以下、図面に基づいて、本願の開示する監視装置、監視方法及び監視プログラムの実施例を詳細に説明する。尚、実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、本実施例のHO監視システム1の一例を示すブロック図である。図1に示すHO監視システム1は、複数の移動局2と、複数の基地局3と、監視装置4と、監視端末5とを有する。移動局2は、基地局3のセル内で基地局3と無線通信する、例えば、携帯電話機やスマートフォン等の無線端末である。基地局3は、自局セル内の移動局2と無線通信する装置である。監視装置4は、各基地局3を通じて各移動局2の後述する品質情報を収集し、品質情報の分析結果に基づき、例えば、各地域のHOエラーエリア、HOエリア及び未確定エリア等を特定できる、例えば、サーバである。尚、HOエリアは、HO可能な通信環境のエリア、HOエラーエリアはHO不可の通信環境のエリア、未確定エリアはHOエリア又はHOエラーエリアの何れかが未確定の通信環境のエリアである。監視端末5は、監視装置4と接続し、監視装置4の監視結果を取得する、例えば、保守者の端末である。
図2は、移動局2内のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示す移動局2は、位置センサ11と、通信IF(Interface)12と、メモリ13と、CPU(Central Processing Unit)14とを有する。位置センサ11は、例えば、GPS(Global Positioning System)等を使用して移動局2の現在位置(緯度、経度)を示す位置情報を測定する計測器である。通信IF12は、例えば、基地局3との無線通信を司るインタフェースである。メモリ13は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に相当し、各種プログラムや各種処理に必要な情報等を記憶する領域である。CPU14は、移動局2全体を制御するプロセッサである。
図3は、移動局2内のCPU14の機能構成の一例を示すブロック図である。CPU14は、メモリ13に記憶された収集プログラムを読み出し、読み出された収集プログラムに基づき各種プロセスを機能として構成する。CPU14は、機能構成として、取得部14Aと、受信部14Bと、生成部14Cと、送信部14Dとを有する。
取得部14Aは、位置センサ11の測定結果である自局の現在位置を示す位置情報を取得する。受信部14Bは、例えば、RRC(TS25.331)のMR(Measurement Report)を用いて、現在位置付近の各基地局3との間の無線通信に関わる受信品質を取得する。尚、受信品質は、移動局2が無線通信する基地局3のセルを識別するセルIDと、移動局2が無線通信する基地局3との間の受電電力(RSRP)を示す電波強度とを有する。生成部14Cは、取得部14Aで取得した自局の位置情報と、受信部14Bで取得した受信品質とに基づき品質情報を生成する。送信部14Dは、生成部14Cで生成した品質情報を基地局3に送信する。尚、送信部14Dは、品質情報を生成した場合、通信中若しくは定期的に基地局3に送信するものである。
図4は、品質情報20の一例を示す説明図である。図4に示す品質情報20は、移動局2の測定位置を示す位置情報21と、移動局2の受信品質22とを有する通信品質である。位置情報21は、移動局2の測定位置を示す緯度21A及び経度21B等の位置座標を有する。受信品質22は、測定位置で無線通信した各基地局3のセルを識別するセルID22A及び電波強度22Bを管理する。受信品質22は、移動局2が無線通信可能な基地局3が複数ある場合、その基地局3毎にセルID22A及び電波強度22Bを含む。図4に示す品質情報20内の受信品質22は、例えば、セルID“K1”の電波強度、セルID“K2”の電波強度及びセルID“K3”の電波強度を含んでいる。
図5は、基地局3内のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図5に示す基地局3は、無線IF31と、有線IF32と、管理メモリ33と、メモリ34と、CPU35とを有する。無線IF31は、自局セル内の移動局2との無線通信を司る通信インタフェースである。有線IF32は、例えば、他の基地局3や監視装置4との有線通信を司る通信インタフェースである。管理メモリ33は、自局セル内で位置登録した移動局2を識別する移動局IDや位置情報等を管理する領域である。メモリ34は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に相当し、各種プログラムや各種処理に必要な情報等を記憶する領域である。CPU35は、基地局3全体を制御するプロセッサである。
有線IF32は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)やTR−069(Technical Report 069:CPE WAN Management Protocol)を用いて各移動局2から受信した品質情報を監視装置4に伝送する。
図6は、監視装置4内のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6に示す監視装置4は、上位IF41と、装置IF42と、記憶部43と、メモリ44と、CPU45とを有する。上位IF41は、監視端末5との通信を司るインタフェースである。装置IF42は、他の基地局3との間の通信を司るインタフェースである。記憶部43は、各種情報を記憶する領域である。メモリ44は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等に相当し、各種プログラムや各種処理に必要な情報等を記憶する領域である。CPU45は、監視装置4全体を制御するプロセッサである。
