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JP6419766B2 - ウェビング巻取装置 - Google Patents
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JP6419766B2 - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転部の係合部が抑制部へ係合されることによってスプールの回転を抑制できるウェビング巻取装置に関する
スピンドル(スプール)の軸方向側に側壁部が設けられ、この側壁部の外周部に係合歯(係合部)が形成されたウェビング巻取装置がある(一例として下記特許文献1を参照)。この種のウェビング巻取装置では、側壁部が径方向へ移動されることによって、係合歯がフレームに形成されたラチェット歯等に係合されると、側壁部の回転が抑制され、スピンドルの回転が抑制される。このような構成では回転部が軸方向へ移動されると係合歯がフレームに形成されたラチェット歯等に対して軸方向へ移動される。
特開2015−137074号公報
本発明は、上記事実を考慮して、係合部の抑制部に対する軸方向への移動を制限できるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、シートベルト装置のウェビングが巻取られ、前記ウェビングが引張られることによって引出方向への回転力が付与されるスプールと、前記スプールの回転によって回転される回転部と、前記回転部の外周部に形成された係合部と、前記回転部の径方向に前記係合部が対向され、径方向に前記回転部が接近されることによって前記係合部が係合され、前記回転部の回転が抑制される抑制部と、前記回転部に設けられ、前記回転部の軸方向に沿った一側で前記抑制部と対向され、前記抑制部へ当接されることによって前記回転部の軸方向に沿った他側への移動が阻止される当接部と、前記回転部に設けられ、車両緊急時に前記回転部に対して前記回転部の径方向側へ移動されて前記抑制部へ係合されることによって前記回転部の引出方向への回転を制限するロック部材と、前記ロック部材に設けられ、前記回転部の軸方向に沿った他側で前記抑制部に対向され、前記抑制部へ当接されることによって前記ロック部材の前記回転部の軸方向に沿った一側への移動が阻止される対向部と、を備えている。
請求項1に記載のウェビング巻取装置によれば、回転部に設けられた当接部が抑制部へ当接されることによって、回転部は、回転部の軸方向に沿った他側への移動が阻止される。これによって、回転部の係合部と抑制部との係合状態では、係合部は、抑制部に対して回転部の軸方向に沿った他側へ離れることを制限できる。
また、本ウェビング巻取装置によれば、ロック部材に設けられた対向部が抑制部へ当接されることによって、ロック部材は、回転部の軸方向に沿った一側への移動が阻止される。これによって、ロック部材と抑制部との係合状態でロック部材が抑制部に対して回転部の軸方向に沿った一側へ離れることを制限できる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記回転部は、前記スプールとは別体で構成され、前記回転部と前記スプールとを連結し、前記回転部に対する前記スプールの相対回転を制限すると共に、前記回転部に対する前記スプールの相対回転の回転荷重が所定の大きさを越えた場合に変形され、前記回転部に対する前記スプールの相対回転を許容するエネルギー吸収部材を備えている。
請求項2に記載のウェビング巻取装置によれば、エネルギー吸収部材の変形によってエネルギー吸収部材が回転部を伴って回転部の軸方向に沿った他側へ変位しようとしても、当接部が抑制部へ当接されることによって、回転部の軸方向他側への移動を阻止できる。
請求項に記載のウェビング巻取装置は、請求項に記載のウェビング巻取装置において、前記ロック部材は、前記回転部に対して前記回転部の軸方向に沿った他側への移動が制限される。
請求項に記載のウェビング巻取装置によれば、ロック部材は、回転部に対して回転部の軸方向に沿った他側への移動が制限される。このため、ロック部材の対向部が抑制部へ当接され、ロック部材における回転部の軸方向に沿った他側への移動が阻止されることによって、回転部の軸方向他側への移動を阻止できる。
以上、説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置では、係合部の抑制部に対する軸方向への移動を制限できる。
本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置の分解斜視図である。 スプール、ロックベース、ロックプレートを車両前側から見た分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置の車両後側部分の正面断面図である。 本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置のロックベース等を車両後側から見た側面図である。 ロックベースの係合部がフレームの脚板のラチェット歯へ係合された状態を示す図4に対応する側面図である。
