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JP6419743B2 - 加熱用調理器及び電子レンジ - Google Patents
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JP6419743B2 - 加熱用調理器及び電子レンジ - Google Patents

加熱用調理器及び電子レンジ Download PDF

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Description

本発明は、加熱用調理器及び電子レンジに関する。
特許文献1には、加熱用調理器として、金属トレイを有する電子レンジ用取っ手付き金属製食品加熱トレイであって、金属トレイの端に対称的に配置された断熱性の取っ手を備えた電子レンジ用取っ手付き金属製食品加熱トレイが開示されている。
当該電子レンジ用取っ手付き金属製食品加熱トレイは、金属トレイの底面上に均等に配置された絶縁性の台を備え、取っ手と台は夫々加硫により金属トレイに接着されて構成されている。
つまり、当該電子レンジ用取っ手付き金属製食品加熱トレイは、加熱用容器となる金属製食品加熱トレイの開口部に延出形成された左右一対の端部を心材として、その周囲を覆うようにゴム部材が加硫により接着されている。
特開2004−73263号公報
しかし、特許文献1に開示された加熱用調理器に金属製の蓋体を被せて電子レンジで調理する際に、加熱用調理器に対して蓋体が適正な位置に配置されていない場合や、収容部の調理材が加熱されて発生する蒸気により蓋体が加熱用調理器から位置ずれした場合に、金属製の加熱用容器と蓋体との間にできるギャップでスパークが発生する虞があった。
このようなスパークが発生すると加熱用調理器の損傷や食材の発火、さらには電子レンジ自体に損傷を招く虞があるという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、調理中に加熱用容器と蓋体との間で不用意なスパークが発生することのない加熱用調理器及び電子レンジを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による加熱用調理器の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、金属製の加熱用容器と、金属製の蓋体と、マイクロ波によって発熱し、前記加熱用容器を加熱する発熱体と、少なくとも前記加熱用容器の開口部を囲繞するように配置された非金属製の断熱部材と、前記加熱用容器と前記蓋体とに介在するように配置される非金属製のパッキンと、を備えて構成されている点にある。
金属製の加熱用容器の開口部が非金属製の断熱部材で囲繞されるとともに、非金属製のパッキンが蓋体と加熱用容器の間に介在することによって、加熱用容器と蓋体との沿面距離が確保されるようになり、電子レンジを用いた調理中に加熱用容器と蓋体との間でスパークが発生することが回避できる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記パッキンは前記蓋体の縁部に取り付けられている点にある。
蓋体の縁部は縁部以外の面状の部位と異なり開放端を構成することから、当該縁部に電界が集中して放電し易くなる。しかし、蓋体の縁部にパッキンを取り付けることにより、加熱用容器と蓋体の絶縁体によって覆われていない部分同士の距離を稼ぐことができ、加熱用容器と蓋体との間でのスパークの発生を回避することができるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二の特徴構成に加えて、前記パッキンは外方に向かって延びる鍔部を備えている点にある。
加熱中に生じる蒸気の圧力等が蓋体に作用して加熱用容器に対する位置ずれが発生した場合でも、パッキンに備えた鍔部によって、加熱用容器と蓋体の絶縁体によって覆われていない部分同士の距離を稼ぐことができ、加熱用容器と蓋体との間でのスパークの発生を効果的に回避することができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第三の特徴構成に加えて、前記蓋体は前記縁部近傍に垂下部が形成されており、前記パッキンは前記垂下部の内面側より外面側に亘って取り付けられている点にある。
垂下部の下端は開放されていることから、開放端となるので電界が集中して放電し易くなる。しかし、垂下部の内面側より外面側に亘ってパッキンが取り付けられることにより、鋭利な形状となる垂下部の下端を含む領域がパッキンで被覆されるので、加熱用容器に対して蓋体の設置姿勢が多少変動する場合であっても、加熱用容器と蓋体の絶縁体によって覆われていない部分同士の距離を稼ぐことができ、加熱用容器と蓋体との間でのスパークの発生を効果的に回避することができるようになる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記加熱用容器は前記開口部の周縁に鍔状の延出部が形成されており、前記延出部に前記断熱部材が取り付けられている点にある。
開口部の周縁に形成された鍔状の延出部に取り付けられた断熱部材によって加熱用容器と蓋体の絶縁体によって覆われていない部分同士の距離を稼ぐことができ、加熱用容器と蓋体との間でのスパークの発生を回避することができるようになる。しかも、加熱された加熱用容器を持ち運ぶ際に、鍔状の延出部に取り付けられた断熱部材を手指で支持することにより、火傷することなく安全に操作することができる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第五の特徴構成に加えて、前記断熱部材は前記加熱用容器に対する前記蓋体の相対位置を規制する位置規制部を備えている点にある。
