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JP6428366B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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JP6428366B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、転写ローラに流れる電流を検知して像担持体の損傷を検出することが開示されている。
特許文献2には、接触帯電部材に対する出力が正常であるか否かを判断し、異常であると判断された場合には、それが連続的か否かを判断することが開示されている。
特許文献3には、接触帯電部材に印加されるバイアス電圧の電流値を検知し、検知した電流値から接触帯電部材の劣化の情報を得ることが開示されている。
特開平04−101182号公報 特開平06−019281号公報 特開平11−149204号公報
搬送ベルト上の用紙にトナー像を転写するタイプの画像形成装置の場合、搬送ベルトの経時での張力変化など、電気特性の変動に影響を及ぼす要因が多く、抵抗値等の電気特性の単純な変化から異常診断を行なうことは困難である。
本発明は転写部における電気特性の変化のうち、最大値または最小値の更新情報を考慮しない場合と比べて、有効な異常診断を行う技術を提供することを目的とする。
請求項1は、
回転しながらトナー像の形成を受けて該トナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体に接触して循環移動する帯状体と、
前記帯状体の内側の、前記像保持体との間に該帯状体を挟んだ位置に配置され、電圧印加を受けて、前記像保持体に保持されているトナー像を、該像保持体と該帯状体とに挟まれた転写領域に搬送されてきた用紙上に転写する転写体と、
前記帯状体を挟んだ前記像保持体と前記転写体との間の電気特性を予め定められた契機ごとに繰り返し測定する第1測定部と、
前記第1測定部での測定により得られた今回の測定値を、過去の測定値の中の最大値および最小値それぞれと比較して、今回の測定値が、過去の測定値の最大値を上回った場合および最小値を下回った場合に、それぞれ最大値および最小値を今回の測定値で更新する更新部と、
前記更新部により前記最大値あるいは前記最小値が更新されたことを判定材料の一つとする判定手順により警告を報じるか否かを判定する判定部と、
前記判定部による、警告を報じるとの判定結果に応じて警告を報じる警告部とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2は、
少なくとも湿度を含む環境を繰り返し測定する第2測定部を備え、
前記判定部が、前記更新部により前記最大値あるいは前記最小値が更新されたことを判定材料の一つとするとともに、さらに前記第2測定部による環境測定結果を判定材料の一つとする判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3は、
前記更新部が、更新の日時を記録するものであって、
前記判定部がさらに、更新の日時を判定材料の一つに加えた判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
請求項4は、前記判定部がさらに、過去の画像形成枚数を判定材料の一つに加えた判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項5は、前記第1測定部が、1回の契機につき前記帯状体が一周する間に複数回の測定を繰り返し、前記更新部が、今回の契機における複数回の測定で得られた複数の測定値の平均値を、今回の契機における測定値とするものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項6は、
前記更新部がさらに、今回の契機において得られた複数の測定値どうしの最大値と最小値との差分値が、過去の契機において得られた複数の測定値どうしの最大値と最小値との差分値の中の最大値である差分値最大値を上回った場合に、該差分値最大値を今回の契機における差分値で更新するものであって、
前記判定部はさらに、前記更新部により差分値最大値が更新されたことを判断材料の一つとする判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
請求項7は、
前記判定部が、警報を報じることについての複数の水準のうちのいずれの水準あるかを判定するものであり、
前記警告部が、前記判定部による、警報を報じることについての今回判定された水準に応じた警告を報じるものであることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項1の画像形成装置によれば、転写部における電気特性の変化のうち、最大値または最小値の更新情報を考慮しない場合と比べて、有効な異常診断を行うことができる。
