みフラグをクリアする。
続くS506にて、メインマイコン118は全調査チューニングで算出された最適段数を、SDRAM116から取得する。次に、S507にてメインマイコン118は部分調査チューニングで調査する、遅延段数の範囲を算出する。例えばSDRAM116から取得した最適段数が141である場合、141を中心とした前後の所定段数を調査範囲として設定できる。所定段数は、例えば50段として合計101段でデータ遷移期間をカバーし、91〜191段の調査範囲で受信可否の調査を行うことができる。その後、S508にて、メインマイコン118からの指示に従い部分範囲スキャン部212は遅延量設定部216の遅延段数を調査範囲の下限段数に設定する。上述の例では、「91」に設定できる。
続くS509からS511までの処理は、S405からS407までの処理と同様である。S511にて、受信テストデータが所定パターンデータと一致している場合、メインマイコン118は、S512にて受信結果テーブル(小)210に、現在の遅延段数に関連付けて受信成功の情報を記録する。一方、一致しない場合S513にて、メインマイコン118は現在の遅延段数に関連付けて受信失敗の情報を受信結果テーブル(小)210に記録する。なお、受信結果テーブル(小)210は、遅延段数の調査範囲のみのテストデータの受信結果を記録したテーブルであって、当該テーブルはSDRAM116に格納される。その後S514にて、メインマイコン118は遅延段数が調査範囲の上限段数に到達したかを判定する。上記の例では、この上限段数を191段とすることができる。もし上限値でなければ、S515にてメインマイコン118からの指示に応じて部分範囲スキャン部212は遅延段数を1段増やして、S509からの処理を繰り返す。一方、遅延段数が最大値の場合、受信結果テーブル(小)210が完成したことになるので、S516に移行する。S516では、メインマイコン118からの指示に従い最適位相算出部213が受信結果テーブル(小)210を参照して新しい最適段数を判定する。この判定動作の詳細は、図6を参照して後述する。その後、S517にてメインマイコン118は、チューニング済フラグをSDRAM116にセットする。続くS518にて、メインマイコン118はカード動作切り替えスイッチ215をa側およびa'側に接続する。これにより、最適位相算出部213が算出した新たな最適段数が遅延量設定部216に供給され、遅延素子207に対して最適段数を再設定することができる。以上により、一連の処理を終了する。
次に図6を参照して、全調査チューニング後に実施する部分調査チューニングの具体例を説明する。図6は、全調査チューニングおよび部分調査チューニングの関係を示す図である。図6(a)は全調査チューニングを行った後、データの出力タイミングが変化する以前に部分調査チューニングを行った例を示す図である。図6(a)において、クロック発生部204からのクロック波形601及びメモリカード115が出力したデータ波形602に対して、ラッチタイミング604で全調査チューニングを行った結果が受信結果テーブル(大)209における受信結果603である。受信結果テーブル(大)209の内容は、ラッチタイミング604に示す1段〜88段までが受信NG、89段〜194段がOK、195段〜最大段がNGとなっている。全調査チューニングでは、受信結果603がOKとなっている89段〜194段の中心である141段を最適位相として算出する。
なお、図6(a)では、NGの段数が94段となっており、当該段数がデータのデータ遷移期間(データ無効期間)に対応する。そこで、部分調査チューニングにおける調査範囲は、この段数をカバーするようにとなるように設定すればよく、ここでは前後50段の計101段としている。受信結果テーブル(小)210の内容605は、全調査チューニングの直後に実行される部分位相チューニングの結果を示す。ここでは最適段数である141段を中心に、前後所定段数の調査範囲の受信結果を調査し、全てOKとなっていることを示している。このように該調査範囲ですべてOKの結果となった場合は、最適位相算出部213は最適段数の変更は行わず、引き続き141段が最適段数として使われる。
次に図6(b)は、全調査チューニングを行った後、メモリカード115の温度変化によってデータの出力タイミングが変化した状態で、部分位相チューニングを行った例を示す図である。図6(b)においてクロック波形606とデータ波形607との関係は、クロック波形601とデータ波形602との関係に比べてずれが生じている。具体的に、クロック波形606に対してデータ波形607は時間的に後方にずれている。このような場合に部分位相チューニングを行うと、受信結果テーブル(小)210の内容608にNGの段数が含まれることになる。具体的に91段〜138段がNGとなり、139段〜161段がOKとなっている。この場合、少なくとも(138−91=)47段分、後方にデータ出力タイミングがずれたことが判るため、当該ずれ分により元の最適段数を修正して新たな最適段数を再決定することができる。具体的に、ずれ分を加算(141+47)することにより新たな最適段数として188段を設定する。なお、上記の場合は時間的に後方にずれたのでずれ分を加算して修正を行ったが、前方にずれる場合にはずれ分を減算する。
