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JP6423014B2 - 内燃機関用エンジンブレーキ装置 - Google Patents
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JP6423014B2 - 内燃機関用エンジンブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、特に商用車の内燃機関用エンジンブレーキ装置に関する。
特許文献1から既に、少なくとも1つの点火カム及び少なくとも1つのブレーキカムを伴う少なくとも1つのカム群を有するカムシャフトと、点火モードにおいて少なくとも1つのガス交換バルブの操作のために備えられ、点火カムに割り当てられた少なくとも1つのカムフォロアと、ブレーキモードにおいて少なくとも1つの吸気バルブの操作のために備えられ、ブレーキカムに割り当てられたカムフォロアと、点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるために備えられた切替装置とを備えるエンジンブレーキ装置が公知である。
欧州特許第2 191 106 B1号明細書
本発明の課題は、特に、高いエンジンブレーキ性能を有する費用対効果の高いエンジンブレーキ装置を提供することである。
本課題は、請求項1に対応する実施形態によって解決される。本発明の発展形態は、従属請求項から明らかになる。
本発明により、エンジンブレーキ装置は、少なくとも1つの点火カム及び少なくとも1つのブレーキカムを伴う少なくとも1つの吸気カム群を有する少なくとも1つの吸気カムシャフトと、点火モードにおいて少なくとも1つの吸気バルブの操作のために備えられ、点火カムに割り当てられた少なくとも1つの吸気カムフォロアと、ブレーキモードにおいて少なくとも1つの吸気バルブの操作のために備えられ、ブレーキカムに割り当てられた少なくとも1つのブレーキ吸気カムフォロアと、点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるために吸気カムシャフトのトルクを動力に変換するために備えられ、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置とを備える。それによって、吸気カムシャフトのトルク及び/又は回転動作は、少なくとも1つの吸気バルブを点火モードに対して又はブレーキモードに対して選択的に操作するために利用することができ、これによって、安価かつコンパクトに、エンジンブレーキ装置の少なくとも1つの排気バルブのブレーキモードに追加して、少なくとも1つの吸気バルブをブレーキモードで操作することができ、それによってエンジンブレーキ性能を高めることができる。そのようにしてブレーキモードにおいて、例えば、4ストロークエンジンでは1サイクル内で2回の吸気ストロークが実現され、これによって、4ストロークエンジンの減速圧縮仕事は、吸気された燃焼空気の圧縮及びその後のこの空気が利用されない圧縮解放によって、サイクルごとに高めることができる。少なくとも1つの吸気バルブの操作の切替のために吸気カムシャフトのトルク及び/又は回転動作を利用することによって、切替のための動力を、例えば、油圧の形式で供給するアクチュエータ技術を使用しないことができ、これによって、吸気バルブの操作の切替のために吸気カムシャフトのトルク及び/又は回転動作を切替用に直接利用することができる。それによって、基本的に追加のドラグトルクを生じる追加のアクチュエータを使用しないことができ、これによって、そのようなエンジンブレーキ装置を有する内燃機関の効率を高めることができる。それによって、特に、内燃機関の燃料消費を低下させることができる。特に、切替用の動力を直接供給する対応するアクチュエータを使用しないことによって、複数のかつ/又は複雑なアクチュエータを減らすこともでき、これによって、特に安価な形態を達成することができる。それによって、高いエンジンブレーキ性能を有する安価なエンジンブレーキ装置を供給することができ、かつ/又は、このエンジンブレーキ装置を有する内燃機関の燃料消費を削減することができる。その際、「吸気カム群」は、吸気カムシャフトが有する、内燃機関の作動シリンダに対して備えられた全ての吸気カムを含む、吸気カムの一群であると理解されたい。「点火モード」は、この関連において特に、少なくとも1つの作動シリンダの点火モードに対する少なくとも1つの吸気バルブの制御であり、このモードでは、少なくとも1つの作動シリンダ内での圧縮仕事が特に駆動のために利用されることと理解されたい。「ブレーキモード」は、この関連において特に、少なくとも1つの作動シリンダのブレーキモードに対する少なくとも1つの吸気バルブの制御であり、このモードでは、少なくとも1つの作動シリンダ内での圧縮仕事がブレーキのために利用されることと理解されたい。その際、点火モードとブレーキモードとは、特に、少なくとも1つの吸気バルブの制御時間で区別される。「吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置」は、この関連において特に、少なくとも1つの吸気バルブの点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるために備えられた機構であると理解されたい。「備えられる」は、特に、特別に構成、設計、具備、及び/又は配置されることであると理解されたい。
吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置が、吸気カムシャフトに接続された、回転不能であるが軸方向に移動可能な少なくとも1つのスライド部材を少なくとも1つのスライドトラックと共に有すること、が更に提案され、このスライドトラックは、吸気カムシャフトの回転動作をスライド部材の直線切替動作に変換するために備えられている。それによって、吸気カムシャフトの回転動作及びそれと同時にトルクは、2つの切替位置の間でスライド部材の切替のために容易に利用することができる。その場合、スライド部材の機械的切替は、少なくとも1つの吸気バルブの点火モードとブレーキモードとの間での切替に変換することができ、これによって、機械的コンポーネントのみを有する切替装置を実現することができる。その場合、切替の始動のために必要なアクチュエータは、簡単な電気的又は電磁気的アクチュエータの形式で実施することができる。
好ましくは、エンジンブレーキ装置は、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置のスライド部材に対して位置固定的に配置され、少なくとも1つの切替ピンを有するアクチュエータを備え、この切替ピンは、少なくとも1つのスライドトラックと係合させて、吸気カムシャフトの回転動作をスライド部材の直線切替動作に変換するために備えられている。それによって、アクチュエータは、容易かつ安価に形成することができる。特に、アクチュエータは、切替ピンを切替スライドと係合させるためだけに備える必要がある。そのために必要な切替力は、アクチュエータが、例えば、吸気カムフォロアに直接作用して点火モードとブレーキモードとの間で直接切り替える場合に必要な保持力よりも基本的に小さい。その際、アクチュエータは、少なくとも1つの吸気バルブの点火モードとブレーキモードとの間での切替のためだけに電源を入れる必要がある。少なくとも1つの吸気バルブの点火モード又はブレーキモードを切り替えたまま保つために、ブレーキモード中及び/又は点火モード中に継続的に起動しておく必要があるアクチュエータは、なくすことができる。
エンジンブレーキ装置が、少なくとも1つの吸気バルブの操作のためにそれぞれロッカアーム軸周りに枢動可能な、吸気カムフォロアの1つをそれぞれ有する少なくとも2つのロッカアームを含むこと、が加えて提案され、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置は、ロッカアーム軸に固定されたロッカアーム軸受を有し、このロッカアーム軸受は、点火モードに割り当てられた第1の終端位置及びブレーキモードに割り当てられた第2のブレーキ終端位置を有する。それによって、少なくとも1つの吸気バルブの点火モードとブレーキモードとの間の切替は、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置が追加のアクチュエータを必要とせずに、機械的方法で容易に実現することができ、これによって、簡易かつ堅牢な切替装置を実現することができる。そのような形態によって、少なくとも1つの吸気バルブの点火モード又はブレーキモードが切り替えられるかどうかをロッカアーム軸受の終端位置が確定すること、を更に達成でき、これによって、切替のためにロッカアーム軸受を一方の終端位置から他方の終端位置に切り替えるだけでよい。その際、「ロッカアーム軸受」は、特に、少なくとも1つの吸気バルブを操作するためのロッカアーム用の軸受であり、この軸受は、少なくとも1つの吸気バルブの操作時に、ロッカアームに作用する操作力を受容して誘導するために備えられていると理解されたい。第1の終端位置と第2の終端位置との間で切り替え可能なロッカアーム軸受にロッカアームを接続することによって、一方のロッカアームの終端位置又はもう一方の終端位置それぞれに向かって吸気カムシャフトと作用接続にあることが達成でき、これによって、少なくとも1つの吸気バルブの点火モードとブレーキモードとの間で容易に切り替えることができる。