請求項2の画像形成装置によれば、湿度などの環境を考慮しない場合と比べて、より有効な異常診断を行うことができる。
請求項3の画像形成装置によれば、更新の日時を考慮しない場合と比べて、より有効な異常診断を行うことができる。
請求項4の画像形成装置によれば、過去の画像形成枚数を考慮しない場合と比べて、より有効な異常診断を行うことができる。
請求項5の画像形成装置によれば、1周の間に1回のみ測定する場合と比べて、より有効な異常診断を行うことができる。
請求項6の画像形成装置によれば、帯状体の部分的な異常の有無についても診断を行なうことができる。
請求項7の画像形成装置によれば、状況に応じた処置を講じることができる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 図1に略記した画像形成エンジンとその周囲の構成を示した構成図である。 用紙搬送ベルト上の、転写バイアス電圧Vのモニタ箇所を示した図である。 温湿度環境の説明図である。 測定結果等の記憶内容を示す図である。 用紙搬送ベルトの異常判定アルゴリズムの一部を示した図である。 用紙搬送ベルトの異常判定アルゴリズムの一部を示した図である。 用紙搬送ベルトの異常判定アルゴリズムの一部を示した図である。 用紙搬送ベルトの異常判定アルゴリズムの一部を示した図である。 用紙搬送ベルトの異常判定アルゴリズムの一部を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置100の下部には、上下2段の用紙トレイ110が備えられている。これらの用紙トレイ110のそれぞれには、画像形成前の用紙が積み重ねられた状態に収容されている。
また、この画像形成装置100の上部には、画像形成エンジン120が備えられている。画像形成エンジン120についての詳細説明は図2に譲り、この図1では、画像形成エンジン120を1つの円形のみで示している。画像形成エンジン120では、トナー像が形成される。
画像形成エンジン120の下部には、用紙搬送ベルト130が備えられている。この用紙搬送ベルト130は2本のローラ131により張られて矢印B方向に循環移動し、その上に用紙を載せて搬送する無端状のベルトである。この用紙搬送ベルト130は、本発明にいう帯状体の一例に相当する。
画像形成にあたっては、2段の用紙トレイ110のうちの指定された用紙トレイ110から用紙取出しロール141により用紙が1枚取り出され、用紙搬送路140上を矢印Aの向きに搬送される、さらに用紙搬送ロール142により、画像形成エンジン120と用紙搬送ベルト130とに挟まれた転写領域に送り込まれる。そして、用紙がこの転写領域を通過する際に、画像形成エンジン120で形成されたトナー像がその用紙上に転写される。トナー像の転写を受けた用紙は用紙搬送ベルト130によりさらに搬送され、定着器150により加熱および加圧を受けてトナー像が定着され、用紙上に定着トナー像からなる画像が形成される。定着器150によりトナー像の定着を受けた用紙は、用紙排出ロール143により用紙排出トレイ161上に排出される。
また、この画像形成装置100には、手差しトレイ162が備えられている。この手差しトレイ162上に用紙を置くと、用紙トレイ110から用紙が取り出されることに代わり、その手差しトレイ162上の用紙が用紙取込ロール144により取り込まれ、さらに用紙搬送ロール142により転写領域に送り込まれる。その後のシーケンスは、用紙トレイ110から用紙が取り出されたときと同じである。
また、この画像形成装置100は、用紙の両面に画像を形成するモードを備えている。用紙の両面に画像を形成するにあたっては、先ず上記と同様にして、第1面にトナー像の転写を受け定着器150における定着を受けた用紙が、用紙搬送路切換え部材145により矢印Bの向きに送り込まれ、さらに、用紙搬送ロール146,147により矢印C方向に送り込まれる。
その後、用紙搬送ロール147が逆転し用紙搬送路切換え部材148の作用で矢印Dの向きに用紙が搬送されて、さらに用紙搬送ロール142により転写領域に再び送り込まれる。画像形成エンジン120では、これとタイミングを合わせて用紙の第2面に転写するトナー像が形成され、用紙が再び転写領域を通過する際にその用紙の第2面にトナー像が転写される。第2面にトナー像の転写を受けた用紙は、用紙搬送ベルト130により搬送され、定着器150により第2面のトナー像が定着され、今度は用紙搬送路切換え部材145により用紙排出ロール143側に送られ、用紙搬出ロール143により用紙排出トレイ161上に排出される。このとき排出された用紙には、その両面に、定着トナー像からなる画像が形成されている。
また、この画像形成装置100には、UI(ユーザインタフェース)170と制御部180が備えられている。UI170は、不図示の表示部と操作部とを備えたものであって、表示部には、この画像形成装置100の状態や操作メニュー等が表示される。また、操作部では、この画像形成装置100のユーザによる各種指示が入力される。