本実施形態において全調査チューニングと部分調査チューニングとは、上位層プログラムにより使い分けが可能である。使い分けに関して処理負荷に着目すると、設定遅延段数が全調査チューニングでは200段であるのに対し、部分調査チューニングでは約100段なので、メモリカード115へのアクセス回数は約1/2となる。これに伴い、チューニングの総時間も約1/2となる。そこで本実施形態の上位層プログラムでは、この特性に鑑み、全調査チューニングをカードマウント直後に行い、部分調査チューニングは、その後に任意のタイミングで行うことができる。より具体的には、例えば動画記録中または静止画記録時のカード書き込み実行の直前、或いは、該実行に先立って部分調査チューニングを行う構成とすることができる。この構成では、カードマウント直後に正確な最適な遅延段数を算出した後、動作時間が短い部分調査チューニングをデータ書き込みの直前に行う。よって、チューニング時間によるカードパフォーマンスへの影響を少なくしながら、データ書き込みの信頼性を確保することができる。
また、静止画撮影時において、シャッターボタンを押す回数分だけ撮影が実行される単写モードと、シャッターボタンが押されている間、連続的に複数回の撮影が実行される連写モードとがある。このような構成において、単写モード時はシャッターボタンの操作に基づく撮像指示の度に全調査チューニングを行うことができる。一方の連写モード時はシャッターボタンの操作に基づく撮像指示に応じて部分調査チューニングを行うことができる。その際、最初のシャッターが切れる時のみに部分調査チューニングを行ってもよい。この構成では、単写時は静止画記録の時間間隔が規定されず、時間の経過による温度変化が起こりうることに対応できる。また、連写時は静止画記録の時間間隔が少ないうえにカードパフォーマンスが求められることに対応できるチューニングシステムを提供することが出来る。
また、デジタルカメラ100の動作状態として、全てのブロックの電源供給が停止或いは遮断されたOFF状態(動作停止状態)と、電力供給は停止されていないものの、通常の動作状態に比べて消費電力が制限されたスタンバイ状態(省電力状態)とがある。スタンバイ状態では、例えばボタン操作を検知するブロックのみ通電し、他の非使用ブロックのみ電源を遮断することができる。この場合、動作停止状態からの復帰時、特に起動時のカードマウント直後に全調査チューニングを行い、スタンバイ状態からの復帰直後に部分調査チューニングを行う構成としてもよい。この構成では、特に素早い立ち上がりが求められる省電スタンバイ状態からの復帰時に、より迅速にカード書き込み可能な状態に移行できるシステムを提供できる。
以上によれば、装置の状態に応じて遅延素子207に設定する遅延段数の情報がない状態から最適段数が検出できる全調査チューニングと、全調査チューニングの結果を元に、短時間で最適段数の変化に追従する部分調査チューニングとを使い分けることができる。これにより、チューニングによるカードパフォーマンスの低下を抑えつつ、アクセスの信頼性を維持することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (17)

  1. 記録媒体に対してクロック信号を出力する出力手段と、
    前記記録媒体に命令を送信、前記クロック信号を遅延させることにより得られたタイミング信号に応じて、前記記録媒体から送信されたデータを受信する通信手段と、
    所定のデータ列を有する所定のデータの出力命令を前記記録媒体に送信し、前記出力命令に応じて前記記録媒体から出力された前記所定のデータを、前記タイミング信号に応じて受信するように前記通信手段を制御する制御手段であって、前記所定のデータ列を前記通信手段が受信した結果に基づいて前記タイミング信号の遅延量を調整する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    第1の範囲内において、異なる遅延量を有する第1の数の複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する第1の処理と、
    前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲内において、異なる遅延量を有する前記第1の数よりも少ない第2の数の複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する第2の処理と
    を実行することを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記出力手段は、前記クロック信号を周期的に出力し、
    前記第1の範囲は、前記クロック信号の1周期を含む範囲であり、前記第2の範囲は、前記クロック信号の1周期の一部であることを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の処理では、前記第1の処理において前記所定のデータを受信する際に使用した前記複数のタイミング信号にそれぞれ対応する複数の遅延量のうちの一部の範囲の遅延量をそれぞれ有するタイミング信号を用いて、前記所定のデータを受信するように制御することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  4. 前記タイミング信号は、予め決められた複数の異なる遅延量で遅延させることが可能であり、