図7は、監視装置4内のCPU45の機能構成及び記憶部43の一例を示す説明図である。CPU45は、メモリ44に記憶された監視プログラムを読み出し、読み出された監視プログラムに基づき各種プロセスを機能として構成する。CPU45は、機能構成として、受信部51と、蓄積制御部52と、第1の分析部53と、第2の分析部54と、送信部55とを有する。記憶部43は、品質情報DB61と、メッシュ変換テーブル62と、監視テーブル63と、エリアテーブル64とを有する。
受信部51は、装置IF42を通じて各移動局2で収集した品質情報を受信する。蓄積制御部52は、受信部51で受信した各移動局2の品質情報を品質情報DB61内に格納する。第1の分析部53は、メッシュ変換テーブル62を参照し、品質情報20内の位置情報21にある緯度21A及び経度21Bからメッシュ番号を特定する。尚、メッシュ番号は、行政管理庁告示第143号で定める国内の全地域を区画分割し、分割した区画(メッシュ)を識別する番号である。メッシュ変換テーブル62は、メッシュ番号毎に地図情報の位置座標(緯度・経度)を対応付けて管理している。図8は、一部の地域を区画化したメッシュの一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、一部の地域を計36個のメッシュ番号のエリアに分割したが、これらに限定されるものではない。図8に示す地図は、例えば、x座標をA〜F、y座標を1〜6に分割し、例えば、A1〜A6、B1〜B6、C1〜C6、D1〜D6、E1〜E6及びF1〜F6の計36個のメッシュに分割している。第1の分析部53は、メッシュ変換テーブル62を参照し、品質情報20内の位置情報21(緯度21A及び経度21B)をメッシュ番号に特定する。第1の分析部53は、メッシュ番号毎に、受信品質22を分析し、その分析結果、例えば、報告数、受信良好数、経過回数及び報告優先度を監視テーブル63内に登録する。
図9は、監視テーブル63の一例を示す説明図である。図9に示す監視テーブル63は、メッシュ番号63A毎に、報告数63B、受信良好数63C、経過回数63D及び報告優先度63Eを対応付けて管理している。報告数63Bは、メッシュ番号に該当するエリアにおいて、品質情報を受信した報告回数である。受信良好数63Cは、メッシュ番号のエリアにおいて、所定電波強度以上のセルが所定セル数以上あった場合にHOエリアと判定された回数である。経過回数63Dは、メッシュ番号のエリアにおいて、例えば、未確定エリアと判定された場合に+1インクリメントして経過を観測するための回数である。報告優先度63Eは、メッシュ番号のエリアにおいて、HOエラーエリアを含むHOエラー範囲を監視端末5に報告する際の優先度である。
図10は、第1の分析部53に関わる処理動作の一例を示す説明図である。蓄積制御部52は、受信部51を通じて移動局2からの品質情報を受信した場合、受信した品質情報を品質情報DB61に格納する。そして、第1の分析部53は、品質情報DB61内の受信した品質情報をメッシュ番号毎に分析する。
第1の分析部53は、図10の(A)に示すように移動局2からの品質情報20を受信する。品質情報20は、緯度21A及び経度21Bにおいて、例えば、3台の基地局3のセルを識別するセルID22A(K1,K2,K3)の電波強度22Bを有する。第1の分析部53は、メッシュ変換テーブル62を参照し、図10の(B)に示す品質情報20内の緯度21A及び経度21Bからメッシュ番号“A1”を取得する。
第1の分析部53は、図10の(C)に示すように、メッシュ番号“A1”の品質情報を受信したので、監視テーブル63内のメッシュ番号“A1”の報告数63Bを+1インクリメントして更新する。
第1の分析部53は、図10の(D)に示すように、メッシュ番号“A1”に関わる品質情報内の各基地局3の受信品質内の電波強度が所定電波強度以上であるか否かを判定する。尚、所定電波強度は、HO可能な電波強度のセルであるか否かを判定する閾値、例えば、“−101dbm”である。第1の分析部53は、セルID“K1”の電波強度が“−90dbm”の場合、所定電波強度以上であるため、電波良好セル数を+1インクリメントする。更に、第1の分析部53は、セルID“K2”の電波強度が“−114dbm”の場合、所定電波強度未満であるため、電波良好セル数をカウントしない。更に、第1の分析部53は、セルID“K3”の電波強度が“−100dbm”の場合、所定電波強度以上であるため、電波良好セル数を+1インクリメントする。つまり、第1の分析部53は、メッシュ番号“A1”の電波良好セル数が“2”と集計することになる。
第1の分析部53は、メッシュ番号“A1”の電波良好セル数が所定セル数以上であるか否かを判定する。尚、所定セル数は、メッシュ番号“A1”のエリア内でHO可能となるセル数、例えば、2個とする。第1の分析部53は、メッシュ番号“A1”の電波良好セル数が“2”の場合、所定セル数以上であるため、図10の(E)に示すように、監視テーブル63内のメッシュ番号“A1”の受信良好数63Cを+1インクリメントして更新する。
その結果、第1の分析部53は、図10の(F)に示すように、監視テーブル63内のメッシュ番号“A1”の報告数63Bを“1”、受信良好数63Cを“1”、経過回数63Dを“1”に設定する。尚、経過回数63Dは、初期設定を“1”としている。第1の分析部53は、品質情報DB61内に受信したメッシュ番号毎に品質情報を分析し、その分析結果を監視テーブル63内に更新する。
