以下、本発明の一実施形態にかかるアオリについて、添付図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアオリは、図1に示すように、貨物車Vの荷台L(荷台Lの端縁部)に取り付けられ、該荷台Lの床面を取り囲むためのものである。
アオリ1は、図2及び図4(a)に示すように、長尺であり互いに積み重ねられる複数(本実施形態では三つ)のレール2,3,4と、該レール2,3,4同士を連結するための通しボルト5と(図2参照)、前記レール2,3,4を車両の荷台Lに連結するための蝶番部材6と、貨物車Vの荷台Lの端縁部に当接(密接)させるシール部材Sを保持させるためのホルダー7(図5参照)とを備えている。但し、積み重ねるレールの数は、二つや、四つ以上であってもよい。
上述のように、複数のレール2,3,4には、最も下方側(最も荷台Lに近い位置)に配置される下段レール2と、該下段レール2上に順番に積み重ねられる中段レール3と上段レール4とが含まれている。なお、本実施形態では、各レール2,3,4が積み重ねられている方向(連結されている方向、すなわち、図4(a)上の上下方向)を連結方向と称して以下の説明を行うこととする。
本実施形態に係る下段レール2には、複数種の通しボルト5を使用して中段レール3、及び上段レール4を連結することができる。
ここで、下段レール2に中段レール3、及び上段レール4を連結する際に用いることができる通しボルト5について説明を行うこととする。
通しボルト5は、種類に応じてアオリ1の強度や、レール2,3,4に対する作業性、アオリ1の外観の良さ(美観)が異なっているが、何れの通しボルト5も、長尺で外周にねじ山を有する雄ネジ部50を有しており、下段レール2、中段レール3、上段レール4のそれぞれに挿通された状態で、軸線方向における一端部が下段レール2に固定され、軸線方向における他端部が上段レール4に固定されるように構成されている。
本実施形態に係るアオリ1には、上述の雄ネジ部50と、該雄ネジ部50の前記他端部に設けられた頭部51とを備えた通しボルト5(所謂、中吊型の通しボルト5)を用いることができる。
中吊型の通しボルト5においては、雄ネジ部50と頭部51とが一体的に形成されている。そして、中吊型の通しボルト5において、雄ネジ部50の前記一端部には、頭部51と共同して下段レール2、中段レール3、上段レール4のそれぞれを上下方向で締結するための締込部材52を着脱可能である。
ここで、締込部材52は、図5(a)に示すように、筒状であり内周面に雌ネジが形成された取付筒部520と、該取付筒部520の一方の開口を閉塞し且つ該取付筒部520の外周全周から径外方向に延出する拡径部521とを有する。なお、拡径部521の外面には、取付筒部520の軸線方向で開口する操作用凹部522が形成されており、該操作用凹部522には、ドライバー等の工具を挿し込めるようになっている。
中吊型の通しボルト5において、雄ネジ部50の一端部には、取付筒部520を螺合可能である。また、取付筒部520は、上側横桟21の挿通孔210、及び後述するボルト用受座80の取付孔800に挿通できる外径となるように形成されている。
中吊型の頭部51の外径は、下段レール2の後述するスリットCの幅よりも小さくなっている。
中吊型の通しボルト5の頭部51の外周縁には、図11(b)に示すように、雄ネジ部50の軸心を中心とする周方向に沿う円弧状の一対の湾曲辺510であって、雄ネジ部50の軸心を中心として対称となる位置に形成されている一対の湾曲辺510と、該一対の湾曲辺510の端部のそれぞれに連続し且つ該一対の湾曲辺510の間で真っ直ぐに延びた形状の一対の直線辺511とが含まれている。
本実施形態に係るアオリ1には、図3及び図4(b)に示すように、上述の雄ネジ部50と、該雄ネジ部50の前記一端部に設けられた頭部51とを備える通しボルト5(所謂、貫通型の通しボルト5)を用いることもできる。
貫通型の通しボルト5においても、雄ネジ部50と頭部51とは、一体的に形成されている。そして、中吊型の通しボルト5において、雄ネジ部50の前記他端部には、頭部51と共同して下段レール2、中段レール3、上段レール4のそれぞれを上下方向で締結するための締込部材52を着脱可能である。
なお、貫通型の通しボルト5における雄ネジ部50の前記一端部は、上述の取付筒部520及び拡径部521を備えた締込部材52を着脱可能である。
貫通型の通しボルト5の頭部51の外周縁にも、図12に示すように、雄ネジ部50の軸心を中心とする周方向に沿う円弧状の一対の湾曲辺510であって、雄ネジ部50の軸心を中心として対称となる位置に形成されている一対の湾曲辺510と、該一対の湾曲辺510の端部のそれぞれに連続し且つ該一対の湾曲辺510の間で真っ直ぐに延びた形状の一対の直線辺511とが含まれている。
そして、雄ネジ部50の軸方向視における横幅(一対の直線辺511が並ぶ方向における幅)は、前記スリットCの幅寸法よりも小さくなっており、縦幅(一対の湾曲辺510が並ぶ方向における幅)が、前記スリットCの幅寸法(横幅)よりも大きくなっていてもよい。
貫通型の通しボルト5では、頭部51が下段レール2(上側横桟21又は下側横桟22)に引っ掛けられた状態で、上段レール4の上端(上端の外面)から挿し込んだ締込部材52を雄ネジ部50の一端部に取り付けることで下段レール2に中段レール3及び上段レール4を連結できるように構成されている。
なお、中吊型の通しボルト5や貫通型の通しボルト5の頭部51は、外周縁が、円弧状の一対の湾曲辺510と直線状の一対の直線辺511とによって構成されているため、円形に形成した頭部51を切削することで容易に形成することができる。
さらに、本実施形態に係るアオリ1には、図13に示すように、長尺な軸状の雄ネジ部50であって、外面にねじ山が形成された雄ネジ部50のみからなる通しボルト5(いわゆる、両ネジ型の通しボルト5)を用いることもできる。
