JP6426953B2 - フィルム表面処理方法及び装置 - Google Patents
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Description
に関する。
特許文献2の装置では、電極への付着物の問題は解消できる。しかし、投入電力を大きくすると、一対のロール電極どうし間における最狭部から離れた箇所にアーク状の放電が発生しやすくなり、被処理物の表面の膜質が粉化する等の劣化を招くおそれがある。したがって、投入電力をあまり大きくできず、所要の膜厚を得るには、搬送速度を低速にして処理時間を長くする必要がある。
本発明は、上記事情に鑑み、被処理フィルムへのプラズマ成膜において、電極への付着物を防止して歩留まりを向上させるとともに、投入電力を大きくして高速処理しつつ良好な膜質を確保することを目的とする。
円筒形状のロール電極に前記被処理フィルムの一部を巻き付けて、前記一部を湾曲フィルム部とし、
かつ、前記ロール電極との間に前記電極間ギャップを画成する平らな対向面を有する平板電極における前記対向面に、前記被処理フィルムの他の一部を被せて、前記他の一部を、前記湾曲フィルム部との間に平フィルム部とし、
かつ、前記被処理フィルムにおける前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間の部分を前記電極間ギャップの外部で折り返させて、折り返しフィルム部とし、
前記ロール電極を回転させて、前記被処理フィルムをその連続方向に沿って搬送しながら、
前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間に前記処理ガスを供給するとともに、
前記ロール電極と前記平板電極との間に電界を印加して前記放電を生成し、
さらに、前記ロール電極を介して、前記被処理フィルムを温調することを特徴とする。
この発明方法によれば、被処理フィルムによってロール電極だけでなく平板電極をも覆うことができる。したがって、ロール電極だけでなく平板電極についても、膜が付着して汚れるのを防止できる。これによって、歩留まりを向上できる。また、電極構造をロール電極と平板電極との対によって構成することで、投入電力を大きくした際に、電極間ギャップの最狭部から離れた箇所でアーク状の放電が形成されるのを防止でき、良好な膜質を確保することができる。さらに、投入電力を大きくすることで、高速処理を行うことができる。しかも、一対の電極のうちの1つをロール電極にて構成して、これに被処理フィルムを巻き付けて接触させることで、ロール電極を温調すれば、このロール電極を介して被処理フィルムを温調することができる。これによって、被処理フィルムが熱変形を来すのを防止できる。
これによって、被処理フィルムの温調等のために一対の電極のうちの1つをロール電極にて構成した場合において、電極間ギャップをできるだけ一様な大きさにするために、他方の電極を平板電極で構成したとしても、被処理フィルムが、平板電極と摺擦したり平板電極の角部などに引っ掛かったりするのを防止できる。したがって、被処理フィルムの損傷を防止できるとともに搬送を支障無く行うことができ、円滑かつ連続的に被処理フィルムを表面処理することができる。
ここで、常温とは、0℃〜40℃程度の温度範囲を言う。
常温で気相の膜原料成分としては、例えばアセチレン(C2H2)、エチレン(C2H4)、メタン(CH4)等が挙げられる。形成される膜の性能改善、特に、次工程の材料との密着性を上げるために酸化成分を添加してもよい。その場合の好ましい膜原料成分としては、例えば一酸化炭素(CO)、ニ酸化炭素(CO2)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、亜酸化窒素(N2O)、酸素(O2)等が挙げられる。
前記被処理フィルムの一部が湾曲フィルム部となって巻き付けられる円筒形のロール電極と、
前記ロール電極との間に前記電極間ギャップを画成する平らな対向面を有し、前記被処理フィルムの他の一部が平フィルム部となって前記対向面に被さる平板電極と、
前記被処理フィルムにおける前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間の部分を、前記電極間ギャップの外部で折り返させて、折り返しフィルム部とする折り返しガイドと、