好ましくは、ロッカアーム軸受は、吸気カムシャフトのトルクを用いて2つの終端位置の間で切り替えられるために備えられている。それによって、吸気カムシャフトのトルクを有利に利用することができ、これによって、高い効率を達成できる。好ましくは、その際、少なくとも1つの吸気バルブの操作においてロッカアームに作用する操作力は、一方の終端位置から他方の終端位置への切替のために利用することができるトルクが作用するように、ロッカアーム軸受に誘導される。
有利には、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置は、少なくとも1つのばね張力荷重した係止部材を備え、この係止部材は、ロッカアーム軸受を2つの終端位置で固定するために備えられている。それによって、少なくとも1つの吸気バルブの点火モード及びブレーキモードにおいて、ロッカアーム軸受に作用する操作力は、そのために常にアクチュエータを起動しておく必要なしに、保持することができる。
吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置が少なくとも1つの可動に支承された係合輪郭部材を備えること、が更に提案され、この係合輪郭部材に対してロッカアーム軸受の少なくとも1つの係止部材が保持されている。係合輪郭部材を可動に支承することによって、ロッカアーム軸受をその終端位置に固定することは、容易に解決することができる。同時に、係合輪郭部材を解放するために必要な力は、ロッカアーム軸受の固定用の係止部材によって保持することができる力よりも基本的により小さく減らすことができる。それによって、同時にロッカアーム軸受の固定を容易に解放することができる一方で、ロッカアーム軸受は、係止部材を介して大きな操作力に対抗して固定することができる。
吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置の係合輪郭部材が少なくとも2つの係合位置を有し、スライド部材が、少なくとも1つの係合輪郭部材を係合位置から係合位置間の少なくとも中間位置に枢動するために備えられている場合に、更に有利である。それによって、吸気カムシャフトのトルク及び回転動作を、ロッカアーム軸受の固定を解除するために使用することができ、これによって、少なくとも1つの吸気バルブの点火モードとブレーキモードとの間での全切替は、吸気カムシャフトのトルク及び回転動作によってもたらされ、エンジンブレーキ装置のアクチュエータは、切替を行うためだけに備えられている。
吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置のスライド部材が2つの切替位置及び操作ピンを有すること、が加えて提案され、切替ピンは、第1の切替位置において少なくとも1つの係合輪郭部材を第1の係合位置から中間位置へ切り替え、第2の切替位置において第2の係合位置から中間位置へ切り替えるために備えられている。それによって、スライド部材は、特に、係合輪郭部材と機械的に結合することができ、これによって特に、係合輪郭部材の切替は、画定された吸気カムシャフトの場合に行われることを達成でき、これによって、全切替は、吸気カム群のブレーキカム及び/又は点火カムの吸気カム曲線に適合させることができる。
高いエンジンブレーキ性能を提供するために、吸気カム群の少なくとも1つのブレーキカムが少なくとも2つの吸気リフトを有する場合に特に有利であり、これによって、少なくとも1つの吸気バルブは、吸気カムシャフトの1回転中に空気吸入のために少なくとも2回操作することができる。
コスト節約のために、ブレーキカムに割り当てられたブレーキ吸気カムフォロアを有するブレーキロッカアームが、点火カムに割り当てられた吸気カムフォロアを有するロッカアームを操作するために備えられている場合に、特に有利である。それによって、少なくとも1つの吸気バルブは、ブレーキカムに割り当てられたブレーキ吸気カムフォロアを有するブレーキロッカアームによって、点火カムに割り当てられた吸気カムフォロアを有するロッカアームを介して操作することができ、これによって、構成の複雑さを最小化ことができる。
エンジンブレーキ装置が、少なくとも1つの点火カム及び少なくとも1つのブレーキカムを伴う少なくとも1つの排気カム群を有する少なくとも1つの排気カムシャフトと、点火モードにおける少なくとも1つの排気バルブの操作のために備えられ、点火カムに割り当てられた少なくとも1つの排気カムフォロアと、ブレーキモードにおける少なくとも1つの排気バルブの操作のために備えられ、ブレーキカムに割り当てられたブレーキ排気カムフォロアと、点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるために排気カムシャフトのトルクを動力に変換するために備えられ、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置と、を有する場合に更に有利である。それによって、排気カムシャフトのトルク及び/又は回転動作は、少なくとも1つの排気バルブを点火モードに対して又はブレーキモードに対して任意選択的に操作するために利用することができ、これによって、圧縮空気を作動シリンダ内で利用せずに圧縮解放するために、エンジンブレーキ性能の提供に関して、安価かつコンパクトに、少なくとも1つの排気バルブのブレーキモードを作動させることができる。排気カムシャフトに割り当てられた切替装置は、好ましくは、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置と同様に形成されている。有利には、排気カムシャフトに割り当てられた切替装置の操作は、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置の操作と類似して行われる。少なくとも1つの排気バルブの操作及び/又は少なくとも1つの排気バルブのブレーキモード及び点火モードの実現は、好ましくは、少なくとも1つの吸気バルブに関する場合と類似して行われる。少なくとも1つの吸気バルブ及び少なくとも1つの排気バルブは、有利には、点火動作及びブレーキ動作において動作可能な少なくとも1つの作動シリンダに割り当てられている。少なくとも1つの作動シリンダの点火動作において、好ましくは、少なくとも1つの吸気バルブ及び少なくとも1つの排気バルブはそれぞれ、それらの点火モードにおいて操作される。少なくとも1つの作動シリンダのブレーキモードにおいて、好ましくは、少なくとも1つの吸気バルブ及び少なくとも1つの排気バルブはそれぞれ、それらのブレーキモードにおいて操作される。しかし基本的には、少なくとも1つの作動シリンダのブレーキモードにおいて、少なくとも1つの排気バルブは、そのブレーキモードにおいて操作され、少なくとも1つの吸気バルブは、その点火モードにおいて操作されることが考えられる。その際、「排気カム群」は、排気カムシャフトが有する、内燃機関の作動シリンダに対して備えられた全ての排気カムを含む、排気カムの一群であると理解されたい。「点火モード」は、この関連において特に、少なくとも1つの作動シリンダの点火動作に対する少なくとも1つの排気バルブの制御であり、このモードでは、少なくとも1つの作動シリンダ内での圧縮仕事が特に駆動のために利用されることと理解されたい。「ブレーキモード」は、この関連において特に、少なくとも1つの作動シリンダのブレーキ動作に対する少なくとも1つの排気バルブの制御であり、このモードでは、少なくとも1つの作動シリンダ内での圧縮仕事がブレーキのために利用されることと理解されたい。その際、点火モードとブレーキモードとは、特に、少なくとも1つの排気バルブの制御時間で区別される。「排気カムシャフトに割り当てられた切替装置」は、この関連において特に、少なくとも1つの排気バルブの点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるために備えられた機構であると理解されたい。
