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JP6424710B2 - 非接触電力伝送用コイルおよび非接触電力伝送装置 - Google Patents
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JP6424710B2 - 非接触電力伝送用コイルおよび非接触電力伝送装置 - Google Patents

非接触電力伝送用コイルおよび非接触電力伝送装置 Download PDF

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Description

本発明は、非接触電力伝送用コイルおよび非接触電力伝送装置に関するものである。
電気自動車等の移動体に電力を供給する際に、給電プラグなどの機械的接続を使用せずに電力を供給する、非接触方式の電力伝送装置が開発されている。
この非接触電力伝送装置においては、地面等に設置された給電コイルと、車両に設置された受電コイルを磁気的に結合させることにより、距離が数100mm程度の空間を、非接触にて電力供給を行うことが可能である。
ところで、非接触状態で電力を供給する際、コイル間の空間部分は物理的および磁気的に開放状態のため、コイルの周囲に電力伝送とは無関係の不要な磁界による放射ノイズが発生し、周辺の電子機器に電磁波障害を引き起こす虞があることから、コイルの周囲に漏洩する放射ノイズを抑制する必要がある。
例えば、特許文献1では、給電コイルおよび受電コイルが多極コイル構造の非接触給電装置が提案されている。図7aは、従来の非接触給電装置の給電コイル(受電コイル)の概要を示す平面図である。図7bは、図7aにおけるk−k線に沿う給電コイルおよび受電コイルの電磁界結合の状態を示す模式断面図である。特許文献1では、図7aおよび図7bに示されるように、給電コイルL100および受電コイルL200は、それぞれ、複数個の単位コイルの平面的集合体よりなり、各単位コイルは、渦巻状に巻回された扁平フラット構造をなし、対をなすN極とS極を構成し極数2の2極コイル構造として把握され、もってそれぞれ偶数個の単位コイルの集合により、4極コイル構造や8極コイル構造等の多極コイル構造として把握されると共に、直に並んで隣接配置された各単位コイル間で、磁極のN極とS極が逆になっている。なお、給電コイルL100の外側や受電コイルL200の外側にはフェライトコア等の磁心コア300がそれぞれ配設されている。
この特許文献1に開示される非接触給電装置S100は、形成される磁界の重なり部分のみが部分的に、打ち消し合って弱められるので、外部放射される電磁波が、トータル的に大幅に低減される。すなわち、逆方向の磁界を同時に発生させることにより、磁界の打ち消し合い効果によって、コイル間の周囲へ漏洩する放射ノイズを大幅に低減している。
特開2012−134217号公報
特許文献1に開示された従来の非接触給電装置S100は、図7bに示されるように、給電に際しては、渦巻状に巻回された扁平フラット構造の平面コイルの集合体により、多極構造に誘起された磁界hを利用して、給電コイルL100と受電コイルL200が電磁結合され、磁束の磁路が形成されて、非接触給電が実施される。このような非接触給電装置S100において、短時間に大電力を非接触給電しようとする場合、給電コイルL100と受電コイルL200間に、十分大きな値の相互インダクタンスが必要となる。言い換えれば、この相互インダクタンスの値が小さいと、給受電コイルL100,L200同士の結合が十分に確保できず、電力伝送性能低下の要因となる。ここで、相互インダクタンスの値を決定するコイル特性として、例えば給電コイルL100と受電コイルL200それぞれの直径と巻線の巻き数が挙げられる。
上述したように、給受電コイルの相互インダクタンスを十分大きな値にするには、コイルの直径をより大きくするか、もしくはコイルの巻線の巻き数を増やす必要がある。しかしながら、特許文献1に開示された非接触給電装置S100のように、扁平フラット構造の渦巻状コイルでは、その構造上、上述のいずれの手法を用いたとしてもコイルの巻線の配線長の大幅な増大が避けられない。