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JP6426953B2 - フィルム表面処理方法及び装置 - Google Patents
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JP6426953B2 - フィルム表面処理方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理フィルムを表面処理する方法及び装置に関し、特に大気圧近傍下において、連続する被処理フィルムにプラズマ成膜するのに適したフィルム表面処理方法及び装置に関する。
に関する。
特許文献1には、ロール電極と平板電極からなる電極構造が記載されている。これら電極間のギャップが放電空間となる。ロール電極に被処理フィルムが掛け回されている。被処理フィルムにモノマーを塗布した後、上記放電空間でプラズマ照射することによって成膜している。この特許文献1の装置では、ロール電極における放電空間に面する表面部分は被処理フィルムにて覆われている。一方、平板電極は、直接的に放電空間に面している。
特許文献2には、一対のロール電極からなる電極構造が記載されている。これら一対のロール電極どうし間の最狭部及びその周辺が放電空間となる。被処理フィルムは、一方のロール電極に掛け回され、上記放電空間に通された後、折り返されて、再び上記放電空間に通され、他方のロール電極に掛け回されている。
特開2009−25604号公報 特許第5167431号公報
特許文献1の装置では、平板電極が放電空間に直接的に面しているため、平板電極への付着物が多く、品質が安定せず、歩留まりが悪い。また、付着物を除去する必要性から、長時間の連続運転は不可能である。
特許文献2の装置では、電極への付着物の問題は解消できる。しかし、投入電力を大きくすると、一対のロール電極どうし間における最狭部から離れた箇所にアーク状の放電が発生しやすくなり、被処理物の表面の膜質が粉化する等の劣化を招くおそれがある。したがって、投入電力をあまり大きくできず、所要の膜厚を得るには、搬送速度を低速にして処理時間を長くする必要がある。
本発明は、上記事情に鑑み、被処理フィルムへのプラズマ成膜において、電極への付着物を防止して歩留まりを向上させるとともに、投入電力を大きくして高速処理しつつ良好な膜質を確保することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明方法は、連続する被処理フィルムをほぼ大気圧の電極間ギャップに通し、前記電極間ギャップにおいて前記被処理フィルムの表面に膜原料成分を含む処理ガスを接触させるとともに放電によって成膜するフィルム表面処理方法であって、
円筒形状のロール電極に前記被処理フィルムの一部を巻き付けて、前記一部を湾曲フィルム部とし、
かつ、前記ロール電極との間に前記電極間ギャップを画成する平らな対向面を有する平板電極における前記対向面に、前記被処理フィルムの他の一部を被せて、前記他の一部を、前記湾曲フィルム部との間に平フィルム部とし、
かつ、前記被処理フィルムにおける前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間の部分を前記電極間ギャップの外部で折り返させて、折り返しフィルム部とし、
前記ロール電極を回転させて、前記被処理フィルムをその連続方向に沿って搬送しながら、
前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間に前記処理ガスを供給するとともに、
前記ロール電極と前記平板電極との間に電界を印加して前記放電を生成し、
さらに、前記ロール電極を介して、前記被処理フィルムを温調することを特徴とする。
この発明方法によれば、被処理フィルムによってロール電極だけでなく平板電極をも覆うことができる。したがって、ロール電極だけでなく平板電極についても、膜が付着して汚れるのを防止できる。これによって、歩留まりを向上できる。また、電極構造をロール電極と平板電極との対によって構成することで、投入電力を大きくした際に、電極間ギャップの最狭部から離れた箇所でアーク状の放電が形成されるのを防止でき、良好な膜質を確保することができる。さらに、投入電力を大きくすることで、高速処理を行うことができる。しかも、一対の電極のうちの1つをロール電極にて構成して、これに被処理フィルムを巻き付けて接触させることで、ロール電極を温調すれば、このロール電極を介して被処理フィルムを温調することができる。これによって、被処理フィルムが熱変形を来すのを防止できる。
前記平フィルム部を、前記平板電極の前記対向面から前記ロール電極側へ離して、かつ前記連続方向へ搬送可能に支持することが好ましい。
これによって、被処理フィルムの温調等のために一対の電極のうちの1つをロール電極にて構成した場合において、電極間ギャップをできるだけ一様な大きさにするために、他方の電極を平板電極で構成したとしても、被処理フィルムが、平板電極と摺擦したり平板電極の角部などに引っ掛かったりするのを防止できる。したがって、被処理フィルムの損傷を防止できるとともに搬送を支障無く行うことができ、円滑かつ連続的に被処理フィルムを表面処理することができる。