有利な実施形態において、排気カムシャフトに割り当てられた切替装置及び吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置は、互いに独立に制御可能であり、これによって、少なくとも1つの作動シリンダのブレーキ動作は、ブレーキモードにおける少なくとも1つの排気バルブ及び少なくとも1つの吸気バルブの操作によって、又は少なくとも1つの排気バルブの操作によってのみ、任意選択的に調整することができる。ブレーキモードにおける少なくとも1つの作動シリンダのブレーキ動作に対する少なくとも1つの排気バルブ及び少なくとも1つの吸気バルブの操作、又は、少なくとも1つの作動シリンダのブレーキモードに対する少なくとも1つの排気バルブのみの操作は、基本的に少なくとも1つのパラメータ、例えば、自動車速度及び/又は路面の負勾配などの、特に少なくとも1つの走行状態パラメータ及び/又は路面状態パラメータに応じてもよく、好ましくは、制御装置及び/又は調節装置を用いて切替装置の適切な操作によって調整することができる。
エンジンブレーキ装置が少なくとも1つの別のブレーキ排気カムフォロアを含むこと、が更に提案され、少なくとも1つの排気カム群は、少なくとも1つの別のブレーキカムを有し、別のブレーキ排気カムフォロアは、ブレーキモードにおいて別の排気バルブを操作するために別のブレーキカムに割り当てられている。それによって、少なくとも2つの排気バルブは、互いに独立に操作することができ、これによって、排気バルブの操作は、有利には、例えば、大きな開口断面又は少ない負荷などの特定の要求に適合することができる。
排気カム群の少なくとも2つのブレーキカムが互いに異なる排気カム曲線を有すること、が更に提案される。それによって、排気バルブの操作は、互いに異なってもよく、これによって、排気バルブの操作を互いに適合させることができる。
別の発明概念として、少なくとも1つの第1の吸気カム及び少なくとも1つの第2の吸気カムを伴う少なくとも1つの吸気カム群を有する少なくとも1つの吸気カムシャフトと、第1のモードにおける少なくとも1つの吸気バルブの操作のために備えられ、第1の吸気カムに割り当てられた少なくとも1つの吸気カムフォロアと、第2のモードにおける少なくとも1つの吸気バルブの操作のために備えられ、第2の吸気カムに割り当てられた少なくとも1つの吸気カムフォロアと、第1のモードと第2のモードとの間で切り替えるために備えられ、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置と、を有するバルブトレイン装置が提案され、吸気カムシャフトに割り当てられた切替装置は、吸気カムシャフトのトルクを第1のモードと第2のモードとの間で切り替えるための動力に変換するために備えられている。バルブトレイン装置が、少なくとも1つの第1の排気カム及び少なくとも1つの第2の排気カムを有する少なくとも1つの排気カム群を伴う少なくとも1つの排気カムシャフトと、第1のモードにおける少なくとも1つの排気バルブの操作のために備えられ、第1の排気カムに割り当てられた少なくとも1つの排気カムフォロアと、第2のモードにおける少なくとも1つの排気バルブの操作のために備えられ、第2の排気カムに割り当てられた少なくとも1つの排気カムフォロアと、第1のモードと第2のモードとの間で切り替えるために備えられ、排気カムシャフトに割り当てられた切替装置を備える場合、更に有利であり、排気カムシャフトに割り当てられた切替装置は、排気カムシャフトのトルクを第1のモードと第2のモードとの間で切り替えるための動力に変換するために備えられている。その際、別の可能な実施形態は、特に従属請求項に対応する。
基本的に、切替装置はまた、別のバルブ操作と関連して使用することもできる。例えば、切替装置は、点火モードとブレーキモードとの間での切替の代わりに、部分負荷モードと全負荷モードとの間での切替のためにも備えることができる。同様に、切替装置を点火モードと圧縮解放モードとの間での切替のために、例えば、内燃機関の始動時及び停止時に快適性を向上させるために、備えることが考えられる。有利には、切替装置を用いた点火モードと圧縮解放モードとの間の切替において、内燃機関の停止時又は運転中止時に、圧縮解放モードは、調整されたまま保持することができ、その結果、内燃機関の再始動時に、切替装置は、圧縮解放モードに既に切り替えられており、内燃機関の快適な始動は、遅延することなく可能となる。切替装置をシリンダの停止のために備えることが更に考えられ、その結果、少なくとも1つの作動シリンダの停止のために、この少なくとも1つの作動シリンダに割り当てられた全てのガス交換バルブは、操作されないまま保持される。
その他の利点は以下の図面の説明から明らかになる。図には本発明の実施形態が示されている。図、図面の説明、及び請求項には、多数の特徴が組み合わされて含まれている。当業者は、これらの特徴を便宜上単独の特徴と見なし、又は有意義な別の組み合わせに統合するであろう。
一体化されたエンジンブレーキ装置を有するバルブトレイン装置を備える内燃機関の部分斜視図である。 バルブトレイン装置の斜視図である。 バルブトレイン装置の別の斜視図である。 バルブトレイン装置の前面図である。 点火モードで作動されたバルブトレイン装置を図7の切断線AAに沿って横断する断面図である。 ブレーキモードで作動された図7の切断線AAに沿った断面図である。 バルブトレイン装置の側面図である。 バルブトレイン装置の排気カムシャフトを横断する縦方向断面図である。
図1〜図8に、商用車の内燃機関の部分を示した。内燃機関は、バルブトレイン及び内燃機関用に一体化されたエンジンブレーキ装置を有するバルブトレイン装置を示す。バルブトレイン装置は、吸気カムシャフト10を有する吸気側及び排気カムシャフト28を有する排気側を含み、カムシャフトはそれぞれ、点火モード及びブレーキモードに対して備えられている。吸気カムシャフト10は、内燃機関の作動シリンダ(詳細に図示せず)用の吸気バルブ14、15を操作するために備えられている。排気カムシャフト28は、内燃機関の作動シリンダ(詳細に図示せず)用の排気バルブ33、34を操作するために備えられている。作動シリンダは、吸気カムシャフト10及び排気カムシャフト28の点火モードに設定される点火動作において、及び、吸気カムシャフト10及び排気カムシャフト28のブレーキモードに設定されるブレーキ動作において動作可能である。点火モードにおいて、クランクシャフトは、作動シリンダ内の燃焼過程に基づいて駆動され、ブレーキ動作において、作動シリンダ内の圧縮空気の使用されない圧縮に基づいて減速される。内燃機関は、4ストロークエンジンとして構成されている。
図示された実施形態において、内燃機関は、作動シリンダごとに2つの吸気バルブ14、15及び2つの排気バルブ33、34を含む。吸気カムシャフト10は、作動シリンダごとに、2つの吸気バルブ14、15を操作するための吸気カム群を含み、排気カムシャフト28は、作動シリンダごとに、2つの排気バルブ33、34を操作するための排気カム群を含む。実施形態において、吸気カム群の1つのみ及び排気カム群の1つのみを示した。別の作動シリンダの吸気バルブの操作のために備えられた別の吸気カム群(詳細に図示せず)は、同様に構成されている。別の作動シリンダの排気バルブの操作のために備えられた別の排気カム群(詳細に図示せず)は、同様に構成されている。以下で、最初に吸気側を、次いで排気側を記載する。
吸気カム群は、点火モードにおいて吸気バルブ14、15を開放するために備えられた第1の点火カム11、及び、ブレーキモードにおいて吸気バルブ14、15を開放するために備えられた第2のブレーキカム12を含む。点火カム11及びブレーキカム12は、異なる吸気カム曲線を有する。点火カム11の吸気カム曲線は、燃料混合気を作動シリンダ内に吸気するために対応する作動シリンダ内でピストンを上死点から下死点に動作させる間、吸気バルブ14、15を開放するために特に備えられた、吸気リフト38を有する。ブレーキカム12のブレーキ吸気カム曲線は、燃料混合気を作動シリンダ内に吸気するために対応する作動シリンダ内でピストンを上死点から下死点に動作させる間、吸気バルブ14、15を開放するためにそれぞれ特に備えられた、2つの吸気リフト26、27を有する。ブレーキカム12のブレーキ吸気カム曲線は、燃料混合気を作動シリンダ内に2回吸気するために吸気カムシャフト10が1回転する間に吸気バルブ14、15を2回開放するために原理上備えられている。特に図4〜図6において、ブレーキカム12の吸気リフト26、27及び点火カム11の吸気リフト38が良好に認識できる。
吸気バルブ14、15を操作するために、一体化されたエンジンブレーキ装置を有するバルブトレイン装置は、吸気バルブ14、15の点火モードに対して備えられた第1の吸気カムフォロア13と、吸気バルブ14、15のブレーキモードに対して備えられた第2のブレーキ吸気カムフォロア16とを含む。その際、点火モードに対して備えられた吸気カムフォロア13は、点火カム11との作用接続のためだけに備えられている。その際、ブレーキモードに対して備えられたブレーキ吸気カムフォロア16は、ブレーキカム12との作用接続のためだけに備えられている。