すなわち、コイルの巻線の配線長増大には配線抵抗の増加が伴うため、伝送ロス発生の要因となり、高い電力伝送効率を実現することが困難となるという問題あった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加を抑制した多極構造の非接触電力伝送用コイルおよび非接触電力伝送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る非接触電力伝送用コイルは、棒状または板状の複数のコアと、複数のコアに巻回される巻線を備え、複数のコアは、各コアの先端同士が互いに離間するよう交差して配置されており、巻線は、巻回方向に隣接する複数のコアのそれぞれの反対側のコア表面上を通過し、且つ、巻回方向に隣接する複数のコアのコア同士の間を通過するように連続して巻回されている部分を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数のコアは、各コアの先端同士が互いに離間するよう交差して配置されており、巻線は、巻回方向に隣接する複数のコアのそれぞれの反対側のコア表面上を通過し、且つ、巻回方向に隣接する複数のコアのコア同士の間を通過するように連続して巻回されている部分を有する。そのため、巻回方向に隣接するコア同士において電流の交差する方向が逆方向となることから、従来の渦巻状に巻回された扁平フラット構造の平面コイルの集合体に比べて、より少ない巻数で大きなインダクタンスを確保した多極構造が実現される。その結果、相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加が抑制された非接触電力伝送用コイルを得ることができる。
好ましくは、複数のコアは、それぞれ両端に電力伝送が行われる側に伸びる突出部を有するとよい。この場合、非接触電力伝送用コイルと、当該非接触電力伝送用コイルと対向することとなるコイルとの相互インダクタンスを高める効果があり、非接触電力伝送する際の給受電コイル間の磁界結合が増加し、電力伝送効率を向上させることができる。
好ましくは、巻線の一部は、複数のコアの交差部分を覆うように巻回されているとよい。この場合、コアの交差部分から発生する不要な放射磁界を抑制し、閉磁路の発生を抑制することができ、それにより電力伝送効率を向上させることができる。
また、本発明に係る非接触電力伝送装置は、給電コイルから受電コイルに非接触にて電力が伝送される非接触電力伝送装置であって、給電コイルおよび受電コイルのいずれか一方が、上記非接触電力伝送用コイルであることを特徴とする。
本発明によれば、相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加が抑制された非接触電力伝送装置を得ることができる。
本発明によれば、相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加を抑制した非接触電力伝送用コイルおよび非接触電力伝送装置を提供することができる。
本発明の好適な実施形態に係る非接触電力伝送用コイルが適用される非接触電力伝送装置を入力電源および負荷とともに示す全体構成図である。 本発明の好適な実施形態に係る非接触電力伝送用コイルが適用される非接触電力伝送装置の給電コイルユニットと受電コイルユニットを拡大して示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る非接触電力伝送用コイルを鉛直上方から見た平面図である。 図4aにおけるi−i線に沿う非接触電力伝送用コイルの断面図である。 図4aにおけるj−j線に沿う非接触電力伝送用コイルの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る非接触電力伝送用コイル装置を示す電力伝送方向からの平面図である。 本発明の第3実施形態に係る非接触電力伝送用コイル装置を示す電力伝送方向と逆方向からの平面図である。 実施例及び比較例の配線全長ならびに配線長比を示すグラフである。 従来の非接触給電装置の送電コイル(受電コイル)の概要を示す平面図である。 図7aにおけるk−k線に沿う送電コイルおよび受電コイルの電磁界結合の状態を示す模式断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、説明において、同一要素または同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の好適な実施形態に係る非接触電力伝送用コイルが適用される非接触電力伝送装置S1の全体構成について説明する。図1は、本発明の好適な実施形態に係る非接触電力伝送用コイルが適用される非接触電力伝送装置を入力電源および負荷とともに示す全体構成図である。図2は、本発明の好適な実施形態に係る非接触電力伝送用コイルが適用される非接触電力伝送装置の給電コイルユニットと受電コイルユニットを拡大して示す斜視図である。非接触電力伝送装置S1は、基本構成として、非接触給電装置10と、非接触受電装置20を含む。これら非接触給電装置10と非接触受電装置20との間において、非接触にて電力の伝送が行われる。
