JP6430360B2 - シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム - Google Patents
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Description
(数1)
R=Lj/Ni (1)
としてデータグラムの損失率Rを求めている。
入力数Niのときに損失率を計算する確率Pi、
入力数Ni+1のときに損失率を計算する確率Pi+1、
・・・
入力数Ni+kのときに損失率を計算する確率Pi+k、
は全て等しいと考えられる。
(数2)
R=Lj/(Ni+k/2) (2)
となる。
(数3)
Lj/(Ni+k/2)≒Lj/Ni (3)
となり、式(1)と式(2)のどちらの式で損失率Rを計算しても値は殆ど同じであり、実質的に問題ない。
トラヒックシミュレーションにおいて、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
データグラムの損失数が(Lj−1)個のときのデータグラムの入力数Nm、及び、損失数が前記Lj個のときのデータグラムの入力数Niと前記Nmとの差分値kd、すなわち、式(4)から得られた値、及び、前記Ljを式(5)に適用するか、または、前記Nm、及び、前記Ni、及び、前記Ljを式(5’)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出する。
トラヒックシミュレーションにおいて、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
損失数がLj個のときのデータグラムの入力数Ni、及び、シミュレーションの開始から損失数がLj個になるまでの“1損失当たりの平均入力数”であるka、すなわち、式(6)から得られた値、及び、前記Ljを式(7)に適用するか、または、前記Ni、及び、前記Ljを式(7’)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出する。
コンピュータが実行するトラヒックシミュレーション方法であって、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
データグラムの損失数が(Lj−1)個のときのデータグラムの入力数Nm、及び、損失数がLj個のときのデータグラムの入力数Niと前記Nmとの差分値kd、すなわち、式(4)から得られた値、及び、前記Ljを式(5)に適用するか、または、前記Nm、及び、前記Ni、及び、前記Ljを式(5’)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出するステップ、
を備える。
コンピュータが実行するトラヒックシミュレーション方法であって、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
損失数がLj個のときのデータグラムの入力数Ni、及び、シミュレーションの開始から損失数がLj個になるまでの“1損失当たりの平均入力数”であるka、すなわち、式(6)から得られた値、及び、前記Ljを式(7)に適用するか、または、前記Ni、及び、前記Ljを式(7’)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出するステップと、
を備える。
k/2を考慮して損失率Rを求める方法の本発明の第1の実施の形態として、シミュレーション中に、データグラムの損失数が(Lj−1)個になったときのデータグラムの入力数Nm個を記録しておき、データグラムの損失数がLj個になったときのデータグラムの入力数Ni個を用いて、
(数4)
kd=Ni−Nm (4)
として、
(数5)
R=(Lj−1)/(Nm+kd/2) (5)
または、直接、
R=2(Lj−1)/(Nm+Ni) (5’)
を計算する、ことを行う。
k/2を考慮して損失率Rを求める方法の本発明の第2の実施の形態として、kに、シミュレーションを開始してからそれまでの“1損失当たりの平均入力数”であるkaを用いる、即ち、データグラムの損失数がLj個になったときのデータグラムの入力数Ni個を用いて、
(数6)
ka=Ni/Lj (6)
として、
(数7)
R=Lj/(Ni+ka/2) (7)
または、直接、
R=2Lj 2/(Ni×(2Lj+1)) (7’)
を計算する、ことを行う。
本実施形態では、特許文献1の発明への第1の実施の形態の適用例について説明する。
ステップS100では、シミュレーションに先立ち、記憶部11が、設定された初期値を記憶する(詳しくは後述)。
ステップS101では、データグラム生成部12が、データグラムを生成してトラヒックを発生させる。本実施形態の場合、データグラムは固定長であり、以下、これを単位長とする。データグラムの生成方法は、任意であるが、例えば、コンピュータで擬似乱数を用いて生成する。本実施形態では、データグラム生成部12は、記憶部11に設定されたMMPPパラメータを取得し、当該パラメータに従って、データグラムを生成する。
ステップS104では、時間間隔測定部15が、損失検出部14から取得した時刻を用いて、損失が発生した時間間隔tを測定する。
ステップS107では、実度数計数部21が、それまでに記憶したランダムな損失の発生時間間隔を用いて、平均発生時間間隔を計算する。
次に、実度数計数部21が、計算した平均発生時間間隔を用いて、χ2検定のためのL個の区間の境目となる(L−1)個の境界値を計算する。