前記ロール電極の回転部を含み、前記被処理フィルムをその連続方向に沿って搬送する搬送機構と、
前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間に前記処理ガスを供給する供給ノズルと、
前記ロール電極と前記平板電極との間に電界を印加して前記放電を生成する高周波電源と、
前記ロール電極を介して前記被処理フィルムを温調する温調部と、
を備えたことを特徴とする。
この発明装置によれば、被処理フィルムによってロール電極だけでなく平板電極をも覆うことで、これら電極への膜付着を防止できる。したがって、歩留まりを向上できる。また、投入電力を大きくした際に、電極間ギャップの最狭部から離れた箇所でアーク状の放電が形成されるのを防止でき、良好な膜質を確保することができる。さらに、投入電力を大きくすることで、高速処理を行うことができる。しかも、被処理フィルムがロール電極に接触されるから、ロール電極に温調部を設けることで、ロール電極を介して被処理フィルムを温調することができる。これによって、被処理フィルムが熱変形を来すのを防止できる。
前記供給ノズルが、前記電極間ギャップと前記折り返しガイドとの間に配置され、かつ前記対向面と平行に対面する側面と、前記ロール電極と対面するとともに前記電極間ギャップに近づくしたがって前記平板電極側面へ向けて傾く斜側面と、前記側面及び斜側面の前記電極間ギャップ側の縁どうし間に設けられた吹き出し口とを有していることが好ましい。
図1は、フィルム表面処理装置1を示したものである。処理対象の被処理フィルム9は、一方向へ長く連続する薄肉の帯状になっている。被処理フィルム9の材質は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、トリアセチルセルロース(TAC)、シクロオレフィンポリマー(COP)等の樹脂である。この被処理フィルム9が、連続方向と直交する幅方向を図1において紙面と直交する処理幅方向に向けて、フィルム表面処理装置1に装着されている。フィルム表面処理装置1は、被処理フィルム9を、その連続方向に沿って搬送することで電極間ギャップ2h(放電空間)に通しながら、電極間ギャップ2h内において、被処理フィルム9の表面に膜原料を含む処理ガスを接触させるとともに放電プラズマを照射する。これによって、被処理フィルム9への成膜処理を行なう。ここでは、例えば被処理フィルム9の表面に酸素バリア性等を付与する機能膜を成膜する。
なお、高周波電源3が、処理部2A,2Bごとに別々に設けられていてもよい。
図1に示すように、前段処理部2Aと後段処理部2Bの上側の支持ガイドロール32,32どうし間には、中継ガイドロール33が設けられている。
なお、処理ガス供給源4が、処理部2A,2Bごとに別々に設けられていてもよい。
形成される膜の性能改善、特に、次工程の材料との密着性を上げるために酸化成分を添加してもよい。その場合の好ましい膜原料成分としては、例えば一酸化炭素(CO)、ニ酸化炭素(CO2)、一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)、亜酸化窒素(N2O)、酸素(O2)等が挙げられる。
放電生成ガス成分は、電極間ギャップ2hにおいて安定的なプラズマ放電を生成するためのガスであり、好ましくは不活性ガスが用いられる。不活性ガスとしては、窒素(N2)の他、アルゴン(Ar)やヘリウム(He)等の希ガスが挙げられる。ここでは、放電生成ガスとして、コスト等の観点から窒素(N2)が用いられている。
<フィルム搬送工程>
被処理フィルム9を前段処理部2Aから後段処理部2Bにわたって掛け回す。そして、処理部2A,2Bのロール電極11どうしを互いに等速で図1において時計回りに回転させる。これによって、被処理フィルム9が、前段処理部2Aのロール電極11、折り返しガイドロール31、支持ガイドロール32の順に連続搬送される。更に、被処理フィルム9は、中継ガイドロール33を経た後、後段処理部2Bの支持ガイドロール32、折り返しガイドロール31、ロール電極11の順に連続搬送される。