非接触給電装置10は、図1に示されるように、コイルへの入力波形を生成するインバーター11と、給電コイルユニット12を含む。
インバーター11は、入力電源30から印加された電力を所定の駆動周波数fdの交流電力に変換し、給電コイルユニット12に出力する。駆動周波数fdは、通常の場合、入力電力量が最大となる周波数を、インバーター11の出力をモニターすることにより選択される。なお、入力電源30としては、直流電力を出力するものであれば特に制限されず、商用交流電源を整流・平滑した直流電源、二次電池、太陽光発電した直流電源、あるいはスイッチングコンバータ等のスイッチング電源装置などが挙げられる。
給電コイルユニット12は、図2に示されるように、非接触電力伝送用コイルL1と、付加容量C1と、給電側付加容量ケースK1を含む。なお、本実施形態に係る非接触電力伝送装置S1を電気自動車などの車両への給電設備に適用した場合、給電コイルユニット12は、地中または地面近傍に配設されることとなる。
非接触電力伝送用コイルL1は、付加容量C1に接続され、共振周波数fr1を有する給電側LC共振回路を形成している。この非接触電力伝送用コイルL1は、インバーター11から供給された交流電力を後述する非接触電力伝送用コイルL2に対して非接触にて給電する役割を担っている。つまり、非接触電力伝送用コイルL1は、給電コイルとして機能することとなる。なお、付加容量C1は、非接触電力伝送用コイルL1に直列に接続されていてもよく、並列に接続されていてもよく、あるいは直並列に接続されていてもよい。この付加容量を構成する容量素子としては、複数の積層セラミックコンデンサやフィルムコンデンサなどが挙げられる。
給電側付加容量ケースK1は、付加容量C1を内部に収納する筐体としての機能を有する。給電側付加容量ケースK1の材料としては、特に限定されるものではないが、不要な磁界放射ノイズの拡散を抑制するという観点から、銅やアルミニウムが好ましい。
非接触受電装置20は、図1に示されるように、受電コイルユニット21と、波形整流器22を含む。
受電コイルユニット21は、図2に示されるように、非接触電力伝送用コイルL2と、付加容量C2と、受電側付加容量ケースK2を含む。なお、本実施形態に係る非接触電力伝送装置S1を電気自動車などの車両への給電設備に適用した場合、受電コイルユニット21は、車両下部に搭載されることとなる。つまり、非接触電力伝送用コイル21は、受電コイルとして機能することとなる。
非接触電力伝送用コイルL2は、付加容量C2に接続され、共振周波数fr2を有する受電側LC共振回路を形成している。この非接触電力伝送用コイルL2は、非接触電力伝送用コイルL1から給電された交流電力を受電する役割を担っている。つまり、非接触電力伝送用コイルL2は、受電コイルとして機能することとなる。なお、付加容量C2は、非接触電力伝送用コイルL2に直列に接続されていてもよく、並列に接続されていてもよく、あるいは直並列に接続されていてもよい。この付加容量C2を構成する容量素子としては、複数の積層セラミックコンデンサやフィルムコンデンサなどが挙げられる。ここで、非接触電力伝送用コイルL1のインダクタンス、付加容量C1のキャパシタンス、非接触電力伝送用コイルL2のインダクタンス、付加容量C2のキャパシタンスは、給電側LC共振回路の共振周波数fr1および受電側LC共振回路の共振周波数fr2がfr1=fr2となるように設定されている。この場合、非接触電力伝送用コイルL1と非接触電力伝送用コイルL2が共振結合した状態となり、高効率な電力伝送が可能となる。
受電側付加容量ケースK2は、付加容量C2を内部に収納する筐体としての機能を有する。受電側付加容量ケースK2の材料としては、特に限定されるものではないが、不要な磁界放射ノイズの拡散を抑制するという観点から、銅やアルミニウムが好ましい。
波形整流器22は、非接触電力伝送用コイルL2が受電した交流電力を用途に応じた直流あるいは交流の電力波形に変換する機能を有する。この波形整流器22にて整流された電力は負荷40に出力される。
(第1実施形態)
続いて、図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL1,L2の具体的な構造について詳細に説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルを示す斜視図である。なお、非接触電力伝送用コイルL1と非接触電力伝送用コイルL2の構造は同様のため、ここでは非接触電力伝送用コイルL1の構造のみ説明する。