次に、実度数計数部21が、記憶しているランダムな損失の発生時間間隔を使って各区間i(i=1,2,・・・,L)の実度数fiを計数する。
すべての区間において実度数fiがfmin以上である場合、実度数判定部22は、各区間iの実度数fiを統計量算出部23へ出力してステップS109へ移行する。
一方、実度数fiが5未満の区間がある場合、実度数判定部22は、次のデータグラムを生成する旨をデータグラム生成部12へ通知し、ステップS101のデータグラム生成に戻る。
ステップS112では、損失率算出部18が、計算結果である損失率を出力する。
m≦Mの場合、発生回数判定部19は、次のデータグラムを生成する旨をデータグラム生成部12へ通知し、ステップS101へ移行してデータグラム生成に戻る。
m>Mの場合、発生回数判定部19は、ステップS114を実行し、その旨を出力する。
MMPPは、トラヒック発生形態の一つであるMarkov Modulated Poisson Processのことであり、図4に示すような、ランダムに切り替わる複数の異なる密度でトラヒックが発生するモデルである。MMPPは複数の異なる密度のトラヒック発生状態を持つことができるが、図4の最も簡単な2状態を例に説明する。
・λ0とλ1は、状態0と状態1のそれぞれの状態で発生するデータグラムの平均到着率であり、通常、0以上1以下の値である。
・γ01とγ10は、それぞれ、MMPPの状態0から状態1への遷移確率と、状態1から状態0への遷移確率であり、0以上1以下の値である。同様に、1−γ01と1−γ10は、それぞれ、状態0と状態1が続く確率である。
発生したMMPPトラヒックが流入するバッファ部13の大きさである。
損失が発生する度に、その直前の損失との発生時間間隔tを計算する。しきい値THは、事前に設定した発生時間間隔tの基準値であり、これと比較することにより、ランダムな損失と引き続く損失に分類する。
臨界値χ0 2を設定するためには、まず、有意水準αを設定する必要がある。有意水準αは、それまでに得られた標本が指数分布に従っている場合に、標本から得られた統計量χ2が臨界値χ0 2を超える確率(第1種過誤)がαである、という意味である。本実施形態では、標本にランダムな損失の発生時間間隔を用いる。
αの値は、通常5%または1%が用いられる。本実施形態では、後述する様に、自由度d=1としており、臨界値χ0 2は統計量χ2の分布の統計数値表より、
α=5%の時,χ0 2=3.841
α=1%の時,χ0 2=6.635
である。
統計量χ2は損失数が増加すると増減しつつ次第に大きくなる傾向があるため、ランダムな損失数mが数百個程度までに終了しない場合には、統計量χ2≦臨界値χ0 2にならない可能性も考えられる。この場合に対応するために、シミュレーションを終了させるランダムな損失数mの最大値Mを設定しておく(ランダムな損失数mが最大値Mを超えたら終了(ステップS113〜S114))。
なお、Lとfminについては後述する。
空きが大きい状態のバッファ部13にMMPPトラヒックが入力することによって稀に損失が発生する場合には、損失はランダムに発生すると考えられる(ランダムな損失)。しかし、一度損失が発生した状態のバッファ部13にMMPPトラヒックが入力することによって損失が発生する場合には、バッファ部13内の空きがほとんど無いため、ゼロまたは極めて近い間隔で損失が発生することが多くなる(引き続く損失)。よって、前述のトラヒックモデルで発生する損失には、ランダムな損失と引き続く損失の2種類の損失が混在すると考えられる。
シミュレーションで発生するランダムな損失の発生時間間隔(以下、ランダム損失発生時間間隔と記す)が指数分布に従っているかどうかの一致度合い(適合度)を数値的に評価し判定する方法として、χ2検定がある。χ2検定は、標本の分布が母集団(理論)分布にどの程度一致しているかの検定によく用いられる方法である。ランダムに発生する事象の生起間隔は指数分布になることが知られており、このような場合は母集団の分布として指数分布を想定する。これ以外に、対象となる事象により、二項分布や正規分布など様々な分布が想定される。
本実施形態では、母集団分布を指数分布とするが、そのパラメータ(平均と分散)は不明である。
そこで、標本からランダムな損失の平均発生時間間隔1/τを算出し、これを用いて母集団分布を推定する。指数分布では、平均値が1/τの時、分散は1/τ2である。そこで、新たな“ランダムな損失”の発生による新たな発生時間間隔のデータを得られる度に平均値を計算し、平均値から分散を計算し、母集団分布のパラメータとする。
χ2検定では、シミュレーションで得られたランダムな損失の各発生時間間隔wjをその値により複数の区間の中のいずれかに分類し、実度数を計数する。このため、区間の数と各区間の範囲を決定する必要がある。
区間の数は、実際の検定では数個から数十個が使われているようであるが、計算時間の短縮及び計算負荷の軽減のためにできるだけ少ないことが要求される。
χ2検定では、自由度をd、区間数をL、標本から最尤推定したパラメータ数をsとするとき、
(数8)
d=L−1−s≧1 (8)
である。上述したように、母集団分布のパラメータは標本から推定した平均及び分散であるためs=2である。ゆえに、式(8)から
(数9)
L≧4 (9)
となる。よって、区間数L=4とする。
χ2検定では、各区間の標本数も自由に設定できる。ただし、χ2検定が成立する標本数は一般には5以上とされているため、本実施形態では、各区間の最小実度数fminを5とする。これにより、本実施形態に必要な最低損失数は20である。