次に、図1から図5の各図に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において矢印FRは、本ウェビング巻取装置10が適用された車両の前側を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示し、矢印UPは、車両上側を示す。また、各図において矢印Aは、スプール18等の回転方向一側である巻取方向を示し、矢印Bは、巻取方向とは反対の引出方向を示す。さらに、各図において矢印Cは、ロックプレート42の回動方向であるロック方向を示す。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10は、抑制部としてのフレーム12を備えている。フレーム12は、車両の車体としてのセンターピラー(図示省略)の車両下側部分に固定されている。また、フレーム12は、脚板14、16を備えており、脚板14と脚板16とは、略車両前後方向に対向されている。
また、フレーム12には、スプール18が設けられている。スプール18は、略円筒形状に形成されている。スプール18の中心軸線方向は、脚板14と脚板16との対向方向(すなわち、略車両前後方向)に沿っており、スプール18は、中心軸線周りに回転可能とされている。スプール18には、長尺帯状のウェビング20の長手方向基端部が係止されており、スプール18が巻取方向(図1等の矢印A方向)へ回転されると、ウェビング20が長手方向基端側からスプール18に巻取られる。また、ウェビング20は、スプール18から車両上側へ延びており、ウェビング20の長手方向先端側は、フレーム12の車両上側でセンターピラーに支持されたスルーアンカ(図示省略)に形成されたスリット孔を通って車両下側へ折返されている。
さらに、ウェビング20の長手方向先端部は、アンカプレート(図示省略)に係止されている。アンカプレートは、鉄等の金属板材によって形成されており、車両の床部(図示省略)又は本ウェビング巻取装置10が適用された車両のシート(図示省略)の骨格部材等に固定されている。
また、本ウェビング巻取装置10が適用された車両用のシートベルト装置は、バックル装置(図示省略)を備えている。バックル装置は、本ウェビング巻取装置10が適用されるシートの車幅方向内側に設けられている。シートに着座した乗員の身体にウェビング20が掛回された状態で、ウェビング20に設けられたタング(図示省略)がバックル装置に係合されることによって、乗員の身体にウェビング20が装着される。
一方、図1に示されるように、フレーム12の脚板14の車両前側には、スプリングハウジング22が設けられている。スプリングハウジング22の内側には、ぜんまいばね等のスプール付勢手段(図示省略)が設けられており、スプール18は、スプール付勢手段の付勢力によって巻取方向(図1等の矢印A方向)へ付勢されている。
また、フレーム12の脚板14とスプリングハウジング22との間には、プリテンショナ24が設けられている。プリテンショナ24は、車両衝突時等の車両緊急時に作動される。プリテンショナ24が作動されると、スプール18が巻取方向(図1等の矢印A方向)へ回転されてウェビング20がスプール18に巻取られる。これによって、ウェビング20による乗員の拘束力が増加される。
さらに、図1及び図3に示されるように、本ウェビング巻取装置10は、フォースリミッタ機構を構成するエネルギー吸収部材としてのトーションバー26を備えている。トーションバー26は、略車両前後方向に長い棒状に形成されており、トーションバー26の車両前側部分は、スプール18の内側に配置され、スプール18に対する相対回転が阻止された状態でスプール18に繋がっている。
また、図1から図4の各図に示されるように、本ウェビング巻取装置10は、ロック機構28を備えている。ロック機構28は、回転部としてのロックベース30を備えている。ロックベース30は、ロックベース本体32を備えており、ロックベース本体32は、略円板状に形成されていると共に、ロックベース本体32の一部は、外周側及び車両前後方向側で開口するように切欠かれている。図2及び図3に示されるように、ロックベース本体32の車両前側には、挿入部34が設けられている。挿入部34は円筒形状とされており、ロックベース本体32に対する同軸上に配置されている。挿入部34は、スプール18の内側に車両後側から挿入されている。スプール18の車両後側部分では、スプール18の内周形状が挿入部34よりも大きくされており、また、車両後側から見たスプール18の車両後側部分の内周形状は、非円形(本実施では、略六角形状)とされている。
このスプール18の車両後側部分の内側には、に示されるフォースリミッタストッパ36(以下、フォースリミッタストッパ36を「FLストッパ36」と略して称する)が設けられている。FLストッパ36は、板状又はブロック状とされており、FLストッパ36の厚さ方向は、車両前後方向とされている。FLストッパ36の外周形状は、スプール18の車両後側部分の内周形状と同じ形状とされている。このため、FLストッパ36のスプール18に対する相対回転が阻止されている。