加熱中に生じる蒸気の圧力等が蓋体に作用して加熱用容器に対する位置ずれが発生する虞がある場合でも、加熱用容器に対する蓋体の相対的な位置が断熱部材に備えた位置規制部により規制されるため、調理中に蓋体が移動して加熱用容器と蓋体との間でスパークが発生することが回避できる。
本発明による電子レンジの第一の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一から第六の何れかの特徴構成を備えた加熱用調理器と、この加熱用調理器を調理室内に収容可能な電子レンジ本体とから構成され、前記電子レンジ本体は、前記調理室内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段と、前記加熱用調理器を用いて加熱する際のマイクロ波供給手段の動作条件を被調理物ごとに記憶する記憶部と、前記被調理物を選択可能な選択部と、前記選択部により選択された被調理物に応じて前記動作条件を前記記憶部より読み出して設定する設定部と、を備えている点にある。
加熱用調理器を用いた被調理物が選択部を介して選択されると、設定部によって、対応する被調理物に応じた適切なマイクロ波供給手段の動作条件が記憶部から読み出されて加熱条件として設定される。従って、操作者は、予め必要な調理材を加熱用調理器に投入して、電子レンジ本体の調理室内に載置した後に、選択部から被調理物を選択すれば、加熱時間や加熱パワー等の複雑な条件を設定しなくても、適切に加熱調理されるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、調理中に加熱用容器と蓋体との間で不用意なスパークが発生することのない加熱用調理器及び電子レンジを提供することができるようになった。
(a)は本発明による加熱用調理器の斜視図、(b)は同加熱用調理器の平面図、(c)は同加熱用調理器の正面図 (a)は一対の断熱部材を加熱用容器にネジで固定する様子を示した説明図、(b)は蓋体を備えた加熱用調理器の斜視図 (a)は本発明による加熱用容器の正面図、(b)は同加熱用容器の平面図、(c)は同加熱用容器の側面図、(d)は同加熱用容器の底面図 (a)は本発明による加熱用容器の斜視図、(b)は図3(b)のA−A断面図、(c)は図3(b)のB−B断面図 (a)は本発明による一対の断熱部材の斜視図、(b)は同断熱部材の正面図、(c)は断熱部材単体の側面図 (a)は断熱部材を加熱用容器に取り付ける様子を示した説明図、(b)は断熱部材が加熱用容器に取り付けられた状態の加熱用調理器の要部断面図 (a)は本発明による蓋体の平面図、(b)は図7(a)のC−C断面図、(c)は図7(a)のD−D断面図 (a),(b),(c)は本発明による蓋体を備えた加熱用調理器の要部断面図 (a)は本発明による蓋体を備えた加熱用調理器の要部断面図、(b)は第3リブが溝部の上面から下面に向けて突出形成されている加熱用調理器の要部断面図 Mg系フェライト粉を焼結した磁性粉含有焼結体のマイクロ波による昇温特性図 加熱用調理器の別実施形態を示し、(a)は一対の断熱部材を加熱用容器にネジで固定する様子を示した説明図、(b)は蓋体を備えた加熱用調理器の斜視図 加熱用調理器の別実施形態を示し、(a)はパッキンを装着する前の蓋体とパッキンの斜視図、(b)はパッキンを装着した蓋体が適正な姿勢で加熱用容器に設置された状態を示す要部の断面図 加熱用調理器の別実施形態を示し、(a)は一対の断熱部材を加熱用容器にネジで固定する様子を示した説明図、(b)は蓋体を備えた加熱用調理器の斜視図 加熱用調理器の別実施形態を示し、(a)はパッキンを装着する前の蓋体とパッキンの斜視図、(b)はパッキンを装着した蓋体が適正な姿勢で加熱用容器に設置された状態を示す要部の断面図 加熱用調理器の別実施形態を示し、(a)はパッキンを装着した蓋体が適正な姿勢で加熱用容器に設置された状態を示す断面図、(b)はパッキンを装着した蓋体が加熱用容器にずらして設置された状態を示す断面図 加熱用調理器の別実施形態を示し、(a)は加熱用調理器の斜視図、(b)は同正面図 (a)は電子レンジの正面図、(b)は扉が開放され、庫内に加熱用容器が収容された電子レンジの説明図 電子レンジの制御装置の機能ブロックの説明図 電子レンジの制御装置によって制御される調理メニューのパラメータ説明図
以下に、本発明を構成する加熱用調理器及びこの加熱用調理器を付属品として備える電子レンジの第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)〜(c)及び図2(a),(b)に示すように、加熱用調理器1は鍋状または皿状に形成された金属製の加熱用容器2と、加熱用容器2を囲繞するように配置された樹脂製の加熱用容器保持具9と、同じく金属製の蓋体23とを備えて構成されている。
当該加熱用調理器1は加熱用容器2に投入された調理材を電子レンジやIHクッキングヒータを用いて加熱するために用いられる調理器で、加熱用容器2の底部2Aの裏面には厚さが数mm程度の円盤状の発熱体5が固着され、発熱体5で生じた熱が金属製の加熱用容器2を伝わって内部の調理材を加熱するように構成されている。
発熱体5を誘電加熱発熱体、即ちマイクロ波吸収により発熱する発熱体で構成することにより電子レンジ用の加熱用調理器1として機能し、発熱体5を誘導加熱発熱体、即ち高周波磁界により発熱する発熱体で構成することによりIHクッキングヒータ用の加熱用調理器1として機能する。
