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JP6420564B2 - 防水下地パネルの設置構造及びその設置方法 - Google Patents
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Description

本発明は、防水下地に防水下地パネルを設置する防水下地パネルの設置構造、及び、その設置方法に関する。
防水下地パネルを用いた防水構造としては、例えば、建物の屋上等のコンクリートスラブを防水下地とし、その防水下地上に、断熱パネル等の防水下地パネルを設置するとともに、その防水下地パネルの上面を覆うように防水シートを設置するようにしている。
防水下地に防水下地パネルを設置する場合には、防水下地上に防水下地パネルを配置し、防水下地の所定の位置に固定具固定用下穴を形成したのち、固定具により防水下地上に防水下地パネルを固定するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−52394号公報
上記特許文献1に記載のものでは、防水下地に形成された固定具固定用下穴を用いて防水下地パネルを固定しているので、防水下地に固定具固定用下穴を開けなければならない。よって、その穴開け作業に手間がかかり、騒音が発生する等の問題も生じる。また、防水下地に穴を開けることで、防水下地の強度の低下を招く可能性もある。特に、建物の屋上のコンクリートスラブを防水下地とする場合には、穴開け作業に伴う振動等が騒音となって建物内に伝達してしまい、騒音の問題が顕著なものとなる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、騒音の問題を発生せず、防水下地の強度の低下を招くことなく、防水下地に防水下地パネルを設置できる設置構造、及び、その設置方法を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、屋外の防水下地を設置対象とし、その防水下地上に防水下地パネルを設置する防水下地パネルの設置構造であって、
前記防水下地上に第1接着剤により接着固定されて、前記防水下地上に配置される前記防水下地パネルの姿勢を保持する姿勢保持部材が備えられ、
1つの前記姿勢保持部材は、複数の前記防水下地パネルの姿勢を保持可能とする状態で前記防水下地上に固定され、
複数の前記防水下地パネルが、1つの前記姿勢保持部材による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で、前記防水下地との間に第2接着材を介在させて前記防水下地上に設置される点にある。
本特徴構成によれば、姿勢保持部材及び防水下地パネルを接着剤により防水下地に接着固定させるものであるので、防水下地に固定具固定用下穴を開けることが不要となり、騒音の問題を発生せず、防水下地の強度の低下を招くこともない。
防水下地パネルを第2接着剤により防水下地に接着固定させる際には、防水下地からの浮き上がりや横方向への移動を抑制するために、第2接着剤が固化するまで防水下地パネルを防水下地上に押し付けた状態を保つ等の作業を作業者が行わなければならず、作業手間が増大することが考えられる。
そこで、本特徴構成では、単に、防水下地上に防水下地パネルを接着固定するのではなく、防水下地上に接着固定されている姿勢保持部材による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で防水下地パネルを設置することで、防水下地パネルを接着固定するようにしている。これにより、防水下地パネルは、姿勢保持部材によってその姿勢が保持されるので、防水下地からの浮き上がりや横方向への移動が抑制され、防水下地パネルを防水下地上に押し付けた状態を保つという、上述のような作業を作業者が行わなくてもよい。また、姿勢保持部材は、防水下地パネルの姿勢を保持する機能を備えるだけでよいので、防水下地パネルに比べて、ごく小さな部材にて構成することができる。このように、姿勢保持部材については、小さな部材を接着固定させるという簡易な作業でよく、防水下地パネルについても、姿勢保持部材による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で設置するという簡易な作業にて接着固定することができる。よって、作業手間の低減を図りながら、姿勢保持部材及び防水下地パネルを接着剤により防水下地に接着固定させることができる。