両ネジ型の通しボルト5は、軸線方向における雄ネジ部50の一端が上段レール4側に配置され、軸線方向における雄ネジ部50の他端が下段レール2側に配置されるようにして下段レール2、中段レール3、上段レール4のそれぞれに挿通され、さらに、該雄ネジ部50の一端にはナットNが螺合され、該雄ネジ部50の他端部には上述の締込部材52が取り付けられるようになっている。
中吊り型の通しボルト5、貫通型の通しボルト5、両ネジ型の通しボルト5の特徴について説明すると、中吊り型の通しボルト5は、頭部51が上段レール4の下方側に内蔵され、締込部材52が下段レール2に内蔵されるため、アオリ1の外観が良くなる。
貫通型の通しボルト5は、頭部51が下段レール2の下端部(後述の下側横桟22又は上側横桟21)に固定されるとともに、上段レール4内の上端側に配置された雄ネジ部50の一端に対して、上段レール4の上端から挿し込んだ締込部材52が取り付けられる構造となっているため、他種の通しボルト5よりも雄ネジ部50を長くすることができる。
アオリ1の強度(特に、前記連結方向における強度)は、下段レール2、中段レール3、上段レール4に挿通する雄ネジ部50が長くなるにつれて高まるため、貫通型の通しボルト5は、他種の通しボルト5よりもアオリ1の強度を高くすることができる。
さらに、貫通型の通しボルト5では、締込部材52を上段レール4の外側から操作して雄ネジ部50の一端部に取り付けることができるため、作業性は良い。その一方、貫通型の通しボルト5では、締込部材52が上段レール4の外側に露出するため、中吊り型の通しボルト5や、両ネジ型の通しボルト5の方が貫通型の通しボルト5よりもアオリ1を外観の良いものとすることができる。
両ネジ型の通しボルト5は、雄ネジ部50の一端が上段レール4内の上方側に固定され、また、雄ネジ部50の他端が下段レール2の下側横桟22又は上側横桟21に固定される。そのため、両ネジ型の貫通ボルト5は、貫通型の通しボルト5に対しては、アオリ1の外観を良くすることができ、また、中吊り型の通しボルト5に対しては、アオリ1の強度を高くすることができる。
従って、アオリ1では、ユーザーが要求する強度や、作業性、アオリ1の外観の良さ(美観)に応じた種類の通しボルト5が用いられている。
下段レール2は、図2に示すように、一方向(前記横幅方向)に真っ直ぐに延びた形状であり、長手方向における寸法(横幅)が取付対象となる荷台Lの端縁部の長さと対応している。また、下段レール2は、図4(a)に示すように、中空状であり、内部の空間が長手方向の両端において開放している。
本実施形態に係る下段レール2は、荷台Lの端縁部に沿って延びる一対の壁部(以下、下段壁部と称する)20であって、互いの間に間隔をあけて対向する下段壁部20と、該一対の下段壁部20のそれぞれに連続する上側横桟21と、該上側横桟21の下方側で一対の下段壁部20の間に設けられる下側横桟22と、一対の下段壁部20の上端部につながる下段側受部23であって、中段レール3(中段レール3の後述する下段用連結部33)を連結可能な下段側受部23とを有する。
一対の下段壁部20が荷台Lに対して起立すると、一方の下段壁部20は荷台L側に配置され、他方の下段壁部20は荷台L側とは反対側に配置される。本実施形態では、一方の下段壁部20を下段内壁部20iと称し、他方の下段壁部20を下段外壁部20eと称し、さらに、下段内壁部20iと下段外壁部20eとが互いに対向する方向(図4(a)上の左右方向)を対向方向と称し、前記連結方向及び該対向方向のそれぞれに直交する方向を横幅方向と称して以下の説明を行うこととする。
本実施形態に係る下段レール2では、下段内壁部20iの下端が、下段外壁部20eの下端よりも上方に位置している。
上側横桟21は、通しボルト5を取付可能である。また、上側横桟21は、図4(a)に示すように、下段内壁部20iと下段外壁部20eとに連続しており、前記対向方向において真っ直ぐに延びている。さらに、上側横桟21は、横幅方向、つまり、下段内壁部20i及び下段外壁部20eの長手方向における全長に亘って延びている。
本実施形態に係る上側横桟21は、図7に示すように、下段内壁部20i及び下段外壁部20eの長手方向に沿って延びている。また、下段内壁部20iには、長手方向で所定の間隔をあけて並ぶ複数の挿通孔210と、前記対向方向における中央部に形成される受用凹部211とが形成されている。
挿通孔210には、通しボルト5(通しボルト5の後述する雄ネジ部50及び締込部材52の取付筒部520)を挿通可能である。
受用凹部211は、下方に向けて開放する部であり、受用凹部211を画定する面には、底面211aと、該底面211aから垂下する(突設される)一対の側壁面211bとが含まれている。そして、一対の側壁面211bの間隔(前記対向方向における間隔)は、頭部51の横幅(一対の直線辺511が並ぶ方向における横幅)よりも僅かに大きくなっている。
下側横桟22は、図6(a)に示すように、下段内壁部20iと下段外壁部20eとの間で前記対向方向において間隔をあけて並ぶように形成される一対の取付片部220と、該一対の取付片部220に形成されている一対の取付リブ221とを有する。
一方の取付片部220は、図8に示すように、下段内壁部20iの内面(下段レール2の内面となる面、以下同じ)から下段外壁部20e側に向けて前記対向方向に沿って真っ直ぐに延出している。また、一方の取付片部220は、下段内壁部20iの長手方向における全長に亘って延びている。
他方の取付片部220は、下段外壁部20eの内面(下段レール2の内面となる面、以下同じ)から下段内壁部20i側に向けて前記対向方向に沿って真っ直ぐに延出している。また、他方の取付片部220は、下段外壁部20eの長手方向における全長に亘って延びている。
そして、一方の取付片部220の先端と他方の取付片部220の先端との間には、隙間(スリットC)が形成されている。かかるスリットCは、下段レール2の長手方向における全長に亘って連続するように形成されている。