非接触電力伝送用コイルL1は、図3に示されるように、コア部13と、コア部13に巻回された巻線14から構成されている。
コア部13は、棒状または板状の複数のコア130,131から構成されている。本実施形態では、2つのコア130,131が非接触電力伝送用コイルL1の中央近傍において各コア130,131の先端同士が互いに離間するよう交差して配置されている。具体的には、コア130とコア131が交差部分において一体化されている。より具体的には、複数のコア130,131のうち、一方のコア130は、コア同士の交差部分から離れる方向に伸びる第1のコア130aと、コア同士の交差部分から第1のコア130aの延在方向と反対方向に伸びる第2のコア130bから構成され、他方のコア131は、コア同士の交差部分から離れる方向であって、第1のコア130aおよび第2のコア130bの延在方向と直交する方向に伸びる第3のコア131aと、コア同士の交差部分から第3のコア131aの延在方向と反対方向に伸びる第4のコア131bから構成されている。すなわち、複数のコア130,131はX字状に交差している。したがって、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を中心として、第1のコア130a、第3のコア131a、第2のコア130b、第4のコア131bがこの順で周回するように配置されていることとなる。複数のコア130,131の材料としては、磁性材料であれば特に限定されるものではないが、高いインダクタンスおよび結合係数が得られるという観点から、比透磁率の高いフェライトや電磁鋼板が好ましい。
巻線14は、銅やアルミニウムなどの導線から構成され、複数のコア130,131に巻回されている。この巻線14は、単一の導線から構成されていてもよく、複数の導線を撚り合わせたリッツ線から構成されていてもよい。ここで、巻線14の具体的な巻回方法について詳細に説明する。巻線14は、図3に示されるように、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を中心として周回するように巻回されている。具体的には、巻線14は、複数のコア130,131のコア同士の交差部分の周囲を巻回方向に隣接する複数のコア130,131のそれぞれの反対側のコア表面上を通過し、且つ、巻回方向に隣接する複数のコア130,131のコア同士の間を通過するように連続して巻回されている。より具体的には、巻線14は、第1のコア130aの電力伝送が行われる側のコア表面(図示上側)上を第1のコア130aの延在方向と直交する方向に第4のコア131b側から第3のコア131a側に向けて通過する。続いて、巻線14は、第1のコア130aと第3のコア131aとの間を、第1のコア130a(第3のコア131a)の電力伝送が行われる側(図示上側)から第1のコア130a(第3のコア131a)の電力伝送が行われる側とは反対側(図示下側)に向けて通過する。続いて、巻線14は、第3のコア131aの電力伝送が行われる側とは反対側のコア表面(図示下側)上を第3のコア131aの延在方向と直交する方向に第1のコア130a側から第2のコア130b側に向けて通過する。続いて、巻線14は、第3のコア131aと第2のコア130bとの間を、第3のコア131a(第2のコア130b)の電力伝送が行われる側とは反対側(図示下側)から第3のコア131a(第2のコア130b)の電力伝送が行われる側(図示上側)に向けて通過する。続いて、巻線14は、第2のコア130bの電力伝送が行われる側のコア表面(図示上側)上を第2のコア130bの延在方向と直交する方向に第3のコア131a側から第4のコア131b側に向けて通過する。続いて、巻線14は、第2のコア130bと第4のコア131bとの間を、第2のコア130b(第4のコア131b)の電力伝送が行われる側(図示上側)から第2のコア130b(第4のコア131b)の電力伝送が行われる側とは反対側(図示下側)に向けて通過する。続いて、巻線14は、第4のコア131bの電力伝送が行われる側とは反対側のコア表面(図示下側)上を第4のコア131bの延在方向と直交する方向に第2のコア130b側から第1のコア130a側に向けて通過する。そして、巻線14は、第4のコア131bと第1のコア130aとの間を、第4のコア131b(第1のコア130a)の電力伝送が行われる側とは反対側(図示下側)から第4のコア131b(第1のコア130a)の電力伝送が行われる側(図示上側)に向けて通過し、巻線14の巻回始端位置に戻る。この巻回方法により所望の巻数にて巻線14を複数のコア130,131に巻回する。なお、巻線14は、配線抵抗の増加を抑制するという本発明の効果が奏される限りにおいて、第1〜第4のコア130a,130b,131a,131bの各コアに数ターン程度、巻回しても構わない。