好ましくは、前記膜原料成分が、常温で気相である。したがって、電極間ギャップでのプラズマ放電によって、膜原料成分が気相プラズマ重合反応を起こしながら被処理フィルムに接触して膜化される。投入電力を大きくした場合のアーク状の放電を防止することで、上記気相プラズマ重合反応を安定的に起こすことができ、膜質を良好に保つことができる。
ここで、常温とは、0℃〜40℃程度の温度範囲を言う。
常温で気相の膜原料成分としては、例えばアセチレン(C)、エチレン(C)、メタン(CH)等が挙げられる。形成される膜の性能改善、特に、次工程の材料との密着性を上げるために酸化成分を添加してもよい。その場合の好ましい膜原料成分としては、例えば一酸化炭素(CO)、ニ酸化炭素(CO)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO)、亜酸化窒素(NO)、酸素(O)等が挙げられる。
また、本発明装置は、連続する被処理フィルムをほぼ大気圧の電極間ギャップに通し、前記電極間ギャップにおいて前記被処理フィルムの表面に膜原料成分を含む処理ガスを接触させるとともに放電によって成膜するフィルム表面処理装置であって、
前記被処理フィルムの一部が湾曲フィルム部となって巻き付けられる円筒形のロール電極と、
前記ロール電極との間に前記電極間ギャップを画成する平らな対向面を有し、前記被処理フィルムの他の一部が平フィルム部となって前記対向面に被さる平板電極と、
前記被処理フィルムにおける前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間の部分を、前記電極間ギャップの外部で折り返させて、折り返しフィルム部とする折り返しガイドと、
前記ロール電極の回転部を含み、前記被処理フィルムをその連続方向に沿って搬送する搬送機構と、
前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間に前記処理ガスを供給する供給ノズルと、
前記ロール電極と前記平板電極との間に電界を印加して前記放電を生成する高周波電源と、
前記ロール電極を介して前記被処理フィルムを温調する温調部と、
を備えたことを特徴とする。
この発明装置によれば、被処理フィルムによってロール電極だけでなく平板電極をも覆うことで、これら電極への膜付着を防止できる。したがって、歩留まりを向上できる。また、投入電力を大きくした際に、電極間ギャップの最狭部から離れた箇所でアーク状の放電が形成されるのを防止でき、良好な膜質を確保することができる。さらに、投入電力を大きくすることで、高速処理を行うことができる。しかも、被処理フィルムがロール電極に接触されるから、ロール電極に温調部を設けることで、ロール電極を介して被処理フィルムを温調することができる。これによって、被処理フィルムが熱変形を来すのを防止できる。
前記フィルム表面処理装置が、前記平フィルム部を、前記平板電極の前記対向面から前記ロール電極側へ離して、前記連続方向へ搬送可能に支持する支持ガイドを、更に備えていることが好ましい。これによって、被処理フィルムが平板電極と摺擦して損傷したり、被処理フィルムの搬送に支障を来したりするのを防止できる。
前記フィルム表面処理装置において、前記膜原料成分は、常温で気相であることが好ましい。
前記供給ノズルが、前記電極間ギャップと前記折り返しガイドとの間に配置され、かつ前記対向面と平行に対面する側面と、前記ロール電極と対面するとともに前記電極間ギャップに近づくしたがって前記平板電極側面へ向けて傾く斜側面と、前記側面及び斜側面の前記電極間ギャップ側の縁どうし間に設けられた吹き出し口とを有していることが好ましい。
本発明のプラズマ表面処理は、大気圧近傍で行なわれる大気圧プラズマ表面処理に好適である。ここで、大気圧近傍とは、1.013×10〜50.663×10Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×10〜10.664×10Paが好ましく、9.331×10〜10.397×10Paがより好ましい。
本発明によれば、被処理フィルムへのプラズマ成膜処理において、電極への付着物を防止して歩留まりを向上できるとともに、投入電力を大きくして高速処理しながら良好な膜質を確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るフィルム表面処理装置の概略構成を示す側面断面図である。 図2は、上記フィルム表面処理装置の前段処理部の電極間ギャップ及びその周辺を拡大して示す側面断面図である。 図3は、比較例2,3において用いたフィルム表面処理装置の概略構成を示す側面断面図である。 図4は、実施例1における処理後の被処理フィルムの表面を撮影した写真である。 図5は、比較例1における未処理の被処理フィルムの表面を撮影した写真である。 図6は、比較例2における処理後の被処理フィルムの表面を撮影した写真である。 