本特徴構成によれば、1つの姿勢保持部材によって複数の防水下地パネルの姿勢を保持することができるので、接着固定させる姿勢保持部材の数を少なくすることができ、作業手間の低減を図ることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記姿勢保持部材には、上方側に延びて前記防水下地パネルを突き刺し自在な第1延設部位が備えられ、前記姿勢保持部材は、前記防水下地パネルが前記第1延設部位に突き刺さることで、その防水下地パネルの姿勢を保持している点にある。
本特徴構成によれば、姿勢保持部材を作用姿勢で設置するに当たり、姿勢保持部材における第1延設部位に防水下地パネルを突き刺すだけでよく、作業手間の低減を効果的に図ることができる。
本発明の第3特徴構成は、前記姿勢保持部材には、前記防水下地上に沿って延びる第2延設部位が備えられ、前記防水下地パネルには、前記姿勢保持部材における前記第2延設部位の厚み分に対応する段差を吸収して前記防水下地上に接着固定させる段差吸収部が備えられている点にある。
本特徴構成によれば、第2延設部位と防水下地の間に第1接着剤を介在させることで、防水下地上に沿って延びる第2延設部位を接着面として利用できる。これにより、姿勢保持部材を接着固定させるに当たって、十分な大きさの接着面積を確保でき、姿勢保持部材の接着固定を適切に行うことができる。
このように、防水下地パネルを防水下地上に接着固定する際には、防水下地パネルと防水下地との間に第2延設部位が存在することになり、その第2延設部位の厚み分だけ段差が生じる可能性がある。そこで、本特徴構成では、第2延設部位の厚み分に対応する段差を吸収する段差吸収部が防水下地パネルに備えられており、上述のような段差を生じることなく、防水下地パネルを防水下地上に接着固定することができる。
本発明の第特徴構成は、屋外の防水下地を設置対象とし、その防水下地上に防水下地パネルを設置する防水下地パネルの設置方法であって、
前記防水下地上に配置される前記防水下地パネルの姿勢を保持する1つの姿勢保持部材を、複数の前記防水下地パネルの姿勢を保持可能とする状態で前記防水下地上に第1接着材により接着固定させる第1ステップと、
1つの前記姿勢保持部材による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で、前記防水下地との間に第2接着材を介在させて複数の前記防水下地パネルを前記防水下地上に設置させる第2ステップとを有する点にある。
本特徴構成によれば、第1ステップと第2ステップを順に行うことで、上述の第1特徴構成と同様に、姿勢保持部材及び防水下地パネルを接着剤により防水下地に接着固定させるものであるので、防水下地に固定具固定用下穴を開けることが不要となり、騒音の問題を発生せず、防水下地の強度の低下を招くこともない。しかも、作業手間の低減を図りながら、姿勢保持部材及び防水下地パネルを接着剤により防水下地に接着固定させることができる。
本発明の第特徴構成は、前記第1接着剤は、前記第2接着剤よりも速乾性を有している点にある。
姿勢保持部材は、防水下地パネルの姿勢保持に用いられているので、その姿勢保持部材の固定のために使用する第1接着剤については、防水下地パネルを固定するために使用する第2接着剤ほど強固な接着強度を求められない。そこで、本特徴構成では、第2接着材よりも速乾性が優れた第1接着剤を使用して姿勢保持部材を接着固定させることで、その接着固定作業自体を短時間で行うことができる。これにより、姿勢保持部材の接着固定作業を開始してから、時間ロスを少なくしながら、防水下地パネルの接着固定作業までをスムーズに行うことができる。
防水下地パネルの設置構造を用いた防水構造における断面図 防水下地パネルの設置過程を示す斜視図 防水下地パネルの設置過程を示す斜視図 防水下地パネルの設置過程における要部の拡大図 姿勢保持部材の斜視図、及び、複数の防水下地パネルを設置した状態での平面図 姿勢保持部材の斜視図、及び、複数の防水下地パネルを設置した状態での平面図 姿勢保持部材の斜視図、及び、複数の防水下地パネルを設置した状態での平面図 別実施形態における姿勢保持部材の側面図