このような巻回方法により、巻線14が複数のコア130,131に巻回されることで、非接触電力伝送用コイルL1に電流を印加すると、第1および第3のコア130a,131aと第2および第4のコア130b,131bに逆方向の磁界が発生、すなわち巻回方向に隣接する第1〜第4のコア130a〜131b同士に逆方向の磁界が発生する。
以上のように、本実施形態に係る非接触電力伝送コイルL1は、棒状または板状の複数のコア130,131と、複数のコア130,131に巻回される巻線14を備え、複数のコア130,131は、各コアの先端同士が互いに離間するよう交差して配置されており、巻線14は、巻回方向に隣接する複数のコア130,131のそれぞれの反対側のコア表面上を通過し、且つ、巻回方向に隣接する複数のコア130,131のコア同士の間を通過するように連続して巻回されている。そのため、巻回方向に隣接するコア同士において電流の交差する方向が逆方向となることから、従来の渦巻状に巻回された扁平フラット構造の平面コイルの集合体に比べて、より少ない巻数で大きなインダクタンスを確保した多極構造が実現される。その結果、相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加が抑制された非接触電力伝送用コイルL1を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、図4a〜図4cを参照して、本発明の第2実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10の構成について説明する。図4aは、本発明の第2実施形態に係る非接触電力伝送用コイルを鉛直上方から見た平面図である。また図4bは、図4aのi−i線に沿う非接触電力伝送用コイルの断面図である。また図4cは、図4aのj−j線に沿う非接触電力伝送用コイルの断面図である。なお、なお、第2実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10も非接触電力伝送装置における給電コイルおよび受電コイルのいずれにも適用可能であるが、本実施形態では、非接触電力伝送用コイルL10を給電コイルに適用した例を用いて説明する。
非接触電力伝送用コイルL10は、第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL1と同様に、コア部13と、巻線14から構成され、コア部13は、棒状または板状の複数のコア130,131を有し、2つのコア130,131が非接触電力伝送用コイルL10の中央近傍において、各コア130,131の先端同士が互いに離間するよう交差して配置されている。第2実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10は、複数のコア130,131がそれぞれ突出部15をさらに備えている点において、第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL1と相違する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
突出部15は、図4aに示されるように、コア130の両端に配置される第1の突出部150と第3の突出部152と、コア131の両端に配置される第2の突出部151と第4の突出部153を有する。具体的には、第1の突出部150は、コア130の第1のコア130aの延在方向の先端に設置され、第2の突出部151は、コア131の第3のコア131aの延在方向の先端に設置され、第3の突出部152は、コア130の第2のコア130bの延在方向の先端に設置され、第4の突出部153は、コア131の第4のコア131bの延在方向の先端に設置されている。すなわち、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を中心として、第1の突出部150、第2の突出部151、第3の突出部152、第4の突出部153がこの順で周回するように配置されている。第1〜第4の突出部150〜153の材料としては、磁性材料であれば特に限定されるものではないが、高いインダクタンスおよび結合係数が得られるという観点から、比透磁率の高いフェライトや電磁鋼板が好ましい。なお、第1〜第4の突出部150〜153は、それぞれ第1〜第4のコア130aの先端と一体的に形成されていてもよい。