また、FLストッパ36には、雌ねじ孔38が形成されている。雌ねじ孔38、FLストッパ36の厚さ方向に貫通されており、ロックベース30の挿入部34の外周部に形成された雄ねじに螺合されている。FLストッパ36がロックベース30に対して引出方向(図2等の矢印B方向)へ相対回転されると、FLストッパ36の雌ねじ孔38の雌ねじが挿入部34の雄ねじに案内され、これによって、FLストッパ36は、車両後側へスライドされる。
FLストッパ36の車両後側へのスライドによって、FLストッパ36がロックベース30のロックベース本体32の車両前側面へ当接されると、FLストッパ36の車両後側へのスライドが阻止され、これによって、FLストッパ36のロックベース30に対する引出方向(図2等の矢印B方向)への相対回転が阻止される。上述したように、FLストッパ36は、スプール18に対する相対回転が阻止されているため、FLストッパ36のロックベース30に対する引出方向への相対回転が阻止されることによって、スプール18のロックベース30に対する引出方向への相対回転が阻止される。
図3に示されるように、ロックベース30には、トーションバー26の車両後側部分が挿入されており、ロックベース30のトーションバー26に対する相対回転が阻止されている。このため、ロックベース30は、トーションバー26を介してスプール18に繋がっており、ロックベース30のスプール18に対する相対回転が間接的に阻止されている。
図2に示されるように、上述したロックベース30の切欠部分は、ロックプレート配置部40とされている。ロックプレート配置部40は、ロックベース30の外周一部にて開口されていると共に、ロックベース30の車両前後方向両側で開口されている。ロックプレート配置部40の内側には、ロック部材としてのロックプレート42の本体部分が配置されている。ロックプレート42の本体部分は、板状又はブロック状とされており、ロックプレート42の本体部分の厚さ方向は、車両前後方向とされている。ロックプレート42の本体部分の巻取方向側(図2等の矢印A方向側)の端部からは尾部44が延出されている。尾部44は、板状とされている。尾部44の厚さ方向は、車両前後方向とされており、尾部44の厚さ寸法は、ロックプレート42の本体部分の厚さ寸法よりも小さくされ、尾部44は、ロックプレート42の本体部分における厚さ方向中間部よりもスプール18側(車両前側)に形成されている。
ロックプレート42の尾部44に対応して、ロックベース30には、尾部配置部46が形成されている。尾部配置部46は、ロックベース30の車両前側で開口された凹部とされている。また、尾部配置部46は、ロックベース30の外周部で開口されていると共に、尾部配置部46は、引出方向側(図2等の矢印B方向側)でロックプレート配置部40に繋がっている。また、尾部配置部46の車両後側面は、制限部48とされており、制限部48は、スプール18の中心軸線方向にスプール18の車両後側面と対向されている。
さらに、尾部配置部46の車両前後方向寸法は、ロックプレート42の尾部44の厚さ寸法と同じか又はロックプレート42の尾部44の厚さ寸法よりも僅かに大きく設定されており、ロックベース30のロックベース本体32の車両前側面がスプール18の車両後側面へ当接された状態で、尾部配置部46の制限部48とスプール18の車両後側面との間には、尾部44の厚さ寸法以上の隙間が形成される。ロックプレート42の本体部分が、ロックベース30のロックプレート配置部40内に配置された状態で、ロックプレート42の尾部44は、ロックベース30の尾部配置部46内(制限部48とスプール18の車両後側面との間の隙間)に配置される。
また、尾部配置部46には、支持ピン50が設けられている。支持ピン50は、尾部配置部46の制限部48から車両前側へ突出されている。この支持ピン50に対応して ロックプレート42の尾部44には支持孔52が形成されている。支持孔52は、ロックプレート42の厚さ方向(車両前後方向)に尾部44を貫通している。支持孔52には支持ピン50が挿入されており、これによって、ロックプレート42は、支持ピン50に支持され、支持ピン50周りの一側であるロック方向(図2等の矢印C方向)及びその反対方向へ回動可能とされている。
また、ロックプレート42には、複数のロック歯54が形成されている。これらのロック歯54は、ロックプレート42の本体部分における尾部44とは反対側の端部に形成されている。図1、図3、図4に示されるように、ロックプレート42のロック歯54に対応して、フレーム12の脚板16には、ラチェット孔56が形成されている。ラチェット孔56は、スプール18に対する同軸上に形成されており、係合歯としての内歯のラチェット歯を備えている。
ロックプレート42が支持ピン50周りにロック方向(図1等の矢印C方向側)へ回動されると、ロックプレート42の本体部分における尾部44とは反対側が、ロックベース30の径方向外側へ移動される。これによって、ロックプレート42のロック歯54がフレーム12の脚板16のラチェット孔56のラチェット歯に噛合うと、ロックベース30の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が制限される。