第2の分析部54は、判定部54Aと、特定部54Bと、確定部54Cと、クリア部54Dと、更新部54Eとを有する。図11は、第2の分析部54に関わる処理動作の一例を示す説明図である。第2の分析部54内の判定部54Aは、所定周期毎に監視テーブル63内のメッシュ番号63A毎の報告数63B、受信良好数63C及び経過回数63Dに基づき、該当メッシュ番号63Aのエリア状況を判定する。
判定部54Aは、図11の(A)に示すように、監視テーブル63内のメッシュ番号“A1”に対応する報告数“150”、受信良好数“140”及び経過回数“1”を参照する。
判定部54Aは、図11の(B)に示すように、メッシュ番号“A1”の報告数63Bが所定報告数以上であるか否かを判定する。尚、所定報告数は、該当メッシュ番号63Aのエリア判定に十分なサンプル数に到達しているか否かを判定する回数、例えば、100回である。判定部54Aは、メッシュ番号“A1”の報告数63Bが“150”の場合、所定報告数以上であるため、メッシュ番号“A1”の報告数63Bがエリア判定に十分なサンプル数に到達していると判断する。
判定部54Aは、メッシュ番号“A1”の報告数63Bが所定報告数以上の場合、図11の(C)に示すように、メッシュ番号“A1”に対応する報告数“150”及び受信良好数“140”を監視テーブル63から抽出する。判定部54Aは、受信良好数÷報告数×100%で品質率を算出する。つまり、判定部54Aは、例えば、140÷150×100%でメッシュ番号“A1”の品質率93.33%を算出する。更に、判定部54Aは、算出した品質率が所定品質率以上であるか否かを判定する。尚、所定品質率は、該当メッシュ番号63Aの品質率がHOエリア若しくはHOエラーエリアであるかを判別するための品質率であって、例えば、80%である。第2の分析部54内の特定部54Bは、メッシュ番号“A1”の品質率93.33%の場合、所定品質率以上であるため、メッシュ番号“A1”のエリアをHOエリアと判定する。
判定部54Aは、図11の(D)に示すように、次の未指定のメッシュ番号“A2”を指定し、メッシュ番号“A2”に対応する報告数“156”、受信良好数“75”及び経過回数“1”を参照する。
判定部54Aは、図11の(E)に示すように、メッシュ番号“A2”の報告数63Bが所定報告数以上であるか否かを判定する。判定部54Aは、メッシュ番号“A2”の報告数63Bが“156”の場合、所定報告数(100回)以上であるため、メッシュ番号“A2”の報告数63Bがエリア判定に十分なサンプル数に到達していると判断する。
判定部54Aは、メッシュ番号“A2”の報告数63Bが所定報告数以上の場合、図11の(F)に示すように、メッシュ番号“A2”に対応する報告数“156”及び受信良好数“75”を監視テーブル63から抽出する。判定部54Aは、75÷156×100%でメッシュ番号“A2”の品質率48.07%を算出する。更に、特定部54Bは、メッシュ番号“A2”の品質率48.07%が所定品質率80%以上でないため、メッシュ番号“A2”のエリアをHOエラーエリアと判定する。更に、判定部54Aは、図14の(G)に示すように、メッシュ番号“A2”の報告数“156”及び経過回数“1”であるため、単位周期分の報告数を“156”ということになる。
つまり、判定部54Aは、メッシュ番号63A毎に報告数63Bが所定報告数以上であるか否かを順次判定し、報告数63Bが所定報告数以上の場合に、その品質率が所定品質率以上であるか否かを判定する。特定部54Bは、該当メッシュ番号63Aの品質率が所定品質率以上の場合、該当メッシュ番号63AのエリアをHOエリアと判定する。特定部54Bは、該当メッシュ番号63Aの品質率が所定品質率未満の場合、該当メッシュ番号63AのエリアをHOエラーエリアと判定する。特定部54Bは、該当メッシュ番号63Aの報告数63Bが所定報告数以上でない場合、該当メッシュ番号63Aのエリアを未確定エリアと判定する。その結果、第2の分析部54は、メッシュ番号毎に分析を繰り返すことで、図12に示すように監視テーブル63の分析結果となる。図12は、監視テーブル63の一例を示す説明図である。監視装置4は、メッシュ番号“A1”、“A3”〜“A6”、“B6”、“C5”〜“D2”、“D4”〜“E4”、“E6”〜“F6”のエリアがHOエリアとの判定結果を得たことになる。更に、監視装置4は、メッシュ番号“A2”及び“E5”のエリアがHOエラーエリアとの判定結果を得たことになる。更に、監視装置4は、メッシュ番号“B1”〜“B5”、“C1”〜“C4”及び“D3”のエリアが未確定エリアとの判定結果を得たことになる。
図13は、エリアテーブル64の一例を示す説明図である。図13に示すエリアテーブル64は、メッシュ番号のエリア毎にHOエリアを“○”、HOエラーエリアを“×”、未確定エリアを“−”と登録する。尚、図13に示すエリアテーブル64は、図12に示す監視テーブル63の分析結果を反映したものである。
エリアテーブル64は、メッシュ番号“A1”、“A3”〜“A6”、“B6”、“C5”〜“D2”、“D4”〜“E4”、“E6”〜“F6”のエリアをHOエリアの“○”と登録する。エリアテーブル64は、メッシュ番号“A2”及び“E5”のエリアをHOエラーエリアの“×”と登録する。エリアテーブル64は、メッシュ番号“B1”〜“B5”、“C1”〜“C4”及び“D3”のエリアを未確定エリアの“−”と登録する。