加熱用容器2は調理材を投入する開口部3と、開口部3から投入された調理材を収容する収容部4とを備え、収容部4を含む開口部3の内縁及び蓋体23は平面視で真円形状に構成されている。加熱用容器2及び蓋体23は熱伝導性に優れ且つ軽量材質のアルミニウムで構成されている。加熱用容器2の内表面及び該表面はフッ素樹脂でコーティングされるとともに蓋体23の表面はアルマイト処理され、それぞれに絶縁性が付与されている。
尚、加熱用容器2及び蓋体23の母材はアルミニウムに限るものではなく、同様の熱伝導特性を備えた銅等の他の金属で構成されていてもよい。また、絶縁性を付与するために、表面に絶縁性塗料を塗布されていてもよい。
図3(a)〜(d)及び図4(a)〜(c)に示すように、加熱用容器2は開口部3から開口部3の径方向外側に僅かに延出した縁部7と、縁部7より径方向外側に大きく延出した突片部8とを備えた延出部6が収容部4と一体に形成されている。
縁部7及び突片部8は開口部3の外周に間隔を隔てて縁部7同士及び突片部8同士が対向するように一対ずつ点対称に形成され、縁部7の外周部及び突片部8の外周部は同心円状に形成されている。従って、開口部3の中心から突片部8の外周部までの長さが一定となる。さらに、縁部7の内周部及び突片部8の内周部は同じ長さに形成されている。
図1(a)〜(c)及び図2(a),(b)に示すように、加熱用容器保持具9は支持部11と保護部12を備えた絶縁性の断熱部材10で構成されている。当該断熱部材10が第1の断熱部材となる。加熱状態にある高温の加熱用容器2に手指や掌が触れることなく加熱用容器2を支持するために、加熱用容器2の開口部3を囲繞するように支持部11が設けられている。
支持部11を手指で把持し或いは掌で挟持する際に、手指や腕等が加熱用容器2の収容部4の外側面つまり側壁に触れて火傷しないように、加熱用容器2の収容部4の外側面沿って底部2A近傍まで垂下するように支持部11から下方に連続するように保護部12が支持部11と一体に形成されている。
絶縁性の断熱部材10として耐熱温度が260℃のポリ四フッ化エチレン(PTFEテフロン(登録商標))、耐熱温度が300℃のシリコン樹脂、耐熱温度が270℃のシンジオタクチックポリスチレン樹脂(SPS)等の耐熱温度の高い樹脂を好適に用いることができる。
これらの樹脂は何れも誘電率が小さくマイクロ波の透過特性に優れているので電子レンジ用の加熱用容器保持具9としても優れ、また調理器具として高温加熱が繰り返される環境下でも劣化し難く優れた断熱効果を発揮する。
支持部11は少なくとも加熱用容器2の開口部3に形成された延出部6を囲繞するように開口部3の径方向外側に延出形成され、平面視で加熱用容器2の側面外方に沿う保護部12より径方向外側に張出するように形成されている。さらに支持部11には支持部11の外周に沿って上方に突出する突出部17が形成されている。
図5(a)〜(c)及び図6(a),(b)に示すように、加熱用容器保持具9は互いに分離可能な一対の断熱部材10と各断熱部材10同士を連結する連結部14とを備え、連結部14により互いが連結された状態で加熱用容器2を囲繞して加熱用容器2を支持可能な断熱性の支持部11として機能するように構成されている。
各断熱部材10は平面視で左右対称形状に形成され、一対の支持部11により加熱用容器2を左右側方から挟持するように配置され、連結部14で連結された状態で平面視真円形状になるように加熱用容器2と同心状に配置される。
各断熱部材10は加熱用容器2に形成された凸部つまり延出部6(7,8)(図2(a)参照、以下「凸部」も符号6で示す。)と係合する凹部13を備え、凸部6に凹部13が係合した状態で一対の断熱部材10同士が連結部14で連結可能に構成されている。
加熱用容器2の周部に沿って形成された凸部6に外嵌するように、各断熱部材10の内周側から外周側に凹部13として機能する溝部(以下「溝部」も符号13で示す。)が窪み形成されている。
溝部13は加熱用容器2の縁部7の上下方向位置を規制する一対の第1リブ18と、加熱用容器2の突片部8の左右方向位置を規制する一対の第2リブ19と、突片部8の上下方向位置を規制する一対の第3リブ20を備えている。
第1リブ18は溝部13の下面から上面に向けて突出形成され、第2リブ19は溝部13の下面から上面に延出形成され、第3リブ20は溝部13の下面から上面に向けて突出形成されている。
溝部13のうち一対の第2リブ19で案内される領域に加熱用容器2の突片部8が嵌め込まれる。その際に第3リブ20によって突片部8の上下方向位置が規制されるとともに第2リブ19によって突片部8の左右方向位置が規制され、さらに突片部8を溝部13に完全に嵌め込んだ状態で第1リブ18によって加熱用容器2の縁部7の上下方向位置が規制される。
このようにして加熱用容器2に形成された延出部6(7,8)のうち縁部7が溝部13と浅く係合し、縁部7よりさらに径方向外側に延出形成された突片部8が溝部13と深く係合し、互いの連結部14同士が当接するようになる。
第1リブ18及び第3リブ20によって加熱用容器2に形成された延出部6と支持部11との間に空気による断熱層として機能する空隙が形成されるので、手指に伝達される熱が一層低減できるようになる。
連結部14は各断熱部材10の一端側に形成されたネジ固定部15と各断熱部材10の他端側に形成されたネジ挿入部16とを備え、ネジ挿入部16からネジ固定部15に挿入したネジ22で両者を締付固定するように構成されている。
断熱部材10と同一材質のネジ22を用いるのが好ましいが、断熱部材10と同程度の断熱性を有する樹脂製のネジを用いてもよく、セラミック製のネジを用いてもよい。尚、断熱部材10の耐熱温度以上にネジが加熱される場合を想定すると、連結部14が軟化して締付状態が緩む虞があるため金属製ネジの使用は避けた方が好ましい。