吸気バルブ14、15の点火モードと吸気バルブ14、15のブレーキモードとの間での切替のために、エンジンブレーキ装置は、2つの吸気バルブ14、15の操作の間で点火カム11によって、かつ、2つの吸気バルブ14、15の操作の間でブレーキカム12によって切り替えるために備えられ、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17を含む。その際、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、割り当てられた吸気カムフォロア13による点火カム11の吸気カム曲線のタップと、割り当てられたブレーキ吸気カムフォロア16によるブレーキカム12のブレーキ吸気カム曲線のタップとの間で往復して切り替えるために備えられている。吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、作動シリンダの吸気バルブ14、15の操作の切替のためだけに備えられている。別の作動シリンダに対して、エンジンブレーキ装置は、基本的に、吸気カムシャフト10に割り当てられ、同様に構成された切替装置を有し、これらの切替装置は、少なくとも部分的に互いに結合することができる。
エンジンブレーキ装置は、第1のロッカアーム21及び第2のブレーキロッカアーム22を有する、吸気カム群に割り当てられた2つのロッカアームを含む。ロッカアーム21は、吸気バルブ14、15の点火モードに対して備えられ、吸気カム群の点火カム11との作用接続のために備えられた吸気カムフォロア13を有する。ブレーキロッカアーム22は、吸気バルブ14、15のブレーキモードに対して備えられ、吸気カム群のブレーキカム12との作用接続のために備えられたブレーキ吸気カムフォロア16を有する。吸気バルブ14、15の点火モードに対して備えられたロッカアーム21は、2つの吸気バルブ14、15に作用する。吸気バルブ14、15のブレーキモードに対して備えられたブレーキロッカアーム22は、図示された実施形態において、2つの吸気バルブ14、15に作用し、基本的に、吸気バルブ14、15の1つのみに作用してもよい。ロッカアーム21及びブレーキロッカアーム22はそれぞれ、ローラロッカアームとして構成されている。
図1〜図8に示された実施形態において、ブレーキカム12に割り当てられたブレーキ吸気カムフォロア16を有するブレーキロッカアーム22は、点火カム11に割り当てられた吸気カムフォロア13を有するロッカアーム21を操作するために備えられている。そのために、ブレーキカム12に割り当てられたブレーキ吸気カムフォロア16を有するブレーキロッカアーム22は、吸気バルブ14、15のブレーキモードにおいて、点火カム11に割り当てられた吸気カムフォロア13を有するロッカアーム21に直接結合されている。ブレーキロッカアーム22は、ブレーキモードにおいてロッカアーム21に直接接触している。吸気バルブ14、15の点火モードにおいて、吸気カムフォロア13は、点火カム11と作用接続しており、ブレーキ吸気カムフォロア16は、ブレーキカム12及びロッカアーム21から作動可能に分離されている。吸気バルブ14、15のブレーキモードにおいて、吸気カムフォロア13は、点火カム11から作動可能に分離されており、ブレーキ吸気カムフォロア16は、ブレーキカム12及びロッカアーム21と作用接続されている。点火カム11に割り当てられた吸気カムフォロア13を有するロッカアーム21は、点火モードにおいてかつブレーキモードにおいて吸気バルブ14、15に作動可能に接続されている。ブレーキカム12に割り当てられたブレーキ吸気カムフォロア16を有するブレーキロッカアーム22は、点火モードにおいて吸気バルブ14、15から作動可能に分離され、ブレーキモードにおいてロッカアーム21を介して吸気バルブ14、15に作動可能に接続されている。ロッカアーム21及びブレーキロッカアーム22は、点火モードにおいて動作技術上互いに分離され、ブレーキモードにおいて動作技術上互いに接続されている。
吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、吸気カムシャフト10のトルクを点火モードとブレーキモードとの間での切替のための動力に変換するために備えられている。バルブトレイン装置の制御装置及び調整装置(詳細に図示せず)を用いた制御のために、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、点火モードとブレーキモードとの間の切替を始動することができる電磁アクチュエータ39を含む。点火モードとブレーキモードとの間の切替を始動するためだけに備えられたアクチュエータ39に至るまで、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、完全に機械的に形成されている。
吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、吸気カムシャフト10と接続された、回転不能であるが軸方向に移動可能なスライド部材18を含む。スライド部材18は、吸気バルブ14、15の点火モードからブレーキモードに切り替えるために備えられた第1のスライドトラック19と、吸気バルブ14、15のブレーキモードから点火モードに切り替えるために備えられた第2のスライドトラック20とを有する。スライドトラック19、20は、スライド部材18上で互いに適切な角度で離間されている。スライドトラック19、20はそれぞれ、その機能に対応する角度範囲を有する。その際、スライドトラック19、20は、図示していないが、それぞれ係合セグメント、切替セグメント、及び分離セグメントを有する。周辺方向に向けられた係合セグメントは、それぞれ増大してゆくスライドトラック深さを有する。実質的に一定のスライドトラック深さを有する切替セグメントは、軸方向コンポーネントを有する。分離セグメントは、それぞれ減少してゆくスライドトラック深さを有する。
特に、スライドトラック19、20の切替セグメントは、吸気カムシャフト10の回転動作を、吸気カムシャフト10の回転軸40に関してスライド部材18の軸方向の切替動作に変換するために備えられている。その際、スライドトラック19、20を用いて始動できる切替動作は、反対の方向に向けられている、すなわち、一方のスライドトラック19は、スライド部材18を第1の方向に切り替えるために備えられているのに対して、第2のスライドトラック20は、スライド部材18を反対向きの第2の方向に切り替えるために備えられている。スライド部材18は、2つの別々の切替位置を有し、この切替位置の間で、スライド部材は、スライドトラック19、20を用いて切り替えることができる。示した実施形態において、スライドトラック19によって始動された切替動作は、点火モードからブレーキモードに切り替え、また対応して、スライドトラック20の切替動作は、ブレーキモードから点火モードに切り替える。
吸気バルブ14、15の点火モードとブレーキモードとの間の切替を始動するために備えられたアクチュエータ39は、吸気カムシャフト10によって回転可能に配置されているスライド部材18に対して固定して配置されている。バルブトレイン装置は、アクチュエータ39が固定接続されているハウジング41を有する。吸気バルブ14、15の点火モードとブレーキモードとの間の切替を始動するために備えられたアクチュエータ39は、伸展状態においてスライド部材18のそれぞれのスライドトラック19、20に強制的に案内されて係合する切替ピン42を含む。切替を始動するために、切替ピン42は伸展される。続いて、切替ピン42は、対応する係合セグメントを介して対応するスライドトラック19、20と係合する。吸気カムシャフト10の別の回転動作では、スライド部材18は、切替セグメントを通って移動し、切替のための軸方向の力は、吸気カムシャフト10に作用するトルクから発生し、切替ピン42を介して保持される。続いて、切替ピン42は、分離セグメントを通って再び挿入される。その際、両方向への切替は同様に起こる。その際、切替ピン42は、一方のスライドトラック19、20からの分離後、他方のスライドトラック20、19に続いて切り替える場合に、強制的に案内されて係合するために備えられている。
吸気カムシャフト10並びに吸気カムフォロア13及びブレーキ吸気カムフォロア16の間の作用接続の切替のために、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、点火モードに割り当てられた第1の終端位置及びブレーキモードに割り当てられた第2のブレーキ終端位置を有するロッカアーム軸受25を有する。ロッカアーム軸受25は、特にロッカアーム21及びロッカアーム22を支承するために使用され、それぞれロッカアーム21に対してロッカアーム軸23を、ブレーキロッカアーム22に対してブレーキロッカアーム軸24を固定し、この軸周りに対応するロッカアーム21、22はそれぞれ、枢動可能に支承されている(図5及び図6を参照)。