取付リブ221は、取付片部220の先端部に形成されている。本実施形態に係る取付リブ221は、取付片部220の先端部から上方に向けて延出する第一リブ222と、取付片部220の先端部から下方に向けて延出する第二リブ223とを有する。
第一リブ222は、隣り合う第一リブ222との間に形成されている上側内面222aと、前記対向方向において上側内面222aの反対側に形成されている上側外面222bとを有する。
各第一リブ222の上側内面222aは、取付片部220の先端部から上方に向けて延出するとともに(すなわち、前記連結方向における先端側になるにつれて)前記対向方向で隣り合う第一リブ222から徐々に離間するように傾斜している。その一方、各第一リブ222の上側外面222bは、取付片部220の先端部から上方に向けて延出するとともに前記対向方向で隣り合う第一リブ222側に徐々に向かうように(接近するように)傾斜している。すなわち、各第一リブ222は、先細りになっている。
第二リブ223は、隣り合う第二リブ223との間に形成されている下側内面223aと、前記対向方向において下側内面223aの反対側に形成されている下側外面223bとを有する。
各第二リブ223の下側内面223aは、取付片部220の先端部から下方に向けて延出するとともに(すなわち、前記連結方向における先端側になるにつれて)前記対向方向で隣り合う第二リブ223から徐々に離間するように傾斜している。その一方、各第二リブ223の下側外面223bは、取付片部220の先端部から下方に向けて延出するとともに前記対向方向で隣り合う第二リブ223側に徐々に向かうように(接近するように)傾斜している。すなわち、各第二リブ223も先細りになっている。
ここで、本実施形態に係るアオリ1において、下側横桟22には、図8、図9、図10に示すように、下側横桟22に取付可能な受け座金8を介して通しボルト5及び蝶番部材6を取付可能となっている。
また、アオリ1は、受け座金8として、下側横桟22に通しボルト5を固定するためのボルト用受座80と、下側横桟22に蝶番部材6を固定するための蝶番用受座81とを備えている。
ボルト用受座80は、図8に示すように、板状の部材であり、下側横桟22の下面に当接させるようにして配置される(各取付片部220の下面にあてがってスリットCを遮るようにして配置される)。
ボルト用受座80は、各取付片部220の下面に当接させる第一面と、前記連結方向において該第一面の反対側に位置する第二面とを有する。ボルト用受座80は、第一面を取付片部220の下面に当接させた状態における前記対向方向における寸法が下段内壁部20iと下段外壁部20eとの間隔よりも小さくなるように構成されている。
本実施形態に係るボルト用受座80には、通しボルト5を挿通可能な取付孔800と、第一面側に形成される状の嵌込部801であって、取付リブ221が嵌め込まれる嵌込部801と、第二面側に形成される状の配置用凹部802であって、通しボルト5(通しボルト5の後述する締込部材52の拡径部521又は頭部51)が嵌め込まれる配置用凹部802とが形成されている。
取付孔800は、ボルト用受座80の第一面から第二面に亘って形成された貫通孔であり、ボルト用受座80が各取付片部220の下面にあてがわれている状態において、スリットCに対応する位置に形成されている。
嵌込部801は、前記対向方向におけるボルト用受座80の両端部に一つずつ形成されている。また、嵌込部801は、前記横幅方向におけるボルト用受座80の全長に亘って連続するように形成されている。
ボルト用受座80において、嵌込部801を画定する内面は、取付リブ221の外面に沿う形状となっている。そのため、嵌込部801を画定する内面には、第二リブ223の下側内面223aに当接する内側傾斜面801aと、第二リブ223の下側外面223bに当接する外側傾斜面801bとが含まれており、該内側傾斜面801aと該外側傾斜面801bとは、嵌込部801の底側から開口側になるにつれて徐々に離間するように傾斜している。
配置用凹部802は、ボルト用受座80の前記対向方向における中央部に形成されている。また、配置用凹部802は、前記横幅方向におけるボルト用受座80の全長に亘って連続するように形成されている。
ボルト用受座80において、配置用凹部802を画定する内面には、取付孔800の周囲に広がるボルト受面802aと、前記対向方向におけるボルト受面802aの取付孔800から遠い方の両端部(すなわち、前記対向方向において最も外側に位置する一端部と他端部)から下方側に突出する(突設される)一対の回止壁面802bとが含まれている。
そのため、一対の回止壁面802bは、前記対向方向で互いの間に間隔をあけて対向するように形成されている。そして、一対の回止壁面802bの間の間隔(前記対向方向における間隔)は、頭部51の横幅(一対の直線辺511が並ぶ方向における横幅)よりも僅かに大きくなっている。
蝶番用受座81は、図9に示すように、取付片部220の上面に配置される締結板82と、前記連結方向で取付片部220を介して該締結板82と対向するように配置される補助板83とを有する。
本実施形態に係る締結板82は、各取付片部220の上面に配置される受板820と、該受板820に取り付けられる止板821とを有する。
受板820は、図10に示すように、板状の載置板部820aと、該載置板部820a上に設けられた案内部820bとを有する。
載置板部820aは、各取付片部220の上面に当接させる第一面と、上側横桟21に対向するように配置される第二面とを有する。
また、載置板部820aには、蝶番部材6を下側横桟22に取り付けるための連結ボルトB(連結ボルトの)を挿通可能な導入孔820aaと、第一リブ222が嵌め込まれる位置決部820abとが形成されている。
導入孔820aaは、載置板部820aの第一面から第二面に亘って形成された貫通孔であり、載置板部820aが各取付片部220の上面に配置されている状態において、スリットCに対応する位置に形成されている。
