JP6424718B2 - ノッキング検出装置 - Google Patents
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Description
第2の判定手段は、第1の判定手段により複数の検出信号の全てがノッキングの発生を示していると判定された場合に、動作する。そして、第2の判定手段は、第1の判定手段によりノッキングの発生を示していると判定された前記複数の検出信号の少なくとも2つについて、ノッキングを示す所定の特徴が現れた時刻の時間差が所定範囲内か否かを判定し、その時間差が所定範囲内であることを条件にして、内燃機関にノッキングが発生したと判定する。
図1に示すように、第1実施形態のECU1が制御するエンジン2は、例えば4つの気筒#1〜#4を有している。
ECU1は、2つのマルチプレクサ(MPX)5A,5Bと、2つのアンプ(増幅回路)7A,7Bと、2つのフィルタ9A,9Bと、当該ECU1の動作を司る処理部としてのマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)11と、を備えている。
図3のノッキング判定処理は、終了したノッキング判定期間Kpに対応する気筒について、ノッキングの有無を判定するための処理である。以下では、気筒#nのノッキング判定期間Kpが終了した場合として説明する。つまり、気筒#nについて、ノッキングの有無を判定するものとして説明する。また、以下では、気筒#nのセンサ3A−nからのセンサ信号を、センサ信号Aといい、フィルタ9Aを通過したセンサ信号Aのことを、フィルタ後センサ信号Aといい、そのフィルタ後センサ信号AのA/D変換結果のことを、フィルタ後センサ値Aという。同様に、気筒#nのセンサ3B−nからのセンサ信号を、センサ信号Bといい、フィルタ9Bを通過したセンサ信号Bのことを、フィルタ後センサ信号Bといい、そのフィルタ後センサ信号BのA/D変換結果のことを、フィルタ後センサ値Bという。
マイコン11は、S180では、S160で算出した時間差Dtがノッキング判定時間R以下であるか否かを判定する。尚、時間差Dtの最小値は0であるため、S180での判定は、時間差Dtが「0〜R」の範囲内であるか否かを判定していることになる。
気筒#n内でノッキングが発生してから、センサ信号A,Bの各々にノッキングを示す所定の特徴が現れるまでの時間(本実施形態では、フィルタ後センサ信号A,Bが最大値になるまでの時間)は、ノッキングの発生位置と各センサ3A−n,3B−nとの距離によって決まる。よって、気筒#n内でノッキングが発生した場合に、S160で算出される時間差Dtは、気筒#nと各センサ3A−n,3B−nとの位置関係によって決まる所定範囲内になると考えられる。逆に、S120にてセンサ信号A,Bの全てがノッキングの発生を示していると判定されたとしても、S160で算出される時間差Dtが所定範囲内でなければ、ノッキングは発生していないと判断することができる。
次に、第2実施形態のECUについて説明する。尚、第1実施形態と同様の構成要素や処理については、第1実施形態と同じ符号を用いる。
〈1〉図6に示すように、第2実施形態のECU31が制御するエンジン2のシリンダーブロックには、気筒#1〜#4が並ぶ方向の両端に2つのセンサ3A,3Bが設けられている。その2つのセンサ3A,3Bは、第1実施形態のセンサ3A−1,3B−1〜3A−4,3B−4と同様のセンサであるが、全ての気筒#1〜#4について共通のセンサとして設けられている。
図7のノッキング判定処理は、図3のノッキング判定処理と比較すると、S170に代えて、S175が設けられており、S180に代えて、S182〜S188が設けられている。
そして、マイコン11は、S175では、後のS188での判定に用いる2つのノッキング有無判定時間R1,R2として、ノッキング判定対象の気筒に応じた値を設定する。
そして、マイコン11は、S186では、S150で検出したセンサ信号A,Bについての特徴時刻tA,tBを比較して、「tA>tB」であるか否か(つまり、特徴時刻tAが特徴時刻tBよりも後であるか否か)を判定し、「tA>tB」であれば、S188に進む。
そして、マイコン11は、S188にて、時間差Dtが「R1〜R2」の範囲内であると判定した場合には、ノッキング判定対象の気筒について本当にノッキングが発生していると判断し、判定フラグの設定を変えることなく、そのまま前述のS200に進む。
また、気筒#1,#2からみて、センサ3Aの位置はセンサ3Bの位置よりも近く、気筒#3,#4からみて、センサ3Bの位置はセンサ3Aの位置よりも近い。
例えば、第1,第2実施形態において、センサ信号における「ノッキングを示す所定の特徴」としては、センサ信号(上記各実施形態ではフィルタ後センサ信号)がノッキング判定値Nth以上になった、という特徴を検出しても良い。その場合、図3又は図7のS150では、フィルタ後センサ信号A,Bの各々がノッキング判定値Nth以上となった各時刻を、特徴時刻tA,tBの各々として検出することとなる。
例えば、第1実施形態において、エンジン2の気筒#n毎に、3つ以上のノッキングセンサをそれぞれ設けても良い。