また、制御部180は、この画像形成装置100の全体の制御を担っており、この画像形成装置100に、UI170におけるユーザ操作に応じた動作を行わさせる。
図2は、図1に略記した画像形成エンジンとその周囲の構成を示した構成図である。
画像形成エンジン120は、矢印R1の向きに回転する感光体121を備えている。この感光体121は、本発明にいう像保持体の一例である。
また、画像形成エンジン120は、その感光体121の周りに、帯電器122、露光器123、現像器124、濃度センサ125、転写ロール126、および、クリーナ127を備えている。
帯電器122は、感光体121の表面を一様に帯電する。
露光器123は、画像信号に応じて変調された露光光123aを感光体121に照射して、感光体121上に静電潜像を形成する。
現像器124は、感光体121上に形成された静電潜像をトナーで現像して、その感光体121上にトナー像を形成する。ここで、この現像器124内にはトナーを含んだ現像剤が収容されていて、その現像剤は、2本の現像剤搬送部材124aにより、図2の紙面に垂直な向きに攪拌されながら循環搬送されている。また、この現像器124には、現像ロール124bが備えられている。この現像ロール124bには、現像バイアス電圧が印加されている。この現像ロール124bは、現像剤をその表面に保持しながら矢印R2の向きに回転して、現像剤を感光体121と対面した現像領域に運び、感光体121上の静電潜像を現像剤中のトナーで現像する。
現像に使われなかった現像剤は、現像ロール124bによりさらに運ばれて現像器124内に戻される。この現像器124にはさらに、フィルム状のシール部材124cが備えられている。このシール部材124cは感光体121に接していて、現像器124と感光体121との間の隙間からトナーが上側に漏れ出るのを防いでいる。現像器124の下側に漏れ出たトナーは、画像形成装置100内に拡散しないよう、吸引器190により吸引される。
吸引器190は、ファン191とフィルタ192を備えており、現像器121の回転方向(矢印R2方向)に関し現像器124の下流側に隣接した位置に、トナーを吸引する吸引口193が設けられている。ファン191が回転すると、現像器124から漏れ出たトナーを含む空気を吸引口193から矢印Xの向きに吸引される。フィルタ192は、吸引された空気中のトナーを吸着する。吸引口193から吸い込まれ、フィルタ192によりトナーが除去された残りの空気は、矢印Yの向きに、この画像形成装置100の外部に排気される。
転写ロール126は、用紙搬送ベルト130の内側であって、用紙搬送ベルト130を挟んで感光体121と対面した位置に配置されている。この転写ロール126には、バイアス電源161が接続されていて、このバイアス電源161により転写バイアス電圧Vが印加される。ここで、感光体121は接地されていることから、転写バイアス電圧Vは、感光体121と転写ロール126との間に印加されている。また、用紙搬送ベルト130を支える2本のロール131も接地されている。転写ロール126は、この転写バイアス電圧Vの印加を受けて、転写領域Wに送り込まれてきた用紙上に、感光体121上のトナー像を転写する。この転写ロール126は、本発明にいう転写体の一例に相当する。
上述の通り、トナー像の転写を受けた用紙は用紙搬送ベルト130によりさらに搬送されて定着器150を通過する。そして、この定着器150を通過することによって用紙上のトナー像が定着され、その用紙上に定着トナー像からなる画像が形成される。
ここで、このバイアス電源161は、定電流電源であって、制御部180(図1参照)によって指示された一定の電流Iが流れるように転写バイアス電圧Vを印加する。したがって、抵抗値が変化すると、印加される転写バイアス電圧Vが、電流Iが一定となるように変化する。そこで、ここでは転写バイアス電圧Vがモニタされる。転写バイアス電圧Vにより、感光体121と転写ロール126との間のとの間のその時点の電気特性(ここでは抵抗値)が認識される。この転写バイアス電圧のモニタは、本発明にいう第1測定部の一例に相当する。
本実施形態では、あらかじめ定められた契機、例えば、この画像形成装置100を使ってあらかじめ定められた枚数(例えば100枚)の画像がプリント出力されたことを契機として、各契機のたびに、転写ロール126に印加する転写バイアス電圧Vがモニタされる。このモニタにより、後述する異常判定処理を経て、画像形成装置100の異常の有無が判定される。
ここで、転写バイアス電圧Vの変化としてあらわれる異常としては、例えば、バイアス電源161と転写ロール126との間の断線や短絡などの配線の不良、感光体121と用紙搬送ベルト130との間の接触不良や過剰圧力、感光体121あるいは用紙搬送ベルト130の異常な汚れ、などが考えられる。
図3は、用紙搬送ベルト上の、転写バイアス電圧Vのモニタ箇所を示した図である。
図3(A)は、用紙搬送ベルトの展開図である。無端状の用紙搬送ベルト130(図1,図2参照)のは無端状のベルトであるが、ここではその1箇所を切断して直線状に伸ばした形状に示してある。