また、第1および第3の突出部150,152は、図4bに示されるように、第1および第2のコア130a,130bの先端部分から電力伝送が行われる側に伸びるように構成されている。同様に、第2および第4の突出部151,153は、図4cに示されるように、第3および第4のコア131a,131bの先端部分から電力伝送が行われる側に伸びるように構成されている。本実施形態では、第1〜第4の突出部150〜153の電力伝送が行われる側に伸びる突出高さは、巻線14の鉛直上方の表面高さよりも高くなっている。つまり、第1〜第4の突出部150〜153の高さ寸法は、少なくとも巻線14の径寸法よりも大きくなっている。なお、本実施形態では、第1〜第4の突出部150〜153の突出高さは、巻線14の表面高さよりも高くなっているがこれに限られることなく、巻線14の表面高さよりも低く構成されていてもよく、巻線14の表面高さと同一であってもよい。ここで、「電力伝送が行われる側」とは、非接触電力伝送用コイルL10を給電コイルに適用した場合、給電コイルの受電コイルと対向する側のことを意味し、非接触電力伝送用コイルL10を受電コイルに適用した場合、受電コイルの給電コイルと対向する側のことを意味する。
さらに、本実施形態では、第1〜第4の突出部150〜153は、略正方形状を呈しており、その一辺の長さは複数のコア130,131の延在方向と直交する方向の幅寸法よりも大きくなっている。また、第1〜第4の突出部150〜153は、一対の対角線のうち、一方の対角線がコア130,131の延在方向と平行であって、他方の対角線がコア130,131の延在方向と直交するように配置されている。なお、本実施形態では、第1〜第4の突出部150〜153は、略正方形状を呈しているがこれに限られることなく、多角形、円形、楕円形のいずれの形状を呈してもよい。
ここで、本実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10の突出部15の作用について詳述する。ここでは、上述の非接触電力伝送装置S1において、給電コイルおよび受電コイルの双方に本実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10を適用した例を用いて説明する。本実施形態では、給電コイル(給電側の非接触電力伝送用コイルL10)の第1〜第4の突出部150〜153および受電コイル(受電側の非接触電力伝送用コイルL10)の第1〜第4の突出部150〜153は、電力伝送が行われる側において、互いの表面(先端面)が対向するように配置されており、これら第1〜第4の突出部150〜153によって、給電コイル(給電側の非接触電力伝送用コイルL10)から受電コイル(受電側の非接触電力伝送用コイルL10)へ放出される磁界の発生する対向面部分の面積を増やすことに加え、放出される磁界の伝送距離を縮めることにより、磁界結合を向上し、巻回方向に隣接するコア130,131の両端部同士において磁界結合して閉磁路化してしまうことを抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10は、複数のコア130,131は、それぞれ両端に電力伝送が行われる側に伸びる突出部15を有している。そのため、非接触電力伝送用コイルL10と、当該非接触電力伝送用コイルL10と対向することとなるコイルとの相互インダクタンスを高める効果があり、非接触電力伝送する際の給受電コイル間の磁界結合が増加し、電力伝送効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、図5aおよび図5bを参照して、本発明の第2実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL11の構成について説明する。図5aは、本発明の第3実施形態に係る非接触電力伝送用コイルを示す鉛直上方から見た平面図である。図5bは、本発明の第3実施形態に係る非接触電力伝送用コイルを示す鉛直下方から見た平面図である。つまり図5aと図5bは、単一の非接触電力伝送用コイルを上方と下方から見た図にそれぞれ対応している。なお、第3実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10も非接触電力伝送装置における給電コイルおよび受電コイルのいずれにも適用可能であるが、本実施形態では、非接触電力伝送用コイルL10を給電コイルに適用した例を用いて説明する。