図7は、比較例3における処理後の被処理フィルムの表面を撮影した写真である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、フィルム表面処理装置1を示したものである。処理対象の被処理フィルム9は、一方向へ長く連続する薄肉の帯状になっている。被処理フィルム9の材質は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の樹脂である。この被処理フィルム9が、連続方向と直交する幅方向を図1において紙面と直交する処理幅方向に向けて、フィルム表面処理装置1に装着されている。フィルム表面処理装置1は、被処理フィルム9を、その連続方向に沿って搬送することで電極間ギャップ2h(放電空間)に通しながら、電極間ギャップ2h内において、被処理フィルム9の表面に膜原料を含む処理ガスを接触させるとともに放電プラズマを照射する。これによって、被処理フィルム9への成膜処理を行なう。ここでは、例えば被処理フィルム9の表面に酸素バリア性等を付与する機能膜を成膜する。
フィルム表面処理装置1は、複数段の処理部2を備えている。これら複数段の処理部2が、被処理フィルム9の搬送方向(図1において概略左右方向)に沿って直列に並べられている。ここでは、前段(図1において左)と後段(図1において右)の2段の処理部2,2が設けられている。以下、これら処理部2,2を互いに区別するときは、前段の処理部2については符号を「2A」を付し、後段の処理部2については符号を「2B」とする。前段処理部2A及び後段処理部2Bは、搬送方向の中間部を挟んでほぼ対称な構造になっている。
各処理部2は、ロール電極11と、プラズマヘッド20を有している。ロール電極11は、円筒状になっており、その軸線は処理幅方向(図1の紙面と直交する方向)へ向けられている。ロール電極11の少なくとも外周部は金属にて構成され、かつ外周面には固体誘電体層(図示せず)が被膜されている。ロール電極11は、電気的に接地されている。これによって、ロール電極11は、接地電極を構成している。ロール電極11には回転モータ13(回転部)が接続されている。回転モータ13によって、ロール電極11がその軸線まわりに回転駆動される。前段処理部2Aのロール電極11と後段処理部2Bのロール電極11とは、互いに同じ速度で同一方向(図1において時計回り)に回転される。
各ロール電極11には、温調部16が組み込まれている。温調部16は、ロール電極11内の温調路16aを含む。水等の冷却媒体(温調媒体)が温調路16aに通されることで、ロール電極11が冷却(温調)される。
前段処理部2Aにおいては、ロール電極11の搬送方向の下流側(図1において右)の側方にプラズマヘッド20が配置されている。後段処理部2Bにおいては、ロール電極11の搬送方向の上流側(図1において左)の側方にプラズマヘッド20が配置されている。後段処理部2Bのプラズマヘッド20は、前段処理部2Aのプラズマヘッド20よりも搬送方向の下流側(図1において右)に離れている。
各プラズマヘッド20は、平板電極本体22と、固体誘電体板23と、ホルダ25を有している。ホルダ25によって平板電極本体22及び固体誘電体板23が保持されている。平板電極本体22は、ロール電極11の軸線と平行に処理幅方向(図1の紙面直交方向)へ延びる長尺平板状になっている。図1に示すように、平板電極本体22の上記延び方向と直交する断面は、長手方向を上下(縦方向)に向けた四角形になっている。
図2に示すように、平板電極本体22におけるロール電極11を向く面22aは、放電生成面22aとなっている。この放電生成面22aに固体誘電体板23が設けられている。固体誘電体板23は、セラミック等の固体誘電体にて構成され、放電生成面22aよりも大面積の薄板状になっている。この固体誘電体板23が、放電生成面22aと平行に向けられて、放電生成面22aの全面に被さっている。固体誘電体板23の縦方向(上下)の両端部は、平板電極本体22よりも上下に突出されている。固体誘電体板23における放電生成面22aに被さる部分23aと平板電極本体22とによって、平板電極21が構成されている。固体誘電体板23におけるロール電極11を向く面が、平板電極21の対向面21aを構成している。
フィルム表面処理装置1には、2つの処理部2A及び2Bに共通の高周波電源3が設けられている。この高周波電源3が、前段処理部2A及び後段処理部2Bの平板電極21,21に接続されている。高周波電源3は、例えば商用交流を直流変換し、更に、この直流電力を高周波変換する。この高周波電力を平板電極21に供給する。したがって、平板電極21は、高圧電極を構成している。
なお、高周波電源3が、処理部2A,2Bごとに別々に設けられていてもよい。
平板電極21には、温調部26が組み込まれている。温調部26は、平板電極本体22内の温調路26aを含む。水等の冷却媒体(温調媒体)が温調路26aに通されることで、平板電極21が冷却(温調)される。