ここでは、測定の1回の契機につき、用紙搬送ベルト130が一周する間に等間隔に20箇所について転写バイアス電圧Vが測定される。
図3(B)は、用紙搬送ベルト上の20箇所の転写バイアス電圧Vの測定値とその平均値を示した図である。
用紙搬送ベルト130の各測定箇所ごとに測定値が多少ばらつくため、ここでは、20箇所についての測定値の平均値が算出され、その平均値が今回の契機における転写バイアス電圧Vの測定値とされる。また、ここでは、今回の契機における20箇所の測定値のうちの最大値と最小値との間の差分値が算出される。
また、測定の1回の契機ごとに、環境センサ190(図1参照)により環境の温湿度が測定される。
図4は、温湿度環境の説明図である。
この図4の横軸は相対湿度(%RH)、縦軸は湿度(℃)でる。
ここでは、一例として、70%RH以上、かつ28℃以上の環境を「高温高湿」環境(「HH」で表わす)、30%RH以下、かつ10℃以下の環境を「低温低湿」環境(「LL」で表わす)と称する。
HHの環境にあるときは、用紙搬送ベルト130の抵抗値が低下する傾向にあるため、転写バイアス電圧Vが低下し、LLの環境にあるときは、用紙搬送ベルト130の抵抗値が上昇する傾向にあるため、転写バイアス電圧Vが上昇する。
なお、ここでは、環境センサ900により温度と湿度の双方が測定されるが、用紙搬送ベルト130の抵抗値の変化には湿度の方が大きく寄与するため、温度と湿度との双方を測定するのではなく、湿度のみを測定してもよい。
図5は、測定結果等の記憶内容を示す図である。
図1に示す制御部180内には、この図5(A)に示す内容が記憶され、順次更新されている。図5(B)は、図5(A)に示す内容の記憶された値の一例である。
図6〜図10は、図1に示す画像形成装置におけるプリント動作に伴う、用紙搬送ベルトの異常判定アルゴリズムを複数の図に分割して示した図である。
画像形成装置100でのプリント動作が実行されると、先ずプリント枚数カウンタが1だけカウントアップされる(ステップS101)。次に、測定の契機が到来したか否かが判定される(ステップS102)。本実施形態では、100枚プリントするごとに測定を繰り返すこととしている。このため、このステップS102では、プリント枚数が100の倍数に達したか否かによって測定の契機が到来したか否かが判定される。
次に、図3を参照して説明した通り、用紙搬送ベルト130が1周する間の20箇所について転写バイアス電圧Vが測定されて(ステップS103)、その20箇所の測定値の平均値が算出される(ステップS104)さらに、その20箇所の測定値の中の最大値と最小値との間の差分値が算出される(ステップS105)。さらに、環境センサ900(図1参照)により環境の温度と湿度が測定される(ステップS106)。
次に、図5に示す一覧の更新処理が行なわれる。
ここでは先ず、図5に示す一覧の中の「累積プリント枚数」が更新され(ステップS107)、「環境」が更新される(ステップS108)。図5の例では、「累積プリント枚数」=10,000、「環境」=HH(高温高湿)が記録されている。
さらに、今回算出した「平均値」が、記憶されている「最大値」を越えているか否かが判定され(ステップS109)、「平均値」が「最大値」を越えていたときは、「最大値」がその「平均値」で更新される(ステップS110)。図5に示す例では、「最大値」として1050が記録されている。一方、「平均値」が「最大値」を越えていないときは、「最大値」の更新は行われずに、「最大値連続更新回数」が1だけ減算される(ステップS111)。ただし、「最大値連続更新回数」=0を下限とする。
後術するように、図6〜図10に示す異常判定アルゴリズムでは、「最大値連続更新回数」を含む3つの「連続更新回数」について、何回連続して更新されたかを問題としている。ただし、厳密に1回でも連続更新が途絶えたときにいきなりゼロクリアされて連続更新回数を最初から計数するのではなく、本実施形態では、更新が途絶えたときは「連続更新回数」を減算することで、必ずしも厳密には連続していない場合も反映させる工夫をしている。
ステップS109では、今回の20箇所の測定値の平均値が図5の一覧に記憶されている「最大値」を上回っているか否かが判定される。「平均値」が「最大値」を上回っていたときは、「最大値」がその「平均値」で更新される(ステップS110)。すなわち、図5の「最大値」が記憶されている欄に今回の「平均値」が上書きされる。一方、「平均値」が「最大値」を上回ってはいなかったときは、「最大値」は更新せずに、「最大値連続更新回数」が1だけ減算される(ステップS111)。ただし、「最大値連続更新回数」=0を下限とする。
また、ステップS112では、今回の20箇所の測定値の平均値が図5の一覧に記憶されている「最小値」を下回っているか否かが判定される。「平均値」が「最小値」を下回っていたときは、「最小値」がその「平均値」で更新される。(ステップS113)。一方、「平均値」が「最小値」を下回ってはいなかったときは、「最小値」は更新せずに、「最小値連続更新回数」が1だけ減算される(ステップS114)。ただし、「最小値連続更新回数」=0を下限とする。