加熱用容器2に形成された凸部6と断熱部材10に形成された凹部13とが確実に係合された状態で初めて連結部14で連結可能になるので、加熱用容器保持具9が加熱用容器2に不十分な状態で取り付けられるようなことが無く十分な安全性が確保できる。つまり、係合不良な状態で連結され、調理中に誤って加熱用容器保持具9が加熱用容器2から離脱し、火傷等の事故が発生するような虞が無い。
しかも、断熱部材10同士がネジ22で締付固定されるので、不用意な操作で簡単に離脱するようなことが無く安全性に優れ、連結部14による連結状態を解除することにより、加熱用容器2から断熱部材10を離脱して洗浄することができ、調理器具の衛生状態を良好に保つことが可能になる。
さらには、繰返し使用によって加熱用容器保持具9が劣化した場合でも加熱用容器2を再利用して支持部11のみ交換できるようになる。しかも、加熱用容器2に対して装着または離脱可能な加熱用容器保持具9を最少部品点数で安価に構成することができるようになる。
加熱用容器2の周部に沿って形成された凸部6を単に断熱部材10の溝部13に嵌入するというシンプルな操作で確実に係合状態に移行できるようになり、火傷を負う恐れなく加熱用容器2の周囲360°何れの方向からも加熱用調理器1に接触し、さらに支持することができるようになる。
図6(b)に示すように、加熱用容器2に加熱用容器保持具9を取り付けた状態で、加熱用容器2の収容部4と保護部12との間に間隙Gが形成されるように、保護部12の内側面に単一または複数に分割されたリブ21が形成されている。
保護部12と収容部4の外側面との間の間隙Gによって空気による断熱層が形成されるため、断熱部材10がより低温に維持でき、加熱処理後の加熱用調理器1を取り扱う際の安全性が向上する。
また、断熱部材10と加熱用容器2の間隙Gに食材が挟みこまれても、洗浄水により容易に離脱でき、また容易に水切りできるので衛生的でもある。尚、保護部12の肉厚が十分である場合等、ある程度の強度を備えていればリブ21が無くてもよい。
保護部12は微細なメッシュ状や極細のストライプ状の手指が入り込めないような隙間のある断熱性の板状体で構成されていてもよい。
保護部12の該表面がエンボス加工されていれば、両手で保護部12を挟むように支持する場合でも、加熱用調理器1が容易に手から滑り落ちるようなことが無い。
図7(a)〜(c)に示すように、蓋体23は蓋体本体24と断熱用の樹脂製の取っ手25とを備えて構成されている。蓋体本体24は円盤状のアルミ板の中央部に凹部28が形成され、周部に垂下するスカート部26が形成されるようにプレス成型されている。凹部28に取っ手25が嵌め込まれてボルトで着脱自在に固定されている。蓋体本体24には調理中に加熱用容器2内で生じた蒸気を逃がす小径の複数の通気孔27が形成されている。
以上説明した加熱用調理器1を電子レンジ用加熱調理器として構成する場合には、発熱体5として磁性粉含有焼結体や磁性粉混練樹脂成型体等のマイクロ波吸収により発熱する発熱体を用いることができ、例えばMg系フェライト粉を焼結した磁性粉含有焼結体やMg系フェライト粉をシリコン樹脂に混練した磁性粉混練樹脂成型体を好適に用いることができる。
図10には、Mg系フェライト粉を焼結した磁性粉含有焼結体のマイクロ波による昇温特性の一例が示されている。マイクロ波のパワーにもよるが、マイクロ波を印加して約20秒で250℃程度に昇温し、30秒程度経過すると270〜280℃程度に昇温される。
金属で反射される電磁波であるマイクロ波は加熱用容器2の内部に進入することがほとんどないため、熱用容器2の内部の調理材がマイクロ波によって直接加熱されることはない。マイクロ波が照射された発熱体5で生じる熱が加熱用容器2を伝わって調理材が間接加熱されることにより電子レンジでありながら焼き調理が可能になり、通常は爆発現象や突沸現象等により電子レンジで好適に加熱できない卵等の食材をも良好に加熱調理でき、例えばご飯を炊く場合には香ばしいおこげを作ることもできるようになる。
図2(b)に示すように、加熱用調理器1を電子レンジで使用する場合に、加熱用容器2の開口部3の縁と蓋体23のスカート部26とのギャップで放電が生じる虞がある。
そこで、当該ギャップでの放電を回避するために、少なくとも加熱用容器2の開口部3の周部を覆うとともに加熱用容器2と蓋体23とに介在するパッキンとしても機能する絶縁性を持つ非金属製の第2の断熱部材30が配置される。
断熱部材30として可撓性のシリコン樹脂で成形されたリング状部材が好適に用いられる。リング状部材の上面が支持部11の上面位置より僅かに下方に位置するようにリング状部材の厚みが調整され、加熱に生じる蒸気の圧力で蓋体23が浮いた場合でも、蓋体23が支持部11を乗り越えて移動することが無いように、支持部11の内側エッジで移動が規制されるように構成されている。
リング状部材の具体的な形状は図2(b)に示したような形状に限らず、リング状部材自身の形状で蓋体23の位置を規制する位置規制部31を備えた形状であってもよい。
図8(c)に示すように、断面がL字状に形成されたリング状部材で断熱部材30が構成され、蓋体23のスカート部26を受け止める平坦部30Aと、平坦部30Aの外周部で垂直に立ち上がり蓋体23の移動を規制する位置規制部31として機能する立上り部31Aとを備えて構成されていてもよい。即ち、位置規制部31は断熱部材30のうち蓋体23の外周部に対向する位置に形成されている。
図8(a),(b)に示すように、第2の断熱部材30は第1の断熱部材である加熱用容器保持具9と一体に形成されていることが好ましい。図8(a)には、位置規制部31が支持部10と一体に形成され、開口部3の径方向外側から開口部3に向けて垂下した垂下壁31Bで構成された例が示されている。図8(b)には、位置規制部31が支持部10と一体に形成され、開口部3から開口部3の径方向外側に向けて隆起した隆起壁31Cで構成された例が示されている。