本発明に係る防水下地パネルの設置構造及びその設置方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
この防水下地パネルの設置構造及びその設置方法については、新築等の防水下地に防水下地パネルを設置する新築の場合だけでなく、既設の防水下地から既設の防水下地パネルを取り外し、その既設の防水下地に防水下地パネルを設置する改修の場合にも適用することができる。
防水下地パネルの設置構造は、図1に示すように、防水下地1上に、姿勢保持部材10を用いて防水下地パネル20を設置する構造である。この実施形態では、このような設置構造において、更に、防水下地パネル20上に防水シート30を設置することで、防水構造を構成している。
防水下地1は、例えば、建物の屋上のコンクリートスラブを用いることができる。これに代えて、例えば、プレキャストコンクリートパネルやその他のパネル部材、及び、デッキプレート等、屋外に設けられて防水の下地になるものであれば適応することができる。
姿勢保持部材10は、図1及び図5(a)に示すように、例えば、樹脂製部材にて構成されており、上方側に延びる棒状の第1延設部位11と防水下地1上に沿って延びる板状の第2延設部位12とが備えられている。第1延設部位11は、横方向に間隔を隔てて複数備えられており、それら複数の第1延設部位11の夫々が第2延設部位12から上方側に延びるように備えられている。第1延設部位11には、その下方側から順に、円柱状の下方側部位11a、外周部が凹凸形状に形成された中間部位11b、上方側ほど縮径された針状の上方側部位11cが備えられている。第2延設部位12は、平面視で上下方向及び左右方向にある程度の幅を有する薄板状に形成されている。この実施形態では、第2延設部位12が平面視で四角形状に形成されており、その第2延設部位12に対して3つの第1延設部位11が備えられている。
防水下地パネル20は、図1及び図3に示すように、例えば、平面視で四角形状に形成されており、その下方側から順に、段差吸収部21、断熱ボード部22、弾性変形部23が備えられた多層状体にて構成されている。防水下地パネル20の形状については、長方形や正方形の四角形状に限らず、その他の形状を適応することも可能である。
段差吸収部21は、例えば、弾力性を有するクッション材にて形成されており、姿勢保持部材10における第2延設部位12の厚み分に対応する段差を吸収して防水下地1上に防水下地パネル20を接着固定させるようにしている。断熱ボード部22は、例えば、ポリスチレン、ポリウレタン等の発泡プラスチック保温材にて形成されている。弾性変形部23は、例えば、弾力性を有するクッション材にて形成されている。ここで、上下方向での厚みについては、例えば、段差吸収部21を2〜5mm、断熱ボード部22を20mm程度、弾性変形部23を1〜2mmとしており、弾性変形部23、段差吸収部21、断熱ボード部22の順に厚みが厚くなるようにしている。
この実施形態では、断熱ボード部22の上部に、弾力性を有するクッション材にて形成された弾性変形部23を備えているが、これに代えて、鉄板やスレート板等、変形し難い変形抑制部を備えることもできる。例えば、防水下地パネル20上に防水シート30を接着材により固定する際に、作業者が接着剤の塗布作業時に膝等を防水下地パネル20の上部に着いても、弾性変形部23又は変形抑制部を備えることで、防水シート30の表面に凹凸が生じるのを抑制することができる。
防水シート30は、例えば、塩化ビニル等により構成されており、複数の防水下地パネル20の上面の全体を覆うように備えられている。この防水シート30の固定については、例えば、防水下地パネル20の上面と防水シート30の下面との間に接着剤を介在させることで、その接着剤により複数の防水下地パネル20に亘る状態で防水シート30を固定することができる。