各処理部2において、ロール電極11と平板電極21とが対向方向(図1において左右)に対向している。図2に示すように、ロール電極11の周面における平板電極21側の周面部分11aと、平板電極21の対向面21aとの間に、狭い電極間ギャップ2hが形成されている。電極間ギャップ2hは、図2の紙面と直交する処理幅方向へ延びるとともに、幅方向を縦方向(上下)に向け、かつ厚み方向を対向方向(図1の左右)に向けた空間になっている。電極間ギャップ2hの上記対向方向(図1の左右)に沿う厚みは、ロール電極11の軸線と同じ高さにおいて最も狭くなり、この最狭部から上下へ離れるにしたがって増大している。電極間ギャップ2hの最狭部の間隔d2hは、好ましくは、d2h=0.6mm〜2.0mm程度であり、より好ましくはd2h=1mm程度である。なお、図1及び図2における間隔2hは、ロール電極11の直径及び平板電極21の縦寸法(上下方向の寸法)等に対して誇張されている。電極間ギャップ2hの上下両端部は、外部へ開放されている。電極間ギャップ2hの圧力は、ほぼ大気圧になっている。
図1に示すように、電極間ギャップ2hの下方の外部には、一対の折り返しガイドロール31,31(折り返しガイド)が配置されている。各折り返しガイドロール31の回転軸線は、処理幅方向(図1の紙面直交方向)へ向けられている。一対の折り返しガイドロール31,31が上記対向方向(図1において左右)に離れて平行に並べられている。
プラズマヘッド20の縦方向(上下方向)の両側部には、支持ガイドロール32,32(支持ガイド)がそれぞれ設けられている。各支持ガイドロール32の回転軸線は、処理幅方向(図1の紙面直交方向)へ向けられている。上下一対の支持ガイドロール32,32が、プラズマヘッド20を挟んで平行に並べられている。図2に示すように、支持ガイドロール32は、プラズマヘッド20の対向面21aよりも僅かにロール電極11側(図2において左)へ突出している。支持ガイドロール32の対向面21aからの突出量d32は、電極間ギャップ2hの最狭部の間隔d2hの半分以下であり、例えばd32=0.2mm程度である。
図1に示すように、前段処理部2Aと後段処理部2Bの上側の支持ガイドロール32,32どうし間には、中継ガイドロール33が設けられている。
被処理フィルム9が、前段処理部2Aのロール電極11、折り返しガイドロール31,31、支持ガイドロール32,32の順に掛け回されている。更に被処理フィルム9は、中継ガイドロール33を経て、後段処理部2Bの支持ガイドロール32,32、折り返しガイドロール31,31、ロール電極11の順に掛け回されている。ガイドロール31,32,33は、それぞれ被処理フィルム9をその連続方向に搬送可能に支持している。回転モータ13によるロール電極11の回転駆動によって被処理フィルム9がその連続方向に搬送される。これに伴って、各ガイドロール31,32,33が、それぞれの軸線まわりに従動回転される。回転モータ13、ロール電極11、及びガイドロール31,32,33によって、搬送機構30が構成されている。
被処理フィルム9の一部9aは、ロール電極11の周面部分11aに約4分の1周〜半周程度巻き付けられている。これによって、被処理フィルム9の一部9aが、周面部分11aに沿って部分円筒面状に湾曲し、湾曲フィルム部9aとなっている。
被処理フィルム9の他の一部9bは、上下一対の支持ガイドロール32,32間に真っ直ぐ張り渡され、平板電極21の対向面21aに被さっている。この被処理フィルム9の他の一部9bは、平らな平フィルム部9bを構成している。電極間ギャップ2h内における湾曲フィルム部9aと平フィルム部9bとの間に、フィルム部間ギャップ2iが形成されている。図2に示すように、平フィルム部9bは、支持ガイドロール32の上記突出量d32だけ、対向面21aからロール電極11側へ僅かに離れている。平フィルム部9bと対向面21aとの間には、狭い隙間2gが形成されている。平フィルム部9bによって、フィルム部間ギャップ2iと隙間2gとが隔てられている。隙間2gの厚み(平フィルム部9bの裏面から対向面21aまでの間隔)は、支持ガイドロール32の突出量d32と実質等しく、電極間ギャップ2hの最狭部の厚みd2h(周面部分11aと対向面21aとの間隔)の半分以下である。更に好ましくは、隙間2gは、フィルム部間ギャップ2iの最狭部より狭い。
図1に示すように、被処理フィルム9における湾曲フィルム部9aと平フィルム部9bとの間の部分9cは、電極間ギャップ2hよりも下方の外側へ引き出され、更にロール電極11及びプラズマヘッド20よりも垂下されている。この垂下部分9cが、折り返しガイドロール31,31に掛け回されることで折り返され、折り返しフィルム部9cとなっている。
上記折り返しフィルム部9cの内部に供給ノズル40が配置されている。つまり、供給ノズル40が、折り返しフィルム部9cに囲まれるようにして、電極間ギャップ2hと折り返しガイドロール31との間に配置されている。供給ノズル40は、ロール電極11及びプラズマヘッド20と平行に処理幅方向(図1の紙面直交方向)に延びている。供給ノズル40の処理幅方向と直交する断面形状は、電極間ギャップ2hへ向かうにしたがって先細になっている。