    前記制御手段は、
    前記第1の処理では、前記予め決められた複数の異なる遅延量の全てにそれぞれ対応する複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定し、
    前記第2の処理では、前記予め決められた複数の異なる遅延量のうちの一部の範囲の遅延量にそれぞれ対応する複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の処理により決定された遅延量を含むように、前記第1の処理により決定された遅延量に基づいて前記第2の範囲を決めることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  6. 前記第2の範囲は、前記記録媒体から送信されるデータの遷移期間よりも大きく設定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の処理において、前記通信手段が受信した前記所定のデータが前記所定のデータ列を有していると判定された場合の遅延量のいずれかを前記遅延量に決定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  8. 前記制御手段は、
    画像データの記録指示に応じて、前記記録媒体に前記画像データの記録コマンドと前記画像データとを送信するように前記通信手段を制御し、
    前記記録媒体が前記記録再生装置にマウントされてから前記画像データの記録指示までの間に前記第1の処理を実行し、前記第1の処理の後、前記第2の処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  9. 画像データを生成する生成手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記生成手段が前記画像データを生成している間に前記第2の処理を実行することをさらに特徴とする請求項に記載の記録再生装置。
  10. 前記制御手段は、前記画像データが前記記録媒体に送信される前に前記第2の処理を実行することをさらに特徴とする請求項に記載の記録再生装置。
  11. 前記画像データの記録指示により1画面の前記画像データが記録される場合、前記制御手段は、前記記録指示に応じて前記第1の処理を実行することをさらに特徴とする請求項から10のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  12. 前記記録指示に応じて複数画面の前記画像データが記録される場合、前記制御手段は、前記記録指示に応じて前記第2の処理を実行することを特徴とする請求項11に記載の記録再生装置。
  13. 前記制御手段は、前記記録指示に応じて記録される複数画面の画像データのうち、2番目以降の画像データを記録する場合に前記第2の処理を実行しないことを特徴とする請求項12に記載の記録再生装置。
  14. 前記制御手段は、前記記録再生装置が、電源供給が停止された状態から復帰する場合に、前記第1の処理を実行することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  15. 前記制御手段は、前記記録再生装置が、消費電力が制限された省電力状態から復帰する場合に、前記第2の処理を実行することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  16. 記録媒体に対してクロック信号を出力する出力手段と、
    前記記録媒体に命令を送信、前記クロック信号を遅延させることにより得られたタイミング信号に応じて、前記記録媒体から送信されたデータを受信する通信手段と、
    所定のデータ列を有する所定のデータの出力命令を前記記録媒体に送信し、前記出力命令に応じて前記記録媒体から出力された前記所定のデータを、前記タイミング信号に応じて受信するように前記通信手段を制御する制御手段であって、前記所定のデータ列を前記通信手段が受信した結果に基づいて前記タイミング信号の遅延量を調整する制御手段と
    を有する記録再生装置の制御方法であって、
    前記制御手段が、第1の範囲内において遅延量を有する第1の数の複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する第1の処理を実行する工程と、
    前記制御手段が、前記第1の範囲よりも狭い第2の範囲内において、異なる遅延量を有する前記第1の数よりも少ない第2の数の複数のタイミング信号のそれぞれに応じて前記通信手段が受信した前記所定のデータの受信結果に基づき、前記タイミング信号の遅延量を決定する第2の処理とを実行する工程と
    を有することを特徴とする記録再生装置の制御方法。
  17. コンピュータを請求項1から15のいずれか1項に記載の記録再生装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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