さらに、今回の20箇所の測定値のうちの「最大値」から「最小値」を差し引いた「差分値」が、図5に示す「差分値最大値」を越えているか否かが判定される(ステップS115)。「差分値」が「差分値最大値」を越えていたときは、「差分値最大値」が「差分値」で更新される(ステップS116)。「差分値」が「差分値最大値」を越えていなかったときは、「差分値最大値」は更新せずに、「差分値最大値連続更新回数」が1だけ減算される(ステップS117)。ただし、「差分値最大値連続更新回数」=0を下限とする。
次に異常が発生しているか否かの判定処理に移る。
先ず、図7のステップS201において、「累積プリント枚数」が3,000枚か否かが判定され、「累積プリント枚数」が3,000枚のときは、図5に示す「最大値連続更新回数」、「最小値連続更新回数」、および「差分値最大値連続更新回数」の全てが一旦ゼロクリアされる(ステップS202)。なお、「累積プリント枚数」は適宜好ましい枚数が設定し得る。
累計プリント枚数が3,000枚に達するまでは、異常でなくても「最大値連続更新回数」、「最小値連続更新回数」、および「差分値最大値連続更新回数」が連続更新される可能性が高く、異常とは判定されないように手当されている。
次に「累計プリント枚数」が3,000枚を越えているか否かが判定される(ステップS203)。「累計プリント枚数」が3,000枚を越えていないときは、異常判定処理には進まずに、この処理を終了する。次にプリント動作が行なわれた時点で、図6の「開始」から再度、この処理が実行される。
「累計プリント枚数」が3,000枚を越えていたときは、以下に説明する異常判定処理が行われる。
ここでは、「最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理と、「最小値連続更新回数」に基づく異常判定処理と、「差分値最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理とが、この順に行なわれる。
まず、「最大値連続更新回数」=0か否かが判定される(ステップS204)。「最大値連続更新回数」=0のときは、「最大値連続更新回数」に基づいては異常は見当たらず、「最小値連続更新回数」に基づく異常判定処理(図9参照)に移行する。
「最大値連続更新回数」=0でないときは、「累積プリント枚数」=30,000枚以上か否かが判定される(ステップS205)。
累計プリント枚数が多くなると、用紙搬送ベルト130の裏面(転写ロール126が接している側の面)への放電生成物の付着が増加する。この放電生成物は、空気中の水分と反応して用紙搬送ベルト130の抵抗値を下げる傾向にある。そこで、本実施形態では、「累積プリント枚数」が30,000枚未満か30,000枚以上かによって、異常判定の基準を変更している。
ここでは、「累積プリント枚数」が30,000枚未満のときの処理について先に説明する。
このときは、「最大値連続更新回数」が1又は2であるか、あるいは3以上であるかが判定される(ステップS206)。「最大値連続更新回数」が1又は2のときは、「高温高湿」(HH)の環境下にあるか否かが判定される(ステップS207)。
「高温高湿」(HH)の環境下では、用紙搬送ベルト130の抵抗値が下がり、したがって転写バイアス電圧Vが低下する傾向にある。それにも拘わらず「最大値」が更新されるということは、何らかの異常が作用している可能性がある。
そこで、ステップS207で「高温高湿」の環境下にあると判定されたときは、警告が報ぜられる(ステップS208)。
以下、順次説明するように、ここでは、異常の可能性に応じて3段階の警告が用意されている。「最大値連続更新回数」が1又は2の場合は、異常の可能性はあるがまだ低レベルなので、ここでは、第1段階の警告(アラーム1)が報ぜられることになる。具体的には、UI170(図1参照)の表示画面上に、例えば、「プリントした画像をチェックしてください。」というメッセージが表示される。一方、ステップS207で、「高温高湿」の環境下にないと判定されると、この段階では警告は報じられず、「最小値連続更新回数」に基づく異常判定処理(図9参照)に移行する。
ステップS206において、「最大値連続更新回数」が3以上であると判定されると、次に、その「最大値連続更新回数」が3〜5の範囲内にあるか6以上であるかが判定される(ステップS209)。「最大値連続更新回数」が3〜5の範囲内にあるときは、「高温高湿」の環境下にあるか否かが判定される(ステップS210)。そして、「高温高湿」の環境下にあると判定されると、ここでは第2段階の警告(アラーム2)が報じられる(ステップS211)。この第2段階では、UI170の表示画面上に、「異常が発生している可能性があります。プリントした画像に異常が認められるときは、装置を停止してご連絡ください。」というメッセージが表示される。