図14は、エリアテーブル64のエリア確定処理に関わる一連の処理動作の一例を示す説明図である。第2の分析部54内の確定部54Cは、図14の(A)に示す1周期目において、メッシュ番号“A1”、“A3”〜“A6”、“B6”、“C5”〜“D2”、“D4”〜“E4”、“E6”〜“F6”のエリアがHOエリアと判定されたとする。この場合、確定部54Cは、エリアテーブル64内の該当メッシュ番号のエリアを“○”と登録する。更に、確定部54Cは、メッシュ番号“A2”及び“E5”のエリアがHOエラーエリアと判定された場合、エリアテーブル64内の該当メッシュ番号のエリアを“×”と登録する。確定部54Cは、メッシュ番号“B1”〜“B5”、“C1”〜“C4”及び“D3”のエリアが未確定エリアと判定された場合、エリアテーブル64内の該当メッシュ番号のエリアを“−”と登録する。この際、確定部54Cは、メッシュ番号“A2”と、メッシュ番号“E5”との計2個のHOエラー範囲を確定する。
更に、確定部54Cは、図14の(B)に示す2周期目において、メッシュ番号“B1”のエリアがHOエラーエリア、メッシュ番号“C4”のエリアがHOエリアと判定されたとする。この場合、確定部54Cは、エリアテーブル64内のメッシュ番号“B1”のエリアを“×”、メッシュ番号“C4”のエリアを“○”と登録する。この際、確定部54Cは、メッシュ番号“A2”、“E5”及び“B2”の計3個のHOエラー範囲を確定する。
更に、確定部54Cは、図14の(C)に示す3周期目において、メッシュ番号“C2”のエリアがHOエラーエリア、メッシュ番号“C1”のエリアがHOエリアと判定されたとする。確定部54Cは、エリアテーブル64内のメッシュ番号“C2”のエリアを“×”、メッシュ番号“C1”のエリアを“○”と登録する。この際、確定部54Cは、メッシュ番号“B2”の“−”の未確定エリアに着目し、メッシュ番号“B2”のエリアが複数の“×”エリアに隣接するため、メッシュ番号“B2”の未確定エリアをHOエラーエリア“×”と推定して登録する。この際、確定部54Cは、メッシュ番号“A2”、“B1”、“B2”及び“C2”のHOエラー範囲と、メッシュ番号“E5”のHOエラー範囲との計2個のHOエラー範囲を確定する。
更に、確定部54Cは、図14の(D)に示す4周期目において、メッシュ番号“C3”のエリアがHOエラーエリアと判定された場合、エリアテーブル64内のメッシュ番号“C3”のエリアを“×”と登録する。この際、確定部54Cは、メッシュ番号“A2”、“B1”、“B2”、“C2”及び“C3”のHOエラー範囲と、メッシュ番号“E5”のHOエラー範囲との計2個のHOエラー範囲を確定する。
更に、確定部54Cは、図14の(E)に示す5周期目において、メッシュ番号“B4”のエリアがHOエラーエリアと判定された場合、エリアテーブル64内のメッシュ番号“B4”のエリアを“×”と登録する。この際、確定部54Cは、メッシュ番号“B3”のエリアの“−”の未確定エリアに着目する。そして、確定部54Cは、図14の(F)に示すようにメッシュ番号“B3”の未確定エリアが複数の“×”のエリアに隣接するため、メッシュ番号“B3”の未確定エリアをHOエラーエリア“×”と登録する。その結果、確定部54Cは、メッシュ番号“A2”、“B1”、“B2”、“B3”、“B4”、“C2”及び“C3”のHOエラー範囲と、メッシュ番号“E5”のHOエラー範囲との計2個のHOエラー範囲を確定する。尚、確定部は、例えば、推定部及び確定部である。
図15は、監視テーブル63内のデータクリア処理の一連の処理動作の一例を示す説明図である。第2の分析部54内のクリア部54Dは、監視テーブル63内のメッシュ番号“A1”、“A3”〜“A6”、“B6”、“C5”、“C6”、“D1”、“D2”、“D4”〜“D6”、“E1”〜“E4”、“E6”、“F1”〜“F6”が“○”であるため、該当メッシュ番号63Aの報告数63B及び受信良好数63Cをクリアにする。そして、クリア部54Dは、該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dを初期値の“1”に設定する。また、クリア部54Dは、メッシュ番号63A毎の経過回数63Dが有効回数を超えた場合、メッシュ番号63Aの報告数63B及び受信良好数63Cをクリアし、経過回数63Dを初期値の“1”に設定する。また、クリア部54Dは、監視テーブル63内のメッシュ番号“B1”〜“B5”、“C1”〜“C4”及び“D3”の経過回数63Dが有効回数、例えば10回を超えた場合、該当メッシュ番号63Aの報告数63B及び受信良好数63Cを“0”にする。更に、クリア部54Dは、該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dを“1”に設定する。
図16Aは、図14の(A)に示す状況下のタイミングでの優先度更新処理に関わる監視テーブル63の一例を示す説明図、図16Bは、図14の(F)に示す状況下のタイミングでの優先度更新処理に関わる監視テーブル63の一例を示す説明図である。
図14の(A)に示す状況下では、メッシュ番号“A2”と、メッシュ番号“E5”との計2個のHOエラー範囲を確定している。更新部54Eは、メッシュ番号“A2”及びメッシュ番号“E5”の報告数63Bを取得する取得部である。更に、更新部54Eは、メッシュ番号“A2”及びメッシュ番号“E5”の報告数63B同士を比較する。更新部54Eは、メッシュ番号“A2”の報告数63Bが“156”、メッシュ番号“E5”の報告数63Bが“1001”であるため、メッシュ番号“E5”の報告数63Bの方が多く、メッシュ番号“E5”のHOエラー範囲の方の優先度を高くする。つまり、更新部54Eは、メッシュ番号“E5”のHOエラー範囲の方の報告優先度63Eを“1”、メッシュ番号“A2”のHOエラー範囲の報告優先度63Eを“2”とする設定部である。その結果、更新部54Eは、監視テーブル63内のメッシュ番号“E5”の報告優先度63Eを“1”、メッシュ番号“A2”の報告優先度63Eを“2”と登録する。