非接触電力伝送用コイルL10は、第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL1と同様に、コア部13と、巻線50から構成され、コア部13は、棒状または板状の複数のコア130,131を有し、2つのコア130,131が非接触電力伝送用コイルL10の中央近傍において、各コア130,131の先端同士が互いに離間するよう交差して配置されている。第3実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL10は、巻線50の巻回方法が異なる点において、第1実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL1と相違する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
巻線50は、銅やアルミニウムなどの導線から構成され、複数のコア130,131に巻回されている。この巻線50は、単一の導線から構成されていてもよく、複数の導線を撚り合わせたリッツ線から構成されていてもよい。ここで、巻線50の具体的な巻回方法について詳細に説明する。巻線50は、第1実施形態と同様に、複数のコア130,131のコア同士の交差部分の周囲を巻回方向に隣接する複数のコア130,131のそれぞれの反対側のコア表面上を通過し、且つ、巻回方向に隣接する複数のコア130,131のコア同士の間を通過するように連続して巻回されている部分を有する。本実施形態では、巻線50の一部は、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を覆うように巻回されている。具体的には、巻線50の一部は、図5aに示されるように、第1のコア130aの電力伝送が行われる側のコア表面上ではなく、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を第1のコア130aの延在方向と直交する方向に第4のコア131b側から第3のコア131aに向けて通過する第1の部分14aと、第2のコア130bの電力伝送が行われる側のコア表面上ではなく、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を第2のコア130bの延在方向と直交する方向に第3のコア131a側から第4のコア131b側に向けて通過する第2の部分14bと、を有する。この第1および第2の部分14a,14bにより、複数のコア130,131のコア同士の電力伝送が行われる側の交差部分が覆われている。同様に、巻線50の一部は、図5bに示されるように、第3のコア131aの電力伝送が行われる側とは反対側のコア表面上ではなく、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を第3のコア131aの延在方向と直交する方向に第1のコア130a側から第2のコア130b側に向けて通過する第3の部分14cと、第4のコア131bの電力伝送が行われる側とは反対側のコア表面上ではなく、複数のコア130,131のコア同士の交差部分を第4のコア131bの延在方向と直交する方向に第2のコア130b側から第1のコア130a側に向けて通過する第4の部分14dと、を有する。この第3および第4の部分14c,14dにより、複数のコア130,131のコア同士の電力伝送が行われる側とは反対側の交差部分が覆われている。本実施形態では、第1の部分14aと第2の部分14bが複数のコア130,131のコア同士の交差部分において接触するように巻回されており、複数のコア130,131のコア同士の電力伝送が行われる側の交差部分が完全に覆われている。また、第3の部分14cと第4の部分14dが複数のコア130,131のコア同士の交差部分において接触するように巻回されており、複数のコア130,131のコア同士の電力伝送が行われる側とは反対側の交差部分が完全に覆われている。
これにより、複数のコア130,131のコア同士の公差部分において、コアの露出を少なくし、コア130,131の交差部分からの磁界の放出を最小限に抑えることができる。その結果、複数のコア130,131の交差部分と、複数のコア130,131の先端部分との磁界結合を減らし、閉磁路化を抑制することができ、電力伝送効率の低下を抑制できる。
以上のように、本実施形態に係る非接触電力伝送用コイルL11は、巻線50の一部は、複数のコア130,131の交差部分を覆うように巻回されている。そのため、コア130,131の交差部分から発生する不要な放射磁界を抑制し、閉磁路の発生を抑制することができ、それにより電力伝送効率を向上させることができる。