そして、図3のS130でYESと判定した場合には、例えば、各センサ信号の2つずつについて、それぞれ前述の時間差Dtを算出し、その時間差Dtの各々が、予め定めた所定範囲内でなければ、S190の処理を行うようにすれば良い。
例えば、複数のノッキングセンサは、エンジン2に対して、同一平面上に配置することに限らず、立体的に配置しても良い。例えば、3つのセンサのうち、1つをエンジン2の上面に、他の1つをエンジン2の下面に、残りの1つをエンジン2の側面に、それぞれ設けるようにしても良い。
例えば、第1,第2実施形態において、検出手段としては、センサ3A−1,3B−1〜3A−4,3B−4,3A,3Bに代えて、マイク(音センサ)を用いても良い。マイクを用いれば、エンジン2の振動を、空気を介して検出することとなるため、エンジン2の個体差や構造差によらずに、前述の時間差Dtを正しく検出することができ、延いては、ノッキングの判定精度を向上させることができる。
例えば、第1,第2実施形態のECU1の構成は、一般的なノッキング試験装置にも適用することができる。
例えば、第1実施形態においては、図3のS180でYESと判定してからS200に進む前に、判定フラグを“1”に設定するようにしても良い。その場合、S140とS190の処理は削除することができる。このような変形は、第2実施形態についても同様に適用することができる。
例えば、第1,第2実施形態において、ノッキングセンサとしては、共振型のノッキングセンサを用いても良い。一般的に、共振型ノッキングセンサは、予め定められたノッキング周波数の振動を一定レベル以上検出すると出力電圧が大きくなる。このため、共振型ノッキングセンサを用いた場合には、図3又は図7のノッキング判定処理が、フィルタ後センサ信号に対してではなく、共振型ノッキングセンサからのセンサ信号(検出信号に相当)に対して実施されるようにすれば良い。その場合、図1又は図6のフィルタ9A,9Bを削除するか、あるいは、フィルタ9A,9Bの代わりに、ノイズフィルタとしてのローパスフィルタを用いることができる。また、その場合、図3又は図7におけるS120やS150の処理は、センサ信号を入力とするハードウェア回路によって実施するように構成することもできる。
図3又は図7におけるS120の判定処理(センサ信号についてノッキング有りを示しているか否かを判定する処理)としては、ノッキング判定のための他の公知の処理でも良い。
例えば、上記他の実施形態1〜8は組み合わせて適用しても良い。また、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、ノッキング検出方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
Claims (4)
- それぞれが内燃機関(2)に対して異なる位置に配置されて、前記内燃機関の振動に応じた検出信号を出力する複数の検出手段(3A,3B)から、前記検出信号が入力されるノッキング検出装置(31)であって、
前記各検出手段からの複数の前記検出信号に基づいて、前記内燃機関にノッキングが発生したか否かを判定するノッキング判定手段(S110〜S200)を備え、
前記ノッキング判定手段は、
前記複数の検出信号の各々について、その検出信号がノッキングの発生を示しているか否かを判定する第1の判定手段(S120)と、
前記第1の判定手段により前記複数の検出信号の全てがノッキングの発生を示していると判定された場合に(S130:YES)、前記第1の判定手段によりノッキングの発生を示していると判定された前記複数の検出信号の少なくとも2つについて、ノッキングを示す所定の特徴が現れた時刻の時間差が所定範囲内か否かを判定し、前記時間差が前記所定範囲内であることを条件にして、前記内燃機関にノッキングが発生したと判定する第2の判定手段(S140〜S160,S182〜S200)と、を備え、
前記検出手段は、前記内燃機関に対して2つ設けられており、
前記ノッキング判定手段は、前記内燃機関の複数の気筒毎について、ノッキングが発生したか否かを判定するようになっており、
更に、前記ノッキング判定手段は、ノッキングが発生したか否かの判定対象とする気筒毎に、前記第2の判定手段が前記時間差の判定に用いる前記所定範囲を切り換えて設定する設定手段(S175)を備えること、
を特徴とするノッキング検出装置。 - 請求項1に記載のノッキング検出装置において、
前記各検出手段から出力される前記各検出信号から、ノッキングの周波数成分を抽出する複数のフィルタ手段(9A,9B)を備え、
前記第1の判定手段と前記第2の判定手段は、前記複数のフィルタ手段から出力される前記検出信号を、処理の対象として動作すること、
を特徴とするノッキング検出装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のノッキング検出装置において、
前記所定の特徴は、前記検出信号が最大値になったという特徴であること、
を特徴とするノッキング検出装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のノッキング検出装置において、
前記検出手段は、マイクであること、
を特徴とするノッキング検出装置。
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