ロッカアーム軸受25は、ロッカアーム21及びブレーキロッカアーム22がそれぞれ支承されている軸受部材43を含む。軸受部材43自体は、枢動可能に支承されている。その周りに軸受部材43が枢動可能な軸受軸44は、ロッカアーム軸23に対してかつブレーキロッカアーム軸24に対して離間して平行に配置されている。軸受部材43は、バルブトレイン装置のハウジング41に対向して支承されている。
軸受部材43は、U型ブリッジ形状に構成され、軸受部材43の、吸気カムシャフト10の回転軸40と平行に向いている端部45、46は、軸受軸44周りに支承するために使用され、ロッカアーム21、22は、軸受部材43の、吸気カムシャフト10に実質的に平行に延びる部分と接続している。軸受部材43の端部45、46は、ハウジング41の軸受部47、48内に収容されている。
軸受部材43の軸受軸44は、吸気カムシャフト10の回転軸40に対して離間して平行に向けられている(図2〜図6を参照)。第1の終端位置において、吸気バルブ14、15の点火モードに対して備えられた吸気カムフォロア13は、点火カム11と恒常的に接触している(図4及び図5)。それに対して、吸気バルブ14、15のブレーキモードに対して備えられたブレーキ吸気カムフォロア16は、ブレーキカム12から取り外されており、これによって、ブレーキカム12は、作用せずにブレーキ吸気カムフォロア16の下を通過する(図4及び図5)。第2の終端位置において、反対に、吸気バルブ14、15のブレーキモードに対して備えられたブレーキ吸気カムフォロア16は、ブレーキカム12と恒常的に接触している一方で、吸気バルブ14、15の点火モードに対して備えられた吸気カムフォロア13は、点火カム11から取り外されており、これによって、点火カム11は、作用せずに吸気カムフォロア13の下を通過する(図2及び図6)。
ロッカアーム軸受25は、吸気カムシャフト10の回転動作を用いて切り替えるために備えられている。軸受部材43が第1の終端位置において切り替えられる場合、吸気バルブ14、15の操作時に、第2の終端位置の方向に向けられた力は、基本的に点火カム11によって軸受部材43に作用する(図5)。軸受部材43が第2の終端位置において切り替えられる場合、吸気バルブ14、15の操作時に、第1の終端位置の方向に向けられた力は、基本的にブレーキカム12によって軸受部材43に作用する(図6)。
2つの終端位置の間での切替のために利用される、軸受部材43に作用する力は、点火モード及びブレーキモードにおいて、吸気カムシャフト10を用いて吸気バルブ14、15に及ぼされる操作力から生じる。軸受部材43は、この操作力を保持する。その周りにそれぞれロッカアーム21及びブレーキロッカアーム22が軸受部材43に対して枢動可能に支承されているロッカアーム軸23及びブレーキロッカアーム軸24を互いに離間することによって、吸気バルブ14、15が操作されるロッカアーム21、22の状況に応じて、異なる力が軸受部材43に作用する。その際、軸受部材43の軸受軸44は、ロッカアーム軸23とブレーキロッカアーム軸24との間に作動可能に配置されている。ロッカアーム21が操作される場合、ブレーキロッカアーム22が操作される場合にブレーキロッカアーム22の操作力から生じる、軸受部材43に作用するトルクと同様に、ロッカアーム21の操作力から、軸受部材43の軸受軸44に関して対向する方向に向けられた、軸受部材43に作用するトルクが生じる。操作力はそれぞれ、吸気カムシャフト10のトルクから生じ、軸受部材43上のトルクは、再び操作力から生じるため、ロッカアーム軸受25は、吸気カムシャフト10の回転動作を用いて切り替えられる。
ロッカアーム軸受25を固定するために、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、ロッカアーム軸受25を2つの終端位置で固定するために備えられたばね荷重係止部材49を有する。係止部材49は、軸受部材43に対して軸方向に可動に支承されている。吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、軸受部材43と係止部材49との間に配置されているばね部材50を有する。
係止部材49との作用接続のために、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、対向して係止部材49が支持されている係合輪郭部材51を含む。係止部材49とのポジティブロック接続のために、係合輪郭部材51は、第1のストッパ52とブレーキストッパ53との間に第1のくぼみ54及び第2のブレーキくぼみ55を伴う係合輪郭を有する。くぼみ54とブレーキくぼみ55との間に、リフト56がある。点火モードにおいて第1の終端位置に割り当てられた第1のくぼみ54は、第1のストッパ52とリフト56との間にある。ブレーキモードにおいて第2のブレーキ終端位置に割り当てられた第2のブレーキくぼみ55は、ブレーキストッパ53とリフト56との間にある。くぼみ54及びブレーキくぼみ55は、係止部材49及び係合輪郭部材51が互いにポジティブロック接続されている2つの係合位置を画定する。
軸受部材43の枢動動作は、ロッカアーム軸受25の2つの終端位置を画定する2つの機械的ストッパ52、53によって制限されている。ブレーキモードにおける第2の終端位置から点火モードにおける第1の終端位置への軸受部材43の枢動動作において、ブレーキストッパ53が軸受部材43に密着し、かつ、ストッパ52が係止部材49に密着することによって、ストッパ52、53は、軸受部材43の枢動動作を制限する。それに応じて、ここでストッパ52が軸受部材43に密着し、かつ、ブレーキストッパ53が係止部材49に密着することによって、ストッパ52、53は、点火モードにおける第1の終端位置からブレーキモードにおける第2の終端位置への軸受部材43の枢動動作を制限する。係止部材49は、軸受部材43と動作技術的に接続されている。一方の終端位置から他方の終端位置への軸受部材43の移動において、係止部材49は、一方のくぼみ54、55からリフト56を越えて他方のくぼみ55、54へ移動する。終端位置において、係止部材49及び係合輪郭部材51は、軸受部材43を吸気バルブ14、15の操作時に作用するトルクに対して固定する。その際、係止部材49と軸受部材43との間で支持されたばね部材50が提供するばね力は、吸気バルブ14、15の操作力から生じるトルクをリフト56に対抗して保持するために十分に大きく、その結果、係止部材49は、一方のくぼみ54、55からそれぞれ他方のくぼみ55、54へと移動しない。
係止部材49をその係合位置から解放するために、係合輪郭部材51は、可動に支承されている。係合輪郭部材51は、係合輪郭のリフト56の領域にある軸受軸57を有する。図示された実施形態において、係合輪郭部材51用の軸受軸57は、2つのくぼみ54、55の間にリフト56を有する、すなわち、係合輪郭は、部分的に軸受軸57によって形成される。軸受部材43が一方の終端位置から他方の終端装置に移動する場合、係止部材49の仮想中心線は、係合輪郭部材51の軸受軸57を越えて枢動する。それによって、軸受軸57は、ロッカアーム軸受25の終端位置を画定する2つのくぼみ54、55の間に位置する。
可動に支承された係合輪郭部材51は、点火モードに割り当てられた第1の係合位置(図4及び図5)と、ブレーキモードに割り当てられた第2のブレーキ係合位置(図6)との間で枢動可能である。係合輪郭部材51の第1の係合位置において、軸受部材43は、点火モードにおけるその第1の終端位置にあり、係止部材49は、係合輪郭の第1のくぼみ54に係合する。係合輪郭部材51の第2のブレーキ係合位置において、軸受部材43は、ブレーキモードにおけるその第2の終端位置にあり、係止部材49は、係合輪郭の第2のブレーキくぼみ55に係合する。係合位置において、係止部材49の係合輪郭部材51用のくぼみ54、55のそれぞれ1つは、大域的最小点を形成し、吸気バルブ14、15に対する操作力が軸受部材43を介して吸気カムシャフト10に対して保持される場合、係止部材49は、大域的最小点に到達する。
係合輪郭部材51が切り替えられる係合位置に応じて、ロッカアーム21、22用の軸受部材43は、吸気バルブ14、15の次の操作時に係合位置に対応する終端位置に切り替わることとなる。点火モードとブレーキモードとの間の切替は、係合輪郭部材51を一方の係合位置から他方の係合位置へ枢動することによって行われる。