位置決部820abは、前記対向方向における載置板部820aの両端部に一つずつ形成されている。また、位置決部820abは、前記横幅方向における載置板部820aの全長に亘って連続するように形成されている。
載置板部820aにおいて、位置決部820abを画定する内面は、第一リブ222の外面に沿う形状となっている。そのため、位置決部820abを画定する内面には、第一リブ222の上側内面222aに当接する内側当接面820acと、第一リブ222の上側外面222bに当接する外側当接面820adとが含まれており、該内側当接面820acと該外側当接面820adとは、位置決部820abの底側から開口側になるにつれて徐々に離間するように傾斜している。
案内部820bは、載置板部820aの第二面の端部(前記対向方向における端部)から延出(上方に延出)する一対の起立部820baと、該起立部820baの先端から前記対向方向において互いに接近するように延出する一対の延出片820bbとを有する。
各起立部820ba及び各延出片820bbは、前記横幅方向における締結板82の第二面の全長に亘って連続するように形成されている。また、一対の延出片820bbの先端の間には、隙間が形成されている。従って、案内部820bにおいて、一対の起立部820baの間、及び一対の延出片820bbの間には、前記横幅方向の両端において開放する隙間が形成されている。
止板821は、受板820の第二面上に配置される板状の配置板部821aと、該配置板部821a上に連設された雌ネジ部821bとを有する。そして、止板821には、前記連結方向において配置板部821aと雌ネジ部821bとを貫通するネジ孔821cが形成されている。なお、本実施形態では、ネジ孔821cを画定する配置板部821aの内周面及び雌ネジ部821bの内周面全体に雌ネジが形成されているが、少なくとも、雌ネジ部821bの内周面に雌ネジが形成されていればよい。
配置板部821aには、受板820の導入孔820aaと対応する位置に雌ネジ部821bが設けられている。そのため、本実施形態に係る配置板部821aには、受板820の一対の導入孔820aaに対応して一対の雌ネジ部821bが設けられている。
止板821は、受板820の前記横幅方向における一端から一対の案内部820bの間に挿入可能である。また、止板821が一対の案内部820bの間に挿入されている状態においては、配置板部821aが一対の起立部820baの間に配置され、雌ネジ部821bが一対の延出片820bbの間に配置された状態となり、さらに、ネジ孔821cと導入孔820aaとが前記連結方向において連通した状態となる。
なお、締結板82において、受板820と止板821とを互いに連結するには、例えば、受板820と止板821とに対して前記連結方向において対応する位置に貫通孔を形成し、受板820の貫通孔と止板821の貫通孔とに割ピンを挿通してもよいが、前記横幅方向における受板820と止板821との相対移動を規制できれば、受板820と止板821とを連結する手段は特に問わない。
補助板83は、板状であり、各取付片部220の下面に当接させる第一面と、前記連結方向において該第一面の反対側に位置する第二面とを有する。また、補助板83には、通しボルト5を挿通可能な通し孔830と、第二リブ223が嵌め込まれる下受部831とが形成されている。
通し孔830は、補助板83の第一面から第二面に亘って形成された貫通孔であり、補助板83が各取付片部220の下面にあてがわれている状態において、スリットCに対応する位置に形成されている。
補助板83の下受部831を画定する内面は、第二リブ223の外面に沿う形状となっている。そのため、下受部831を画定する内面には、第二リブ223の下側内面223aに当接する上向内面831aと、第二リブ223の下側外面223bに当接する上向外面831bとが含まれており、上向内面831aと上向外面831bとは、下受部831の底側から開口側になるにつれて徐々に離間するように傾斜している。
図4(a)に戻り、下段側受部23は、下段内壁部20iの上端部と下段外壁部20eの上端部とに跨るように形成されている。下段側受部23は、中段レール3の下端部(後述する下段用連結部32)と嵌合可能に構成されている。
なお、本実施形態に係る下段レール2では、上側横桟21と下段側受部23との間に複数(本実施形態では二つ)の横桟が設けられており、該複数の横桟のそれぞれには、上側横桟21の挿通孔210と対応する位置に貫通孔(図示しない)が形成されている。
中段レール3は、中空状であり、横幅が中段レール3の横幅と対応するように形成されている。本実施形態に係る下段レール2は、荷台Lの端縁部に沿って延びる一対の中段壁部30であって、互いの間に間隔をあけて対向する中段壁部30と、該一対の中段壁部30のそれぞれに連続する複数の中段横桟31と、一対の中段壁部30の下端部につながる下段用連結部32であって、下段側受部23に連結させる下段用連結部32と、一対の中段壁部30の上端部につながる中段側受部33であって、上段レール4(上段レール4の後述する中段用連結部42)を連結可能な中段側受部33とを有する。
一対の中段壁部30が荷台Lに対して起立すると、一方の中段壁部30は荷台L側に配置され、他方の中段壁部30は荷台L側とは反対側に配置される。本実施形態では、一方の中段壁部30を中段内壁部30iと称し、他方の中段壁部30を中段外壁部30eと称して以下の説明を行うこととする。
中段横桟31は、通しボルト5を取付可能である。また、中段横桟31は、中段内壁部30iと中段外壁部30eとに連続しており、前記対向方向において真っ直ぐに延びている。さらに、中段横桟31は、中段内壁部30i及び中段外壁部30eの長手方向における全長に亘って延びている。
なお、便宜上図示していないが、中段横桟31には、前記連結方向において挿通孔210と対応する位置のそれぞれに対して通しボルト5の雄ネジ部50を挿通可能な貫通孔が形成されている。
中段側受部33は、中段内壁部の上端部と中段外壁部の上端部とに跨るように形成されている。