防水下地1に対する防水下地パネル20の設置方法としては、姿勢保持部材10を第1接着剤40により防水下地1上に接着固定させる第1ステップと、その姿勢保持部材10の第1延設部位11に突き刺して、姿勢保持部材10による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で、防水下地パネル20を第2接着剤41により防水下地1上に接着固定させる第2ステップとを有している。
まず、第1ステップを行い、図2に示すように、第2延設部位12の下面と防水下地1の上面との間に第1接着剤40を介在させることで、姿勢保持部材10を第1接着剤40により防水下地1上に接着固定させている。姿勢保持部材10は、防水下地パネル20に比べて非常に小さな部材であるので、その接着固定作業は簡易な作業となる。第1接着剤40は、第2接着剤41よりも速乾性を有するものを用いており、第1接着剤40の固化に要する時間が短時間であることから、姿勢保持部材10を防水下地1上に接着固定する作業は短時間でスムーズに行うことができる。第2延設部位12は、防水下地1上に沿って延びる板状に形成されているので、十分な大きさの接着面積を確保できて、姿勢保持部材10を適切に接着固定することができる。ここで、姿勢保持部材10の固定位置については、例えば、図5(b)に示すように、四角形状の防水下地パネル20の角部の夫々に相当する位置に姿勢保持部材10を固定するように予め位置決めされている。
次に、第2ステップを行うのであるが、このときには、図2に示すように、既に防水下地1上に姿勢保持部材10が接着固定されている。接着固定された姿勢保持部材10は、棒状の第1延設部位11が上方側に延びる姿勢となっており、図3及び図4に示すように、この第1延設部位11に対して、防水下地パネル20を上方側から押し付けることで、第1延設部位11に防水下地パネル20を突き刺すことができるようになっている。防水下地パネル20を第1延設部位11に突き刺すことで、防水下地パネル20が姿勢保持部材10による姿勢保持作用を受ける作用姿勢となり、姿勢保持部材10によって防水下地パネル20の姿勢を保持している。ここで、図4は、図3の一部を拡大した拡大図においてその一部を切り欠いたものであり、第1延設部位11に防水下地パネル20を突き刺している途中状態と、第1延設部位11への防水下地パネル20の突き刺しを完了した状態を示している。
第1延設部位11における上方側部位11cが針状に形成されているので、防水下地パネル20を第1延設部位11に容易に突き刺すことができる。そして、第1延設部位11の上端部から下端部までの全体が防水下地パネル20の内部に収まるように、姿勢保持部材10に防水下地パネル20を突き刺している。この突き刺し状態では、上述の如く、防水下地パネル20の段差吸収部21によって第2延設部位12の厚み分に対応する段差が吸収されており、防水下地パネル20の下面を防水下地1の上面に適切に押し付けることができるようになっている。第2延設部位12が薄板状に形成されていることから、段差吸収部21の厚みを薄くできながら、防水下地1の上面に対する防水下地パネル20の下面の押し付けを行い易いものとなっている。そして、第1延設部位11における凹凸形状の中間部位11bが断熱ボード部22内に位置してその断熱ボード部22に引っかかることで、防水下地パネル20の浮き上がりを抑制している。また、横方向に間隔を隔てた複数の第1延設部位11を防水下地パネル20に突き刺すことで、防水下地パネル20の横方向への移動を抑制している。
このように、防水下地パネル20を姿勢保持部材10に突き刺して作用姿勢で設置することで、姿勢保持部材10によって、防水下地パネル20の浮き上がり及び横方向への移動が抑制された状態で姿勢保持して、第2接着剤41の固化を待つことができる。この実施形態では、四角形状の防水下地パネル20の角部の夫々に相当する位置に姿勢保持部材10を接着固定しているので、複数の姿勢保持部材10によって1つの防水下地パネル20の姿勢を安定して保持することができる。したがって、防水下地パネル20を姿勢保持部材10に突き刺すだけで、第2接着剤41が固化するまで防水下地パネル20を防水下地1上に押し付けた状態を保つ等の作業を作業者が行わなくても、第2接着剤41により防水下地1上に防水下地パネル20を接着固定することができる。そして、第2接着剤41を、第1接着剤40よりも接着強度の強いものを用いることで、防水下地パネル20を強固に接着固定することができる。