図14の(F)に示す状況下では、メッシュ番号“A2”、“B1”、“B2”、“B3”、“B4”、“C2”及び“C3”の第1のHOエラー範囲と、メッシュ番号“E5”の第2のHOエラー範囲との計2個のHOエラー範囲を確定している。更新部54Eは、第1のHOエラー範囲のメッシュ番号に関わる報告数を全て加算し、その加算結果をメッシュ数で除算した平均報告数を算出する。更に、更新部54Eは、第2のHOエラー範囲のメッシュ番号“E5”の報告数を算出する。更新部54Eは、第1のHOエラー範囲の平均報告数と、第2のHOエラー範囲のメッシュ番号の平均報告数とを比較する。更新部54Eは、第2のHOエラー範囲の報告数の方が多いため、第2のHOエラー範囲の報告優先度を“1”、第1のHOエラー範囲の報告優先度を“2”とする。その結果、更新部54Eは、監視テーブル63内の第2のHOエラー範囲のメッシュ番号“E5”の報告優先度を“1”、第1のHOエラー範囲の全メッシュ番号の報告優先度を“2”と登録する。
そして、送信部55は、HOエラー範囲毎の報告優先度に基づき、各HOエラー範囲の該当するメッシュ番号に対応するHOエラーを監視端末5に送信する報知部である。その結果、監視端末5の利用者は、報告優先度に基づき順次受信した各メッシュ番号のHOエラーを認識できる。
次に本実施例のHO監視システム1の動作の一例について説明する。図17は、第1の分析処理に関わる監視装置4の処理動作の一例を示すフローチャートである。図17に示す第1の分析処理は、各移動局2から収集した品質情報を参照し、品質情報内の緯度・経度からメッシュ番号を特定し、メッシュ番号毎に報告数及び受信良好数を集計して監視テーブル63内に登録する処理である。監視装置4内の受信部51は、基地局3から移動局2で収集した品質情報を受信したか否かを判定する(ステップS11)。蓄積制御部52は、品質情報を受信した場合(ステップS11肯定)、品質情報を品質情報DB61内に格納する(ステップS12)。
第1の分析部53は、メッシュ変換テーブル62を参照し、受信した品質情報20内の緯度21A及び経度21Bからメッシュ番号を特定する(ステップS13)。第1の分析部53は、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aに対応する報告数63Bを+1インクリメントし(ステップS14)、経過回数を“1”に設定する(ステップS15)。第1の分析部53は、受信した品質情報20から未指定セルの電波強度22Bを抽出し(ステップS16)、抽出した電波強度22Bが所定電波強度以上であるか否かを判定する(ステップS17)。
第1の分析部53は、抽出した電波強度22Bが所定電波強度以上の場合(ステップS17肯定)、該当メッシュ番号の電波良好セル数を+1インクリメントし(ステップS18)、受信した品質情報内に未指定セルがあるか否かを判定する(ステップS19)。
第1の分析部53は、受信した品質情報20内に未指定セルがある場合(ステップS19肯定)、未指定のセルを指定し(ステップS20)、指定セルの電波強度22Bを抽出すべく、ステップS16に移行する。
第1の分析部53は、受信した品質情報20内に未指定セルがない場合(ステップS19否定)、受信した品質情報20の該当メッシュ番号の電波良好セル数が所定セル数以上であるか否かを判定する(ステップS21)。第1の分析部53は、該当メッシュ番号の電波良好セル数が所定セル数以上の場合(ステップS21肯定)、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aの受信良好数63Cを+1インクリメントし(ステップS22)、図17に示す処理動作を終了する。
受信部51は、ステップS11にて品質情報20を受信しなかった場合(ステップS11否定)、図17に示す処理動作を終了する。第1の分析部53は、抽出した指定セルの電波強度が所定電波強度以上でない場合(ステップS17否定)、品質情報内に未指定セルがあるか否かを判定すべく、ステップS19に移行する。第1の分析部53は、該当メッシュ番号の電波良好セル数が所定セル数以上でない場合(ステップS21否定)、図17に示す処理動作を終了する。
第1の分析処理は、各移動局2から収集した品質情報20内の位置情報21及び受信品質22を参照する。第1の分析処理は、メッシュ番号毎に電波強度22Bが所定電波強度以上のセルが所定セル数以上ある場合、メッシュ番号63A毎に報告数63B及び受信良好数63Cを集計して監視テーブル63内に登録する。その結果、監視装置4は、監視テーブル63を参照し、メッシュ番号63A毎の報告数63B及び受信良好数63Cを認識できる。
図18は、第2の分析処理に関わる監視装置4の処理動作の一例を示すフローチャートである。図18に示す第2の分析処理は、メッシュ番号63A毎の報告数63B及び受信良好数63Cに基づき、該当メッシュ番号に対応するエリアの状況を分析する処理である。第2の分析部54は、所定周期毎に第2の分析処理を実行する。図18において監視装置4内の第2の分析部54内の判定部54Aは、監視テーブル63内の未分析のメッシュ番号63Aを指定し(ステップS31)、該当メッシュ番号の報告数63Bを参照する(ステップS32)。
判定部54Aは、該当メッシュ番号63Aの報告数63Bが所定報告数以上であるか否かを判定する(ステップS33)。判定部54Aは、該当メッシュ番号63Aの報告数63Bが所定報告数以上の場合(ステップS33肯定)、該当メッシュ番号63Aの報告数63B及び受信良好数63Cに基づき品質率を算出する(ステップS34)。尚、判定部54Aは、該当メッシュ番号毎に、受信良好数÷報告数×100%で品質率を算出する。