ステップS210において、「高温高湿」の環境下にないと判定されたときは、第1段階の警告(ステップS208の説明を参照)が報じられる(ステップS212)。
ステップS209において、「最大値連続更新回数」が6以上であると判定されると、次に、その「最大値連続更新回数」が6以上10以下の範囲内にあるか否かが判定される(ステップS213)。その「最大値連続更新回数」が6以上10以下の範囲内にあるときは、「高温高湿」の環境下にあるか否かが判定される(ステップS214)。「高温高湿」の環境下でないときは第2段階の警告(アラーム2)にとどまる(ステップS215)。
「高温高湿」の環境下にあったときは第3段階の警告(アラーム3)が行なわれる(ステップS216)。また、ステップS213において、「最大値連続更新回数」が10を越えていたときは、「高温高湿」の環境下にあるか否かにかかわらず、第3段階の警告(アラーム3)が行なわれる(ステップS216)。
この第3段階の警告としては、UI170の表示画面上に、例えば、「異常が発生しました。装置を停止いたします。」というメッセージが表示される。この場合さらに、装置の稼働が停止されて(ステップS217)、この異常判定処理を終了する。
次に、ステップS205において、「累積プリント枚数」が30,000枚を越えていると判定されたときの、「最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理について、図8を参照して説明する。ここでは、図7に示す「累積プリント枚数」が30,000枚未満のときの処理と対比して相違点のみ説明する。
図7に示す「累積プリント枚数」が30,000枚未満の処理では、ステップS206、S209、S213において、「最大値連続更新回数」がそれぞれ、1又は2であるか否か、3から5の範囲内にあるか否か、6から10の範囲内にあるか否かが判定されている。これに対し、図8に示す、「累積プリント枚数」が30,000枚以上の処理では、図7のステップS206、S209、S213に対応する各ステップS306、S309、S313において、「最大値連続更新回数」が1であるか否か、2から4の範囲内にあるか否か、5から8の範囲内にあるか否かが判定される。すなわち、「累積プリント枚数」が30,000枚未満のときと比べ、「最大値連続更新回数」が少ない段階で、警告の段階を上げる処理となっている。
前述の通り、「累積プリント枚数」が多くなると用紙搬送ベルト130の裏面への放電生成物の付着が多くなり、空気中の水分と反応して用紙搬送ベルト130の抵抗値を下げ、したがって転写バイアス電圧Vを下げる傾向にある。それにもかかわらず、「最大値」が更新されるということは、異常の可能性が高いことを意味している。このため、本実施形態では、「累積プリント枚数」が30,000枚未満かそれ以上かで判定基準を変更している。
この図8に示す「累積プリント枚数」が30,000枚以上のときの処理における他のステップ(ステップS307,S308,S310〜S312,S314〜S317)は、図7に示す「累積プリント枚数」が30,000枚未満のときの対応するステップ(ステップS207,S208,S210〜S212,S214〜S217)と同一であり、説明は省略する。
以上が、「最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理である。
次に、「最小値連続更新回数」に基づく異常判定処理について説明する。この「最小値連続更新回数」に基づく異常判定処理は、上述の「最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理と比べたとき、判定のステップが、「最小値連続更新回数」の判定と、「低温低湿」環境下にあるか否かの判定に変更されている点が異なる。
また、「最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理においては、「累積プリント枚数」が30,000枚未満か30,000枚以上かで判定基準を分けていたが、これは、「累積プリント枚数」による「高温高湿」環境下での用紙搬送ベルト130の抵抗値の低下に着目したからである。これに対し、ここでは「高温高湿」環境ではなく「低温低湿」環境下にあるか否かを問題としている。したがって、ここでは、「累積プリント枚数」については考慮されていない形態を用いて説明する。なお、今回考慮しなかった「累積プリント枚数」については、転写ロール126の材料選択によっては、累積プリント枚数が抵抗値の変化に影響を及ぼす場合もあり、その場合には、適宜判定基準として採用することができるのはいうまでもない。
ここでは先ず、「最小値連続更新回数」=0か否かが判定される(図9、ステップS404)。
「最小値連続更新回数」=0のときは、「最小値連続更新回数」に基づいては異常は見当たらず、「差分値最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理(図10参照)に移行する。