防水下地1上には複数の防水下地パネル20を隣接して並べて設置するようにしている。複数の防水下地パネル20を設置するに当たっては、例えば、防水下地1を複数の領域に区分けし、その領域毎に防水下地パネル20を設置していくことができる。つまり、1つの領域を作業対象の領域として、第1ステップと第2ステップとを順次行うことで、その作業対象の領域に複数の防水下地パネル20を設置する。そして、その領域に対する防水下地パネル20の設置が完了すると、次の領域を作業対象の領域として、第1ステップと第2ステップとを順次行っていく。このように、領域毎に第1ステップと第2ステップとを順次行う工程を繰り返すことで、防水下地1上には複数の防水下地パネル20を隣接して並べて設置することができる。図5に示すものでは、例えば、4つの防水下地パネル20の設置予定領域が1つの領域となるように区分けしており、防水下地パネル20を4つずつ設置していくことができる。
このような設置の仕方に代えて、例えば、防水下地パネル20毎に第1ステップと第2ステップとを順次行う工程を繰り返し、防水下地パネル20を1つずつ設置していくこともできる。また、最初に防水下地1の全体を作業対象とする第1ステップを行うことで、防水下地1の全体に亘って姿勢保持部材10を接着固定させた後、第2ステップを行うこともでき、複数の防水下地パネル20をどのような順序で設置していくかについては適宜変更が可能である。
姿勢保持部材10の固定位置については、図5(b)に示すように、四角形状の防水下地パネル20の角部の夫々に相当する位置に限るものではなく、防水下地パネル20に対してどのような位置とするかは適宜変更が可能である。例えば、図6に示すように、1つの姿勢保持部材10によって、複数の防水下地パネル20の姿勢を保持する状態で防水下地1上に接着固定することもできる。図6(b)に示すように、隣接して並べた4つの防水下地パネル20の端辺部が交差する交差部に姿勢保持部材10を接着固定させ、その1つの姿勢保持部材10によって4つの防水下地パネル20の姿勢を保持するようにしている。この場合には、図6(a)に示すように、姿勢保持部材10に、3つの第1延設部位11を1つの組とする組が4組備えられ、各組の間に一定の間隔を隔て組毎にまとまるように配置されている。そして、各組における3つの第1延設部位11を1つの防水下地パネル20に突き刺すことで、その防水下地パネル20の姿勢を保持するようにしている。
また、姿勢保持部材10の固定位置については、図7(c)に示すように、隣接して並べた4つの防水下地パネル20の端辺部が交差する交差部に加えて、隣接する2つの防水下地パネル20の長辺部同士を隣接させる長辺隣接部にも、姿勢保持部材10を接着固定することができる。ちなみに、図示は省略するが、この図7(c)において、隣接する2つの防水下地パネル20の短辺同士を隣接させる短辺隣接部にも姿勢保持部材10を接着固定することもできる。このように、姿勢保持部材10の固定位置については、防水下地パネル20の大きさや形状等に合わせて適宜変更することができる。
図7(c)に示す場合では、4つの防水下地パネル20の交差部に配置させる姿勢保持部材10aと、2つの防水下地パネル20の長辺隣接部に配置させる姿勢保持部材10bとは、第1延設部位11の数が異なっている。よって、第1延設部位11の数が異なる複数種の姿勢保持部材10を製作すると、コストアップに繋がる可能性がある。そこで、例えば、図7(a)及び(b)に示すように、第1延設部位11の数が異なる複数種の姿勢保持部材10を形成するための姿勢保持部材用キット13を製作するようにしている。この姿勢保持部材用キット13は、4つの第1延設部位11の並び方向に沿ってそれらの第1延設部位11を並べた単位列が、その横幅方向に間隔を隔てて複数並ぶように配置されている。横幅方向に隣接する単位列の間には、4つの第1延設部位11の並び方向の全長に亘って一連に切り欠いた凹状の折り曲げ部14が形成されている。これにより、この折り曲げ部14にて姿勢保持部材用キット13を折り曲げることで、横幅方向に隣接する単位列の間で切り離し自在となっている。