詳しくは、前段処理部2Aにおいて、被処理フィルム9は、ロール電極11の周面部分11aに巻き付けられて電極間ギャップ2hを通過する。その後、被処理フィルム9は、電極間ギャップ2hの外部の一対の折り返しガイドロール31,31によって折り返され、一対の支持ガイドロール32,32間へ導かれることで、平板電極21に被さるとともに、再び電極間ギャップ2hを通過する。したがって、被処理フィルム9は、前段処理部2Aの電極間ギャップ2hを2回通過する。
その後、被処理フィルム9は、中継ガイドロール33を経て、後段処理部2Bへ導かれる。
後段処理部2Bにおいて、被処理フィルム9は、一対の支持ガイドロール32,32間へ導かれることで、平板電極21に被さるとともに、電極間ギャップ2hを通過する。その後、被処理フィルム9は、折り返しガイドロール31,31によって折り返され、ロール電極11の周面部分11aに巻き付けられることによって、再び電極間ギャップ2hを通過する。したがって、被処理フィルム9は、後段処理部2Bの電極間ギャップ2hをも2回通過する。
各処理部2において、平フィルム部9bと平板電極21との間には隙間2gが形成されているから、被処理フィルム9が平板電極21に摺擦して損傷したり、被処理フィルム9の搬送に支障を来したりするのを防止できる。
被処理フィルム9の搬送と併行して、処理ガスを処理ガス供給源4から各処理部2の供給ノズル40に供給する。この処理ガスが、吹き出し口43から吹き出されてフィルム部間ギャップ2iに導入される。フィルム部間ギャップ2iは、被処理フィルム9の平フィルム部9bによって隙間2gと隔てられているから、隙間2gには処理ガスが供給されないようにすることができる。
また、閉塞部材50によって、処理ガスがフィルム部間ギャップ2iから流出する際の流通抵抗を高めることができる。これによって、フィルム部間ギャップ2i内における処理ガスの滞留時間を長くできる。
更に併行して、高周波電源3から各処理部2の平板電極21に高周波電力を供給する。これによって、平板電極21とロール電極11との間に高周波電界が印加されて大気圧グロー放電が生成され、電極間ギャップ2hが放電空間となる。これによって、フィルム部間ギャップ2i内で、処理ガス中の膜原料成分であるアセチレン(C2H2)の気相プラズマ重合反応が起き、アセチレンのプラズマ重合体が生成される。このプラズマ重合体が、フィルム部間ギャップ2iに面する被処理フィルム9の表面に接触する。また、上記被処理フィルム9の表面分子は、プラズマ照射によって励起され、C=C結合の開裂等が起きる。この開裂部に上記プラズマ重合体が結合するなどによって、被処理フィルム9の表面にアセチレン(C2H2)のプラズマ重合膜を形成できる。
更に上記フィルム搬送及び放電生成と併行して、温調路16aに温調水を通す。これによって、ロール電極11を温調(冷却)でき、ロール電極11が放電エネルギーによって過熱されて変形するのを防止できる。このロール電極11に被処理フィルム9が巻き付けられて接触しているから、ロール電極11を介して被処理フィルム9を温調(冷却)できる。したがって、被処理フィルム9が過度に高温化して熱変形を来すのを防止できる。
また、温調路26aにも温調水を通す。これによって、平板電極21を温調でき、平板電極本体22の熱変形や固体誘電体板23の破損を防止できる。
これによって、プラズマ成膜処理の歩留まりを向上でき、良品率を高めることができる。
電極間ギャップ2hをできるだけ一様な大きさにするために、一対の電極の1つを平板電極21で構成したとしても、支持ガイドロール32によって、被処理フィルム9を平板電極21から離して、かつ搬送可能に支持することによって、被処理フィルム9が、平板電極21と摺擦したり平板電極21の角部などに引っ掛かったりするのを防止できる。したがって、被処理フィルム9の損傷を防止できるとともに搬送を支障なく行うことができ、円滑かつ連続的に被処理フィルム9を表面処理することができる。
例えば、フィルム表面処理装置1は必ずしも2段の処理部2A,2Bで構成されている必要はなく、1つの処理部2だけで構成されていてもよく、3段以上の処理部2で構成されていてもよい。
平フィルム部9bが平板電極21の対向面21aに接していてもよい。