「最小値連続更新回数」=0でないときは、先ず、「最小値連続更新回数」が1又は2であるか、3以上であるかが判定される(ステップS406)。「最小値連続更新回数」が1又は2のときは、「低温低湿」の環境下にあるか否かが判定される(ステップS407)。
「低温低湿」の環境下では、用紙搬送ベルト130の抵抗値が上がり、したがって転写バイアス電圧Vが上昇する傾向にある。それにも拘わらず「最小値」が更新されるということは、何らかの異常が作用している可能性がある。そこで、ステップS407で、「低温低湿」の環境下にあると判定されたときは、警告が報ぜられる(ステップS408)。
ただし、ここでは、「最小値連続更新回数」が1又は2なので、異常の可能性はあるがまだ低レベルと考えられ、第1段階の警告(アラーム1)が報ぜられる。具体的には、UI170(図示参照)の表示画面上に、例えば、「プリントした画像をチェックしてください。」というメッセージが表示される。ただし、「最大値連続更新回数」に基づく処理において既に「アラーム2」が発せられているときは、ステップS408はスキップされ、「アラーム2」が継続される。
ステップS407で、「低温低湿」の環境下にないと判定されると、この段階では警告は報じられず、「差分値最小値連続更新回数」に基づく異常判定処理(図10参照)に移行する。
ステップS406において、「最小値連続更新回数」が3以上であると判定されると、次に、その「最小値連続更新回数」が3〜5の範囲内にあるか6以上であるかが判定される(ステップS409)。その「最小値連続更新回数」が3〜5の範囲内にあるときは、「低温低湿」の環境下にあるか否かが判定される(ステップS410)。そして、「低温低湿」の環境下にあると判定されると、第2段階の警告(アラーム2)が報じられる(ステップS411)。この第2段階では、UI170の表示画面上に、「異常が発生している可能性があります。プリントした画像に異常が認められるときは、装置を停止してご連絡ください。」というメッセージが表示される。
ステップS410において、「低温低湿」の環境下にないと判定されたときは、第1段階の警告(ステップS408の説明を参照)にとどまる(ステップS412)。ただし、既に第2段階の警告に移っていたときは、このステップS412におけるアラーム1の処理は行なわれない。
ステップS409において、「最小値連続更新回数」が6以上であると判定されると、次に、その「最小値連続更新回数」が6以上10以下の範囲内にあるか否かが判定される(ステップS413)。「最大値連続更新回数」が6以上10以下の範囲内にあるときは、「低温低湿」の環境下にあるか否かが判定される(ステップS414)。「低温低湿」の環境下ではないときは、第2段階の警告(アラーム2)にとどまる(ステップS415)。
「低温低湿」の環境下にあったときは第3段階の警告(アラーム3)が行なわれる(ステップS416)。また、ステップS413において、「最小値連続更新回数」が10を越えていたときは、「低温低湿」の環境下にあるか否かにかかわらず、第3段階の警告(アラーム3)が行なわれる(ステップS416)。
この第3段階の警告としては、UI170の表示画面上に、例えば、「異常が発生しました。装置を停止いたします。」というメッセージが表示される。この場合さらに、装置の稼働が停止されて(ステップS417)、この異常判定処理を終了する。
「アラーム1」あるいは「アラーム2」の段階にあるときは、次に、図10に示す「差分値最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理に移る。ただし、この「差分値最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理については、用紙搬送ベルトが部分的に損傷する危険性が低いときは省いてもよい。
この「差分値最大値連続更新回数」に基づく異常判定処理では、「差分値最大値連続更新回数」が3以上か否かが判定される。「差分値最大値連続更新回数」が1又は2のときは、「差分値最大値」がノイズで更新された可能性があるため、ここでは警告を報じることなく、この異常判定処理を終了する。
一方、「差分値最大値連続更新回数」が3以上のときは、ノイズでの更新は考え難く、何らかの異常が発生している可能性が高い。そこでここでは、このときは、第3段階の警告(アラーム3)が報じられて(ステップS502)、装置が停止する(ステップS503)。
以上の異常判定処理において、第3段階の警告が報じられて装置が停止したときは、その装置のユーザは修理担当者に連絡して修理を依頼することになる。第1段階および第2段階の警告にとどまるときは、ユーザは装置を使い続けることはできるが、ユーザは、プリントされた画像の画質についてその警告の段階に応じた注意を払い、異常が認められたときは、修理担当者に修理を依頼することになる。