判定部54Aは、該当メッシュ番号63Aの品質率が所定品質率未満であるか否かを判定する(ステップS35)。特定部54Bは、該当メッシュ番号63Aの品質率が所定品質率未満の場合(ステップS35肯定)、該当メッシュ番号のエリアをHOエラーエリアと判定する。そして、特定部54Bは、エリアテーブル64内の該当メッシュ番号のエリアを“×”と登録し(ステップS36)、未分析のメッシュ番号があるか否かを判定する(ステップS37)。
特定部54Bは、該当メッシュ番号63Aの品質率が所定品質率未満でない場合(ステップS35否定)、該当メッシュ番号のエリアをHOエリアと判定する。そして、特定部54Bは、エリアテーブル64内の該当メッシュ番号のエリアを“○”と登録し(ステップS38)、未分析のメッシュ番号があるか否かを判定すべく、ステップS37に移行する。
また、特定部54Bは、該当メッシュ番号63Aの報告数63Bが所定報告数以上でない場合(ステップS33否定)、該当メッシュ番号のエリアを未確定エリアと判定する。更に、特定部54Bは、エリアテーブル64内の該当メッシュ番号のエリアを“−”と登録し(ステップS39)、未分析のメッシュ番号があるか否かを判定すべく、ステップS37に移行する。
第2の分析部54は、未分析のメッシュ番号がある場合(ステップS37肯定)、未分析のメッシュ番号を指定すべく、ステップS31に移行する。第2の分析部54は、未分析のメッシュ番号がない場合(ステップS37否定)、後述する図19に示すエリア確定処理を実行する(ステップS40)。
更に、第2の分析部54は、エリア確定処理を実行後、図20に示すデータクリア処理を実行する(ステップS41)。更に、第2の分析部54は、データクリア処理を実行後、図21に示す優先度更新処理を実行し(ステップS42)、図18に示す処理動作を終了する。
図18に示す第2の分析処理は、監視テーブル63内のメッシュ番号63A毎に報告数63Bが所定報告数以上の場合、報告数63B及び受信良好数63Cに基づき、メッシュ番号63A毎の品質率を算出する。第2の分析処理は、メッシュ番号63A毎の品質率が所定品質率未満の場合、該当メッシュ番号63AのエリアをHOエラーエリアと判定する。その結果、監視装置4は、複数のメッシュ番号のエリアの内、HOエラーエリアを特定できる。
第2の分析処理は、メッシュ番号毎の品質率が所定品質率未満でない場合、該当メッシュ番号63AのエリアをHOエリアと判定する。その結果、監視装置4は、複数のメッシュ番号の内、HOエリアを特定できる。
第2の分析処理は、メッシュ番号毎の報告数が所定報告数以上でない場合、該当メッシュ番号のエリアを未確定エリアと判定する。その結果、監視装置4は、複数のメッシュ番号の内、未確定エリアを特定できる。
図19は、エリア確定処理に関わる監視装置4の処理動作の一例を示すフローチャートである。図19に示すエリア確定処理は、エリアテーブル64内の“−”のメッシュ番号のエリアが“×”に所定条件下で囲まれている場合に当該“−”のメッシュ番号を“×”として登録する処理である。図19において監視装置4内の確定部54Cは、エリアテーブル64内の“×”及び“−”のメッシュ番号を参照し(ステップS51)、未指定の“−”のメッシュ番号を指定する(ステップS52)。
確定部54Cは、指定の“−”のメッシュ番号のエリアが“×”に囲まれているか否かを判定する(ステップS53)。尚、“×”で囲まれているエリアとは、図14の(C)に示すメッシュ番号“B2”のように、複数の“×”のエリアに隣接する“−”のエリアとする。確定部54Cは、指定の“−”のメッシュ番号のエリアが“×”のエリアに囲まれている場合(ステップS53肯定)、指定の“−”のメッシュ番号のエリアをHOエラーエリア“×”と推定して登録する(ステップS54)。更に、確定部54Cは、未指定の“−”のメッシュ番号があるか否かを判定する(ステップS55)。
確定部54Cは、未指定の“−”のメッシュ番号がある場合(ステップS55肯定)、未指定の“−”のメッシュ番号を指定すべく、ステップS52に移行する。確定部54Cは、未指定の“−”のメッシュ番号がない場合(ステップS55否定)、未指定の“×”のメッシュ番号を指定し(ステップS56)、指定の“×”のメッシュ番号のエリアに隣接する“−”のエリアがあるか否かを判定する(ステップS57)。
確定部54Cは、指定の“×”のメッシュ番号のエリアに隣接する“−”のエリアがある場合(ステップS57肯定)、未指定の“×”のメッシュ番号を指定すべく、ステップS56に移行する。
確定部54Cは、指定の“×”のメッシュ番号のエリアに隣接する“−”のエリアがない場合(ステップS57否定)、“×”のメッシュ番号のHOエラー範囲を確定する(ステップS58)。更に、確定部54Cは、未指定の“×”のメッシュ番号のエリアがあるか否かを判定する(ステップS59)。確定部54Cは、未指定の“×”のメッシュ番号のエリアがある場合(ステップS59肯定)、未指定の“×”のメッシュ番号を指定すべく、ステップS56に移行する。確定部54Cは、未指定の“×”のメッシュ番号のエリアがない場合(ステップS59否定)、図19に示す処理動作を終了する。
図19に示すエリア確定処理は、エリアテーブル64の“−”のメッシュ番号のエリアの内、複数の“×”のエリアに隣接する場合、その“−”のメッシュ番号のエリアをHOエラーエリア“×”と推定して登録する。その結果、確定部54Cは、複数のHOエラーエリアに隣接する未確定エリアをHOエラーエリアと推定して登録できるため、事前にHOエラーエリアを特定できる。