処理ガス中の膜原料成分が、常温で液相であってもよい。液相の膜原料成分を気化させて窒素等の放電生成ガス成分と混合することで処理ガスを生成してもよい。この処理ガスを供給ノズル40から吹き出して被処理フィルム9に接触させたとき、膜原料成分が被処理フィルム9上で凝縮することで、被処理フィルム9の表面に液相の膜原料成分の凝縮層が形成されるようにしてもよい。この凝縮層に電極間ギャップ2hのプラズマが照射されることで、凝縮層のプラズマ重合反応が起き、プラズマ重合膜が形成されるようにしてもよい。常温で液相の膜原料成分としては、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
実施例1では、図1及び図2と実質同一構造のフィルム表面処理装置1を用いて、被処理フィルム9のプラズマ成膜処理を行った。
<被処理フィルム9>
被処理フィルム9の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)であった。
被処理フィルム9の処理幅方向(図1の紙面直交方向)に沿う幅寸法は、300mmであった。
被処理フィルム9の厚みは、50μmであった。
ロール電極11及び平板電極21の処理幅方向(図1の紙面直交方向)の実効長さ、ひいては電極間ギャップ2hの処理幅方向の実効長さは、300mmであった。
ロール電極11の直径は、350mmであった。
平板電極21の縦方向(上下方向)の寸法は、30mmであった。
電極間ギャップ2hの最狭部の厚み(ロール電極11と平板電極21との間隔)は、1.0mmであった。
固体誘電体板23の厚みは、1.0mmであった。
被処理フィルム9の搬送速度は、0.2m/minとした。
処理ガスとして、アセチレン(C2H2)と窒素(N2)の混合ガスを用いた。
処理ガス中のアセチレン濃度は、C2H2x100/(C2H2+N2)=2vol%であった。
処理ガスの流量は、100slmであった。
高周波電源3において直流を高周波変換して、処理部2A,2Bの平板電極21に供給した。
電極間ギャップ2h内には、最狭部及びその上下の周辺部の広い範囲にわたってきれいな大気圧グロー放電が生成された。アーク状の放電は確認されなかった。
上記高周波変換前の直流電圧は、300Vであり、直流電流は、2.0Aであった。
したがって、高周波電源3からの投入電力は、600Wであった。
また、高周波電力の周波数は、20kHzであった。
ロール電極11の設定温度ひいては被処理フィルム9の設定温度は、35℃であった。
平板電極21の設定温度は、35℃であった。
フィルム表面処理装置1によって被処理フィルム9をプラズマ成膜処理した後、被処理フィルム9の表面のアセチレンプラズマ重合膜を観察したところ、図4に示すように、膜質は良好であった。
アセチレンプラズマ重合膜の厚みは、750μmであった。
さらに、上記処理後の被処理フィルム9からの酸素透過率(酸素バリア性能)を測定した。
酸素透過率の測定装置として、株式会社日立ハイテクノロジーズ製の型式MOCON OX−TRANを用いた。
測定方法は、JIS K 7126 B法(等圧法)に準拠した。
その結果、酸素透過率は、10cc/m2/dayであり、良好な酸素バリア性能を得ることができた。
比較例1として、実施例1と同じPET製被処理フィルム9の初期酸素透過率を測定した。つまり、プラズマ成膜処理をしていない状態の被処理フィルム9の酸素透過率を測定した。測定装置及び測定方法等は、実施例1と同じとした。
その結果、酸素透過率は、28cc/m2/dayであった。図5に、比較例1つまりは未処理の被処理フィルム9の表面を示す。
比較例2では、フィルム表面処理装置1に代えて、図3に示すように、3つのロール電極11を平行に並べてなるプラズマ成膜装置1Xを用いた。この装置1Xの各ロール電極11の直径及び軸長は、実施例1のロール電極11と同じであり、隣接する2つのロール電極11,11間のギャップ2hの最狭部の厚みは、実施例1のロール電極11と平板電極21との間のギャップ2hの最狭部の厚みと同じであった。
中央のロール電極11に高周波電源3を接続することで、上記中央のロール電極11を高圧電極とし、両側のロール電極11,11を接地電極とした。
実施例1と同様の被処理フィルム9を、左側のロール電極11、左側の折り返しガイドロール31、中央のロール電極11、右側の折り返しガイドロール31、右側のロール電極11の順に掛け回した。
使用装置以外の処理条件は、実施例1と同じとした。