標本数が少ない場合、標本の値には偏りが生じていることが多い。しかし、標本数が多くなると指数分布に一致することが示されているため、指数分布を想定して各区間の範囲を決定することにする。
χ2検定を行うための区間数が4で、各区間の最小実度数fminが5と等しいことから、区間の範囲は、指数分布における4区間の各累積確率分布が等しくなる、すなわち、0.25になる範囲とすることが妥当と考えられる。
(数10)
0.25×i=1−exp(−τyi) (10)
これを解いて、
(数11)
yi=−loge(1−0.25×i)/τ (11)
となる。
χ2検定を行うために、それまでに得られた標本の各ランダム損失発生時間間隔wjを、式(11)で得られた3つの境界値を用いて4つの区間に分類する。もし、いずれかの区間の実度数fi(=損失数)が最小実度数fminである5未満のときは、再度、次のランダム損失発生までシミュレーションを進める(ステップS108)。
12:データグラム生成部
13:バッファ部
14:損失検出部
15:時間間隔測定部
16:時間間隔判定部
17:χ2検定部
18:損失率算出部
19:発生回数判定部
21:実度数計数部
22:実度数判定部
23:統計量算出部
24:統計量判定部
Claims (5)
- トラヒックシミュレーションにおいて、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
データグラムの損失数が(Lj−1)個のときのデータグラムの入力数Nm、及び、損失数が前記Lj個のときのデータグラムの入力数Niと前記Nmとの差分値kd、及び、前記Ljを式(C11)に適用するか、または、前記Nm、及び、前記Ni、及び、前記Ljを式(C12)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出する、
シミュレーション装置。
(数C11)
R=(Lj−1)/(Nm+kd/2) (C11)
(数C12)
R=2(Lj−1)/(Nm+Ni) (C12) - トラヒックシミュレーションにおいて、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
損失数がLj個のときのデータグラムの入力数Ni、及び、シミュレーションの開始から損失数がLj個になるまでの“1損失当たりの平均入力数”であるka、及び、前記Ljを式(C21)に適用するか、または、前記Ni、及び、前記Ljを式(C22)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出する、
シミュレーション装置。
(数C21)
R=Lj/(Ni+ka/2) (C21)
(数C22)
R=2Lj 2/(Ni×(2Lj+1)) (C22) - コンピュータが実行するトラヒックシミュレーション方法であって、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
データグラムの損失数が(Lj−1)個のときのデータグラムの入力数Nm、及び、損失数がLj個のときのデータグラムの入力数Niと前記Nmとの差分値kd、及び、前記Ljを式(C31)に適用するか、または、前記Nm、及び、前記Ni、及び、前記Ljを式(C32)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出する、
シミュレーション方法。
(数C31)
R=(Lj−1)/(Nm+kd/2) (C31)
(数C32)
R=2(Lj−1)/(Nm+Ni) (C32) - コンピュータが実行するトラヒックシミュレーション方法であって、
データグラムの損失数が設定されたLj個になったときに、
損失数がLj個のときのデータグラムの入力数Ni、及び、シミュレーションの開始から損失数がLj個になるまでの“1損失当たりの平均入力数”であるka、及び、前記Ljを式(C41)に適用するか、または、前記Ni、及び、前記Ljを式(C42)に適用することで、データグラムの損失率Rを算出する、
シミュレーション方法。
(数C41)
R=Lj/(Ni+ka/2) (C41)
(数C42)
R=2Lj 2/(Ni×(2Lj+1)) (C42) - 請求項3又は4に記載の各動作をコンピュータに実行させるためのシミュレーションプログラム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015246786A JP6430360B2 (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015246786A JP6430360B2 (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017112549A JP2017112549A (ja) | 2017-06-22 |
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Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2015246786A Active JP6430360B2 (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム |
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