さらに、図2及び図3に示されるように、ロックプレート42には、対向部としてのフィン58を備えている。フィン58は、ロックプレート42において互いに隣合うロック歯54の間に配置されており、互いに隣合うロック歯54の車両後側端を繋いでいる。ロックプレート42のロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に噛合った状態でフィン58は、ラチェット孔56のラチェット歯の車両後側でラチェット歯と対向される。
一方、図1及び図3に示されるように、トーションバー26は、ロックベース30を貫通されており、トーションバー26においてロックベース30よりも車両後側部分は、支持軸60とされている。支持軸60は、スプール18に対する同軸上に配置されている。
支持軸60には、センサ機構62を構成するVギヤ64が回転自在に支持されている。Vギヤ64には、ガイド孔66が形成されている。ガイド孔66は、Vギヤ64を車両前後方向に貫通されており、ガイド孔66には、車両前側からガイドピン68が挿入されている。ガイドピン68は、ロックプレート42の車両後側面から突出されており、Vギヤ64に対してロックベース30が引出方向(図1等の矢印B方向)へ相対回転されると、ガイドピン68がガイド孔66に案内されて移動され、これによって、ロックプレート42が支持ピン50周りにロック方向(図1等の矢印C方向側)へ回動される。
また、Vギヤ64とロックベース30との間には、追従スプリング(図示省略)が設けられている。Vギヤ64は、追従スプリングの付勢力によってロックベース30の回転に追従して回転できる。また、Vギヤ64の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が阻止された状態では、ロックベース30は、追従スプリングの付勢力に抗することによってVギヤ64に対して引出方向へ相対回転できる。
また、センサ機構62は、車両衝突時等の車両緊急時における車両の急減速状態で作動されるVSIR機構(図示省略)を備えており、VSIR機構が作動されることによってVギヤ64は、引出方向への回転が阻止される。さらに、センサ機構62は、車両緊急時にスプール18の引出方向への回転加速度が所定の大きさを越えることによって作動されるWSIR機構(図示省略)を備えており、WSIR機構が作動されることによってVギヤ64は、引出方向への回転が阻止される。
一方、図1から図4の各図に示されるように、上述したロックベース30のロックベース本体32の外周部には、係合部としてのセレーション部80が形成されている。セレーション部80は、ロックベース本体32のロックプレート配置部40及び尾部配置部46を除いた部分において、少なくとも、ロックベース30の中心を挟んだロックプレート配置部40又は尾部配置部46の反対側に設けられている。セレーション部80は、複数の三角溝を備えており、これらの三角溝は、ロックベース30の周方向に並んでいる。また、セレーション部80の複数の三角溝の各々は、ロックベース30の径方向内側へ幅寸法が狭くなる略三角形とされ、三角溝の車両後側端は、開口されている。
また、ロックベース30は、当接部としてのフランジ部82を備えている。フランジ部82は、ロックベース本体32のロックプレート配置部40及び尾部配置部46を除いた部分に設けられており、ロックベース本体32の車両前側端からロックベース30の径方向外側へ延出されている。フランジ部82は、フレーム12の脚板14においてラチェット孔56の外側部分に対し、車両後側で対向されている。さらに、フランジ部82は、セレーション部80の車両前側に配置されており、セレーション部80の三角溝の車両前側端は、フランジ部82によって閉じられている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウェビング巻取装置10では、車両衝突時等の車両緊急時にはセンサ機構62が作動される。例えば、車両緊急時における車両の急減速によって、センサ機構62のVSIR機構が作動されると、Vギヤ64の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が阻止される。また、例えば、車両緊急時に乗員の身体が車両前側へ慣性移動されると、乗員の身体に装着されているウェビング20が引張られる。これによって、スプール18と共にロックベース30が引出方向へ回転され、更に、Vギヤ64がロックベース30に追従するように引出方向へ回転される。このVギヤ64の引出方向への回転加速度が所定の大きさを越えると、センサ機構62のWSIR機構が作動され、これによって、Vギヤ64の引出方向への回転が阻止される。
このように、Vギヤ64の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が阻止された状態で、ウェビング20が更に引出され、スプール18と共にロックベース30が引出方向へ回転されると、ロックベース30がVギヤ64に対して引出方向へ相対回転される。このように、ロックベース30がVギヤ64に対して引出方向へ相対回転されると、ロックプレート42のガイドピン68は、Vギヤ64のガイド孔66に案内され、ロックプレート42がロック方向へ回動される。