詳しくは、供給ノズル40は、斜側面41と側面42とを有している。側面42は、鉛直に向けられ、かつ平フィルム部9bひいては対向面21aと平行に近接して対面している。斜側面41は、ロール電極11の周面と近接して対面するとともに電極間ギャップ21hに近づくにしたがって側面42へ向けて傾けられている。なお、図1及び図2において、側面42と平フィルム部9bとの間の間隙、及び斜側面41とロール電極11の周面との間の間隙は、供給ノズル40の厚さ(図1及び図2の左右方向の寸法)や、ロール電極11の直径及び平板電極21の縦寸法(上下方向の寸法)等に対して誇張されている。また、斜側面41は、平面であるが、ロール電極11の周面に沿う円筒凹面であってもよい。
供給ノズル40の上端面(すなわち斜側面41と側面42の電極間ギャップ21hを向く縁どうし間)に吹き出し口43が設けられている。吹き出し口43は、処理幅方向(図1の紙面直交方向)に延在するスリット状になっている。この吹き出し口43が、電極間ギャップ2hにおける湾曲フィルム部9aと平フィルム部9bとの間のギャップ2iに臨んでいる。
図1に示すように、フィルム表面処理装置1には、2つの処理部2A及び2Bに共通の処理ガス供給源4が設けられている。この処理ガス供給源4が、前段処理部2A及び後段処理部2Bの供給ノズル40,40に接続されている。処理ガス供給源4は、処理ガスを供給ノズル40に供給する。図示は省略するが、供給ノズル40の内部には、処理幅方向に段階的に分岐するツリー状の拡散路や、処理幅方向に拡がる拡散チャンバー等が設けられている。処理ガス供給源4からの処理ガスが、供給ノズル40において処理幅方向に均一に拡散されて吹き出し口43から吹き出される。
なお、処理ガス供給源4が、処理部2A,2Bごとに別々に設けられていてもよい。
処理ガス供給源4における処理ガスは、膜原料成分及び放電生成ガス成分を含む。好ましくは、膜原料成分は常温で気相である。したがって、気化器などは不要である。膜原料成分としては、例えばアセチレン(C)、エチレン(C)、メタン(CH)、その他の不飽和炭化水素などの重合性モノマーが挙げられ、ここでは、アセチレン(C)が用いられている。
形成される膜の性能改善、特に、次工程の材料との密着性を上げるために酸化成分を添加してもよい。その場合の好ましい膜原料成分としては、例えば一酸化炭素(CO)、ニ酸化炭素(CO)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO)、亜酸化窒素(NO)、酸素(O)等が挙げられる。
放電生成ガス成分は、電極間ギャップ2hにおいて安定的なプラズマ放電を生成するためのガスであり、好ましくは不活性ガスが用いられる。不活性ガスとしては、窒素(N)の他、アルゴン(Ar)やヘリウム(He)等の希ガスが挙げられる。ここでは、放電生成ガスとして、コスト等の観点から窒素(N)が用いられている。
電極間ギャップ2hの上方におけるロール電極11とプラズマヘッド20との間には、閉塞部材50が配置されている。閉塞部材50は、供給ノズル40を上下に反転させた形状のダミーノズルにて構成されている。この閉塞部材50によって、電極間ギャップ2hの上方の開口の大部分が塞がれている。図1及び図2において、閉塞部材50とロール電極11の周面との間の間隙、及び閉塞部材50と平フィルム部9bとの間の間隙は、閉塞部材50の厚さ(図1及び図2の左右方向の寸法)や、ロール電極11の直径及び平板電極21の縦寸法(上下方向の寸法)等に対して誇張されている。
上記のフィルム表面処理装置1によって被処理フィルム9を表面処理する方法を説明する。
<フィルム搬送工程>
被処理フィルム9を前段処理部2Aから後段処理部2Bにわたって掛け回す。そして、処理部2A,2Bのロール電極11どうしを互いに等速で図1において時計回りに回転させる。これによって、被処理フィルム9が、前段処理部2Aのロール電極11、折り返しガイドロール31、支持ガイドロール32の順に連続搬送される。更に、被処理フィルム9は、中継ガイドロール33を経た後、後段処理部2Bの支持ガイドロール32、折り返しガイドロール31、ロール電極11の順に連続搬送される。
<前段処理部2Aでのフィルム搬送>
詳しくは、前段処理部2Aにおいて、被処理フィルム9は、ロール電極11の周面部分11aに巻き付けられて電極間ギャップ2hを通過する。その後、被処理フィルム9は、電極間ギャップ2hの外部の一対の折り返しガイドロール31,31によって折り返され、一対の支持ガイドロール32,32間へ導かれることで、平板電極21に被さるとともに、再び電極間ギャップ2hを通過する。したがって、被処理フィルム9は、前段処理部2Aの電極間ギャップ2hを2回通過する。
その後、被処理フィルム9は、中継ガイドロール33を経て、後段処理部2Bへ導かれる。
<後段処理部2Bでのフィルム搬送>
後段処理部2Bにおいて、被処理フィルム9は、一対の支持ガイドロール32,32間へ導かれることで、平板電極21に被さるとともに、電極間ギャップ2hを通過する。その後、被処理フィルム9は、折り返しガイドロール31,31によって折り返され、ロール電極11の周面部分11aに巻き付けられることによって、再び電極間ギャップ2hを通過する。したがって、被処理フィルム9は、後段処理部2Bの電極間ギャップ2hをも2回通過する。