このようにして、姿勢保持部材用キット13において切り離す箇所を変更することで、第1延設部位11の数が異なる複数種の姿勢保持部材10a、10bを製作することができる。したがって、図7(c)のように姿勢保持部材10の固定位置を設定した場合でも、共通の姿勢保持部材用キット13を製作すればよく、コストアップを招くことなく、その固定位置の夫々に適切な姿勢保持部材10を接着固定することができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態において、姿勢保持部材10における第1延設部位11の形状や数、及び、第2延設部位12の形状については適宜変更が可能である。例えば、第1延設部位11の形状については、図8に示すように、下方側部位11dが円柱形状に形成され、上方側部位11eが、その下端部を下方側部位11dよりも拡径させて、それよりも上方側ほど縮径させた山形形状に形成することができる。この場合には、上方側部位11eの拡径部位が防水下地パネル20に引っかかり防水下地パネル20の浮き上がりを抑制することができる。このように、第1延設部位11に防水下地パネル20を突き刺したときに、防水下地パネル20に引っかかる部位を第1延設部位11に備えさせるのが好適である。
(2)上記実施形態では、防水下地パネル20を突き刺し自在な第1延設部位11を姿勢保持部材10に備えさせているが、防水下地パネル20を突き刺し自在な部位に限らず、例えば、防水下地パネル20の端部等に嵌合や係合することで、その防水下地パネル20の姿勢を保持する嵌合部位や係合部位を姿勢保持部材に備えさせることもできる。
本発明は、騒音の問題を発生せず、防水下地の強度の低下を招くことなく、防水下地に防水下地パネルを設置できる各種の設置構造、及び、その各種の設置方法に適応可能である。
1 防水下地
10 姿勢保持部材
11 第1延設部位
12 第2延設部位
20 防水下地パネル
21 段差吸収部
40 第1接着剤
41 第2接着剤

Claims (5)

  1. 屋外の防水下地を設置対象とし、その防水下地上に防水下地パネルを設置する防水下地パネルの設置構造であって、
    前記防水下地上に第1接着剤により接着固定されて、前記防水下地上に配置される前記防水下地パネルの姿勢を保持する姿勢保持部材が備えられ、
    1つの前記姿勢保持部材は、複数の前記防水下地パネルの姿勢を保持可能とする状態で前記防水下地上に接着固定され、
    複数の前記防水下地パネルが、1つの前記姿勢保持部材による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で、前記防水下地との間に第2接着材を介在させて前記防水下地上に設置される防水下地パネルの設置構造。
  2. 前記姿勢保持部材には、上方側に延びて前記防水下地パネルを突き刺し自在な第1延設部位が備えられ、前記姿勢保持部材は、前記防水下地パネルが前記第1延設部位に突き刺さることで、その防水下地パネルの姿勢を保持している請求項1に記載の防水下地パネルの設置構造。
  3. 前記姿勢保持部材には、前記防水下地上に沿って延びる第2延設部位が備えられ、前記防水下地パネルには、前記姿勢保持部材における前記第2延設部位の厚み分に対応する段差を吸収して前記防水下地上に接着固定させる段差吸収部が備えられている請求項1又は2に記載の防水下地パネルの設置構造。
  4. 屋外の防水下地を設置対象とし、その防水下地上に防水下地パネルを設置する防水下地パネルの設置方法であって、
    前記防水下地上に配置される前記防水下地パネルの姿勢を保持する1つの姿勢保持部材を、複数の前記防水下地パネルの姿勢を保持可能とする状態で前記防水下地上に第1接着材により接着固定させる第1ステップと、
    1つの前記姿勢保持部材による姿勢保持作用を受ける作用姿勢で、前記防水下地との間に第2接着材を介在させて複数の前記防水下地パネルを前記防水下地上に設置させる第2ステップとを有する防水下地パネルの設置方法。
  5. 前記第1接着剤は、前記第2接着剤よりも速乾性を有している請求項に記載の防水下地パネルの設置方法。
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