以上、説明したように、加熱用調理器1は加熱用容器2と加熱用容器保持具9が同心円状で真円に形成されているので、容積が限られた電子レンジの庫内であっても火傷することなく周囲のどの位置からでも支持できるので、庫内で容易に位置決め及び取り回しが可能になるとともに、平面視で収容部4の面積を十分に確保できるようになる。
また、支持部11が加熱用容器2の開口部3を囲繞するように配置されていると、調理材が収容されて重心が開口部3より下方に移動した加熱用容器を安定姿勢で支持できるようになり、支持部11の外周に沿って上方に突出形成された突出部17に指を係止することができ、電子レンジの庫内で加熱用調理器1を手前側に容易く引き出すことができ、また支持部11を把持した場合でも滑り落ちるようなことが回避できる。
さらに、断熱部材10に形成された溝部13に嵌入する縁部7及び突片部8が開口部3の外周に間隔を隔てて一対形成されているので、支持部11が手指で支持される場合でも加熱用容器2及び調理材の重量が樹脂製の支持部11のみで受け止められるのではなく、縁部7及び突片部8で十分に受け止められる。
支持部11の強度を考慮すると、開口部3の全周に延出長さの短い縁部7のみを配置する場合には支持部11の延出長さも短くなり、加熱用調理器1を支持し辛くなるが、延出長さの長い突片部8を設けることにより支持部11の延出長さも十分に確保でき、加熱用調理器1を支持し易くなり、しかも開口部3の全周に突片部8を配置する必要が無いので材料費を低減できるようになる。
さらに、縁部7の外周部及び突片部8の外周部は同心円状に形成されているので、材料の無駄を生じることなく効率的にプレス加工することができ、加熱用容器2の電子レンジの庫内での収容部4の位置確認も容易になる。さらに、開口部3の中心から突片部8の外周部までの長さが一定に且つ収容部4と同心状に形成されているので、電子レンジの庫内のサイズによる制限を受けながらも、平面視で収容部4の面積を十分に確保するように構成することが可能になる。
図17(a),(b)には、上述した加熱用調理器1に投入された調理材を加熱調理する専用の電子レンジ40が示されている。電子レンジ40は、加熱用調理器1を収容する調理室42を備えた電子レンジ本体41と、調理室42を開閉可能な電子レンジ扉体43を備えている。
調理室42の底面にはターンテーブル42aが配置され、側部には調理室42内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段であるマグネトロンMが収容されている。
電子レンジ扉体43の右側であって電子レンジ本体41の正面には、調理時間を表示する表示部44、メニューを設定する操作部45が設けられている。操作部45には、調理時間、パワー、調理メニュー等を選択する選択部46、選択した内容で加熱を開始するスタートボタン47等を備えている。
図18には電子レンジ40の制御ブロック構成が示されている。マグネトロンMを制御する電力制御部50、電力制御部50にマグネトロンMに対する出力及び動作時間を設定する出力・調理時間設定部51、複数の被調理物に応じてそれぞれ適切な出力及び動作時間が記憶された記憶部52、及び上述した表示部44及び操作部45を備えている。
操作部45には、マグネトロンMの出力を選択する出力選択部45a、調理時間を設定する時間設定部45b、自動メニュー設定部45c、仕上がり設定部45d、スタートボタン47やとりけしボタン48を備えた運転・停止操作部45eが設けられている。
自動メニュー設定部45cは、上述した加熱用調理器1を用いた場合の調理メニューを設定するブロックで、メニューAからメニューFの6種類のメニューが選択可能に構成されている。これらのメニューは特に限定されるものではなく、加熱用調理器1の特徴である焼き調理に好適な卵料理等の任意のメニューに設定すればよい。
図19には、記憶部52に記憶された制御情報の一部が示されている。自動メニュー設定部45cにより設定可能なメニューに対応して適切な出力及び動作時間がデータテーブルとして規定された情報である。当該データテーブルは、予め加熱用調理器1を使用して調理した場合の実際の温度変化を測定した結果に基づいて設定されている。当該データテーブルには、メニュー毎に共通の出力(W)、例えばメニューAではPaが設定され、仕上がり設定部45dの『弱』、『標準』、『強』の各設定ボタンに対応して異なる動作時間(秒)、例えばメニューAではTa1,Ta2,Ta3が設定されている。
出力・調理時間設定部51は主に操作部45からの操作情報に基づいて電力制御部50を介してマグネトロンMを駆動制御し、調理時間等を表示するマイクロコンピュータで構成されている。
操作者が自動メニュー設定部45cの何れかを選択すると、出力・調理時間設定部51は、メニューAからメニューFのうちで選択されたメニューに対応した動作条件としての出力(W)及び動作時間(秒)(図19では加熱時間と表記されている。)を記憶部52から読み出して、電力制御部50に当該出力及び動作時間を設定する。このとき、図19に示したデータテーブルのうち、標準モードに対応した出力及び動作時間に設定される。
さらに、仕上がり設定部45dの『弱』ボタンまたは『強』ボタンを押すことでデータテーブルのうち、弱モードまたは強モードに対応した動作時間に設定されるようになり、使用者の好みに応じた焼き加減に微調整できる。尚、本実施形態では各メニューに応じて出力は同一の値に設定されているが、モードによって出力を異ならせてもよく、その場合には弱モードまたは強モードに対応した出力及び動作時間に設定されるようになる。