上段レール4は、中空状であり、横幅が中段レール3の横幅と対応するように形成されている。本実施形態に係る下段レール2は、荷台Lの端縁部に沿って延びる一対の上段壁部40であって、互いの間に間隔をあけて対向する上段壁部40と、該一対の上段壁部40のそれぞれに連続する複数の上段横桟41と、一対の上段壁部40の下端部につながる中段用連結部42であって、下段側受部23に連結させる中段用連結部42と、該中段用連結部42内でボルトを保持するボルト固定部43とを有する。
一対の上段壁部40が荷台Lに対して起立すると、一方の上段壁部40は荷台L側に配置され、他方の上段壁部40は荷台L側とは反対側に配置される。本実施形態では、一方の上段壁部40を上段内壁部40iと称し、他方の上段壁部40を上段外壁部40eと称して以下の説明を行うこととする。
上段横桟41は、通しボルト5を取付可能である。また、上段横桟41は、上段内壁部40iと上段外壁部40eとに連続しており、前記対向方向において真っ直ぐに延びている。さらに、上段横桟41は、上段内壁部40i及び上段外壁部40eの長手方向における全長に亘って延びている。
なお、便宜上図示していないが、上段横桟41にも、前記連結方向において挿通孔210と対応する位置のそれぞれに対して通しボルト5の雄ネジ部50を挿通可能な貫通孔が形成されている。
ボルト固定部43は、中吊型の通しボルト5の頭部51を掛止可能に構成されている。本実施形態に係るボルト固定部43は、図11(a)に示すように、上段レール4内で前記対向方向で間隔をあけて配置された一対の被掛止部430と、一対の被掛止部430上に載置されるフランジ板431と、該フランジ板431上に載置されるカバー板432とで構成されている。
一方の被掛止部430は、上段内壁部40iの内面に設けられ、他方の被掛止部430は、上段外壁部40eの内面に設けられている。なお、一対の被掛止部430の間の隙間は、前記上下方向及び前記横幅方向において開放された隙間である。
フランジ板431は、平面視形状が長方形状となるように形成されており、短辺の長さは一対の被掛止部430間の隙間の幅よりも小さく、長辺の長さは一対の被掛止部430間の隙間の幅よりも大きくなっている。
また、フランジ板431には、上方に向けて開口する(下方側に向けて凸となる)受溝431aと、該受溝431aに対応する位置で前記上下方向において貫設された挿入孔431bとが形成されている。前記対向方向における受溝431aの溝幅は、頭部51の横幅(一対の直線辺511が並ぶ方向における横幅)よりも僅かに大きくなっている。
さらに、フランジ板431は、挿入孔431bに中吊型の通しボルト5の雄ネジ部50を挿通した状態で、該中吊型の通しボルト5の頭51を受溝431a内に預けることができるように構成されている。すなわち、フランジ板431は、上段レール4内で中吊型の通しボルト5(中吊型の通しボルト5の頭部51)を受けるための部材である。
さらに、前記対向方向における受溝431aの横幅は、頭部51の一方の直線辺511から他方の直線辺511までの幅に対応しており、中吊型の通しボルト5が回転しようとした際に、頭部51の直線辺511がフランジ板431における受溝431aを画定する部分に干渉するようになっている。
カバー板432は、フランジ板431の受溝431aを塞ぐようにして該フランジ板431に取り付けられるように構成されている。
蝶番部材6は、下段レール2の下端と荷台Lの外側面とを回転可能に連結するように構成されたもの(所謂、下付蝶番)である。本実施形態に係る蝶番部材6は、荷台Lに取り付けられる荷台側取付部60と、該荷台側取付部60に対して相対回転可能に連結され且つ下段レール2に取り付けられるレール側取付部61とを有する。
荷台側取付部60は、荷台Lに締結される(ネジ止めされる)荷台側片部600と、該荷台側片部600に設けられ且つ回転軸Pが挿通される荷台側軸受部601とを有する。
レール側取付部61は、下段レール2に締結される(ネジ止めされる)レール側片部610と、該レール側片部610に設けられ且つ荷台側軸受部601とともに回転軸Pが挿通されるレール側軸受部611とを有する。そのため、荷台側取付部60とレール側取付部61とは、回転軸Pを中心とする周方向で相対回転可能である。
また、レール側片部610は、平板状の部分を屈曲(直角に屈曲)させた形状となっている。レール側片部610の屈曲部分を境とする一方側にはレール側軸受部611がつながっている。そして、レール側片部610の屈曲部分を境とする他方側は、下側横桟22に固定されるようになっている。
ホルダー7は、図9に示すように、下段レール2の下段内壁部20i(下段内壁部20iの外面)に当接させた状態で締結される被締結部70と、該被締結部70に連続し且つ下側横桟22の下方側でシール部材Sを保持する保持部71とを有する。
シール部材Sは、弾性を有しており、アオリ1を荷台Lに対して起立させた際に、保持部71と荷台Lの端縁部とに挟み込まれるように構成されている。従って、アオリ1を荷台Lに対して起立させた際に、アオリ1(ホルダー7)と荷台Lとの隙間がシール部材Sによって塞がれるようになっている。
被締結部70は、上側横桟21と、下側横桟22との間において下段レール2の下段内壁部20iに締結されている。なお、本実施形態では、被締結部70がリベットRによって下段内壁部20iに締結されているが、ボルト等を被締結部70と下段内壁部20iとを締結する締結部材として用いてもよい。
本実施形態に係るアオリ1の構成は、以上の通りである。続いて、アオリ1の組み立て方(下段レール2、中段レール3、上段レール4の連結の仕方)について、添付図面を参照しつつ説明する。
図4(a)に示すように、下段レール2、中段レール3、上段レール4を中吊型の通しボルト5で連結する場合、まず、下段レール2、中段レール3を組み合わせた後に、下段レール2と中段レール3とに中吊型の通しボルト5を挿通する。