図20は、データクリア処理に関わる監視装置4の処理動作の一例を示すフローチャートである。図20に示すデータクリア処理は、監視テーブル63内のメッシュ番号63A毎に経過回数63Dが有効回数を超えた場合に該当メッシュ番号63Aの報告数63B及び受信良好数63Cをクリアにする処理である。図20において監視装置4内のクリア部54Dは、図19に示すエリア確定処理実行後、エリアテーブル64内の未指定のメッシュ番号を指定し(ステップS61)、指定の該当メッシュ番号のエリアがHOエリア“○”であるか否かを判定する(ステップS62)。
クリア部54Dは、指定のメッシュ番号のエリアがHOエリア“○”の場合(ステップS62肯定)、監視テーブル63内の指定のメッシュ番号63Aに対応する、報告数63B、受信良好数63C及び経過回数63Dをクリアする(ステップS63)。クリア部54Dは、該当メッシュ番号63Aに対応する経過回数63Dを“1”に設定し(ステップS64)、未指定のメッシュ番号があるか否かを判定する(ステップS65)。クリア部54Dは、未指定のメッシュ番号がある場合(ステップS65肯定)、未指定のメッシュ番号を指定すべく、ステップS61に移行する。更に、クリア部54Dは、未指定のメッシュ番号がない場合(ステップS65否定)、図20に示す処理動作を終了する。
クリア部54Dは、指定のメッシュ番号のエリアがHOエリア“○”でない場合(ステップS62否定)、指定のメッシュ番号のエリアがHOエラーエリア“×”であるか否かを判定する(ステップS66)。クリア部54Dは、指定のメッシュ番号のエリアがHOエラーエリア“×”である場合(ステップS66肯定)、“×”のHOエラー範囲が確定したか否かを判定する(ステップS67)。
クリア部54Dは、“×”のHOエラー範囲が確定しなかった場合(ステップS67否定)、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dを+1インクリメントする(ステップS68)。そして、クリア部54Dは、未指定のメッシュ番号があるか否かを判定すべく、ステップS65に移行する。
クリア部54Dは、指定のメッシュ番号のエリアがHOエラーエリア“×”でない場合(ステップS66否定)、該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dが有効回数を経過したか否かを判定する(ステップS69)。クリア部54Dは、該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dが有効回数を経過した場合(ステップS69肯定)、該当メッシュ番号63Aの報告数63B、受信良好数63C及び経過回数63Dをクリアすべく、ステップS63に移行する。
クリア部54Dは、該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dが有効回数を経過しなかった場合(ステップS69否定)、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dを+1インクリメントすべく、ステップS68に移行する。クリア部54Dは、“×”のHOエラー範囲が確定した場合(ステップS67肯定)、監視テーブル63内の指定のメッシュ番号63Aに対応する、報告数63B、受信良好数63C及び経過回数63Dをクリアすべく、ステップS63に移行する。
図20に示すデータクリア処理は、指定メッシュ番号のエリアがHOエリア“○”の場合、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aに対応する報告数63B、受信良好数63C及び経過回数63Dをクリアにする。
データクリア処理は、指定メッシュ番号のエリアがHOエラーエリア“×”で、かつ、HOエラー範囲を確定した場合、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aに対応する経過回数63Dを+1インクリメントする。
データクリア処理は、指定メッシュ番号のエリアが未確定エリアで、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aに対応する経過回数63Dが有効回数を超えた場合、該当メッシュ番号63Aの報告数63B、受信良好数63C及び経過回数63Dをクリアする。その結果、監視装置4は、経過回数63Dが有効回数を超える程、集計結果がサンプル数として古すぎるため、その集計結果を削除する。
データクリア処理は、指定メッシュ番号のエリアが未確定エリアで、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dが有効回数を超えなかった場合、監視テーブル63内の該当メッシュ番号63Aの経過回数63Dを+1インクリメントする。
図21は、優先度更新処理に関わる監視装置4の処理動作の一例を示すフローチャートである。優先度更新処理は、エリア確定処理にて複数のHOエラー範囲を確定した場合、HOエラー範囲毎にHOエラー範囲内の全メッシュ番号の平均報告数を比較し、その比較結果に基づき、HOエラー範囲の各メッシュ番号に対応して報告優先度を設定する処理である。図21において監視装置4内の更新部54Eは、エリア確定処理実行後、“×”のHOエラー範囲が確定したか否かを判定する(ステップS81)。尚、HOエラー範囲は、単一メッシュ番号の“×”のエリア又は、複数のメッシュ番号の“×”のエリアで構成する。
更新部54Eは、“×”のHOエラー範囲を確定した場合(ステップS81肯定)、未指定の“×”のHOエラー範囲を指定し(ステップS82)、指定した“×”のHOエラー範囲内のメッシュ番号毎に、単位周期分の報告数を算出する(ステップS83)。尚、更新部54Eは、監視テーブル63内の報告数63Bを経過回数63Dで除算することで単位周期分の報告数を算出する。