スライド部材18は、係合輪郭部材51を係合位置から係合位置間の中間位置へ枢動するために備えられている。スライド部材18及び係合輪郭部材51は、機械的に互いに結合されている。吸気カムシャフト10から軸方向に突出しているスライド部材18は、軸方向に移動可能に吸気カムシャフト10内に収容された切替ロッド59と接続されている。吸気カムシャフト10内に収容された切替ロッド59は、図2において破線で表示されている。スライド部材18及び切替ロッド59は、切替ピン42のスライドトラック19、20の1つへの係合時に、吸気カムシャフト10の回転軸40に沿って軸方向に移動する。細長スリット61を通って吸気カムシャフト10から半径方向に突出している操作ピン60が切替ロッド59内に収容されている。操作ピン60は、その細長スリット61での切替ロッド59の軸方向の移動により、したがって同時に、吸気カムシャフト10の回転軸40に沿って移動する。操作ピン60は、吸気カムシャフト10に付随するトルクを係合輪郭部材51に伝達し、トルクを用いて係合輪郭部材51を枢動させるために備えられている。切替ロッド59と接続されたスライド部材18は、吸気カムシャフト10を伴う適切な係合装置62を有し、その結果、ブレーキモード又は点火モードに関する吸気カムシャフト10内の切替ロッド59の対応する位置は、保持することができる。
係合輪郭部材51は、係止部材49と吸気カムシャフト10との間に空間的広がりをもって配置されている。係合輪郭部材は、係止部材49に面した、係合輪郭を形成する側面を有する。加えて、係合輪郭部材は、吸気カムシャフト10に面した、吸気カムシャフト10のトルクを用いて枢動するために操作輪郭を形成する側面を有する。操作輪郭は、吸気カムシャフト10の回転軸40に沿って互いに離間されている2つのトラック63、64を有する。スライド部材18を切り替える切替位置に応じて、操作ピン60は、操作輪郭の一方のトラック63から他方のトラック64に係合する。スライド部材18が軸方向に移動可能である分の経路は、係合輪郭部材51の操作輪郭を有するトラック63、64間の距離に相当する。
吸気カムシャフト10の回転軸40周りの操作ピン60の回転動作に関して、トラック63、64は、傾斜トラックとして形成されている。係合輪郭部材51の操作輪郭は、操作ピン60に作用する吸気カムシャフト10のトルクを係合輪郭部材51に作用するトルクに変換して、係合輪郭部材51をその軸受軸57周りに枢動させるために備えられている。係合輪郭部材51の操作輪郭と作用接続している操作ピン60は、スライド部材18の第1の切替位置において係合輪郭部材51を点火モードの第1の係合位置から中間位置に切り替えるために備えられている。そのために、切替ピン42は、スライドトラック19と係合し、操作ピン60は、トラック63からトラック64に移動する。スライド部材18の第2の切替位置において、係合輪郭部材51は、ブレーキモードの第2の係合位置から中間位置に切り替わる。そのために、切替ピン42は、スライドトラック20と係合し、操作ピン60は、トラック64からトラック63に移動する。したがって、それぞれの場合において、操作ピン60は、係合輪郭部材51を中間位置に切り替えるためだけに備えられている。
中間位置は、図示された実施形態において、2つの係合位置間の中央位置として形成されている。係合輪郭部材51が中央位置に枢動される場合、係止部材49は、係合輪郭内に移動する。その際、係止部材49は、係合輪郭の範囲内で対応するくぼみ54、55からリフト56に移動する。同時に係合輪郭部材51が枢動されるため、中間位置は、一定しない位置を生じる。吸気カムシャフト10の回転及びトルクから生じる吸気バルブ14、15への操作力が、吸気バルブ14、15の次の操作時に軸受部材43を介して吸気カムシャフト10に対抗して保持される場合、係止部材49は、中間位置から次いで他方の係合位置に案内される。
したがって、吸気バルブ14、15の点火モードとブレーキモードとの間の切替は、2段階で行われる。第1の段階では、吸気カムシャフト10のトルク及び回転動作は、スライド部材18、係合輪郭部材51、及び係止部材49を介して軸受部材43に伝達され、係止部材49が対応する係合位置から中間位置に移動することをもたらす。第2の段階では、吸気カムシャフト10のトルク及び回転動作は、対応するロッカアーム21、22を介して伝達され、係止部材49が中間位置から対応する係合位置に移動することをもたらす。
図示された実施形態において、吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、スライド部材18を用いて同様に切り替えられる第2の係止部材65及び第2の係合輪郭部材66を含む。そのために、スライド部材18は、第2の係合輪郭部材66と作用接続するために備えられた第2の操作ピン67及びばね部材(詳細に図示せず)を有する。2つの係合輪郭部材51、66は、同時に作用する。
排気カム群は、点火モードにおいて排気バルブ33、34を開放するために備えられた点火カム29、並びに、ブレーキモードにおいて一方の排気バルブ34を開放するために備えられた第1のブレーキカム30、及び、ブレーキモードにおいて他方の排気バルブ33を開放するために備えられた第2のブレーキカム31を含む。点火カム29及び第1のブレーキカム30だけでなく、点火カム29及び第2のブレーキカム31もまた、異なる排気カム曲線を有する。点火カム29の排気カム曲線は、燃焼後の排気ガスを作動シリンダから排出するために対応する作動シリンダ内でピストンを下死点から上死点に動作させる間、排気バルブ33、34を開放するために特に備えられた、排気リフトを有する。ブレーキカム30、31の排気カム曲線は、それぞれ原理上、対応する作動シリンダ内でピストンを下死点から上死点に動作させた後で、その際、圧縮空気又は燃料混合気を作動シリンダから排出し、それによって、利用しないようにするために、ブレーキカムに割り当てられた排気バルブ33、34を開放するために備えられている。
排気カム群の2つのブレーキカム30、31は、互いに異なる排気カム曲線を有し、その結果、排気バルブ33、34は、ブレーキモードにおいて互いに異なる制御時間又は開放時間を有する。その際、排気カム曲線は、圧縮空気又は燃料混合気を利用せずに作動シリンダから排出するために、排気バルブ33、34が交互に開放されるように形成されている。ブレーキカム30、31の排気カム曲線のそのように異なる形成によって、排気バルブ33、34は、排気カムシャフト28の1回転の間にそれぞれ一度操作され、それにより開放され、作動シリンダは、排気カムシャフト28の回転中に合計2回開放される。それによって、排気バルブ33、34の負荷は、ブレーキモードにおいて低減され、これによって、排気バルブ33、34の耐用年数は、向上する。基本的に、ブレーキカム30、31の排気カム曲線の異なる形成は、当業者に適切と思われる方法で最も異なるように、例えば、一方の排気バルブ33は、ブレーキモードにおいて圧縮空気を利用せずに排気するために毎回操作され、他方の排気バルブ34は、2回ごとにのみ操作されるように行われ、その結果、一方の排気バルブ33は、特に排気カムシャフト28の1回転の間に2回操作され、他方の排気バルブ34は、1回のみ操作される。ブレーキカム30、31の排気カム曲線が同一の排気カム曲線を有することが更に基本的に考えられ、これによって、大きな開口部断面が実現でき、したがって、ブレーキモードにおいて作動シリンダからの圧縮空気の速やかな排出が実現できる。
吸気カムシャフト10のブレーキモード及び排気カムシャフト28のブレーキモードを調整することによって、エンジンブレーキ装置は、2ストロークエンジンブレーキとして構成されている。吸気バルブ14、15のブレーキモードによって、吸気カムシャフト及び排気カムシャフト10、28が1回転する間に、燃料混合気は、作動シリンダ内に2回吸気され、排気バルブ33、34のブレーキモードによって、吸気された燃料混合気の圧縮は、2回使用されないままとなる。もちろん、エンジンブレーキ装置はまた、4ストロークエンジンブレーキとして実施することもできる。そのために特に、排気バルブ33、34のブレーキモードのみが調整され、吸気バルブ14、15のブレーキモードの調整は行われない。その際、ブレーキカム30、31の排気カム曲線は、特に同一である。基本的に、排気カム群のブレーキカム30、31の1つは、使用しなくてもよい。
排気バルブ33、34を操作するために、一体化されたエンジンブレーキ装置を有するバルブトレイン装置は、排気バルブ33、34の点火モードに対して備えられた排気カムフォロア32と、排気バルブ33、34のブレーキモードに対して備えられた2つのブレーキ排気カムフォロア35、36とを含む。その際、排気バルブ33、34の点火モードに対して備えられた排気カムフォロア32は、点火カム11との作用接続のためだけに備えられている。その際、排気バルブ33、34のブレーキモードに対して備えられたブレーキ排気カムフォロア35は、第1のブレーキカム30との作用接続のためだけに備えられている。その際、排気バルブ33、34のブレーキモードに対して備えられたブレーキ排気カムフォロア36は、第2のブレーキカム31との作用接続のためだけに備えられている。排気バルブ33、34のブレーキモードに対して備えられたブレーキ排気カムフォロア35、36は、それぞれ排気バルブ33、34の操作のためだけに備えられている。