続いて、中吊型の通しボルト5の頭部51にフランジ板431を取り付ける。本実施形態では、挿入孔431bに雄ネジ部50を挿通して、受溝431a内に頭部51を配置し、さらに、カバー板432をフランジ板431に取り付けて受溝431a内の頭部51の上方を覆った状態にすることで、フランジ板431を通しボルト5の頭部51に取り付ける(図11(a)参照)。
このようにすると、中吊型の通しボルト5(頭部51)は、雄ネジ部50の軸心を中心として回転しようとしたときに直線辺511がフランジ板431のうちの受溝431aを画定する部分に干渉する状態(すなわち、フランジ板431によって周り止めされた状態)になる(図11(b)参照)。
そして、上段レール4を中段レール3に組み合わせる。さらに、中吊型の通しボルト5を回転させてフランジ板431の長辺が前記対向方向で並ぶようにして該フランジ板431の向きを変更し、一対の被掛止部430間の隙間を通してフランジ板431ごと頭部51を該一対の被掛止部430の上方に移動させる。
しかる後に、再び中吊型の通しボルト5を回転させてフランジ板431の短辺が前記対向方向で並ぶようにして該フランジ板431の向きを変更し、該フランジ板43を一対の被掛止部430上に跨るようにして載置する。このとき、雄ネジ部50の一端部は、上側横桟21の上方に位置している。
そして、上側横桟21の挿通孔210に対して下方側から締込部材52の取付筒部520を挿通する。
拡径部521は、上側横桟21の側壁面211bに接触しないように構成されているため、拡径部521の操作用凹部522にドライバー等の工具を挿し込んで締込部材52全体を回転させると、フランジ板431(受溝431aを画定する面)で周り止めされている中吊型の通しボルト5に対して締込部材52のみが回転し、取付筒部520が雄ネジ部50の一端部に螺合する。これにより、中吊型の通しボルト5の頭部51と締込部材52の拡径部521とによって下段レール2、中段レール3、上段レール4のそれぞれが連結方向で締結される。
なお、締結部材52を下側横桟22に取り付ける場合(雄ネジ部50の一端部を下側横桟22に固定する場合)は、下側横桟22の下面にあてがったボルト用受座80の取付孔800に対して下方側から締込部材52の取付筒部520を挿通し、該取付筒部520を雄ネジ部50の一端部に螺合させればよい。
締込部材52は、取付筒部520をボルト用受座80の取付孔800に挿通させた状態で拡径部521と回止壁面802bとが接触しないように構成されているため、中吊型の通しボルト5に対して締込部材52のみを回転させて、取付筒部520を雄ネジ部50の一端部に螺合させることができる。
一方、下段レール2、中段レール3、上段レール4を貫通型の通しボルト5で連結する場合は、図7に示すように、該貫通型の通しボルト5の雄ネジ部50を他端部側から上側横桟21の挿通孔210、中段レール3の中段横桟31、上段レール4の上段横桟41に挿入した状態にする。
このようにすると、貫通型の通しボルト5の頭部51(頭部51の直線辺511)と側壁面211bとが対向するように配置されるため、貫通型の通しボルト5は、雄ネジ部50の軸心を中心として回転しようとすると、側壁面211bが直線辺511に干渉し、該貫通型の通しボルト5の回転動作が規制される。
従って、取付筒部520を上段レール4の上端面から内部に挿し込み、拡径部521の操作用凹部522にドライバー等の工具を挿し込み、側壁面211bによって周り止めされている貫通型の通しボルト5に対して締込部材52全体を回転させることによって取付筒部520を雄ネジ部50の他端部に螺合させることができる。これにより、通しボルト5の頭部51と締込部材52の拡径部521とによって下段レール2、中段レール3、上段レール4のそれぞれが前記連結方向で締結される。
なお、貫通型の通しボルト5の頭部51を下側横桟22に固定する場合は、図8に示すように、下側横桟22の下面にあてがったボルト用受座80の取付孔800に対して下方側から貫通型の通しボルト5の雄ネジ部50を挿通し、頭部51を一対の回止壁面802bの間に配置する。
このようにすると、頭部51の直線辺511が回止壁面802bに対向するため、貫通型の通しボルト5は、回止壁面802bにより周り止めされた状態になる。従って、貫通型の通しボルト5に対して締込部材52のみを回転させて、取付筒部520を雄ネジ部50の他端部に螺合させることができる。
なお、両ネジ型の通しボルト5で下段レール2、中段レール3、上段レール4を連結する場合は、中吊型の通しボルト5と同様、雄ネジ部50の一端部に締込部材52が着脱されるため、両ネジ型の通しボルト5における雄ネジ部50の一端部が上側横桟21又は下側横桟22にあてがわれているボルト用受座80に固定される。
このように、上側横桟21の底面211aや、ボルト用受座80のボルト受面802aは、挿通孔210に通しボルト5を挿通させた状態において、締込部材52の拡径部521や、頭部51が当接する面(すなわち、該締込部材52又は頭部51を受ける受面)であり、上側横桟21の側壁面211bや、ボルト用受座80の回止壁面802bは、通しボルト5(貫通型の通しボルト5)の頭部51の側面(頭部51の直線辺511)に干渉することで通しボルト5の回転を規制する周止部である。
以上のように、本実施形態に係るアオリ1は、通しボルト5を上側横桟21及び下側横桟22の何れにも取り付けることができるため、同一断面形状の下段レール2を用いても、例えば、蝶番部材6との位置関係に対応させる等、取り付け方のバリエーションが増えるとともに、採用できる通しボルト5の種類も増え、これにより、組み立て方の自由度が高まる。
また、異なる断面形状のレール2を製造及び使用しなくてもよいため、金型の製造や保管等に要するコストも低減できる。
そして、下側横桟22には、長手方向に沿って延びるスリットCが形成されているため、スリットCを通じて下側横桟22の下方側から下側横桟22と上側横桟21との間に使用する部品を配置したり、下側横桟22の下方側からスリットCに工具を通して上側横桟21に対する作業を行うことができるため、上側横桟21に対する通しボルト5の取付作業を容易に行うことができる。