これによって、ロックプレート42のロック歯54がフレーム12の脚板16のラチェット孔56のラチェット歯に接近され、ロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に噛合う。これによって、ロックベース30の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が制限されて、スプール18の引出方向への回転が制限される。このように、スプール18の引出方向への回転が制限されることによって、スプール18からのウェビング20の引出しが制限されるため、乗員の身体をウェビング20によって効果的に拘束できる。
また、車両緊急時にウェビング20が乗員の身体によって引張られると、スプール18は、引出方向(図1等の矢印B方向)へ回転されると共に車両上側(すなわち、ウェビング20のスプール18から伸出し方向側)へ引張られる。これによって、スプール18は、引出方向へ回転されながらも車両上側へ変位される。これによって、図5に示されるように、ラチェット孔56のラチェット歯の歯先がロックベース30のセレーション部80の三角溝の内側に入ると、三角溝の巻取方向側(図5等の矢印A方向側)の壁面がラチェット孔56のラチェット歯の歯先へ当接され、これによって、ロックベース30の引出方向への回転が制限される。これによっても、スプール18の引出方向への回転が制限されるため、スプール18からのウェビング20の引出しが制限され、乗員の身体をウェビング20によって効果的に拘束できる。
このように、ロックプレート42のロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に噛合い、セレーション部80の三角溝の巻取方向側(図5等の矢印A方向側)の壁面がラチェット孔56のラチェット歯の歯先へ当接された状態では、ラチェット孔56のラチェット歯からの荷重は、ロックプレート42のロック歯54と、セレーション部80の三角溝の巻取方向側の壁面とに分散されて作用される。このため、ラチェット孔56のラチェット歯からの荷重がロック歯54に集中することを抑制できる。これによって、ロック歯54の機械的強度、剛性等の機械的性質の低減が可能になり、ロックプレート42の大型化や重量増加を抑制できる。
また、セレーション部80は、少なくとも、ロックベース30の中心を挟んだロックプレート配置部40又は尾部配置部46の反対側に設けられている。これによって、ロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に噛合い、セレーション部80の三角溝の巻取方向側(図5等の矢印A方向側)の壁面がラチェット孔56のラチェット歯の歯先へ当接された状態では、ラチェット孔56のラチェット歯からの荷重がロック歯54側に偏ることを抑制できる。このため、ラチェット孔56のラチェット歯からの荷重によるロックベース30の変位を抑制できる。
一方、このようなロックベース30の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が制限された状態で、乗員の身体によるウェビング20の引張りによってスプール18に付与される引出方向への回転荷重が、トーションバー26の捻りに対する機械的強度を上回ると、トーションバー26の車両前側部分(すなわち、スプール18と繋がる部分)が車両後側部分(すなわち、ロックベース30と繋がる部分)に対して引出方向へ回転するようにトーションバー26が捻れる。このトーションバー26の捻れ分だけ、スプール18は引出方向へ回転でき、このスプール18の引出方向への回転量分だけウェビング20がスプール18から引出される。このようにしてスプール18から引出されたウェビング20の長さ分だけ乗員の身体は、車両前側へ慣性移動できると共に、乗員の身体からウェビング20へ付与された引張荷重の一部がトーションバー26の捻りに供されて吸収される。
ところで、上記のように、トーションバー26に捻れが生じると、トーションバー26は、その長手方向(車両前後方向)に伸びるように変形されることがある。このようにトーションバー26が伸びると、トーションバー26の車両後側部分に係合されたロックベース30がトーションバー26の車両後側部分と共に車両後側へ変位される可能性がある。ここで、ロックベース30が車両後側へ変位されると、ロックベース30のフランジ部82がフレーム12の脚板16へ接近される。これによって、フランジ部82が脚板16へ当接されると、フランジ部82の車両後側への変位が脚板16によって阻止され、これによって、ロックベース30のそれ以上の車両後側への変位が阻止される。
フランジ部82は、ロックベース30のセレーション部80の車両前側に形成されているため、フランジ部82が脚板16へ当接された状態では、ロックベース30及び脚板16のラチェット孔56の径方向にセレーション部80とラチェット孔56の内周部とが対向されている。このため、フランジ部82が脚板16へ当接されてロックベース30の車両後側への変位が阻止されることにより、セレーション部80がラチェット孔56の内周部に対して車両後側へ離れることを阻止できる。これによって、上記のように、トーションバー26が伸びてロックベース30が車両後側へ変位されても、セレーション部80の三角溝の巻取方向側(図5等の矢印A方向側)の壁面がラチェット孔56のラチェット歯の歯先へ当接された状態を維持できる。