排気バルブ33、34の点火モードとブレーキモードとの間での切替のために、エンジンブレーキ装置は、2つの排気バルブ33、34の操作の間に点火カム29によって、及び、2つの排気バルブ33、34の操作の間にブレーキカム30、31によって切り替えるために備えられ、吸気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37を含む。その際、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、割り当てられた吸気カムフォロア32による点火カム29の排気カム曲線のタップと、それぞれ割り当てられたブレーキ排気カムフォロア35、36によるブレーキカム30、31の排気カム曲線のタップとの間で往復して切り替えるために備えられている。排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、作動シリンダの排気バルブ33、34の操作の切替のためだけに備えられている。別の作動シリンダに対して、エンジンブレーキ装置は、基本的に、排気カムシャフト28に割り当てられ、同様に構成された切替装置を有し、これらの切替装置は、少なくとも部分的に互いに結合することができる。
バルブトレイン装置は、排気カム群に割り当てられた3つのロッカアーム68、69、70を含む。1つのロッカアーム68は、排気バルブ33、34の点火モードに対して備えられ、排気カム群の点火カム29との作用接続のために備えられた排気カムフォロア32を有する。2つの別のブレーキロッカアーム69、70は、排気バルブ33、34のブレーキモードに対して備えられている。ブレーキロッカアーム69は、排気カム群のブレーキカム31と作用接続するために備えられたブレーキ排気カムフォロア36を有する。ブレーキロッカアーム70は、排気カム群のブレーキカム30と作用接続するために備えられたブレーキ排気カムフォロア35を有する。点火モードに対して備えられたロッカアーム68は、2つの排気バルブ33、34に作用する。ブレーキモードに対して備えられたブレーキロッカアーム69、70は、図示された実施形態において、それぞれ排気バルブ33、34の1つのみに作用する。ブレーキモードにおいて、ブレーキロッカアーム69は、排気バルブ33に作用し、ブレーキロッカアーム70は、排気バルブ34に作用する。ブレーキロッカアーム69は、ブレーキモードにおいてロッカアーム68内に支承された長手方向に移動可能な調整部材71を介して排気バルブ33に作用する。ブレーキロッカアーム70は、ブレーキモードにおいてロッカアーム68内に支承された長手方向に移動可能な調整部材72を介して排気バルブ34に作用する。3つのロッカアーム68、69、70は、動作技術上互いに分離されている。排気バルブ33、34の点火モードにおいて、排気カムシャフト28は、ロッカアーム68を操作する一方で、ブレーキロッカアーム69、70は、排気カムシャフト28から分離されている。排気バルブ33、34のブレーキモードにおいて、排気カムシャフト28は、ブレーキロッカアーム69、70を操作する一方で、ロッカアーム68は、排気カムシャフト28から分離されている。基本的に、バルブトレイン装置は、ブレーキモードに対してブレーキロッカアーム69、70の1つのみを有し、このブレーキロッカアームは、ブレーキモードにおいて排気バルブ33、34の1つのみに作用するか、又は、特に吸気側と同様に2つの排気バルブ33、34に作用する。
排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、排気カムシャフト28のトルクを排気バルブ33、34の点火モードとブレーキモードとの間での切替のための動力に変換するために備えられている。制御装置及び調整装置(詳細に図示せず)を用いた制御のために、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、点火モードとブレーキモードとの間の切替を始動することができる電磁アクチュエータ73を含む。点火モードとブレーキモードとの間の切替を始動するためだけに備えられたアクチュエータ73に至るまで、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、完全に機械的に構成されている。
排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37及び吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、互いに独立かつ個別に制御可能である。制御装置及び調整装置(詳細に図示せず)は、排気バルブ33、34の点火モードとブレーキモードとの間での切替と、吸気バルブ14、15の点火モードとブレーキモードとの間での切替とを、互いに個別に始動するために備えられている。切替の始動のために、制御装置及び調整装置(詳細に図示せず)は、対応するアクチュエータ39、73を制御する。
排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37及び吸気カムシャフト10に割り当てられた切替装置17は、類似して互いに対向して形成されている。更に、特に点火モードとブレーキモードとの間での切替のために備えられた機構及び/又は部品は、吸気バルブ14、15に対して及び排気バルブ33、34に対して類似している。したがって、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37、及び切替のために備えられた部品又は部材は、単に簡潔に記載されている。類似した構成によって、記載及び/又は図に由来する特徴及び機能は、吸気側から排気側に又は排気側から吸気側に伝達することができる。
排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、点火モードからブレーキモードへの切替のために備えられた2つのスライドトラックを伴う、排気カムシャフト28と接続された回転不能であるが軸方向に移動可能なスライド部材74を含む。スライド部材18、74は、互いに対向して同様に構成されているため、スライド部材74の説明に関してスライド部材18の説明が参照される。
アクチュエータ73は、伸展された状態でスライド部材74のそれぞれのスライドトラックと係合する切替ピン75を含む。アクチュエータ39、73は、互いに対向して同様に構成されているため、アクチュエータ73の説明に関してアクチュエータ39の説明が参照される。
排気カムシャフト28と排気カムフォロア32、35、36との間の作用接続の切替のために、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、点火モードに割り当てられた第1の終端位置及びブレーキモードに割り当てられた第2の終端位置を有するロッカアーム軸受76を有する。ロッカアーム軸受76は、特にロッカアーム68、69、70の支承のために使用され、ロッカアーム68、69、70それぞれに対してロッカアーム軸を固定し、このロッカアーム軸周りに、対応するロッカアーム68、69、70は、枢動可能に支承されている。ブレーキモードに割り当てられたブレーキロッカアーム69、70は、同一のロッカアーム軸を有する。ロッカアーム軸受76は、ロッカアーム68、69、70が支承されている軸受部材77を含む。軸受部材77は、終端部を有し、この終端部は、排気カムシャフト28の回転軸78に対して平行に向いており、その周りに軸受部材77が枢動可能である軸受軸79周りで支承するために使用される。
軸受部材77の軸受軸79は、排気カムシャフト28の回転軸78に対して離間して平行に向けられている。その周りに軸受部材43が枢動可能である軸受軸44、その周りに軸受部材77が枢動可能である軸受軸79、吸気カムシャフト10の回転軸40、及び排気カムシャフト28の回転軸78は、互いに離間されて平行に配置されている。ロッカアーム軸受76の第1の終端位置において、点火モードに対して備えられた排気カムフォロア32は、点火カム29と恒常的に接触している。それに対して、ブレーキモードに対して備えられたブレーキ排気カムフォロア35、36は、ブレーキカム30、31から取り外されており、これによって、ブレーキカム30、31は、作用せずに対応するブレーキ排気カムフォロア35、36の下を通過する(図4及び図5)。ロッカアーム軸受76第2の終端位置において、反対に、ブレーキモードに対して備えられたブレーキ排気カムフォロア35、36は、対応するブレーキカム30、31と恒常的に接触している一方で、点火モードに対して備えられた排気カムフォロア32は、点火カム29から取り外されており、これによって、点火カム29は、作用せずに排気カムフォロア32の下を通過する(図3及び図6)。ロッカアーム軸受76は、排気カムシャフト28の回転動作を用いて切り替えるために備えられている。軸受部材77の軸受軸79は、点火モードに割り当てられたロッカアーム68のロッカアーム軸とブレーキモードに割り当てられたブレーキロッカアーム69、70のロッカアーム軸との間に作動可能に配置されている。ロッカアーム軸受76を固定するために、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、ロッカアーム軸受76を2つの終端位置で固定するために備えられたばね荷重係止部材80を有する。ロッカアーム軸受25、76は、互いに対向して同様に構成されているため、ロッカアーム軸受76の説明に関してロッカアーム軸受25の説明が参照される。