上述した『弱』ボタンまたは『強』ボタンに対応した動作時間が個別に設定されたデータテーブルを用いることに代えて、標準モードに対応した動作時間と、微調整用の時間ΔTが設定されたデータテーブルを用い、『弱』ボタンが操作されると標準モードに対応した動作時間から微調整用の時間ΔTを減らした値を動作時間に設定し、『強』ボタンが操作されると標準モードに対応した動作時間から微調整用の時間ΔTを増やした値を動作時間に設定するように、演算処理で弱モードまたは強モードに対応した動作時間に設定するように構成してもよい。
同様に、モードによって出力を異ならせた場合には、標準モードに対応した出力と、微調整用の出力ΔWが設定されたデータテーブルを用い、『弱』ボタンが操作されると標準モードに対応した出力から微調整用の出力ΔWを減らした値を出力に設定し、『強』ボタンが操作されると標準モードに対応した出力から微調整用の出力ΔWを増やした値を出力に設定するように、演算処理で弱モードまたは強モードに対応した出力に設定するように構成してもよい。
この状態でスタートボタン47が操作されると、出力・調理時間設定部51は電力制御部50を介してマグネトロンMを駆動制御し、とりけしボタン48が操作されると電力制御部50を介してマグネトロンMを停止制御する。
設定された出力及び動作時間でマグネトロンMを駆動すると、その後マグネトロンMを停止制御して表示部に調理が終了した旨の表示を行なう。
即ち、本発明による電子レンジは、上述した加熱用調理器1と、この加熱用調理器1を調理室42内に収容可能な電子レンジ本体41とから構成され、電子レンジ本体は41、調理室42内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段Mと、加熱用調理器1を用いて加熱する際のマイクロ波供給手段Mの動作条件を被調理物ごとに記憶する記憶部52と、被調理物を選択可能な選択部46と、選択部46により選択された被調理物に応じて動作条件を記憶部52より読み出して設定する設定部51と、を備えている。
以下、本発明による加熱用調理器の第2実施形態を説明する。
以下の説明では第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。尚、第2実施形態で説明する加熱用調理器も、第1実施形態で説明した電子レンジの付属品として加熱調理に用いられる。
図11(a)には第1実施形態の延出部6を変更した一例が示されている。延出部6は、図4(a)に示した開口部3の径方向外側に対向するように配置された一定幅の帯状の突片部8のうち、互いに近接した一方の側縁部に対応する部位のみが突出形成された突片部8aを備えた形状であってもよい。
支持部11の凹部13に形成された一対の第2リブ19に、図11(a)に示す一対の突片部8aが当接するように案内され、連結部14で連結されることにより、加熱用容器2に対して支持部11が回り止めされるようになる。
図8(a)から(c)に示したように、上述した実施形態では、加熱用容器2の開口部3の縁と蓋体23のスカート部26とのギャップで発生する放電を回避するために、加熱用容器2の開口部3の周部を覆うとともに加熱用容器2と蓋体23とに介在するパッキンとして機能する非金属製の断熱部材30を配置した例を説明したが、図11(b)及び図12(a),(b)に示すように、パッキン32は蓋体23の縁部に取り付けられるように構成されていてもよい。パッキン32は耐熱性に優れるとともに絶縁性を有するシリコンゴムによって形成されている。
図12(a),(b)に基づいて詳述すると、蓋体23は、プレス成形によって蓋体本体24の縁部近傍に垂下部24aが形成され、垂下部24aの下端24bが外方に屈曲するように折り曲げ加工されている。そして、上方が開口した溝部33が形成された環状のパッキン32の当該溝部33が垂下部24aに嵌め込まれることによって、パッキン32が垂下部24aの内面側より外面側に亘って蓋体23に取付けられるように構成されている。パッキン32の下端と垂下部24aの下端との距離つまりパッキン32の肉厚は約1.2mm程度に設定されている。
このような蓋体23を加熱用容器2の開口部3を覆うように装着すると、加熱容器2の開口部3の肩部及び/または断熱部材10の内側縁部にパッキン32の下部が当接して、蓋体23が開口部3からずれないように位置決めされるようになる。つまり、断熱部材10の内側縁部は、加熱用容器2に対する蓋体23の相対位置を規制する位置規制部31として機能する。
以下、本発明による加熱用調理器の第3実施形態を説明する。
第2実施形態と同様に、以下の説明では第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。尚、第3実施形態で説明する加熱用調理器も、第1実施形態で説明した電子レンジの付属品として加熱調理に用いられる。
図13(a)には延出部6の一例が示されている。延出部6は、突片部8(図4(a)参照)を形成することなく、開口部3から開口部3の径方向外側に僅かに延出した縁部7のみで構成されていてもよい。この場合、第1リブ18及び第3リブ20(図6(a)参照)によって加熱用容器2の縁部7の上下方向位置が規制され、互いの摩擦力によって加熱用容器2に対して支持部11が回り止めされるようになる。このような形状にすると、平面視において、外方に突出する部分がなくなるため、マイクロ波の集中を避けて局所的な温度上昇を抑制することができる。
図13(b)及び図14(a),(b)に示すように、パッキンは蓋体23の垂下部24aの内面側より外面側に亘って蓋体23に取付けられるとともに、蓋体23の径方向外方に向かって延びる鍔部34が形成されていてもよい。