各処理部2において、平フィルム部9bと平板電極21との間には隙間2gが形成されているから、被処理フィルム9が平板電極21に摺擦して損傷したり、被処理フィルム9の搬送に支障を来したりするのを防止できる。
<処理ガス供給工程>
被処理フィルム9の搬送と併行して、処理ガスを処理ガス供給源4から各処理部2の供給ノズル40に供給する。この処理ガスが、吹き出し口43から吹き出されてフィルム部間ギャップ2iに導入される。フィルム部間ギャップ2iは、被処理フィルム9の平フィルム部9bによって隙間2gと隔てられているから、隙間2gには処理ガスが供給されないようにすることができる。
また、閉塞部材50によって、処理ガスがフィルム部間ギャップ2iから流出する際の流通抵抗を高めることができる。これによって、フィルム部間ギャップ2i内における処理ガスの滞留時間を長くできる。
<放電生成工程>
更に併行して、高周波電源3から各処理部2の平板電極21に高周波電力を供給する。これによって、平板電極21とロール電極11との間に高周波電界が印加されて大気圧グロー放電が生成され、電極間ギャップ2hが放電空間となる。これによって、フィルム部間ギャップ2i内で、処理ガス中の膜原料成分であるアセチレン(C)の気相プラズマ重合反応が起き、アセチレンのプラズマ重合体が生成される。このプラズマ重合体が、フィルム部間ギャップ2iに面する被処理フィルム9の表面に接触する。また、上記被処理フィルム9の表面分子は、プラズマ照射によって励起され、C=C結合の開裂等が起きる。この開裂部に上記プラズマ重合体が結合するなどによって、被処理フィルム9の表面にアセチレン(C)のプラズマ重合膜を形成できる。
<温調工程>
更に上記フィルム搬送及び放電生成と併行して、温調路16aに温調水を通す。これによって、ロール電極11を温調(冷却)でき、ロール電極11が放電エネルギーによって過熱されて変形するのを防止できる。このロール電極11に被処理フィルム9が巻き付けられて接触しているから、ロール電極11を介して被処理フィルム9を温調(冷却)できる。したがって、被処理フィルム9が過度に高温化して熱変形を来すのを防止できる。
また、温調路26aにも温調水を通す。これによって、平板電極21を温調でき、平板電極本体22の熱変形や固体誘電体板23の破損を防止できる。
ここで、ロール電極11の周面部分11aには、被処理フィルム9の湾曲フィルム部9aが被さることで、周面部分11aがフィルム部間ギャップ2iに直接的に面しないようにすることができる。したがって、周面部分11aに上記プラズマ重合体が付着するのを防止でき、ロール電極11が付着物で汚れるのを防止できる。
加えて、平板電極21の対向面21aには、被処理フィルム9の平フィルム部9bが被さることで、対向面21aがフィルム部間ギャップ2iに直接的に面しないようにすることができる。したがって、フィルム部間ギャップ2i内における膜原料成分(アセチレン(C))やそのプラズマ重合体が対向面21aに接触するのを防止できる。また、隙間2gには処理ガスが供給されることがないから、隙間2g内には膜原料成分(アセチレン(C))が存在せず、隙間2g内でプラズマ重合反応が起きることはない。したがって、平板電極21の対向面21aにプラズマ重合体が付着するのを防止でき、平板電極21が付着物で汚れるのを防止できる。
これによって、プラズマ成膜処理の歩留まりを向上でき、良品率を高めることができる。
また、フィルム表面処理装置1の各処理部2の電極構造は、ロール電極11と平板電極21との対であるため、電極間ギャップ2hの厚みが縦方向(図1において上下)の位置に応じて増減する度合が、ロール電極11と等大の一対のロール電極からなる電極構造(図3参照)の半分になる。つまりは、電極間ギャップ2hの最狭部から上下にある程度離間した位置でも、電極間ギャップ2hの厚みが最狭部とあまり変わらない。したがって、投入電力を大きくした場合に、電極間ギャップ2hの最狭部から上下に離間した位置で、火花状ないしはアーク状の不安定な放電が起きるのを防止できる。言い換えると、電極間ギャップ2hの上下方向の広い範囲にわたって安定した大気圧グロー放電を生成できる。これによって、膜原料成分(アセチレン(C))の気相プラズマ重合反応を安定的に起こすことができる。したがって、被処理フィルム9の表面に形成されるプラズマ重合膜が、例えば粉状になるのを防止でき、良好な膜質を確保できる。これによって、成膜処理の品質を確保できる。しかも、投入電力を大きくすることによって、成膜速度を高めることができ、処理時間を短縮することができる。
電極間ギャップ2hをできるだけ一様な大きさにするために、一対の電極の1つを平板電極21で構成したとしても、支持ガイドロール32によって、被処理フィルム9を平板電極21から離して、かつ搬送可能に支持することによって、被処理フィルム9が、平板電極21と摺擦したり平板電極21の角部などに引っ掛かったりするのを防止できる。したがって、被処理フィルム9の損傷を防止できるとともに搬送を支障なく行うことができ、円滑かつ連続的に被処理フィルム9を表面処理することができる。