係止部材80との作用接続のために、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、対向して係止部材80が支持されている係合輪郭部材81を含む。係合輪郭部材81は、その周りで係合輪郭部材81が枢動可能である軸受軸82を有する。係合輪郭部材51、81は、互いに対向して同様に構成されているため、係合輪郭部材81の説明に関して係合輪郭部材51の説明が参照される。
排気カムシャフト28から軸方向に突出しているスライド部材74は、軸方向に移動可能に排気カムシャフト28内に収容された切替ロッド83と接続されている(図8を参照)。スライド部材74及び切替ロッド83は、切替ピン75の係合時に一緒に、排気カムシャフト28の回転軸78に沿ったスライド部材74のスライドトラックの1つへ軸方向に移動する。切替ロッド83内に、細長スリット85を通って排気カムシャフト28から径方向に突出している操作ピン84が収容されている(図7を参照)。操作ピン84は、その細長スリット85での切替ロッド83の軸方向の移動により、したがって同時に、排気カムシャフト28の回転軸78に沿って移動する。操作ピン84は、排気カムシャフト28に付随するトルクを係合輪郭部材81に伝達し、トルクを用いて係合輪郭部材81をその軸受軸82周りに枢動させるために備えられている。切替ロッド83と接続されたスライド部材74は、排気カムシャフト28を伴う適切な係合装置86を有し、その結果、ブレーキモード又は点火モードに関する吸気カムシャフト28内の切替ロッド83の対応する位置は、保持することができる。
係合輪郭部材81は、排気カムシャフト28に面した、排気カムシャフト28のトルクを用いて枢動するために操作輪郭を形成する側面を有する。操作輪郭は、排気カムシャフト28の回転軸78に沿って互いに離間されている2つのトラック87、88を有する。スライド部材74を切り替える切替位置に応じて、操作ピン84は、操作輪郭の一方のトラック87から他方のトラック88に係合する。スライド部材74が軸方向に移動可能である分の経路は、係合輪郭部材81の操作輪郭を有するトラック87、88間の距離に相当する。排気カムシャフト28の回転軸78周りの操作ピン84の回転動作に関して、トラック87、88は、傾斜トラックとして形成されている。係合輪郭部材81の操作輪郭は、操作ピン84に作用する排気カムシャフト28のトルクを係合輪郭部材81に作用するトルクに変換して、係合輪郭部材81をその軸受軸82周りに枢動させるために備えられている。
図示された実施形態において、排気カムシャフト28に割り当てられた切替装置37は、スライド部材74を用いて同様に切り替えられる第2の係止部材89及び第2の係合輪郭部材90を含む。そのために、スライド部材74は、第2の係合輪郭部材90と作用接続するために備えられた第2の操作ピン91を有する。2つの係合輪郭部材81、90は、同時に作用する。

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの点火カム(11)及び少なくとも1つのブレーキカム(12)を伴う少なくとも1つの吸気カム群を有する少なくとも1つの吸気カムシャフト(10)と、点火モードにおいて少なくとも1つの吸気バルブ(14、15)の操作のために備えられ、前記点火カム(11)に割り当てられた少なくとも1つの吸気カムフォロア(13)と、ブレーキモードにおいて前記少なくとも1つの吸気バルブ(14、15)の操作のために備えられ、前記ブレーキカム(12)に割り当てられたブレーキ吸気カムフォロア(16)と、前記吸気カムシャフト(10)のトルクを点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるための力に変換するために備えられ、前記吸気カムシャフト(10)に割り当てられた切替装置(17)と、前記少なくとも1つの吸気バルブ(14、15)を操作するためにそれぞれロッカアーム軸(23、24)周りに枢動可能である、吸気カムフォロア(13)とブレーキ吸気カムフォロア(16)の1つをそれぞれ有する少なくとも2つのロッカアーム(21、22)とを備えるエンジンブレーキ装置であって、
    前記吸気カムシャフト(10)に割り当てられた前記切替装置(17)は、点火モードに割り当てられた第1の終端位置とブレーキモードに割り当てられた第2の終端位置とを有し、前記ロッカアーム軸(23、24)を固定するロッカアーム軸受(25)を有し、該ロッカアーム軸受(25)は、前記吸気カムシャフト(10)のトルクを用いて前記2つの終端位置間で切り替えられるために備えられている、エンジンブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    前記吸気カムシャフト(10)に割り当てられた前記切替装置(17)は、前記吸気カムシャフト(10)に接続された、回転不能であるが軸方向に移動可能な少なくとも1つのスライド部材(18)と、少なくとも1つのスライドトラック(19、20)とを有し、該スライドトラックは、前記吸気カムシャフト(10)の回転動作を前記スライド部材(18)の直線切替動作に変換するために備えられていることを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    前記吸気カム群の前記少なくとも1つのブレーキカム(12)は、少なくとも2つの吸気リフト(26、27)を有することを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    前記ブレーキカム(12)に割り当てられた前記ブレーキ吸気カムフォロア(16)を有するブレーキロッカアーム(22)、前記点火カム(11)に割り当てられた前記吸気カムフォロア(13)を有する前記ロッカアーム(21)を操作するために備えられていることを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    少なくとも1つの点火カム(29)及び少なくとも1つのブレーキカム(30、31)を伴う少なくとも1つの排気カム群を有する少なくとも1つの排気カムシャフト(28)と、点火モードにおいて少なくとも1つの排気バルブ(33、34)の操作のために備えられ、前記点火カム(29)に割り当てられた少なくとも1つの排気カムフォロア(32)と、ブレーキモードにおいて前記少なくとも1つの排気バルブ(33、34)の操作のために備えられ、前記ブレーキカム(30、31)に割り当てられたブレーキ排気カムフォロア(35、36)と、点火モードとブレーキモードとの間で切り替えるために前記排気カムシャフト(28)のトルクを動力に変換するために備えられ、該排気カムシャフト(28)に割り当てられた切替装置(37)とを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
  6. 請求項5に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    前記排気カムシャフト(28)に割り当てられた前記切替装置(37)及び前記吸気カムシャフト(10)に割り当てられた前記切替装置(17)は、互いに独立に制御可能であることを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
  7. 請求項5又は6に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    少なくとも1つの別のブレーキ排気カムフォロア(35、36)を特徴とし、前記少なくとも1つの排気カム群は、少なくとも1つの別の排気カム(30、31)を有し、前記別のブレーキ排気カムフォロア(35、36)は、少なくとも1つの別の排気バルブ(33、34)の操作のためにブレーキモードにおいて前記別の排気カム(30、31)に割り当てられていることを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
  8. 請求項7に記載のエンジンブレーキ装置であって、
    前記排気カム群の前記少なくとも2つのブレーキカム(30、31)は、互いに異なる排気カム曲線を有することを特徴とする、エンジンブレーキ装置。
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