図14(a),(b)に基づいて詳述すると、蓋体23の主要部である蓋体本体24は、平面視円形の平板部24dと、平板部24dの外周縁に位置する湾曲部24cと、湾曲部24cから垂下する垂下部24aを備えている。プレス成形によって蓋体本体24の縁部近傍に湾曲部24c及び湾曲部24cに連なる垂下部24aが形成され、垂下部24aの下端24bが外方に屈曲するように折り曲げ加工されている。そして、上方が開口した溝部33が形成された環状のパッキン32の当該溝部33が垂下部24aに嵌め込まれることによって、パッキン32が垂下部24aの内面側より外面側に亘って蓋体23に取付けられるように構成されている。
パッキン32のうち溝部33より内側の立上り部32aの高さより外側の立上り部32bの高さが高くなるように構成され、立上り部32bの上下中間位置から径方向外側に延びる鍔部34が形成されている。パッキン32が蓋体23に取付けられた状態で、溝部33より外側の立上り部32bの上端は湾曲部24cまで延出している。
鍔部34の上面から立上り部32bの上端までの鉛直長さXと、立上り部32bの内周面から鍔部34の径方向先端部までの水平長さYが略等しい長さに形成されている。そのため、蓋体23が加熱用容器2の開口部3に対して適正位置に装着された場合のみならず、蓋体23が加熱用容器2の開口部3に対して大きく位置ずれして装着された場合でも、加熱用容器2と蓋体23の絶縁体10,32によって覆われていない部分同士の最短距離がほぼ同じになるように構成されている。そして、パッキン32の下端と垂下部24aの下端との距離つまりパッキン32の肉厚は約3.5mm程度の厚みに設定されている。
図15(a)には、このようなパッキン32が装着された蓋体23が加熱用容器2の開口部3を覆うように装着された状態が示されている。適正に蓋体23が装着された状態では、加熱容器2の開口部3の肩部及び/または断熱部材10の内側縁部にパッキン32の下部が当接して、蓋体23が開口部3からずれないように位置決めされる。つまり、断熱部材10の内側縁部は加熱用容器2に対する蓋体23の相対位置を規制する位置規制部31となる。
この状態で、加熱用容器2に投入された調理材が加熱されて発生する蒸気により蓋体が加熱用調理器2から浮き上がって加熱用容器2の径方向に位置ずれしても、図15(b)に示すように、パッキン32の鍔部34によって蓋体本体24と加熱容器2の開口部3の肩部との沿面距離及び空間距離が十分に確保される結果、蓋体本体24と加熱用容器2との間でスパークが発生することが回避できるようになる。尚、沿面距離とは2つの導電性部分間の絶縁物の表面に沿った最短距離をいい、空間距離とは2つの導電性部分間の空間を通る最短距離をいう。本実施形態では、加熱用容器2及び蓋体本体24が2つの導電性部分となり、加熱用容器保持具9及びパッキン32が絶縁物となる。
つまり、加熱用容器2は開口部3の周縁に鍔状の延出部6が形成されており、延出部6に断熱部材10が取り付けられている。当該断熱部材10によって加熱用容器2と蓋体23との間の沿面距離を稼ぐことができ、加熱用容器2と蓋体23との間でのスパークの発生を回避することができるようになる。しかも、加熱された加熱用容器2を持ち運ぶ際に、鍔状の延出部6に取り付けられた断熱部材10を手指や掌で支持することにより、火傷することなく安全に操作することができる。
以下、本発明による加熱用調理器の第4実施形態を説明する。
第2,3実施形態と同様に、以下の説明では第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。尚、第4実施形態で説明する加熱用調理器も、第1実施形態で説明した電子レンジの付属品として加熱調理に用いられる。
図16に示すように、加熱用容器保持具9を構成する支持部11と保護部12を備えた絶縁性の断熱部材10のうち、保護部12に加熱用容器2の底部2Aよりも下方に延びる四本の脚部12aを設けて、加熱用容器2の底部2Aに備えた発熱体5が電子レンジ本体41の調理室42(図17(b)参照)の床面から空間を隔てて配置されるように構成してもよい。
加熱容器2が調理室42内に安定姿勢で配置される限り脚部12aの数は特に制限されるものではない。また、脚部12aは保護部12と同じ材質で一体に形成してもよいし、別部材で構成された脚部12aを保護部12に固定具を介して取り付けてもよい。尚、保護部12に対して脚部12aが着脱自在に取り付けられていてもよい。
この様に、発熱体5が電子レンジ本体41の調理室42の床面から空間を隔てて配置されると、例えばターンテーブルを備えず、調理室42の床面側からマイクロ波が照射される直置き方式の電子レンジの付属品として用いる場合に、発熱体5が異常に過熱されるようなことを回避することができる。
以下にその他の実施形態を説明する。
上述した実施形態では、加熱用容器保持具9の支持部11が加熱用容器2の開口部3を囲繞するように配置された例を説明したが、支持部11は加熱用容器2を囲繞するように配置されていればよく、加熱用容器2の側壁または底部を囲繞するように配置されていてもよい。
上述した実施形態では、加熱用容器保持具9の保護部12が加熱用容器2の収容部4の外側面沿って底部2A近傍まで垂下するように構成された例を説明したが、保護部12は収容部4の外側面全周に配置されている必要は無く、不用意な火傷を回避できるのであれば部分的に配置されていてもよいし、その形状も特に制限されることはない。即ち、保護部12は収容部4の外側面の少なくとも一部を覆うように配置されていればよい。
上述した実施形態では、加熱用容器保持具9が支持部11及び保護部12を備えた対称形状の一対の断熱部材10で構成された例を説明したが、二つ以上の複数に分割構成されていてもよい。例えば、平面視で中心角120°で三分割された構成であってもよいし、中心角90°で四分割された構成であってもよい。
上述した実施形態では、加熱用容器保持具9に形成された溝部13に、延出部6の上下方向位置を規制する第1リブ18及び第3リブ20が当該溝部13の下面から上面に突出形成された例を説明したが、第1リブ18及び第3リブ20が当該溝部13の上面から下面に突出形成されていてもよい。