前段処理部2Aにおいて被処理フィルム9をプラズマ成膜処理した後、更に後段処理部2Bにおいて被処理フィルム9をプラズマ成膜処理することができる。しかも、各処理部2において、被処理フィルム9が電極間ギャップ2hを2回通過することで、2回プラズマ成膜処理される。これによって、十分な厚さのプラズマ重合膜を生成できる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、フィルム表面処理装置1は必ずしも2段の処理部2A,2Bで構成されている必要はなく、1つの処理部2だけで構成されていてもよく、3段以上の処理部2で構成されていてもよい。
平フィルム部9bが平板電極21の対向面21aに接していてもよい。
処理ガス中の膜原料成分が、常温で液相であってもよい。液相の膜原料成分を気化させて窒素等の放電生成ガス成分と混合することで処理ガスを生成してもよい。この処理ガスを供給ノズル40から吹き出して被処理フィルム9に接触させたとき、膜原料成分が被処理フィルム9上で凝縮することで、被処理フィルム9の表面に液相の膜原料成分の凝縮層が形成されるようにしてもよい。この凝縮層に電極間ギャップ2hのプラズマが照射されることで、凝縮層のプラズマ重合反応が起き、プラズマ重合膜が形成されるようにしてもよい。常温で液相の膜原料成分としては、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
実施例を説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1では、図1及び図2と実質同一構造のフィルム表面処理装置1を用いて、被処理フィルム9のプラズマ成膜処理を行った。
<被処理フィルム9>
被処理フィルム9の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)であった。
被処理フィルム9の処理幅方向(図1の紙面直交方向)に沿う幅寸法は、300mmであった。
被処理フィルム9の厚みは、50μmであった。
<装置構成>
ロール電極11及び平板電極21の処理幅方向(図1の紙面直交方向)の実効長さ、ひいては電極間ギャップ2hの処理幅方向の実効長さは、300mmであった。
ロール電極11の直径は、350mmであった。
平板電極21の縦方向(上下方向)の寸法は、30mmであった。
電極間ギャップ2hの最狭部の厚み(ロール電極11と平板電極21との間隔)は、1.0mmであった。
固体誘電体板23の厚みは、1.0mmであった。
<フィルム搬送>
被処理フィルム9の搬送速度は、0.2m/minとした。
<処理ガス>
処理ガスとして、アセチレン(C)と窒素(N)の混合ガスを用いた。
処理ガス中のアセチレン濃度は、Cx100/(C+N)=2vol%であった。
処理ガスの流量は、100slmであった。
<プラズマ放電生成>
高周波電源3において直流を高周波変換して、処理部2A,2Bの平板電極21に供給した。
電極間ギャップ2h内には、最狭部及びその上下の周辺部の広い範囲にわたってきれいな大気圧グロー放電が生成された。アーク状の放電は確認されなかった。
上記高周波変換前の直流電圧は、300Vであり、直流電流は、2.0Aであった。
したがって、高周波電源3からの投入電力は、600Wであった。
また、高周波電力の周波数は、20kHzであった。
<温度条件>
ロール電極11の設定温度ひいては被処理フィルム9の設定温度は、35℃であった。
平板電極21の設定温度は、35℃であった。
<評価>
フィルム表面処理装置1によって被処理フィルム9をプラズマ成膜処理した後、被処理フィルム9の表面のアセチレンプラズマ重合膜を観察したところ、図4に示すように、膜質は良好であった。
アセチレンプラズマ重合膜の厚みは、750μmであった。
さらに、上記処理後の被処理フィルム9からの酸素透過率(酸素バリア性能)を測定した。
酸素透過率の測定装置として、株式会社日立ハイテクノロジーズ製の型式MOCON OX−TRANを用いた。
測定方法は、JIS K 7126 B法(等圧法)に準拠した。
その結果、酸素透過率は、10cc/m/dayであり、良好な酸素バリア性能を得ることができた。
[比較例1]
比較例1として、実施例1と同じPET製被処理フィルム9の初期酸素透過率を測定した。つまり、プラズマ成膜処理をしていない状態の被処理フィルム9の酸素透過率を測定した。測定装置及び測定方法等は、実施例1と同じとした。
その結果、酸素透過率は、28cc/m/dayであった。図5に、比較例1つまりは未処理の被処理フィルム9の表面を示す。
[比較例2]
比較例2では、フィルム表面処理装置1に代えて、図3に示すように、3つのロール電極11を平行に並べてなるプラズマ成膜装置1Xを用いた。この装置1Xの各ロール電極11の直径及び軸長は、実施例1のロール電極11と同じであり、隣接する2つのロール電極11,11間のギャップ2hの最狭部の厚みは、実施例1のロール電極11と平板電極21との間のギャップ2hの最狭部の厚みと同じであった。