一方、ロックベース30が車両前側へ変位されると、ロックプレート42の尾部44がロックベース30の尾部配置部46の制限部48によって車両前側へ押圧され、ロックプレート42が車両前側へ変位される。ここで、ロックプレート42において互いに隣合うロック歯54の間にはフィン58が設けられており、ロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に噛合った状態でフィン58は、ラチェット孔56のラチェット歯の車両後側でラチェット歯と対向される。
このため、ロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に噛合った状態では、フィン58がラチェット孔56のラチェット歯へ当接されることによってロックプレート42の車両前側への変位が阻止される。これによって、ロック歯54がラチェット孔56のラチェット歯に対して車両前側へ離れることを阻止できる。
また、このようにして、ロックプレート42の車両前側への変位が阻止されることにより、ロックベース30の車両前側への変位が阻止される。このため、この状態で、ロックベース30のセレーション部80の三角溝の巻取方向側(図5等の矢印A方向側)の壁面がラチェット孔56のラチェット歯の歯先へ当接されていれば、セレーション部80の三角溝の巻取方向側の壁面とラチェット孔56のラチェット歯の歯先との当接を維持できる。
さらに、本実施の形態では、ロックプレート42のロック歯54がフレーム12の脚板16のラチェット孔56のラチェット歯に噛合うことによってフィン58は、ラチェット孔56のラチェット歯(すなわち、脚板16)に対して車両後側から対向され、ロックプレート42がロック方向(図2等の矢印C方向)へ回動されていない状態では、フィン58は、ラチェット孔56のラチェット歯(すなわち、脚板16)に対して車両後側から対向されない。このため、ロックベース30がフレーム12の脚板14と脚板16との間に配置された状態で、ロックベース30が車両後側へ移動されることによって、ロックベース30のロックベース本体32をラチェット孔56の内側に配置できる。このため、フランジ部80がロックベース30のロックベース本体32に形成されることによるロックベース30等の組付性の低下やロバスト性の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、ロックベース30がスプール18とは別体で構成されていたが、スプール18にロックベース30が一体成形されると共に、スプール18よりも径方向外側にセレーション部80及びフランジ部82が形成される構成とし、スプール18の車両後側への移動をフランジ部82によって制限する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、ロックプレート42において互いに隣合うロック歯54の間にフィン58を設けた構成であったが、ロックプレート42にフィン58を設けない構成としてもよい。
10 ウェビング巻取装置
12 フレーム(抑制部)
18 スプール
20 ウェビング
26 トーションバー(エネルギー吸収部材)
30 ロックベース(回転部)
42 ロックプレート(ロック部材)
58 フィン(対向部)
80 セレーション部(係合部)
82 フランジ部(当接部)

Claims (3)

  1. シートベルト装置のウェビングが巻取られ、前記ウェビングが引張られることによって引出方向への回転力が付与されるスプールと、
    前記スプールの回転によって回転される回転部と、
    前記回転部の外周部に形成された係合部と、
    前記回転部の径方向に前記係合部が対向され、径方向に前記回転部が接近されることによって前記係合部が係合され、前記回転部の回転が抑制される抑制部と、
    前記回転部に設けられ、前記回転部の軸方向に沿った一側で前記抑制部と対向され、前記抑制部へ当接されることによって前記回転部の軸方向に沿った他側への移動が阻止される当接部と、
    前記回転部に設けられ、車両緊急時に前記回転部に対して前記回転部の径方向側へ移動されて前記抑制部へ係合されることによって前記回転部の引出方向への回転を制限するロック部材と、
    前記ロック部材に設けられ、前記回転部の軸方向に沿った他側で前記抑制部に対向され、前記抑制部へ当接されることによって前記ロック部材の前記回転部の軸方向に沿った一側への移動が阻止される対向部と、
    を備えるウェビング巻取装置。
  2. 前記回転部は、前記スプールとは別体で構成され、
    前記回転部と前記スプールとを連結し、前記回転部に対する前記スプールの相対回転を制限すると共に、前記回転部に対する前記スプールの相対回転の回転荷重が所定の大きさを越えた場合に変形され、前記回転部に対する前記スプールの相対回転を許容するエネルギー吸収部材を備える請求項1に記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記ロック部材は、前記回転部に対して前記回転部の軸方向に沿った他側への移動が制限される請求項に記載のウェビング巻取装置。
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