上述の実施形態では、「最大値」、「最小値」、「差分値最大値」の連続更新回数に着目して異常の有無を判定している。このため、用紙搬送ベルトという、抵抗値の変動要因が多岐にわたり、かつ抵抗値の変動が大きい対象物についても異常の有無を正しく判定することができる。
なお、ここでは連続更新回数のみに着目しているが、連続更新回数に基づく判定に加え、例えば「最大値」と「最小値」との差分が閾値を越えるか否か、あるいは1回の測定契機中の20の測定値のうちの最大値と最小値との間の差分値が閾値を越えるか否かなど、他の判定アルゴリズムと合わせて更に高精度な異常判定処理を実現してもよい。
さらに、ここでは、環境センサ900(図1参照)により装置内部の温度と湿度との双方を測定しているが、用紙搬送ベルト130の抵抗値の変動に影響を与えるのは湿度が支配的であり、したがって湿度のみを異常判定に用いてもよい。
あるいは、環境測定に代えて、「最大値」や「最小値」の更新の日時を記録しておき、その日時から分かる季節や時間帯などから環境を推定し、その推定した環境を異常判定処理に用いてもよい。例えば、梅雨の季節で高温環境下にあることが予想され、用紙搬送ベルトの抵抗値が下がっているはずにもかかわらず、「最大値」が更新された場合に、異常の可能性があると判定してもよい。
100 画像形成装置
120 画像形成エンジン
121 感光体
126 転写ロール
130 用紙搬送ベルト
161 バイアス電源
170 UI
180 制御部
190 吸引器

Claims (7)

  1. 回転しながらトナー像の形成を受けて該トナー像を保持する像保持体と、
    前記像保持体に接触して循環移動する帯状体と、
    前記帯状体の内側の、前記像保持体との間に該帯状体を挟んだ位置に配置され、電圧印加を受けて、前記像保持体に保持されているトナー像を、該像保持体と該帯状体とに挟まれた転写領域に搬送されてきた用紙上に転写する転写体と、
    前記帯状体を挟んだ前記像保持体と前記転写体との間の電気特性を予め定められた契機ごとに繰り返し測定する第1測定部と、
    前記第1測定部での測定により得られた今回の測定値を、過去の測定値の中の最大値および最小値それぞれと比較して、今回の測定値が、過去の測定値の最大値を上回った場合および最小値を下回った場合に、それぞれ最大値および最小値を今回の測定値で更新する更新部と、
    前記更新部により前記最大値あるいは前記最小値が更新されたことを判定材料の一つとする判定手順により警告を報じるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による、警告を報じるとの判定結果に応じて警告を報じる警告部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくとも湿度を含む環境を繰り返し測定する第2測定部を備え、
    前記判定部が、前記更新部により前記最大値あるいは前記最小値が更新されたことを判定材料の一つとするとともに、さらに前記第2測定部による環境測定結果を判定材料の一つとする判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記更新部が、更新の日時を記録するものであって、
    前記判定部がさらに、更新の日時を判定材料の一つに加えた判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定部がさらに、過去の画像形成枚数を判定材料の一つに加えた判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1測定部は、1回の契機につき前記帯状体が一周する間に複数回の測定を繰り返し、
    前記更新部は、今回の契機における複数回の測定で得られた複数の測定値の平均値を、今回の契機における測定値とするものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記更新部はさらに、今回の契機において得られた複数の測定値どうしの最大値と最小値との差分値が、過去の契機において得られた複数の測定値どうしの最大値と最小値との差分値の中の最大値である差分値最大値を上回った場合に、該差分値最大値を今回の契機における差分値で更新するものであって、
    前記判定部はさらに、前記更新部により差分値最大値が更新されたことを判断材料の一つとする判定手順により、警告を報じるか否かを判定するものであることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記判定部が、警報を報じることについての複数の水準のうちのいずれの水準あるかを判定するものであり、
    前記警告部が、前記判定部による、警報を報じることについての今回判定された水準に応じた警告を報じるものであることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載の画像形成装置。
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