さらに、通しボルト5の頭部51の外径がスリットCの幅よりも小さくなっているため、該スリットCを通じて通しボルト5を下側横桟22と上側横桟21との間に配置することができるため、上側横桟21に対する通しボルト5の取付作業性が高まる。
また、通しボルト5が貫通型である場合は、頭部51の横幅がスリットCの幅寸法よりも小さくなっているため、この場合においても、スリットCを通じて通しボルト5を下側横桟22と上側横桟21との間に配置することができるため、上側横桟21に対する通しボルト5の取付作業性が高まる。
さらに、本発明のアオリ1は、受け座金8として、通しボルト5を取付可能なボルト用受座80と、蝶番部材6を取付可能な蝶番用受座81とを備えているため、上側横桟21に対する通しボルト5及び蝶番部材6の取付位置を個別に調整できるようになり、組み立て方の自由度が高まる。
また、ボルト用受座80は、板状であるため、アオリ1を荷台Lに取り付けた後であっても、スリットCにボルト用受座80を挿し込んで後付けすることができる。なお、ボルト用受座80は、下側横桟にスリットが形成されていないタイプの下段レールに対しても、該下側横桟に開口を形成する等の改造を施せば取り付けることができる。
さらに、下側横桟22は、取付片部220から前記連結方向における両側に延出する取付リブ221(第一リブ222及び第二リブ223)を用いて通しボルト5(ボルト用受座80)又は蝶番部材6(蝶番用受座81を構成する締結板82及び補助板83)を取付可能となっている。
そのため、アオリ1では、下側横桟22に対してボルト用受座80を取り付けるための構造と、蝶番用受座81(締結板82及び補助板83)を取り付けるための構造とを別々に形成することなく、ボルト用受座80と蝶番用受座81(締結板82及び補助板83)とを取付可能な下側横桟22を構成することができる。
また、取付片部220に形成されている取付リブ221(第一リブ222及び第二リブ223)は、該取付片部220の長手方向における全長に亘って連続しているため、取付片部220には、長手方向における各位置において通しボルト5(ボルト用受座80)又は蝶番部材6(蝶番用受座81を構成する締結板82及び補助板83)を選択的に取り付けることができる。従って、取付片部220に対する通しボルト5、蝶番部材6の取付位置を該取付片部220の長手方向における全長に対応する範囲内で自由に決めることができる。
そして、本実施形態では、ホルダー7の被締結部70が上側横桟21と下側横桟22との間において下段レール2に締結(本実施形態では、リベット止め)されているため、被締結部70を下段レール2に締結している部材(本実施形態では、リベット)が下側横桟22に対する作業(例えば、下側横桟22に対する通しボルト5の取付作業や、蝶番部材6の取付作業等)の邪魔にならないようになっている。
また、被締結部70と下段レール2との締結位置を上側横桟21と下側横桟22との間に設定することにより、下段内壁部20iの下端を下段外壁部20eの下端よりも上方に位置させることができるため、下段内壁部20i側から下側横桟22の下方の領域への
部品や工具の挿入し易さ(すなわち、アクセス性)が高まる。
従って、本実施形態に係る下段レール2では、下側横桟22に対する作業(例えば、下側横桟22に通しボルト5や、蝶番部材6を取り付ける作業)を行う際に、メガネレンチなどの工具を内側(下段内壁部20i側)から下側横桟22の下方側の領域に挿し込み易くなり、これにより、使用する工具の自由度が高まり、また、作業性も良くなる。
そして、本実施形態の上側横桟21、及びボルト用受座80のそれぞれには、貫通型の通しボルト5が有する頭部51の側面(直線辺511)に干渉させる周止部としての、延出部211、回止壁面802bがそれぞれ設けられているため、該周止部によって通しボルト5の頭部51の回転を規制することができる。
従って、通しボルト5が貫通型である場合においては、頭部51の回転を周止部(延出部211や、回止壁面802b)で規制しながら雄ネジ部50の一端部に対して締込部材52を着脱できるようにすることができる。
さらに、下段レール2の下側横桟22では、第一リブ222には受板820の位置決部820abが外嵌され、第二リブ223にはボルト用受座80の嵌込部801や、補助板83の下受部831が外嵌されるため、第一リブ222と第二リブ223とが前記対向方向で接離し難くなる(すなわち、スリットCが広がり難くなり、また、狭まり難くもなる)。
このように、第一リブ222と受板820の位置決部820abとの凸嵌合や、第二リブ223とボルト用受座80の嵌込部801及び補助板83の下受部831との凸嵌合により、第一リブ222と第二リブ223とが前記対向方向で接離し難くなるため、取付片部220を介して第一リブ222と第二リブ223につながる下段内壁部20i及び下段外壁部20eの前記対向方向における歪み(例えば、使用に伴う歪み)を抑えることができる。
また、本実施形態では、先細りの第一リブ222に対して、開口側になるにつれて開口幅が徐々に広がる位置決部820abが外嵌され、さらに、先細りの第二リブ223に対して、開口側になるにつれて開口幅が徐々に広がる嵌込部801、下受部831が外嵌されるため、下側横桟22にボルト用受座80、締結板82、補助板83を取り付けた際に、前記対向方向における該ボルト用受座80、締結板82、補助板83の位置のばらつきを抑えることができる。
なお、下段レール2は、前記対向方向において下段内壁部20i及び下段外壁部20e連続している上側横桟21に対し、下側横桟22が前記対向方向において分断された形状となっているため、例えば、下段レール2をアルミニウム合金の押出成型で製造する場合においては、前記対向方向における一対の取付リブ221の間隔に製造誤差(±0.3mm〜1.0mm程度の製造誤差)が生じ易い。