以下、本実施形態によって相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加を抑制できることを実施例と比較例とによって具体的に示す。但し、本発明はこれらに限定されない。
実施例では、給電コイルに非接触電力伝送用コイルL1、受電コイルに非接触電力伝送用コイルL2を用いた上述の第1実施形態に係る非接触電力伝送装置S1を用いた。比較例では、図7a及び図7bに示された給電コイルL100及び受電コイルL200を用いた従来の非接触電力伝送装置S100を用いた。
ここで、実施例の非接触電力伝送装置S1において、非接触電力伝送用コイルL1(給電コイル)及び非接触電力伝送用コイルL2(受電コイル)は、一辺の長さが400〔mm〕の正方形とし、非接触電力伝送用コイルL1と非接触電力伝送用コイルL2との間の距離は100〔mm〕とし、非接触電力伝送用コイルL1及び非接触電力伝送用コイルL2の相互インダクタンスが20〔μH〕となるように設定した。また、比較例の非接触電力伝送装置S100において、給電コイルL100及び受電コイルL200は、一辺の長さが400〔mm〕の正方形とし、給電側及び受電側の磁心コア300は、一辺の長さが500〔mm〕の正方形とし、給電コイルL100と受電コイルL200との間の距離は100〔mm〕とし、給電コイルL100及び受電コイルL200の相互インダクタンスが20〔μH〕となるように設定した。
実施例及び比較例において、コイルの巻線の配線長をそれぞれ測定した。なお、比較例においては、4つの給電コイルL100それぞれの配線長の合計を測定した。測定結果を図6に示す。
図6に示すグラフは、実施例及び比較例の配線全長ならびに配線長比を示すグラフである。図6中、左側縦軸は配線全長〔mm〕を表示し、右側縦軸は配線長比〔%〕を表示している。図6に示されるように、実施例の配線全長は9060〔mm〕であるのに対し、比較例の配線全長(4つの給電コイルL100の配線長の合計)は16725〔mm〕となっており、実施例は、比較例に比して配線長が大幅に削減できていることが確認できた。具体的には、実施例は比較例に比して配線長を約1/2に削減することができた。すなわち、実施例は、相互インダクタンスを十分に確保しつつ、配線抵抗の増加が抑制されていることが確認できた。以上のことから、本実施形態の有効性が確認できた。
10…非接触給電装置、11…インバーター、12…給電コイルユニット、13…コア部、130、131…コア、130a…第1のコア、130b…第2のコア、131a…第3のコア、131b…第4のコア、14,50…巻線、150…第1の突出部、151…第2の突出部、152…第3の突出部、153…第4の突出部、20…非接触受電装置、21…受電コイルユニット、22…波形整流器、30…入力電源、40…負荷、50a…第1の部分、50b…第2の部分、50c…第3の部分、50d…第4の部分、300…磁心コア、L1,L2,L10,L11…非接触電力伝送用コイル、L100…給電コイル、L200…受電コイル、C1,C2…付加容量、K1…給電側付加容量ケース、K2…受電側付加容量ケース、S1…非接触電力伝送装置、S100…非接触電力伝送装置。

Claims (4)

  1. 棒状または板状の複数のコアと、
    前記複数のコアに巻回される巻線を備え、
    前記複数のコアは、各コアの先端同士が互いに離間するよう交差して配置されており、
    前記巻線は、巻回方向に隣接する前記複数のコアのそれぞれの反対側のコア表面上を通過し、且つ、巻回方向に隣接する前記複数のコアのコア同士の間を通過するように連続して巻回されている部分を有することを特徴とする非接触電力伝送用コイル。
  2. 前記複数のコアは、それぞれ両端に電力伝送が行われる側に伸びる突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の非接触電力伝送用コイル。
  3. 前記巻線の一部は、前記複数のコアの交差部分を覆うように巻回されていることを特徴とする請求項1または2に記載の非接触電力伝送用コイル。
  4. 給電コイルから受電コイルに非接触にて電力が伝送される非接触電力伝送装置であって、
    前記給電コイルおよび前記受電コイルのいずれか一方が、請求項1〜3のいずれか一項に記載の非接触電力伝送用コイルであることを特徴とする非接触電力伝送装置。
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