プラズマ放電の際、電極間ギャップ2hにおける最狭部及びその上下の周辺部には、きれいな大気圧グロー放電が生成されたが、この大気圧グロー放電部の上下外側にアーク状の放電が確認された。
処理後の被処理フィルム9について、実施例1と同様の評価を行ったところ、図6に示すように、膜質は粉状になっていて不良であった。これは、アーク状の放電空間部において、膜原料のアセチレンが気相重合反応を起こしたことに起因するものと推察される。
また、膜厚は、650μmであった。
さらに、酸素透過率は、28cc/m2/dayであった、膜が粉状であるために、酸素バリア性能が低かった。
比較例3では、比較例2と同じ装置1Xを用いた。
高周波電源の高周波変換前の直流電圧を300V、直流電流を1.0Aとした。したがって、投入電力は、300Wであった。つまり、投入電力を実施例1及び比較例2の投入電力(600W)の2分の1とした。
それ以外の条件は、比較例2と同じとした。
プラズマ放電の際、隣接する2つのロール電極11,11間における最狭部及びその上下の周辺部に、きれいな大気圧グロー放電が生成された。アーク状の放電は確認されなかった。
そして、処理後の被処理フィルム9について、実施例1と同様の評価を行ったところ、図7に示すように、膜質は良好であった。
また、膜厚は、500μmであった。
さらに、酸素透過率は、21cc/m2/dayであった。酸素バリア性能が低くなったのは、投入電力が小さく、膜厚が足らなかったためと考えられる。
以上の実施例及び比較例より、本発明によれば、投入電力を大きくしても良好な膜質を確保でき、かつ投入電力を大きくすることで、成膜速度を高めて膜厚を大きくでき、所望の膜性能を得られることが確認された。
2h 電極間ギャップ(放電空間)
2i フィルム部間ギャップ
2g 隙間
3 高周波電源
9 被処理フィルム
9a 湾曲フィルム部(一部)
9b 平フィルム部(他の一部)
9c 折り返しフィルム部
11 ロール電極
16 温調部
21 平板電極
21a 対向面
30 搬送機構
31 折り返しガイドロール(折り返しガイド)
32 支持ガイドロール(支持ガイド)
40 供給ノズル
41 斜側面
42 側面
43 吹き出し口
Claims (3)
- 連続する被処理フィルムをほぼ大気圧の電極間ギャップに通し、前記電極間ギャップにおいて前記被処理フィルムの表面に膜原料成分を含む処理ガスを接触させるとともに放電によって成膜するフィルム表面処理装置であって、
前記被処理フィルムの一部が湾曲フィルム部となって巻き付けられる円筒形のロール電極と、
前記ロール電極との間に前記電極間ギャップを画成する平らな対向面を有し、前記被処理フィルムの他の一部が平フィルム部となって前記対向面に被さる平板電極と、
前記被処理フィルムにおける前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間の部分を、前記電極間ギャップの外部で折り返させて、折り返しフィルム部とする折り返しガイドと、
前記ロール電極の回転部を含み、前記被処理フィルムをその連続方向に沿って搬送する搬送機構と、
前記湾曲フィルム部と前記平フィルム部との間に前記処理ガスを供給する供給ノズルと、
前記ロール電極と前記平板電極との間に電界を印加して前記放電を生成する高周波電源と、
前記ロール電極を介して前記被処理フィルムを温調する温調部と、
を備え、
前記供給ノズルが、前記電極間ギャップと前記折り返しガイドとの間に配置され、かつ前記対向面と平行に対面する側面と、前記ロール電極と対面するとともに前記電極間ギャップに近づくにしたがって前記平板電極側面へ向けて傾く斜側面と、前記側面及び斜側面の前記電極間ギャップ側の縁どうし間に設けられた吹き出し口とを有していることを特徴とするフィルム表面処理装置。 - 前記平フィルム部を、前記平板電極の前記対向面から前記ロール電極側へ離して、前記連続方向へ搬送可能に支持する支持ガイドを、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のフィルム表面処理装置。
- 前記膜原料成分が、常温で気相であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム表面処理装置。
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