中央のロール電極11に高周波電源3を接続することで、上記中央のロール電極11を高圧電極とし、両側のロール電極11,11を接地電極とした。
実施例1と同様の被処理フィルム9を、左側のロール電極11、左側の折り返しガイドロール31、中央のロール電極11、右側の折り返しガイドロール31、右側のロール電極11の順に掛け回した。
使用装置以外の処理条件は、実施例1と同じとした。
プラズマ放電の際、電極間ギャップ2hにおける最狭部及びその上下の周辺部には、きれいな大気圧グロー放電が生成されたが、この大気圧グロー放電部の上下外側にアーク状の放電が確認された。
処理後の被処理フィルム9について、実施例1と同様の評価を行ったところ、図6に示すように、膜質は粉状になっていて不良であった。これは、アーク状の放電空間部において、膜原料のアセチレンが気相重合反応を起こしたことに起因するものと推察される。
また、膜厚は、650μmであった。
さらに、酸素透過率は、28cc/m/dayであった、膜が粉状であるために、酸素バリア性能が低かった。
[比較例3]
比較例3では、比較例2と同じ装置1Xを用いた。
高周波電源の高周波変換前の直流電圧を300V、直流電流を1.0Aとした。したがって、投入電力は、300Wであった。つまり、投入電力を実施例1及び比較例2の投入電力(600W)の2分の1とした。
それ以外の条件は、比較例2と同じとした。
プラズマ放電の際、隣接する2つのロール電極11,11間における最狭部及びその上下の周辺部に、きれいな大気圧グロー放電が生成された。アーク状の放電は確認されなかった。
そして、処理後の被処理フィルム9について、実施例1と同様の評価を行ったところ、図7に示すように、膜質は良好であった。
また、膜厚は、500μmであった。
さらに、酸素透過率は、21cc/m/dayであった。酸素バリア性能が低くなったのは、投入電力が小さく、膜厚が足らなかったためと考えられる。
以上の実施例及び比較例より、本発明によれば、投入電力を大きくしても良好な膜質を確保でき、かつ投入電力を大きくすることで、成膜速度を高めて膜厚を大きくでき、所望の膜性能を得られることが確認された。
表1は、実施例1及び比較例1〜3の主な処理条件及び評価結果をまとめたものである。
本発明は、例えば樹脂フィルムに酸素バリア性等を付与する機能膜を形成する成膜処理に適用可能である。
1 フィルム表面処理装置
2h 電極間ギャップ(放電空間)
2i フィルム部間ギャップ
2g 隙間
3 高周波電源
9 被処理フィルム
9a 湾曲フィルム部(一部)
9b 平フィルム部(他の一部)
9c 折り返しフィルム部
11 ロール電極
16 温調部
21 平板電極
21a 対向面
30 搬送機構
31 折り返しガイドロール(折り返しガイド)
32 支持ガイドロール(支持ガイド)
40 供給ノズル
41 斜側面
42 側面
43 吹き出し口

Claims (3)

  1. 連続する被処理フィルムをほぼ大気圧の電極間ギャップに通し、前記電極間ギャップにおいて前記被処理フィルムの表面に膜原料成分を含む処理ガスを接触させるとともに放電によって成膜するフィルム表面処理装置であって、
    前記被処理フィルムの一部が湾曲フィルム部となって巻き付けられる円筒形のロール電極と、
    前記ロール電極との間に前記電極間ギャップを画成する平らな対向面を有し、前記被処理フィルムの他の一部が平フィルム部となって前記対向面に被さる平板電極と、
    前記被処理フィルムにおける前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間の部分を、前記電極間ギャップの外部で折り返させて、折り返しフィルム部とする折り返しガイドと、
    前記ロール電極の回転部を含み、前記被処理フィルムをその連続方向に沿って搬送する搬送機構と、
    前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間に前記処理ガスを供給する供給ノズルと、
    前記ロール電極と前記平板電極との間に電界を印加して前記放電を生成する高周波電源と、
    前記ロール電極を介して前記被処理フィルムを温調する温調部と、
    を備え、
    前記供給ノズルが、前記電極間ギャップと前記折り返しガイドとの間に配置され、かつ前記対向面と平行に対面する側面と、前記ロール電極と対面するとともに前記電極間ギャップに近づくにしたがって前記平板電極側面へ向けて傾く斜側面と、前記側面及び斜側面の前記電極間ギャップ側の縁どうし間に設けられた吹き出し口とを有していることを特徴とするフィルム表面処理装置。
  2. 前記平フィルム部を、前記平板電極の前記対向面から前記ロール電極側へ離して、前記連続方向へ搬送可能に支持する支持ガイドを、更に備えたことを特徴とする請求項に記載のフィルム表面処理装置。
  3. 前記膜原料成分が、常温で気相であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム表面処理装置。
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