この場合、ボルト用受座80や、蝶番用受座81(締結板82、補助板83)をソリッド成型による押出成形で製造すれば、該ボルト用受座80や、蝶番用受座81(締結板82、補助板83)の製造誤差を抑えることができるため(±0.1mm程度の製造誤差に抑えることができるため)、第一リブ222と受板820の位置決部820abとの凸嵌合や、第二リブ223とボルト用受座80の嵌込部801及び補助板83の下受部831との凸嵌合に伴い、前記対向方向における一対の取付リブ221の間隔の製造誤差が吸収される。従って、アオリ1を精度よく組み立てることができるようになる。
なお、本発明のアオリ1は、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことができるのは勿論である。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、アオリ1は、荷台Lの横側の端縁部に取り付けられるものであってもよいし、後側の端縁部に取り付けられるものであってもよい。
上記実施形態において、上側横桟21では、前記対向方向における挿通孔210の両側において底面211aから側壁面211bにより周止部を構成していたが、この構成に限定されない。例えば、上側横桟21では、挿通孔210の周囲で底面211aから下方側に突出する一つ以上の突起を形成することで周止部を構成してもよい。
上記実施形態において、第一リブ222の上側内面222aと上側内面222aとは、前記連結方向及び前記対向方向のそれぞれの方向に対して傾斜するように形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、第一リブ222の上側内面222aと上側内面222aとは、前記連結方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されていてもよい。
また、第一リブ222の上側内面222aのみ、若しくは上側内面222aのみが前記連結方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されていてもよい。すなわち、第一リブ222は、上側内面222a及び上側内面222aの少なくとも何れか一方が前記連結方向及び前記対向方向のそれぞれの方向に対して傾斜するように形成されていてもよい。
上記実施形態において、第二リブ223の下側内面223aと下側内面223aとは、前記連結方向及び前記対向方向のそれぞれの方向に対して傾斜するように形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、第二リブ223の下側内面223aと下側内面223aとは、前記連結方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されていてもよい。
また、第二リブ223の下側内面223aのみ、若しくは下側内面223aのみが前記連結方向に沿って真っ直ぐに延びるように形成されていてもよい。すなわち、第二リブ223は、下側内面223a及び下側内面223aの少なくとも何れか一方が前記連結方向及び前記対向方向のそれぞれの方向に対して傾斜するように形成されていてもよい。
上記実施形態では、受け座金8として、下側横桟22に通しボルト5を取り付けるためのボルト用受座80と、下側横桟22に蝶番部材6を取り付けるための蝶番用受座81とを備えていたが、この構成に限定されず、例えば、通しボルト5と蝶番部材6とを取付可能な共用座金を備えていてもよい。このようにすれば、単一の部材である共用座金に対して通しボルト5及び蝶番部材6を取り付けることができるため、部品の共有化を図ることによって部品点数を減らすことができる。
この場合、共用座金は、スリットCの全長に亘って延びるように形成されていてもよい。つまり、1本のスリットCに1個の共用座金が配置されていてもよい。このようにすれば、下側横桟22のスリットCが共用座金によって塞がれるため、下段レール2内への異物の侵入を防止できる。さらに、下段レール2の下部の強度が共用座金によって向上する。
上記実施形態において、被締結部70は、上側横桟21と、下側横桟22との間において下段レール2の下段内壁部20iに締結されていたが、この構成に限定されない。例えば、被締結部70は、図14に示すように、下側横桟22の下方側においてリベットRにより下段レール2の下段内壁部20iに締結されていてもよい。この場合、図示のように、開放部分にリベットRがあるため、リベットRを用いて被締結部70を下段内壁部20iに取り付ける際に、切粉を排出し易くすることができる。
上記実施形態において、取付リブ221は、取付片部220から上方側及び下方側に延出していたが、この構成に限定されない。例えば、取付リブ221は、取付片部220から上方側のみに延出していてもよいし、取付片部220から下方側のみに延出していてもよい。
上記実施形態では、凸状の第一リブ222と受板820の位置決部820abとを嵌合させていたが、この構成に限定されず、例えば、下側横桟22には上方に向けて開口する部を形成し、受板820には、該部に嵌合可能な凸状のリブを形成してもよい。
上記実施形態では、凸状の第二リブ223と、ボルト用受座80の嵌込部801や、補助板83の下受部831とを嵌合させていたが、この構成に限定されず、例えば、下側横桟22には、下方に向けて開口する部を形成し、ボルト用受座80や補助板83には、該部に嵌合可能な凸状のリブを形成してもよい。
上記実施形態において、締結板82及び補助板83には、雄ネジ部50を上方に向けた状態の連結ボルトBが取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、締結板82及び補助板83には、図15に示すように、雄ネジ部50を下方に向けた状態の連結ボルトBが取り付けられるようにしてもよい。この場合、受板820の第二面には、連結ボルトBの雄ネジ部50を螺合させる止板821の代わりに連結ボルトBの頭部の回り止めをするための規制部822が設けられていればよい。