図9(a),(b)には、第3リブ20が溝部13の上面から下面に突出形成された例が示されている。この場合、加熱用容器2の延出部6が支持部11の下面で空間を隔てることなく安定して受け止められるようになる。
また、図9(a)に示すように、第1リブ18及び第3リブ20が溝部13の上面から下面に突出形成される場合には、支持部11の上面から開口部3に向けて垂下した垂下壁31Bにより蓋体23の移動を規制する位置規制部31を構成することができ、垂下壁31Bから水平方向に延出する平坦部30Aで蓋体23のスカート部26を受け止め、蓋体23と加熱用容器2との間でのスパークの発生を回避することができるようになる。
上述した実施形態では、加熱用容器保持具9に形成された溝部13に嵌入する凸部6が加熱用容器2の開口部3の外周に連続的に形成された例を説明したが、凸部6が加熱用容器2の開口部3の外周に間隔を隔てて形成されていてもよい。同様に、加熱用容器保持具9に形成された溝部13が各凸部6に対応して間歇的に形成されていてもよい。
上述した第1及び第2実施形態では、断熱部材10に形成された溝部13に嵌入する縁部7及び突片部8が開口部3の外周に間隔を隔てて一対形成された例を説明したが、夫々複数対形成されていてもよいし、縁部7及び突片部8が一つずつ形成されていてもよい。それらに対応して加熱用容器保持具9に形成された溝部13に、第1リブ18から第3リブ20の夫々が形成されていればよい。
上述した実施形態では、保護部12と収容部4の外側面との間の間隙Gが形成された例を説明したが、保護部12と収容部4の外側面とが密着するように構成されていてもよい。
上述した実施形態では、加熱用容器2及び加熱用容器保持具9が平面視で同心円状に配置される真円形状の加熱用調理器1を説明したが、真円形状に限ることはなく平面視で長円形状であってもよいし平面視で方形形状であってもよい。平面視で方形形状である場合には角部が面取りされ、曲面が形成されていることが好ましい。加熱用容器2及び加熱用容器保持具9の何れか一方が円形で他方が方形に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、発熱体5として誘電加熱発熱体を用いた電子レンジ用加熱用調理器1を説明したが、IHクッキングヒータ用の加熱用調理器1として構成する場合には発熱体5として誘導加熱発熱体を採用すればよい。IHコイルから発生する磁力線により渦電流が流れて発熱するステンレスや鉄等の磁化され易い金属を好適に用いることができる。
以上説明した加熱用容器、加熱用容器保持具及び加熱用調理器は、本発明の一実施形態に過ぎず、該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、本発明の作用効果を奏する範囲で各部の具体的な構造、形状、大きさ、材料等は適宜変更設計することができることはいうまでもない。
1:加熱用調理器
2:加熱用容器
3:開口部
4:収容部
5:発熱体(誘導加熱発熱体、誘電加熱発熱体)
6:凸部(延出部)
7:縁部(延出部)
8:突片部(延出部)
9:加熱用容器保持具
10:断熱部材
11:支持部
12:保護部
12a:脚部
13:凹部(溝部)
14:連結部
15:ネジ固定部
16:ネジ挿入部
17:突出部
18:第1リブ
19:第2リブ
20:第3リブ
21:リブ
22:ネジ
23:蓋体
24:蓋体本体
24a:垂下部
25:取っ手
26:スカート部
27:通気孔
30:断熱部材
31:位置規制部
32:パッキン
33:溝部
34:鍔部
40:電子レンジ
41:電子レンジ本体
42:調理室
43:電子レンジ扉体
46:選択部
50:電力制御部
51:出力・調理時間設定部(設定部)
52:記憶部
M:マイクロ波供給手段(マグネトロン)

Claims (5)

  1. 金属製の加熱用容器と、
    金属製の蓋体と、
    マイクロ波によって発熱し、前記加熱用容器を加熱する発熱体と、
    少なくとも前記加熱用容器の開口部を囲繞するように配置された非金属製の断熱部材と、
    前記加熱用容器と前記蓋体とに介在するように配置される非金属製のパッキンと、を備え、
    前記パッキンが、前記蓋体の下端部を嵌め込む溝部と、前記蓋体の径方向外方に向かって延出する鍔部とを備え、
    前記溝部の外側壁が内側壁より高くなるように構成されている加熱用調理器。
  2. 前記加熱用容器は前記開口部の周縁に鍔状の延出部が形成されており、前記延出部に前記断熱部材が取り付けられている請求項記載の加熱用調理器。
  3. 前記断熱部材は前記加熱用容器に対する前記蓋体の相対位置を規制する位置規制部を備えている請求項記載の加熱用調理器。
  4. 前記パッキンは、前記溝部の外側面と前記鍔部の表面とを含む前記パッキンの表面に沿って形成される前記蓋体と前記加熱用容器との沿面距離が、前記蓋体と前記加熱用容器との空間距離より長くなるように構成されている請求項1記載の加熱用調理器。
  5. 請求項1からの何れかに記載の加熱用調理器と、この加熱用調理器を調理室内に収容可能な電子レンジ本体とから構成され、
    前記電子レンジ本体は、前記調理室内にマイクロ波を供給するマイクロ波供給手段と、前記加熱用調理器を用いて加熱する際のマイクロ波供給手段の動作条件を被調理物ごとに記憶する記憶部と、前記被調理物を選択可能な選択部と、前記選択部により選択された被調理物に応じて前記動作条件を前記記憶部より読み出して設定する設定部と、を備えている電子レンジ。
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