更新部54Eは、指定した“×”のHOエラー範囲内のメッシュ番号毎の単位周期分の報告数を加算して“×”のHOエラー範囲内の全メッシュ番号の単位周期分の全報告数を算出する(ステップS84)。更新部54Eは、算出した全報告数を“×”のHOエラー範囲内の全メッシュ番号で除算することで平均報告数を算出し、指定したHOエラー範囲のメッシュ単位の平均報告数を記憶する(ステップS85)。
更新部54Eは、指定した“×”のHOエラー範囲のメッシュ単位の平均報告数を記憶した後、未指定の“×”のHOエラー範囲があるか否かを判定する(ステップS86)。更新部54Eは、未指定の“×”のHOエラー範囲がある場合(ステップS86肯定)、未指定の“×”のHOエラー範囲を指定すべく、ステップS82に移行する。
更新部54Eは、未指定の“×”のHOエラー範囲がない場合(ステップS86否定)、記憶中の“×”のHOエラー範囲毎のメッシュ単位の平均報告数に基づき、“×”のHOエラー範囲毎の報告優先度を設定する(ステップS87)。そして、更新部54Eは、図21に示す処理動作を終了する。尚、更新部54Eは、平均報告数の大小に応じて各HOエラー範囲の報告優先度を設定する。
優先度更新処理は、複数のHOエラー範囲を確定した後、HOエラー範囲毎に、当該HOエラー範囲内の全メッシュ番号の平均報告数を比較し、その比較結果に基づき、平均報告数が多いHOエラー範囲に報告優先度を設定する。その結果、監視装置4は、報告優先度の高い順にHOエラー範囲を監視端末5に報知できる。
本実施例の監視装置4は、メッシュ番号63A毎の品質情報からHOエラーエリアを特定する。更に、監視装置4は、特定されたHOエラーエリアと隣接する未確定エリアで、当該未確定エリアの周囲が複数のHOエラーエリアに隣接する場合に、当該未確定エリアをHOエラーエリアと推定する。その結果、監視装置4は、外部環境の変化で、実際にHOエラーが発生しなくても、HOエラーが発生する虞のあるエリアを推定できる。つまり、HO先の無いエリアや通信品質レベルの弱いエリアを事前に検出することで、潜在的なHOが失敗するリスクの高いHOエラー範囲を事前に検出できる。
監視装置4は、複数のメッシュ番号のエリアの内、隣接するHOエラーエリアで構成するHOエラー範囲を確定し、確定されたHOエラー範囲内の全メッシュ番号を監視端末5に報知する。その結果、監視端末5の保守者は、HOエラー範囲のメッシュ番号に基づき、HOエラー範囲を把握し、HOエラー範囲内のセルの電力増加、チルト角の変更、基地局3やフェムトセルの増設等を図ることでHOエラーを抑制できる。
監視装置4は、確定された複数のHOエラー範囲が存在する場合に、HOエラー範囲毎に、当該HOエラー範囲内の全メッシュ番号の報告数63Bを監視テーブル63から取得する。更に、監視装置4は、HOエラー範囲毎のメッシュ単位の報告数に基づき、HOエラー範囲毎に報告優先度を設定する。監視装置4は、設定された報告優先度に基づき、HOエラー範囲内の全メッシュ番号を報知する。その結果、監視端末5の保守者は、報告優先度に基づき、早急にHOエラーを解消すべき、HOエラー範囲を認識できる。
尚、上記実施例では、メッシュ番号毎の区画を四角形で例示したが、四角形等の多角形に限定されるものではなく、円形等であっても良い。更に、上記実施例では、HOエラーエリアとしてHO不可の通信環境のエリアとして説明したが、HO可能であっても、所定の劣悪な通信品質しか提供できない程度の通信環境のエリアを含むようにしても良い。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを情報処理装置内のCPU等のプロセッサで実行させることによって実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する情報処理装置の一例を説明する。図22は、監視プログラムを実行する情報処理装置の一例を示す説明図である。
図22に示す監視プログラムを実行する情報処理装置100は、通信部110と、HDD(Hard Disc driver)120と、ROM130と、RAM140と、CPU150とを有する。通信部110、HDD120、ROM130、RAM140及びCPU150は、バス160を介して接続される。
そして、ROM130には、上記実施例と同様の機能を発揮する監視プログラムが予め記憶されている。ROM130は、監視プログラムとして判定プログラム130A、特定プログラム130B及び推定プログラム130Cが記憶されている。尚、ROM130ではなく、図示せぬドライブでコンピュータ読取可能な記録媒体に監視プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。
そして、CPU150は、判定プログラム130AをROM130から読み出し、RAM140上で判定プロセス140Aとして機能する。更に、CPU150は、特定プログラム130BをROM130から読み出し、RAM140上で特定プロセス140Bとして機能する。CPU150は、推定プログラム130CをROM130から読み出し、RAM140上で推定プロセス140Cとして機能する。
CPU150は、移動局から収集した位置情報毎の各基地局との通信品質を参照し、位置情報に対応する区画毎の通信品質に基づき、複数の基地局間のHO通信が不可であるか否かを判定する。CPU150は、複数の基地局間のHO通信が不可の場合に、当該区画を不可エリアとして特定する。CPU150は、特定された不可エリアの区画と隣接する区画のHO通信が未確定で、当該未確定の区画の周囲が複数の不可エリアの区画に隣接する場合に、当該未確定の区画を不可エリアと推定する。その結果、HO失敗が発生する虞のあるエリアを推定できる。